なんやかんやで初投稿です
X月X○日
担当トレーナーができましたぁ。
以前、タキオンさんの薬の効果を試すために軽く走ったのだが、自分でも信じられないくらいのスピードがだせた。
タイムも悪くないどころか、学園に来てから一番良いタイムだ。
これもきっとウマトレを摂取しつづけてきているおかげに違いない。
その走りを見たカフェさんとトレーナーさんが、もったいないとのことでなんやかんやあって、自分も担当してくれることになった。
最近はぶっちゃけレースへの情熱はほぼ消えてたし、ぶっちゃけ迷惑に思ったけど、よくよく考えてみればこの提案は、私にとってデメリットどころかメリットしかないことに気づく。
あんまりやる気ない姿を見せるとトレセン学園から退学通告くらうって噂あるし、近くにいればよりカフェさんとトレーナーさんの仲を取り持てるしこれはウマトレをより間近に見れる絶好のポジションだ。
それに、私のデビューはカフェさんの後だ。大体3年後になるかな。一気に2人もデビューしたら流石にトレーナーさんの負担大きいしね。
せっかくの立場なんだ、上手く活用させてもらうぜぇ。
ところで三年後も私は、高校生なのだろうか。その辺よくわかんないや。ルドルフ会長とか何年も会長やってるとか噂聞くけど。
あっぶない、油断ぶっこいてたら気持ち悪い笑いをしてた私を心配した同室の子に、この日記見られそうだった。
最近は上手く行き過ぎて、ちょっと調子に乗ってたとこあったかもしれない。
この日記は常に持ち歩いて、以後気をつけようそうしよう。
X月X△日
今日はカフェさんの練習の手伝い。今日はってかここのところずっとそうだけど。
主にタイムの測定や、スポーツドリンクの準備に併走の相手が私の仕事だ。
まぁ、全ッ然相手にならないくらい実力差があって練習相手になれてるかわからないけど。
こうやって改めて間近で体感する、やっぱり彼女は速いなぁ。
少し隣で走っただけでわかってしまう、スタミナやスピード、パワーに根性諸々の差を。
彼女より速いというお友だちは、どれだけ速いのだろう。それを見れないのは少しだけ残念だ。
併走が終わったら、今度はトレーナーさんの手伝いだ。
最初は、そんなことしなくてもいいと断られたが何度も何度も諦めずに手伝いを申すと、根負けして手伝いをさせてくれる。
軽い書類整理やカフェさんのタイム管理等々が、私の仕事だ。
こうやって、トレーナーさんの信頼度を稼げて、トレーナーさんとカフェさんの時間を増やしてあげる私はなんて賢いのだろう、ぐへへへぇ。
一通り、終わって日記をつけてるとカフェさんがコーヒーをご馳走してくれた。とっても美味しいなぁ。
X月XX日
今日はトレーナーさんとおでかけした。
私の気分転換をかねてとのこと。ぶっちゃけ私よりカフェさんを誘わんかい!と思わなくもなかったけど、気遣ってくれたことは素直に嬉しい面もあるので了承した。
河川敷周りをたわいない雑談しながら歩いたり、お昼に私がよく行くレストラン行ったりカラオケ行ったりそれなりに充実した1日を送れた。
もちろん、さりげなーくカフェさんが好きそうなスポットなどを教えることも忘れない私はマジで賢い。
この経験をぜひ、生かしてくれることを願うばかりだ。私も明日からまた頑張ろう。
X月X□月
昨日のお出掛けについて、別に隠すこともないし私がトレーナーさんに気があると思われるのも嫌なので素直に話したら、カフェさんからかなり食い気味で質問を受けた。
わりとマジでその反応は予想してなかったので、コーヒーを溢しそうになるくらい面食らいながらも答えた。
全部話したら、そうですかとコーヒーを飲みながら誤魔化しているが、少しだけ不機嫌そうな顔をしたのを私は見逃さなかったよ?
これは嫉妬か?カフェさん、嫉妬かぁぁぁい?
