ポケットモンスターSV 新たな物語の始まり 作:通りすがりのポケモントレーナー
シンヤとリュウガのバトルが終わったあと、明日の待ち合わせ場所をオレンジアカデミーに決めたフリードは、一旦オリオたちの所に戻り、シンヤたちは明日の旅に向けて準備を始めた。そして次の日の昼、シンヤたちはオレンジアカデミーにやってきた。
第73話『新たなる大空へ!発進!ブレイブアサギ号!』
オレンジアカデミー
リコ「えっ?ヴィヴィアンさん、明日シンオウ地方に戻るんですか?」
ヴィヴィアン「うん。教師の仕事をするのは今日までって約束だったし」
シンヤ「ちゃんと教師の仕事ができたんだ」
ヴィヴィアン「うるさい。…リコちゃん、この子が無茶しないように、しっかり見ててね」
リコ「はい」
「おい、あれを見ろよ!」
「飛行船⁉︎」
ヴィヴィアン「お迎えが来たみたいね」
オレンジアカデミーでヴィヴィアンと話をしていると、オレンジアカデミーの生徒たちが、飛行船が飛んでいると騒いでいた。その飛行船の正体は、オリオの手によって完璧に修理が終わっているブレイブアサギ号だった。ブレイブアサギ号はオレンジアカデミーに飛んでくると、渡り廊下に着陸した。
ブレイブアサギ号
リザードン「リザァァァ!」
アチゲータ「アチアチ!」
ラッキー「ラッキー」
ニャローテ「ニャッァ!」
イワンコ「ワンワン!」
ウェルカモ「ウェール!」
リコ「みんな嬉しそう」
シンヤ「久しぶりの再会だもんな」
ピカチュウ「ピィカッピカチュウ」
シンヤたちがブレイブアサギ号に乗ると、ブレイブアサギ号に住み着いているポケモンたちや、マードックたちのポケモン、そしてシンヤのポケモンたちは、互いに久しぶりの再会を喜んでいた。
オリオ「おかえり」
モリー「今日からまたよろしく」
リコ「うん!」
シンヤ「そうだ。みんなに紹介するよ」
リュウガ「今日からお世話になります。リュウガです」
ミコ「ミコです」
マードック「おう。よろしくな」
モリー「話はフリードから聞いてるよ」
オリオ「シンヤ、エリアゼロでは大活躍だったらしいじゃん」
シンヤ「その件は忘れてくれ」
キタカミの里に行くまでの間だが、当分はブレイブアサギ号で生活することになるので、リュウガとミコの2人は、ライジングボルテッカーズのメンバーに挨拶をした。そして、フリードの出航の合図と共に、ブレイブアサギ号は大空へと飛び上がり、目的地であるキタカミの里に向かった。
ブレイブアサギ号・甲板
ミコ「ここは景色がいいね」
シンヤ「2人とも、昨夜はよく眠れたか?」
ピカチュウ「ピィカッ」
リュウガ「ああ。ぐっすり寝れた」
ミコ「うん」
ブレイブアサギ号がキタカミの里に出発した次の日の朝、シンヤとリュウガとミコは船の甲板にやってくると、そこから空の景色を見て楽しんでいた。シンヤは何度もこの景色を見たことあるが、リュウガとミコは初めて飛行船から空の景色を見るので新鮮な気分だった。
ドット「あっ」
ロイ「シンヤ、リュウガ、ミコ」
リコ「おはよう」
ニャローテ「ニャァッ」
アチゲータ「アチゲェ」
ウェルカモ「ウェール」
ミコ「おはよう」
シンヤ「3人とも揃ってどうしたんだ?」
ロイ「僕たち、これからブレイブアサギ号の中を見て回るんだ」
シンヤ「ブレイブアサギ号の中を?」
リコ「ブレイブアサギ号が進化したってフリードは言ってたけど、見た目はそんなに変わってないから、これから船の中を見て回って、どこが変わったのか探そうって」
シンヤ「なるほど」
