ポケットモンスターSV 新たな物語の始まり   作:通りすがりのポケモントレーナー

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 ブレイブアサギ号がパルデア地方に向かっている途中、シンヤとリュウガとミコはどうやって出会ったのか、3人はシンオウ地方でどんな冒険をしてきたのかとリコたちが聞いてきたので、シンヤとリュウガとミコの3人は、自分たち3人がどうやって出会ったのか、シンオウ地方でどんな冒険をしてきたのか、ディアルガとパルキアが現れたやりのはしらで、ギンガ団と世界の命運を賭けてどういうふうに戦ったのかをリコたちに話した。


番外編2『ケロマツやイベルタルとの出会い!フレア団との激闘!』

 

 ブレイブアサギ号・ミーティングルーム

 

 

 シンヤ「こうして、俺たちとギンガ団のシンオウを賭けた…いや、世界の未来を賭けた戦いは終わったんだ」

 

 オリオ「そっか」

 

 モリー「あんたたち、シンオウ地方でそんな冒険をしてたんだね」

 

 シンヤ「ああ。アカギが消えた後、ナナカマド博士が大勢の警察と一緒にテンガン山に来てくれて、ギンガ団たちが1人残らず逮捕されたのを見届けた後、俺はディアルガとパルキアをゲットしたんだ。その話は、以前リコたちには話したよな?」

 

 リコ「うん」

 

 ドット「リュウガとミコは、自分が負けたギンガ団にリベンジできたの?」

 

 リュウガ・ミコ「「当然!」」

 

 マードック「っで、その後は?」

 

 シンヤ「やりのはしらでの戦いが終わった後、3人で旅を再開した俺たちは、最後のジムがある《ナギサシティ》に向かったんだ。そこで俺は、《ナギサジム》のジムリーダー《デンジ》さんを倒して、8個目のバッジを手に入れた。そしてそのあと、俺はシンオウリーグで優勝し、俺たち3人はナナカマド博士に頼まれた通りポケモン図鑑を完成させて、故郷のフタバタウンに戻ったんだ。

 

 オリオ「じゃあ、それでシンヤたちの旅は終わったの?」

 

 ミコ「シンオウ地方での旅はね」

 

 マードック「シンオウでの旅は?」

 

 シンヤ「俺たちがフタバタウンに戻ってそれぞれの家に帰った5日後に、俺が近くの森の中を散歩してたら、そこで出会ったゼロにフルバトルを挑まれたんだ。っで、俺はゼロのポケモンを1体も倒せずに負けたんだ」

 

 モリー「あんたが⁉︎」

 マードック「ポケモンバトルで⁉︎」

 オリオ「負けた⁉︎」

 

 シンヤ「ああ。完膚なきまでにやられた」

 

 

 シンヤがゼロに負けたと言うと、そのことを知ってるリコやリュウガやミコ以外の全員は、シンヤが負けたという事実に驚いていた。

 

 

 シンヤ「それから1週間後に、ナナカマド博士を訪ねてカントー地方からやってきたオーキド博士に出会って、オーキド博士からカントー地方に来ないかって誘われたから、俺はカントー地方に行ったんだ。そして、オーキド博士がポケモンを研究してる《オーキド研究所》に行く途中に、俺はこのピカチュウをゲットして、オーキド研究所で《ヒトカゲ》を貰った後、俺はカントー地方を旅することにしたんだ」

 

 フリード「じゃあ、もしかしてお前のリザードンって…」

 

 シンヤ「ああ。オーキド博士から貰ったヒトカゲが最終進化したリザードンだ」

 

 マードック「シンヤのリザードンは、オーキド博士から貰ったポケモンだったのか!」

 

 シンヤ「ああ。そのあと俺は、カントー、ジョウト、ホウエン、イッシュ、カロス、アローラ、ガラル。そして、パルデアの順に各地方を冒険していったんだ」

 

 リコ「そうなんだ」

 

 ロイ「じゃあ、3人で旅をすることはなくなったんだ」

 

 リュウガ「ああ。旅の途中に会ったら、少しの間だけ一緒に冒険することはあったけど、最初から一緒に冒険することはなくなったな」

 

 

 1人で冒険するのは不安だからと、シンオウ地方は3人で冒険しようと決めたシンヤたちだったが、シンオウ地方であれだけ壮絶な冒険をしたことが3人にはいい経験になったようで、今では1人で旅をすることが楽しく思えるようになっていたのだ。

 

 

 シンヤ「まぁ、ポケモンもいたから、1人ってわけではなかったけどな」

 

 フリード「…なぁシンヤ、俺からも聞きたいことがあるんだが」

 

 シンヤ「え?別にいいけど、フリードの聞きたいことって?」

 

 フリード「お前のゲッコウガのことだ」

 

 シンヤ「ゲッコウガ?」

 

 フリード「それと、リュウガのイベルタルのことも聞きたくてな」

 

 リュウガ「イベルタル?」

 

 フリード「あの不思議な姿になるゲッコウガと、はかいポケモンと呼ばれるイベルタル。その2人とお前らがどうやって出会ったのか、俺はそれが聞きたいんだ」

 

 ミコ「あっ、それ私も聞きたい!」

 

 リコ「私も!」

 

 ロイ・ドット「「僕も!」」

 

 シンヤ「ゲッコウガとイベルタルの出会いか…」

 

 リュウガ「となると、カロス地方での冒険だな」

 

 シンヤ「ああ。じゃあまずは、ゲッコウガがケロマツだった時に出会った話からするよ。あれは、俺がイッシュ地方での冒険を終えて、ナナカマド研究所に寄った時だった」

 

 

 数ヶ月前…

 

 

 マサゴタウン・ナナカマド研究所

 

 

 シンヤ「《カロス地方》?」

 

 ナナカマド博士「ウムッ」

 

 

 イッシュ地方でプラズマ団と壮絶な激闘を繰り広げたシンヤは、イッシュ地方のポケモン図鑑を完成させると、故郷のシンオウ地方に戻り、そのことをナナカマド博士に報告するためにナナカマド研究所に立ち寄った。すると、3日後にカロス地方に向かってほしいとナナカマド博士に頼まれた。

 

 

 ナナカマド博士「実は、カロス地方に《プラターヌ》という私の教え子がいてな。新人トレーナーに新人用ポケモンを渡す仕事をしておるポケモン博士でもあるのだ」

 

 シンヤ「ナナカマドの教え子で、ポケモン博士⁉︎」

 

 ナナカマド博士「ウムッ。お前も知ってる通り、私はポケモンの進化を研究している。そして、私の教え子でもあるプラターヌくんは、《メガシンカ》と呼ばれる進化を研究をしておるのだ」

 

 シンヤ「メガシンカ?普通の進化とどう違うんですか?」

 

 ナナカマド博士「メガシンカは、『進化を超えた進化』と呼ばれる特別な進化で、バトルの時だけポケモンが進化するという不思議な現象でな。しかも、メガシンカしたポケモンはバトルが終われば、また元の姿に戻るらしい」

 

 シンヤ「えっ?普通、進化したポケモンは元の姿に戻らないはずじゃ?」

 

 ナナカマド博士「それがメガシンカ最大の特徴らしい」

 

 シンヤ「メガシンカか…そのメガシンカって、どのポケモンでもできるんですか?」

 

 ナナカマド博士「いや、メガシンカできるのは最終進化形のポケモンだけで、メガシンカするには2つの条件があるから、どのポケモンでもメガシンカできるわけではないらしい」

 

 シンヤ「そうなんですか。っで、その2つの条件って?」

 

 ナナカマド博士「1つ目は、トレーナーが《キーストーン》と呼ばれる石を持っていることと、バトルするポケモンが《メガストーン》という石を持っていることだ」

 

 シンヤ「“キーストーン”と“メガストーン”ですか?」

 

 ナナカマド博士「ウムッ。トレーナーが持つキーストーンと、対応するポケモンに持たせるメガストーン。その2つが揃っていることで、メガストーンを持っているポケモンがバトルすれば、そのポケモンはバトル中のみメガシンカできるらしい」

 

 シンヤ「カロス地方にはそんなものがあるのか。っで、もう1つの条件は?」

 

 ナナカマド博士「2つ目は、キーストーンを持つトレーナーと、メガシンカするポケモンの間に強い《絆》があることだ」

 

 シンヤ「絆?」

 

 ナナカマド博士「そう、絆だ。トレーナーの持つキーストーン、ポケモンの持つメガストーン。そして、トレーナーとポケモンの絆。この3つが揃った時、キーストーンとメガストーンは共鳴し、ポケモンをメガシンカさせることができるらしい」

 

 シンヤ「メガシンカには道具だけじゃなく、ポケモンとの絆も必要なのか」

 

 ナナカマド博士「実は、カロス地方ではメガシンカできるポケモンが多く目撃されていてな。プラターヌくんから聞いた話では、リザードンもメガシンカできるらしい」

 

 シンヤ「リザードンが⁉︎」

 

 ナナカマド博士「ウムッ。カロス地方には、メガシンカを使う多くのポケモントレーナーがいるらしい。どうだ?行ってくれるか?」

 

 シンヤ「もちろん!博士の頼みっていうのもありますけど、メガシンカをこの目で見てみたいです!それになにより、キーストーンやメガストーンを絶対に手に入れたいですから!」

 

 

 こうして、ナナカマド博士からカロス地方に行ってほしいと頼まれた俺は、キーストーンとメガストーンを手に入れるために、3日後にカロス地方へと旅立ったんだ。

 

 

 カロス地方・空港

 

 

 シンヤ「着いたぜ、ピカチュウ。俺たちが旅をする新しい地方、カロス地方に!」

 

 ピカチュウ「ピィカッ!」

 

 

 シンオウ空港からカロス地方いきの飛行機に乗ったシンヤは、2日後の朝にピカチュウと一緒にカロス地方にやってきた。そして飛行機から降りると、プラターヌ博士がポケモンを研究しているという《プラターヌポケモン研究所》がある《ミアレシティ》に向かった。

 

 

 カロス地方・ミアレシティ

 

 

 シンヤ「ここがミアレシティか」

 

 ピカチュウ「ピィカッ」

 

 

 ミアレシティ。《ミアレガレット》というお菓子が名物で、カフェ、レストラン、ブティック、公園、水辺などの様々な施設が充実しており、ポケモンと人が共存できる街を目指している街だった。カロス地方の中心に位置する大都市で、街の中心にはシンボルである《プリズムタワー》がそびえ立っていた。

 

 

 このミアレシティは、ノースサイドストリート・メディオプラザ・サウスサイドストリートという3つのエリアに分けられていて、オトンヌ・イベール・プランタン・エテと呼ばれる4つの大通りがあり、ルージュ・ジョーヌ・ベール・ブルー・ローズの5つの広場が複雑に繋がっていて、広いだけでなく、施設も豊富にあるため迷いやすいのが特徴だった。

 

 

 シンヤ「さっき寄ったポケモンセンターで、ジョーイさんからプラターヌポケモン研究所の場所は聞いたから、すぐに行こう」

 

 ピカチュウ「ピィカッ!」

 

 

 本当なら、少しはミアレシティを観光したいと思っているのだが、それはまたここに来た時にしようと決めたシンヤは、急いでプラターヌポケモン研究所に向かった。すると、シンヤとピカチュウの近くに立っている木の上から、水色の身体をしていて、首まわりに泡がついているポケモンが降りてきた。

 

 

 ???「ケロッ」

 

 

 ミアレシティ・プランタンアベニュー

 

 

 シンヤ「この道をまっすぐ行けば、プラターヌ博士がいるプラターヌポケモン研究所に着くはずだ」

 

 ピカチュウ「ピィカッ!」

 

 

 ガラの悪そうな男「なぁ」

 

 

 シンヤ「ん?」

 

 ピカチュウ「ピッ?」

 

 シンヤがピカチュウとプランタンアベニューの道を走っていると、2人の目の前にガラの悪そうな男が立ち塞がった。

 

