*YouTubeの件はお恥ずかしながら元ネタ知らず自分がYouTubeで転生カヤちゃん概念知ったので紹介しました。
元ネタ後で追加記入します。感想ありがとうございます
連邦捜査部『
連邦生徒会長が失踪前に設立した超法規的組織の顧問。
連邦生徒会長がなぜこんな組織を作ったか未だに理由は分からないが、それでも今こうして目の前にいる大人が『先生』というのであれば、いよいよその組織は動き始めるのであろう。
キヴォトスの行政を司る者がいなくなり、代わりにありとあらゆる学園に干渉できる存在、いわゆる何をやっても許される『大人』がキヴォトスにやって来たのだ。
連邦生徒会防衛室、キヴォトスの治安維持を任される存在として、見極めなければなるまい。
「おやおや、ここにいらっしゃったのですね主席行政官」
極めて平静に、されど声色は高めで声掛ける。
こちらの声に反応して連邦生徒会統括室主席行政官であり連邦生徒会長代行の七神リンが振り返る。
「ああ防衛室長、よいところに来てくれましたね」
リンの顔にほんの少し安堵の表情が浮かぶ。先ほどからリンと男性を取り囲むように話をしている生徒たちに辟易としていたのであろう。
元々彼女は主席行政官というだけあり行政に関する仕事は専ら右に出るものはいないが生徒間の調停は苦手である。見る限り抗議者はキヴォトスでも有数の名門学園であり、地位も相当の生徒である。迂闊な対応は連邦生徒会の信頼失墜になりかねない。…そもそも失墜するほどの信頼があるかという点は置いておくが。
いずれにせよ、こういうのは自分の出番であろう。
「ええ、例の会議の件で確認をしたいことがありましてね。それにしても、トリニティの正義実現委員会副委員長に自警団の方、ゲヘナの風紀委員会、ミレニアムのセミナーの方々がお集まりになられているとは、壮観ですね。連邦生徒会にお越しいただきありがとうございます。本日はどのようなご案件でしょうか?」
できる限り無礼にならないように言葉に気をつけながら笑顔で語りかける。この場には不倶戴天のゲヘナとトリニティの生徒がいる。少しでも場を刺激しないよう心がけねば。
「ああ!ちょうどよかった防衛室長!聞いてくださいよ」
青髪のミレ二アム生徒、早瀬ユウカを筆頭に集まった生徒たちの標的がリンから私に移る。内容を聞けばやれ自校の生徒が襲われるようになっただの武器の不法流通が今までの倍以上に増えたなど、確かに防衛室の案件である。
そういえば書類の束に今書いた内容の意見書や報告書が上がっていたな。そう思いながら各々の学園代表者に謝罪とそれぞれの案件に対する具体的な解決策や現在動いているものに対する進捗情報を話していく。各学園生徒は納得はしていないような表情を見せながらも先ほどの食ってかかる様子はなくなった。どうやら矛を収めてくれるようだ。
生徒たちのボルテージが下がったところで本題に移るとしよう。
改めて先ほどから視界の中で手持ち無沙汰にしている男性に視線を向ける。
「そういえば挨拶が遅れて申し訳ございませんでした。私は連邦生徒会防衛室の長官、不知火カヤと申します。お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか?」
目の前の男性は人の良い笑みを浮かべながら頬をかいている。比較的低身長の自分が言うのも何ではあるが、頼りない雰囲気に対して身長はとても大きい。この中で一番背丈が高いであろう正義実現委員会の副委員長の身長が彼の目線より低い位置にあるのだから相当な高身長であろう。
顔もメガネが冴えない印象を与えていることさえ除けば中々に整っている。冷淡さがのぞき見えるような切れ長の目元とほんの少し見える笑窪が見せる人の良さという不思議な特徴を持つ顔。ただその笑顔もどことなく疲労の影が見えるのは気のせいであろうか。
身長と顔の良さに反して頼りげのない雰囲気をこうも纏うことができるのは一種の才能ではなかろうか。
外見はある程度把握できた。次は相手の出方である。
“はじめまして。突然だけど、シャーレ?ってところの顧問になった先生です”
ニヘラと先ほどの猛禽を思わせるような瞳からは考えられないような優しい笑み見せながら先生が挨拶する。この様子からして、表立ってはこちらを『子ども』として舐めてかかる様子は見受けられなさそうだ。
少なくとも笑顔で話しかけられたのだ。こちらも相応の笑顔で返そう。
「ええ、噂はかねてより連邦生徒会長より伺っております。先生はキヴォトスにとって…いえ、生徒にとってとても重要な存在なので何卒『よろしく』と」
“そうなんだ。うん、分からないことがあったらよろしくね!”
