ポケットモンスターSV 新たな物語の始まり 作:通りすがりのポケモントレーナー
黒いレックウザに導かれてクムリタウンへとやってきたシンヤたちは、フリードとNが大婆様から聞いた話の内容から、クムリ山のてっぺんにラクアがあるかもしれないと考えたので、クムリ山のてっぺんを目指して山道を登り始めた。その途中にはたくさんの困難が待ち受けていたが、自分たちの手持ちポケモンや六英雄の力を借りて、シンヤたちは無事にクムリ山のてっぺんにたどり着いた。そして、ディアルガと黒いレックウザが互いの技をぶつけ合った衝撃でクムリ山の頂上を覆っていた雲がすべて消し飛ぶと、シンヤたちの目の前には緑がいっぱいの美しい景色が広がっていた。
クムリ山・頂上
リコ「あれが…ラクア」
テラパゴス「パァァァゴォッw!」
シンヤ「ついにたどり着いたな」
ピカチュウ「ピィカッピカッw!」
シンヤ「ディアルガ!」
ディアルガ『ん?』
シンヤ「ラクアに着いたら話すと約束した、俺との約束を忘れてないよな?」
ディアルガ『わかっている。ただし、それはリスタルの言っていた場所に着いてからだ』
シンヤ「そこに着いたら、俺がリュウセイとアリアの子孫ってことと、リコがルシアスとリスタルさんの子孫だってことをお前に教えた人物が誰なのか、ちゃんと教えてくれるんだな?」
ディアルガ『ああ。約束通り教えてやる』
ディアルガはそう言うと、シンヤのベルトについているスーパーボールの中に戻った。そして、エリアゼロでバトルしてからここまで休みなしでラクアに案内してくれた黒いレックウザが休みたがっていたので、ロイが古のモンスターボールの中に黒いレックウザを戻したあと、シンヤたちはモンスターボールから出した自分のポケモンたちに乗ってラクアへと降り立った。
ロイ「あそこにきのみがたくさんあるよ!」
ラクアへとやってきたシンヤたちが前の道を歩いて行くと、目の前の木々にたくさんのきのみが実っているのを見つけたので、ロイはアチゲータをモンスターボールから出すと、アチゲータと一緒にきのみが実ってる場所に向かって走って行った。すると、リコはニャローテを、ドットはウェルカモをモンスターボールから出すと、ロイとアチゲータのいる所に向かい、木々に実っているきのみを手に取って食べ始めた。
シャリ…モグモグッ(きのみを食べる)
ロイ「美味しい!」
リコ「うん!」
ブチッ(きのみを取る)
シンヤ「普通のきのみと比べると、かなりデカいな」
ピカチュウ「ピィカッ」
シャリ…モグモグッ(きのみを食べる)
リュウガ「だけど、味は悪くないぞ」
ミコ「うん。採れたて新鮮みたいでみずみずしいし、大きいからって味も変わってない。それどころか、栄養価が普通のきのみと違って高いと思う」
リュウガ「しかも、ホウエン地方の《マボロシじま》でしか取れない《チイラのみ》まであるぞ」
シンヤ「ホントだ。…ってか、なんか暑いな」
スッ(シンヤが上着を脱ぐ)
シンヤ「おっ、上着を脱いでも大丈夫そうだぞ」
フリード「クムリ山の標高を考えれば、ここも寒いはずなんだが…」
リコ「でも、本当に上着を脱いでも寒くないよ」
リュウガ「ここの地熱によって、適度な気温が保たれてるから寒くないのかもな」
フリード「それも気になるが、クレーター状にくぼんでいるこの地形も気になる。大婆様は、この山は火山じゃないと言っていた。なのに、なぜこんな地形になったのか…」
シンヤ「もしかしたら、ラクリウムの影響かもな」
リコ・ロイ・ドット「「「っ」」」
リコ「そっか。ラクアにたどり着いて忘れてたけど…」
ロイ「このラクアのどこかに、リスタルさんが言ってたラクリウムがあるんだよね…」
ラクアにたどり着いたことを喜んでいたリコたちはすっかり忘れていたようだが、このラクアのどこかに、リスタルの言っていたラクリウムがある。ラクアに来たことで、テラパゴスをラクアに連れて行くという目的を叶えることができたが、リスタルの言っていたラクリウムがどうなっているのか、リコたちにはそれが気がかりだった。
