ポケットモンスターSV 新たな物語の始まり 作:通りすがりのポケモントレーナー
テラスタル研修の応用テストを受けるため、チャンプルタウンに辿り着いたシンヤたちは、ドットの担当ジムリーダーのアオキが宝食堂にいると聞き、宝食堂にやってきた。そこでドットは、アオキから応用テストを受けることになり、早速ポケモンバトルを始めた。そして、アオキとのバトル中、クワッスがウェルカモに進化したが、応用テストはドットの負けで終わってしまい、応用テストは不合格かと思われたが、ドットはアオキの厳正な審査のもと、応用テストを無事に合格した。そして、次に応用テストを受けるのはロイなので、シンヤたちはフリッジタウンに向かうことにした。しかし、そのフリッジタウンに向かうには、パルデア地方の北部にそびえる、《ナッペ山》という雪山を登らないといけないので、シンヤたちは防寒対策のために《ブティック》に立ち寄り、そこで防寒着を買っていた。
ブティック
ジャラララ(試着室のカーテンを開ける音)
リコ「うん。暖かい」
ニャローテ「ニャッァ」
シンヤ「へぇ〜、かわいいじゃん。やっぱり、リコは元が良いから何を着ても似合うな」
ピカチュウ「ピィカチュ」
リコ「えへへ、ありがとう///」
試着室から出てきたリコの格好をシンヤが褒めると、リコは笑みを浮かべた。今のリコの格好は、上は青いジャンパーを着ていて、下は紺色のスキニーを穿き、頭には葉っぱのワンポイントがついているフライトキャップをかぶり、首には緑色のマフラーを巻いていて、手には茶色の手袋をして、スノーブーツを履いていた。そして、リコの相棒であるニャローテは、首にマフラーを巻いていて、シンヤはジャケットの代わりに白のジャンパーを上に羽織っていた。
リコ「シンヤは、ジャンパーだけでいいの?」
シンヤ「ああ。俺はこれだけで充分だ」
リコ「…」
シンヤ「リコ、どうした?」
リコ「ちょっと待ってて」
スタッスタッ(リコがどこかに歩いて行く)
シンヤ「?」
シンヤがジャンパーを羽織っている姿を見ると、リコは突然どこかに行ってしまった。そして数分後、リコがシンヤのいるところに戻ってくると、リコは右手に青いマフラーを持っていて、そのマフラーをシンヤの首に巻きつけた。
リコ「ジャンパーだけだと寒いでしょ?マフラーを巻いておいたほうがいいよ」
シンヤ「ああ、サンキュー。…でも、なんで青いマフラー?」
リコ「えっ?別に深い意味はないよ」
シンヤ「そっか。俺はてっきり、青はリコの色だから、自分を色を俺に身につけさせようと思ったのかと」
リコ「そ、そんなんじゃないよ!///ただ!ジャンパーだけじゃ寒いから、マフラーを巻いてた方がいいと思って///」
シンヤ「ハハハッ、分かってるよ。嬉しいよ。ありがとな、リコ」
リコ「う、うん!」…(シンヤに喜んでもらえてよかった///)
リコが青いマフラーをシンヤの首に巻くと、シンヤはいつものようにリコを揶揄った。しかし、リコがマフラーを持ってきてくれたのは、純粋にリコの優しさだとシンヤも分かっているため、リコの好意に素直に礼を言って、これ以上リコを揶揄うのをやめた」
ジャラララ(カーテンを開ける)
ドット「寒いの無理。本当はナッペ山に行くのも嫌なんだけど」
シンヤ「リコとロイが応用テストを受けるんだから、行かないわけにもいかないだろ」
ドット「分かってるよ。でも…う〜、雪を想像しただけで寒くなってきた」
リコ「…なんか、ドットのその格好」
ドット「え?何?」
リコ「ドットのその格好…ぐるみんみたい!✨」
ドット「えっ?」
リコ「いい、すごくいいよ。めちゃくちゃぐるみん。すごく似合ってる!」
試着室から出てきたドットをリコが見ると、防寒着を着ているドットの姿がぐるみんに似ていたため、リコのぐるみん愛が爆発し、目をキラキラさせながらドットに近づいていった。
シンヤ(…またリコのぐるみん愛が爆発してるな)
ロイ「みんな、準備できた?」
シンヤ「ああ、お前も準備……できてないな」
シンヤとリコとドットが防寒着を着て、フリッジタウンに行く準備をすると、シンヤたちのいるところにロイがやってきた。しかし、ロイの格好を見たシンヤたちは驚いた顔をしていた。…何故なら、ロイは手に赤い手袋をして、
いつもの半袖と半ズボンを着ているだけで、防寒対策をしていないからだ。
ロイ「えっ?準備できてるよ」
リコ「えっ?まさかその格好で行くつもりなの?」
ロイ「そうだけど」
シンヤ「いやいや、絶対に風邪をひくぞ」
ロイ「大丈夫だよ。雪だるまを作ったり、雪合戦をして遊んでれば、いっぱい汗をかいちゃうと思うし」
ドット「もしかして、ロイって雪を生で見るの初めて?」
ロイ「うん!もちろん動画では何度か見たことあるよ。真っ白でキラキラしてて冷たいんでしょ?楽しみだねホゲータ」
ホゲータ「ホンゲェ!」
シンヤ「住んでた島には雪が降ったことないのか?」
ロイ「うん。1回も降ったことないよ」
シンヤ「へぇ〜、それは珍しいな」
どうやら、ロイの島には1回も雪が降ったことがないため、ロイは雪を生で見たことがないようだ。しかし、さすがに半袖半ズボンで雪山を登るのは無謀だとしか言えないので、シンヤとリコは、ロイに防寒着を着るように言った。
フリッジタウン道中
ヒュゥゥーーー(風が吹く)
ロイ「なんか、風が冷たくなってきた」
シンヤ「防寒着を買っておいてよかったろ?」
ロイ「うん」
ロイが防寒着を着ると、シンヤたちは早速フリッジタウンに向けて出発した。今のロイの格好は、上はモンスターボールの絵が書いてある赤と白色のジャンパーを着て、下は茶色のスキニーを穿き、頭にはホゲータの頭の毛と同じものがついているニット帽をかぶり、首にはマフラーを巻いていて、手には赤と黒色の手袋をして、赤と黒色のスノーブーツを履いていた。そしてドットは、襟のところにモコモコがついているピンク色のジャンパーを着て、手には紫色の手袋をしていて、納戸茶色のスキニーを穿き、スノーブーツを履いていた。これで全員、防寒対策は万全だろう。
リコ「この洞窟を抜ければ、いよいよ《ナッペ山》だよ」
ロイ「よし!ホゲータ行こう!」
ホゲータ「ホンゲェ!」
初めて見る雪に興奮しているのか、ロイはホゲータと一緒に洞窟の中に走って行った。そして、洞窟を出た先に待っていたのは、辺り一面に雪が積もっている雪原の景色だった。
ロイ「わぁ〜〜っ!雪だ!」
ホゲータ「ホゲゲッ!」
リコ「わぁ〜、綺麗」
ドット「雪が綺麗と思えるのは一瞬だけだよ。う〜、寒い…」
ウェルカモ「ウェール、ウェール」
ドット「えっ?踊れば寒くないって?寒すぎて踊る気になれないよ」
ピカチュウ「ピィカッ…」
シンヤ「ピカチュウも寒いのは苦手か」
ピカチュウ「ピィカァ…」コクッ
ロイとホゲータは洞窟を抜けると雪の中にダイブし、初めて見る雪の冷たさを肌で感じて楽しんでいた。その一方で、ドットとピカチュウは寒いのが苦手だから体を震わせていた。
ニャローテ「ニャッァ…」
リコ「あっ、ニャローテ寒いの苦手だもんね。モンスターボールに入る?」
ニャローテ「ニャッ、ニャッ!」ダッ!