シンヤたちが甲板から空の景色を眺めて楽しんでいると、リコ、ロイ、ドットの3人と、リコたちのパートナーポケモンである、ニャローテ、アチゲータ、ウェルカモが甲板にやってきた。どうやらリコたちは、これからブレイブアサギ号のどこが進化したのか、どこが変わっているのかを調べるため、これからブレイブアサギ号の中を見て回るようだ。
ロイ「シンヤたちも一緒に行こうよ。リュウガとミコはブレイブアサギ号に乗るの初めてなんだし、僕たちが案内するからさ」
リュウガ「そうだな。船の中を見ておかないと、どこに行けばいいのか分からないし」
ミコ「うん。じゃあ、船の中の案内をお願いしようかな」
こうして、リュウガとミコにブレイブアサギ号の中を案内するということも兼ねて、シンヤたちは進化したブレイブアサギ号のどこが変わったのかを調べるため、ブレイブアサギ号船内ツアーに出発した。まず最初にシンヤたちが向かったのは、フリードとキャプテンピカチュウがいる、ブレイブアサギ号の操舵室だ。
ブレイブアサギ号・操舵室
ドット「う〜ん」
ロイ「特に変わったところはないね」
フリード「そう思うか?」
シンヤ「…あれ?操舵室にこんなボタンあったか?」
操舵室にやってきたシンヤたちは、操舵室の中を見て、どこが変わったのかを調べていた。すると、フリードが舵を取っている場所の近くに、以前操舵室にはなかった赤いボタンがあるのを発見する。
フリード「それはとっておきのボタンだ」
シンヤ・リコ・ロイ・ドット「「「「とっておき?」」」」
フリード「ピンチになった時に役立つ秘密のボタンさ」
ズイッ(フリードが顔を近づける)
フリード「いいか、絶対押すなよ」
ロイ「き、気になる…押したい…」
キャプテンピカチュウ「ピカピカ!」
秘密のボタンとフリードから言われると、ロイはボタンを押したらどうなるのか気になり、ボタンを押したい衝動に駆られてしまう。すると、キャプテンピカチュウことキャップは、絶対にボタンを押すなとロイに伝えた。
フリード「ピンチになったら押すことになるから、その時のお楽しみだな」
シンヤ(ピンチが来るのを楽しみにしちゃダメだろ)
ブレイブアサギ号・機関室
オリオ「ほらほら、これを見て」
操舵室の次にシンヤたちが向かったのは、オリオが働いている機関室だった。トロッゴンの走るベアリングを変えたことで、回転率が大幅にパワーアップし、トロッゴンも楽しそうに走っていた。マグマッグもいつも以上に燃えているので、船の飛行速度と高度も上がっているようだ。
救護室
モリー「変わったところ?」
新しくなった機関室の説明をオリオから聞いたシンヤたちは、次は救護室に向かい、モリーから救護室のどこが変わったのかを聞くと、診察器具は新しいの揃え、棚を増やして常備薬などの品も充実させたと説明された。
キッチン
マードック「ようこそ、ニューキッチンへ」
リコ・ロイ・ドット「「「え〜〜⁉︎」」」
シンヤ「お〜〜」
救護室の次にシンヤたちが向かったのは、マードックのいるキッチンだった。キッチンの中を見た時、シンヤたちは驚きの声を上げた。その理由は、機関室や救護室と違って、明らかにキッチンが前と違っている事が分かるほど、オシャレになっているからだった。
シンヤ「あっちこっちにレンガの壁紙まで貼ってあるし、調理器具まで新しくなってる」
ピカチュウ「ピィカッ…」
リコ「うん。まるでお店みたい!」
マードック「そうだろう。すぐに作れる料理なら、サッと作ってパッと出せるぞ」
ロイ「ホント!」
マードック「ちょうどいい!カエデさんに伝授してもらった絶品スイーツを出してやろう」
ササッ(寿司下駄の上に何かが移動する)
リュウガ「おっ、こんなところに寿司が置いてあるじゃん」
アチゲータ「アチアチ!」
