ポケットモンスターSV 新たな物語の始まり 作:通りすがりのポケモントレーナー
テラスタル研修の基礎テストを無事に合格した、リコ、ロイ、ドットの3人は、レポートを書くために、今日も野生ポケモンの観察をしていた。
森の中
白イキリンコ「……」
リコ「おばあちゃんのと違う色のイキリンコだ」
シンヤ「イキリンコには、白、青、緑、黄色の、全部で4つの色がある。ダイアナさんのは《イエローフェザー》。あれは《ホワイトフェザー》の姿だ。
リコ「へぇ〜」
スッ(スマホロトムを取り出す)
イキリンコ インコポケモン ノーマル・ひこうタイプ。
白は連帯感が強く、仲間同士、助け合いながら生き抜いている。
レポートを書くため、野生のポケモンを観察していたリコは、シンヤと一緒に森の中を歩いていた。すると森の中で、祖母のダイアナが持っている同じポケモンのイキリンコ、ホワイトフェザーの姿の群れを見つけると、イキリンコにスマホロトムを翳し、イキリンコのことを調べた。
リコ「今度は、ちゃんと動画を撮っておかなくちゃ」
ポチッ(カメラのアイコンをタッチする)
リコ「…あれ?私が映ってる?なんで?」
白イキリンコ「クァーッ!」
バサッ(飛んでいく)
リコ「ああっ!イキリンコが!」
リコはイキリンコをスマホロトムで調べると、スマホロトムのカメラのアイコンをタッチし、スマホロトムのカメラをイキリンコに向けると、早速イキリンコを撮ろうとした。しかし、スマホロトムに映っていたのはイキリンコではなく、イキリンコを撮っているリコの姿だった。リコは何故スマホロトムが自撮りになっているのか分からなかったようで、慌ててパニックになっていた。そしてイキリンコたちは、慌てているリコの様子を少し見ていたが、すぐに空に飛んで行ってしまった。
リコ「…私、なにか間違えたのかな?…ん?」
シンヤ「……」(スマホロトムでリコを撮っている)
リコ「……シンヤ、何してるの?」
シンヤ「今のリコの様子をスマホロトムで撮ってた」
リコ「なんで私を撮るの⁉︎」
シンヤ「いやぁ、レポートを書くリコの手伝いをしようと、野生のポケモンを撮ろうと思ったんだけど、偶然にもイキリンコの動画を撮るのを失敗してるリコの姿が撮れたからさ」
リコ「うぅ〜〜っ///シンヤの意地悪!」
シンヤ「あっ、いいことを思いついた!これからはリコのかわいい瞬間と、恥ずかしい瞬間の写真と動画を撮ることにしようかな」
リコ「なんで⁉︎∑(゚Д゚)」
シンヤ「いや、なんとなく。これからの旅の思い出と記念に」
リコ「そんな思い出と記念なんかいらない!」
シンヤ「いるいる。写真も動画も俺が見て楽し…俺とリコの忘れられない、大切な思い出になるものだからさ」
リコ「シンヤ今、見て楽しむって言ったでしょ!」
シンヤ「……さてと、早速この動画を保存しよっと。以前海に行った時に撮ったリコの水着姿の写真に加えて、今回はいい動画が撮れたな」
リコ「話を逸らさないで!それに、いつの間に私の水着姿の写真を撮ってたの⁉︎///」
シンヤ「海に行った時、リコに気づかれないようにこっそり撮っておいたんだ。後で消して〜とか、言われると思ったからな」
リコ「消して!///今撮った動画もすぐに消して〜!///」
シンヤ(やっぱし(^_^))…「や〜だよ!だって俺、意地悪だし〜」
リコ「さっき意地悪って言ったことは謝るから、私の水着写真も、さっき撮った動画も早く消して〜〜!///」
自分がイキリンコを撮ろうと失敗した時の動画や、いつの間にかシンヤが海で撮っていた自分の水着姿の写真を消そうとして、リコはシンヤのスマホロトムを奪い取ろうとした。しかし、シンヤはスマホロトムを持っている手を上に伸ばし、リコがスマホロトムを奪い取れないようにした。リコは顔を赤くしながらシンヤの目の前に来ると、ピョンピョンとジャンプをしながら手を伸ばし、シンヤのスマホロトムを奪おうとしたが、シンヤはリコより身長が少し高いため、リコが手を伸ばしてもスマホロトムを奪い取れなかった。そして、シンヤとリコがそんなやりとりをしている頃、テラパゴスはノコッチの背中に乗って遊んでいて、ドットとロイは、野生ポケモンの観察をしていた。ドットは野生のカジッチュの観察をしていて、ロイは茂みの中から、日向ぼっこをしているポケモンを見つけると、スマホロトムでポケモンのことを調べ始めた。
茂みの中
ロイ「あのポケモンは」
スッ(スマホロトムを取り出す)
カプサイジ ハバネロポケモン くさタイプ。
太陽の光を浴びるほど、体内で辛み成分が増える。パルデアの郷土料理は、抜け落ちたカプサイジの前歯が使われているので、激辛なものが多い。
ロイ「激辛か〜」
スタッスタッ(ホゲータが歩いてくる)
ロイ「ん?どうしたのホゲータ?」
ホゲータ「ホンゲェ」
スッ(ウブの実)
ロイ「大きなウブの実だ!ありがとうホゲータ。早速カプサイジにあげてみよう」
ロイがスマホロトムで《カプサイジ》のことを調べていると、ホゲータが大きなウブの実を持ってきてくれた。そして、ロイはホゲータが持ってきてくれたウブの実を手に取ると、それをカプサイジにあげようと、茂みの中からウブの実を転がすと、ウブの実はカプサイジのいるところに転がっていった。
カプサイジ「カプッ?」
コンコンッ(ウブの実を叩く)
カプサイジ「カッカッカッ」(ウブの実を食べる)
ロイ「おぉ、ウブの実を食べてくれた」
ウブの実を食べているカプサイジをロイが観察していると、ホゲータは新しいウブの実を持ってこようとした。するとカイデンは、自分の足元の近くにウブの実があるのを見つけると、それを嘴で咥えてロイに渡そうとしたのだが、ホゲータが持ってきたウブの実が自分のより大きかったため、カイデンは大きいウブの実を探そうとした。