シンヤ「何だよ、その顔は?ラクアにあるラクリウムが怖くないのかってフリードが聞いたときは、全然怖くないって顔をしてたのに」
ミコ「あの時は興奮してはしゃいでたけど、いざこうしてラクアに来ると、やっぱり不安があるんじゃない?」
リコ「ぁっ…うん…」
リュウガ「そんなもんなのか?」
ミコ「アンタたちや私はこういうハラハラする冒険は慣れてるけど、リコたちは初めてでしょ?」
リュウガ「場数と経験の違いってことか」
シンヤ「リコ、心配するな」
リコ「えっ?」
シンヤ「いざって時は、俺たちが力を合わせて頑張ればいい。それに、やっとパゴゴをラクアに連れてこられたんだから、まずはそれを喜べ。なっw?」
リコ「あ…うん!そうだよねw!」
フリード「よし。とりあえず先に進もう。奥に行けば、何かわかるかもしれないしな」
リコ・ロイ・ドット「「「うん!」」」
ラクリウムのことは気になるが、それがどうなっているのかはこの先に行かなければわからないので、シンヤたちは森の奥に進み始めた。
森の中
シンヤ「きのみもでかかったが、周りの木もでかいな」
ピカチュウ「ピィカッ」
リュウガ「ああ。普通の木の4倍の大きさはあるな」
ドット「はぁ、疲れた」
リコ「大丈夫?」
ドット「本当にここがラクアなの?」
フリード「レックウザが待ってたことを考えると、その可能性は高いだろう」
ドット「けど、全然ポケモンの姿が見えないよ」
N「いや、そうでもないみたいだよ」
ドット「えっ?」
ガサガサッ(近くの草むらが揺れる)
オドシシ「オドォォッ」
シンヤ「おっ、オドシシだ」
シンヤたちが森の中を歩いて進んでいると、近くにある草むらから野生のオドシシが現れた。そのオドシシが前の方に走って行ったので、シンヤたちはオドシシが向かった所に歩いて行き、やっと森の中を抜けると、森を抜けた先にあったのは、各地方に生息するポケモンたちが、森や川や空で仲良く暮らしている光景だった。
ラクア
ドット「わぁ〜〜!」
ロイ「ポケモンがいっぱいだ!」
シンヤ「野生のメガニウムにドダイトス、ゲコガシラまでいるぞ!」
フリード「こいつはすごい。野生ポケモンの宝庫だ!」
リュウガ「まだ世界には、俺たちの知らない世界がたくさんあるんだな」
ミコ「ええ。シンヤたちと一緒に来て正解だったわね」
ラクアにいる野生のポケモンたちが仲良く暮らしているのを見たシンヤたちは、まさにラクアはポケモンたちの楽園と呼ばれるに相応しい場所だと思い、しばらく野生のポケモンたちを見て楽しんでいた。すると、ラクアで暮らしている野生のビッパがテラパゴスに話しかけてきて、テラパゴスと仲良くお喋りを始めた。それを見ていた野生のポケモンたちは、ラクアにやってきたシンヤたちを歓迎してくれて、Nがラクアに暮らしているポケモンたちと話し始めると、ピカチュウやニャローテたちはビッパたちと一緒に遊び始めた。
ピカチュウたちがビッパたちと遊んでいると、シンヤたちはラクアに暮らしているポケモンたちの観察を始めた。怒りっぽいオコリザルやサザンドラも暴れたりする様子はなく、天敵同士であるはずのクイタランやアイアントが近くにいても仲良く暮らしており、進化に必要な道具や特殊な条件で進化するブースターやリーフィアにニンフィア、各地方の御三家の最終進化形のアシレーヌやラグラージなど、野生ではなかなか見ることができないポケモンがたくさんいた。さらに奥に進んでいくと、大きな岩の影でピクシーとピッピたちが仲良くすやすやと眠っており、イッシュ地方の伝説のポケモンである《ビリジオン》が川の水を飲んでいるところや、カントー地方の伝説のポケモンの《サンダー》が、ドデカバシとポッポの群れと一緒に飛んでいるところを見て楽しい時間を過ごした。
シンヤ「伝説のポケモンたちも立ち寄るって話は本当だったんだな」