マードック「え?寿司なんて出した覚えが…って、待てアチゲータ!それは食べちゃダメだ!」
リュウガ「えっ?」
「「「シャリッ‼︎」」」
アチゲータ「アチアチ⁉︎」
新しくなったキッチンで、マードックがカエデから伝授された絶品スイーツを作ろうとすると、リュウガが寿司下駄の上に3貫の寿司があることに気づき、アチゲータは寿司を食べようと手を伸ばした。すると、3貫の寿司が勝手に動き出し、そのままアチゲータに飛びかかった。
リュウガ「な、何だ⁉︎寿司が勝手に動いたぞ⁉︎」
シンヤ「そいつらは、《シャリタツ》ていうパルデア地方のポケモンだよ」
シャリタツ(そったすがた)「シャリッ!」
シャリタツ(たれたすがた)「シャリッ!」
シャリタツ(のびたすがた)「シャリッ!」
リュウガ「シャリタツ?」スッ(スマホロトムを取り出す)
シャリタツ ぎたいポケモン ドラゴン・みずタイプ。
おびき寄せる獲物の好みに合わせて、色や模様が変化した。小さく力も弱いが、知恵を働かせて生きている。
アチゲータに飛びかかった寿司の正体は《シャリタツ》というポケモンで、体の色が薄いオレンジの姿が《そったすがた》、ピンク色が《たれたすがた》、黄色が《のびたすがた》だ。
シンヤ「3種類のシャリタツが揃ってるなんて珍しいな」
リコ「マードックがゲットしたポケモンなの?」
マードック「いや、こいつらには深い事情があって、話せば長くなるんだが。あれは遡ること…」
ニャローテ「ニャァッ⁉︎」
アチゲータ「アチアチ⁉︎」
ウェルカモ「ウェール⁉︎」
マードックがシャリタツたちの過去を話そうとすると、シャリタツたちは寿司下駄から飛び出し、ニャローテ、アチゲータ、ウェルカモの顔に飛び移ると、キッチンの扉を開けて外に飛び出して行った。シンヤたちは外に飛び出したシャリタツたちの後を追いかけながら、ブレイブアサギ号の中を走り回り、気づけばシャリタツたちと仲良くなり、ミーティングルーム、アローラベトベトンがいる船底を見て回った。
ブレイブアサギ号・ウイングデッキ
ドット「フ〜ッ、船内ツアー終了」
ロイ「リュウガ、ミコ、ブレイブアサギ号の中はどうだった?」
リュウガ「新鮮で楽しかったよ」
ミコ「うん。案内してくれてありがとう」
リコ「船の中がいろいろ変わってて楽しかった!」
シンヤ(キッチンと救護室以外は、あまり変わってなかったがな)
フリード「おっ、みんなここにいたのか」
リコ「あっ、フリード」
フリード「これをリコに返しておこうと思ってな」
リュウガとミコにブレイブアサギ号の中を案内し、ブレイブアサギ号船内ツアーが終わると、シンヤたちはウイングデッキでのんびりしていたのだが、そこにアタッシュケースを持ったフリードと、フリードの肩に乗っているキャプテンピカチュウがやってきた。フリードは持ってきたアタッシュケースをリコの前に置くとケースを開けた。ケースの中には、リコがテラスタル研修を受ける時にフリードに預けていた、古の冒険者《ルシアス》が身につけていたベルトが入っていた。
リコ「預かってくれてありがとう。六英雄を探す旅が、また始まるんだ」
ロイ「僕はテラスタルを使って、黒いレックウザとバトルするんだ!」
ドット「僕だって、リコたちとテラスタル研修を受けて、少しは強くなったよ」
テラパゴス「パァ〜ゴ」
リコ「?」
テラパゴス「パ〜ゴ、パ〜ゴ!」
ルシアスのベルトを受け取ったリコは、六英雄探しの冒険が始まることにワクワクしていた。するとテラパゴスが、六英雄のオリーヴァ、ガラルファイヤー、ラプラスが入っている、三つの古のモンスターに話しかけた。
ピカァァァァ(古のモンスターボールが光る)
リコ「あっ!」
ポーーン!