隣より『んんっ』と咳払いが聞こえる。そういえば元々リンは何か先生に説明している途中だったな。『失礼しました』と謝りながらリンにバトンを渡す。
どうやら他の学園代表者たちには先生の紹介が終わっているらしく、今は先生の拠点となるシャーレの説明をしているところであったようだ。
そういえばここから30kmほど離れたところに連邦生徒会長名義で謎の建物があったが、まさかそこがシャーレの部室であったとは…。連邦生徒会長名義で新しい物件を購入されているとの報告があったため失踪後に公安局生に捜査してもらったことがあったが具体的に連邦生徒会長に繋がるようなものは見つからなかったので放置していたが、なるほど、こういうことか。
脳内で昔のことを思い出していると、リンの無線から
『そこはいま矯正局を脱出した生徒が暴動を起こしている』と聞こえた気がしたが、気のせい…ではないのだろうなぁ…。
ブルブルと震えるリンに声掛けるのが少々億劫でならない。
まぁ、仕方ないか。矯正局脱獄もそれに伴う暴動も、どちらも防衛室の失態である。
「申し訳ないです首席行政官。こちらの失態です」
「…いいえ、防衛室長のせいではありません」
「いえいえ、治安維持は私の管轄です。お詫びと言っては何ですが、ヴァルキューレ警察学校の生徒たちに先生の警護をお願いしようと思います」
それに良い機会である。
空路が無理なのであればシャーレの先生をヴァルキューレで護衛し私も付き添いながらリンちゃんと一緒にシャーレとキヴォトスを先生に紹介しよう。さすればこの超法規的組織を司る『大人』をよく観察できるし、暴動を収めることができれば連邦生徒会とともに落ちつつあるヴァルキューレの治安維持組織としての信頼回復も合わせてできるであろう。一石二鳥の案件である。
ここはピンチをチャンスに。汚名返上の名誉挽回といこうではないか。
「ではさっそくヴァルキューレ警察学校に連絡をとりますね。確か今なら警備局の第三小隊が待機していたはず」
善は急げとばかりに自身の携帯電話を取り出す。するとこちらから電話をかける前に着信を受信した。宛先はちょうど今電話しようとしていた相手である。
「ああ公安局長ちょうどよかった。少しお願い事があるのですが、警備局の第三小隊は今動かせますか?」
『……防衛室長、申し訳ないのですが先にこちらから報告を申し上げてもよろしいでしょうか』
おや?なにやら公安局長の反応が芳しくないな?
普段であれば二つ返事か、もしくはこちらの言い分を聞いてから意見具申をするはずなのだが。
とりあえず公安局長の言いにくそうな言葉につづきを促す。
「ええ大丈夫ですよ。どうなさいました?あ、ただ第三小隊の件はなるべく急ぎでお願いしたいので、その報告は時間がかかりそうですか?」
『……あの、その、まさにその第三小隊の件、なのです』
……おや?なにやら空気が変わった気がするが、気のせいであろうか。
ここに来て何かイレギュラーが発生したのか?いや待て待て、確かにヴァルキューレ警察学校は現在その大部分を連邦生徒会長捜索に当てていて治安維持能力は落ちているとはいえ、そこは次長と頭を抱えながら作り上げた綿密なスケジュールによる徹底した管理とようやく届いた大量のミレニアム製の警備ロボによるパトロールで不完全ながらもカバーできているはずだ。何かあった際の余剰戦力は欠かさないようにしていたはず。
いや待て落ち着け不知火カヤ。そうだ、なにも第三小隊がダメなら他の余剰戦力を回せば良いではないか。非番だが第七小隊もいるし、なんなら虎の子のSRT特殊学園生もいる。何の問題もないはずだ。
とりあえず待たせるのも可哀想であるし、時は金なりともいう。公安局長の話の続きを促そう。
「こほん、第三小隊がどうなさいました?」
できる限り平静を装いながら明るい声で応える。報告はこちらの態度次第によっては相手に畏怖を覚えさせ、最悪の場合は隠蔽体質を植え付けてしまうこともある。ゆえに平静でなければならない。
『実は、D.U.クロガネ地区にて暴動が発生しており、本来であれば警備ロボットと第二小隊が鎮圧する予定でしたが想定以上に抵抗が激しいため、そちらに第三小隊を回してしまいましたのでご報告をと』
…うん、これはまぁ仕方ない。
治安維持のために予備戦力を使用するのはごく普通である。犯罪件数が鰻登りのこのキヴォトスで予定通りに物事が進むことは少ない。
そのための余剰戦力である。正確には余剰でなく非番であるため心苦しいが、将来のヴァルキューレの評判にも影響する。ここは残業代を奮発せねばなるまい。
「わかりました。では申し訳ないのですが、第七小隊に連邦生徒会本部まで非常呼集をお願いします。ああ、残業代は弾むと忘れずに伝えてください」
『実は、その、第七小隊はすでに出動済みです』
……おや?