 

 ガラの悪そうな男「アンタ、シンヤだろ?」

 

 シンヤ「?俺のことを知ってるのか?」

 

 ガラの悪そうな男「ああ。イッシュリーグで《ゼクロム》ってポケモンと一緒に、レシラムってポケモンと戦ってる所をテレビで見たからな」

 

 シンヤ(ゲッ⁉︎あのバトル、テレビに映ってたのか…)

 

 

 ゼクロムとレシラムの戦い。それは、イッシュ地方を冒険していたシンヤが、世界中の人からポケモンを解放させようとしていたNと戦った頃に遡る。

 

 

 あれは、ピカチュウとホウエン地方を旅していたシンヤが、ホウエンリーグを優勝し、ホウエン地方のポケモン図鑑を完成させて故郷のシンオウ地方に戻った時、今後はイッシュ地方に向かってほしいとナナカマド博士に頼まれた時だ。

 

 

 数ヶ月前…

 

 

 マサゴタウン・ナナカマド研究所

 

 

 シンヤ「《イッシュ地方》?」

 

 ピカチュウ「ピィカッ?」

 

 ナナカマド博士「ウムッ。今度はイッシュ地方のポケモン図鑑を完成させてほしくてな」

 

 シンヤ「イッシュ地方か……いいですよ。まだ見たことのないポケモンがいそうですし」

 

 ナナカマド博士「帰ってきたばかりなのにすまんな」

 

 シンヤ「いえ、まだ行ったことのない地方は絶対に旅をしたいですから」

 

 ナナカマド博士「そう言ってくれると助かる。だが、お母さんも心配しておるだろうから、少し休んでからイッシュ地方に行ってくれ」

 

 シンヤ「わかりました。じゃあ、3日後にイッシュ地方に行きます」

 

 ナナカマド博士「ウムッ。では、まずイッシュ地方に到着したら、《カノコタウン》という所に行って、そこでイッシュ地方のポケモン博士の《アララギ》くんから、イッシュ地方のポケモン図鑑を受け取ってくれ」

 

 シンヤ「えっ?イッシュ地方のポケモン図鑑?」

 

 ナナカマド博士「うん。イッシュ地方にいるポケモンたちを記録する、新たなポケモン図鑑だ」

 

 シンヤ「あれ?俺がカントー地方に行く時、ナナカマド博士が俺のポケモン図鑑を全国版にバージョンアップしてくれましたよね?だったら、今回もバージョンアップすればいいだけなんじゃ?」

 

 ナナカマド博士「そうしたいところなんだが、今、研究所のみんなは他の仕事で忙しくな。お前ならイッシュ地方に行ってくれると思って、昨日アララギくんに連絡を取り、イッシュ地方のポケモン図鑑を渡してくれと頼んでおいたのだ」

 

 シンヤ「あ、そうだったんですか。…わかりました。じゃあ、3日後にイッシュ地方に出発して、まず最初にアララギ博士を訪ねます」

 

 ナナカマド博士「ウムッ。頼んだぞ」

 

 シンヤ「はい!ピカチュウ。次の冒険の舞台はイッシュ地方だぞ」

 

 ピカチュウ「ピィカァッ!」

 

 

 こうして、次に冒険する場所をイッシュ地方に決めたシンヤは、3日後にピカチュウと一緒にイッシュ地方へと旅立ち、カノコタウンにあるアララギ研究所を訪れると、そこでアララギ博士と出会い、イッシュ地方のポケモン図鑑を受け取ると、イッシュ地方のポケモン図鑑を完成させるため、イッシュリーグに出場するために、ピカチュウと一緒にイッシュ地方を冒険する旅に出た。そして、8個のジムバッジを集めてイッシュリーグに出場したシンヤが優勝したすぐ後、イッシュリーグの建物の背後の地中から、ゲーチス率いるプラズマ団がNの城という巨大建造物を使って姿を現したのだ。

 

 

 その時のことは、シンヤにとっても忘れるのことのできない体験だった。Nの城が出てきた時、イッシュリーグの会場にいた人たちはパニックになっていた。その時、サンヨウジム以外の7人のジムリーダーと、後にイッシュ地方のチャンピオンになる《アイリス》というトレーナーがイッシュリーグにやってきて、イッシュリーグにいる全員を会場から避難させようと動いていた。シンヤもそれに協力しようとしたのだが、ソウリュウシティのジムリーダーである《シャガ》に、お前はプラズマ団の城に行けと言われたので、シンヤはNとの決着をつけるためにプラズマ団のアジトでもあるNの城に乗り込んだ。しかし、Nの城に乗り込んだシンヤの目の前に、《七賢人》という6人のプラズマ団の幹部が立ち塞がった。彼らの仕事は、同じ七賢人であり、大幹部であるゲーチスと、プラズマ団の王であるNを補佐する役割を担っていて、各地方での盗みや破壊行動などの計画を実行し、プラズマ団のしたっぱを指揮する役割を担っていた。その6人が、ゲーチスの命令でシンヤを倒そうとポケモンバトルを挑んでくると、イッシュリーグの会場にいる全員の避難が終わったジムリーダーとアイリスがシンヤの元に駆けつけて6人の七賢人の相手を引き受けてくれたので、シンヤは城の最上階を目指した。

 

 

 それからあとのことは前にリコたちに話した通り、シンヤが城の最上階でNと対面すると、ダークストーンからゼクロムが目覚め、レシラムを含めたNのポケモンたちとフルバトルを開始し、シンヤはNに勝利した。そして、ゼクロムがダークストーンに戻ると、ゲーチスがシンヤにポケモンバトルを挑んできたので、シンヤはゲーチスの野望を阻止するために挑戦を受けると、見事ゲーチスに勝利して、プラズマ団の、ゲーチスの野望を阻止したのだ。しかし、ゼクロムとレシラムのバトルがテレビに映っていたというのはシンヤも初耳だった。

 

 

 ガラの悪そうな男「あの時、城の周りを撮影しながら飛んでいた一機のヘリが、ゼクロムとレシラムの技がぶつかった衝撃で発生した爆風で吹き飛ばされた時、一瞬アンタが映ってると思ってな。それをスロー再生してよく見てみると、アンタがゼクロムに指示しているところが映ってたんだ」

 

 シンヤ「なるほど。それで、俺に何のようだ?」

 

 ガラの悪そうな男「ゼクロムを賭けて、俺とポケモンバトルをしないか?」

 

 シンヤ「何⁉︎」

 

 ガラの悪そうな男「ゼクロムはイッシュ地方の伝説のポケモンだ。そんなポケモンを手にすれば、どのリーグでも必ず優勝できる。それに、各地方のリーグを優勝しているアンタを倒せば、俺の名に箔がつくからな」

 

 シンヤ「…」

 

 ガラの悪そうな男「さあ、早くポケモンを出…」

 

 シンヤ「断る」

 

 ガラの悪そうな男「何⁉︎」

 

 シンヤ「悪いが、俺は賭けバトルはしないし、本物のポケモントレーナーとしかバトルしないことにしてるんだ」

 

 ガラの悪そうな男「なっ、俺がニセモノのポケモントレーナーだってことか!」

 

 シンヤ「賭けバトルなんてくだらないことを言うやつがポケモントレーナーなわけないだろ。そんなに自分の名前をあげたいなら、ジムバッジを集めてポケモンリーグで優勝することだ」

 

 

 シンヤは目の前の男にそう言うと、プラターヌポケモン研究所に向かおうとピカチュウと歩き出した。すると、目の前の男はポケットからモンスターボールを取り出し、それを宙に投げてポケモンを繰り出した。

 

 

 ポーーン‼︎

 

 トリミアン「ワンッ!」

 

 

 シンヤ「初めて見るポケモンだな」

 

 ガラの悪そうな男「ここから先に行きたいなら、俺の《トリミアン》を倒すことだな」

 

 シンヤ「トリミアン。…カロス地方のポケモンか」

 

 ガラの悪そうな男「トリミアン!『たいあたり』だ!」

 

 トリミアン「ワンッ!」

 

 

 シンヤ「ったく、ピカチュウ!」

 

 ピカチュウ「ピィカッ!」

 

 

 ビュン!(何かが飛んでくる)

 

 べちゃ!(何かが顔につく)

 

 トリミアン「ワンッ!?」

 

 ガラの悪そうな男「なっ⁉︎」

 

 シンヤ「えっ?」

 

 ピカチュウ「ピィカッ?」

 

 ガラの悪そうな男はプードルポケモンのトリミアンを繰り出すと、トリミアンに「たいあたり」の指示を出して攻撃してきたので、シンヤは目の前のトリミアンを倒そうとピカチュウに技の指示を出そうとした。その時、どこかからトリミアンの両目に泡が飛んできて、トリミアンの視界を奪った。

 

 

 ガラの悪そうな男「誰だ⁉︎俺のトリミアンを攻撃したやつは!」

 

 

 ???「ケェェェロッ!」

 

 

 いきなりトリミアンを攻撃されたことに男が怒って怒鳴り声を上げると、トリミアンに泡を飛ばしたポケモンはシンヤたちの近くにある建物の上からジャンプし、鳴き声を上げながらシンヤたちの目の前に飛んできた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ケロマツ「ケロッ!」

 

 

 ガラの悪そうな男「ケロマツ!?」

 

 シンヤ「ケロマツ?」

 

 ピカチュウ「ピィカッ?」

 

 

 トリミアンに泡を投げ飛ばしたのは、このカロス地方の御三家の1体、あわがえるポケモンの《ケロマツ》だった。そして、このケロマツこそ、後にゲッコウガに進化してキズナゲッコウガの力を得るケロマツなのだ。

 

 

 ガラの悪そうな男「テメェ、よくも…」

 

 ケロマツ「ケェェェロッ!」

 

 ブンッ!(ケロムースを男に投げる)

 

 べちゃ!(ケロムースが顔につく)

 

 ガラの悪そうな男「うわっ!?」

 

 

 トリミアンのトレーナーの男が手を上げて走ってきたので、ケロマツは上空にジャンプすると、ケロムースと呼ばれる泡を手に取り、それを男の両目に投げつけて視界を奪った。

 

 

 ケロマツ「ケロケロッ!」

 

 シンヤ「えっ?」

 

 ケロマツ「ケェェロッ!」

 

 シンヤ「もしかして、ついてこいって言ってるのか?」

 

 ケロマツ「ケロッ!」コクッ

 

 シンヤ「わかった。ピカチュウ、行くぞ」

 

 ピカチュウ「ピィカッ!」

 

 

 ケロマツが助けてくれたおかげで無駄なバトルを避けることができたシンヤは、ピカチュウと一緒にケロマツの後を追うと、数分後にプラターヌポケモン研究所にたどり着いた。

 

 

 ミアレシティ・プラターヌポケモン研究所

 

 

 シンヤ「ハァ、ハァ、疲れた…」

 

 ピカチュウ「ピィカッ…」

 

 シンヤ「えっと、ケロマツ…だっけ?さっきは助けてくれてありがとな」

 

 ピカチュウ「ピィカァッw」

 

 ケロマツ「ケロケロッ」

 

 シンヤ「それにしても、賭けバトルをやる奴がいるなんて」

 

 

 本来、ポケモンを賭けるバトルは違法行為で、それをしただけで罪に問われる。そんな違法行為をする奴らがいると噂で聞いたことはあるが、まさか新天地であるカロス地方でいきなりそんな奴と出くわすと思ってなかったので、今シンヤの気分は最悪になっていた。

 

 

 シンヤ「まぁ、トリミアンやケロマツを見られたから、結果オーライか」

 

 

 ???「ん?そこに誰かいるのかい?」

 

 

 シンヤが独り言を呟くと、その言葉に答えるように誰かが話しかけてきて、1階にあるドアが開いた。するとそこから、青いシャツの上に白衣を纏った服装をしていて、整った顔立ちで顎に無精ひげを生やしているワカメのような髪型をしている男性が出てきた。