オリーヴァ「リィィヴァァッ!」
ガラルファイヤー「ガァァァァァッ!」
ラプラス「ホォォォーーッ!」
シンヤ「六英雄のポケモンたち!」
ピカチュウ「ピィカッ!」
リュウガ「へぇ〜」
ミコ「これが…」
古のモンスターボールが光を放つと、ボールの中から六英雄のオリーヴァ、ガラルファイヤー、ラプラスの三体が出てきた。
テラパゴス「パゴ、パ〜ゴ!」
六英雄の三体がウイングデッキに現れると、テラパゴスはオリーヴァたちに話しかけた。すると、オリーヴァたちは互いに顔を見合わせ、オリーヴァはニャローテ、ガラルファイヤーはアチゲータ、そして、ラプラスはウェルカモの前に移動した。
リコ「えっ?何?」
ロイ「どういうこと?」
シンヤ「自分たちが腕試しをしてやろうってことだろ」
リコ・ロイ・ドット「「「えっ⁉︎」」」
リコ「ルシアスのポケモンとバトルなんて!」
ドット「絶対勝てっこないから無理だよ」
シンヤ「何言ってんだよ?テラスタル研修を受けてから今日まで、お前ら3人がどこまで成長したのか試すのに、これ以上の相手はいないだろ。バトルしてもらえよ」
フリード「シンヤの言う通りだ。胸を借りるつもりで、ドーンとぶつかってみろ!」
キャプテンピカチュウ「ピィカッ!」
シンヤ「それに、お前らの相棒はやる気満々みたいだぜ」
ピカチュウ「ピィカッチュ!」
リコ・ロイ・ドット「「「えっ?」」」
ニャローテ「ニャァァロォッ!」
アチゲータ「ゲェアッ!」
ウェルカモ「ウェール!」
リコ、ロイ、ドットの3人は、六英雄のポケモンたちとバトルするのを渋っていたが、自分たちの相棒がバトルする気満々な顔をしているのを見ると、自分たちがどこまで成長したのかを確かめるため、オリーヴァたちとバトルすることを決めた。そしてしばらくすると、海に浮かぶ小さな島を見つけたので、ブレイブアサギ号はその島に着陸したのだった。
ウイングデッキ
リコ「…」
ニャローテ「…」
オリーヴァ「…」
小さな島
ロイ「…」
アチゲータ「…」
ガラルファイヤー「…」
小さな島・海岸
ドット「…」
ウェルカモ「…」
ラプラス「…」
どうやら、リコとニャローテはウイングデッキでオリーヴァと、ロイとアチゲータは島でガラルファイヤーと、ドットとウェルカモは島の海岸でラプラスとバトルするようだ。そして、リコたちのバトルを見ようと、船のメンバーたちは展望デッキにやってきた。
ブレイブアサギ号・展望デッキ
オリオ「どんなバトルになるんだろ?」
マードック「みんな!頑張れ!」
船のポケモンたち『『『頑張れぇ〜〜!』』』
ミコ「六英雄と呼ばれているポケモンの力がどれほどなのか、ちょっと楽しみだね」
リュウガ「ああ」
シンヤ(じっくり見せてもらうぜ。成長したお前ら3人が、六英雄のポケモンたちを相手にどこまでやれるのか)
リコ「いくよニャローテ!「でんこうせっか!」」
ニャローテ「ニャァ、ニャ、ニャ」
オリーヴァ「リィィヴァッ!」
バトルを始める準備ができると、リコとニャローテは早速オリーヴァとバトルを始めた。ニャローテが「でんこうせっか」を使って先制攻撃を仕掛けると、オリーヴァはオイルを飛ばして攻撃してきたが、ニャローテは素早く移動してオリーヴァの攻撃をかわすと、そのままオリーヴァに接近して行く。
リコ「マジカルリーフ!」
ニャローテ「ニャァァァァロォッ‼︎」
オリーヴァ「リィィィィヴァッ‼︎」
ドォォォォォォォン‼︎
ミコ「同じ技の激突か」
リュウガ「お互いにくさタイプ同士だから、やりにくいってのがあるわな」
シンヤ「けどニャローテは、ひこうタイプの技の「アクロバット」が使えるから、少し有利ではある」
リコ「「アクロバット!」」
ニャローテ「ニャァァァロォォッ‼︎」
バァァァァン!
