ポケットモンスターSV 新たな物語の始まり   作:通りすがりのポケモントレーナー

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 竜の民と呼ばれる民族が暮らしている町にやってきたリュウセイは、町の神殿に置かれている宝を狙ってやってきた、ラセツという軍勢を率いている男から町と宝を守り、いつしか時の英雄と呼ばれるようになった。そして、リュウセイが半年間、竜の民が暮らしている町で生活していると、隣の国に住んでいる《ハルモニア》という貴族が町に来るから、神殿の宝を守る警護をしてほしいと長老に頼まれたので、リュウセイは神殿の警護をすることになった。しかしその夜、ムゲンダイナと呼ばれる謎のポケモンを連れているハデスというトレーナーによって、多くの竜の民が命を落としてしまい、ハデスにダークストーンとライトストーンを奪われてしまった。しかしその後、突然リュウセイのゲッコウガが不思議な姿に変わり、リュウセイの覚悟を聞いたゼクロムがダークストーンから目覚めると、戦況が不利になったハデスはその場を後にし、ハデスとの戦いから8日後、リュウセイはハデスを追うために旅を始めた。



第82話・託された未来、この世界の輝き(中編)

 

 とある町の中

 

 リュウセイ「はぁ〜、やっと着いた」

 

 ハデスを追って旅に出たリュウセイは、竜の民が暮らしている町を出発した一カ月後、どこかの小さい町にやってきた。町に到着すると、リュウセイはハデスの情報を少しでも集めようと、町の人たちにハデスの事を聞いて回ったが、残念ながら何の情報も得られなかった。

 

 グウウウウッ〜(リュウセイの腹の虫の音)

 

 リュウセイ「あっ…しょうがない。情報収集は後にして、先にどこかで飯でも食べるか」

 

 ドンッ(誰かとぶつかる)

 

 ???「あっ、すまない」

 リュウセイ「いや、俺の方こそすまない」

 

 腹が減ったリュウセイは、情報収集は食事の後にすることにして、どこか食事ができるところがないか探していた。すると、町中でフードを被った人物とぶつかってしまい、ぶつかったことを互いに謝ると、リュウセイとぶつかった人物は、リュウセイの歩いてきた道を歩いて行った。

 

 リュウセイ「声からすると、多分…男……だよ…な?フードを被ってたから顔はよく見えなかったけど、女みたいな顔してたな。…ん?何か落ちてるな」

 

 スッ(手記を拾う)

 

 ペラ(手記を開いて中を見る)

 

 リュウセイ「へぇ〜、今まで出会ってきたポケモンの事を書いてるのか。……って、読んでる場合じゃない!すぐにこれを届けないと!」

 

 道中

 

 リュウセイ「ハァ、ハァ、どこ行ったんだ?……あっ!」

 

 フードを被ってた男が落としたと思われる手記を拾ったリュウセイは、すぐに手記を届けようと男の後を追って走って行った。しばらく走り続けると、リュウセイは辿り着いたばかりの町の中を出てしまったが、今自分がいる場所から少し離れた前方にフードを被った男の後ろ姿が見えたので、リュウセイは急いで男の元に走って行った。

 

 ダダダダッ!

 

 リュウセイ「おーーーい!」

 ???「ん?」

 

 リュウセイが後ろから大きな声を出して男を呼ぶと、前を歩いていた男は足を止めて後ろを振り向き、後ろから走ってくるリュウセイの姿に気づいた。

 

 リュウセイ「ハァ、ハァ、ハァ、やっと追いついた…」

 ???「君は確か、さっき町で会った」

 リュウセイ「ああ、そうだよ」

 ???「俺になにかようかな?」

 

 リュウセイ(やっぱ男だったか…って、そんな事はどうでもいいか)…「これ、アンタのだろ?」

 

 スッ(手記を前に出す)

 

 ???「あっ!」

 

 町からここまでそんなに距離はないが、町に到着してから休憩もせずにハデスの事を聞いて回り、ここまで全力疾走したことでリュウセイは少し疲れていたが、呼吸を整えると、男が落とした手記を前に出した。

 

 リュウセイ「やっぱりアンタのだったか。俺とぶつかった時に落としてったぞ」

 

 ???「わざわざ届けにきてくれたのか?」

 

 リュウセイ「それをアンタが落としたのは、俺がぶつかったせいでもあるからな」

 

 ???「フッ、ありがとう」

 

 スッ(手記を受け取る)

 

 リュウセイ「じゃあ、俺はこれで…」

 

 「やめてください!」

 

 リュウセイ・???「「ッ!」」

 

 ???「今の声は?」

 リュウセイ「森の方からだ!」ダッ!

 ???「あっ、おい!」

 

 森の中

 

 リュウセイ「ッ!」

 

 湖

 

 ピカチュウ「ピィカッ…」

 ???「コラァァッ…」

 ???「アギャァァッ…」

 

 町でぶつかった男に追いついたリュウセイは、男が落としていった手記を届けると、さっきの町に戻ろうとした。すると、近くの森の中から大きな声が聞こえてきたので、その声が気になったリュウセイは、急いで森の中に入って行った。しばらく森の中を歩き続けると、奥の方には小さな湖があり、そこに誰かいるようなので、リュウセイは茂みに隠れて湖の方を確認した。茂みからリュウセイが見たのは、綺麗な金色の髪をして白衣を着ている1人の女性が2人の男に動けないよう縄で縛られている姿と、3人の男がそれぞれ手に持っている鎖を使って、頭から羽根状のトサカが生えている竜の姿をしたポケモンと、機械の体をした竜の姿のポケモン。そして、ピカチュウの体を縛り上げている様子だった。