ロイ「カプサイジの前歯って、どれくらい辛いのかな?それを使ったパルデアの郷土料理も食べてみたいな」
ホゲータ「ホゲッ!」
カイデン「カーイッ!」
ロイ「ホゲータ、カイデン」
カプサイジ「カプッ?」
ロイ「あっ…」
カプサイジ「カプッ⁉︎」タッタッ
ロイがカプサイジを観察していると、ウブの実を待ったホゲータとカイデンがロイの元にやってきた。そして、ウブの実を持ってきたホゲータとカイデンが、ロイの近くにやってきて大きな声を出すと、カプサイジは茂みの中にいたロイたちに気づいた。するとカプサイジは、食べかけのウブの実をその場に捨てて、慌てて遠くに逃げて行った。
ロイ「あぁっ、逃げられちゃった…ん?」
カイデン「カーーッ!」
ビュゥゥーーー(強風が吹く)
カイデン「カーイッ⁉︎」
ロイ「あっ、カイデン!」
カイデン「カァ…」
ロイがカプサイジに逃げられたことを残念がっていると、木に実っているウブの実を取ろうとして、翼を広げているカイデンを見かけた。そして、カイデンが空に飛び上がると、ロイは手に持っていたスマホロトムでカイデンの動画を撮っていた。すると、カイデンが空に飛び上がったタイミングで強風が吹いてきた。カイデンは頑張って翼をはためかせてウブの実を取ろうとしたが、強風に負けて地面に落ちてしまう。カイデンは地面に落ちると、悔しそうな顔をしていた。それから時間が過ぎていき、辺りが暗くなってきたので、シンヤたちは昨日とは別の場所に張ったテントのある場所に戻り、ポケモンたちは森で集めた木の実を食べていて、シンヤたちは自分たちで作った夕食を食べながら、今日撮った動画や写真を見せ合っていた。
原っぱ・テントの張ってある場所
ドット「…何これ?」
リコ『…あれ?私が映ってる?なんで?』
白イキリンコ『クァーッ!』
リコ「白いイキリンコを撮ったんだけど」
ドット「えっ?これがイキリンコ⁉︎モザイクがかかってるみたいだけど」
リコ「上手に撮れなくて…我ながら酷い」
シンヤ「…プッ、フフフフッ」
リコ「シンヤ!いつまで笑ってるの!」
シンヤ「ごめんごめん。でもこれは……ハハッ」
リコ「うぅ〜〜〜っ///」
シンヤ「さっきの動画はちゃんと消したんだし、いいじゃねえか。最後に少し笑うくらい」
リコ「…水着の写真は保存してあるんでしょ?」
シンヤ「そりゃあもちろん。かわいい彼女の水着写真を消すなんてもったいないだろ?(^ ^)」
リコ「もう!///」
結局あの後、リコは必死にシンヤからスマホロトムを奪おうとしたのだが、シンヤからスマホロトムを奪い取ることはできず、シンヤが海で撮ったリコの水着姿の写真を残すなら、イキリンコを撮るのを失敗した動画は消すと言い出したので、リコはそれを渋々了承した。ちなみにシンヤが撮ったリコの水着姿の写真は、シンヤがスマホロトムを防水ケースの中に入れて、リコが海の中でナミイルカと戯れているところを撮った写真だった。
ドット「リコ、シンヤとイチャついてる場合じゃないよ。白いイキリンコは珍しいのに、これじゃあレポートに書けないし」
リコ「べ、別にイチャついてないよ!///」
シンヤ「そういうドットは、どんなポケモンの写真や動画を撮ったんだ?」
ドット「それが、気に入ったのがいなかったんだよね。ロイはどうだった?」
ロイ「あっ、これを見て」スッ(スマホロトムを見せる)
ビュゥゥーーー(強風が吹く)
カイデン『カーイッ⁉︎』
シンヤ「カイデンの動画じゃん?これがどうかしたのか?」
ロイ「うん。木に実ってるウブの実を取ろうとして、カイデンが飛んだんだけど、動画で見た通り、強い風が吹くと、カイデンは飛ぶことができなくなっちゃうんだ」
リコ「そう言えば、最初にカイデンに会った時、飛ぶのが苦手だったから、ロイが飛ぶ特訓をしてたんだよね」
ロイ「あれから飛ぶのはうまくなったけど、カイデンには、もっと自信を持って飛んでほしいんだ。どうすればいいんだろう…」
シンヤ「う〜ん。こればかりは、カイデンが地道に特訓して頑張るしかないな」
ピカチュウ「ピィカッ」
ロイと最初に出会った頃のカイデンは、飛ぶことさえ怖がっていたが、ロイと頑張って特訓したおかげで、今はなんとか普通に飛ぶことができる。だが、強風が吹いてくると、カイデンはうまく飛ぶことができないようだ。ロイはカイデンに、もっと自信を持って飛んでほしいと思っているが、こればかりは地道にやっていくしかないとシンヤは言った。それから話を終えて、夕食を食べ終わったシンヤたちは、それぞれのテントの中に戻ると眠りについた。
テントの中
ホゲータ「zzz〜。zzz〜」
ロイ「…ん?カイデン?」
テントの中で寝ていたロイは、夜中に目を覚ますと、隣で寝ていたカイデンがいないことに気づき、目を覚ましたホゲータと一緒に、カイデンを捜しに森の中に歩いて行った。
森の中・真夜中
カイデン「カァァ…カァァーーッ!」
バサッ(飛んでいく)
ビュゥゥーーー(強風が吹く)
カイデン「カァァッ⁉︎」
バタンッ!「地面に落ちる」
カイデン「カァァ…」
ロイがカイデンを捜している頃、カイデンは今日ウブの実を取ろうとした森の中に来ていた。そして、思いっきり翼をはためかせると、木に実っている木の実を取ろうと空に飛んでいき、木の実が実ってる場所まで飛ぶことができた。しかしその時、急に強風が吹いてきたことで、カイデンは風に飛ばされ地面に落ちてしまう。するとそこに、カイデンを捜しにきたロイとホゲータがやってきた。
森の中
ロイ「カイデ〜ン!」
ホゲータ「ホンゲェ〜!」
カイデン「カッ!」ビュン!