リュウガ「どうせなら、バトルやゲットがしたいがなw」
ミコ「それは絶対にダメよ。ここはポケモンたちの楽園で、みんな仲良く暮らしてるんだから」
リュウガ「わかってるよ」
フリード「…」
リコ「フリード、どうしたの?」
フリード「あ、いや、リスタルさんから聞いた話を思い出してたんだ。リスタルさんは、ラクリウムの暴走でラクアが崩壊しかけたって言ってたけど、その痕跡がこの辺にはなさそうだと思ってな。それに、ラクリウムも見当たらないことを考えると、俺たちがいる所は、ラクアの入り口に過ぎないかもしれない」
シンヤ「なら、もうちょっと奥に行ってみるか」
ラクアに暮らしているポケモンたちを見て楽しむと、シンヤたちはリスタルの言っていたラクリウムのある場所を目指して森の中を進んで行った。すると、周りの木々が枯れていることに気づいた。
ラクア・密林
シンヤ「ここら辺の木は、最初に見た木と違ってかなり枯れてるな」
フリード「ああ。恐らく、ラクリウムの影響だろう」
リュウガ「ってことは、ここら辺のどこかにラクリウムがあるってことだな」
最初に入った森の中は緑でいっぱいだったが、次に入った森の中にある周りの木はどれも枯れていて、まるで幽霊でも出そうな不気味な雰囲気が漂っていた。それを見たシンヤたちは、自分たちがいる近くにラクリウムがあるのだろうと考え始めた。しかし、ピカチュウたちにラクリウムの影響が出ていないところを見ると、ラクリウムはもっと奥にあるのだろうということを察したので、周りを見ながら前の道を歩き続けると、シンヤたちは原っぱにやってきた。
原っぱ
ドット「はぁ、疲れた」
テラパゴス「パァァゴッ、パゴパゴッ」
リコ「パゴゴ、もっと先に行きたいの?」
ロイ「じゃあ行ってみようよ!」
フリード「いや、今日はここまでにしよう」
リコ・ロイ・ドット「「「ええっ⁉︎」」」
ロイ「もっと先に行こうよ!」
ドット「僕も、まだ歩けるよ!」
シンヤ「お前ら気づかないのか?もうそろそろ夜になるぞ」
シンヤにそう言われて空を見上げたリコとロイとドットは、太陽が沈みかけていることに気づいた。
リュウガ「こんな森の中を夜に行動するのは危険だからな」
ミコ「そうね。今日はここで野宿して、明日の朝に出発しましょう」
リコ・ロイ・ドット「「「うん!」」」
さすがに夜の森の中を歩くのが危ないのはリコたちもわかっているようで、今日はここで野宿することに決めると、シンヤたちはテントを張って夕食を作ることにした。以前はテントを張るのに時間がかかっていたリコとドットだったが、テラスタル研修を受けているときに何度もテントを張ったことがあるので、すぐにテントが張れるようになっていた。それからみんなで夕食のカレーを作り、カレーを食べて片付けが終わると、みんな好きなことをして過ごしていたが、シンヤは1人で広い原っぱにやってくると、そこで仰向けになって星空を眺めていた。
シンヤ「空が近いから、星がよく見えるな」
リコ「シンヤ」
シンヤ「ん?リコ」
シンヤが仰向けになって星空を眺めていると、少し離れた所にリコがやってきたのでシンヤは体を起こした。
シンヤ「どうした?」
リコ「えっと、シンヤに話したいことがあって…」
シンヤ「俺に?」
リコ「うん…そっちに行ってもいい?」
シンヤ「えっ?ああ、もちろん」
シンヤがそう言うと、リコはシンヤの近くに歩いてきて腰を下ろした。
シンヤ「っで、俺に話したいことって?」
リコ「…シンヤ。私と一緒に冒険をしてくれて、本当にありがとう」
シンヤ「えっ?」
リコ「シンヤが一緒に来てくれなかったら、私、パゴゴをラクアに連れてこられなかったと思うから」
シンヤ「そんなことないだろう」
リコ「ううん。エリアゼロから戻ってきたあとに言ったと思うけど、シンヤがいなかったら、きっと私は、どこかでエクスプローラーズに捕まってた。けど、いつもシンヤが守ってくれたから、私はこうしてラクアにたどり着けた。シンヤ、本当にありがとう」