 

 金髪の女性「やめてください!その子たち、私を庇って毒状態になってるから、かなり弱ってるんです!」

 

 男1「誰がやめるかよ!」

 男3「ピカチュウは珍しくもないが、こっちの2匹は高く売れそうだ」

 

 男2「ああ。今日はいい品が手に入った」

 男4「こんなポケモン、誰も見た事がないだろうからな」

 男5「コイツらを売っぱらえば、一生遊んで暮らせる金が手に入るぜ」

 

 金髪の女性「クッ(涙)」

 リュウセイ「おい」

 

 男1・2・3・4・5「「「ん?」」」

 金髪の女性「えっ?」

 

 リュウセイ「お前ら、その人とピカチュウたちをすぐに解放しろ」

 

 5人組の男が金髪の女性のポケモンと思われるピカチュウと、見た事のない2体のポケモンを力ずくで奪おうとしている様子を森の中から見ていたリュウセイは、金髪の女性とピカチュウたちを助けようと森の中から姿を現すと、5人組の男たちに、金髪の女性とピカチュウたちを解放するように伝えた。

 

 男1「誰だテメェ?」

 リュウセイ「俺か?俺は……ただの通りすがりの冒険者だ」

 

 男3「はっ?」

 男4「ふざけんてのかテメェ?」

 

 リュウセイ「それはこっちのセリフだ。見たところ、お前ら密猟者だな?」

 男2「だったらなんだ?」

 

 リュウセイ「その人たちをすぐに解放しろ。ピカチュウたちはその人のポケモンだ。お前たちのものじゃない」

 

 男4「ふざけるな!」

 男5「せっかく手に入れた商品を誰が逃すかよ!」

 

 リュウセイ「素直に言う事を聞けば、警察に引き渡すだけで勘弁してやるが、言う事を聞かないと痛い目に合うぞ」

 

 男5「痛い目に合うのはテメェだ!」

 男4「出てこい!」

 

 ポーーン

 

 ベトベトン「ベェェェトッ‼︎」

 ガバイト「ガァァァバッ‼︎」

 ゴロンダ「ゴォォォロォ‼︎」

 キリキザン「キィィィザッ‼︎」

 ニューラ「ニュゥゥラッ‼︎」

 

 5人組の男たちはリュウセイの忠告を聞こうとせず、ピカチュウたちを縛っている鎖を手に持ったままリュウセイに近づくと、それぞれが持っているボールから5体のポケモンを出してきた。

 

 リュウセイ「…仕方ない」

 

 スッ(旧式のモンスターボールを取り出す)

 

 リュウセイ「ディアルガ、ゲッコウガ、ゼクロム、エンテイ、ライコウ、出てこい!」

 

 ポーーン

 

 ゲッコウガ「コォォォウガッ‼︎」

 ディアルガ「ディアァァァァッ‼︎」

 ゼクロム「グオオオオオッ‼︎」

 エンテイ「ガァァァァッ‼︎」

 ライコウ「ラァァァイッ‼︎」

 

 金髪の女性「ッ!」

 5人の男たち「「「ぁ…ぁぁ…」」」

 

 リュウセイとしては怪我をさせたくなかったのだが、5人が素直に言う事を聞きそうにないので、5人を懲らしめるために5個の旧式のモンスターボールを取り出すと、それらを宙に投げて5体のポケモンを繰り出した。

 

 

 森の中

 

 ???「ぁ…すごい」

 

 リュウセイの投げたボールからディアルガたちが現れると、5人組の男たちは、ディアルガたちの威圧感を受けて恐怖を感じ始め、言葉をなくしてその場に立ち尽くしていた。

 

 5人の男たち「「「ぁ…ぁ…」」」

 

 リュウセイ「お互いにポケモンは5体ずつだから、ちょうど1人ずつバトルできるな。まぁ、こっちは1人で5人を相手にしてもいいんだが」

 

 男1「お、おい。どうする?」

 男3「どうするって、どう見たって、俺たちが勝てる相手じゃねぇだろ!」

 男4「馬鹿!こっちには人質がいるだろうが!」

 男5「あっ、そうか!」

 男2「コイツらを盾に使えば!」

 

 チラッ(金髪の女性とピカチュウたちを見る)

 

 金髪の女性「ッ!」

 

 バッ(森の中から突然現れる)

 

 金髪の女性「えっ?」

 5人の男たち「「「ッ⁉︎」」」

 リュウセイ「アンタは…」

 

 自分たちの持っているポケモンでは、リュウセイのポケモンたちに勝てないことを悟った5人の男たちは、金髪の女性とピカチュウたちを人質にしてこの場を切り抜けようと考えると、自分たちの後ろにいる金髪の女性とピカチュウたちの所に走って行った。するとその時、森の中からフードを被った男が金髪の女性とピカチュウたちの目の前に現れ、5人組の男たちの前に立ち塞がった。

 

 ???「やぁ」

 リュウセイ「やぁって…何でアンタがここにいる?」

 ???「君と同じで、森から聞こえてきた声が気になったんだ」

 男1「何だテメェは?コイツの知り合いか?」

 

 ???「う〜ん。さっき知り合ったばかりだから、そう言っていいのか分からないな」

 

 男5「ふざけてんじゃねぇぞ!」

 男2「怪我をしたくなかったらそこを退け!」

 ???「それはできない」

 

 男4「んだと!」

 