ロイ「カイデン、どこに行ったんだろう…ん?カイデン?」
カイデン「カッ⁉︎」
自分を捜しにきたロイの声が聞こえると、カイデンは近くの木に隠れて身を隠した。しかし、カイデンの尾が木からはみ出ていたことで、あっさりとロイに見つかってしまう。
ロイ「ここにいたんだ。でも、こんなところで何して……もしかして、飛ぶ特訓⁉︎」
カイデン「……」プイッ(そっぽを向く)
ホゲータ「ホンゲ?」
ロイ「カイデン?」
カイデン「……」
カイデンは今日の夕食の時、ロイが自分に自信を持って飛んでほしいとシンヤたちに話していたのを聞いていたので、夜中に1人で特訓しようと決めていた。それをロイに知られてしまい、カイデンはそっぽを向いてしまう。するとロイが…
ロイ「ホッ、ホッ、ホッ、ホッ、ホゲッ。ホッ、ホッ、ホッ、ホッ、ホゲッ」
ホゲータ「ホゲ?」
ロイ「ホゲータも一緒に歌おう!」
ホゲータ「ホンゲェ!」
ロイ・ホゲータ「「ホッ、ホッ、ホッ、ホッ、ホゲッ。ホッ、ホッ、ホッ、ホッ、ホゲッ」」
ロイ「カイデンも一緒に歌おうよ!」
カイデン「カーイ?」
ロイ「難しいことを考えないで、一緒に楽しく歌おうよ!」
ホゲータ「ホンゲ!」
ロイ「た・ち・上がれ〜、負けるなカイデン頑張れ〜」
ロイ・ホゲータ「「ホッ、ホッ、ホッ、ホッ、ホゲッ。ホッ、ホッ、ホッ、ホッ、ホゲッ」」
ロイ「負けるなカイデン頑張れ〜」
ゔぉぉぉぉ(唸り声)
ロイ「えっ?」
ホゲータ「ホンゲ?」
カイデン「カイッ?」
カイデンを元気付けるために、ロイとホゲータはよく歌っている歌を歌い出した。カイデンはロイとホゲータの歌を黙って聞いていたが、ロイとホゲータが歌っている途中、何かの唸り声が聞こえてきた。すると、月は雲に隠れ、ロイたちのいる周りは真っ暗になってしまい、不気味な雰囲気が漂ってきた。ホゲータとカイデンは少し怖くなってきたのでロイに飛びつくが、ロイも心の中では怖がっていてあまり余裕がなかった。
ゔぉぉぉぉ(唸り声)
ロイ「ぜ…全然怖くな〜い…負けるな僕たち…」
ポンッ(肩に手を置かれる)
ロイ「頑張れ〜〜〜〜っ‼︎」
さっきの謎の唸り声が聞こえてくると、ロイは顔を顔を引きつらせながら歌を歌い始めた。すると、ロイの肩に誰かが手を置いた。それが引き金になってしまい、ロイはその場で大きな叫び声を出した。ロイは叫び声を上げると、恐る恐る顔を横に向け、自分の肩に手を置いた人物を確認しようとした。しかし、それよりも早く、ロイの肩に手を置いた人物がロイに声をかけた。
シンヤ「…何を頑張るんだ?」
ピカチュウ「ピィーカ?」
ロイ「……えっ?シンヤ?ピカチュウ?」
ホゲータ「ホンゲ?」
カイデン「カーイ?」
シンヤ「何やってんだお前たちは?こんな夜遅くにあんなデカい叫び声を出して。寝てるポケモンたちに迷惑だろ」
ロイ「…なんだ、シンヤだったのか。…ハァ〜、びっくりした。でも、なんでここに?」
シンヤ「トイレに行こうとしたら、お前のテントの入り口が開いてたのを見つけて、そしたらお前たちがいないから、ここまで捜しに来たんだ」
ロイ「あっ、そうだったんだ。心配かけてごめんなさい」
ゔぉぉぉぉ(唸り声)
ロイ「また⁉︎」
シンヤ「何だ?この鳴き声は?」
ロイ「……シンヤ!あれ!」
シンヤ「ん?」
ピカチュウ「ピカッ?」
ロイがシンヤに謝ると、またどこからか謎の唸り声が聞こえてきた。すると、雲に隠れていた月が出てきて、暗闇で姿が見えないが、ロイは自分たちの目の前に、何かがいるのを発見した。そして、シンヤたちの目の前にいる、姿が見えない何かが、突然シンヤのいる方に走ってきた。その正体は…
ハカドッグ「ワン!」
シンヤ「《ハカドッグ》!」
ピカチュウ「ピィカ!」
ハカドッグ「ワン!」
ロイ「ハカドッグ?」
シンヤ「このハカドッグ、もしかして…」
???「そうさ。アタイのハカドッグだよ」
シンヤ「あっ、あなたは!」
ピカチュウ「ピィーカ!」
シンヤの目の前に走ってきたのは、おばけいぬポケモンの《ハカドッグ》だった。ハカドックはシンヤの目の前に来ると、尻尾を振りながらシンヤに戯れていた。そして、シンヤが目の前にやってきたハカドッグを見ていると、このハカドックは野生ではなく、あるトレーナーのポケモンじゃないかと思った。すると、シンヤたちの目の前に、髪は白色で、金色のコートを羽織り、靴やネックレスなどの服飾は全体的に黒色と金色を基調にしている。壮年の黒人女性が歩いてきた。
???「久しぶりだね。シンヤ」
シンヤ「やっぱり、《ライム》さんの《ハカドッグ》でしたか」
ロイ「えっ?シンヤ、この人のこと知ってるの?」