シンヤ「リコ…」
リコ「あなたは出会ったときから、何度も私を助けてくれた。ニャローテがまだニャオハだったとき、ニャオハと仲良くなりたいって私が悩んでたときも、ニャオハと『このは』の特訓をしてたときも、ニャオハが攫われたときも、一緒に冒険してたときも、どんな時でもあなたは私を助けてくれた。本当にありがとう。私、シンヤにはすごく感謝してるし、あなたの恋人になれて幸せだって思ってる」
シンヤ「それは俺も同じだ。お前と付き合ってから、毎日が楽しくなった。本当にありがとな、俺と付き合ってくれて」
リコ「シンヤ…」
シンヤ「…さて、じゃあやっておくか」
リコ「えっ?やるって?」
シンヤ「ウガツホムラや黒いレックウザに会う前の日に、ラクアに着いたらお前にプロポーズするってエリアゼロで言ったろ?」
リコ「えっ⁉︎///…あ、そうだったね///」
そう。エリアゼロでカガリと出会ったあと、シンヤはラクアでリコにプロポーズすると伝えていて、リコはそれを聞いたときから、ラクアでシンヤにプロポーズされるのを楽しみにしていたのだ。最も、今の今までリコはそのことを忘れていたようだが。
シンヤ「リコならうんと言ってくれるのはわかってるけど、ちゃんとプロポーズの言葉は伝えたかったから、俺なりに何て言おうか考えたんだけど、今それを言ってもいいか?」
リコ「えっ⁉︎///…う、うん。もちろん///」
シンヤ「じゃあ、立ってもらってもいいか?」
リコ「えっ?う、うん」
リコがその場から立ち上がると、シンヤもその場から立ち上がり、目の前にいるリコに騎士が姫に跪くように右膝を地面につけると、右手を伸ばしてリコの左手を優しく掴んで自分の方に引っ張り、リコの左手の手の甲を上に向けると、そこに自分の左手を上から重ねた。そのシンヤの行動に、リコの顔は少しずつ赤くなっていく。
シンヤ「リコ。俺は生涯、恋人のキミを愛していくことを誓うよ。そして、俺の命に替えてもキミを守り抜き、命ある限りキミの味方であることを約束する。そして、キミが18になるまで俺の隣にいてくれるなら、キミの綺麗な左手の薬指に、キミが俺のものになったという証の指輪をプレゼントして、生涯キミを幸せにすると約束するから、その時は俺と結婚してほしい」
リコ「ッ⁉︎///////////」
いつもみたいなヘラヘラする顔と違って、真剣な顔をしたシンヤに真っ直ぐ目を見てプロポーズされると、リコの顔は一気に真っ赤になってしまう。
リコ(シンヤ、かっこよすぎです!///)
シンヤ「リコ?」
リコ「あ、ごめんなさい。私、プロポーズされるのなんて初めてだから、なんて言えばいいかわからなくて…///」
シンヤ「俺も女の子にプロポーズするのは初めてなんだが…」
リコ「そ、そうだよね。…あの、結婚する相手は、本当に私でいいの?」
シンヤ「?当たり前だろ。俺は他の誰でもなく、リコと結婚したいんだ。リコ以上に魅力的な女性なんていないんだからな」
リコ(はうっ(\\\>o<///)
シンヤ「俺はちゃんとプロポーズしたから、今度はリコが返事を返す番だぞ」
シンヤはリコに約束した通りプロポーズしたのだから、今度はリコがシンヤに返事を返さなければならないだろう。
リコ「あ、うん……あの、私…///」
シンヤ「そんなに緊張しなくていいし、自分の言いたいことを自分のペースで話せばいい」
リコ「あ、はい」
せっかくシンヤがプロポーズしてくれたのだから、テンパった状態で返事を返したくないリコは、一度ゆっくり深呼吸をすると、呼吸を整えてシンヤに返事を返そうとした。
リコ「シンヤ…私も一生、恋人のあなたを愛していくことを誓います。そして、私の人生を全てあなたに捧げて、一生あなたを支えて幸せにすることを約束します。だから、私をあなたのお嫁さんにしてください」
シンヤ「…フッw、ああ」
リコ「///」