 

 

 ???「君は?」

 

 

 シンヤ「あ、俺はシンヤといいます。ナナカマド博士から頼まれて、ここにいるプラターヌ博士を訪ねて来たんですけど…」

 

 プラターヌ博士「ああ、君がシンヤくんか!初めまして、僕が《プラターヌ》だ」

 

 シンヤ「えっ?じゃあ、あなたがナナカマド博士の…」

 

 プラターヌ博士「ああ。ナナカマド博士の教え子さ。…ん?ケロマツ、やっと戻ってきたのか」

 

 ケロマツ「ケロッ」

 

 シンヤ「えっ?戻ってきたって?」

 

 プラターヌ博士「ああ、そのケロマツは、僕が新人トレーナーに渡す1体でね」

 

 シンヤ「ってことは、ケロマツはカロスの御三家の1体なんですか?」

 

 プラターヌ博士「そうだよ。ケロマツは、カロス地方で貰えるみずタイプの御三家なんだ。でも、どうして君とケロマツが一緒だったんだい?」

 

 シンヤ「あ、えっと…」

 

 

 プラターヌ博士からケロマツと一緒にいる理由を聞かれると、シンヤはカロス地方にやってきてからここにたどり着くまでの流れをプラターヌ博士に説明した。

 

 

 プラターヌ博士「そうだったのか。それはとんだ災難だったね」

 

 シンヤ「まぁ、ケロマツのおかげで助かりましたけど。それより、さっき博士が言っていた、ケロマツがやっと戻ってきたというのはどういうことなんですか?」

 

 プラターヌ博士「…実は、このケロマツは1週間前に、ここにやってきた新人トレーナーに僕がプレゼントしたポケモンでね。だけど今日の朝、そのトレーナーがケロマツを手放したという連絡をしてきたんだ」

 

 シンヤ「ええっ!?それってどういうことですか!?」

 

 プラターヌ博士「ここじゃあなんだから、どこか座れる場所で話そう。君も疲れてるだろう?」

 

 シンヤ「あ、そうですね」

 

 

 プラターヌ博士の言う通り、シンヤは空港からここまで歩いてきたのでかなり疲れていた。おまけに、ここに来る前に出会ったトリミアンを使うトレーナーのせいで精神的疲労もしているので、少し休みたかったのだ。

 

 

 プラターヌポケモン研究所・プラターヌの部屋

 

 

 プラターヌ博士「ここでいいかな?」

 

 シンヤ「ええ。大丈夫です」

 

 

 シンヤがプラターヌ博士に連れてこられたのは、博士がポケモンを研究している部屋だった。シンヤが部屋にあるソファーに座ると、プラターヌ博士はシンヤにお菓子とジュースを出してくれて、ピカチュウとケロマツにはポケモンフーズが入っている皿を出してくれた。

 

 

 シンヤ「ありがとうございます」

 ピカチュウ「ピィカッ」

 

 ケロマツ「ケロッ」

 

 プラターヌ博士「うん。さて、それじゃあケロマツのことを話そうか。食べながらでいいから聞いてくれ」

 

 シンヤ「はい」

 

 

 シンヤがプラターヌ博士からケロマツのことを詳しく聞くと、どうやらこのケロマツは、このプラターヌポケモン研究所にあった卵から産まれたらしく、正義感の強い性格だが気難しいということだった。さらに、研究所にいるケロマツたちの中でも浮いた存在で、他のケロマツたちと喧嘩が絶えなかったらしいのだ。しかし、それから数年が経ち、新人トレーナーに渡すレベルに成長すると、自分を選んだ新人トレーナーと一緒に冒険の旅に出発した。ところが、ケロマツはバトルの時になると新人トレーナーの指示を聞かないことが多かったため、ケロマツを選んだトレーナーたちから何度も研究所に返された過去があるらしく、たまに自分で研究所まで戻ってくることがあるらしいのだ。

 

 

 シンヤ「それでさっき、やっと戻ってきたって…」

 

 プラターヌ博士「うん」

 

 シンヤ「どうしてケロマツは、トレーナーの指示を聞かないんですか?」

 

 プラターヌ博士「それが、僕にもわからなくてね。ケロマツなりに考えがあると思うんだけど…」

 

 シンヤ「…」

 

 

 新人用ポケモンが新人トレーナーとは合わずに返されることもあるとナナカマド博士から聞いたことがあったが、実際にそんなポケモンを見たのは初めてだったのでシンヤは少し驚いていた。しかし、正義感の強いケロマツがトレーナーの言うことを聞かないのには、プラターヌ博士の言うように、何か理由があるのだろうとシンヤは思っていた。

 

 

 プラターヌ博士「あ、そうだ。ナナカマド博士から、これを君に渡すように頼まれていたのを忘れていたよ」

 

 

 プラターヌ博士はそう言うと、シンヤにカロス地方のポケモン図鑑を渡した。

 

 

 シンヤ「カロス地方のポケモン図鑑って、随分と薄いんですね」

 

 プラターヌ博士「ハハハッw、確かに、カントーやシンオウのポケモン図鑑に比べると、ちょっと薄いよね」

 

 シンヤ「これ、どうやって使えばいいんですか?」

 

 プラターヌ博士「ポケモンに向ければいいのさ。ケロマツで試してごらん」

 

 シンヤ「はい」

 

 スッ(ポケモン図鑑をケロマツに向ける)

 

 

 ケロマツ あわがえるポケモン みずタイプ

 

 胸と背中から、ケロムースと呼ばれる泡を出す。ケロムースには、物理攻撃を受け止めて、ダメージを減らす効果がある。

 

 

 シンヤ「おおっ、すごい」

 

 プラターヌ博士「それと、これも受け取ってくれ」

 

 

 プラターヌ博士は白衣のポケットから黒い腕輪のようなものを取り出すと、それをシンヤの前に差し出した。その黒い腕輪の中央には、DNAに似た模様がついている虹石の石が埋め込まれていた。

 

 

 シンヤ「プラターヌ博士、これは?」

 

 プラターヌ博士「これは《メガリング》といって、ポケモンをメガシンカさせるために必要な“キーストーン”が埋め込まれているアイテムさ」

 

 シンヤ「っ⁉︎じゃあ、このリングの中央に埋め込まれている虹色の石が…」

 

 プラターヌ博士「ああ、それが“キーストーン”さ」

 

 シンヤ「いいんですか⁉︎こんな貴重なものを貰っちゃって⁉︎」

 

 プラターヌ博士「カロス地方のポケモン図鑑を埋める協力をしてもらうお礼と、メガシンカの研究を手伝ってもらうお礼さ」

 

 シンヤ「ありがとうございます!」

 

 スッ(メガリングを受け取る)

 

 シンヤ「よし!ピカチュウ、早速カロス地方を冒険するぞ!」

 

 ピカチュウ「ピィカッ!」

 

 ケロマツ「ケロッ!」

 

 シンヤ「ん?どうしたケロマツ?」

 

 ケロマツ「ケロッケロッ!」

 

 シンヤ「ん?…もしかして、俺たちと一緒に行きたいのか?」

 

 ケロマツ「ケロッ」コクッ

 

 プラターヌ博士「へぇ〜、ケロマツからトレーナーを選ぶとはね。シンヤくん、君さえ良ければ、そのケロマツを連れていってくれないか?」

 

 シンヤ「いいんですか?」

 

 プラターヌ博士「うん。これがケロマツのモンスターボールだ」

 

 スッ(ケロマツのモンスターボールをシンヤに渡す)

 

 シンヤ「ありがとうございます。よし、ケロマツ。カロス地方の記念すべき初ゲットはお前だ」

 

 ケロマツ「ケロッ!」

 

 

 こうして、プラターヌ博士からメガリングを貰ったシンヤはケロマツをゲットすると、カロスリーグに出るため、カロス地方のポケモン図鑑を完成させるためにカロス地方を冒険する旅に出発した。その冒険の途中に、《ヤヤコマ》、《ヒトツキ》、《イーブイ》をゲットし、《輝きの洞窟》と呼ばれる場所で“アゴのカセキ”というポケモンの化石を手に入れたシンヤは、《コウジンタウン》の《カセキ研究所》でアゴのカセキを復元してもらうと、《色違いのチゴラス》をゲットしたのだった。そして、6個目のジムバッジを手に入れた頃には、ヤヤコマはヒノヤコマからファイアローに、ヒトツキはニダンギルからギルガルドに、イーブイはニンフィアに、チゴラスはガチゴラスに、ケロマツはゲコガシラへと進化していた。

 

 

 ブレイブアサギ号・ミーティングルーム

 

 

 シンヤ「ここまでが、俺とケロマツの出会いの話から、俺が6個目のバッジを手に入れた流れだ」

 

 オリオ「へぇ〜」

 

 リコ「シンヤとケロマツは、そんなふうに出会ったんだね」

 

 ロイ「でも、どうして今まで他のトレーナーの言うことを聞かなかったケロマツは、シンヤを自分のトレーナーに選んだんだろ?」

 

 ドット「シンヤとなら、キズナゲッコウガになれるってわかってたからだろ?」

 

 シンヤ「そこは俺にもまだわからないんだけど、ケロマツが俺を認めてくれたのは確かかな」

 

 

 未だにケロマツが自分を主と認めてくれた理由はシンヤにもわからなかった。だが、ラクアにたどり着いた時、シンヤたちはその理由を知ることになるのだった。

 

 

 フリード「じゃあ今度は、リュウガとイベルタルの出会いの話だな」

 

 ロイ「イベルタルって、カロス地方の伝説のポケモンだよね?だったら、シンヤはカロス地方を冒険している時に、リュウガとどこかで会ったってこと?」

 

 リュウガ「ああ、《フレア団》と戦ってる時にな」

 

 リコ「フレア団?」

 

 シンヤ「フラダリが率いていた、カロス地方に暗躍していた悪の組織だ」

 

 リュウガ「そいつらのアジトで戦ってる時に、俺は偶然シンヤと出会って、そのあとにイベルタルをゲットしたんだ」

 

 リコ「?どうして2人はフレア団のアジトで戦ってたの?」

 

 シンヤ「それは、フレア団が《最終兵器》を使って世界を滅ぼそうとしてたのを止めることになったからだよ」

 

 シンヤとリュウガとN以外の全員「「「はっ!?」」」

 

 オリオ「最終兵器⁉︎」

 

 モリー「それに、世界を滅ぼそうとしてたって…」

 

 マードック「どういうことだよ、それ?」

 

 

 いきなり兵器とか世界を滅ぼすと説明されてもリコたちは何がなんだかわからないようなので、シンヤとリュウガは、フラダリたちフレア団がどういう組織なのかを説明した。

 

 

 カロス地方に暗躍していた、フラダリ率いるフレア団。その目的は、フラダリの思想である『争いのない美しい世界を作るために人間の数を減らし、人間の争いの道具にされる可能性があるポケモンたちを消し去る』という願いを叶えるために集まった集団だった。フレア団の構成員は、フラダリがフレア団を作る前から交流のあった科学者たちや、フレア団に入りたいと志願したものたちやその他の団員たち。そして、フラダリの思想に賛同した者や、自分が消されることを恐れて参加した者など、様々な理由で構成されたメンバーの集まりだった。

 

 

 しかし、フラダリ率いるフレア団の実体は、自分たちの都合の良い価値観で邪魔や不要と判断した人間やポケモンたちを、最終兵器と呼ばれる兵器で焼き払って皆殺しにしようとしているというテロリスト集団で、今までシンヤが出会ってきた悪の組織である《ロケット団》、《マグマ団》、《アクア団》、《プラズマ団》より残酷で暴力性のある悪の組織だった。しかも、フレア団に入団する条件は、上納金として500万円を支払うというものだった。要するに、金の無い者や貧しい者には未来を手に入れる資格は無いと言っているような傲慢極まりないものだった。