「すみません、聞き間違えたかもしれないのでもう一度質問しますね? 第七小隊が出動済みと聞こえたのですが」
『はい。第七小隊は非番で出かけているところ昼食をとっていた店が美食研究会に襲撃されたとのことでその鎮圧に動いているとのことです』
うーむ、これは予想外だ。流石に非番時の行動は予測できないし、相手は予測不可能のゲヘナの2大テロリストの片割れの美食研究会。本来なら相手をするゲヘナ風紀委員会はD.U.地区内であるため干渉しにくいし、この間は逆にこちらがSRTを使ってゲヘナ地区で派手に動いて風紀委員会の領域を侵害したため下手にお願いすることもできない。
以前のことは緊急であったため本来なら書面で他学区で治安維持行動を行う許可を取らねばならないところを私個人が風紀委員長に事前に連絡して許可は得たのでことなきを得た。ただそれは風紀委員長と長らく友好関係があったため実現できたことであり、後々のことを考えると正式な手続きなしで他学区に攻め込んだと判断されかねないし積み上げてきた関係が崩れるとこれから引き継いでいく後輩に迷惑がかかる。
これ以上迷惑をかけることはできない。 つまり、第七小隊は動かないことになる。
「で、では仕方ないですね。SRT特殊学園に連絡を…」
「それはオススメできません」
今度は隣にいたリンより声がかかる。
ああ、そうだ。元々リンに会いにきた理由がそうであった…
「SRTは今現在連邦生徒会内でも不安定な立場にあります。ただでさえ以前の廃校提案は貴女の手腕で中立派を引き込めたからなんとか廃案にできましたがそれでも存続派が2/3を割り切るぐらい危うかった。ましてや今回のゲヘナ地区による強行捜査により一部風紀委員会生徒による反発とそれに追従した廃校派の勢いが強まってます。これ以上は『防衛室の増長』と捉えられかねません」
元々SRTの絶大な武力とそれを扱う権限、それに伴う『責任』を誰も取りたがらなかった。
かのカイザーPMCの本拠地に乗り込み証拠を取り押さえて無事脱出する姿。災厄の狐が捕縛され護送される姿がクロノスを通してキヴォトス全域に知れ渡るとともにSRTの恐ろしさは周知の事実となった。
そしてその活躍により、当時の防衛室長含め数名の連邦生徒会役員が更迭されたのは連邦生徒会に深い恐怖を刻みつけた。基本的に生真面目な生徒の多い連邦生徒会役員ではあるが、その生真面目と息を抜けない過酷な労働環境に企業の毒蛇どもが狙いをつけないわけがない。資金献金、装備や施設の提供、祭りの協賛に卒業後のポストなど、日々神経を擦り減らす役員にとっては抗い難いものであっただろう。
幾人かの生徒会役員はそれ以来SRTを生徒会長が率いる督戦隊と見てしまっているのだ。かくいう私も当時の防衛室長には可愛がられていた(強制学園行脚)のでSRTに対して思うところがないわけではない。
そんな最中、絶対的君主とされていた連邦生徒会長が失踪したのだ。その下にいたSRTはさぞかし憎かろう。SRTにとっては冤罪であるし、汚職した彼女たちが悪いという部分は擁護しようがないが、連邦生徒会長が見出すぐらい真面目で優秀な生徒達がそんな汚職に手を染めてしまうような過酷な環境が連邦生徒会なのだが。
さらには、連邦生徒会長の懐刀である彼女たちはなまじ選ばれし者であると自負しているため、連邦生徒会内でもその扱いに困っている。
かくいう私も自前のヴァルキューレ警察学校という連邦生徒会唯一の治安維持組織の長であり絶大な武力を持っている。そんな治安維持組織の長の元に、場合によっては『連邦生徒会に対抗するため』と思われて設立されたかもしれない少数精鋭の武装集団が合併されるのは、『それをやるかやらないかではない。それができてしまうのかどうかである』と前世で何かのアニメで見たやけに納得できてしまう理由がある。
以上の点を踏まえると、将来的にはSRTの鮮烈な護衛による世間への宣伝効果にもなるかもしれないが今は『防衛室が連邦生徒会長の懐刀を私用で使っている』と取られかねない。
だが、それでも諦めるわけにはいかない!