シンヤとリコが互いの気持ちを伝え合い、その場が静寂に包まれて2人だけの甘い空間になると、リコが両目を閉じて顔を下げ、シンヤに唇を突き出してきた。それを見たシンヤはリコが何をしてほしいのか察したので、リコの唇に自分の唇を重ねようと目を閉じると、自分の顔をリコに近づけようとした。……すると
『おい、あんまり押すなって』
『よく見えないのよ』
『うわっ!』
『あっ、ごめんロイ』
バタバタ(倒れる音)
シンヤ・リコ「「ん?」」
シンヤがリコにキスしようとすると、近くからリュウガたちの声が聞こえてきたので、シンヤとリコは目を開けてリュウガたちの声が聞こえてきた方に顔を向けた。すると、2人の後ろにある大きな木の真下にリュウガとロイが倒れており、リュウガの上にミコが、ロイの上にドットが乗っかった状態でシンヤたちを見ていた。
ロイ「あっ…」
リュウガ「やべ…」
ドット「えっと…」
ミコ「アハハハッ…」
リコ「な、な、な、何でみんなここに⁉︎///」
シンヤ「お前ら⁉︎いつからそこにいた⁉︎」
リュウガ「え?…えっと…」
ミコ「いつからだったかな?」
ロイ「リコがシンヤに、『話したいことがあって』って言ったときからだよ」
ドット「ロイ!」
リコ「それって…///」
シンヤ「最初っからじゃねぇか!さてはお前ら、リコが俺のいる所に向かったときから、こっそりリコの後をつけてやがったな!」
シンヤがそう言うと、リュウガとミコとロイとドットはそれぞれの顔を見合わせて笑顔を作り、その場から立ち上がると何事もなかったのようにそそくさと逃げようとしたが、それをシンヤが許すわけもなかった。
シンヤ「待てコラーーッ‼︎(╬`Д´)覗き見してたくせに、黙って逃げようとすんなーーッ‼︎」
リュウガ「だって、リコがお前の所に行くのを見たときから、何か起こるなと思ったら…」
ミコ「アンタがリコにプロポーズするって言い出すから、こんなビッグイベント見過ごせないと思ったのよ。悪い?」
シンヤ「逆ギレすんな!つうか、人が勇気を出してしたプロポーズをイベントにするな!」
ミコ「別にいいじゃない」
リュウガ「にしても、お前のプロポーズのセリフ、歯の浮くようなセリフばかりだったな」
シンヤ「リコはピュアだから、俺なりに必死に考えたんだよ」
リュウガ「へぇ〜w( ≖ᴗ≖)ニヤニヤw」
シンヤ「なんか腹立つな、その顔」
ミコ「シンヤ。リコにプロポーズした以上、今までみたいに気軽に女の子と話せないわよ」
シンヤ「そんなことわかってるよ。リコがヤキモチ焼きで嫉妬深いってことをガラル地方で知ったときから、その辺は気をつけてたからな。必要最低限なこと以外、女子とは喋らないことにするよ」
リコ「シンヤ、そこまでしてくれなくていいよ…」
シンヤ「何言ってんだよ?俺が女の子と喋ってたらすぐ怒るくせに」
リコ「うっ(・_・٥)」
シンヤ「まあ、俺もリコが知らない男と話すのを見てると嫌な気持ちになるから、それはお互い様だな」
リコ「はうぅぅ〜 (\\\>o<///)」
ミコ「はいはいw、ごちそうさまw」
リュウガ「もうちょっと楽しみたいが、もう寝る時間だから、明日に備えて早く寝ようぜ」
シンヤ「あ、そうだな」
リコ「う、うん///」
ミコ「シンヤ」
シンヤ「ん?」
ミコ「プロポーズしたからっていって、リコに手を出すのは許されないからね。くれぐれも一線を超えちゃって、リコを傷物にしたりしないようにねw(*゚∀゚*)」
シンヤ「わかってるよ!お前、俺をなんだと思ってる!」
リコ「///」
いつもリコとキスしてはいるが、せっかく絶好のシチュエーションが揃った状態でキスができたというのに、それをリュウガたちに邪魔されたのをシンヤは少し残念に思っていた。しかし、リコはシンヤが自分の気持ちを考えてくれていることや、自分が知らない男と話すのを嫌がっているという普段聞けないシンヤの気持ちを聞けたのが嬉しいと思っていた。そのあとシンヤたちは、フリードとNが待っているテントを張った所に戻ると、テントの中で眠りについた。そして翌朝になると、シンヤたちはテントを張った所をベースキャンプ地にして、テントを張ったまま出発することに決めると、持って行く荷物をまとめてラクアの奥へと進み始めた。