シンヤ「ああ、この人はライムさんといって。パルデア地方のフリッジタウンのジムリーダーで、《ゴーストタイプ》の使い手なんだ」
ロイ「えぇっ⁉︎ジムリーダー⁉︎」
ライム「そう。アタイはフリッジタウンにある、フリッジジムのジムリーダーライムだ。よろしく」
ロイ「ロ、ロイです」
ライム「さっきのアンタたちの歌を聴かせてもらった。中々熱いバイブスだったよ。そのカイデンを励ましたいようだね」
カイデン「カイッ?」
ライム「カイデン…アンタのバイブスからは、恐れを感じる。でも、恐れから逃げているだけじゃ、何も始まらないよ」
スッ(マイクを取り出す)
ハカドッグ「ワン!ワン!ワン!」
シンヤたちの目の前に現れた人物は、パルデア地方のジムリーダーの1人でもあり、ラッパーである、ゴーストタイプのスペシャリストのライムだった。どうやらライムは、ロイとホゲータがカイデンを励ます為に歌っていた歌を聴いていたようで、カイデンが飛ぶことに恐れを抱いていることまで見抜いていた。すると、ライムはポケットから金色のマイクを取り出し、ハカドッグが鳴き声を上げると、ライムは歌を歌い始めた。
ライム「Yo!恐れることは悪くない。恐れは成長の始まり。恐ろしいのは、限界を決めて言い訳する展開!」
ハカドック「ワォォン!」
ロイ「かっこいい!」
ホゲータ「ホーンゲェ!」
ライム「サンキュー!ベイビー!」
シンヤ「ハハッ、相変わらずだな。ライムさん」
ピカチュウ「ピィーカ…」
ガサガサ(茂みが揺れる)
ライムが歌い終わると、ロイとホゲータはライムの歌に感動し、かっこいいと言い出した。すると、シンヤたちのいる後ろの茂みが揺れ、茂みの中から一体のポケモンが出てきた。
カプサイジ「カプッ」
ロイ「あれは、今日の昼に見たカプサイジ!ロトムは太陽の光が好きって言ってたけど、夜も出歩くんだ」
シンヤ「別に珍しいことじゃない。図鑑の説明が全てじゃないし、夜が好きなカプサイジだっているかもしれないしな」
ロイ「なるほど」
ライム「それもあるけど。恐らく、《この世ならざるもの》から、逃げてきたのかもね」
シンヤ・ロイ「「この世ならざるもの?」」
ピカチュウ「ピィーカ?」
スッ(マイクを口に近づける)
ハカドッグ「ワン!ワン!ワン!」
ライム「Yo!この世ならざるものは、ここらへんのポケモンたちが、畏怖の念を抱く不思議なポケモンで、アタイはこの世ならざるものを探してる。そんな恐ろしい奴がきて、Yeah、この世を驚かすなんて、怒りのボルテージ臨界点。そんな気分で体が三回転」
どうやらライムは、この世ならざるものという不思議なポケモンを探しにここにやってきたようで、ハカドッグと偶然ここにやってきたら、シンヤたちと出会ったようだ。
シンヤ「この世ならざるもの…か」
ロイ「会ってみたいな。でも、カプサイジが逃げてきたってことは、凶暴なポケモンなのかな?」
シンヤ「でも、もしこの世ならざるものと呼ばれる不思議なポケモンを見つけられたら、レポートに書けるかもな」
ロイ「レポート?……あっ!そうだ!レポート!」
ライム「レポート?何のことだい?」
ロイ「今、僕はテラスタル研修を受けてて、レポートを書くように言われてるんです。太陽が出てない時にカプサイジが動き回るのって、珍しいかもしれない。カプサイジをちゃんと動画に撮っておかないと…あれ?動画って、どうやって撮ればいいんだっけ?」
シンヤ「…しょうがないな」
ライム「ふ〜ん…テラスタル研修ね」チラッ
ホゲータ「ホンゲェ?」
この世ならざるものという不思議なポケモンのことをライムから聞いたシンヤは、それを見つけられたらレポートに書けると言い出した。するとロイは、レポートを書かなきゃいけない事を思い出し、スマホロトムを取り出すと、カプサイジを動画で撮ろうとした。しかし、どうやって動画を撮るのか分かっていないようなので、シンヤはロイの近くに歩いていき、ロイに動画の撮り方を教えた。そして、ロイからテラスタル研修を受けていると聞いたライムは、ホゲータの近くに歩いていき、しゃがんでホゲータを見ていた。ホゲータはライムに見られると、冷や汗をかいていた。
ライム「アンタ…熱いいいもん持ってるね。しっかりやんな!」
ホゲータ「ホンゲ…」
ライム「ハハハハハッ」
カイデン「カァァ…」
シンヤ「あっ、そうだ。ライムさん、この世ならざるもの…あれ?」
ロイ「どうしたの?」
シンヤ「ライムさんがいなくなってる」
ロイ「えっ?…あっ、本当だ」
シンヤがライムに、この世ならざるもののことを詳しく聞こうと、ライムのいる方に顔を向けると、いつの間にかライムがいなくなっていることに気づき、カプサイジも逃げてしまったので、シンヤとロイはテントの中に戻ると、すぐに眠りについた。