何事もファーストインプレッションが大切なのだ。ここで着任初日の連邦捜査部顧問がどんな人物であるか、もしくは先生にヴァルキューレを通して連邦生徒会が如何に頼りになるか、しいては先生の護衛を通してキヴォトスにヴァルキューレの活躍を知らしめてそれにより治安維持組織として期待されてキヴォトスが平和に向かうであろう第一歩となる重要な場面であるのだ。
このまま何もしなければヴァルキューレはいつまで経っても『頼りなし』の評価のままである。そんな最中に舞い降りたこの好機、この起死回生の一手、千載一遇のチャンスを逃すわけにはいかない!!
「であれば今シャーレの最寄りにいるであろう連邦生徒会長捜索部隊を引き抜いて護衛を!」
『残念ながら最寄りの部隊は全員D.U.学区外です』
「な、ならば公安局から人員を」
『公安局は大半が室長命令による犯罪組織とそれに類する疑わしい組織に対する潜入捜査で人員不足。残りは矯正局脱獄囚人の追討で空きがありません』
「うっ…ならば生活安全局…は流石に力不足ですか」
『申し訳ないです』
「あっ!ならば空いている防衛室の人員を率いて私が先生の警護を行えばよろしいのでは!!」
「それを可能にできるほど防衛室は余力があるのですか?」
度重なる公安局長の指摘にめげずに意見を述べるが、最後には
ここにきてようやくカヤは防衛室の起死回生の一手が潰えたことを受け入れるしかなくなった。
「…致し方ありません。今回こそヴァルキューレ警察学校がいかに素晴らしい組織であり、このキヴォトスのために奮闘しているかを世に知らしめる良い機会だとおもったのですが、先生には別の機会にでも知っていただきましょう。ヴァルキューレが行けない代わりにシャーレには私も同行します」
“うん、ありがとう。でもカヤがそんなに褒めてるんだからとっても良い子たちなんだなぁって今のでハッキリ分かったよ”
先生はニコリと笑顔でカヤに話しかける。
屈託のない笑顔でそう言われれば納得せざるを得ない。少なくとも先生にはヴァルキューレは頼りない生徒の集団と思われなかっただけでも良しとしよう。
「では首席行政官、車はウチの防弾車両がありますのでそちらを使用しましょう。カンナも報告ありがとう。第三小隊の指揮はお願いします。第七小隊は次長に指揮を委譲してください」
『ええ、お忙しいところ失礼しました』
状況をまとめながら指揮を割り振り、自身は装甲車の手配のために電話を切る。次に次長に連絡し、美食研究会の鎮圧指揮と装甲車手配を依頼せねば
「もしもし次長、お忙しいところ申し訳ないのですが至急手配していただきたいものがあるのですが」
『ええ室長、私も室長に“至急”お願いしたいことがありまして』
……おやおや?
これは、デジャヴというものでしょうか?