リコ「あっ、ニャローテ」
ドット「どこ行くんだよ?」
ロイ「あっ、待ってよ!」
シンヤ「元気だなー、アイツら」
ピカチュウ「ピィカチュ」
リコがニャローテをボールに戻そうとすると、ニャローテが前に走って行ってしまったので、リコはニャローテのあとを追いかけ、シンヤたちもリコのあとを追いかけて行った。…すると、洞窟の中から2人の人物が現れた。
???「どうする?《ゲーチス》様には、奴を監視しろと命令されたが」
???「…とりあえず、少し様子を見よう。万が一の場合は、ゲーチス様より託されたコイツらを使って、奴を葬るだけだ」
スッ(ポケモンが入っているモンスターボール)
???「もう1人からの連絡は?」
???「さっき、無事にエリアゼロの最深部にあるゼロラボに着いたようだ。そして、“例のデータ”と“例の物”が手に入ったと」
???「そうか」
雪の森の中
リコ「どうしたのニャローテ?急に走ったりして?」
ニャローテ「ニャッァ」
スッ(ニャローテが指を差す)
リコ「えっ?」
カチコール「カチカチ」
シンヤ「おっ、《カチコール》がいるじゃん」
リコ「あのポケモン、カチコールっていうんだ」スッ(スマホロトムを取り出す)
カチコール ひょうかいポケモン こおりタイプ。
マイナス100度の冷気を作る氷で、体を覆って守る。セビエと出くわすと喧嘩になる。
リコ「セビエ?どんなポケモンなの?」
セビエ こおりビレポケモン ドラゴン・こおりタイプ。
岩場や森林に生息する。背びれの力で、巣穴の中を冷蔵庫のように冷やしている。
リコ「へぇ〜」
どうやら、ニャローテはカチコールの気配を察知して、この森の中に走ってきたようだ。そして、リコがカチコールをスマホロトムで調べていると、野生のユキワラシとデリバードがカチコールの近くにやってきて、森に実ってるきのみを食べ始めた。
ロイ「うわぁ〜、ポケモンがいっぱいいる」
ホゲータ「ホンゲェ!」ダッ
ロイ「あっ、 ホゲータ」
パクッ(木の実を食べる)
ホゲータ「ホンゲェ!」
ドドドッ(雪が落ちてくる)
ホゲータ「ホンゲ?」
カチコールたちが木の実を食べているのを見ていたら、ホゲータはお腹が空いてきたのか、木の実があるところに走って行き、カチコールの隣で木の実を食べ始めた。すると、ちょうどホゲータの上にある、木の枝に積もっている雪がホゲータに落ちてきて、ホゲータは雪に埋もれてしまう。
カチコール「カチ?……カッチ‼︎」
ホゲータ「ホンゲ?」
ロイ「なんか、カチコール、ホゲータに怒ってない?」
リコ「もしかして…ホゲータ、セビエに間違われてる?」
シンヤ「多分…いや、間違いなくそうだろうな」
セビエ「セビ?」
シンヤ「おいおい、本物のセビエまで出てきたぞ」
ピカチュウ「ピィカッ」
カチコール「カチチッ!」
ドカァァ!
ホゲータ「ホゲゲッ⁉︎」
セビエ「ビエーーッ⁉︎」
カチコールが雪に埋もれたホゲータを見ると、その姿がセビエに似ていたので、カチコールは急に怒り出してしまう。すると、ホゲータの後ろから本物のセビエが歩いてきて、カチコールはホゲータとセビエに「たいあたり」で攻撃してきた。
ロイ「ホゲータ、大丈夫か?」
ホゲータ「ホンゲェ…」
セビエ「ビエェーーッ!」
ドカァァ!
カチコール「カッチ⁉︎」
セビエ「ビィィェェーーッ‼︎」
カチコール「カァァァチィーーッ‼︎」
ドォォォォン!
シンヤ「おおっ、すげぇ!カチコールもセビエも「ふぶき」が使えるのか!」
ドット「感心してる場合か!」
リコ「ニャローテ、モンスターボールに戻って」
シュルルーン
カチコールとセビエは喧嘩を始めると、互いに「ふぶき」を放って攻撃し、その「ふぶき」によって、シンヤたちの周りが吹雪いてきた。すると、ニャローテが体を震わせていたので、リコはニャローテをモンスターボールに戻した。そして、カチコールとセビエがまだ喧嘩を続けているので、ホゲータとウェルカモは2人の喧嘩を止めようとしたが、2人の「ふぶき」によって、ホゲータとウェルカモは吹き飛ばれてしまう。
ロイ「誰か、カチコールとセビエを止めて!」
ポーーン
テブリム「テブリッ!」
リコ「テブリム⁉︎」
テブリム「テブッ!テェェーーブッ!」
ダァァァァン!
