ポケットモンスターSV 新たな物語の始まり   作:通りすがりのポケモントレーナー

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 六英雄のバサギリが一緒に来てくれることになり、ゲーチスを探すまでの間、Nもシンヤたちと一緒に冒険することになった。そして、スイリョクタウンでポケモンカメラマンのサザレと別れた次の日の朝、シンヤはブレイブアサギ号のキッチンでリコの祖母であるダイアナと、自分の父親のシンイチと久しぶりに再会した。


第80話『100年前の真実、エクスプローラーズ誕生の秘密!』

 

 ブレイブアサギ号・キッチン

 

 シンイチ「よっ、久しぶりだな」

 

 シンヤ「と、父さん!?なんでここに!?」

 

 シンイチ「おいおい、1年ぶりに会うってのに、最初に出てくる言葉がそれかよ。普通こういう時は、『久しぶり』って言うだろ」

 

 シンヤ「あっ、そっか。久しぶり。……いや、そうじゃなくて!なんで父さんがブレイブアサギ号にいるんだよ!?」

 

 ガチャ(キッチンの扉を開ける)

 

 リコ「あっ、シンヤ。ここにいたの?」

 

 シンヤ「リコ、起きたのか?」

 

 リコ「うん」

 

 自分が10歳になる前に冒険の旅に出たはずの父親であるシンイチと、エクスプローラーズのことを調べるためにブレイブアサギ号を降りたダイアナが、一緒にブレイブアサギ号にいることにシンヤが驚いていると、急にキッチンの扉が開き、さっきまでシンヤの部屋で寝ていたリコがやってきた。

 

 リコ「…えっ?…おばあちゃん!?」

 

 ダイアナ「久しぶりだね、リコ」

 

 リコ「おばあちゃん、どうしてここにいるの!?」

 

 ダイアナ「パルデアに立ち寄った時に、あんたたちがキタカミの里に向かったって、ルッカから聞いてね。それで、ウインディに乗って駆けつけたのさ」

 

 リコ「そうだったんだ」

 

 シンイチ「おぉっ、大きくなったな!リコちゃん!」

 

 リコ「えっ?…えっ〜と……誰ですか?」

 

 シンイチ「えっ?…あぁ〜、そっか。最後に会ったのは、リコちゃんが4歳の時だったもんな。覚えてないか」

 

 シンヤ「ん?父さん、リコに会ったことあんの?」

 

 シンイチ「ああ。6年前、パルデアに立ち寄った時にな」

 

 リコ「?父さん?……!もしかして、シンヤのお父さんですか!?」

 

 シンイチ「ああ、そうだよ」

 

 リコ「…あっ!すいません!私、先に着替えてきます!」ダッ!

 

 シンヤ「…俺も先に着替えよっと」

 

 シンイチがシンヤの父親であることを知った後、今の自分が寝巻き姿で、顔も洗っていないうことに気がついたリコは、慌てて洗面所に向かい、部屋に戻った後、いつもの私服姿に着替えたのだった。

 

 ブレイブアサギ・ミーティングルーム

 

 リコ「さっきはすいませんでした。私、起きたばかりだったので」

 

 シンイチ「いや。連絡もなしに、いきなり来た俺も悪かったし」

 

 リコ「あ、いえ。…じゃあ改めて。初めまして、リコです!シンヤさんとお付き合いさせていただいてます!」

 

 シンイチ「ああ。君とシンヤの関係は、アレックスやルッカから聞いてる。うちの道楽息子を頼むよ」

 

 シンヤ「道楽って…」

 

 シンヤとリコが私服姿に着替えた後、ロイやドット、リュウガやミコたちが起きてきたので、全員ミーティングルームに移動し、マードックの作った朝食を食べながら楽しくお喋りしていた。

 

 シンイチ「リュウガ君、ミコちゃんも久しぶりだな」

 

 リュウガ「お久しぶりです」

 

 ミコ「まさか、シンイチさんがキタカミの里に来てたなんて」

 

 シンヤ「それも、ダイアナさんと一緒にな」

 

 シンイチ「旅の途中にパルデアに寄った時、そのままアレックスの家に行ったら、そこで偶然ダイアナさんと出会ってな。そしたら、これからお前がいるキタカミの里に行くって言うから、そのまま一緒に来たんだ」

 

 シンヤ「ふぅ〜ん」

 

 シンイチ「おっと。そう言えば、他のライジングボルテッカーズの皆さんに、まだちゃんと挨拶してなかった。初めまして、シンヤの父のシンイチです」

 

 オリオ「初めまして、オリオです」

 モリー「モリーです」

 ランドウ「ランドウじゃ」

 ロイ「ロイです」

 ドット「ドット」

 N「Nです」

 

 シンイチ「いつも息子がお世話になってます」

 

 オリオ「あ、いえ」

 

 モリー「私たちの方こそ、シンヤには助けられてますから」

 

 リコ「あ、おばあちゃん、紹介するね。今、私が一緒に旅をしてる、シンヤの幼馴染のリュウガとミコと、前にシンヤが話してくれた、Nさん」

 

 リュウガ「どうも」

 

 ミコ・N「「初めまして」」

 

 ダイアナ「私はダイアナ。あんたたちのことは、ルッカやシンヤから聞いてるよ」

 

 リコ「おばあちゃん、シンヤのお父さんと知り合いだったんだね」

 

 ダイアナ「ああ。ルッカがセキエイ学園に通ってた時、シンヤの母親のヴィヴィアンと一緒に、よく家に遊びに来てね。ルッカがパルデアに引っ越した後も、たまに遊びに来てくれたんだ」

 

 シンヤ「だから、さっきリコに久しぶりって言ったのか」

 

 シンイチ「ちなみに、リコちゃんが4歳の時にパルデアで撮った写真が、これだ」

 

 スッ(写真を出す)

 

 シンイチがフリードとマードック以外の他のライジングボルテッカーズのメンバーに挨拶し、初めて会うリュウガやNにダイアナが自己紹介した後、シンイチは上着の胸ポケットから1枚の写真を取り出すと、その写真をシンヤに見せた。その写真には、5年前のシンイチと、リコの両親であるルッカとアレックス。そして、幼い頃のリコが写っていた。

 

 シンイチ「冒険の途中にパルデアに寄った時、リコちゃんの家の前で撮ったんだ」

 

 シンヤ「じゃあ、ルッカ先生の足元にいる、この女の子が…」

 

 リコ「私だよ」

 

 シンヤ「へぇ〜、リコってこの頃からかわいかったけど、6年経ってすげぇ綺麗な美人になったんだな」

 

 リコ「んっ///…あ、ありがと///」

 

 シンヤに美人と言われると、リコは余程嬉しかったのか、思わず顔がにやけそうになってしまう。

 

 ダイアナ「ハハハッ。相変わらず仲が良さそうで安心したよ」

 

 オリオ「いつもイチャつきまくってるもんね」

 

 リコ「い、いつもじゃないよ!///」

 

 シンヤ「と、ところで、どうしてダイアナさんは、キタカミの里に来たんですか?」

 

 ダイアナ・N・リコ・ロイ以外の全員(((誤魔化したな…)))

 

 ダイアナ「ルシアスやリュウセイに関する新しい情報を掴んでね。それをあんたたちに教えるために、ここに来たんだ」

 

 シンイチ・N・リュウガ・ミコ以外の全員「「「ッ!」」」

 

 シンヤ「リュウセイやルシアスに関する新しい情報!」

 

 シンヤがダイアナに、何故自分たちがいるキタカミの里に来たのか、その理由を尋ねると、ダイアナは、ルシアスやリュウセイに関する新たな情報を手に入れたので、それをシンヤたちに伝えるために、このキタカミの里に来たのだと説明した。それを聞くと、シンイチやN以外の全員の顔つきが変わった。