オリーヴァ「リィィヴァッ⁉︎」
ニャローテが「マジカルリーフ」を放つと、オリーヴァも「マジカルリーフ」を放ってきた。互いに放った「マジカルリーフ」の威力は互角で、技はぶつかり合うと相殺されてしまったが、ニャローテがつぼみをオリーヴァの左腕に投げると、つぼみはオリーヴァの左腕に絡まり、ニャローテは「アクロバット」攻撃をオリーヴァに決めた。
ガラルファイヤー「ガァァァーーーッ‼︎」
アチゲータ「アチィィ…」
リコがオリーヴァとバトルを始めると、ロイもガラルファイヤーとバトルを始めようとしていた。しかし、相手は伝説のポケモンということあり、アチゲータはガラルファイヤーに呑まれて震え上がっていた。
ロイ「アチゲータ、大丈夫だよ」
アチゲータ「アチゲェ」
ロイ「確かにガラルファイヤーは強いけど、僕たちはテラスタル研修を受けて強くなった。だから自信を持って!」
アチゲータ「アーーチッ!」
ガラルファイヤー「グワァァァーーーッ‼︎」
ガラルファイヤーの気迫にビビっていたアチゲータだったが、ロイの言葉を聞くと、決意を固めた目をしてガラルファイヤーの方を向いた。すると、ガラルファイヤーはいきなり「もえあがるいかり」を発動し、周りに黒いもやが発生すると、そのままアチゲータに襲い掛かった。
ブレイブアサギ号・展望デッキ
シンヤ「いきなり「もえあがるいかり」か」
ピカチュウ「ピィカッ」
リュウガ「容赦ねえな」
ロイ「アチゲータ!「かえんほうしゃ!」」
アチゲータ「アチチチチチ、ゲェーーッ!」
ガラルファイヤー「ガァァァーーーッ!」
ドォォォォォォン!
「もえあがるいかり」によって発生した黒いもやが襲い掛かってくると、アチゲータは「かえんほうしゃ」を放って黒いもやを防いだ。ガラルファイヤーは「もえあがるいかり」を防がれると、翼を羽ばたかせて「エアスラッシュ」を放ってきた。すると、アチゲータは足踏みをして「じだんだ」を発動させ、地面の一部を「エアスラッシュ」に向けて飛ばすと、ガラルファイヤーの攻撃を防いだ。
ミコ「へぇ〜、ロイやるじゃない」
リュウガ「ああ。ガラルファイヤーに負けてないな」
シンヤ「レックウザをゲットするために、何度も俺に特訓をしてくれて言ってきて、バトルの特訓をしてきたからな。さて、残るは」
チラッ(ドットたちを見る)
今のところ、リコとロイは問題なく、六英雄を相手に戦えていた。残すはドットとラプラスのバトルだ。
ドット「ス〜、ハ〜。ウェルカモ、華麗に、クレバーにバトルするぞ!」
ウェルカモ「ウェーール!」
ラプラス「ホォォーーーーッ!」
ドット「ウェルカモ、ステップでかわせ!」
ウェルカモ「ウェル、ウェル、ウェル!」
ラプラスが「れいとうビーム」を放って攻撃してくると、ウェルカモは自慢の華麗なステップを使って「れいとうビーム」をかわした。すると、ラプラスは「れいとうビーム」を連続で放ち、ウェルカモを追撃してきた。
ドット「いいぞウェルカモ!「けたぐり」だ!」
ウェルカモ「ウェーーールッ‼︎」
ドォーーーン!