 ???「森の中から一部始終を見させてもらった。彼の言う通り、ピカチュウたちはこの人のポケモンだ。お前たちのものじゃない」

 

 男3「ごちゃごちゃ言ってねぇでそこを退け!」

 ガバイト「ガァァァバッ‼︎」

 ニューラ「ニュゥゥラッ‼︎」

 

 ???「しょうがない」

 

 スチャ(ボールを取り出す)

 

 ポーーン

 

 5人組の男たちは、ディアルガたちには勝てそうにないが、目の前にいるフードを被った男になら勝てると思い、すぐにポケモンたちに指示を出して男を攻撃しようとした。しかし、ポケモンたちが攻撃する前に、フードを被った男が1つのモンスターボールを空中に投げて一体のポケモンを繰り出すと、5人組の男たちは呆気に取られ始めた。

 

 5人の男たち「「「な…ぁぁ…」」」

 金髪の女性「ぁぁ…」

 リュウセイ「……マジかよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 黒いレックウザ「グオオオオオッ‼︎」

 

 フードを被った男が投げたボールから出てきたポケモンは、ホウエン地方の伝説のポケモン《レックウザ》。それも、滅多に出会う事ができない、色違いの黒いレックウザだった。

 

 リュウセイ「アンタ、一体何者なんだ?」

 ???「俺か?俺は…」

 

 スッ(フードを上げる)

 

 男が投げたボールから黒いレックウザが出てくると、リュウセイは男が只者ではないと思い、男に名を尋ねた。すると、男は被っていたフードを上げて素顔をリュウセイたちに晒した。フードを上げた男は、青と水色のツートンカラーの髪をしていて、女のような顔をした美男子だった。

 

 

 

 

 

 

 

 ルシアス「俺は《ルシアス》。ただの冒険者だよ」

 リュウセイ「ルシアス…」

 

 ルシアス「とりあえず、挨拶は後にしよう。まずは…」

 リュウセイ「おっと、そうだった。まずはコイツらを倒してからだな」

 

 男1「…こ…こ、こうなったら!」

 男3「最後の手段だ!」

 

 リュウセイ・ルシアス「「ッ!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ザザッ(土下座をする)

 

 金髪の女性「えっ?」

 ルシアス「あっ…」

 

 5人の男たち「「「…降参します_| ̄|○」」」

 

 リュウセイ「…それが最後の手段かよ(・_・٥)」

 

 ルシアスがボールからレックウザを出すと、5人組の男たちはルシアスにも勝てない事を悟り、完全に戦意を喪失していた。その後、リュウセイとルシアスは金髪の女性とピカチュウたちを解放し、弱っていたピカチュウたちの体力を回復させた後、5人組の男たちが逃げられないよう鎖で拘束し、リュウセイとルシアスが出会ったさっきの町に戻ると、町の中にいた警察に5人組の男たちを引き渡した。

 

 

 町の中

 

 リュウセイ「あ〜、疲れた」

 ルシアス「疲れたって、特に何もしてないだろ」

 リュウセイ「まぁ、そうだけどさ。それより、君、大丈夫か?」

 

 金髪の女性「は、はい!危ないところを助けてくれて、本当にありがとうございます!」

 

 リュウセイ「ああ。…ルシアスと言ったな。礼を言っとくぜ」

 ルシアス「礼を言われるようなことはしてないさ。君、名前は?」

 リュウセイ「リュウセイだ」

 ルシアス「そっか。君の名前は?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アリア「《アリア》と言います」

 

 グウウウウッ〜(リュウセイの腹の虫の音)

 

 ルシアス・アリア「「えっ?」」

 

 リュウセイ「…悪い」

 

 アリア「お腹空いてるんですか?」

 リュウセイ「朝から何も食べてないんだ」

 

 アリア「じゃあ、もうすぐ夜になりますから、良ければ夜ご飯をご馳走させてください。助けてもらったお礼がしたいので」

 

 リュウセイ「いいのか?」

 アリア「はい。ルシアスさんは?」

 

 ルシアス「じゃあせっかくだから、ご馳走になるよ。それに、君たちとは少し話がしたいと思ってたからね」

 

 リュウセイもルシアスも、互いに2人が持っているポケモンのことが気になっていたので、少し話がしたいと思い、アリアからの食事の誘いを喜んで受けた。しかし、あまり人が多いところで話せる内容ではないので、リュウセイたちはさっきの湖に行くと、そこでアリアが作ってくれた食事を食べながら話をすることにした。

 

 

 森の中の湖

 

 アリア「お味はどうですか?」

 リュウセイ「美味いぜ」

 ルシアス「ああ、味付けがちょうどいい」

 アリア「良かったです」

 

 ルシアス「それにしても、ディアルガやゼクロム、エンテイやライコウまでゲットしてるなんて。リュウセイ、君はすごいトレーナーなんだな」

 

 リュウセイ「俺が凄いトレーナーなら、ルシアスだってすごいトレーナーだろ?」

 

 ルシアス「え?」

 

 リュウセイ「レックウザだって、俺のディアルガやゼクロムと同じ、ドラゴンタイプの伝説のポケモンだ。しかも、世にも珍しい黒いレックウザをゲットしてるんだ。それはすごいことだろ?」

 

 アリア「確かに。レックウザでも珍しいのに、色違いのレックウザをゲットしてるのは、とても凄いことだと思います」

 

 ルシアス「それを言ったら、アリアだって珍しいポケモンをゲットしてるじゃないか」

 