背筋に冷や汗が流れる嫌な感覚を味わいつつ、話を促す。
「えっと、ひとまず先にそちらの案件を伺いましょうか。どうなさいましたか?」
『感謝します室長。実は…その、ですね…』
次長が言いづらそうにして言葉を濁しているが辛抱して待つ。
やがて次長は決心し、報告を始めた。
『実は、先ほど温泉開発部がいつものように『活動』を起こして…』
「ふむふむ」
『その場所が…矯正局の付近でして』
「…ふむ?」
『さらには偶然デモを起こしていたレッドウィンター工務部とはち会いまして』
「んん???」
『何故か意気投合して共同で温泉開発を始めまして』
「……」
『先ほど矯正局の一区画が爆破され、以前の捕らえた『ケタケタヘルメット団』が大多数脱走しました』
「 」
怒涛の報告に意識が宇宙を彷徨った帰ることができずに考えるのをやめてしまいそうになる。
いかん、私は連邦生徒会防衛室長不知火である。このキヴォトスの治安維持を司る者である。冷静沈着に事態を俯瞰せねばならない。
①現在連邦捜査部のシャーレの部室周辺で暴動発生。首謀者は矯正局からの脱獄囚であり防衛室の過失である
②汚名返上と名誉挽回のためにヴァルキューレを動かしたいが暴動による人員不足のため予備戦力が一切いない
③SRTは現在危うい地位にあり、下手に動かすと廃校派が勢いに乗りかねない。なんなら『防衛室の専横』と取られかねない
④ならばせめて防衛室長として先生に付き添い、連邦生徒会のイメージ向上やこの治安の酷いキヴォトスで生活する上での注意をしなければならない
⑤新たに暴動発生。しかもその影響は①〜④と比較できないぐらい危ういものである。なのに予備戦力はない。
どうすんのこれ?
「…………ぁぁぁぁああああああ!!!もう!!!!!!」
いきなり大声を出したことにより先生を含め周りの生徒が飛び上がっているが、気にしている暇もない。
ここにきてはもはや選べる手段はない。
「リンちゃん!矯正局が爆破され囚人が多数脱走しました。緊急事態のためSRT出動します!次長に総指揮を委譲し、私がSRTを率いて囚人の鎮圧に向かうのでSRT出動許可証を後日統括室に送るのでサインをお願いします。ああ、各室長への根回しは私がやるので書類関連だけやっといてください!暴動関連は私がなんとかするからリンちゃんは先生をよろしく!」
「わ、分かりました」
「次長!今の話聞きましたね!私は最重要の矯正局周辺の鎮圧に向かいます。貴女には私が鎮圧完了するまで防衛室長代行としての権限委譲を行います。安心して。この間のように落ち着いて指揮をすれば問題ないわ。何かあっても私がカバーするから。報告は密にするように。背中は任せましたよ!」
『畏まりました!』
「FOX小隊!聞こえているな!現場に急行する。時間が命だ。急げば大した武装は揃えられまい。我々だけで鎮めるぞ!ヘリボーンだ!残りの部隊は地上にて各自温泉開発部を蹴散らせ。各々自慢の
『Roger that』
「では行くぞ‼︎ move! move!! move!!!」
各方面に指示を出して近くに待機しているだろうSRT特殊学園生に声をかける。壁の向こうや観葉植物の影や動くゴミ箱、さらには天井から降りてくる生徒に数回レーザーポインターで了解のモールス信号を送るなど各々の方法で『了解』を示すSRT生を引き連れながらヘリコプターのプロペラ音が近づきつつある屋上に向かう。
豹変したカヤとあっという間に現れて、あっという間に去っていった集団に他の生徒は反応することができなかった。
「とりあえずシャーレの部室に向かいましょうか」
七神リンがその言葉を発するまで、先生を含め他の生徒は呆気に取られたままであったという。
リンたちがエレベーターで一階まで降りると玄関にはすでに用意された装甲車が横付けで停車していた。
目を白黒させながら装甲車に乗ろうとする面々の前に、ふと青空を爆速で走り抜けるヘリコプターが見えた気がしたが、誰も何も言うことはなかった。
次回予告
SRT大勝利!戦闘シーンは大省略!(えっ
カヤちゃん胃薬案件の予定です
この小説はギャグ8割シリアス1割その他1割で進めていきます
書く気力があるうちにアビドス編までいきたい
今後のお好みのストーリー展開は?(あくまで参考)
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原作ルート路線(メインストリート追従)
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オリジナル路線(イベストみたいな感じ)