ラプラス「プラァァァッ⁉︎」
ラプラスがどれだけ「れいとうビーム」を放ってもウェルカモには当たらず、ドットはラプラスが「れいとうビーム」を放った時にできた隙を狙ってウェルカモに「けたぐり」を指示し、ウェルカモは「けたぐり」攻撃をラプラスに命中させた。
マードック「いいぞドット!」
ミコ「こおりタイプのラプラスには、「けたぐり」は効果抜群」
リュウガ「バトルが得意じゃない子だと思ってたけど、案外やるじゃん」
シンヤ「確かに最初はそんなイメージだったし、ポケモントレーナーになってからまだそんなに経ってないけど。リコたちとテラスタル研修を受けているうちに、ドットは強くなったし、ポケモントレーナーとして成長したからな」
マードック「そうか。シンヤにそこまで言ってもらえるほど、ドットは成長したのか。くぅ〜〜(涙)」
六英雄とのバトルが決まった時、最初はどうなるかと思ったが、咄嗟の判断力、技を指示するタイミングなど完璧で、リコたちは以前と見違えるほど上手くバトルできていて、それぞれの相棒の力を引き出し、六英雄のポケモンを相手に互角の勝負ができていた。
ミコ「なんか、昔の私たちを見てるみたいだね」
リュウガ「昔って、まだあれから1年も経ってねえじゃねえか」
シンヤ「ミコ、言い方がおばあちゃんみたいだ」
シンヤ・リュウガ「「クククッw」」
ミコ「…」
スッ(握り拳を作る)
ミコ「フッw」
シンヤ・リュウガ「「ハッΣ(゚д゚)」」
リコたちのバトルを見ているミコは、バトルしているリコたちの姿に昔の自分たちの姿を重ねると、まるで昔の自分たちみたいだねとシンヤとリュウガに言うが、シンヤとリュウガに揶揄われて笑われたミコは、右手で握り拳を作ると、シンヤとリュウガの頭に拳骨をした。
シンヤ「いってぇ⁉︎(ノ_<)」
リュウガ「相変わらずの馬鹿力だな…」
ミコ「何ですって!」
フリード「おいおい」
オリオ「シンヤでも、おちゃらけることってあるんだね」
モリー「そうだね」
シンヤがミコに殴られたのを見たモリーとオリオは、歳の割に大人びてるシンヤが初めて子供っぽいところを見せたので、シンヤでもこんな顔をするんだと意外そうな顔をしていた。
スッ(3人がテラスタルオーブを取り出す)
リコ「ニャローテ、満開に輝いて!」
ロイ「アチゲータ、輝け、夢の結晶!」
ドット「ウェルカモ、映えてバズって、輝いちゃえ!」
バトルが進んでいくと、リコ、ロイ、ドットの3人は、勝負をつけるために、同時にテラスタルオーブを構えた。すると、テラスタルオーブにエネルギーがチャージされていき、リコたちはテラスタルオーブをニャローテたちの頭上に向かって投げ飛ばした。テラスタルオーブのエネルギーが解放されると、ニャローテ、アチゲータ、ウェルカモは、無数の結晶石に身を包み込んだ。そして結晶石が弾け飛ぶと、全身がクリスタル化し、頭に花束を模した王冠を被るニャローテと、シャンデリアを模した王冠を被るアチゲータ、噴水を模した王冠を被るウェルカモが現れた。
(くさテラスタイプ)ニャローテ「ニャァァーーロォォーーッ‼︎」
(ほのおテラスタイプ)アチゲータ「アァーーチィーーゲェーーーッ‼︎」
(みずテラスタイプ)ウェルカモ「ウェーーーールゥーーッ‼︎」
展望デッキ
シンヤ・リュウガ・ミコ以外の全員「「「おぉ〜〜っ!」」」
ミコ「ここでテラスタルか」
リコ「マジカルリーフ!」
(くさテラスタイプ)ニャローテ「ニャァァーーーーロォッ‼︎」
ロイ「ニトロチャージ!」
(ほのおテラスタイプ)アチゲータ「アチアチアチアチ、アチゲェーーーッ‼︎」
ドット「アクアブレイク!」
(みずテラスタイプ)ウェルカモ「ウェーーーー!カァァーーーッ‼︎」
オリーヴァ「リィィヴァァッ!」
ガラルファイヤー「ガァァァァァッ!」
ラプラス「ホォォォーーッ!」
ドォォォォォォン!