原っぱ・朝
リコ「この世ならざるもの?」
ロイ「うん!すごく不思議で、恐ろしいポケモンみたい」
ドット「そんなポケモンが本当にいるの?」
シンヤ「ライムさんが教えてくれたんだし、間違いないだろう」
リコ「でも、今はテラスタル研修があるから、そのライムって人も、オレンジアカデミーの人たちとバトルしなきゃいけなんじゃない?」
シンヤ「まあ、そりゃあそうだよな。でも、折角いい情報を貰ったんだし、この世ならざるものを見つけるのもいいかもな」
シンヤとロイは朝食を食べ終わると、昨日の夜ライムから聞いた、この世ならざるものという不思議なポケモンの事をリコとドットに話した。そして片付けを終えると、今日もレポートを書くため、リコたちは野生のポケモンの観察を始めた。
森の中
白イキリンコ「……」
リコ「あっ、いた!白いイキリンコ!」
シンヤ「昨日みたいに失敗するなよ。(^_^)」
リコ「うぅ〜〜、分かってるもん」
シンヤとリコが森を散歩していると、昨日リコが撮るのに失敗した、白いイキリンコを見つけた。昨日はイキリンコを撮るのに失敗したが、その後シンヤに動画の撮り方を教えてもらったので、リコはスマホロトムのカメラのアイコンをタッチし、スマホロトムのカメラをイキリンコに向け、早速イキリンコを撮ろうとした。すると…
テラパゴス「パーゴ!」
ニャローテ「ニャッァ!」
リコ「あっ、テラパゴス、ニャローテ、シーッ!」
テラパゴス「パゴ!」
ニャローテ「ニャッァ!」
リコ「シーッ!シーッ!」
ニャローテ「ニャッァァ!」
テラパゴス「パーゴ!」
バサッ(飛んでいく)
白イキリンコ「クアーッ!」
リコ「あぁっ!待ってイキリンコ!」
シンヤ「…アハハハハッ」
ピカチュウ「ピィーカ…」
リコがイキリンコを動画で撮ろうとしていると、リコの後ろにテラパゴスとニャローテが歩いてきた。そして、テラパゴスとニャローテがリコに声をかけると、リコは後ろを向いて人差し指を立てて、テラパゴスとニャローテにシーッとやった。しかし、テラパゴスとニャローテには、リコのやっていることの意味が分からず、リコに大きな声で返事をしてしまう。すると、イキリンコたちは鳴き声を上げ、どこかに飛んで行ってしまう。リコは走ってイキリンコの後を追いかけ、ニャローテとテラパゴスもリコの後を追いかけた。そんなリコたちの様子を、シンヤとピカチュウは苦笑いをしながら見ていた。
シンヤ「さて、俺たちはこの世ならざるものでも探すか」
ピカチュウ「ピッカッ!」
原っぱ
ドット「おぉ、良いぞクワッス!」
クワッス「クワーッ!」
カヌチャン「チャーッ!」
ドット「おお〜…って、映える動画を撮ってる場合じゃない。ポケモンを探さないと…」
リコが白いイキリンコ追って、シンヤがこの世ならざるものを見つけようと別々に行動している時、ドットはクワッスが「みずてっぽう」を放ったことでできた虹を撮っていた。一方その頃、ロイは…
原っぱ・別の場所
ロイ「カプサイジどこにいるんだろ?」
カイデン「……」
ホゲータ「ホンゲェ」
カイデン「カァァ…」
ホゲータ「ホンゲ?」
ドンドンドンドンドンドンドンッ(足踏み)
ボォォォォォォ(炎を纏う)
ホゲータ「ホゲッター!」
カイデン「カッ⁉︎」
バンッ!
ロイがカプサイジを探していると、カイデンは木に実っている木の実を見ていた。すると、カイデンの近くにホゲータがやってきて、足踏みをして「ニトロチャージ」を発動し、体に炎を纏うと、木を走って登っていき、カイデンの見ていた木の実にぶつかった。すると、カイデンの見ていた木の実が落ちてきて、それをホゲータがキャッチし、その木の実をカイデンに渡そうとするが、カイデンは木の実を受け取ろうとしなかった。そして、ホゲータがもう一度木の実をカイデンに渡そうとすると、カイデンは翼で木の実を振り払い、木の実がホゲータの顔に当たってしまう。すると、ホゲータは怒ってしまい、カイデンとホゲータはケンカを始めた。
ホゲータ「ホンゲェ!」
カイデン「カーイッ!」
ロイ「あっ、ホゲータ、カイデン、ケンカしちゃダメだよ」
カイデン「……カイッ」プイッ
バサッ(飛んでいく)
ロイ「あっ、カイデン」
ホゲータ「ホンゲェ…」
ホゲータとカイデンがケンカをしていると、2人の近くにいたロイがやってきた。そして、ロイがホゲータとカイデンにケンカをしちゃダメだと言うと、カイデンはどこかに飛んで行ってしまった。
森の中・崖沿い
ロイ「カイデ〜ン!」
ホゲータ「ホンゲェ〜ッ!」
ロイ「カイデ〜ン!どこ〜!」
ホゲータ「ホンゲェ〜!」
カプーッ!