 

 

 そして、フラダリたちフレア団が使おうとしている最終兵器と呼ばれる兵器は、3000年前にある人物が造ったもので、ポケモンの命を吸って起動する古代兵器だった。フレア団はそれを使って、この世界から人間やポケモンを消すためにポケモンの大量捕獲をしていたのだ。

 

 

 リコ「ポケモンの命を使って起動する兵器…」

 

 モリー「フレア団は、本当にそんなものを使おうとしてたの?」

 

 シンヤ「ああ。俺とリュウガは、実際にその兵器を見たことがある」

 

 オリオ「ひどい。ポケモンの命を使って、人間やポケモンを滅ぼすなんて」

 

 フリード「もしかして、リュウガのイベルタルも…」

 

 リュウガ「ああ。奴らが兵器を動かすために捕まえた1体だ」

 

 シンヤ「イベルタルは伝説のポケモンだから、兵器を起動させるためにうってつけの1体だったんだろうな。だけど、奴らが捕まえていたのはイベルタルだけじゃなかった」

 

 リュウガ「ああ。奴らは《ゼルネアス》まで捕まえていて、兵器のエネルギーにしてたからな」

 

 フリード「っ⁉︎ゼルネアスって、イベルタルと同じカロス地方の伝説のポケモンじゃないか⁉︎」

 

 シンヤ「ああ。破壊ポケモンと呼ばれるイベルタルとは真逆のポケモンで、生命を司る神と言われている、フェアリータイプの伝説のポケモンだ」

 

 リコ「生命…」

 

 モリー「つまり、命を与えるポケモンだね」

 

 リコ「命を与えるポケモン…ロトム、ゼルネアスのことを教えて」

 

 バッ(リコのスマホロトムが出てくる)

 

 

 ゼルネアス せいめいポケモン フェアリータイプ

 

 頭のツノが七色に輝くとき、永遠の命を分け与えると言われている。樹木の姿で眠り、1000年後に復活する。

 

 

 リコ「1000年」

 

 ロイ「なんか凄そう」

 

 ドット「シンヤとリュウガは、このゼルネアスに会ったことがあるの?」

 

 リュウガ「ああ。俺とシンヤはフレア団のアジトに乗り込んだ時、最終兵器のエネルギーにされているゼルネアスとイベルタルを見た」

 

 シンヤ「うん。あれは、俺が7個目のジムバッジを手に入れた時のことだったな」

 

 

 カロス地方・ヒャッコクジムの前

 

 

 シンヤ「ヘヘッ、これで7個目のジムバッジをゲットだ」

 

 ピカチュウ「ピィカッ!」

 

 

 カロスリーグに出るために、カロス地方のポケモン図鑑を埋めながらジムバッジを集めていたシンヤは、ヒャッコクシティのジムリーダーである《ゴジカ》を倒し、7個目のバッジとなる《サイキックバッジ》を手に入れた。そして、ここまでカロス地方を冒険している途中に、シンヤは“リザードナイトX”、“ハッサムナイト”、“ルカリオナイト”、“バシャーモナイト”という多くのメガストーンを手に入れていた。

 

 

 シンヤ「よし、次に目指すのは、最後のジムがある《エイセツシティ》だ」

 

 ピカチュウ「ピィカァッ!」

 

 

 プルルルッ!プルルルッ!

 

 

 シンヤ「ん?」

 

 

 シンヤがエイセツシティにあるジムに向かおうとすると、突然、近くのトレーナーが持っている《ホロキャスター》と呼ばれる受信機から音が鳴ると、トレーナーたちは自分のホロキャスターを手に取った。すると、そこからホログラムのフラダリが姿を現した。

 

 

 フラダリ『ホロキャスターを持つ全てのポケモントレーナーたちよ。心して聞いてほしい。これより、我らフレア団は最終兵器を復活させ、我々以外の全てを消し去り、美しい世界を取り戻す』

 

 

 ホロキャスターから現れたホログラムのフラダリがそう告げると、これを聞いていた全てのトレーナーたちがどよめき始めた。

 

 

 フラダリ『どうして我らフレア団が最終兵器を復活させたのか……それは、愚かな人間がのうのうと有限の資源を浪費し、奪い合う人間たちに絶望したからだ。そのために、私はフレア団を結成した。繰り返す!我々フレア団は最終兵器を起動し、我々以外の全てを消し去る。フレア団以外の皆さん、残念ですがさようなら』

 

 

 ホログラムだったフラダリがそう言い残すと、ホロキャスターの通信が切れてしまう。すると、フラダリの話を聞いていたトレーナーたちが一斉に騒ぎ始めた。

 

 

 「今のって、フラダリラボの代表のフラダリさんだよね?」

 

 「最終兵器って何?」

 「どういうことだよ?」

 「なんだよフレア団って?」

 

 

 シンヤ「…あのフラダリさんが…フレア団の黒幕だったのか…」

 

 

 シンヤはこのカロス地方を冒険している時に、ミアレシティにある《カフェ・ソレイユ》という所と《フラダリカフェ》という所でフラダリと会ったことがあり、カフェ・ソレイユでは、カロス地方のチャンピオンである《カルネ》と出会い、フラダリカフェでは、フラダリがカロス地方に存在していた3000年前の王の弟の末裔だと知ったのだ。

 

 

 そして、シンヤはカロス地方を冒険している途中に、フラダリ率いるフレア団と何度も戦ったことがあった。最初は《輝きの洞窟》、その次はミアレの荒野にある《カロス発電所》、その次は《ボール工場》という所。そして、最後は《フロストケイブ》という場所だった。

 

 

 《輝きの洞窟》では、復元させたカセキポケモンを売り捌いて金儲けをしようと企んでいるフレア団のしたっぱと戦い、《カロス発電所》では、最終兵器を起動させるために必要な電気を奪っているフレア団の幹部の《アケビ》という女と戦い、クノエシティの北に位置する《モンスターボール工場》では、作られたモンスターボールを独占しようとしているフレア団の幹部の《コレア》と《バラ》という二人組の女と戦い、最後にフロストケイブ場所では、そこにいる《ユキノオー》をゲットしようとしているフレア団の幹部である《モミジ》と戦った。

 

 

 その幹部たちのボスがフラダリだとわかり、フレア団が世界を滅ぼそうとしていることを知った以上、このままフラダリたちを野放しにしておくわけにはいかないので、シンヤはフラダリを見つけるために行動を開始した。しかし、今フラダリがどこにいるかわからないので、シンヤはフラダリがどこにいるかを考えた。その時、ミアレシティのローズ広場の近くにある《フラダリカフェ》を思い出したシンヤは、モンスターボールから出したファイアローに乗ってフラダリカフェへと向かった。そして、シンヤはフラダリカフェに入ると、そこからフレア団の研究施設がある《フラダリラボ》に繋がってる扉を見つけたので、ピカチュウとそこに入って行った。

 

 

 フラダリラボ

 

 

 シンヤ「ここが、フレア団のアジトなのか?」

 

 ドンッ!(誰かとぶつかる)

 

 シンヤ「いって⁉︎」

 

 ???「ああ、悪い…あっ!」

 

 シンヤ「ん?あっ、お前は!」

 

 ピカチュウ「ピィカッ!」

 

 

 フラダリラボの中を歩いてると、シンヤは道を曲がった所で1人のトレーナーとぶつかった。その人物の正体は…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 リュウガ「シンヤ!ピカチュウ!」

 

 

 シンヤ「リュウガ!」

 

 ピカチュウ「ピィカァッ!」

 

 

 シンヤがぶつかった人物は、幼馴染のトレーナーであるリュウガだった。互いにこうして会うのはイッシュリーグで会ったとき以来だったので、シンヤとリュウガは久しぶりの再会を互いに喜んでいた。

 

 

 リュウガ「お前、何でカロス地方に?」

 

 シンヤ「ナナカマド博士に行ってくるよう頼まれたんだ」

 

 リュウガ「なんだ、お前もか」

 

 シンヤ「まさか、お前もカロス地方に来てたとはな。ミコも一緒か?」

 

 リュウガ「いや、アイツは“ホウエン地方”にいるってナナカマドの爺さんが言ってたぜ。…おっ、キーストーンを手に入れたんだな」

 

 シンヤ「ああ。ってか、お前の左手にもメガリングがあるじゃん」

 

 リュウガ「ああ。プラターヌ博士から貰ったんだ」

 

 シンヤ「俺もだ。それより、ここに来たってことは、お前もホロキャスターを見たんだろ?ってことは…」

 

 リュウガ「ここに来た目的は、互いに同じってことだな」

 

 

 フレア団のしたっぱ「見つけたぞ!」

 

 

 リュウガ「やべっ、見つかった」

 

 シンヤ「追われてたのかよ…」

 

 リュウガ「…なぁシンヤ、久しぶりに…」

 

 シンヤ「ああ」

 

 シンヤ・リュウガ「「一緒に暴れるか!」」

 

 ピカチュウ「ピィカッ!」

 

 

 偶然フレア団の研究施設で会ったシンヤとリュウガは、フレア団の、フラダリの野望を止めるためにタッグを組むと、挑んでくるフレア団のしたっぱを次々と撃退していった。そして、シンヤとリュウガはフラダリラボにあるエレベーターに乗って地下に降りると、そこである人物と出会った。

 

 

 フラダリラボ・B2F

 

 

 シンヤ「ここは…」

 リュウガ「どこだ?」

 

 

 フラダリ「ほぅ、まさかここまでやってくるとはな」

 

 

 シンヤ「フラダリ!」

 

 リュウガ「こんな所にいたとはな。…ん?誰だこの人?」

 

 

 フラダリラボの地下へとやってきたシンヤとリュウガが前の道を進んでいると、入り口に電流が流れている部屋にやってきた。その部屋の前にはフラダリが立っており、電流が流れている部屋の中には、身長が3mはあると思われる巨体な体躯をしている長い白髪の男が険しい表情をして閉じ込められていた。その男は、ボロボロの黒コートを着ており、茶色のニット帽と緑色のマフラーという浮浪者のような格好をしていた。

 

 

 フラダリ「彼の名は《AZ》。3000年前、カロス地方にいた王と同じ名前の男だ。なぜだかわからんが、彼は最終兵器を起動させるために必要な鍵を首からぶら下げていてね。それを譲ってくれと言っても首を縦に降らなかったから、こうしてここにいてもらっている」

 

 AZ「……聞け、フラダリに刃向かう者たちよ」

 

 シンヤ・リュウガ「「っ!」」

 

 

 いきなりAZが口を開くとシンヤとリュウガは驚いたが、AZは構わずに話を続ける。

 

 

 AZ「今から私が話すのは、最終兵器を使った男の悲しい物語の話だ」

 

 

 AZはそう言うと、シンヤとリュウガにある昔話を話し始めた。

 

 

 『昔むかし、本当に遠いむかし、お互いを愛し合っていた1人の男とポケモンが仲良く暮らしていた。だがある日、男とポケモンの故郷でポケモンを使った戦争が起きてしまい、男の愛したポケモンも戦争に使われた。その戦争から数年経つと、男は小さな箱を渡された。それは、男が愛していたポケモンの亡骸が入っている箱だった。そう。男の愛していたポケモンは、戦争によって命を落としてしまったのだ。その事実を受け入れられず、どうしてもそのポケモンを生き返らせたいと願った男は、ある機械を造った。それは、命を与える機械だった。男は自分の造った機械により、愛していたポケモンを蘇らせることに成功し、愛していたポケモンをこの手に取り戻した。しかし、愛していたポケモンを取り戻しても、長く悲しんだ男の心の悲しみは癒えず、怒りも収まらなかった。その理由は、自分の愛しているポケモンを奪ったこの世界が許せなかったからだ。男は自分の造った命を与える機械を最終兵器に造り変えると、その最終兵器を起動させた。最終兵器を使ったことで、長く続いた戦争は終わり、最終兵器を造った男は神となった。神により戦争は無くなり、この世は平和になったかと思われた。しかし、男の愛していたポケモンは、男が最終兵器を使ったことを悲しんでいた。なぜなら、男の愛していたポケモンは、最終兵器に使われたエネルギーが多くのポケモンの命だと知ったからだ。それを知ったポケモンは、自分を生き返らせてくれた男のもとを去った。男は愛していたポケモンが自分のもとを去ると深く悲しみ、自分が愚かなことをしたと反省した。最終兵器を使ったことで、その男はいつ死ぬかもわからない永遠の命を手に入れたが、愛していたポケモンが再びいなくなったことに耐えられなかった男は、自分の命が尽きるその時まで、愛していたポケモンを探そうと決めて旅に出た』