 

 ダイアナ「ああ」

 

 シンヤ「ダイアナさん、早速教えてください!」

 

 ダイアナ「もちろん話すさ。けど、それを話す前に、リコとやることがある」

 

 リコ「えっ?私とやること?」

 

 シンヤ「それって、もしかして」

 

 ダイアナ「当然ポケモンバトルさ!」

 

 リコ「ええっ〜〜!?」

 

 シンヤ(やっぱし…(-_-))

 

 ダイアナがリュウセイやルシアスに関する新しい情報を掴んだというので、シンヤは早速その情報をダイアナから聞こうとした。しかし、それを話す前に、ダイアナはリコとポケモンバトルがやりたいと言い出したので、朝食を食べ終えたシンヤ達は、ブレイブアサギ号のウイングデッキに移動した。バトルをするリコとダイアナはトレーナーゾーンに立ち、リコとダイアナのバトルを見るシンヤ達は、展望室に繋がる階段に腰をかけた。

 

 ウイングデッキ・観客席

 

 オリオ「会って早々にバトルだなんて。ダイアナさん、相変わらずだね」

 

 シンヤ「でも、リコの成長を試すには、ダイアナさんとのバトルはもってこいかもしれない」

 

 ピカチュウ「ピィカッ!」

 

 ドット「ニャローテ対ウインディ。タイプの相性では、ニャローテが不利だけど…」

 

 リュウガ「確かに、相性ではニャローテが不利だが」

 

 ミコ「ポケモンバトルは、相性だけじゃ決まらないからね」

 

 

 ウイングデッキ・バトルフィールド

 

 ダイアナ「リコ。このバトルは前と違って、1対1の真剣勝負。思いっきりやらせてもらうよ」

 

 ウィンディ「ウィーン!」

 

 リコ(前におばあちゃんとバトルした時は、ロイとホゲータと力を合わせて、ウィンディに一撃食らわせるのが精一杯だった。…でも、今は…)

 

 ニャローテ「ニャァッロォッ!」

 

 リコ「うん!今の私達なら大丈夫!おばあちゃん、全力でいくね!」

 

 ダイアナ「かかっておいで、リコ!」

 

 リコ「ニャローテ!「マジカルリーフ!」」

 

 ニャローテ「ニャァァァロォッ‼︎」

 

 ダイアナ「ウインディ!「しんそく」だ!」

 

 ウインディ「ウィン‼︎」

 

 バトルを始める準備ができると、リコとダイアナの初めての真剣勝負が始まった。最初に攻撃を仕掛けたのはニャローテで、お得意の「マジカルリーフ」をウインディに放ったが、ウインディは「しんそく」を使ってニャローテの攻撃をかわし、そのままニャローテに突撃してきた。しかし、ニャローテはウインディの攻撃を避けようとせず、正面から突っ込んできたウインディを受け止めると、右手に持っている蕾を使って「マジカルリーフ」をコントロールすると、そのままウインディにダメージを与えた。

 

 リコ「やった!」

 

 シンヤ「なるほど。「マジカルリーフ」を当てるために、あえてウィンディの攻撃を受けたのか」

 

 ダイアナ「やるね、リコ」

 

 リコ「おばあちゃんが船を降りた後も、シンヤに特訓してもらってたから」

 

 ダイアナ「なるほど。でも、私のウィンディの実力はこんなもんじゃないよ!ウィンディ!「かえんほうしゃ!」」

 

 ウインディ「ウゥゥゥ!ガァァァーーッ‼︎」

 

 

 リコがニャローテに的確な指示をしたのを見たダイアナは、以前自分が船を降りる時にバトルした時からリコがどれほど成長しているのかすぐに分かり、リコのパートナーであるニャオハもニャローテに進化したことで逞しく成長していることが分かると、リコとニャローテの成長に感激していた。しかし、ダイアナも負けじとウインディに「かえんほうしゃ」の指示を出すと、ウインディが口から放った炎がニャローテに向かってきた。

 

 

 リコ「ニャローテ!「でんこうせっか」から「アクロバット!」」

 

 ニャローテ「ニャァァァァロォッ‼︎」ダッ‼︎

 

 ダァァァン!

 

 ウインディ「ウガァァッ!?」

 

 ウインディの放った「かえんほうしゃ」が迫ってくると、ニャローテは「でんこうせっか」を発動してスピードを上げると「かえんほうしゃ」をかわし、そのままウインディの後ろに回り込んで「アクロバット」を発動すると、右足でウインディを蹴り飛ばしてダメージを与えた。

 

 リコ「やったぁ!」

 

 ニャローテ「ニャァァロォッ!」

 

 ダイアナ「やるね。けど、スピードならウィンディだって負けてないよ!ウインディ!「しんそく!」」

 

 ウインディ「ウィィィンッ‼︎」

 

 リコ「ニャローテ!回転しながら「マジカルリーフ!」」

 

 ニャローテ「ニャァァァーロォォォーーッ‼︎」

 

 ドォォォンッ‼︎

 

 ウインディ「ウィンッ!?」

 

 ダイアナ「なっ!?」

 

 ウィンディが「しんそく」を発動してニャローテに向かってくると、ニャローテは回転しながら「マジカルリーフ」を発動した。ニャローテは「マジカルリーフ」をコントロールして体を包み込むと、「しんそく」を発動したウィンディの攻撃から身を守り、ニャローテを包み込んだ「マジカルリーフ」にぶつかったウィンディはダメージを受けた。

 

 ダイアナ「今のは、ただの「マジカルリーフ」じゃないね」

 

 リコ「これは《カウンターシールド》って言って、前にシンヤが見せてくれた、相手の攻撃を防御しながら、そのまま攻撃する戦法なの!」

 

 ダイアナ「カウンターシールド…こんな技の使い方があるとはね」

 

 シンヤ「リコのやつ、完全にカウンターシールドをものにしたな」

 

 ピカチュウ「ピィカッ」

 

 以前ダイアナが船を降りる前にバトルしたリコは、ロイとホゲータと力を合わせて、なんとかウインディと戦えるレベルだった。しかし、ダイアナが船を降りてからも、リコはシンヤと何度でもバトルの特訓をして、様々な体験をしてきた。そして、パルデア地方ではテラスタル研修を受ける中で、様々な事を学んでいき、遂には、エクスプローラーズの幹部のオニキスにたった1人で勝てるまでになった。それは、リコとニャローテがここまで頑張ってきた証とも言えるだろう。

 

 

 ダイアナ(本当に強くなったね、リコ。ニャオハがニャローテに進化しただけじゃない。アンタはトレーナーとして、逞しく成長したんだ。内気な性格だったあんたがここまで変わったのは、きっと、ライジングボルテッカーズのみんなと、シンヤと出会ったからなんだろうね)…「いくよ、ウインディ!「フレアドライブ」だ!」

 

 ウインディ「ウィィィィーーッ‼︎」ダッ‼︎

 

 リコ「ニャローテ!「マジカルリーフ!」」

 

 ニャローテ「ニャァァァーロォォォーーッ‼︎」

 

 リコがトレーナーとして成長したことに感激し、心が燃えてきたダイアナは、ほのおタイプの物理技の中でも最強クラスの技、「フレアドライブ」をウインディに指示した。すると、ウインディは大きな雄叫びを上げ、体に炎を纏うと、そのままニャローテに突っ込んできた。ニャローテは「マジカルリーフ」を放って応戦するが、ウィンディは「マジカルリーフ」を粉砕し、そのままニャローテに突撃してダメージを与えた。

 