 アリア「コライドンとミライドンのことですか?」

 ルシアス「あのポケモンたちは、コライドンとミライドンと言うのか」

 

 アリア「はい。獣のような姿をしているのがコライドン。機械のような体をしているのがミライドンです」

 

 リュウセイ「コライドンにミライドンか」

 ルシアス「…リュウセイ、アリア」

 

 リュウセイ「ん?」

 アリア「はい?」

 

 ルシアス「良ければ、2人のポケモンを手記に書かせてもらっていいかな?俺、旅をして出会ってきた今までのポケモンたちのことを、この手記に書いているんだ」

 

 リュウセイ「ああ、別にいいけど」

 アリア「私もいいですよ」

 

 ルシアス「ありがとう。滅多に会えないポケモンばかりだから、今のうちに手記に書いておくよ」

 

 出会ってからそんなに時間も経っていないはずなのに、リュウセイたちはすっかり打ち解けていて、リュウセイのポケモンたちも仲良く木の実を食べていた。そして、ルシアスがディアルガたちのことを手記に書いていると、リュウセイはずっと気になっていた質問をアリアにした。

 

 リュウセイ「なぁアリア、コライドンとミライドンとはどこで出会ったんだ?」

 

 アリア「えっ?」

 

 リュウセイ「ルシアスの黒いレックウザも初めてみるけど、レックウザはホウエン地方のポケモンだろ?だったら、コライドンとミライドンはどの地方のポケモンなのかなって」

 

 アリア「あっ、そういうことですか。コライドンとミライドンは、パルデア地方のポケモンなんです」

 

 リュウセイ「へぇ〜、コライドンとミライドンは、パルデアのポケモンなのか」

 

 アリア「はい。…あの、私もリュウセイさんに聞きたいことがあるんですけど、いいですか?」

 

 リュウセイ「ああ、別にいいけど」

 

 アリア「…リュウセイさんのゲットしたエンテイとライコウって、もしかして、パルデアの大穴でゲットしたポケモンですか?」

 

 リュウセイ「ッ⁉︎…確かにこの二体は、2週間前パルデアの大穴の中に入った時にゲットしたポケモンだが、よく分かったな」

 

 アリア「…あの、こんな事を言っていいのか分からないんですけど、リュウセイさんがゲットしたその二体は、エンテイとライコウにそっくりな姿をしたポケモンで、エンテイとライコウじゃないんです」

 

 リュウセイ・ルシアス「「えっ⁉︎」」

 

 リュウセイ「俺のゲットしたこの二体が、エンテイとライコウとそっくりなポケモンで…」

 

 ルシアス「エンテイとライコウじゃない!?」

 アリア「はい」

 

 リュウセイ「……何で、アリアにそんな事が分かるんだ?」

 アリア「えっ?」

 

 リュウセイ「だって、さっきのアリアの言い方だと、まるで本物のエンテイとライコウを見たことあるような口ぶりだからさ」

 

 アリア「え、えっと、子供の頃、ジョウト地方を旅した時、エンテイとライコウを見た事があって、リュウセイさんのゲットしたエンテイとライコウは、私がジョウト地方で見たエンテイとライコウと違うから、多分、違うんじゃないかなって…」

 

 リュウセイ「なるほど。…じゃあ、俺がゲットしたあの二体の名前はなんて言うんだ?アリアは本物のエンテイとライコウを見たことあるんだから、アイツらの名前も知ってるんだろ?」

 

 アリア「ドラゴンタイプだって事は知ってるんですけど、それ以外は私にもさっぱりで」

 

 リュウセイ「えっ?アイツらドラゴンタイプなのか?」

 アリア「はい。それだけは間違いないです」

 

 リュウセイ「そう言えば、アイツらをゲットする前、バトル中に『りゅうのはどう』を使ってきたな。……あっ、そうだ。話は変わるけど、2人に聞きたいことがある」

 

 アリア「えっ?」

 ルシアス「聞きたいこと?」

 

 リュウセイ「ああ。2人とも、ハデスって男のことを知らないか?」

 アリア「ッ!」

 ルシアス「ハデス?」

 

 リュウセイ「実は、俺はそいつを捜している旅の途中で、出会った人には、必ずそいつの事を聞いてるんだ」

 

 ルシアス「そうなのか。…力になれなくて申し訳ないが、ハデスという人物の名は聞いたことがない」

 

 リュウセイ「そうか」

 

 アリア「………あの、リュウセイさんの捜してるハデスって、赤い《ムゲンダイナ》を使うハデスの事ですか?」

 

 リュウセイ「ッ⁉︎」

 

 ガシッ!(アリアの両肩を掴む)

 

 アリア「えっ⁉︎」

 ルシアス「リュウセイ?」

 

 アリアの口からハデスの名が出たばかりか、赤いムゲンダイナの事まで出てきたので、リュウセイはアリアに近づいて両肩を掴んで詰め寄ると、ハデスのことをアリアから聞こうとした。

 

 リュウセイ「アイツの事を知ってるのか!」

 アリア「え、あの…」

 

 リュウセイ「奴は今どこにいる?居場所を知ってるなら教えてくれ!」

 アリア「あ、あの…」

 

 リュウセイ「どうしても奴を見つけたいんだ!頼む!」

 ルシアス「リュウセイ!少し落ち着け!」

 リュウセイ「あっ……悪い」

 アリア「いえ…」

 

 リュウセイがアリアに詰め寄るのを見ていたルシアスは、明らかにリュウセイが常軌を逸していたので、リュウセイを止めるために間に入ると、リュウセイに落ち着くように強く言い放った。すると、リュウセイは両手をアリアの肩から離し、2人から目を逸らすとアリアに謝罪した。