カチコール「カーーチッ⁉︎」
セビエ「セビーーイッ⁉︎」
カチコールとセビエを止めてほしいというロイの言葉を聞いたのか、リコのジャンパーの中に入っているモンスターボールからテブリムが勝手に出てくると、テブリムは「ぶんまわす」を発動し、おさげのような房でカチコールとセビエをぶん殴り、カチコールとセビエは空に吹き飛ばした。
ドォォォォン!
カチコール「カ…チ…」
セビエ「セ…ビ…」
テブリム「テェェーーブッ」
ピカァァァン(いやしのはどうの光)
カチコール「カチ?」
セビエ「ビエ?」
リコ「出ました。テブリムの自分で倒して、自分で治すやつ」
テブリム「ブゥゥリッ」
シンヤ(ハハッ、( ̄▽ ̄)またこのパターンかよ)
テブリムにぶん殴られ、空に吹き飛ばされたカチコールとセビエが落ちてくると、カチコールとセビエは目を回して意識を失っていた。すると、テブリムが「いやしのはどう」を発動し、自分で倒したカチコールとセビエを治療した。そして、テブリムの「いやしのはどう」を受けたカチコールとセビエは意識を取り戻すと、体を起こして立ち上がり、別々にどこかに行ってしまう。
ドット「やれやれ、酷い目にあった」
ロイ「さぁ急ごう。フリッジタウンはまだまだ先なんだから」
ホゲータ「ホンゲェ!」
シンヤ「あんな目にあったばかなのに、ロイもホゲータも元気だな」
ピカチュウ「ピィカッ」
リコ「フフッ」
カチコールとセビエの喧嘩に巻き込まれて時間を食ってしまったが、シンヤたちは気を取り直してフリッジタウンに出発した。
ロイ「わぁ、みんな見てよ!川が凍ってる!」
ホゲータ「ホンゲゲッ!」
ドット「…急ぐんじゃなかったのかよ」
シンヤ「まあまあ、まだ時間はあるんだし、のんびり行こうぜ」
ピカチュウ「ピィカッ」
フリッジタウンに向かう途中、川が凍っているのを見つけたロイとホゲータは、川の方に走って行った。ホゲータは川に辿り着くと、凍っている川の水を触って楽しんだり、凍った川の上をロイと一緒に滑って楽しんでいた。
ヒョコ(鞄からテラパゴスが顔を出す)
テラパゴス「パーゴ!」
リコ「テラパゴス」
テラパゴス「パーゴパーゴ」
リコ「テラパゴスも遊びたいの?」
テラパゴス「パーゴ!」
ロイとホゲータが氷の上を楽しく滑っているのを見たテラパゴスが自分も遊びたいと言っていたので、リコは鞄に入っているテラパゴスを氷の上に下ろした。すると、テラパゴスはゆっくり氷の上を滑っていき、楽しく遊んでいた。
テラパゴス「パァァゴッ」
リコ「テラパゴス楽しそう」
ウェルカモ「ウェール」
ドット「おぉ、ウェルカモ、滑るのうまいじゃん」
ロイ「ドットもおいでよ」
ドット「えっ、いや、僕はいいよ」
ロイ「そんなこと言わずに」
グイッ(ドットを引っ張る)
ドット「うわ、ちょっ!」
シンヤ「完全に雪遊びを満喫してるな」
ピカチュウ「ピィカッ」
リコ「フフッ」
ピコンピコン(モンスターボールの音)
リコ「あっ……ニャローテもみんなと一緒に遊ぼう」
ポーーン
ニャローテ「ニャァロッ」
リコがニャローテをボールから出すと、シンヤたちは氷の上を滑ったり、ロイは雪の上にダイブしたり、小さな穴の中で、ホゲータの「かえんほうしゃ」で焼きマシュマロを作ってみんなで食べたり、みんなでキャップの雪だるまを作ると、最後にみんなと雪だるまが一緒に写ってる写真を撮ったりして楽しんでいた。
ロイ・ホゲータ「「ホッ、ホッ、ホッホッゲー、ホッ、ホッ、ホッホッゲー」」
リコ「ロイとホゲータ楽しそう」
シンヤ「初めての雪遊びが楽しかったんだろう。…ドットも楽しんでたしな」
ドット「うっ、いいだろう。別に」
リコ「フフッ」
ロイ「あっ、あんな所にポケモンがいる」
シンヤ「ん?」
シンヤたちは雪遊びをして充分に楽しむと、フリッジタウンに向かって出発した。そして、シンヤたちが森を歩いて進んでいる途中、ロイが一体のポケモンを見つけた。そのポケモンは、小さな岩の上に座って眠っていて、鼻から大きく垂れている鼻水が特徴的なクマのようなポケモンだった。
リコ「可愛い!」
ロイ「何あのポケモン!」
シンヤ「ああ、あれは《クマシュン》だ」
ロイ「クマシュンっていうんだ」スッ(スマホロトムを取り出す)
クマシュン ひょうけつポケモン こおりタイプ。
冷気をまとった鼻水を浴びると、凍傷になる。
ロイ「へぇ〜、ナッぺ山には、こおりタイプのポケモンがいっぱいいるな」
シンヤ「だろうな。空にはひこうタイプ、海には水タイプのポケモンが多いように、この寒いナッぺ山にはこおりタイプのポケモンが多いんだ」
ロイ「なるほど」
「ベエェェツ」
リコ・ロイ・ドット「「「えっ?」」」
シンヤ「ゲッ!」
シンヤたちがクマシュンの観察をしていると、後ろから何かの鳴き声が聞こえてきたので、シンヤたちは後ろを振り返った。そこにいたのは、全身に白い毛皮をまとっており、下顎から3本の氷柱が髭のように垂れ下がっている巨大なポケモンだった。
シンヤ「《ツンベアー》!」
ツンベアー「べエェェツッ」
リコ「ツンベアー?」
シンヤ「クマシュンの進化形だ」
リコ「え?クマシュンの?」
ドット「もしかして、このツンベアー、あのクマシュンの親なんじゃないかな?」
シンヤ「多分な…」
ツンベアー「べエェェツッ」
ロイ「あのう、僕たち、怪しいもんじゃないんで…」
ズルッ(ロイがこける)
ロイ「うわっ!」
いきなりツンベアーが後ろから現れるとシンヤたちは驚いたが、シンヤたちはツンベアーを刺激しないようにして、その場から去ろうとした。すると、前を見ないで後ろに下がっていたロイが足を滑らせてこけてしまうと、岩に座っているクマシュンを巻き込んでしまう。
クマシュン「クマ……マァァーーシュ‼︎(涙)」
ロイ「あっ、ごめんごめん!」
ツンベアー「べエェェーーツッ‼︎」
ドット「ヤバイ、ツンベアーが怒っちゃった!」
ロイ「ど、どうしよう!」
ツンベアー「べエェェーーツッ‼︎」
シンヤ「ピカチュウ!ツンベアーの足元に「10まんボルト!」」
ピカチュウ「ピィカッ、チューーウ‼︎」
バァァァァン!
