アルビノ少女の異世界旅行記 ~私の旅は平穏無事にといかない~   作:影薄燕

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第2話 スキルの紹介で~す

 

 どうも。みんな大好き――かは分からないけど、永瀬雪菜です。

 現在私は森の中を歩いています。

 

 辺り一面木、木、木、草、木。

 それがず~~~と続いてんだよね。もう飽きてきた。

 

 あのあと、何とかして人がいる場所(山賊がいる所は論外)に向かう為ヘルプに1番近くの村もしくは街の方角を教えてもらった。

 で、ちょうど半日もせず行ける距離で村があるみたいなんで、歩きながらさっきはできずにいたスキルの確認をしている。

 いい暇つぶしになったよ。

 

 

 

 ツッコミたいことだらけだけどな!

 

 

 

 まずはチートスキルから確認しよう。

 【EXスキル:ヘルプ】と、同じく【EXスキル:SPマスター】。

 この2つはこれから先、確実に世話になるから重要スキルとなる。

 

 そうそう。さっき取得可能スキルリストを開いたらSPがそれなりに増えてた。

 

 

【取得可能スキルリスト】 〈所持SP:32〉

・闇系魔法 LV.1(必要SP:1)

・炎系魔法 LV.7(必要SP:50)

 

 

 炎系魔法をLV.6まで取ったことで所持SPは24だったんだけど、今は8SP増えて所持SP:32になっている。

 

 6人の山賊を倒したことによる増加が8SPって多いのか?

 一応ヘルプで比率を聞いてみたけど、お頭が3SPで部下5人が1SPだった。

 

 

 ところでお気付きであろうか?

 件の山賊を塵にしちゃった炎系魔法、その次のレベルを取得するために必要なSPが一気に跳ね上がっていることに。

 

 LV.6までは1SPずつ増えてたのに、まさかの50SP。何と驚きの約50倍!

 

 これ、取得したらヤベー奴だろ……

 頭の中警報鳴りまくってる。余程のことでもない限り封印だ封印。

 

 気を取り直して次に行きましょう! ――って言いたいところなんだけど、その次が1番の問題児なんだ。

 

 

『〈EXスキル:不老〉……年を取らなくなり、見た目が変わることもない。不死ではないので注意』

 

 

 最初見た時、見間違いかと思ったさ。

 何度も見直したよ。目、ゴシゴシしたよ。

 手に付いていた土が目に入って痛かったよ。

 

 ………………うん。

 

 

 あんのクソ神、やらかしやがったああああああああああっ!!

 

 

 つまり、つまり……! 私の身体は若いまま。永遠の14歳。逆に言えばこれ以上成長することができなくなったということ。

 あと数年でなるはずだった、ボン! キュ! ボン! の魅惑の大人ボディーになれなくなったってことだよおおおおおおおっ!!

 

 私の胸、一生成長期のままとか……

 もっと他に言うことあるだろって? そんなの無い。

 現代日本なら大問題だけど、ここはファンタジーの世界。大丈夫大丈夫。何かあってもいくらでも誤魔化せるって。……たぶん。

 

 お次は固有スキルの紹介。

 逃げ足と生存本能は知っているから、3つ目だけ。

 

 

『〈固有スキル:幸運(大)〉……自身の運に大幅な補正』

 

 

 はいウソーーー!

 異世界に降り立ってすぐ山賊と遭遇したり、爆発で吹き飛んだり、地面に激突したりと不幸が続いてまーす!

 

 お次はユニークスキル残り2つ。

 

 

『〈状態異常完全耐性〉……全ての状態異常を受けつけない』

 

 

 シンプルイズベストだね。

 実はかなり役立ってんだよ。現在進行形で。

 

 アルビノの特徴なんだけど、私ってば肌が弱いんだよね。外出る時は専用の塗り薬付けてからじゃないと危なくて。

 目にも専用のコンタクト入れてるし。

 

 だがしかーし! この状態異常完全耐性の効果により、それらが必要ないことが分かったのだー!