 

 

 AZ「それから3000年という長い時が経ったが、男は愛していたポケモンに会うことができず、今もそのポケモンを探し歩くという孤独の旅をしている」

 

 シンヤ・リュウガ「「…」」

 

 AZ「フラダリが持っている鍵を取り返せ。再び最終兵器を起動させてはならない。あれを使えば、また全てが消えてしまう。そして、私のように、いつ終わるかもわからぬ苦しみを永遠に味わうことになるぞ」

 

 シンヤ・リュウガ「「っ!」」

 

 リュウガ「まさか…」

 

 シンヤ「今の話に出てきた、最終兵器を造った男って、もしかして…」

 

 AZ「…」

 

 フラダリ「フッw、そんなわけがないだろう。まさか君たちは、今の話を聞いただけで、この男が3000年も生きているAZ本人だと思っているのか?」

 

 シンヤ「それは…」

 リュウガ「…」

 

 

 常識で考えれば、3000年も生きている人間などいるわけがない。だが、目の前のAZと名乗る男から昔話を聞いたシンヤとリュウガは、目の前の男が3000年も生きているAZ本人なのかと思い始めた。

 

 

 フラダリ「彼が本物のAZなのか、それとも偽物なのか、そんなことは私にはどうでもいいことだ。私の目的は、最終兵器を使い、フレア団以外の全てのものを消す。ただそれだけだ」

 

 リュウガ「ふざけるな!」

 

 シンヤ「アンタの目的を叶えるためなら、フレア団以外のこの世界に生きている人間やポケモンたちがどうなってもいいのか!」

 

 フラダリ「そんなもの、些細な犠牲だ」

 

 リュウガ「些細な犠牲だと!」

 

 フラダリ「この世界の美しさを取り戻すためには、ポケモンにも消えてもらうしなかい。だから仕方のないことなのだ」

 

 リュウガ「世界の美しさを取り戻すだと。アンタこう言ってたよな。最終兵器を復活させたのは、愚かな人間がのうのうと有限の資源を浪費し、奪い合う人間たちに絶望したからだって。だったら、お前らフレア団が最終兵器を使って人間やポケモンを消すことだって、勝手に命を奪うってことじゃねぇのか!お前のやろうとしていることは、世界を美しくすることなんかじゃねぇ、ただの破壊だ!」

 

 フラダリ「何を言われようと、私の考えは変わらぬ」

 

 リュウガ「このエゴイストが!」

 

 シンヤ「だったら、俺たちがお前のくだらない野望を潰してやる!」

 

 フラダリ「……いいだろう。《セキタイタウン》に私たちのアジトがある。君たちが世界を守りたいと言うなら、準備ができ次第そこに来るがいい」

 

 リュウガ「なに?」

 シンヤ「どういうつもりだ?」

 

 フラダリ「まだ最終兵器を起動させるには少し時間がある。この世界に守る価値があると言うなら、君たちが我々を倒してそれを証明したまえ」

 

 シンヤ・リュウガ「「…」」

 

 フラダリ「では、先にセキタイタウンで待っているよ」

 

 シンヤ「待て!」

 

 リュウガ「今ここで決着をつけてやる!」

 

 

 ???「フラダリ様の邪魔はさせないゾ」

 

 

 シンヤ・リュウガ「「!」」

 

 

 シンヤとリュウガはモンスターボールを構えると、この場でフラダリを倒そうとした。すると、シンヤとリュウガの目の前に、赤色の髪と目にかけているゴーグルが特徴の恰幅の良い体型をしている男が現れる。

 

 

 フラダリ「《クセロシキ》」

 

 クセロシキ「フラダリ様。この2人の相手は私が引き受けますゾ」

 

 フラダリ「フッw、では頼んだぞ」

 

 クセロシキ「了解だゾ」

 

 

 クセロシキがそう返事をすると、フラダリはエレベーターに乗って上に行ってしまう。

 

 

 クセロシキ「さて、お前たちの相手は私がしてやるゾ」

 

 シンヤ「しょうがない。リュウガ、さっさとこいつを倒すぞ」

 

 リュウガ「…シンヤ」

 

 シンヤ「ん?」

 

 リュウガ「ここは俺に任せて、お前はフラダリを追え」

 

 シンヤ「えっ?」

 

 リュウガ「こんな奴の相手をするのに、俺とお前の2人が出るまでもないだろう。俺がコイツの相手をしておくから、お前は先にセキタイタウンに行け」

 

 シンヤ「わかった。ピカチュウ、行くぞ」

 

 ピカチュウ「ピィカァッ!」

 

 

 シンヤはピカチュウと一緒に1階に向かい、そのままフラダリラボから出ると、モンスターボールから出したファイアローに乗ってフレア団のアジトがあるセキタイタウンに向かった。そして、セキタイタウンに到着すると、セキタイタウンにあるポケモンセンターに立ち寄り、ポケモンを入れ替えるためにナナカマド博士に連絡した。そして、ナナカマド博士にあるポケモンを送ってほしいと頼み、そのポケモンとファイアローを入れ替えると、セキタイタウンにあるフレア団のアジトを見つけたので、シンヤはフラダリと決着をつけるためにフレア団のアジトに乗り込んだ。そこには大勢のフレア団のしたっぱがいて、シンヤを見つけると襲いかかってきたが、シンヤは襲ってきたフレア団のしたっぱを難なく撃退すると、ピカチュウとある部屋にやってきた。

 

 

 フレア団のアジト・地下

 

 

 シンヤ「こ、これは…」

 ピカチュウ「ピィカッ…」

 

 

 シンヤとピカチュウがやってきた部屋は、機械がたくさんあり、2つの大きな装置がある部屋だった。その装置の上には、「X」の模様が刻まれた枯れ木と、大きな卵の形をしている繭が置かれていた。

 

 

 シンヤ「なんだ、これは?」

 

 

 フラダリ「《ゼルネアス》と《イベルタル》だ」

 

 

 シンヤ「っ!」

 

 

 シンヤが独り言を呟くと、それに答えるフラダリの声が後ろから聞こえてきたので、シンヤは後ろを振り向いた。そこにはいたのは、目にゴーグルをかけていて、右手に虫の形をしたメカのようなものを装着し、背中にマシンを装着しているフラダリだった。

 

 

 シンヤ「アンタ、フラダリか?いや、そんなことより、ゼルネアスとイベルタルって?」

 

 フラダリ「このカロス地方の2体の伝説のポケモンだ。命を与えるゼルネアスと、命を奪うイベルタル。この2体は、AZが造った兵器にそっくりな能力を持っている。どうだ?最終兵器を起動させるために相応しいポケモンだと思わんかね?本当は《ジガルデ》も欲しかったのだが。まぁ、これでも最終兵器を起動させるのには十分だろう」

 

 シンヤ「ジガルデ?」

 

 フラダリ「カロス地方の第三の伝説のポケモンだ。生命力を与えるゼルネアスと、生命力を奪い取るイベルタルの両者を監視し、この世界の生態系を守っていると言われている」

 

 シンヤ「そんなことはどうでもいい。要するに、この装置を破壊すれば最終兵器は使えなくなるんだろう?だったら、今すぐにでもこの装置は破壊させてもらうぜ」

 

 フラダリ「そうはいかない。今ゼルネアスとイベルタルのエネルギーを最終兵器に送り込んでいるところでね。それもあと少しで終わり、やっと私の願いが叶うのだ。それを邪魔されるわけにいかないのでね」

 

 ポーーン‼︎

 

 カエンジシ「ガァァァァッ‼︎」

 

 色違いギャラドス「ギャァァァァァァッ‼︎」

 

 

 フラダリは2つのモンスターボールを取り出して宙に投げると、♂の姿のおうじゃポケモンの《カエンジシ》と色違いのギャラドスを繰り出した。すると、シンヤもモンスターボールを2つ取り出し、それを宙に投げようとした。その時、フラダリの後ろから、フレア団の幹部であるアケビ、コレア、バラ、モミジの4人がやってきた。

 

 

 アケビ「フラダリ様!」

 

 コレア「ご無事ですか?」

 

 フラダリ「お前たち」

 

 シンヤ「ぞろぞろとやってきたな」

 

 バラ「フラダリ様のお手を煩わせるまでもありません」

 

 モミジ「我々4人にお任せください」

 

 シンヤ「4対1ってわけか?」

 

 アケビ「悪く思わないでね?」

 

 コレア「あなたのような子供に、フラダリ様の願いを叶える邪魔をさせるわけにいかないのよ」

 

 

 「だったら俺の相手をしてくれよ」

 

 

 シンヤ・フラダリ・アケビ・コレア・バラ・モミジ「「「「「「!?」」」」」」

 

 

 アケビ、コレア、バラ、モミジの4人がシンヤを囲むように立つと、部屋に入る扉の近くから声が聞こえてきたので、全員の視線が扉の方に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 リュウガ「フッw」

 

 

 シンヤ「リュウガ!」

 

 リュウガ「悪い、少し時間がかかった」

 

 フラダリ「…君がここに来たということは…」

 

 リュウガ「ああ、ゴーグルをつけたおっさんを倒したぜ」

 

 フラダリ「クセロシキ……アケビ、コレア、バラ、モミジ、ピカチュウを肩に乗せている少年の相手は私がするから、お前たちは彼の相手をしてくれ」

 

 バラ「えっ?」

 

 フラダリ「私たちの目的は最終兵器を起動させることだ。そのために、少しでも時間を稼いでおいてくれ」

 

 モミジ「…わかりました」

 

 リュウガ「フッw、シンヤ、こっちは任せろ!」

 

 シンヤ「おう!」

 

 フラダリ「では、我々もバトルを始めようか」

 

 シンヤ「ああ。ゲコガシラ!リザードン!頼むぜ!」

 

 ポーーン‼︎

 

 ゲコガシラ「ゲコッ!」

 

 リザードン「リザァァァァッ‼︎」

 

 

 シンヤが取り出した2つのモンスターボールを宙に投げると、モンスターボールの中から、ファイアローと入れ替えたリザードンと、ゲコガシラが出てきた。

 

 

 フラダリ「いいリザードンを持っているな。カエンジシ!ゲコガシラに『ほのおのキバ』!ギャラドス!リザードンに『ハイドロポンプ』!」

 

 カエンジシ「ガァァァァッ‼︎」

 

 色違いギャラドス「ギャァァァァァァッ‼︎」

 

 

 シンヤがリザードンとゲコガシラをモンスターボールから出すと、フラダリの指示を受けたカエンジシとギャラドスが先制攻撃を仕掛けてきた。

 

 

 シンヤ「リザードン!『かみなりパンチ』!ゲコガシラ!『でんこうせっか』!」

 

 リザードン「リッザァァァァッ‼︎」

 

 ゲコガシラ「ゲコォォッ‼︎」

 

 

 リザードンは右手で握りこぶしを作ると、そこにパワーを集めてギャラドスが放った「ハイドロポンプ」に電気を纏った右手を突き出し、ギャラドスの攻撃を防いだ。そして、「でんこうせっか」を発動したゲコガシラは素早く移動すると、カエンジシの「ほのおのキバ」をかわし、そのままカエンジシにぶつかって少しのダメージを与えた。