 

 リュウセイ「…」

 

 スッ(頭を下げる)

 

 アリア「ぇ…」

 

 リュウセイ「アリア。お前は、ハデスが赤いムゲンダイナを使う事を知っていた。ってことは、奴について何か知ってるんだろ?だったら頼む!俺はどうしても奴に会わなければならないんだ!奴について何か知ってるなら教えてくれ!頼む!」

 

 アリア「ぁ…リュウセイさん」

 

 ルシアス「…リュウセイ。アリアからハデスという男の事を聞いた時の君の反応を見ると、君とその人物との間に何かあったということは分かる。そしてアリア、君はリュウセイが捜しているハデスというトレーナーの事を知っている。だけど、俺には君たちの話していることや、ハデスという人物のことがよく分からない。だから、良ければ教えてくれないか。そのハデスというトレーナーの事を」

 

 リュウセイ「…実は…」

 

 アリアがハデスについて何か知っているから、リュウセイは少しでもハデスについての情報を聞きたいと思い、アリアにハデスの事を教えてほしいと頼んだ。すると、リュウセイとアリアの話を聞いていたルシアスが、ハデスという人物の事を教えてほしいと言ってきたので、リュウセイはルシアスたちに、一ヶ月前にハデスがした事を2人に説明した。

 

 アリア「ッ…そんな事が…」

 

 ルシアス「君がゼクロムをゲットしたのには、そんな理由があったのか…」

 

 リュウセイ「…俺は、どうしてもハデスを見つけたい……だから頼む。奴について何か知っているなら教えてくれ!」

 

 アリア「ッ…分かりました」

 リュウセイ「ッ!本当か⁉︎」

 

 アリア「はい。…ただ、私がこれから話す事は、お二人には信じられないかもしれませんが」

 

 ルシアス「えっ?」

 リュウセイ「どういうことだ?」

 

 アリア「……ここにいる私と、リュウセイさんが捜しているハデスは、この世界の人間じゃないんです」

 

 リュウセイ「この世界の人間じゃないって…」

 ルシアス「じゃあ、君は一体?」

 

 アリア「…私とハデスは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 250年後の未来からやってきた人間なんです」

 

 リュウセイ「なっ!?」

 ルシアス「250年後の、未来から!?」

 

 アリア「はい」

 

 アリアは真剣な顔つきになると、自分とハデスが250年後の未来からやってきたと2人に説明した。アリアの言葉に、リュウセイとルシアスは頭の整理が追いつかず、口を小さく開けてポカンとした顔をしていた。そんな2人の顔を見たアリアは、2人に大丈夫かと聞いたが、リュウセイとルシアスが大丈夫だと言うので、アリアは話を続けた。

 

 アリア「私とハデスは科学者で、別々の研究機関に属していましたが、同じ会社で働いていたんです。ハデスは天才的な頭脳の持ち主で、不可能と言われた事を何度も成し遂げていき、研究仲間から一目置かれる存在でした」

 

 リュウセイ「…アリアとハデスは、どんな研究をしていたんだ?」

 

 アリア「私はタイムマシンを作る研究をしていて、ハデスは……ポケモンを人工的に作る機械の研究をしてたんです」

 

 ルシアス「タイムマシン⁉︎」

 リュウセイ「ポケモンを作る研究⁉︎」

 

 アリア「はい」

 ルシアス「タイムマシンに、ポケモンを作るって…」

 リュウセイ「そんな事ができるのか?」

 

 アリア「この時代ではまだ不可能ですけど、250年後には技術が発展して、タイムマシンやポケモンを作ることも可能になってるんです。そこにいるミライドンも、私たちが作ったタイムマシンによって、未来の世界からやってきたポケモンなんです」

 

 リュウセイ「じゃあもしかして、アリアとハデスが未来からこの時代にやってきたのは…」

 

 アリア「はい。ミライドンが未来の世界からやってきたのと同じで、私とハデスは、タイムマシンでこの時代にやってきたんです」

 

 ルシアス「…でも、どうして2人がこの時代に来たんだ?」

 

 アリア「さっきも言いましたが、ハデスは人工的にポケモンを作る研究をしていて、その研究をしているなかで、彼は一体のポケモンを作り出したんです」

 

 リュウセイ「…赤いムゲンダイナか?」

 

 アリア「はい。ハデスは、最初から赤いムゲンダイナを作るために会社で働いていて、人工的にポケモンを作る研究を進めていたんです。そして、目的であるムゲンダイナを作り出した2日後、彼は勝手にタイムマシンを作動させたんです。その時、たまたまタイムマシンの近くにいた私とピカチュウ、コライドンとミライドンが巻き込まれてしまい、気がついたら、私たちはこの世界に来ていたんです」

 

 リュウセイ「…」

 ルシアス「そんな事が…」

 

 アリア「私とピカチュウたちがこの時代にきたのは、今からちょうど一年前で、タイムマシンでこの時代にやってきた時、私たちは意識を失った状態で倒れていたんです。しばらくして意識を取り戻すと、記憶が曖昧になっていて、自分たちに何が起きたのか分からなかったけど、少しずつ頭の中を整理していくうちに、私は自分のいた250年後の未来の世界から、タイムマシンでこの時代にやってきたと気づいたんです」

 

 リュウセイ(…そう言えば、ハデスがゼオンをナイフで刺した後)

 

 ハデス『お前が死んでも、この先の時代には何の変化もない』

 