ホゲータ「…ホンゲェ!」
ロイ「ん?…あれは!」
いなくなったカイデンを捜しに、森の中にやってきたロイとホゲータは、崖沿いの所を歩きながら、大きな声を出してカイデンを呼んでいた。すると、カイデンとは違う鳴き声のポケモンの声が聞こえてきたので、ホゲータは崖下の方を見た。そこにいたのは、泣きながら震えているカプサイジだった。
ロイ「落ちちゃったんだ。助けに行かないと、ホゲータはここで待ってて」
ホゲータ「ホンゲ?」
ロイはホゲータにここで待つように言うと、カプサイジを助けるために、崖を伝ってカプサイジのいる元に向かった。ロイのその様子を、ホゲータは不安げに見ていた。
グラッ(足場が崩れる)
ロイ「うわっ!」
ホゲータ「ホゲーーーーーッ‼︎」
崖沿い・別の場所
カイデン「カッ?」
ロイ「セ…セーフ…」
ホゲータ「ホゲェε-(-。-)」
ロイが崖を伝ってカプサイジの元に行こうとした時、ロイが足を乗せた足場が崩れると、崖崩れが起きてしまう。しかし、崖崩れに巻き込まれる前に、ロイはカプサイジのいる奥の方に渡っていたので、崖崩れに巻き込まれなかった。そして、ホゲータがほっと安心した顔をすると、ロイはカプサイジの目の前にやってきた。
ロイ「カプサイジ!こっちにおいで」
カプサイジ「カプッ⁉︎」
ロイ「ほら!」スッ(カプサイジに手を伸ばす)
カプサイジ「カーッ!」
カジッ(ロイの指に噛みつく)
ロイ「痛ッ!フーッ、フーッ、なんか、指が痒くなってきた」
ロイはカプサイジを助けようとして、カプサイジに手を伸ばすが、カプサイジはロイを警戒して威嚇行為をすると、ロイの左手の人差し指に噛みついた。
カプサイジ「カーップププ!」
ロイ「うわぁ!」
パクッ
カプサイジはロイの手に噛みつくと、今度は「タネマシンガン」をロイに向かって放った。すると、ロイは驚いて口を開けてしまい、カプサイジの放った「タネマシンガン」がロイの口の中に入っていき、ロイは「タネマシンガン」を食べてしまう。
ロイ「辛〜〜い!」
ホゲータ「ホゲ…ホゲ」
ヒョコ(カイデンが岩から姿を見せる)
カイデン「……」
カプサイジの放った「タネマシンガン」を食べると、ロイの顔はオレンジ色になっていき、ロイは辛〜いと言い出した。そんなロイの様子を、ホゲータが不安な顔をして見ていると、ホゲータの近くにある岩の後ろから、カイデンが顔を出してロイを見ていた。
ロイ「…でも…おいしい!」
ホゲータ「ホンゲ?(・・)」
カイデン「……(・・)」
ロイ「すっごく辛いけど、深い味わいがある」
カプサイジ「カプッ⁉︎カーップププ!」
パクッ
ロイ「いただきま〜す!」
カプサイジ「カプッ⁉︎」
ロイ「くぅ〜っ!辛〜い!おいしい!」
カプサイジ「カッ…」
ロイ「ハバネロポケモン最高!口の中がずっと辛くておいしい!」
ロイがカプサイジの「タネマシンガン」を食べて喜んでいると、ホゲータとカイデンはポカンとした顔をして、カプサイジは驚いた顔をしていた。そして、カプサイジが「タネマシンガン」をもう1回放つと、ロイはいただきま〜すと言いながら「タネマシンガン」を食べた。すると、ロイは嬉しそうな顔をしながら、おいしいと言い出した。そんなロイの顔を見ると、カプサイジは
あんぐり顔をしていた。
ロイ「カプサイジ、僕は君を助けたいんだ。怖がらずに僕の手を掴んで」スッ(カプサイジに手を伸ばす)
カプサイジ「……」
ロイ「Yo!恐れることは悪くない。恐れは成長の始まり。恐ろしいのは、限界を決めて言い訳する展開!」
カイデン「………」
ロイはカプサイジに手を伸ばすが、カプサイジはロイを警戒していて、中々ロイの手を掴もうとしなかった。するとロイは、昨日の夜ライムが歌った歌を歌い出した。その様子をカイデンが黙って見守っていると、カプサイジはロイが敵じゃないと分かったのか、ロイの近くに歩いていき、ロイの手を掴んだ。
パシッ(ロイの手を掴む)
ロイ「よし!」
カプサイジ「カプッ…」
ロイはカプサイジの伸ばしてきた手を掴むと、カプサイジを抱きしめ、歩いてきた道を戻ろうとした。しかし、ロイが歩いてきた道は崖崩れが起きてしまったせいで、歩いて戻るのは無理だった。すると、さっきからロイたちの様子を見ていたカイデンは、なにやら決意を固めた表情をすると、翼をはためかせてロイの元に向かった。
カイデン「カーッ!」
ロイ「カイデン!」
ホゲータ「ホンゲェ⁉︎」
ビュゥゥーーー(強風が吹く)
カイデン「カーイ⁉︎」
ロイ「カイデン!」
カイデンが翼をはためかせてロイの元に向かうと、強風が吹いてきて、カイデンは崖の下を流れている川に落ちそうになってしまう。しかし、カイデンは必死に翼をはためかせ、なんとかロイの元に向かおうとする。
ロイ「カイデン!先にカプサイジを助けて!」
カイデン「カーイッ!」
原っぱ・テントの張ってある場所
ドット「シンヤとロイ、どこに行ったんだろうな」