森の中
ドット「すごい静かだな」
リコ「うん。野生のポケモンの声も聞こえない」
シンヤ「ああ」
ドォォン(何かにぶつかる)
アチゲータ「アチッ⁉︎」
ロイ「アチゲータ!」
リコ「大丈夫?」
今シンヤたちが歩いている場所は、日差しが届かない暗い森の中だった。その中には野生のポケモンがいる気配がしないので、シンヤたちはそのことを不思議がっていた。すると、ロイと一緒に歌いながら先頭を歩いていたアチゲータが何かにぶつかってしまう。
リュウガ「何だこれ?」
フリード「岩か?それにしちゃあ妙な形をしてるな」
シンヤ(…!まさか…!「ピカチュウ!この岩に『アイアンテール』だ!」
ピカチュウ「ピカッ!チュゥゥゥッ!ピッカァァッ!」
バァァァァン‼︎
リコ「あっ!」
N「これは…」
シンヤ(やはり、思った通りか)
ピカチュウが「アイアンテール」を発動した尻尾を岩に叩きつけると、その衝撃で岩に積もった土や塵が払われ、そこから紫色の結晶石が出てきた。それを見たフリードは、目の前にある結晶石が自然にできたものでも人が作ったものでもないことに気づくと、スマホロトムを使って目の前にある結晶石を調べ始めた。
ピ、ピ、ピ、ピッ!
フリード「これは!」
ロイ「どうしたの?」
フリード「…この壁の表面から、テラスタルエネルギーに似たエネルギーが検出された」
リコ「っ!じゃあこれが、リスタルさんの言ってた…」
ミコ「100年前、パゴゴがルシアスや六英雄と一緒に、ラクリウムの暴走を止めるために作ったバリアに間違いないわね」
リュウガ「太陽の光がこの森に届かなかったのは、このバリアがあったからだったのか」
N「ポケモンたちがこの辺りにいなかったのも、これがあることがわかっていたからかもしれない」
テラパゴス「パァァゴォォ!パァァゴォォ!」
リコ「パゴゴ、向こうに行きたいの?」
シンヤ「もしかしたら、このバリアの中にあるラクリウムに反応してるのかもな」
ドット「…ラクアに着いて喜んでたけど…」
ロイ「僕たちが行かなきゃいけないのは、この奥なんだよね…」
ラクアに着いたときから、いずれここに来ることはわかっていたことだが、いざこの中に入るとなると、ロイとドットはプレッシャーを感じ始めていた。
コンコンッ(リュウガが結晶石を叩く)
リュウガ「けど、そう簡単に壊れそうなバリアじゃなさそうだぞ」
シンヤ「確かこのバリアは、ルシアスとパゴゴが作ったものだよな。なら、ルシアスとリスタルさんの子孫であるリコと、リコのポケモンでもあるパゴゴが力を合わせれば、これをどうにかできるんじゃないか?」
フリード「その可能性はあるな。リコ、頼めるか?」
リコ「…うん、やってみる。ねっ、パゴゴ」
テラパゴス「パァァゴォッ」コクッ(頷く)
テラパゴスが頷くと、リコは抱っこしているテラパゴスを地面に下ろした。すると、テラパゴスは自身の力を解放し、《テラスタルフォルム》へと姿を変えた。
テラパゴス(テラスタルフォルム)「パァァァァゴォォ‼︎」
N「姿が変わった⁉︎」
シンヤ「そっか。Nは見るのが初めてだったな。あれがパゴゴの《テラスタルフォルム》だ」
テラパゴス(テラスタルフォルム)「パァァァァゴォォォォォッ‼︎」
ドォォォォォォォォォォォンッ‼︎
全員「「「うわぁぁぁっ!?」」」
テラスタルフォルムとなったテラパゴスが大きな鳴き声を上げると、目の前のバリアに亀裂が走り、バリアが完全に壊れると、シンヤたちがいる森の中に太陽の光が届き、目の前からピンクのモヤが吹いてきた。すると、テラパゴスはテラスタルフォルムから元の姿に戻り、そのまま地面に落ちそうになったところをリコがキャッチした。
テラパゴス「パァァ…ゴォォ…」
リコ「パゴゴ、大丈夫?」