 

 

 フラダリ「ほぅ、やるな」

 

 シンヤ(この男……強い)

 

 

 たった少しフラダリとバトルしたシンヤは、目の前にいるフラダリの実力が、今まで自分が戦ってきた数々の悪の組織のボスの中で最強だと理解すると、左手にかけているメガリングをリザードンに向けた。

 

 

 シンヤ「今まで使う機会がなかったこのメガリング、今こそ使わせてもらうぜ。いくぜ、リザードン!」

 

 リザードン「リザァァァァッ‼︎」

 

 シンヤ「進化を超えろ、メガシンカ!」

 

 

 シンヤが右手でキーストーンに触れると、リザードンが持っているメガストーンのリザードナイトXが輝き出し、二つの石から光の糸が出現した。二つの糸が結びつくと、シンヤのリザードンは虹色の光に包み込まれて姿を変え始めた。首筋には数個の黒い突起が出てきて、両肩の前後からは水色の突起物が2つずつ生えてきた。そして、羽がギザギザに変化すると、頭の角も4本に増えていき、口角と尻尾からは高温の青い炎を噴き出し、体の色はオレンジ色から黒色に染まっていった。

 

 

 メガリザードンX「グオオオオオッ‼︎」

 

 シンヤ「おぉ〜〜‼︎(✨∇✨)これがリザードンのメガシンカか!しかも、特性が《もうか》から《かたいツメ》に変わってるし、タイプがひこう・ほのおタイプから、ほのお・ドラゴンタイプに変わってる!」

 

 

 リザードンがメガリザードンXにメガシンカすると、初めてメガシンカできたことにシンヤは喜びの声を上げた。するとフラダリは、左手の中指につけている指輪に埋め込まれているキーストーンをギャラドスに向けた。

 

 

 フラダリ「君がメガシンカを使うなら、私もメガシンカを使わせてもらおうか」

 

 

 フラダリがキーストーンに触れると、ギャラドスが持っているメガストーンのギャラドスナイトが輝き出し、二つの石から光の糸が出現した。二つの糸が結びつくと、ギャラドスは虹色の光に包み込まれて姿を変え始めた。東洋龍のような長いフォルムから一転して胴体が一気に太くなると、背中には2枚の大きな背びれが突出していて、頭部の角、ヒレ、ヒゲは長く伸びており、威圧感をより際立たせる姿に変わったギャラドスが現れた。

 

 

 色違いメガギャラドス「ギャァァァァラァァァッ‼︎」

 

 

 シンヤ「奴もメガシンカを使えるのか⁉︎だけど、メガシンカはポケモンとの絆がなければできないはず。ってことは、あんなヤツにもポケモンとの絆があるってことか……いや、今はバトルに集中だ。リザードン!ギャラドスに『ドラゴンクロー』!ゲコガシラはカエンジシに『ハイドロポンプ』だ!」

 

 メガリザードンX「グオオオオオッ‼︎」

 

 ゲコガシラ「ゲッェェェェ、コォォォォォッ‼︎」

 

 

 フラダリ「ギャラドス!『りゅうのまい』!カエンジシは『かえんほうしゃ』!」

 

 

 メガリザードンXが鋭く尖らせた両腕の爪を巨大化させて攻撃してくると、「りゅうのまい」を発動したメガギャラドスは体を回転させた。すると、「ドラゴンクロー」を発動して突撃したメガリザードンXの攻撃は受け流されてしまい、メガギャラドスにダメージを与えることができなかった。そして、ゲコガシラの放った「ハイドロポンプ」はカエンジシが口から放った「かえんほうしゃ」で相殺されてしまう。

 

 

 シンヤ「リザードンの攻撃が、あんなふうに防がれるなんて…」

 

 フラダリ「驚いたかね?能力を上げる技は、使い方によっては防御技としても使えるのだ。そして、私のカエンジシの特性は《とうそうしん》でね、性別が同じ相手とバトルする時、攻撃と特攻が1.25倍あがるのだ」

 

 シンヤ「俺のリザードンとゲコガシラはどっちも♂だから、カエンジシの特性が発動する条件を満たしているということか」

 

 フラダリ「フッw、では、今度はこちらからいかせてもらうよ。ギャラドス!リザードンに『かみくだく』!カエンジシ!ゲコガシラに『ハイパーボイス』!」

 

 色違いメガギャラドス「グォォォォォォッ‼︎」

 

 カエンジシ「ガァァァァァァッ‼︎」

 

 

 フラダリの指示を受けたメガギャラドスは素早く移動しながら高くジャンプすると、口を大きく開けて空を飛んでいるメガリザードンXに向かってきた。そして、カエンジシは口を大きく開けると、大きな振動を放ってゲコガシラを攻撃してきた。

 

 

 シンヤ「リザードン!『かみなりパンチ』!ゲコガシラは『みずのはどう』!」

 

 メガリザードンX「リザァァァァァッ‼︎」

 

 ゲコガシラ「ゲッェェコォォォォッ‼︎」

 

 

 ジャンプしたメガギャラドスが向かってくると、メガリザードンXは再び右手に電気を纏った握りこぶしを作り、正面からやってきたギャラドスの額に右ストレートを決めて地面に叩きつけた。そして、カエンジシの「ハイパーボイス」を受けているゲコガシラは、苦しみながらも「みずのはどう」を発動すると、それをカエンジシにぶつけて大きなダメージを与えた。

 

 

 シンヤ「どうだ!」

 

 フラダリ「やるな。だが…」

 

 ガバッ!(倒れているギャラドスとカエンジシが起き上がる)

 

 色違いメガギャラドス「ギャァァァァァッ‼︎」

 

 カエンジシ「ガァァァァッ‼︎」

 

 

 シンヤ「バカな!カエンジシはともかく、でんきタイプの技を食らったギャラドスは4倍のダメージを受けたはず、なのに何で?」

 

 フラダリ「その理由は、君のリザードンと同じように、ギャラドスの特性とタイプが変わっているからだ」

 

 シンヤ「ギャラドスもメガシンカすると、特性とタイプが変わるのか⁉︎」

 

 フラダリ「ああ。メガシンカしたギャラドスは特性が《かたやぶり》になり、タイプがひこう・みずタイプから、みず・あくタイプに変わるのだ」

 

 シンヤ「だから『かみなりパンチ』を使っても、2倍のダメージしか与えられなかったってことか」

 

 フラダリ「そういうことだ。さて、あと少しで最終兵器を起動させるのに必要なエネルギーを集め終わる」

 

 シンヤ「っ!」

 

 フラダリ「だがその前に、私たちが君たちを倒す方が先かもしれんな」

 

 シンヤ「……負けねぇよ」

 

 フラダリ「んっ?」

 

 シンヤ「お前みたいな身勝手なエゴイストなんかに、この世界を、この世界に生きる、たくさんの人間やポケモンたちの命を……奪わせてたまるかよ!」

 

 カッ!(ゲコガシラが目を見開く)

 

 ゲコガシラ「ゲコォォォォッ‼︎」

 

 ピカァァァァァン‼︎(ゲコガシラの体が光る)

 

 シンヤ「これは!」

 

 ピカチュウ「ピィカァッ!」

 

 

 シンヤの言葉に反応するようにゲコガシラが目を見開くと、ゲコガシラは大きな声をあげた。すると、突然ゲコガシラの体が青く輝き出し、ゲコガシラは光の中で姿を変えて新たな姿へと進化を始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ゲッコウガ「コォォォウガッ‼︎」

 

 

 シンヤ「ゲコガシラが《ゲッコウガ》に進化した!」

 

 ピカチュウ「ピィカァッ‼︎」

 

 ゲッコウガ「コォォウガッ‼︎」

 

 シンヤ「ああ、いくぜゲッコウガ!」

 

 ゲッコウガ「コォォォウガッ!」

 

 シンヤ「俺たちは、もっと強く!うぉぉぉぉぉぉ‼︎」

 

 ゲッコウガ「コォォォォォウガッ‼︎」

 

 シンヤ・ゲッコウガ「『うぉぉぉぉぉぉ‼︎』」

 

 ゴゴゴゴゴゴゴッ!(激流が発生する)

 

 バッシャーーーーーン!(激流が弾け飛ぶ)

 

 

 シンヤとゲッコウガの動きがシンクロし、2人が同時に雄叫びを上げた瞬間、ゲッコウガの足元から激流が発生し、激流の中に身を包み込んだゲッコウガはその中で姿を変え始めた。そしてしばらくすると、激流が弾け飛んで姿を変えたゲッコウガが姿を現したが、弾けた水はゲッコウガの背中に集まって巨大な水の手裏剣を形成し、ゲッコウガは背中に巨大な水の手裏剣を身につけていた。このゲッコウガの姿こそ、後にシンヤが《キズナゲッコウガ》と名付けるゲッコウガのもう一つの姿だ。

 

 

 キズナゲッコウガ「コォォォォウガッ‼︎」

 

 

 フラダリ「な、なんだ、そのゲッコウガは⁉︎」

 

 

 激流の中から姿を変えたゲッコウガが現れると、フラダリは驚きを隠せず自分が見ているものを疑った。しかし、それはバトルをしながらシンヤたちの方を見ているリュウガたちも同じだった。

 

 

 リュウガ「な、なんだアレ⁉︎」

 

 アケビ「あんなゲッコウガ、見たことない…」

 

 コレア・バラ・モミジ「「「っ…」」」

 

 

 フラダリ「君は…一体、何者なんだ?」

 

 シンヤ「俺は…ただのポケモントレーナーだ。ゲッコウガ!『みずしゅりけん』!」

 

 キズナゲッコウガ「コォォォウガッ‼︎」

 

 

 シンヤに「みずしゅりけん」を指示されたゲッコウガは、両手にエネルギーを集めて水の手裏剣を作り出すと、それをカエンジシに向かって投げ飛ばした。姿を変えたゲッコウガを見て動揺していたフラダリは、すぐにカエンジシに技を指示しようとしたが、それより早く水の手裏剣がカエンジシに直撃すると、カエンジシはフィールドに倒れて目を回していた。

 

 

 カエンジシ「カ……エン…(@_@)」

 

 フラダリ「カエンジシ…」

 

 シンヤ「よし、リザードン、ゲッコウガ、このままいくぞ!」

 

 メガリザードンX「リザァァァァッ‼︎」

 

 キズナゲッコウガ「コォォォウガッ‼︎」

 

 

 フラダリ「クッ、ギャラドス!『はかいこうせん』!」

 

 色違いメガギャラドス「グォォォォォォォッ‼︎」

 

 

 シンヤのゲッコウガが今まで自分が見たことのないゲッコウガに姿を変えて、そのままカエンジシが倒されると、勝負を急いだフラダリは、メガギャラドスに「はかいこうせん」を指示を出した。しかし、それはシンヤたちにとって好機の一手となった。

 

 

 シンヤ「ゲッコウガ!リザードンの背中に飛び移れ!」

 

 キズナゲッコウガ「コォォォウガッ‼︎」

 

 

 メガギャラドスの放った「はかいこうせん」が迫ってくると、ゲッコウガはメガリザードンXの背中に飛び乗ってメガギャラドスの攻撃をかわした。すると、「はかいこうせん」を放った反動でメガギャラドスの動きが止まったので、ゲッコウガを乗せたままメガリザードンXはメガギャラドスに突っ込んで行った。

 

 

 シンヤ「リザードン!『かみなりパンチ』!ゲッコウガ!『いあいぎり』!」

 

 メガリザードンX「リザァァァァッ‼︎」

 

 キズナゲッコウガ「コォォォウッ、ガァァァァッ‼︎」

 

 

 ゲッコウガがメガリザードンXの背中からジャンプすると、メガリザードンXは「かみなりパンチ」を発動し、メガギャラドスの左頬に電気を纏った右パンチを打ち込んでメガギャラドスを吹っ飛ばした。そして、メガリザードンXの背中からジャンプしたゲッコウガが「いあいぎり」を発動し、そのままメガギャラドスに向かって飛んでいくと、メガギャラドスを切りつけてダメージを与えた。