 リュウセイ(あれは、奴が未来からきたという意味だったのか)

 

 アリアの話を黙って聞いていたリュウセイとルシアスは、アリアが話してくれたタイムマシンや、ポケモンを作る機械について興味津々だったが、未来の世界の人間であるアリアとハデスがどうやってこの世界に来たのか聞くと、2人はその理由に納得した。…しかし、リュウセイには一つだけ疑問があった。

 

 リュウセイ「アリア。君が話す事は筋が通ってるし、嘘を言っているようには思えないけど、君が本当に未来からきたという証拠みたいなものはあるかな?」

 

 アリア「あっ、これを見てください。この世界にきた時に一緒に持ってきた、私のピカチュウのモンスターボールと、スマホという機械です」

 

 スッ(モンスターボールとスマホロトム)

 

 リュウセイ「これって、未来のモンスターボールか?」

 アリア「はい」

 リュウセイ「へぇ〜」

 

 ルシアス「こんなに綺麗なモンスターボールは初めて見た!」

 リュウセイ「こっちの薄い機械は…スマホ、だったけ?」

 

 アリア「はい。このスマホの中にはロトムが入っているから、通称《スマホロトム》って呼ばれているんです」

 

 リュウセイ「へぇ〜、この機械にロトムが入ってるのか」

 アリア「しかもこれは、電話ができたり、写真が撮れる機械なんですよ」

 

 リュウセイ「えっ!?」

 

 ルシアス「このスマホロトムだけで、電話ができたり、写真が撮れるのか!?」

 

 アリア「はい」

 リュウセイ「科学の力ってすげぇ」

 

 アリア「あっ、そうだ。少し待っててください」

 

 ピッピッ(スマホロトムをタッチする)

 

 アリア「これを見てください」

 

 スッ(ライコウの写真)

 

 リュウセイ「ッ!これって!」

 ルシアス「もしかして!」

 アリア「はい、ライコウの写真です」

 

 ルシアス「これが、本物のライコウなのか…」

 リュウセイ「俺のゲットしたライコウとは、姿が全然違うな」

 

 アリアはスマホロトムを操作すると、写真のフォルダを開き、ライコウが雄叫びを上げている写真をリュウセイとルシアスに見せた。その写真を見ると、明らかにリュウセイのゲットしたライコウとは姿が違うので、さっきアリアが言っていたように、リュウセイがパルデアの大穴でゲットしたポケモンがライコウと似ているだけで、本物のライコウじゃないことがよく分かる。

 

 アリア「本物のエンテイも、このライコウと同じくらいの大きさなんです」

 リュウセイ「本物のエンテイの写真はないのか?」

 アリア「はい、残念ながら」

 

 リュウセイ「そっか…でも、本物のライコウの写真があるなら、何でさっきは、多分、違うんじゃないかなって、誤魔化すような言い方をしたんだ?最初から、ライコウの写ってる写真を見せてくれればよかったのに」

 

 アリア「それは、いきなり未来からきたって言っても、信じてもらえないと思って」

 

 ルシアス「確かに、いきなり未来からきたって言われても、信じる方が難しいだろうな」

 

 リュウセイ「そう言われれば、確かにそうだな。…でも、名前が分からないと不便だし、俺にとってはエンテイとライコウだから、名前が分かるその時まで、コイツらのことは、エンテイとライコウって呼ぶことにするよ」

 

 アリア「ぁ……そうですね。ポケモンをどう呼ぶのは、リュウセイさんの自由ですし」

 

 リュウセイ「ああ。……アリア、ありがとう」

 アリア「えっ?」

 

 リュウセイ「ハデスの情報が欲しかったのは確かだけど、君の話を聞いて、未来の世界が素晴らしいものだと分かった。それに、未来のモンスターボールやスマホロトムも見れたし、本物のライコウを知ることができた。おかげでいろいろ分かったこともあるし、君が話してくれたことは、どれも興味深い内容ばかりだったよ。本当にありがとう」

 

 アリア「リュウセイさん」

 

 リュウセイ「さて、飯も食ったし、俺はそろそろ行くよ。ハデスを見つけなきゃいけないからな」

 

 ルシアス「…リュウセイ」

 リュウセイ「ん?」

 

 ルシアス「もしハデスを見つけたら、君はハデスをどうするつもりだ?」

 

 リュウセイ「え?」

 ルシアス「ハデスに会ったら、君は何をするつもりなのかと聞いたんだ」

 

 リュウセイ「決まってるだろ!ハデスを倒して仇を討つんだ!奴は、ゼクロムとレシラムを手に入れるために、多くの竜の民を殺したんだぞ!奴だけは、俺かこの手で倒さなきゃいけないんだ!」

 

 ルシアス「…つまり、ハデスが多くの竜の民を殺したように、君もハデスを殺すと?」

 

 リュウセイ・アリア「「ッ⁉︎」」

 

 リュウセイ「俺はハデスを殺そうなんて考えてない!」

 

 ルシアス「しかし、さっきの君の発言は、誰が聞いてもそう聞こえると思うが」

 

 リュウセイ「ッ!」

 

 ルシアス「大切な人を殺された君の気持ちは分かる。けど、ハデスに殺された人たちは、君に敵討ちをしてほしいと望んでいるのか?それに、君のポケモンたちだって」

 

 リュウセイ「ぁ……ッ」

 