なんだよトレーナーさんもやることやってるんじゃないか。もうここまでカフェさんの心を掴むなんて、スカウトするときにグイグイ押してけって言ったかいがあったかもね。
私は気持ち悪い笑みとダラダラでてきそうになる鼻血を薬を飲みながら対処しながら、日記を記した。
今日も今日とて、ウマトレ計画は順調だ。
その日は、恋敵と思われたのかカフェさんがわりと塩対応だった。友達にそういう対応されるのは、結構傷ついた。
X月X×日
今日は練習が休みの日、薬をもらいにタキオンさんの所へ向かうと色々質問攻めを受けた。
薬を飲んだ後、気持ち悪くなったり眠気や発光したり何か後遺症が起きてないか、最近のレースでのタイムなども聞かれた。発光したりはその時はよくわからなかったが。
眠気は、まぁ少しあったくらいで気持ち悪くなったり発光したりしなかったこと、最近は良い感じで走れるようになったことを伝えると、興味深そうにレポートに書いていた。
引き続きよろしく頼むと薬をもらえたぜ、やったー。
なんとなく実験台みたいな扱いだとは思わなくもなかったけど、薬をもらえるからなんでもいいし、私みたいな普通のウマ娘なんかのデータをとっても面白いのかな。
用もすんだし出ていこうと思ったら、彼女が紅茶をご馳走してくれたぜ、やったー。貰えるものは病気以外貰っておくのが私の流儀だ。ありがとくご馳走させてもらった。
甘いのは好きかと聞かれて、大好きと答えるとニコニコしながら砂糖をドバドバ入れた紅茶を渡された。
こんな背徳的なものが存在していいのかと戦慄したけど、飲んだらめちゃくちゃジャリジャリしてて、まるで水飴みたいで甘くて美味しかった。
また飲みたいな。
部屋を出ていったら、何だか眩しい黄緑色の光が見えた。気になって目を凝らしたが、人が発光していること以外よくわかんなかったので無視した。
X月○X日
あのジャリジャリした食感が忘れられなくて、紅茶がなかったからコーヒーで試そうとしてたところをカフェさんに見つかって止められてしまった。
結構ガチな感じで怒っててこわかったよぉ。
何故、そのような凶行に走ったかと聞かれたのでタキオンさんのことはぼかしながら説明するも、結局バレてしまった。
ぷんぷんと怒るカフェさんをなだめるも、なかなか上手くいかず、最後の手段である何でも言うことを聞くから許して!を使ったら考え込み、今度の日曜日に一緒に出かけることを約束になんとか許して貰うことに成功した。
うー、あっぶねぇあっぶねぇ。こんなことでカフェさんとの仲が悪くなってしまってたまるか。
今度の日曜日のおでかけも、かなり気をつけてカフェさんと楽しめるように頑張らないと。
あの後紅茶の口直しと言われて、コーヒーを5杯くらい飲んだ。
おかげで全然眠れない。たすけて。
※
甘いものが好きな彼女に、ブラックコーヒーを差し出しながら、自分でも幼稚なことをしていると実感はあった。
だけど、それでも何故か彼女へイジワルをしてしまうのを止められなかった。
彼女がトレーナーさんと仲良くなるのは彼女にとってもトレーナーさんにとっても私にとっても良いことなのに、キィさんが、楽しそうにお出かけしたことを話すと胸がモヤモヤする。
彼女がタキオンさんの真似して、コーヒーに砂糖を20個も入れたこともすごい許せなかった。
他人の好みなのだから好きにすればいいのに、何故かすごい傷ついた。
彼女が平謝りしながら、何でも言うことを聞くから許して!と言われて、最初は、もう二度とこんなことをしないでくださいと言うつもりだったのに。
「……それなら、今度の日曜日……私と、おでかけしてください……」
こんなことを言うなんて自分でも驚いたけど、彼女がわかったと言うと、それまでの怒りがどこかへ消えてしまった。
本当にわからない、自分の心が。お友だちに相談しても、彼女はどこ吹く風のようで、答えてくれない。
一体私は、どうしてしまったんだろう。
お気に入り、評価、ありがとうございます