 リコ「ニャローテ、大丈夫⁉︎」

 

 ニャローテ「ニャァァッ…」

 

 

 シンヤ「なんとかギリギリで耐えたか」

 

 ロイ「何、今の技⁉︎」

 

 リュウガ「ほのおタイプの技の中でも最強の物理技、「フレアドライブ」だ」

 

 ミコ「相手にダメージを与えると、自分も少しダメージ受ける技でもあるけどね」

 

 シンヤ「だけど、それをここで使ったってことは、ダイアナさんも本気になったってことだ」

 

 ウインディの「フレアドライブ」をまともに受けたが、ニャローテはなんとか耐えきったようだ。しかし、恐らくもう一度「フレアドライブ」を食らえば、ニャローテは確実に戦闘不能になるだろう。

 

 ダイアナ「ウインディ!もう一度「フレアドライブ!」」

 

 ウインディ「ウィィィィー…」

 

 リコ「ニャローテ!「ふいうち!」」

 

 ニャローテ「ニャァァッ!」

 

 ダァァァンッ‼︎

 

 ウインディ「ガウウッ!?」

 

 再び「フレアドライブ」を発動すると、ウインディはニャローテに向かって突進してきた。するとニャローテは、突進してきたウインディに蕾を投げて「ふいうち」を発動すると、蕾に目を向けているウインディの隙を狙い、左足でウインディを蹴り飛ばしてダメージを与えた。

 

 ロイ「やったぁ!」

 

 ドット「「ふいうち」を残してたのか」

 

 オリオ「もしかしたら勝てるかも」

 

 フリード「いや…」

 

 シンヤ「ちょっとやばいかもな」

 

 シンヤとフリード以外の全員「「「えっ?」」」

 

 ウインディ「ウィィィィィンッ‼︎」

 

 「ふいうち」を使ったニャローテが「フレアドライブ」を発動したウインディの攻撃を防ぎ、そのままウインディにダメージを与えると、バトルを見ているシンヤとフリード以外は喜んでいたが、シンヤとフリードは喜んでいなかった。マードック達はシンヤとフリードが喜んでいないことを不思議がっていたが、すぐにその理由は解決した。何故なら、ニャローテの攻撃を受けたウインディは、大きな雄叫びを上げると同時に、体からオレンジ色のオーラを溢れさせてパワーアップしたからだった。

 

 シンヤ「やっぱり、ダイアナさんのウインディの特性は、《せいぎのこころ》だったんだ」

 

 ロイ「せいぎのこころ?」

 

 フリード「ああ。あくタイプの攻撃を受けると、自分の攻撃力が上がる特性だ」

 

 ロイ「ええっ!?そんな特性があるの!?」

 

 シンヤ「「フレアドライブ」を止めたのは見事だったが、「ふいうち」を使ったことで、ウインディを逆にパワーアップさせちまったな」

 

 

 リコ(やっぱり、おばあちゃんは強い。だけど、前の私だったら、おばあちゃんとこんなふうに戦うことさえできなかった。私がおばあちゃんとこんなバトルができるようになったのは、ライジングボルテッカーズのみんなと、一緒にたくさんの冒険をして、ロイとドットと一緒に、オレンジアカデミーでテラスタル研修を受けたから。でも、やっぱり私がここまで強くなれたのは、シンヤが居てくれたことが大きかった。シンヤは出会った頃から優しくて、気づいたら好きになってて、私から告白して、恋人になってもらった。一緒に旅をするようになってから、シンヤのいいところがたくさん見えてきて、エリアゼロでオーリム博士とフトゥー博士を助けたところを見て、私は、こんなにすごい人と付き合ってるんだって思って、もっとシンヤのことが好きになった。そして、リュウガと楽しそうにバトルしてるシンヤの顔を見た時、私とのバトルで、シンヤにこんな顔をさせてみたいって、本気でそう思った。だから…このバトル、絶対に、負けられない!)

 

 

 スッ(テラスタルオーブを構える)

 

 リコ「ニャローテ、満開に輝いて!」

 

 ウィンディがせいぎのこころでパワーアップすると、リコはテラスタルオーブを構えた。すると、テラスタルオーブにエネルギーがチャージされていき、リコはテラスタルオーブをニャローテの頭上に向かって投げ飛ばした。テラスタルオーブがニャローテの頭上でエネルギーを解放すると、ニャローテは無数の結晶石に身を包み込んだ。そして、結晶石が弾け飛ぶと、全身がクリスタル化し、頭に花束を模した王冠を被るニャローテが現れた。

 

 (くさテラスタイプ)ニャローテ「ニャァァァァロォォーーッ‼︎」

 

 ロイ「でたぁ!」

 

 ドット「リコのテラスタル!」

 

 

 ダイアナ「ほぉっ、これがあんたたちのテラスタルかい?」

 

 リコ「うん!これが私とニャローテの本気だよ!」

 

 ダイアナ「なるほどね。なら、こっちも本気でいかせてもらうよ!ウインディ!フルパワーで「フレアドライブ」だ!」

 

 ウインディ「ウィィィィィンッ‼︎」ダッ!

 

 リコのニャローテがテラスタルすると、ウインディは雄叫びを上げ、再び「フレアドライブ」を発動してニャローテに突進してきた。しかし、ニャローテはウインディの攻撃を避けようとせず、ただその場でジッとしていた。

 

 

 リコ(テラスタルしてパワーの上がった「マジカルリーフ」を正面から放っても、ウィンディの「フレアドライブ」で燃やされるだけ。どこか…どこか他に攻撃する場所は……あっ!)「ニャローテ!ウィンディの足に「マジカルリーフ!」」

 

 (くさテラスタイプ)ニャローテ「ニャァァァロォォーッ‼︎」

 

 バァァァン!

 

 ウィンディ「ウガッ!?」

 

 ダイアナ「なっ!?」

 

 

 リコ「今だ!ニャローテ、「マジカルリーフ!」いっぱ〜い!」

 

 (くさテラスタイプ)ニャローテ「ニャァァァーーロォォーッ‼︎」

 

 くさテラスタイプになったことで、ニャローテの放つ「マジカルリーフ」の威力は上がったが、それを正面から放っても、ウィンディの「フレアドライブ」で粉砕されると考えたリコは、ウインディの足に「マジカルリーフ」を放つ指示をニャローテに出した。ニャローテがウインディの足に「マジカルリーフ」を放つと、ウィンディは体勢を崩してこけてしまい、「フレアドライブ」は不発に終わってしまった。そして、ニャローテがその隙にウインディの正面に移動し、フルパワーで「マジカルリーフ」を放つとだいはくはつが起こり、煙が晴れると、ニャローテの目の前にいるウインディは目を回して倒れていた。

 

 

 ウインディ「ウィ…ンンッ…」グルグルッ

 

 シンヤ「終わったな」

 

 ピカチュウ「ピっカッ!」

 

 シンヤとN以外の全員「「「おぉ〜〜っ!」」」

 

 リコ「勝った…おばあちゃんに…おばあちゃんに勝ったんだ!やったね、ニャローテ!」

 

 ニャローテ「ニャァァッ!」

 

 ダイアナ「ぁっ。…フッ、ウインディ、よく戦ってくれたよ。ゆっくり休みな」

 

 ウインディ「ウィンッ」

 

 リコとダイアナの真剣勝負。そのバトルで勝ったのは、リコとニャローテだった。バトルが終わると、リコはニャローテに近づいて抱きつき、共にダイアナに勝利した事を喜び合った。ダイアナは倒れたウインディのそばに駆け寄ると、労いの言葉をかけ、ウインディを休ませるためにモンスターボールに戻した。

 