ニャローテ、アチゲータ、ウェルカモの3人はテラスタルすると、それぞれ、「マジカルリーフ」、「ニトロチャージ」、「アクアブレイク」を発動して攻撃した。もちろんテラスタルしたことで、三つの技の威力は上がっていたが、オリーヴァたちはニャローテたちの攻撃を、避けようともかわそうともしなかった。そして、そのままニャローテたちの攻撃がオリーヴァたちに直撃すると、バトルをしている三箇所それぞれの場所で大爆発が起こり、周りに煙が舞った。
オリーヴァ「…」
ガラルファイヤー「…」
ラプラス「…」
オリオ「嘘⁉︎」
モリー「テラスタルしたニャローテたちの攻撃が効いてない⁉︎」
リュウガ「流石、六英雄のポケモンたちだな」
シンヤ「ああ…だけど」
バトルフィールドに舞った煙が晴れると、オリーヴァ、ガラルファイヤー、ラプラスが現れた。テラスタルしたニャローテたちの技を正面から受けたはずなのに、オリーヴァ、ガラルファイヤー、ラプラスは微動だにしておらず、まだまだ余裕という表情をしていた。
リコ「やっぱり強い。…けど、私たち負けてない!」
ロイ「うん!」
ドット「ああ!」
テラスタルを使っても、六英雄たちを倒すまでには至らなかったが、リコ、ロイ、ドットの3人は、六英雄のポケモンたちに負けておらず、互角のポケモンバトルをしていた。
テラパゴス「パ〜ゴ!」
オリーヴァ「リィィヴァァッ!」
ガラルファイヤー「ガァァァァァッ!」コクッ
ラプラス「ホォォォーーッ!」
リコ・ロイ・ドット「「「えっ?」」」
テラスタルしたニャローテたちの攻撃を受けたあと、オリーヴァ、ガラルファイヤー、ラプラスは、何もせずに、ただ目の前にいるリコたちを見ていた。そして、テラパゴスが鳴き声を上げると、オリーヴァたちは互いに顔を見合わせ、古のモンスターボールの中に戻っていった。すると、ニャローテたちのテラスタル化も解除され、ポケモンバトルは終了した。
ウイングデッキ
リコ・ロイ・ドット「「「ありがとうございました!」」」
フリード「リコ、ロイ、ドット、見違えたぞ!」
オリオ「すごいバトルだったよ!」
モリー「うん。リコもロイも、出会った頃と別人みたい」
シンヤ「六英雄を相手にいい勝負をしてたな。本当に強くなったな、3人とも」
リコ「えへへ///」
バトルが終わった後、ブレイブアサギは再びキタカミの里に出発し、リコ、ロイ、ドットの3人は、古のモンスターボールの中に戻った、オリーヴァ、ガラルファイヤー、ラプラスに、ありがとうございましたと、バトルの相手をしてくれたお礼を伝えた。そして、展望デッキからリコたちのバトルを見ていたフリードたちは、ポケモントレーナーとしてリコたちが成長したことを喜び、3人のことを褒めた。
フリード「もしかしたらオリーヴァたちは、俺たちを導こうとしてるのかもな」
ロイ「導くって、どこに?」
シンヤ「残りの六英雄である、バサギリ、エンテイ、黒いレックウザのもとに。そしてラクアに。だろ?フリード」
フリード「ああ」
リコ「オリーヴァたちが、私たちを六英雄のいる場所や、ラクアに?」
シンヤ「それは、オリーヴァたちにしか分からないけどな」
ピカチュウ「ピィカチュ」
オリーヴァたちが自分たちを、残りの六英雄のもとや、ラクアに導こうとしてくれているという確証はないが、六英雄たちには何か特別な繋がりがあるため、このままオリーヴァたちと冒険を続けていれば、いずれ、バサギリ、エンテイ、黒いレックウザに会うことができると、シンヤはそう思っていた。
エクスプローラーズのアジト
