ベラドンナを正式装備として認めてもらうためにフリティア先生が全力で走る話です。

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フリティア先生だって走れるもん!


走れ!フリティア先生!

フリティアは歓喜した。たまには、かの不審者の分析員を誉めねばならぬと決意した。フリティアには予算がわからぬ。フリティアは、ユグドラシル社の研究員兼分析員である。コーヒーを吹き、ドローンと遊んで暮して来た。けれども、予算に対しては、人一倍に敏感であった。きょう未明フリティアはベッドから起き、|あらゆる朝のルーティーンを頭が寝たままこなし《野を超え山超え》、十階離れた()の研究室にやって来た。フリティアには予算を無理やり獲得できる権力も、人脈もない。内気なベラドンナと二人で開発している。このベラドンナは、フリティアの新装備として認められるため、そして、予算をもらってより強化できるように、会社の或る堅気な一役員を、近々、説得することになっていた。お披露目会も間近かなのである。フリティアは、それゆえ、最終調整に余念がなかった。

 

「これで......ヨシッ。うん、ばっちりだね!」

 

先ず、フリティアは最終調整を終わらせ、会社の廊下をぶらぶら歩いた。歩いてるうちにフリティアは、覚醒者としての生存本能か、はたまた予算獲得に関する本能か、どちらかわからないが、会社の雰囲気を怪しく思った。ひっそりしている。のんきなフリティアも、だんだん不安になって来た。路で逢った若い社員をつかまえて、何かあったのか、と質問した。若い社員は、あたりをはばかる低声で、わずか答えた。

 

「この会社の役員は頭がおかしい」

「え、今更どうしたの」

「この会社の役員はタイタン殲滅にもっと力を入れるべきだ。もっと予算を安全部に回すべきだ。このままだと人類は滅ぶぞ......」

「えっ、予算足りないの!?」

 

聞いて、フリティアは驚愕した。しかし、そのまま役員に乗り込んで異議申し立てをするほど、愚かではなかった。とりあえずフリティア(かわいい最強な先生)は考えた。そうだ、実績を作ろう、敵をお掃除すればいいだろう、と。

 

フリティアはスラムエリアとスカイタワーに向かった。そこでベラドンナがビームで、コヨーテや降臨団をキレイキレイした。彼らは最初からいなかったかのように消えてなくなった。

 

「きっとこれで認められるはず!フリティア先生だからね!」

 

しかしふと我に返って思った。ほかの子でもきれいにお掃除はできると。ナイフでタイタンをワンパンする子や、空飛ぶスナイパー(ドM)には叶わない。これだと、ベラドンナの差別化に失敗するとフリティアは理解した。

 

「うーん......うーん............」

 

フリティアは考えに考えたが、考えすぎて寝落ちした。ベラドンナが布団をかけていた。

 

「あ、寝落ちしてた。」

 

眼が覚めたのは翌る日の明朝である。フリティアは布団を跳ね除け、南無三、寝過したか、いや、まだまだ大丈夫、これから対策を考えれば、予算は十分にもらえる。ふとフリティアはカレンダーを見た。

 

今日の日付に大きくて赤い字が書いてある。

 

「ベラドンナのお披露目会✨」

 

フリティアはこれは夢だと思った。思いたかった。しかし、ベラドンナが頭に突撃してくるので現実だと認識せざるを得なかった。

 

「あーどうしよう......やっぱこういう時は分析員だよね!」

 

フリティアには竹馬の友がいた。である。彼は或る日宇宙から落ちてきた記憶喪失者だが、ヘイルダム部隊の指揮には秀でていた。やはり困ったときは友である。フリティアは研究室を飛び出し、分析員の元まで一直線に走った。

 

「分析員!ちょっとあの役員説得するの手伝って!」

「待てフリティア、突然現れてあの役員言われてもわからないぞ。誰だその役員は。」

「予算仕切ってる人!ちょっとベラドンナとほかの研究予算通したくて」

「それ、一介の分析員にできると思ったのか......?」

「え、無理なの?」

「直接は無理だが、間接的にやる方法ならあるぞ―」

 

―そう、敵を殲滅しまくればいい。

「ごめん分析員、昨日、目についたコヨーテと降臨団は消しちゃった。」

「......。さすがフリティア大先生だ。もう実践済みとはな。そうか、それで今日は平和に......」

 

分析員は困惑したが、なんとかフリティアを誉めた。さあどうする分析員。ベラドンナの未来は半分くらい君の肩にかかっているぞ。

 

「なら、ヒーラや2型検証機甲みたいなでかい奴らをたくさん倒すのはどうだ?まだ倒してないだろう?」

「あ、いいね!さすが分析員、頼りになる!」

「よし、じゃあまずはさっきここで出現したヒーラから」

 

すでにフリティアの姿はそこになかった。

 

「よし、まずはそこのヒーラからだね。」

 

たまたま出現したヒーラにフリティアは狙いを定める。そのままヒーラのまるい頭にベラドンナビームを最大出力でぶっ放した。一瞬で溶けるヒーラ、周りの廃墟も巻き添えで溶けていった。

 

「ヨシッ、次!」

 

この調子で、フリティアはありとあらゆるでかい敵を殲滅していった。2型検証機甲、2型検証機甲・荒猟、ヒーラ・怒棘、ケルベロス、テウメッサ、ボーヴォワール13。この世に存在する大きい敵を許さないとばかりに、ベラドンナビームで殲滅していった。

 

「ふぅ、さすがのフリティア先生も疲れたな~。これでいいかな?」

 

ベラドンナはうなずいている。きっとこれでいいのだろう。フリティアはそう判断して会社に戻った。

 

「分析員!とりあえず目についた敵また倒してきたから、この実績を強調して役員の説得よろしく!」

「お、おぉ、フリティア、おかえり。とりあえずしばらくは出撃任務がなくてよさそうだな......」

「でしょ、フリティア先生に感謝してね!」

 

その数時間後、お披露目会が開かれていた。フリティアはベラドンナをそれっぽい格好にさせようとしたが、さすがに止められてやめたようだ。

 

「では、こちらのベラドンナによる高威力熱戦攻撃により、バッファーエリアの平和が維持されたということで、ベラドンナをフリティアの正式装備として認めます。また、予算も後程通達......」

 

「やったぁ!」

 

フリティアは歓喜した。たまには、かの不審者の分析員を誉めねばならぬと決意した。ベラドンナは主人の頑張りを誉めようとして頭に突撃した。

 

またしてもフリティアは歓喜した。フリティアは健康診断を受けていた。あの殲滅戦で、フリティアは肺活機能が強化されたようだった。

 

フリティア先生は言った。

「困ったときは友、つまり A friend in need is a friend indeed ってことだね!」

 




フリティア先生におふとんかけるドローンかわいい。(末期
フリティア先生の作品集みたいなの公式から出してほしいです。

pixivでも投稿してます。
https://www.pixiv.net/users/92753960

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