 ロイ「すごいよリコ!相性で不利なウインディを倒して、ダイアナさんとのバトルに勝つなんて!」

 

 シンヤ「ああ。この前ダイアナさんとバトルした時とは比べ物にならないぐらいだったな。カウンターシールドも使いこなしてたし。本当に強くなったな。リコ」

 

 リコ「えへへっw。ありがとう」

 

 ダイアナ「リコ、見事なバトルだったよ」

 

 リコ「えっ?」

 

 ダイアナ「前に私とバトルした時は、ウインディに一撃喰らわせるのがやっとだった。私が船を降りてからそんなに経ってないのに、この短期間であんたは本当に強くなったよ」

 

 リコ「私がここまで強くなれたのは、ロイとドットと一緒に、オレンジアカデミーでテラスタル研修を受けたから。なにより、シンヤがそばで私を支えてくれたからだよ」

 

 ロイ・ドット「「えへへっw」」

 

 シンヤ「フッw」

 

 ダイアナ「そうかい。今のあんたなら、この先何があっても大丈夫だね。今のあんたにはニャローテがいて、頼りになる仲間と彼氏がいるんだからね。また…」

 

 リコ「見違えた?」

 

 ダイアナ「…ハハハハハッ。もう私があんたを心配する必要はないみたいだね。さて、それじゃあ話そうか、私が掴んだ、ルシアスとリュウセイの情報をね」

 

 シンヤ・リコ「「ッ!」」

 

 リコとダイアナのバトルが終わると、シンヤたちはダイアナと一緒にミーティングルームへと向かい、ダイアナが手に入れたルシアスとリュウセイの情報を聞くことになった。

 

 

 ブレイブアサギ号・ミーティングルーム

 

 シンヤ「早速教えてください。ダイアナさんが掴んだ、ルシアスとリュウセイの情報を」

 

 ダイアナ「ああ。けど、それを話す前に、まずはこれを見てほしい」

 

 ミーティングルームにやってくると、シンヤはダイアナから、早速ルシアスとリュウセイの情報を聞こうとした。しかし、ダイアナはそれを話すまえに、ポケットから一枚の写真を取り出し、それをテーブルの真ん中に置いてシンヤ達に見せた。その写真には、若い2人の男女と、ウインディとサマヨールが写っていた。

 

 リコ「これって、若い頃のおばあちゃん?」

 

 ダイアナ「ああ」

 

 シンヤ「リコやルッカ先生にそっくりだ」

 

 ミコ「親子なんだから当たり前でしょ」

 

 リュウガ「あの、ダイアナさんの隣に写ってる、サマヨールのトレーナーは誰なんですか?」

 

 ダイアナ「《ハンベル》という、私の古い友人でね。昔はよく一緒に冒険をしてたんだ」

 

 シンヤ「もしかして、前にダイアナさんが言ってた、ガラルの古城で再会した、古い友人って…」

 

 ダイアナ「ああ。ハンベルのことだよ。一年前、久しぶりに会ったハンベルは、私の冒険のサポートをしたいと言ってきてね。だけど、ハンベルの本当の狙いは、私がリコにあげたペンダントだと分かったんだ。そして、ハンベルが裏で何かの組織と関わっていることに気づいた私は、ルッカにリコを保護するように連絡したんだ」

 

 フリード「そして、ルッカ先生からリコを守ってほしいと連絡がきたから、俺たちライジングボルテッカーズは、リコをパルデア地方に送るためにセキエイ学園に行って、そこで偶然アメジオたちと戦っていたシンヤと出会って、そのまま一緒にパルデア地方に行くことになったんだよな」

 

 シンヤ「ああ。けどそれが、俺がリコと一緒に冒険するキッカケになった」

 

 リコ「うん。あの日から、私達の冒険が始まったんだよね」

 

 ダイアナ「大事なのはここからなんだ。ガラルの古城でハンベルと再会した時、ハンベル達はエクスプローラーズと名乗った」

 

 リュウガ「ってことは、コイツもエクスプローラーズってことか」

 

 ダイアナ「古城でエクスプローラーズのことを聞いた時は驚いたよ。その名を聞くとは思わなかったからね」

 

 リコ「驚いたって…」

 

 シンヤ「何故、エクスプローラーズのことを驚く必要があるんですか?」

 

 ダイアナ「…前に私が話したことを覚えているかい?」

 

 シンヤ「えっ?…話したってことって…もしかして、エクスプローラーズがルシアスの仲間だったってことですか?」

 

 ダイアナ「ああ」

 

 シンヤ「それは覚えてますけど。確か、いずれ時が来たら全てを話すってダイアナさんが言ってくれたんですよね?」

 

 ダイアナ「その時が来たから、今ここで全てを話すよ」

 

 シンヤ「ッ」

 

 ダイアナ「みんなもよく聞いておいてくれ。…最初にエクスプローラーズを作ったのは、《ルシアス》なんだ」

 

 N以外の全員「「「ええ〜っ!?」」」

 

 リコ「ルシアスが…」

 

 シンヤ「エクスプローラーズを、作った?」

 

 ダイアナ「ああ」

 

 ダイアナの口から明かされた、シンヤ達の知らない、ルシアスとリュウセイに関する驚くべき情報。それは、ルシアスがエクスプローラーズを作ったという話だった。それをダイアナから聞くと、シンヤ達は頭の整理が追いつかず、全員困惑していた。

 

 ダイアナ「今から100年前、ルシアスはエクスプローラーズを結成した。だけど、今はハンベルたちがその名を名乗っている」

 

 ロイ「ちょ、ちょっと待って!?」

 

 モリー「エクスプローラーズって、ただの犯罪者じゃないんですか?」

 

 マードック「ああ。目的の為なら手段を選ばずどんなことでもする、ただの悪党の集団だろ」

 

 ダイアナ「何故ハンベルたちが、ルシアスが作ったエクスプローラーズを名乗っているのか、それは私にも分からなかった。だから、私はエクスプローラーズの成り立ちを調べるために、ブレイブアサギ号を降りたんだ」

 

 ロイ「えっ?」

 リコ「そうだったんだ」

 

 ダイアナ「フリードとシンヤにはこのことを伝えておいたんだけど、みんなに心配をかけたくないから、黙っててもらったんだ。ブレイブアサギ号を降りた後、私は世界中を回り、エクスプローラーズに関する手がかりを探したんだけど、手がかりを見つけられずにいたんだ。そこで私は、かつてルシアスが立ち寄ったとされる村や街を巡り、そこに長く暮らしている人たちから話を聞いたんだ。ルシアスやリュウセイのことはもちろん、当時の日記を見せてもらってね。そこには、ルシアスやリュウセイと一緒にラクアを目指した、他の仲間のことも書かれていたんだ」

 

 リコ「えっ!?」

 

 シンヤ「それって、ルシアスとリュウセイには、一緒にラクアを目指した仲間がいたってことですか?」

 

 ダイアナ「ああ。その仲間が一緒に写ってる写真もちゃんと手に入れたよ。これがその写真さ」

 

 スッ(写真を見せる)

 

 ダイアナがシンヤ達に見せた1枚の写真。それは、ルシアスの作ったエクスプローラーズのメンバーが一緒に写っている写真だった。その写真には5人の男女が写っており、右からルシアス、アリア、帽子を被った女性、リュウセイ、そして最後の左には、白髪の男が写っていた。

 

 リコ「ルシアス!」

 

 シンヤ「リュウセイとアリアもいる!」

 

 リュウガ「でも、この2人は?」

 

 ダイアナ「左端に写っている男は《ギベオン》。真ん中に写っている女性は《リスタル》というトレーナーらしい」

 

 テラパゴス「パゴォッ!パゴゴ!」

 