リコ(もう、シンヤのバカ。勝手にいなくなるなんて)
ミブリム「ミッ!ミッ!」
リコ「どうしたの?ミブリム」
ミブリム「ミッミミ、ミッミミ」
ニャローテ「ニャ⁉︎ニャッ!」
リコ「ニャローテ、どこに行くの⁉︎」
シンヤがこの世ならざるものを探し、ロイがカプサイジを助けようとしている頃、リコとドットはテントの張ってある原っぱで、シンヤとロイが来るのを待っていた。すると、リコのフードの中にいたミブリムが何かを感じ取り、ミブリムの言葉を聞いたニャローテは、急にどこかに走り出してしまう。そのニャローテの後を追って、リコとドットも走り出した。
カイデン「カーイッ」
ビュゥゥーーー(強風が吹く)
カイデン「カーッ⁉︎」
ホゲータ「ホンゲゲェー!」
カイデン「カーイッ!」
ロイ「カイデン頼む!」
ガシッ(カプサイジを掴む)
ロイ「やった!」
ホゲータ「ホンゲゲッ!」
カイデンがロイの元に向かおうとすると、再び強風が吹いてきて、カイデンは川に落ちそうになってしまう。しかし、カイデンは頑張って翼をはためかせ、ロイの元に飛んできた。そして、ロイが抱っこしているカプサイジをカイデンが掴むと、カイデンはホゲータのいる崖の上にまで飛んで行った。
ロイ「やったねカイデン!」
ホゲータ「ホンゲ!ホンゲ!」
カイデン「デカッ!」ビシッ(ポーズを決める)
カプサイジ「カププッ!」
ロイ「よかった。あとはこれを登れば…」
リコ「ロイ!」
ロイ「リコ!」
ドット「そんな所で何やってるんだ?」
カイデンがカプサイジをホゲータのいる崖の上にまで運んでくると、そこにニャローテを追ってきたリコとドットがやってきた。どうやらミブリムは、ホゲータやカイデンの強い気持ちを感じ取り、ミブリムがそのことをニャローテに伝えたから、ニャローテはここまでやってきたようだ。
ロイ「そこにいるカプサイジが、僕のいる場所に落ちちゃったから、カプサイジを助けようとしてここまで来たんだ」
ビュゥゥーーー(強風が吹く)
ロイ「うわっ!」
リコ「あっ、大変!」
ロイ「大丈夫!木登りは得意だから」
リコ「どうしよう、どうしよう、どうしよう!」
ドット「木じゃなくて崖だろ!危ないからそこを動くな!」
リコ「ねぇシンヤ、どうし……あっ、そうだ。今シンヤいないんだ!」
ロイが崖を登ろうとすると、再び強風が吹いてきた。ロイは木登りは得意だからと崖を登ろうとするが、木を登るのと崖を登るのではあまりに違いすぎるため、ドットは危ないからそこを動くなとロイを止める。リコは慌ててパニックになっていて、どうしようと考えていると、シンヤにどうするかを聞こうとするが、シンヤが今この場にいないことに気づいた。
ビュゥゥーーー(強風が吹く)
ロイ「うわっ!」
ホゲータ「ホンゲェ!」
リコ「ロイ!」
カイデン「カーイッ!」
ピカァァァァン!(カイデンの体が光る)
リコ「えっ⁉︎」
ドット「あれは!」
ニャローテ「ニャッ!」
ホゲータ「ホゲッ!」
ロイが崖を登ろうとしていると、再び強風が吹いてきた。すると、崖を登ろうとしたロイが強風に吹き飛ばされ、崖の下にある川に落下してしまう。ロイが川に落下していくと、カイデンはロイを助けに向かった。すると、カイデンの体が突然光り輝き、カイデンは《進化》を始めた。カイデンは光に包まれると、その光の中で姿を変えて、新たな姿へと進化した。翼と体が大きくなっていき、飛ぶのを怖がっていたカイデンから一変し。とても逞しく、新しい姿となったカイデンが、ロイの元に飛んできた。
タイカイデン「カァーイ!」
ロイ「《タイカイデン》!」
リコ「すごい!」
ドット「タイカイデンに進化したんだ」
スッ(スマホロトムを取り出す)
タイカイデン ぐんかんどりポケモン でんき・ひこうタイプ。
カイデンの進化系
のど袋をふくらませ、電気を増幅させる。風に乗って、1日で700キロを飛行する。
カイデンがタイカイデンに進化すると、ロイは嬉しそうな顔をした。そして、ロイは自分を助けにきたタイカイデンの足を掴むと、タイカイデンはそのまま空に飛んでいき、しばらくはロイと一緒に空を飛んでいた。カイデンの頃と違って、タイカイデンに進化したことで、飛ぶことへの恐怖もなくなり、強風の中でも飛ぶことができるようになったため、タイカイデンも嬉しいのだろう。そしてしばらくすると、ロイとタイカイデンは、リコたちのいる崖の上に戻ってきた。
ロイ「すごいよタイカイデン!これでもう自由に空を飛べるね!」
タイカイデン「カァーイ!」
ホゲータ「ホゲゲ…」
カプサイジ「カプッ?カプププ!」
パクッ…モグモグ
ホゲータ「ホーッ!」
カプサイジ「カプ!」
ロイ「カプサイジ、またね!」
ロイたちが崖の上に戻ってくると、ホゲータはカプサイジに、さっきロイが食べた「タネマシンガン」を自分にも食べさせてほしいと頼んだ。すると、カプサイジはホゲータの口の中に「タネマシンガン」を放ち、「タネマシンガン」を食べたホゲータの顔はオレンジ色になっていき、ホゲータは口から炎を出した。そして、カプサイジはロイに助けてもらったお礼を言うと、森の中に走って行った。