ツンベアー「ベェェツッ⁉︎」
クマシュンが大声を出して泣いてしまうと、ツンベアーは怒ってしまい、シンヤたちに襲いかかってきた。すると、シンヤはツンベアーの足元に「10まんボルト」を撃つようピカチュウに指示した。そして、ピカチュウがツンベアーの足元に電撃を放つと、ツンベアーは怯んで足を止めた。
リコ「ニャローテ!「マジカルリーフ!」」
ニャローテ「ニャッアァァーーッ‼︎」
ツンベアー「ベェェツッ⁉︎」
リコ「今のうちに逃げよう!」
シンヤ「ああ!」
ロイ・ドット「「うん!」」
ツンベアーが「10まんボルト」に怯んだ隙に、リコがニャローテに「マジカルリーフ」の指示を出すと、ニャローテは「マジカルリーフ」を放ってツンベアーの視界を遮った。そして、ニャローテの「マジカルリーフ」がツンベアーの視界を遮っているうちに、シンヤたちはツンベアーから逃げるのだった。
ロイ「ハァハァ、ありがとう」
ドット「も、もう走れない」
リコ「この辺りって、ツンベアーの巣なのかな?」
シンヤ「かもな。……おっ、あんな所に山小屋があるぞ」
なんとかツンベアーから逃げ切り、森の中から出てきたシンヤたちだったが、またツンベアーが襲ってこないとも限らないので、シンヤたちは山小屋の中に入って避難することにした。……しかし!シンヤたちが入ろうとしている山小屋の近くの茂みの中から、シンヤたちを見ている2つの黒い影の姿があった。
???x2「「……」」
山小屋の中
ドット「もう、ツンベアーは追って来ないな」
ロイ「うん」
シンヤ「よし、コーンスープが出来た」
リコ「じゃあ、少し休憩しようよ」
山小屋の中に入ると、ロイとドットは窓からツンベアーが来ていないかを確認し、シンヤとリコは薪ストーブの上でポットを沸かし、コーンスープを作っていた。そして、コーンスープが出来ると、シンヤたちは山小屋の中にある椅子に座って休憩した。
ドット「は〜、暖かい」
ウェルカモ「ウェール」
リコ「ニャローテ、寒いのが苦手なのに、頑張ってくれてありがとう」
ニャローテ「ニャァーッ」
ロイ「雪遊び、楽しかったな」
ホゲータ「ホンゲェ」
シンヤ「リコ、ロイ、ドット。ここからフリッジタウンまで、まだ少し距離がある。だから、今日はここに泊まって、明日の朝コライドンとミライドンに乗って一気にフリッジタウンに行こう」
リコ「うん」
ロイ「分かった」
ドット「それはいいけど…」
クシュン!
ドット「う〜、小屋の中なのに寒いな。夜はもっと寒くなりそう」
シンヤ「リコ、薪ってまだあったけ?」
リコ「ううん。さっき使ったので最後だよ」
シンヤ「そっか。今の時間は」
スッ(スマホロトムを取り出す)
シンヤ「もうそろそろ17時か。…外が暗くなる前に、みんなで手分けして、薪の代わりになる木の枝なんかを探すか」
ロイ「そうだね」
みんなで話し合った結果、シンヤたちは山小屋の中で一晩過ごすことにして、明日の朝、フリッジタウンに出発することに決めたようだ。しかし、小屋の中は寒く、もう燃やす薪がなかった。そこでシンヤたちは、夜の寒さを凌ぐため、それぞれがそりを引っ張り、薪の代わりになる木の枝を探しに行った。
雪の森の中
シンヤ「あったあった」
ピカチュウ「ピィカッ」
シンヤ「おっ、サンキュー。そりの中に入れてくれ」
ピカチュウ「ピィカッチュ」
リコたちと別れたシンヤは、ツンベアーの巣に入らないように森の中に入り、薪の代わりになる木の枝をピカチュウといっしょに探していた。そして、森の中に落ちている木の枝を見つけると、それを引っ張ってきたそりの中に入れ、たくさんの木の枝を集めた。
シンヤ「ふぅ、これだけあれば足りるだろ」
ピカチュウ「……ピィカッ」
シンヤ「ああ、分かってるよピカチュウ。薪集めは終わったから、もう一つの用事を済ませよう。…おい、コソコソと木の後ろに隠れてないで出てこいよ」
???x2「「ッ⁉︎」」
シンヤ「洞窟に入った時から、俺たちの後をずっとつけてたよな?リコたちには気づかれなかったようだが、殺気が隠しきれてないから、お前たちの気配は俺にバレバレなんだよ。いい加減そろそろ正体を現したらどうだ?」
???x2「「……」」
バッ(シンヤの目の前に現れる)
シンヤ「やはりお前らだったか」
ピカチュウ「ピィカッ⁉︎」
???「流石だな、シンヤ」
???「影の存在である、我らに気づくとは」
どうやらシンヤとピカチュウは、洞窟に入った時から、自分たちをつけている、2人の謎の人物の気配に気づいていたようだ。そして、シンヤが後ろに立っている木に声をかけると、自分たちの存在をシンヤに知られた2人は、木の後ろから素早く移動し、シンヤとピカチュウの目の前に現れた。その2人の人物は、黒を基調とした服を着ていて、長い白髪をしている2人の男であり、シンヤに因縁のある2人だった。
シンヤ「久しぶりだな、《ダークトリニティ》」
ダークトリニティ1「ああ」
ダークトリニティ2「久しぶりだな、シンヤ」
シンヤ「ゲーチスが脱獄したって聞いた時から、いつか現れるとは思っていたが、こんなに早く現れるとはな」