 シンヤ(ギベオン…)

 

 ロイ「リスタルって…」

 

 ダイアナ「知ってるのかい?」

 

 リコ「うん」

 

 ダイアナからリスタルの名を聞いたリコは、昨日バサギリが一緒に来てくれることになった時、テラパゴスの過去の記憶を見て、ルシアスがリスタルの名を呼んでいたことを説明した。

 

 ダイアナ「やはりリスタルは、ルシアスとリュウセイの仲間だったんだね」

 

 フリード「あとはギベオンのことだが、この男に関してはなんの情報もないからな」

 

 シンヤ「いや、俺とリコは、アメジオからギベオンのことを聞いたことがある」

 

 リコ「うん」

 

 リコとNとシンイチ以外の全員「「「ええ〜っ!?」」」

 

 フリード「2人とも!アメジオから聞いたって、いったいどういうことだよ?」

 

 シンヤ「リコの応用テストが終わった後、偶然ナッペ山でアメジオと会った後に、俺とリコはスピネルの罠にハマって、アメジオと一緒に洞窟の中に閉じ込められたんだ。その時にアメジオから、アメジオの祖父さんの名前がギベオンってことと、エクスプローラーズを束ねってるってことを聞いたんだ」

 

 ダイアナ「アメジオ…ああ、古城で会ったあの子のことか」

 

 フリード「2人とも、なんでそんな大事なことを今まで言わなかったんだ!?」

 

 リコ「あれ?言ってなかったけ?」

 

 シンヤ「って言うか、報連相ができてないフリードに言われたくないんだけど」

 

 フリード「うっ(・_・٥)」

 

 オリオ「アハッ、確かに」

 

 モリー「フリードにだけは言われたくないね」

 

 フリード「おいおい」

 

 リュウガ「だけど、シンヤとリコがアメジオってヤツから聞いた話が本当なら、この写真に写ってるギベオンって、100年前から生きてるってことだよな?」

 

 ランドウ「長寿じゃのう、見習いたいわい」

 

 オリオ「でも、アメジオのお祖父さんにしては、年が離れすぎてる気もするけど」

 

 リコ「うん」

 

 フリード「本当に100年前から生きてる人間なのか。それとも、ギベオンの名前を語ってる別人か」

 

 シンヤ「一つだけ確かなことは、アメジオの爺さんがギベオンって名前で、ルシアスの作ったエクスプローラーズのボスってことだけだな」

 

 ダイアナ「私の掴んだ情報でも、今のエクスプローラーズを束ねているのはギベオンというらしい。そして、ギベオンのことを調べるうちに、もう一つ分かったことがあってね。そのギベオンと名乗る男は、《エクシード社》という会社の会長でもあるらしいんだ」

 

 フリード「エクシード社だって!?」

 

 シンヤ「…マジかよ」

 

 リュウガ「エクシード社って?」

 

 ドット「パルデア地方にある、ポケモンに役立つ商品を開発して売ってる会社だよ」

 

 シンヤ「そして、フリードがライジングボルテッカーズを作る前に働いてた会社でもある」

 

 フリードとシンヤ以外の全員「「「ええっ!?」」

 

 リュウガ「なんでお前がそんなことを知ってるんだよ?」

 

 シンヤ「前にフリードとエクシード社に行ったからな。ほら、フリードがリコ達に、ピンク色のもやのことを聞いたことがあったろ?」

 

 ドット「ああ、アンとおやつを食べてた時に、フリードからそんなことを聞かれたな」

 

 リコ「そっか、あの時に」

 

 フリード「ああ。ブレイブアサギ号の修理中に、俺とシンヤは、テラパゴスとラクアの情報を集めるために、エクシード社に行ってきたんだ。そこで俺とシンヤは、かつてエクシード社が、永遠のめぐみ、《ラクリウム》と呼ばれる物質の研究をしていることを知ったんだ」

 

 ダイアナ「ラクリウム?」

 

 ミコ「何ですか、それ?」

 

 フリード「詳しいことは俺にも分からないんだが、ポケモンに不思議な影響を及ぼす不思議な物質だ」

 

 シンヤ「と言うより、凶暴化させると言ったほうが正しいだろうな」

 

 ミコ「シンヤは、ラクリウムを見たことあるの?」

 

 シンヤ「ああ。俺とリコは、ラクリウムを一度だけ見たことがある」

 

 リコ「うん」

 

 オリオ「ねぇフリード。エクシード社で働いてた頃、ギベオンってヤツに会ったことないの?」

 

 フリード「会長がいるなんて初耳だ。クレイブさんって人が社長をしてるんだが。そういや、上がどうとか言ってたな」

 

 シンヤ「その上っていうのは、おそらくエクスプローラーズのことだろうな。そう考えれば、スピネルがラクリウムを持ってたことも納得がいくし、全ての辻褄が合うからな」

 

 フリード「なるほどな。ギベオンは密かにエクシード社でラクリウムの研究をしつつ、エクスプローラーズを使って、ラクアに辿り着こうとしてるってことか」

 

 リュウガ「なぁ、《ラクア》と《ラクリウム》って、名前が似てねぇか?」

 

 ミコ「そう言われてみれば、確かに」

 

 シンイチ「もしかして、ラクアにラクリウムがあるとか?」

 

 ダイアナ「ッ!そうか!エクスプローラーズの本当の狙いは…」

 

 リコ「ラクアにあるラクリウム!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 グゥゥゥゥッ(お腹の虫が鳴る音)

 

 

 全員「「「えっ?」」」

 

 アチゲータ「ア〜ゲゲッ〜…」

 

 リュウガ「アチゲータの腹の虫かよ…」

 

 ダイアナが掴んだ情報と、シンヤとリコとフリードが手に入れた情報。その一つ一つを繋げていくと、エクスプローラーズのトップがギベオンという男であることや、エクスプローラーズの狙いが、ラクアにあると思われるラクリウムだということが分かった。しかし、何故エクスプローラーズが、ラクリウムを手に入れたがるのか、その理由をシンヤ達が考えていると、突然アチゲータのお腹から、グゥゥゥゥッという腹の虫を知らせる音が聞こえてきた。

 

 

 シンヤ「けど、もう15時だし、いろいろ頭で考えたから疲れてきた」

 

 マードック「そうだな。そろそろおやつにするか」

 

 まだいろいろ分からないことがあるが。そろそろおやつの時間になるので、話し合いはまた後でということになり、シンヤ達はマードックが作ってくれたドーナツを食べながら休憩することにした。

 

 リュウガ「美味い!」

 

 フリード「やっぱり疲れた時は、糖分を取るのが1番だな」

 

 シンヤ「ダイアナさんが集めてくれた情報のおかげで、いろんなことが分かったな」

 

 リコ「うん」

 

 ダイアナ「いや、あんたたちが手に入れた情報がなかったら、どこまでが真実か分からなかったよ。……あっ、そうだ。感じなことを忘れてたよ。シンヤ」

 

 シンヤ「はい?」

 

 ダイアナ「ルッカから聞いたんだけど。あんた、ディアルガをゲットしているらしいね」

 

 シンヤ「ええ。昔シンオウ地方でゲットしました。けど、それがどうかしたんですか?」

 

 ダイアナ「うん。みんなも食べながらでいいから聞いてほしい」

 

 全員「「「?」」」

 

 ダイアナ「さっきも言ったけど、私は世界を回って、ルシアスの情報を調べると同時に、リュウセイのことも調べていたんだ。リュウセイに関することは分からないことが多かったんだけど、リュウセイに関して分かった情報が2つだけあるんだ」

 

 シンヤ「その情報って、何ですか?」

 

 ダイアナ「ルシアスが古の冒険者と呼ばれていたように、リュウセイにも二つ名があってね」

 