フリード「バリアを壊すために、ほとんどのエネルギー消費したんだろう」
シンヤ「リコ、一度パゴゴをボールに戻して休ませた方がいい」
リコ「うん。パゴゴ、ゆっくり休んでて」
シュルルーーン
フリード「じゃあ、これからどうするかを伝えるぞ。俺とシンヤとNの3人でこの奥に行ってくるから、残りのメンバーは、俺たちが戻るまでここで待機してくれ。安全だとわかったらすぐに戻る」
シンヤ「リュウガ、ミコ、リコたちを頼むぞ」
リュウガ「わかった」
ミコ「気をつけてね」
シンヤ「ああ」
N「うん」
リコ「…シンヤ…」
シンヤがラクアの奥に進もうとすると、リコは心配そうにシンヤを見つめていた。しかし、リコが心配するのも無理はない。シンヤがこれから向かうのは、ラクアが崩壊する場所となったラクリウムのある場所なのだから。
シンヤ「大丈夫、危険がなければすぐに戻るから」
リコ「うん」
シンヤ「ピカチュウ。念の為に、お前はここに残ってくれ」
ピカチュウ「ピィカッ」コクッ(頷く)
シンヤ「リコ、ピカチュウのモンスターボールを預けとくから、ピカチュウのことを頼むな」
リコ「うん」
フリード「行くぞ」
シンヤ「ああ」
シンヤがピカチュウとモンスターボールをリコに預けると、フリードとシンヤとNの3人は、バリアに包まれていたラクアの奥に向かった。
ラクアの奥・ラクリウムの原石がある場所
シンヤ「こりゃ酷いな」
N「これもラクリウムの影響なのかな?」
フリード「恐らくな」
シンヤ「ぁっ、これは!」
バリアの中に包まれていた所を進んで行くと、シンヤたちは周りの光景に驚いた。なぜなら、この辺りの木々は枯れ果てており、周りにはピンクのモヤが立ち込めていたからだ。そして、シンヤたちがさらにラクアの奥に進んで行くと、そこには大きなピンク色の結晶石があった。
フリード「間違いない。ラクリウムだ」
N「これが、ラクリウム…!」
シンヤ「ああ、スピネルが持ってたのと同じものだ」
ラクアに来る前からブレイブアサギ号で話していたので、最初からわかっていたことだが、やはり、ラクリウムは100年経った今でもラクアに存在していた。
フリード「キャップ、大丈夫か?」
キャプテンピカチュウ「ピカッ」コクッ(頷く)
フリード「よし。シンヤ、N、一度リコたちを呼びに行こう」
シンヤ「ああ」
N「ええ」
「その必要はありませんよ」
シンヤ・フリード・N「「「っ!」」」
ピカチュウ・キャプテンピカチュウ「「ピカッ!」」
シンヤ「この声は…!」
N「まさか…!」
ラクリウムはポケモンを狂暴化させる危ない物質なので、フリードは肩に乗っているキャップに異常がないかを聞くと、キャップは大丈夫だと答えた。それを聞いたフリードは、とりあえずはこの先に進めそうなので、待機させているリコたちを呼びに行き、リスタルの言っていた巨大なラクリウムの結晶石がある場所に向かおうとシンヤとNに伝えた。すると、後ろから聞き覚えるのある声が聞こえてきたので、シンヤとフリードとNは後ろに振り向いた。するとそこには、スピネルとゲーチスとフラダリの3人が立っていた。
ゲーチス「久しぶりですね、N」
スピネル「フフッw」
フラダリ「…」
N「父さん」
フリード「まさか、ここで会うとはな」
シンヤ「エクスプローラーズ!」
To be continued
次回予告
ラクアの奥にやってきたシンヤたちを待っていたのは、シンヤたちを待ち伏せしていたエクスプローラーズだった。ライジングボルテッカーズとエクスプローラーズが互いに相見えると、ついにラクアを舞台にした戦いが始まった。
次回「ラクアでの対決!ライジングボルテッカーズVSエクスプローラーズ!」
ポケモンZ-Aをクリアしたあと、全てのメガストーン集めが終わり、ポケモン図鑑が完成し、AZのフラエッテをゲットしたからほとんどやることが終わったので、また小説を書き始めます。そして、番外編4は11月15日に書きます。