ドット「さっきまでカイデンだったのに、今じゃタイカイデンか…」
タイカイデン「デェェカーーッ!」ビシッ(ポーズを決める)
ホゲータ「ホンゲェ!✨」
ロイ「あっ、ドット、カイデンが進化したとこ、動画に撮ってくれた?」
ドット「…あっ」
ロイ「えっ?撮ってないの」
ドット「いや、あの時は…ロイが落ちたから…動画を撮る余裕なかったし。まあ、バッチリ見てたから」
ロイ「リコは?」
リコ「えっ!え〜っと…アハハハ…」
ロイ「じゃあシンヤは……あれ?シンヤは?」
リコ「それが…」
シンヤ「俺がどうかしたか?」
リコ「えっ!…シンヤ⁉︎」
ロイはドットとリコに、カイデンがタイカイデンに進化した瞬間を撮ってくれたかと聞いたが、リコもドットも、ロイが崖から落下した時は慌てていたから、動画を撮る余裕がなかったため、カイデンが進化した瞬間を撮っていなかった。まあ、あんな状況なら、それが当然のことなのだが。すると、リコたちのいる所に、シンヤとピカチュウがやってきた。
リコ「いつからそこにいたの⁉︎」
シンヤ「ロイが、あれ?シンヤは?って言った時からここにいたけど」
リコ「そうだったんだ。…ってそうじゃなくて!今までどこに行ってたの?色々大変だったんだから!」
シンヤ「えっ?何かあったのか?」
リコ「実は…」
カクカクメブキジカ(さっきまでの事情を話す)
シンヤ「なるほどね。そんなことがあったのか」
リコ「シンヤが一緒だったら、すぐにロイを助けられたのに…」
シンヤ「確かに俺が一緒だったら、ニンフィアの「サイコキネシス」でロイを助けられたけど、そしたらカイデンはタイカイデンに進化できなかったし、結果オーライだろ。…にしても、カイデン進化して逞しくなったな」
リコ「シンヤ!話はまだ終わってないよ!」
シンヤ「そんな怒るなって、かわいい顔が台無しだぞ」
リコ「すぐに誤魔化すんだから!///」
シンヤ「リコがかわいいのは本当だぞ」
リコ「///」
ドット「…シンヤ、今までどこに行ってたの?」
シンヤ「リコが白いイキリンコを追って行った後、昨日ライムさんから聞いた、この世ならざるものを見つけようとして、森の中を散歩してたんだ。そしたら、森の中で変な場所を見つけたんだ」
リコ・ロイ・ドット「「「変な場所?」」」
シンヤ「ああ、ここからもうちょっと先に進むと、森が深い場所があって、そこに霧が立ち込めてたんだ。不気味な雰囲気も漂ってたし」
ドット「森の中に…霧」
リコ「じゃあ、もしかしたら…」
ロイ「そこにこの世ならざるものがいるかも!」
シンヤ「行ってみるか?」
リコ・ロイ・ドット「「「うん!」」」
こうして、ロイのカイデンはタイカイデンに進化し、飛ぶことへの恐怖もなくなり、自由に空を飛ぶことができるようになった。そして、リコたちはこの世ならざるものを探すために、シンヤが見つけたという、森が深い場所に向かって出発した。
イッシュ地方・空港
???「それではこれより、オレンジアカデミーに向けて出発するよ!」
「「「はい!」」」
シアノ「それでは、ブルーベリー学園の生徒諸君、この僕、シアノについてきて!」
ブルーベリー学園の生徒たち「「「はい!」」」
???「校長先生」
シアノ「ん?何かな?カキツバタ君?」
カキツバタ「前に先生たちが話しているのを聞いちまったんですけど、今オレンジアカデミーには、《シンヤ》っていうトレーナーが本当にいるんですかぃ?」
???x3「「「!」」」
シアノ「うん。ベルちゃん…クラベル校長から、今テラスタル研修を受けている友達と、一緒に冒険をしていると聞いたよ。でも、どうしてそんなことを?」
カキツバタ「いや、ちょっと気になって」
???「カキツバタ、校長先生にそういう口の利き方をするの、よくないと思います」
カキツバタ「別にいいじゃねえか。タロだって気になってんだろ?シンヤってトレーナーのこと」
タロ「それは…パパがすごいトレーナーだって、言ってたから…」
???『……そっか。シンヤ、今パルデアにいるんだ』
???『……スグ』
To be continued
次回予告
ライムから聞いた、この世ならざるものを見つけるため、森の中を進んでいくシンヤたち。すると、シンヤたちの目の前に、リコ、ロイ、ドットにそっくりな、3人組のトレーナーが現れた。シンヤたちがその3人から話を聞くと、どうやら3人とも、この世ならざるものから逃げてきたらしい。そして、森の中を進むシンヤたちの前に、遂にこの世ならざるものが姿を現した。
次回「ミブリム進化⁉︎この世ならざるものの正体!」
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