 ロイ「二つ名?」

 

 ミコ「簡単に言えば、ニックネームだよ」

 

 オリオ「ほら、フリードのピカチュウだって、私たちからはキャップって呼ばれてるでしょ?」

 

 ロイ「ああ、なるほど」

 

 シンヤ「それで、リュウセイの二つ名って?」

 

 ダイアナ「かつてリュウセイは、《時の英雄》と呼ばれていたらしい」

 

 全員「「「時の英雄?」」」

 

 ダイアナ「ああ。荒唐無稽な話なんだけど、リュウセイには、人間離れした不思議な力があったらしい」

 

 シンヤ「不思議な力?」

 

 ダイアナ「その不思議な力というのが、ディアルガだけが持つ、《時》を操る力だったらしくてね。その力を使って、数多くの人間やポケモンの命を救い、いつしかリュウセイは、時の英雄と呼ばれるようになったらしいんだ」

 

 シンヤ「時を操る力…」

 

 ダイアナからリュウセイが時の英雄と呼ばれていたことを聞くと、シンヤはリュウセイとハデスが戦っていたビジョンを思い出し、ハデスがリュウセイを時の英雄と呼んでいたことを思い出した。

 

 シンヤ「…けど、それが本当かどうかは分からないんですよね?」

 

 ダイアナ「ああ。リュウセイが時の英雄と呼ばれていたのは確かだが、本当に時を操る力があったのか、それは私にも分からない」

 

 シンヤ「…それで、二つ目に分かったことは?」

 

 ダイアナ「実は、リュウセイが従えていたのは六竜じゃなく、七竜だと分かってね」

 

 シンヤ・フリード「「ええっ!?」」

 

 ダイアナ「ん?どうしたんだい?」

 

 フリード「あっ、えっと…」

 

 シンヤ「もしかして、リュウセイが従えていた七竜の最後のポケモンって、パルキアなんじゃ?」

 

 ダイアナ「ッ!どうしてそのことを⁉︎」

 

 シンヤ「実は俺達、ダイアナさんと別れてパルデア地方に戻ってきた後、黒いレックウザに会って、その時に、黒いレックウザにバトルしたんですけど。ミライドンとレックウザの技がぶつかり合った時、リュウセイがボールからパルキアを出すビジョンが見えて、六竜から七竜に転生したって言ってたのを聞いたんです」

 

 ダイアナ「ッ!そうだったのかい」

 

 シンヤ「ええ。ダイアナさんから聞いた話では、リュウセイが従えていたのは、ディアルガ、ゼクロム、コライドン、ミライドン、そして、エンテイとライコウのパラドックスポケモンだと聞いていましたから、リュウセイがパルキアをボールから出したビジョンを見た時は、少し混乱しましたけど」

 

 ダイアナ「私もこの事実を知った時は驚いたよ。リュウセイがルシアスと旅をしている頃、一度だけルシアスと別行動を取っていたことが分かってね。パルキアはその時にゲットしたらしい。そして、リュウセイはパルキアをゲットした後、ルシアスと合流し、再びラクアを目指し始めたらしいんだ」

 

 シンヤ「よくその情報が手に入りましたね」

 

 ダイアナ「……実はね、その情報を提供してくれた人は、《竜の民》と呼ばれる人たちの末裔みたいでね」

 

 シンヤ「ッ!」

 

 リコ「竜の民って?」

 

 ダイアナ「ドラゴンタイプのポケモン達と交流していた民族だったらしいんだが、それ以外のことについては情報を得られなくてね」

 

 シンヤ(……竜の民)

 

 フィアナ『お願い…あなただけでも…逃げて……あなたは……竜の民の…私達の…最後の希望なの…(涙)』

 

 シンヤ「…」

 

 ダイアナ「シンヤ?どうしたんだい?」

 

 シンヤ「あっ、いえ。何でもないです」

 

 ダイアナ「そうかい。…いい情報が手に入ればいいと思ったんだが。すまないね。あまりいい情報を持ってこられなくて」

 

 シンヤ「いえ。ダイアナさんが手に入れてくれた情報のおかげで、俺が今まで見たビジョンは、本当にあったことだと確信することができました。それだけでも十分です」

 

 リュウガ「でもさ、ギベオンのこととか、リュウセイの人間離れした不思議な力とか、それがどこまで本当のことなのか、それを調べる方法はないんだよな」

 

 シンヤ「……いや、それを知る方法が一つだけある」

 

 リコ以外の全員「「「えっ?」」」

 

 リコ「シンヤ。その方法って、もしかして《てらす池》?」

 

 シンヤ「ッ⁉︎よく分かったな」

 

 ダイアナ「てらす池?」

 

 シンヤ「ええ。鬼ヶ山と呼ばれる場所のてっぺんにある池の名前で、池の光を見ていると、亡くなった人に会えるという言い伝えがある場所なんです」

 

 ダイアナ「へぇ〜、面白いじゃないか!」

 

 フリード「シンヤ、リコ。てらす池に行くのはいいが、いったい誰に会うつもりなんだ?」

 

 シンヤ・リコ「《リスタル》だ!(よ!)」

 

 N 以外の全員「「「リスタル!?」」」

 

 シンヤ「やっぱり、リコもそう思ったか」

 

 リコ「うん!リスタルなら、何か知ってるかもしれないと思う!」

 

 ミコ「ちょっと待て。2人とも、なんでそこでリスタルの名前が出てくるの?」

 

 リコ「おばあちゃんがリスタルの写真を見せてくれた時、テラパゴス、すごく嬉しそうだったから」

 

 シンヤ「ああ。それに、俺たちがリスタルのことを知ったのは、バサギリが一緒に来ることになった時だ」

 

 ドット「そうか。僕たちが初めててらす池に行った時は、リスタルのことを知らなかったもんな」

 

 シンヤ「ああ。てらす池の言い伝えが本当かどうか、それは俺にも分からない。けど、そういう言い伝えがあるってことは、それが本当のことである可能性もあるから、それに賭けてみるのも悪くない」

 

 ピカチュウ「ピィカッチュ!」

 

 フリード「そうだな。シンヤの言う通り、可能性があるなら、それに賭けてみるか」

 

 リコ・ロイ・ドット「「「うん!」」」

 

 マードック「よし!」

 モリー「じゃあ早速…」

 オリオ「てらす池に出発〜!」

 

 シンヤ「ん?マードック達も行くのか?」

 

 マードック「えっ?一緒に行ったらダメか?」

 

 シンヤ「いや、いつも留守番ばかりしてるから、一緒に来るとは思わなくて」

 

 オリオ「留守番ばかりじゃ退屈だからね」

 

 モリー「それに、私達も本当のことを知りたいんだ」

 

 ランドウ「そういうことじゃ」

 

 シンヤ「じっちゃんまで…」

 

 リュウガ「もちろん」

 

 ミコ「私達も行くから」

 

 シンイチ「そういうことだ」

 

 シンヤ「父さん達も来るのか。…N、お前は?」

 

 N「もちろん行くよ。僕も君たちと一緒に冒険してるんだから」

 

 フリード「よぉーし!そうとなれば、今からみんなで、てらす池に行くぞ!」

 

 シンヤとN以外の全員「「「おおっ‼︎」」」

 

 シンヤ(ノリノリだな〜)

 

 

 てらす池・夜

 

 ダイアナ「ほおっ、ここがてらす池かい!」

 

 リュウガ「シンジ湖に比べると、随分小さいな」

 

 ミコ「でも、池の底が光ってて、すごく綺麗ね」

 