 これだけは神に感謝だわ。まだ好感度ぶっちぎりマイナスだけど。

 

 

『〈闇系魔法無効〉……自身に対する【闇系魔法】を無効化する』

 

 

 そして最後のスキル。これに対してはよく分からないんだよね。

 いや、意味が分からないというよりも、闇系魔法を無効化するようなスキルが何であるのて話よ。

 

 【ヘルプ】に聞きゃあ早いんだろうけどさ? 使いながら考えたわけ。分からないことあるからって何でもかんでもヘルプに聞いてたら、せっかくの異世界生活が“おもしろくない”なって。

 

 もちろん聞くべきことは聞くよ? 【ヘルプ】の存在意義だし。

 でもねー、私ってばゲームする時、攻略サイトとか可能な限り見ない主義なんだよねー。知らなきゃ先に進めないって所以外は自力でなんとかしたいの。

 

 それに、何でもかんでも頼ってばかりじゃダメ人間になっちまう。

 頼れば楽にはなるけど、この世界で生きていく私自身(・・・)の力にはならない。そんなことしたら古本屋の爺さんに合わす顔がない。ヘルプに頼らなくても安心安全に生きていけるようになるのがベストだ。きっとそのほうが楽しい。

 

 せっかく異世界に来たんだから楽しく生きたい。

 答えが分かっている道を通るだけじゃつまらない。

 

 だから私は、可能な限り自分の足で歩いてみる。

 

「結構歩いたし、もう少しで森抜けると思うんだけど……本当にこっちか?」

 

 ――歩き続けて不安になってきました。

 

 出来れば夜になる前に近くの村へ辿り付きたいんだけどなー。何も準備していない状態で一夜過ごすとか無理っす。

 

「……ん? 随分綺麗な花だな」

 

 ふと目に入った青みがかった花。こう、ザ・異世界の植物!って感じがするわ。地球でも珍しいのはあるけど、そのどれとも違う。

 

「何て花だろ? 【ヘルプ】教えてー」

 

 花の名前ぐらい知るのはいいでしょ。

 

 

『〈レーベの花〉……回復薬を作る際に使用すると、品質が良くなる。群生地があったが、永瀬雪菜の魔法により全滅した』

 

 

「ブルッハ!?」

 

 ゴフッ、ガフ。あ、危うく精神ダメージだけで死ぬとこした。

 自分で話題振ったら、地雷でしたみたいな。

 

 てか、群生地無くなったとしたらかなり希少なんじゃないこの花。

 高値で売れないかなー?

 

「けどそのままの状態で持っていけるわけないし……ラノベだと収納とかアイテムボックスとかのスキルがあると思うけど……」

 

 あるかなー? 

 

 

【取得可能スキルリスト】 〈所持SP:32〉

・闇系魔法LV.1 (必要SP:1)

・炎系魔法LV.7 (必要SP:50)

・アイテムボックス(小) (必要SP:1)

 

 

「あったー! やりい。さっそく取得しよ」

 

 実際あると便利だしね。

 

 で、取得してみた結果、(小)だと大体旅行カバンぐらいの量が入ることが判明した。しかも中は時間経過がゆっくりみたい。

 時間経過無しは(大)とかになるのかな?

 

 花はできるだけ傷つけないよう根っこごとアイテムボックスに入れた。どの部位をどれくらい使うのか分からんし。

 手が土まみれになったけど、どうしようもない。

 

 それからさらに歩くこと数分。ついに――

 

「抜けたー!」

 

 やっと森から出たぞー! よく見たら道っぽいのもある。

 もしかして、この森って人が結構来たりするのかな?

 

 ……私のやらかしは一生心の中に閉まっとこ。そうしよう。

 

「ここまで来たらあとは早いな。道を辿れば村に着くだろうし、そこでなるべくフレンドリーに交流を深めて情報収集だ」

 

 最初の村には基本的な情報をくれる人がいっぱいだからね。

 どこ情報? ゲームですが何か?

 

 それでは最初の1歩を踏み――

 

 

 

 

 

「キャアアアアアアアアアア!?」

 

 

 

 

 

 ――!! 悲鳴!? どこから?

 




 次回は主人公以外の視点です。
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