ピカチュウ「ピィカッ!」
シンヤとピカチュウの目の前に現れた2人の人物は、かつてシンヤがイッシュ地方を冒険している時に戦った、ゲーチスの部下の《ダークトリニティ》という、不気味な雰囲気を漂わせる人物たちだった。
シンヤ「ん?お前らいつも3人で行動してるのに、今日は1人欠けてるな」
ダークトリニティ1「もう1人は別行動だ」
シンヤ「ッ⁉︎まさか!もう1人はリコたちの所か!」
ダークトリニティ2「勘違いするな、我らの目的は奴らではない。…我らの狙いは…お前だ、シンヤ」
シンヤ「俺?」
ダークトリニティ1「貴様によって、ゲーチス様の野望を打ち崩され、そのまま牢獄送りになってしまった」
ダークトリニティ2「だからこそ、貴様を倒さなければ、我らの怒りは収まらんのだ!」
シンヤ「へぇ〜、得体の知れないお前たちでも、誰かのために怒ることができるんだな。人間らしい感情があってほっとするよ」
ダークトリニティ2「減らず口も相変わらずだな。だが、以前の我らと思わないことだ」
ダークトリニティ1「我らはゲーチス様より、お前を倒すためにあるポケモンたちを預かっている」
ダークトリニティ2「本当はお前を監視するだけのつもりだったが…気が変わった。ゲーチス様から預かったポケモンたちの力で、貴様を葬ってやる!」
シンヤ「フッ、いいだろう。お前らの挑戦を受けてやる。ただ、お前らとバトルするにはここはちょっと狭すぎる。どうせバトルするなら、広い場所に変えてバトルしようぜ」
ダークトリニティ1「…いいだろう」
いきなり現れたダークトリニティにバトルを挑まれたシンヤは、ダークトリニティからの挑戦を受けると、バトルする場所だけ変えようと提案した。そして、ダークトリニティの2人がそれを了承すると、シンヤたちは森を抜けた先にある、周りが広い雪原にやってきた。
雪原
シンヤ「ここまで来ればいいだろう」
ダークトリニティ1「では」
ダークトリニティ2「早速始めようか」
スッ(モンスターボールを取り出す)
ポーーン
シンヤ「なっ!」
ピカチュウ「ピィカッ!」
シンヤたちが森を歩いて雪原にやってくると、ダークトリニティの2人は、モンスターボールを取り出して宙に投げた。2人が投げたモンスターボールから出てきたポケモンの一体は、6枚のオレンジ色の羽に黒い点のような模様がついていて、4本の小さい足を持つ、大きな蛾のようなポケモンだった。そして、もう一個のモンスターボールから出てきたポケモンは、体の全身が赤色で、ロボットを思わせるようなボディをしており、背中には砲台のようなものが取り付けられている、異質なポケモンだった。
ウルガモス「ガァァーーモスッ‼︎」
赤いゲノセクト「ゲエェーーーノッ‼︎」
シンヤ「《ウルガモス》に、《赤いゲノセクト》だと!」
ピカチュウ「ピィカッ!」
ダークトリニティ1「フッ、流石のお前も、ゲノセクトには驚いたようだな」
シンヤ「ゲノセクトを見たこと自体に驚きはしないさ。元々ゲノセクトは、お前たちプラズマ団が、3億年前に存在した古代のむしポケモンの化石から復元させたポケモンで、戦闘兵器として改造したポケモンだからな。それをお前たちが持っているのは不思議じゃない。俺が驚いたのは、以前お前たちがこの世に復活させた4体のゲノセクト全てを俺たちが倒したはずなのに、5体目のゲノセクト、それも赤いゲノセクトを、何故お前たちが持っているかという事に驚いただけだ」
ダークトリニティ1「…ゲーチス様がお前に倒されて牢獄に送られたあと、なんとか我らでゲーチス様を救おうと考えた」
ダークトリニティ2「しかし、あの時の我らの力ではゲーチス様を救うことはできなかった。そこで我々3人は、以前ゲノセクトを復元させた場所である、《P2ラボ》という研究施設に向かった。そこで偶然、施設に1つだけ残されていたゲノセクトの化石を見つけたのだ」
シンヤ「その化石をお前たちが復元させ、4体のゲノセクトのように改造したのが、その赤いゲノセクトってわけか」
ダークトリニティ1「いや、このゲノセクトは我らが復元させた訳ではない。以前ゲノセクトを復活させた時に使ったP2ラボは、システムがダウンして使い物にならなくなってしまったからな」
ダークトリニティ2「ゲーチス様が脱獄したと知った我々は、すぐにゲーチス様の元に向かった。そして、ゲーチス様がエクスプローラーズという組織に入ったことを知った我々は、再びゲーチス様に仕えるため、エクスプローラーズに属することに決めたのだ」
シンヤ「なるほどな。今の話を聞いて、ここから先の展開が大体読めたぜ。ゲーチスと再会したお前らは、ゲーチスにその赤いゲノセクトの化石を渡し、ゲーチスはエクスプローラーズの連中に、お前らが渡したゲノセクトを復元させるように頼み、以前復活させたゲノセクトたちと同じように、その赤いゲノセクトも改造するように頼んだんだろ?」
ダークトリニティ1「その通りだ。しかも、このゲノセクトは以前お前が倒した他のゲノセクトたちと違って、1番強い個体のゲノセクトでもある」