 リスタルに会うため、地獄谷を登っててらす池に到着すると、ルシアスのベルトを腰に巻いたリコはテラパゴスを抱えると、シンヤと一緒にてらす池の近くまで歩いて行った。そして、抱えているテラパゴスを自分の足元に下ろしたリコは、両手を胸に置くと、目を閉じてリスタルに会いたいと願った。すると、シンヤたちもリコと同じように両手を胸に置き、目を閉じてリスタルに会いたいと願った。

 

 リコ(お願い。テラパゴスの思い、リスタルに届いて‼︎)

 

 

 テラパゴス「パゴッ、パァーゴ!パァァァゴォォォォッ‼︎」

 

 

 ピカチュウ・キャップ「「ピカッ?」」

 

 

 ピカァァァァン‼︎

 

 

 全員「「「えっ?」」」

 

 

 テラパゴスがてらす池に大きな声で叫んだ瞬間、突然てらす池の底に沈んでいる巨大な結晶石が光り輝くと、シンヤたちは目を開けることができず、目を瞑ってしまう。そして、結晶石の光りが弱くなっていくと、シンヤ達は目を開けて前の方を見た。そこには、生まれたばかりの赤ちゃんを抱いてあやしている、1人の女性が立っていた。

 

 

 赤ちゃん「ぁぁ、ぅぅ…」

 

 ???「お〜、よしよし。大丈夫だよ〜」

 

 全員「「「ぁ…ぁ…」」」

 

 テラパゴス「パゴパゴ!パァァゴッ!」

 

 ???「え?…パゴゴ⁉︎どうして、あなたがここに⁉︎…ペンダントは…ここにある…そう言えば、私、家にいたはずなのに…あなたたちは?」

 

 リコ「あ、あの!もしかして!」

 

 シンヤ「あなたは、リスタルさん…ですか?」

 

 リスタル「えぇ…そうだけど。でも、どうして私の名前を?」

 

 ピカァァァァン(4つの古のモンスターボールが光る)

 

 シンヤ達の目の前に現れた女性。それは、紛れもなくリスタル本人だった。てらす池の言い伝えを信じてリスタルに会いにきたシンヤ達だったが、てらす池の言い伝えが本当だったということが強すぎて、そのことに驚きぱっなしだった。そして、いきなりてらす池に現れたリスタルは、何故自分がてらす池にいるのか分からないという感じだった。その事をリスタルに説明しようとした時、突然4つの古のモンスターボールが光だし、ルシアスの六英雄であるポケモン達が現れた。

 

 ポーーン

 

 ラプラス「プラァァァッ!」

 

 バサギリ「ギリィィィッ!」

 

 ガラルファイヤー「ガァァァッ!」

 

 オリーヴァ「リィィヴァァァッ!」

 

 リスタル「ラプラス!バサギリ!ファイヤー!オリーヴァ!みんな、無事だったのね!」

 

 ドット「ッ!ルシアスと六英雄を知ってるってことは!」

 

 リュウガ「ああ」

 

 ミコ「この人は、ルシアスの仲間のリスタルさんで間違いないわね」

 

 リスタル「どうしてあなたたちが、ルシアスのポケモンを?」

 

 リコ「えっと…その。どこから話せばいいのか…」

 

 シンヤ「リコ、代わりに俺が説明するよ」

 

 リスタル「あなたは?」

 

 シンヤ「俺はシンヤといいます。コイツは俺のピカチュウ」

 

 ピカチュウ「ピッカッ!」

 

 シンヤ「リコの代わりに、俺が一つ一つ説明していくので、これから俺が話すことを、落ち着いて聞いてください」

 

 リスタル「ぁ…分かったわ」

 

 シンヤ「俺たちは、ペンダントから目覚めたテラパゴスの力を取り戻すため、ルシアスの六英雄たちと一緒に、《ラクア》を目指して旅をしているんです」

 

 リスタル「ッ!ラクア!」

 

 シンヤ「そして、今俺たちがいるこの場所は、てらす池と呼ばれている場所で、リスタルさんはこのてらす池の力によって、100年前の過去の世界から、俺たちの生きる未来の世界にやってきたんです」

 

 リスタル「ここが私たちのいた世界の、100年後の未来…そう、不思議なこともあるのね」

 

 シンヤ「いきなりこんなことを言われても、信じてもらえないかもしれませんが」

 

 リスタル「いえ、私はあなたの言葉を信じるわ。だって、見間違えるはずがない。ルシアスのポケモンたちに、私のパートナーのパゴゴがいるんだから」

 

 テラパゴス「パァァゴォッ!」

 

 リコ「えっ!?」

 

 シンヤ「テラパゴスって、ルシアスのポケモンじゃなくて、リスタルさんのポケモンだったんですか!?」

 

 リスタル「ええ。パゴゴ、元に戻れたのね。本当に良かった」

 

 テラパゴス「パーゴォッ」

 

 今自分がいる場所や、ルシアスの六英雄と一緒にいる理由をシンヤから説明されると、リスタルは現状を理解し、シンヤの話をすぐに信じてくれた。そして、ルシアスの六英雄のポケモンたちと、元気そうなテラパゴスの姿を見ると、リスタルはテラパゴスの頭を優しく撫で始めた。

 

 リスタル「……」

 

 シンヤ「ん?どうかしました?」

 

 リスタル「懐かしいって思って」

 

 シンヤ「え?懐かしい?」

 

 リスタル「ええ。あなたの肩に乗っているピカチュウを見ていると、アリアのピカチュウを思い出すの」

 

 シンヤ「えっ!?ピカチュウって、リュウセイのポケモンじゃなくて、アリアのポケモンだったんですか!?」

 

 テラパゴスがリスタルのポケモンだという事実にも驚いたが、ピカチュウを連れていたのがリュウセイではなくアリアだとリスタルから告げられると、シンヤはそのことにビックリしていた。

 

 リスタル「え?リュウセイとアリアのことまで知ってるの?」

 

 赤ちゃん「ぁ…ぅぅ…」

 

 リスタル「あら、ごめんなさいね。よしよし、どうしたの〜?お腹すいちゃった?《レイラ》」

 

 ダイアナ「ッ!その子、レイラっていうのかい⁉︎」

 

 リスタル「え?えぇ、そうだけど…」

 

 リコ「どうしたの?おばあちゃん」

 

 ダイアナ「レイラは…私の、母の名前なんだ」

 

 全員「「「えっ!?」」」

 

 リスタルが抱いている赤ちゃんの名前を口にすると、その赤ちゃんの名前は、偶然にもダイアナの母と同じ名前であることが明らかになった。

 

 リスタル「そ、それじゃあ、あなた、私の孫娘ってこと!?」

 

 ミコ「えっ⁉︎そ、それって…」

 

 マードック「ちょ、ちょっと待てよ…」

 

 オリオ「つまり、今リスタルさんが抱っこしているのは、ダイアナさんのお母さんってことだから…」

 

 ロイ「リスタルさんは、ダイアナさんのお婆ちゃんってことだよね⁉︎」

 

 リュウガ「ってことはよ、リスタルさんって!」

 

 ドット「リコのひいひい婆ちゃんってこと⁉︎」

 

 リスタル「ちょっと‼︎私そんなに年取ってないんですけど‼︎」

 

 N以外の全員「「「どわっ!?」」」

 

 ダイアナがリスタルの孫だと分かると、その場にいる全員は慌て始め、リスタルとダイアナとリコの関係を頭の中で整理し始めた。そして、ドットが1番早くその答えに辿り着き、リスタルがリコのひいひい婆ちゃんだと口にすると、年寄り呼ばわりされたことにリスタルが激怒してしまい、シンヤたちはリスタルに怒鳴れてしまう。

 

 レイラ「ぁぁ…ぅぅ…(涙)」

 