 

 シンヤ「これで終わりだ!リザードン!トドメの『ブラストバーン』!」

 

 メガリザードンX「グオオオオオオッ‼︎」

 

 

 シンヤがメガリザードンXに、ほのおタイプ最強の技である「ブラストバーン」を指示すると、メガリザードンXは握りこぶしにした右手に青い炎を纏うと、それを地面に強く打ち込んだ。すると、地面から噴き出した赤い火柱がメガギャラドスに向かっていき、メガギャラドスは「ブラストバーン」のダメージを受けた。そして、メガギャラドスがその場に倒れてメガシンカが解除されると、メガギャラドスは元のギャラドスの姿に戻り、ゲッコウガとリザードンも元の姿に戻った。

 

 

 フラダリ「バカな……私が…負けた…だと…」

 

 シンヤ「ふぅ〜、ん?」

 

 

 リュウガ「ん?フッw」

 

 エレキブル「エレキブッ」

 メガヘラクロス「ヘラクロッ」

 

 

 フラダリとのバトルが終わると、シンヤは不意にリュウガの方を見た。すると、アケビ、コレア、バラ、モミジの4人が両膝をついて下を向いており、リュウガのエレキブルと、リュウガのメガリングでメガシンカしたと思われるヘラクロスが、自分のトレーナーであるリュウガと一緒にシンヤに笑みを浮かべていた。

 

 

 シンヤ「フッw…これで、お前らフレア団の野望は潰えたな」

 

 フラダリ「………フッw」

 

 シンヤ・リュウガ「「?」」

 

 フラダリ「君たちは、なにか大きな勘違いをしていないか?私たちにとって、バトルに勝利することどうでもいいことだ」

 

 リュウガ「なに?」

 シンヤ「っ!まさか!」

 

 フラダリ「今のバトルで十分時間は稼げた。さぁ、今こそ起動せよ!最終兵器!」

 

 

 フラダリがそう言うと、シンヤたちの真上に大きなホログラムのスクリーンが出てきて、ある場所が映し出された。そこは、セキタイタウンの中央にある、地面から突き出ている3つの長い岩がある場所だった。そしてしばらくすると、急に地震が発生し、3つの岩が地面に引っ込むと、3つの穴の間から、先の方が長く突き出ている大きなクリスタルのようなものが勢いよく飛び出した。すると、そのクリスタルが花が咲くように開き始めたので、それを見ていたセキタイタウンにいる人たちは、慌ててその場から逃げ出してしまう。

 

 

 リュウガ「こ、これが…」

 

 シンヤ「最終兵器!」

 

 フラダリ「その通りだ。元は死んだポケモンを生き返らせる装置だったが、今やそれは世界を滅ぼす兵器となった。フレア団が今まで集めたポケモンと、眠っているゼルネアスとイベルタルのエネルギー、その他にもいろいろあるが、これを起動させることにより、世界の美しさを取り戻すことができる」

 

 リュウガ「バカなことを言うな!今これを使えば、お前らだって無事では済まないぞ!」

 

 フラダリ「だからどうした?」

 

 シンヤ「なに?」

 

 フラダリ「世界の美しさを取り戻すためなら、私たちは自分の命など喜んで捧げる。さぁ、最終兵器を起動させろ!」

 

 リュウガ「っ!シンヤ、逃げるぞ!」

 

 シンヤ「ああ!」

 

 フラダリ「もう遅い!」

 

 

 フラダリの合図が引き金となると、ついに最終兵器が起動し、中央にあるコアにエネルギーが集まり始めた。そして、エネルギーを集め終えると、最終兵器は空に向かって青い光を放った。

 

 

 フラダリ「ハハハハハハッw、あの光がここに落ちた瞬間、私たちフレア団の願いがついに叶うのだ!」

 

 リュウガ「やろう!シンヤ、どうする?」

 

 シンヤ「どうするって…」

 

 リュウガ「まさか、このまま諦める気じゃないだろうな!」

 

 シンヤ「…」

 

 

 ぺき!

 ぷつ!

 

 

 シンヤ「えっ?」

 リュウガ「今のって?」

 

 

 あと数分もしないうちに、最終兵器から放たれた光はここに落ちてくる。そうなれば、この世界から全ての人間とポケモンが消えてしまう。そんな現実は受け入れたくないが、ナナカマド博士に連絡をしてディアルガとパルキアを送ってもらう時間もないので、もはやシンヤにもどうすることもできなかった。すると、2つの装置の上に置かれている「X」の模様が刻まれた枯れ木と、大きな卵の形をしている繭から音が聞こえた。

 

 

 ピカァァァァン‼︎

 

 

 シンヤ「うっ!」

 

 ピカチュウ「ピィカァッ!」

 

 リュウガ「な、なんだよ、これ?」

 

 フラダリ「っ!ま、まさか!」

 

 

 この場にいる全員の視線が「X」の模様が刻まれた枯れ木と大きな卵の形をしている繭の方に向くと、2つの装置の上に置かれている枯れ木と繭が強い光を放った。すると、枯れ木と繭は光に包まれてポケモンの姿に変わり始めた。

 

 

 「X」の模様が刻まれた枯れ木は、全身が青と黒で占められた鹿のような姿になり、「X」状の瞳孔が入った青い瞳に、見るからに不思議なチカラが宿っていそうな煌びやかな絡み合う枝の様なツノが特徴的なポケモンの姿に変わり、大きな卵の形をした繭は、背面が黒色で、前面が赤で占められた飛竜のような姿になり、大きな翼と尻尾を広げたその姿は、まるで巨大な「Y」の文字に見えるポケモンの姿に変わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ゼルネアス「ゼェェェェェェェルッ‼︎」

 

 イベルタル「ベェェェェェェェルッ‼︎」

 

 

 この場にいる全員「「「!?」」」

 

 リュウガ「なんだこれ、ポケモンなのか⁉︎」

 

 シンヤ「もしかして、これがカロス地方の…」

 

 フラダリ「そうだ。この2体こそ、カロス地方の伝説のポケモン、《ゼルネアス》と《イベルタル》だ!」

 

 シンヤ「この2体が…」

 

 リュウガ「ゼルネアスとイベルタル…」

 

 フラダリ(だが、なぜ世界が変わろうとしているこの瞬間に、この2体が目覚めたのだ?まさか、この2人は選ばれし者だったのか?)

 

 

 ゼルネアスとイベルタルが眠りから覚めると、この場にいる全員は、神々しい姿をしているゼルネアスと、禍々しい姿をしているイベルタルの姿に見入っていて、世界が滅ぶということなどすっかり忘れていた。すると、突然イベルタルがシンヤとリュウガの近くに降りてきた。

 

 

 イベルタル「ベェェェルッ」

 

 リュウガ「な、何だよ?」

 

 シンヤ「もしかして、背中に乗れって言ってるんじゃ?」

 

 イベルタル「ベェェェルッ」コクッ

 

 

 なぜイベルタルが自分たちを乗せるのか、その理由はわからなかったが、シンヤとリュウガは自分のポケモンたちをボールに戻すと、イベルタルの背中に乗った。すると、イベルタルは翼を羽ばたかせて上に飛び始め、ゼルネアスは「サイコキネシス」を発動すると、自分の体を浮かせて地上に向かった。そして、シンヤたちを乗せたイベルタルは地上に降りると、自分の背中に乗せているシンヤたちを下ろした。

 

 

 セキタイタウン・中央

 

 

 リュウガ「サンキュー」

 

 シンヤ「ありがとう、イベルタル」

 ピカチュウ「ピィカァッw」

 

 イベルタル「ベェェェェルッ!」

 

 

 イベルタルはシンヤたちを下ろすと、再び空に飛び上がった。そして、体を丸めて赤黒いエネルギーを集め始めると、破壊の衝動である赤い光線を最終兵器に放ち、最終兵器を粉々にした。

 

 

 リュウガ「マジかよ…」

 

 シンヤ「最終兵器を壊しちまった…」

 

 リュウガ「だけど、これで二度と最終兵器は使えなくなったな」

 

 シンヤ「確かにそうだが、もうエネルギーは空に撃ち上がってる」

 

 

 シンヤの言う通り、既にフレア団は最終兵器を起動させて、集めたエネルギーを空に向かって撃ち上げている。たとえ最終兵器を壊せても、落ちてくるエネルギーをどうにかしなければ、エネルギーが落ちてきた瞬間、世界は滅んでしまうだろう。

 

 

 ゼルネアス「ゼェェェェェェェルッ‼︎」

 

 シンヤ「えっ?」

 リュウガ「なんだ?」

 

 

 突然ゼルネアスが雄叫びを上げると、ゼルネアスのツノや両前足、胸の模様が金色に光り出し、ツノからは様々な色の突起が生え始めた。そして、ゼルネアスはツノにエネルギーを集めると、ツノから「ソーラービーム」を空に向かって発射し、それを最終兵器が放ったエネルギーにぶつけた。その瞬間、上空で物凄い大爆発が起こり、辺りが一瞬だけ明るくなった。

 

 

 ゼルネアスとイベルタルが力を貸してくれたおかげで、フラダリ率いるフレア団の野望は今度こそ潰えて、この世界にいる全ての人間とポケモンの命が救われたのだ。

 

 

 リュウガ「すげぇ…」

 

 シンヤ「これが、カロス地方の伝説のポケモンの力なのか…」

 

 

 ゼルネアス「ゼェェェェルッ!」

 

 イベルタル「ベェェェェルッ!」

 

 

 最終兵器を破壊し、この世界を救ってくれたゼルネアスとイベルタルは互いに顔を見合わせると、ゼルネアスは飛び跳ねながらどこかへと去っていき、イベルタルはリュウガの目の前にやってきた。

 

 

 イベルタル「…」

 

 リュウガ「えっ?何だよ?」

 

 イベルタル「ベェェェル」

 

 シンヤ「多分、イベルタルはお前と一緒に行きたいんじゃないのか?」

 

 リュウガ「えっ?そうなのか?」

 

 イベルタル「ベェェェルッ!」

 

 リュウガ「…いいのか?俺がお前のトレーナーになって?」

 

 イベルタル「ベェェェル」コクッ

 

 リュウガ「本当にいいのかな?伝説のポケモンをこんな形でゲットして?」

 

 シンヤ「俺がディアルガとパルキアをゲットした時もこんな感じだったし、別にいいんじゃねえの。それに、イベルタルがお前を主と認めたのは、フレア団の野望を止めようとしてくれた、お前のその熱意に惹かれたってことじゃないかな?」

 

 リュウガ「そうなのか?……よし。イベルタル、今日からお前は俺の仲間だ。よろしくな」

 

 イベルタル「ベェェェルッ!」

 

 

 こうして、リュウガはイベルタルをゲットしたんだ。そして、フラダリがフレア団のボスであることや、最終兵器を使って世界を滅ぼうとしたことが明らかになると、フラダリ率いるフレア団は全員逮捕された。それを見届けた俺とリュウガは最後まで一緒に旅をすることにして、俺はカロスリーグに出場するために、8個目のジムバッジをエイセツシティで手に入れて、カロスリーグで優勝したんだ。その数日後、俺とリュウガはシンオウ地方に戻ろうとしたんだけど、俺とリュウガがフレア団を倒したことがプラターヌ博士からカロス地方にいる全員に知らされると、カロス地方を守ってくれた俺とリュウガに感謝を込めたパレードが開かれることになって、カロス地方に住んでる多くの人たちがミアレシティに押し寄せたんだ。

 

 

 ミアレシティ・昼間

 

 

 「カロス地方を守ってくれてありがとう!」

 

 「あなたたちは英雄よ!」

 

 「キャーーーッ!こっち向いて!」

 