 ルシアス「森からアリアの声が聞こえてきた時、君は俺より早く森の中に行って彼女たちを助けた。それは、君が優しいからだと俺は思う。それに、アリアから未来の世界の話を聞いていた時、君は子供のように目を輝かせていたじゃないか。それは君の心の中に、ハデスに対する怒り以外の感情が残っているからじゃないのか?」

 

 ルシアスにそう言われると、リュウセイはその場に立ち尽くしたまま沈黙していた。今のリュウセイの頭の中には、ギンガやフィアナ、ティアやナナや長老の顔、竜の民のみんなと毎日楽しく過ごしていた日々が浮かんでいた。もう戻ってはこないものもあるが、みんなとの出会いがあったからこそ、今の自分がある。ルシアスの言葉のおかげで、リュウセイはその気持ち思い出すことができた。

 

 リュウセイ「…ありがとう、ルシアス」

 ルシアス「えっ?」

 

 リュウセイ「俺がハデスを倒したいという気持ちは変わらない。…けど、俺が奴を倒すのは、敵討ちのためじゃない。これ以上の犠牲者を増やさないために、俺はハデスを倒し、奴を警察に引き渡す」

 

 ルシアス「…フッw、そうか」

 リュウセイ「…じゃあ、そろそろ行くわ」

 

 ルシアス「待ってくれ!」

 リュウセイ「ん?今度は何だ?」

 

 ルシアス「…リュウセイ、君は《ラクア》を知ってるか?」

 

 リュウセイ「ラクアって、ポケモンたちの楽園って呼ばれてる、あのラクアか?」

 

 ルシアス「ああ。俺は、そのラクアを目指して旅をしているんだ」

 リュウセイ「…はぁっ!?」

 アリア「何ですか、その、ラクアっていうのは?」

 

 リュウセイ「おとぎ話に出てくる、ポケモンたちの楽園と呼ばれてる場所の名前だ。この世界のどこかに存在すると言われているが、単なる伝説とも言われている。まぁ大概のヤツは、ラクアなんて言葉を口に出そうともしない。もしラクアのことを口に出そうものなら、馬鹿にされて笑われるだけだからな」

 

 アリア「そうなんですか」

 リュウセイ「ルシアス。お前、本当にラクアがあると思ってるのか?」

 ルシアス「ああ、きっとラクアは存在する!」

 

 リュウセイ「…まぁ、ラクアがあるとも言い切れないが、ないとも言い切れないからな」

 

 ルシアス「そうだろう」

 

 リュウセイはルシアスの目を見ると、ルシアスが本気でラクアを目指していることが分かった。しかし、ラクアはおとぎ話に出てくるだけで、その存在を信じるものも少なく、ラクアのことを口にする者などほとんどいない。リュウセイもラクアのことは知っていたが、ただの空想の話だと思い、ラクアがあるとは思っていなかった。しかし、ルシアスの真っ直ぐ目と、本当にラクアがあるのかと聞いた自分の言葉に、ルシアスが何の迷いもなくラクアはあると答えたのを見ると、本当にラクアが存在するかもしれないと、リュウセイは不思議とそう思い始めた。

 

 リュウセイ「…けど、それと俺を止めるのに何の関係がある?」

 ルシアス「…」

 

 スッ(手を伸ばす)

 

 リュウセイ「ん?」

 ルシアス「リュウセイ。俺と一緒に、ラクアを目指す気はないか?」

 リュウセイ「…それは、お前と一緒に冒険するってことか?」

 

 ルシアス「ああ。ラクアを目指す冒険は、とても困難な旅になるだろう。だからこそ、俺には頼りになる仲間が必要なんだ」

 

 リュウセイ「…それは、俺の事を言ってるのか?」

 ルシアス「ああ」

 リュウセイ「…何故、お前はラクアを目指す?」

 

 ルシアス「えっ?」

 

 リュウセイ「お前が嘘偽りなく、ラクアを目指しているというのはわかった。だけど、レックウザを従えているほどのお前が、何故ラクアを目指しているのか、俺はそれが知りたい」

 

 ルシアス「…俺は、見つけたいんだ。この世界の美しさを…輝きを。見たことのない世界を見たくて、まだ見たことのないポケモンと出会いたくて、ラクアを目指してるんだ」

 

 リュウセイ「……いいぜ」

 ルシアス「えっ?」

 

 リュウセイ「お前には、大切な事を思い出せてもらった借りがある。だから、お前のラクアを目指す旅に付き合ってやるよ」

 

 ルシアス「本当か!」

 

 リュウセイ「ああ。ハデスを追うのは変わらないが、それはお前と旅をしながらでも出来ることだからな」

 

 ルシアス「そうか。ありがとう、リュウセイ!今日から仲間として、よろしく頼む!」

 

 リュウセイ「ああ、これからよろしくな」

 

 パシッ(右手で握手をする)

 

 アリア「……あの」

 

 リュウセイ・ルシアス「「ん?」」

 

 アリア「お二人が良ければ、私もその旅に連れていってもらえませんか?」

 

 リュウセイ・ルシアス「「えっ?」」

 

 ルシアス「それって…」

 リュウセイ「俺たちと一緒に旅をしたいということか?」

 

 アリア「はい。私はこの世界にやってきてから、ずっと自分の世界に帰る方法を探していました。最初は戸惑う事も多かったけど、科学者としての腕や技術を活かして、この世界で働いてお金を稼いでいました。だけど、未来へ帰る方法が全然見つからず、また今日みたいなことがあったらって思うと、少し怖くて」

 

 リュウセイ「ぁ…」

 ルシアス「アリア…」

 

 スッ(頭を下げる)

 