ダークトリニティ2「…さあ、くだらん話はここまでだ。早くお前もポケモンを出せ」
シンヤ(…ゲノセクトは、むし・はがねタイプ。ウルガモスは、むし・ほのおタイプ。どちらも特攻が高いポケモン。しかも、あのゲノセクトが以前倒したゲノセクトたちと同じなら、高速飛行形態に姿を変えることもできるし、背中の大砲にも、「テクノバスター」のタイプを変えるカセットが付いているはず。なら…)…「頼むエンペルト!」
ポーーン
エンペルト「エンペッ‼︎」
シンヤ「久しぶりに頼むぜ。エンペルト!」
エンペルト「エンペェッ‼︎」
ダークトリニティの2人が、赤いゲノセクトとウルガモスを繰り出すと、シンヤはウルガモスに有利なタイプを持つ、エンペルトを繰り出した。
ダークトリニティ1「エンペルト一体だけで戦うつもりか?」
シンヤ「んなわけねえだろ」
スッ(モンスターボールを取り出す)
シンヤ「これがお前の初陣だ。頼むぜ!」
シンヤはエンペルトを繰り出すと、ポケットからもう1つのモンスターボールを取り出し、それを宙に投げた。
ポーーン
ウガツホムラ「ウッガァァァーーッ‼︎」
シンヤが2個目に投げたモンスターボールから出てきたポケモンは、以前エリアゼロに行った時に出会い、シンヤと一緒に来ることになった、リュウセイの七竜の一体でもある、《ウガツホムラ》だった。
ダークトリニティ1「これが、ゲーチス様の言っていたパラドックスポケモン⁉︎」
シンヤ「ウガツホムラ、これがお前の初バトルだ!頼むぞ!」
ウガツホムラ「ウガァァァーーッ‼︎」
シンヤ「さぁ、バトルを始めようぜ!」
エンペルト「エンペッ!」
ウガツホムラ「ウガァァァーーッ‼︎」
ダークトリニティ1「ゲノセクト!「テクノバスター!」」
ダークトリニティ2「ウルガモス!「ほのおのまい!」」
赤いゲノセクト「ゲエェーーーノッ‼︎」
ウルガモス「ガァァーーモスッ‼︎」
シンヤ「エンペルト!「ハイドロポンプ!」、ウガツホムラは「ワイドブレイカー!」」
エンペルト「エェェーーン、ペエェェーーーッ‼︎」
ウガツホムラ「ガァァァァ‼︎」
バァァァァン!
ダークトリニティ1「ゲノセクト!「ブレイズキック!」」
シンヤ「なっ⁉︎ブレイズキックだと⁉︎」
赤いゲノセクト「ゲノッ!ゲェェーーーノッ‼︎」
ドカァァァァ‼︎
エンペルト「ペェェーールッ⁉︎」
ゲノセクトが大砲にエネルギーを集めて発射すると、ウガツホムラは「ワイドブレイカー」を発動して「テクノバスター」を防ぎ、ウルガモスが羽に炎を纏って羽ばたくと、エンペルトは「ハイドロポンプ」で「ほのおのまい」を防いだ。すると、赤いゲノセクトは「ブレイブキック」を発動し、右足に炎を纏うと、エンペルトを蹴り飛ばした。
シンヤ「むし・はがねタイプのゲノセクトが、ほのおタイプの技を覚えているのか!」
ダークトリニティ1「さっき言ったはずだ。以前お前が倒した他のゲノセクトたちと違って、このゲノセクトは1番強い個体だと」
シンヤ「クッ!」
ダークトリニティ2「ウルガモス!「むしのさざめき!」」
ウルガモス「ガァァーーモーッ‼︎」
エンペルト「エン、ぺッ⁉︎」
ウガツホムラ「ガァァーーッ⁉︎」
ゲノセクトがブレイズキックを使えることにシンヤが動揺していると、ダークトリニティ2は、ウルガモスに「むしのさざめき」を指示した。すると、ウルガモスは6枚の羽を羽ばたかせ、振動で音波をおこすと、エンペルトとウガツホムラを攻撃した。
ダークトリニティ1「ゲノセクト!「しんそく」だ!」
赤いゲノセクト「ゲノッ!ゲエェェーーーノッ!」
ドカッドカッ!
エンペルト「ペルッ⁉︎」
ウガツホムラ「ガァァァッ⁉︎」
ウルガモスの「むしのさざめき」によって、エンペルトとウガツホムラが動きを止めると、ダークトリニティ1は、赤いゲノセクトに「しんそく」を指示した。すると、ゲノセクトは高速飛行形態に姿を変え、エンペルトとウガツホムラに突っ込んできた。エンペルトとウガツホムラは目でゲノセクトを追ったが、飛行形態に姿を変えたゲノセクトは素早くて視界に捉えられず、エンペルトとウガツホムラはゲノセクトの攻撃を受け続けてしまう。
ダークトリニティ2「ウルガモス!エンペルトに「ギガドレイン!」」
ウルガモス「ガァァーーモスッ!」
エンペルト「エンペッ⁉︎」
ダークトリニティ2が、ウルガモスに「ギガドレイン」の指示を出すと、ウルガモスの黒色の顔の両側にある赤い角のような触角がエンペルトに向かって伸びていき、エンペルトはウルガモスの触手に捕まってしまう。
ダークトリニティ1「先にエンペルトから始末するか。ゲノセクト!エンペルトに「しんそく!」」
赤いゲノセクト「ゲエェェーーーノッ!」
シンヤ「させるか!ウガツホムラ!「かえんのまもり!」」
ウガツホムラ「ウッッ、ガァァァァーーッ‼︎」
ゴゴゴゴゴッ!
バァァァァン!
赤いゲノセクト「ゲエェェーーーノッ‼︎」
ウガツホムラ「ガァァァァァ‼︎」
ボォォォォォ!