 「本当にありがとう!」

 

 

 リュウガ「おいおい」

 

 シンヤ「凄い騒ぎになっちゃってるな…」

 

 ピカチュウ「ピィカァッ」

 

 

 シンヤとリュウガがミアレシティにやってくると、大勢の人たちがシンヤとリュウガを見ようと集まってきて、どこもかしこも騒がしかった。そして、シンヤとリュウガは、大勢のカロス地方に住んでる人たちから祝福を受けながら、レッドカーペットの上を歩いてプラターヌ博士が待っている場所にやってきた。

 

 

 プラターヌ博士「マーベラス!カロス地方に住んでる多くの人たちが、君たちを祝福しているんだ。これは誇っていいことだよ」

 

 リュウガ「プラターヌ博士。前にも言いましたけど、カロス地方を救ったのは、ゼルネアスとイベルタルですよ」

 

 プラターヌ博士「それと、君たちもね」

 

 シンヤ「ハハハッ…」

 

 

 フレア団との戦いが終わった後、シンヤとリュウガは旅を再開する前に、プラターヌ博士に連絡を取り、フレア団との戦いのことを詳しく説明した。最初は半信半疑だったプラターヌ博士だったが、シンヤのキズナゲッコウガと、リュウガがゲットしたイベルタルを見せられたことで、シンヤとリュウガの言っていたことが本当だと信じてくれた。

 

 

 シンヤ「ここまで大騒ぎになるとは…」

 

 プラターヌ博士「仕方ないさ。ゼルネアスとイベルタルのことがみんなに知られなかったとしても、フレア団がやってきたことは明るみになったからね。それに、フラダリさんやフレア団のほとんどの人たちが、取り調べの時に君たち2人に倒されたと話していたから、君たちがフレア団を壊滅させたことは内緒にできないんだ。僕の顔を立てると思って頼むよ」

 

 リュウガ「まぁ、博士からはメガリングを譲ってもらいましたから、別にいいですけど」

 

 シンヤ「でも、今回のことが世界中に知られるとなると、外を歩きにくくなるな」

 

 

 やりのはしらでアカギ率いるギンガ団と世界を賭けて戦った時、シンヤたちは人知れず戦っていたから、故郷のシンオウ地方では今回のような大ごとにはならなかったが、今回はフラダリがホロキャスターを使ったことで、カロス地方にいるほとんどの人たちがシンヤとリュウガとフレア団の戦いのことを知る羽目になってしまったので、シンヤとリュウガは少し憂鬱になっていた。

 

 

 プラターヌ博士「君たちは世界を守ったんだから、そんなことを考えなくていいんだよ。それに、人の噂も七十五日と言うだろう。ほら、この《カロスエンブレム》を受け取ってくれ」

 

 シンヤ・リュウガ「「カロスエンブレム?」」

 

 プラターヌ博士「僕から君たち2人に、フレア団を倒してくれた証というプレゼントさ」

 

 シンヤ「ぁっ…」

 

 リュウガ「プラターヌ博士」

 

 プラターヌ博士「カロス地方にいる全ての人たちを代表して、改めてお礼を言うよ。本当にありがとう。君たちのおかげで、このカロス地方や、この世界に生きる全ての人間とポケモンたちが救われた」

 

 リュウガ「いえ、俺たちの方こそ、プラターヌ博士から貰ったキーストーンがなかったら、きっとフレア団に負けてました」

 

 シンヤ「ええ。俺たちの方こそ、本当にありがとうございました」

 

 

 シンヤとリュウガはそう言うと、プラターヌ博士からカロスエンブレムを受け取った。

 

 

 シンヤ「あ、そうだ。これ、プラターヌ博士に返しておきます」

 

 スッ(カロス地方のポケモン図鑑を差し出す)

 

 シンヤ「カロス地方にいる全てのポケモンを登録できてます」

 

 プラターヌ博士「マーベラス!後でナナカマド博士に連絡しておくよ。あっ、そうだ。僕もシンヤくんに伝えることがあったんだ」

 

 シンヤ「えっ?」

 

 プラターヌ博士「ゲッコウガのことだよ。君が見せてくれたあのゲッコウガの姿は、《キズナ現象》と呼ばれるものらしいんだ」

 

 シンヤ「キズナ現象?」

 

 プラターヌ博士「うん。まだ詳しいことはわからないんだけど、信頼関係の強いポケモントレーナーとポケモンが起こせる絆の力だと言われているんだ。記録では、100年前にいたトレーナーが使っていたとされているんだけど…」

 

 シンヤ「100年前のトレーナーが…」

 

 プラターヌ博士「すまない。もっといろいろわかればよかったんだけど…」

 

 シンヤ「いえ、あの力がキズナ現象ってわかっただけでもありがたいです。ありがとうございます。…あっ」

 

 

 キズナ現象の詳しいことはわからなかったが、ゲッコウガに起きた現象がキズナ現象だとわかったことと、自分との絆で発生するものだとわかっただけでも大きな収穫なので、シンヤはプラターヌ博士にお礼を伝えた。すると、シンヤはこっちに向かって歩いてくる1人の男の存在に気づいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 AZ「…」

 

 

 リュウガ「あの人は…」

 

 シンヤ「AZ」

 

 プラターヌ博士「AZだって⁉︎」

 

 

 シンヤたちの近くに歩いてきた男の正体は、フラダリがフラダリラボにある部屋に閉じ込めていたAZだった。クセロシキを倒した後に助けたとリュウガから聞いていたが、まさかここに現れると思っていなかったので、シンヤとリュウガは少し驚いていた。

 

 AZ「…」

 

 シンヤ「どうしたんですか?」

 

 AZ「…私とポケモンバトルをしてほしい」

 

 シンヤ「えっ?」

 

 AZ「トレーナーとは何か、それを知りたいのだ」

 

 シンヤ「…わかりました」

 

 

 いきなりAZからポケモンバトルを挑まれるとシンヤは少し驚いたが、AZからの挑戦を喜んで受けると、階段を降りてAZから少し離れた所に移動した。シンヤがポケモンバトルをすると知ると、パレードを見に来ていたみんなは、これから始まるシンヤとAZのバトルに目が釘付けになっていた。審判はプラターヌ博士がすることになり、バトルのルールが勝ち抜き戦の3対3ということに決まると、シンヤとAZは互いにモンスターボールを投げてポケモンを繰り出した。シンヤのモンスターボールからはゲッコウガが出てきて、AZが投げたモンスターボールからは《コータス》が出てきた。バトルが始まると、シンヤのゲッコウガは2回発動した「みずしゅりけん」でコータスを倒し、次にAZが繰り出した《シンボラー》に「あくのはどう」を放って倒した。そして、AZは最後に《ゴルーグ》を繰り出したが、シンヤのゲッコウガが放った「あくのはどう」と「みずしゅりけん」を受けるとその場に倒れてしまう。

 

 

 ゴルーグ「ゴ…ルゥゥ…」

 

 AZ「戻れゴルーグ」

 

 シュルルーーン

 

 AZ「ポケモンバトルをしてくれてありがとう。ようやく自分を捨てられた」

 

 シンヤ「えっ?」

 

 AZ「最終兵器を造り、悲しみに囚われていた自分を」

 

 シンヤ「ぇ、じゃあ、やっぱりあなたは…」

 

 ヒラヒラッ(空から花びらが降ってくる)

 

 シンヤ「えっ?」

 

 AZ「ん?…ぁっ!」

 

 

 AZの言葉を聞いたシンヤは、目の前にいるAZが3000年から生きているAZ本人なのかと聞こうとすると、空からたくさんの花びらが降ってきた。そして、この場にいる全員が空に顔を向けると、空から黒く禍々しい花を持ったポケモンが太陽の光を浴びながらゆっくり降りてきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 フラエッテ(えいえんのはな)「エッテッ!」

 

 

 AZ「フラエッテ!(涙)」

 

 

 太陽の光を浴びながら現れたポケモン。それは、かつてAZのもとを去ったはずのフラエッテだった。フラエッテが自分の近くにやってくると、AZは右手でやさしくフラエッテを掴み、涙を流しながらフラエッテに頬ずりを行うと、フラエッテもAZに頬ずりを始めた。

 

 

 AZ「フラエッテ、3000年ぶりだな(涙)」

 

 フラエッテ(えいえんのはな)「フラァァッw」

 

 

 シンヤ「フッw」

 ピカチュウ「ピィカァッw」

 ゲッコウガ「コォウガッw」

 

 

 AZが涙を流しながらフラエッテとの再会を喜んでいると、シンヤとピカチュウとゲッコウガは笑みを浮かべながらその様子に見入っていた。すると、シンヤたちの近くにリュウガとプラターヌ博士が歩いてきた。

 

 

 プラターヌ博士「フラエッテは、ずっと待っていたんだね。心からポケモンを愛していた、優しい頃の彼に戻ってくれる日を」

 

 シンヤ「ええ」

 

 リュウガ「じゃあやっぱり、あの人は3000年前から生きてる…」

 

 シンヤ「それ以上は言うな」

 

 

 3000年という長い時が経ったが、シンヤたちやパレードを見に来ていた大勢の人に見届けられながら、AZはフラエッテと感動の再会を果たした。そしてパレードが終わると、シンヤとリュウガはプラターヌ博士やAZに挨拶をして、故郷のシンオウ地方に帰って行ったのだった。

 

 

 ブレイブアサギ号・ミーティングルーム

 

 

 シンヤ「これが、俺とリュウガのカロス地方での冒険の話だ」

 

 パチパチッ(拍手の音)

 

 シンヤ・リュウガ「「えっ?」」

 

 

 シンヤとリュウガが、自分たちがどんなふうにカロス地方を冒険してきたかを話すと、話を聞いていたみんなが一斉に拍手をしたので、シンヤとリュウガの頭の上にクエスチョンマークが浮かんだ。

 

 

 マードック「いい話じゃねえか!(涙)」

 

 ロイ「うん」

 

 ランドウ「感動したぞ」

 

 オリオ「そのAZって人、自分が大事にしていたポケモンに会えたんだね」

 

 モリー「それにしても、人間が3000年も生きてるなんてね」

 

 フリード「ああ。ゼルネアスやイベルタルとの出会いの話より、それが一番びっくりしたよ」

 

 シンヤ「俺もリュウガも、最終兵器を造ったAZさんが3000年も生きてると知った時はびっくりしたよ。初めてAZさんを見たプラターヌ博士は、最終兵器を造ったAZさん本人だと気づいてたみたいだけど」

 

 リコ「ねぇシンヤ。そのAZさんは、今どうしてるの?」

 

 シンヤ「さぁ?プラターヌ博士が住める場所を探してくれると言ってたから、カロス地方のどこかに住んでると思う。フラエッテと一緒になw」

 

 リコ「そっか」

 

 シンヤ「さて、そろそろ話は終わり…」

 

 ドット「待って!」

 

 シンヤ「ん?どうしたドット?」

 

 ドット「今度は、シンヤとリュウガがヒスイ地方を冒険した話を聞きたいんだけど」

 

 シンヤ・リュウガ「「えっ?」」

 

 

 To be continued

 

 

 次回予告

 

 

 ドットからヒスイ地方を冒険した話を聞かせてほしいと言われると、リコやミコもその話を聞きたいと言い出したので、シンヤとリュウガは、故郷のシンオウ地方でアルセウスと出会った後、どうやってヒスイ地方に行き、ヒスイ地方でどういう冒険をしてきたのかを話し始めた。

 

 

 次回「番外編3『レジェンドとの出会い!時を超えたヒスイ地方での冒険!』」

 





 投稿に時間がかかって申し訳ありません。土日が忙しくて書く暇がなかったので。

 今回はバトルの話が少ないですが、話の都合によりこうなったので、ご了承ください。おそらく次の番外編3もバトルの話が少ないと思います。
 
 それと、番外編3は次の三連休がある9月13日に書くので。
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