ぐるみん『よ〜っす!ポケモントレーナーのみんな!お久しぶりのライブ配信だぜ!今日は告知してたとおり、ぐるみんから重大発表!なななんと、ぐるみんのパートナーのクワッスが〜〜、ウェルカモに進化したのだ〜!』
ウェルカモ『ウェ〜ル!』
カヌチャン『チャチャチャ〜ン!』
ぐるみん『ウェルカモに進化したことで、ステップはもっと華麗に!ダンスは更に軽やかになったぞ〜!』
ウェルカモ『ウェ〜ル!』
ぐるみん『パートナーのポケモンが進化すると、自分も成長した気持ちになるよな。…えっ?ぐるみんは変わってないって?のんのんの〜ん!見た目は変わってもなくても、これからも〜っとすごい動画を作るから、楽しみに待っててくれよな〜!』
ウェルカモ『ウェル〜!』
カヌチャン『チャチャ〜ン』
ジル「…クワッス、進化してたのか……俺の知らないうちに」
シンヤたちがキタカミの里に向かっている頃、エクスプローラーズのアジトの廊下では、アメジオと行動を共にしているジルが、ぐるみんが久しぶりにやるライブ配信をリアルタイムで見ていた。
コニア「ちょっと、なに仕事さぼって動画なんか見てるの?」
ジル「さぼってない!もっと強くなろうと動画を見て勉強してたんだ!」
コニア「動画なんか見てたって、バトルに強くなれるわけないでしょ」
ジル「そういうお前こそ、なんでニャオハの写真なんか見てるんだ?」
コニア「ッ⁉︎こ、これは、ほら、あれよ!敵を知るために…あ、アメジオ様!」
ジル「あっ…」
アメジオ「…」
ジルがぐるみんの動画を、コニアがニャオハの写真を自分のスマホロトムで見ていると、2人のいる所にアメジオと、アメジオのパートナーポケモンであるソウブレイズが歩いてきた。
コニア「あっ…」
ジル「アメジオ様…」
アメジオ「…何度も同じことを言わせるな。前にも言ったはずだ。俺は全ての任務から外されたと」
コニア「任務じゃなくても、やれることはあるはずです!」
ジル「コニアの言う通りです!」
アメジオ「…俺は組織から裏切り者扱いになっている。このまま俺と一緒にいれば、お前たちの身も危うくなるぞ」
ジル「俺たち“仲間”じゃないですか!」
コニア「私とジルは、何があってもアメジオ様についていくと決めたんです!」
スピネルの策略によって、アメジオは組織で裏切り者扱いされており、立場が危うい状況にいる。そんな自分とこのまま一緒にいれば、コニアとジルの身が危うくなるので、アメジオは2人に自分から離れるように言った。しかし、ジルとコニアはアメジオから離れようとせず、仲間としてついていくとアメジオに言うのだった。
アメジオ「…分かった。今の俺に…いや、俺たちに何ができるか…それを見つけるために……力を…貸してくれ」
ジル・コニア「「はい!」」
アメジオ「…感謝する」
ジルとコニアの言葉を聞いたアメジオは、後ろを振り向くと、今の自分たちに何ができるのかを見つけるために、2人に力を貸してくれと伝えた。アメジオにそう言われると、ジルとコニアは笑顔になり、大きな声ではいと答え、アメジオはジルとコニアと共に進むことを決めたのだった。
キタカミの里
シュン!(何かが前を横切る)
カシャ(写真を撮る音)
???「…今のって?」
To be continued
次回予告
ミコがキタカミの里で見たと言っていたバサギリを探すため、そして、テラパゴスについて何か知っているかもしれないブライア先生に会うため、シンヤたちは《キタカミの里》にやってきた。今キタカミの里は収穫祭という祭りの最中だったので、バサギリやブライア先生の情報を集めがてら、シンヤたちも祭りに出ることになったのだが、ロイとアチゲータの様子がおかしくなってしまう。
次回「キタカミの里に到着!ロイがアチゲータで、アチゲータがロイ⁉︎」