赤いゲノセクト「ゲノッ⁉︎」
ダークトリニティ1「何⁉︎」
シンヤ「ウガツホムラ!ウルガモスに「ワイドブレイカー!」」
ウガツホムラ「ガァァァーーーッ!‼︎」
バァァァァン‼︎
ウルガモス「ガァァァーーモスッ⁉︎」
ゲノセクトがエンペルトにトドメを刺そうとエンペルトに突っ込んでくると、シンヤはウガツホムラに「かえんのまもり」という技を指示した。すると、ウガツホムラの頭の盾のようなものが光り、全身の体毛が真っ赤になると、ウガツホムラはエンペルトを守るためにゲノセクトとぶつかり合った。その時、ウガツホムラに触れたゲノセクトの足が燃え上がり、ゲノセクトの体が炎に包まれ始めた。そしてその隙に、シンヤがウガツホムラに「ワイドブレイカー」の指示を出すと、ウガツホムラは「ワイドブレイカー」を発動し、右手を振り下ろしてウルガモスを攻撃すると、ウルガモスに捕まっていたエンペルトを助け出した。
シンヤ(オーリム博士とフトゥー博士から貰ったデータ通りだ。ウガツホムラが覚える「かえんのまもり」は、相手の攻撃技から身を守り、直接攻撃をしてきた相手をやけど状態にする。「しんそく」は直接攻撃の技だから、ゲノセクトはやけど状態になった。早速、博士たちから貰ったデータが役に立ったぜ)
ダークトリニティ1「チッ、ゲノセクト、「ギアチェンジ!」」
赤いゲノセクト「ゲエェェーーノ!」
ダークトリニティ2「ウルガモス!「ちょうのまい!」」
ウルガモス「ガァァーーモスッ‼︎」
ゲノセクトがやけど状態になると、ダークトリニティたちは勝負をつけるため、ゲノセクトに「ギアチェンジ」を、ウルガモスには「ちょうのまい」を指示した。ゲノセクトが「ギアチェンジ」を発動すると、、自分の「すばやさ」を2段階と、「こうげき」を1段階上げ、ウルガモスが「ちょうのまい」を発動すると、自分の「とくこう」「とくぼう」「すばやさ」を1段階ずつ上げた。
シンヤ「ゲノセクトたちをパワーアップさせたか。…なら」
スッ(テラスタルオーブを取り出す)
シンヤ「 エンペルト!こっちもパワーアップだ!」
エンペルト「ペエェーールゥッ‼︎」
ゲノセクトとウルガモスが能力の上がる技を使うと、シンヤはテラスタルオーブを取り出した。そして、シンヤがテラスタルオーブを構えると、テラスタルオーブにエネルギーが蓄積されていき、チャージが満タンになると、シンヤは エンペルトの頭上に向かって、テラスタルオーブを投げ飛ばした。テラスタルオーブはエンペルトの頭上でエネルギーを解放すると、エンペルトの頭上に、六角形の角に棘がついた内部が空洞のクリスタルが現れ、エンペルトの足場から無数の結晶石が出てくると、エンペルトは結晶石に身を包み込まれた。そして、結晶石が砕け散ると、そこには全身がクリスタル化して、頭に噴水の王冠を被るエンペルトがいた。
(みずテラスタイプ)エンペルト「ペエェェーーーールッ‼︎」
ダークトリニティ1「それがテラスタルか。ゲノセクト!ウガツホムラに「ブレイズキック!」」
赤いゲノセクト「ゲノッ!ゲエェェーーーノッ‼︎」
ダークトリニティ2「ウルガモス!エンペルトに「ほのおのまい!」」
ウルガモス「ガァァーーーモスッ‼︎」
シンヤ「エンペルト!「ハイドロカノン!」ウガツホムラは「フレアドライブ」だ!」
(みずテラスタイプ)エンペルト「エェェーーーン、ペエェェーーーールッ‼︎」
ウガツホムラ「ウゥゥゥ、ガァァァァーーーーッ‼︎」
ドォォォォォン‼︎
赤いゲノセクト「ゲエェェーーーーノッ⁉︎」
ウルガモス「ガァァーーーモスッ⁉︎」
ゲノセクトが「ブレイズキック」を発動してウガツホムラを、ウルガモスが「ほのおのまい」を発動してエンペルトを攻撃してくると、エンペルトは口から水の大砲である「ハイドロカノン」をウルガモスに発射して、ウルガモスの発動した「ほのおのまい」の炎ごと消し去ると、そのままウルガモスに大ダメージを与えてウルガモスを吹き飛ばした。そして、ウガツホムラが「フレアドライブ」を発動して体に炎を纏うと、右足に炎を纏って突っ込んでくるゲノセクトに正面から突っ込んで行き、そのままゲノセクトを吹き飛ばすと、ゲノセクトを木に叩きつけられて戦闘不能になった。
シンヤ「よし!まずはゲノセクトを倒したぜ!」
ピカチュウ「ピッカァ!」
ダークトリニティ1「チッ!」
ダークトリニティ2「ゲノセクトをもってしても敵わなかったか…」
「ランドォォッ‼︎」
シンヤ「ッ!この声は!」
ピカチュウ「ピッカァ!」
ランドロス「ランドォォッ!」
シンヤ「やはりランドロスか!」
エンペルトとウガツホムラが赤いゲノセクトを倒すと、突然空の上から、雄叫びのような大きな声が聞こえてきた。その声の主は、イッシュ地方の伝説のポケモンである、ほうじょうポケモンのランドロス、けしんフォルムの姿だった。そして、そのランドロスの頭の上には、3人目のダークトリニティが立っていた。
ダークトリニティ3「お前たち、何故シンヤと戦っている?ゲーチス様からは、シンヤの監視だけを命令されたはずだ」
ダークトリニティ1「すまん」
ダークトリニティ2「それより、お前がここに来たということは?」
ダークトリニティ3「ああ、例のものが2つとも手に入った」
ダークトリニティ1「そうか。…戻れ、ゲノセクト」
ダークトリニティ2「ウルガモス」
シュルルーン
ダークトリニティ3「…久しぶりだな、シンヤ」
シンヤ「ああ、これでお前ら3人、勢揃いってわけか」
ダークトリニティ3「…我らとしては、このままお前とバトルをしてもいいのだが。ある物を手に入れたら、それを届けるようにゲーチス様に言われているのでな。今日はこれで失礼させてもらう」
ポーーン
トルネロス「トォォルネェ‼︎」
ボルトロス「ボォォルトッ‼︎」
シンヤ「ッ!トルネロスにボルトロスまでゲットしてたのか!」
ダークトリニティ1「シンヤ、今日は貴様の勝ちだ」