 リスタル「あっ、ごめんね、レイラ。いきなり大きな声を出しちゃって」

 

 リコ「…さっきの怒ったリスタルさんの顔、おばあちゃんとお母さんに似てる…」

 

 シンヤ(…ルッカ先生とダイアナさん、怒ったらあんな顔になるんだ)

 

 

 ポーーン

 

 

 ディアルガ「ディアァァーーーッ‼︎」

 

 シンヤ「ッ、ディアルガ⁉︎」

 

 ダイアナの孫であり、ルッカの娘であるリコなら、2人の怒った時の顔を見たことがあるとは思うが、あんなに温厚な性格のルッカとダイアナの怒った時の顔がさっき怒ったリスタルと同じ顔だと言われても、2人の怒った顔がシンヤには上手く想像できなかった。そして、シンヤがそんなことを考えていると、突然シンヤの腰についているスーパーボールからディアルガが現れ、目の前のリスタルをジッと見ていた。

 

 ディアルガ「…」

 リスタル「ディアルガ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『久しいな、リスタル』

 

 リスタル以外の全員「「「えっ?」」」

 

 シンヤ「今、誰が喋った?」

 

 フリード「俺じゃないぞ」

 

 リュウガ「ってか、こんな声のヤツ、俺たちの周りにはいないだろ」

 

 突然リスタルに挨拶する謎の声が聞こえてきたので、シンヤたちは頭にクエスチョンマークが浮かび、誰がリスタルに挨拶したのかと思った。しかし、聞こえてきた声から察するに、こんな声をしている人物はこの中にいないはずなので、シンヤたちは誰がリスタルに挨拶したのか分からなかった。

 

 『何を言っている?リスタルの目の前にいるだろ?』

 

 リュウガ「……は?」

 

 ミコ「リスタルさんの目の前って…」

 

 シンヤ「………まさか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ディアルガ『フッ』

 

 ミコ「も、もしかして…」

 モリー「い、今の声って…」

 オリオ「シンヤのディアルガ…だったの?」

 

 ディアルガ『ああ』

 

 Nとリスタル以外の全員「「「ええ〜〜っ!?」」」

 

 リスタルに挨拶した謎の声の主。それはシンヤのディアルガだった。いきなりディアルガが喋ったため、みんなそのことに驚いていて、何故ディアルガが話せるのだと混乱していたが、シンヤはすぐにディアルガが喋れる理由に気づいた。

 

 シンヤ「ディアルガ⁉︎お前、テレパシーが使えたのか⁉︎」

 

 ロイ「テレパシー?」

 

 リコ「何それ?」

 

 シンヤ「そっか、リコたちは人間と話せるポケモンに会うのは初めてだったな。ポケモンの中には、テレパシーっていう能力を持つ個体がいるんだ。っで、そのテレパシーを使えるポケモンは、俺たち人間と同じ言葉を喋ることができるんだ」

 

 リコ「つまり、テレパシーを使えるポケモンは、人間と話すことができるってこと?」

 

 シンヤ「ああ」

 

 フリード「テレパシーを使えるポケモンがいることは知ってたが、実際にテレパシーを使えるポケモンを見たのは、俺も初めてだ…」

 

 ドット「シンヤは、自分のディアルガがテレパシーを使えるって知らなかったのか?」

 

 シンヤ「ああ。俺もリュウガもミコも、ディアルガがテレパシーを使えるってことを、今初めて知ったよ」

 

 リュウガ「ああ…」

 

 ミコ「うん…」

 

 ポケモンの中には、人間と同じように自らの発声で喋れるタイプ。そして、テレパシーという不思議な能力で人間と話すことができるタイプの2種類がいるが、どうやらシンヤのディアルガはテレパシーで話すタイプのようだ。

 

 シンヤ「…ディアルガ。お前、リスタルさんのことを知ってるのか?」

 

 ディアルガ『ああ。昔馴染みだ』

 

 シンヤ『リスタルさんのことを知ってるってことは、リュウセイやルシアスのことも知ってるってことだよな?」

 

 ディアルガ『ああ。かつて私は、リュウセイやルシアスたちと一緒にラクアを目指したていたからな』

 

 リスタル以外の全員「「「ッ!」」」

 

 シンヤ「なんでそんな大事なことを今まで話さなかった!」

 

 ディアルガ「それは後でちゃんと説明する。だから少し待ってくれ』

 

 シンヤ「……」

 

 ディアルガ『後でちゃんと説明してやる』

 

 シンヤ「……ッ、分かったよ」

 

 リスタルの知り合いであることや、リュウセイやルシアスと一緒にラクアを目指して冒険していたとディアルガから聞くと、シンヤはディアルガに、なんでそんな大事なことを話さなかったのかとディアルガに聞くが、それは後で説明するからとディアルガが言うので、シンヤは後でディアルガから話を聞くことにした。

 

 

 ディアルガ『…フッw。ボールの中から話は聞いていた。久しぶりだな、リスタル』

 

 リスタル『私のことを知ってるってことは、やっぱり、あなたはリュウセイのディアルガなのね?」

 

 シンヤ「えっ?」

 

 ディアルガ『ああ。しかし、お前が子供を産んで母親になっているとはな』

 

 リスタル「…ねぇ、アリアは、あの後どうなったの?」

 

 ディアルガ『安心しろ。お前と同じように、無事に《ソラ》という赤ちゃんを産んで、立派な母親になったよ』

 

 シンイチ「ソラだと⁉︎」

 

 シンヤ「父さん、その人の事知ってるのか?」

 

 シンイチ「知ってるもなにも。ソラは俺の祖父の名前だぞ」

 

 全員「「「ええ〜っ!?」」」

 

 リュウガ「それって…」

 

 ミコ「つまり…」

 

 フリード「アリアさんは、シンヤの高祖母ってことになるな」

 

 リスタル「…フッ、なるほどね」

 

 シンヤ「えっ?」

 

 リスタル「あなた、名前は?」

 

 シンイチ「シンイチって言いますけど」

 

 リスタル「そう。…シンヤ、シンイチ、リコ、ダイアナ、これから私の話すことを、落ち着いて聞いて」

 

 シンヤ・シンイチ・リコ・ダイアナ「「「「ッ」」」」

 

 リスタル「まず、リコ、ダイアナ。あなたたち2人は、私とルシアスの子孫であり、シンヤ、そしてシンイチは、リュウセイとアリアの……子孫ってことになるわね」

 

 全員「「「……ええ〜〜っ!?」」」

 

 リュウガ「リスタルさんの抱いてる子どものお父さんって、ルシアスなんですか!?」

 

 リスタル「「ええ。そして、アリアの子どものお父さんが、リュウセイなの」

 

 リコ(ま…待って…待って待って。私とシンヤが、ルシアスとリュウセイの子孫ってことは…)

 

 シンヤ(リュウセイとルシアスは、俺とリコの…)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 シンヤ・リコ「「ひいひいおじいちゃんってこと〜!?」」

 

 リスタル「そうなるわね」

 

 ・・・・・

 

 シンヤとリコとN以外の全員「「「「「ええぇぇっ〜〜〜〜!?」」」」」

 

 

 To be continued

 

 

 次回予告

 

 てらす池から現れたリスタルと、かつてリュウセイたちと旅をしたディアルガは、ラクアを目指していた冒険の話を聞かせてほしいとシンヤたちに頼まれたので、順を追ってシンヤたちに説明することにした。ディアルガとリスタルから語られる話。それは、リュウセイがルシアスやアリアと出会い、共にラクアを目指すことになる前の、リュウセイの過去の話だった。

 

 次回「託された未来、この世界の輝き(前編)」

 





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