 アリア「お願いします!未来に帰る方法を見つけるまで、あなたたちと一緒に行動させてください!」

 

 ルシアス「……フッw、もちろん構わないさ。なっ、リュウセイ?」

 リュウセイ「ああ。アリアには、もっと未来の世界の話を聞きたいしな」

 

 アリア「ぁ…じゃあ!」

 ルシアス「ああ、これからよろしく」

 アリア「はい!」

 

 ルシアス「うん。それと、俺の事はルシアスと呼んでくれ」

 リュウセイ「俺もリュウセイでいい。これからタメ口で頼む」

 

 アリア「ッ…ありがとう、リュウセイ、ルシアス(涙)」

 

 リュウセイ「フッw」

 ルシアス「今日から俺たちは、一緒に冒険をする仲間だ!」

 

 こうして、リュウセイとルシアスとアリアは、それぞれの目的を叶えるため、一緒に冒険の旅に出発するのだった。

 

 

 現代・てらす池

 

 

 ディアルガ『これが、リュウセイとルシアスとアリアの出会い。そして、3人が一緒に冒険をすることになった流れだ』

 

 全員「「「ぁ…ぁ……」」」

 

 リュウガ「マジかよ…」

 ミコ「アリアとハデスって、未来から来た人だったんだ」

 

 リスタル「ええ。私も彼女からその話を聞いた時は、本当に驚いたわ」

 

 フリード「しかも、コライドンとミライドンとは、アリアのポケモンだったのか」

 

 ディアルガ『いや、アリアのポケモンはピカチュウだけだ』

 

 フリード『じゃあ何で、コライドンとミライドンは、アリアと一緒だったんだ?」

 

 ディアルガ『コライドンは、アリアが未来にいた頃、パルデアの大穴に行った時に出会ったらしい。その時に、自分が持っていたサンドイッチに飛びついて、そのまま懐かれたとアリアは言っていた』

 

 シンヤ(俺がコライドンとミライドンと出会った時とまるっきり同じ状況だ)

 

 マードック「じゃあ、ミライドンは?」

 

 ディアルガ『タイムマシンで未来からきたのはいいが、未来からきた後の事を考えていなかったらしく、誰が面倒を見るかで話しあった結果、最終的にアリアに決まったらしい』

 

 オリオ「そんな理由でいいの…?」

 

 モリー「でも、何でコライドンとミライドンは、リュウセイのポケモンになったの?」

 

 ディアルガ『コライドンとミライドンが、自分を助けてくれたリュウセイを気に入ってな。それで、アリアがリュウセイに託したんだ』

 

 リュウガ「なるほど」

 

 シンヤ「しかし、アリアとハデスが未来からきた科学者っていうのは、少し驚いたな」

 

 今から150年後の未来なら、科学は今より発展しているだろうし、ハデスが科学者だったのなら、テラスタルオーブと似ているカオスオーブを作れるのが当然と言える。オーリム博士とフトゥー博士は、2人で協力してテラスタルオーブとタイムマシンを作った。その2人がやったことをたった1人で成し遂げたハデスは、本物の天才だと認めざるを得ないだろう。

 

 ボソッ(小声で話す)

 

 シンヤ『なぁディアルガ、リュウセイのゲットしたエンテイとライコウって、もしかして…』

 

 ディアルガ『ああ。ウガツホムラとタケルライコのことだ』

 シンヤ『やっぱりか』

 

 一応念のため、リュウセイのゲットしたエンテイとライコウの正体を聞いたが、やはりシンヤの思った通り、リュウセイのゲットしたエンテイとライコウは、ウガツホムラとタケルライコだったようだ。

 

 リコ「ねぇディアルガ。一緒に冒険することになった3人は、その後どうしたの?」

 

 ディアルガ『ああ。冒険する目的はそれぞれ違うが、一緒に冒険することになった3人は、後にリスタルとテラパゴスに出会った』

 

 シンヤ「じゃあ…」

 ダイアナ「いよいよここから…」

 

 ディアルガ『ああ』

 

 リスタル「ルシアスたちが、私やギベオンと出会い、ルシアスが《エクスプローラーズ》を結成して、一緒にラクアを目指す話になるわ」

 

 

 

 

 To be continued

 

 次回予告

 

 ラクアを目指して旅を続けていたリュウセイたちは、その旅の途中、テラパゴスという謎のポケモンを連れているリスタルと、自分たちと同じようにラクアを目指して冒険している、ギベオンという白いジガルデを相棒にしているトレーナーと出会い、共にラクアを目指すことになった。そして、冒険を共にしているなかで、5人は《エクスプローラーズ》というチームを結成した。……しかし、リュウセイたちはまだ知らなかった。自分たちの冒険の先に、残酷な運命が待ち受けているということを。

 

 83話「託された未来、この世界の輝き(後編)」

 





 投稿が遅くなる可能性と、82話の文字数が45000を超える可能性があるため、『託された未来、この世界の輝き』を三つに分けることにして、先に中編を投稿することにしました。

 こちらの都合で申し訳ありません。

 それともう一つ、番外編のリクエストの受け付けは、あと1話で締め切らせてもらいます。

 ですから、番外編の話は合計5話までで、流れは下に書いた通りになります。

 ①シンオウ地方での冒険
 ②カロス地方での冒険
 ③ヒスイ地方での冒険
 ④シンヤとダンデのフルバトル→最後

 書く順番は上の通りになります。以前も言ったように、エンテイが出てきた後に書くので。

 では、次の投稿をお楽しみに!
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