ダークトリニティ2「だが忘れるな。我らはいずれ、再びお前の前に現れる。…その時は、今日のようにはいかん!」
ダークトリニティの1と2は、ゲノセクトとウルガモスをモンスターボールに回収すると、新たなモンスターボールを取り出し、ランドロスと同じイッシュ地方の伝説のポケモン、トルネロスとボルトロスを出した。そして、ダークトリニティ1がトルネロスに、ダークトリニティ2がボルトロスに掴まると、ランドロスたちは空高く飛んで行き、ダークトリニティたちと一緒に姿を消した。
シンヤ「まさか、赤いゲノセクトに、イッシュ地方の化身と呼ばれる、3体の伝説のポケモンを手に入れていたとはな」
ピカチュウ「ピィカァ…」
エンペルト「エンペッ…」
シンヤ「……フッ、面白くなってきたぜ!」
ガクッ(ピカチュウとエンペルトがこける)
エンペルト「エンペッ⁉︎」
ピカチュウ「ピィカッ⁉︎」
シンヤ「悪い悪い。そんなことを言ってる場合じゃないことは分かってる。…けど、あんなに珍しいゲノセクトをこの目で見られたし、バトルまでできたんだ。それに、まだ奴らは、あのゲノセクトの力を完全に使いこなしていなかったし、あのトルネロスたちもゲットしたばかりのポケモンの筈だ。だからこそ、今度アイツらとバトルする時は、今まで以上に激しいバトルになるはずだ。だから…その時が来たら、お前たちの力を貸してくれ」
ピカチュウ「ピッカァ!」
エンペルト「エンペッ!」
シンヤ「もちろん、ウガツホムラもな」
ウガツホムラ「ガァァァァ!」
赤いゲノセクト、ウルガモス、トルネロス、ボルトロス、ランドロス、イッシュ地方の伝説や幻と呼ばれるポケモンたちを、ゲーチスが新たに手に入れていたことに驚いたシンヤだったが、いずれ、再び強くなったダークトリニティやゲーチスたちと戦うために、今よりもっと強くなることをピカチュウたちと誓ったのだった。…そしてシンヤは、さっき森の中に置いてきた、木の枝が入っている木の枝を取りに行くと、山小屋に戻るのだった。
山小屋の中
リコ「も〜う、シンヤ!どこに行ってたの!心配したんだからね!」
シンヤ「ああ、悪い悪い。ちょっとポケモンバトルをしてたら遅くなっちまった」
シンヤとピカチュウが山小屋に戻ると、シンヤの帰りが遅いことに心配していたリコが、ニャローテと一緒に山小屋の前に立っていた。どうやら、リコとドットは先に山小屋に戻り、ロイはシンヤが山小屋に戻る10分前に帰ってきたようだ。シンヤは山小屋の中で、自分の事を心配してくれていたリコにお説教を喰らっていた。ダークトリニティというゲーチスの部下と戦っていたと話せばリコは怒らないとは思うが、それだと、リコは物凄く心配するので、シンヤはダークトリニティたちのことを話さなかった。
リコ「…怪我はしてない?」
シンヤ「ああ、大丈夫だ」
リコ「本当に?」
シンヤ「リコは心配性だな。大丈夫だって。…まあ、外でずっとバトルしてたから、少し体が冷えてるけど」
リコ「大丈夫?ストーブの近くで暖まる?」
シンヤ「う〜ん、それもいいけど。…できれば今夜、リコには一緒の寝袋に入って寝てもらって、そのまま暖めてもらいたいね」
リコ「ええっ⁉︎///」
シンヤ「……な〜んてな。冗談だよ。さすがにドットやロイが一緒なんだ。一緒に寝るのは無理があるだろ」
リコ「も〜〜〜うっ!///シンヤなんか知らない!///」
ロイ「?」
ドット「おいおい、イチャつくなら僕たちがいない所でしてくれ」
寒がっているシンヤに、リコがストーブの近くで暖まるかと聞くと、シンヤはリコに、今夜は一緒の寝袋に入って寝てもらって、リコに暖めてもらいたいと言った。すると、段々とリコの顔が真っ赤になっていくが、シンヤにそれが冗談だと言われると、リコは怒ってしまう。そして、山小屋の中で夕食を食べたシンヤたちは、朝早くにフリッジタウンに出発するため、今日は早く寝ることにした。そしてその翌朝、シンヤたちはコライドンとミライドンに乗ると、フリッジタウンに向かうのだった。…その頃、エクスプローラーズのアジトでは…
エクスプローラーズのアジト
ウィーン(扉の開く音)
ダークトリニティ3「ゲーチス様、ただいま戻りました」
ゲーチス「“例の物”は2つとも手に入りましたか?」
ダークトリニティ2「はい」
ダークトリニティ1「このアタッシュケースの中に、《データを移したディスク》と《結晶石のカケラ》が入っています」
スッ(ケースをゲーチスに渡す)
ゲーチス「ご苦労様でした」
カチャ(ケースを開ける)
ゲーチス「これがあれば……フフフッ」
ダークトリニティに手に入れるよう頼んだ2つの物が、アタッシュケースの中に入っているのを確認したゲーチスは不敵な笑みを浮かべていた。果たして、ゲーチスはアタッシュケースの中に入っている物で、何をするつもりなのだろうか?
To be continued
次回予告
シンヤたちがコライドンとミライドンに乗ってフリッジタウンに辿り着くと、早速ロイが応用テストを受けようと、フリッジジムへと向かう。しかし、ジムリーダーの《ライム》が、フリッジタウンの広場で行われるライブに出演するため外出しており、ライムが広場のステージの方にいると聞いたシンヤたちは、ライムを捜しに広場のステージに向かうことにした。その途中にネモに出会ったシンヤたちは、ネモと一緒に広場へ向かい、広場のステージで、《MCカマー》という人物と会う。そして、MCカマーからリハーサルのバトルに誘われたロイは、MCカマーを一撃で倒した。その後、ステージにライムが現れると、いよいよロイの応用テストが始まった。
次回「響け、赤き魂!ロイVSライム!」
初めての雪、ホッホッゲー‼︎の話では、ロイとホゲータが、お互いを捜しあうだけの話なので、今回はシンヤがメインの話にして、いつか出そうと思っていた、ダークトリニティを出すことにしました。ダークトリニティが使うポケモンは、ポケットモンスターSPECIALを参考にしました。