断頭台のアウラは嘘をつく   作:未知華

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 正直この話は書こうか迷ったんですけど書いてみたら割とサラサラ書けたので載せてみます。
 もしかしたら消えるか、あとあと作る予定の番外編ゾーンに移動するかもしれません。


第10話

 

 森の木々の隙間から差し込む日の光に顔を照らされて目が覚める。

 朝の森は肌寒く、まどろんでいた思考をだんだんと晴らしていく。

 まだ開ききっていない瞼をこすりながら周りに目をやると、いつもの朝とは違う景色が見えた。

 

(――――寒っ)

 

 なぜ自分の部屋にいないのか、その原因を探ろうと寝る前に何があったか思い出そうとしたところで、寒さで身体が震えた。

 確かに朝の森の気温は低いがこれはさすがに寒すぎる。

 とりあえず布団をかぶろう、そう思い視点を下におろす。

 

「………………………………!???!?!!?!?」

 

 そこには一糸まとわぬ自分の身体があった。

 

(なんでなんでなんでなんでなんで!??!?!!? どうして裸なの!?!??!!?)

 

 眠気が一気に晴れる。

 停滞していた思考が高速で回り始める。

 

 

 ここは自分の部屋ではない、ならばここはどこなのか。

 壁にかかっている道具たちを見るにハントの部屋だろう。何回か入ったことはあるが、ここまで部屋の奥から中を見たがことがなかったから気づくのが遅れてしまった。

 ならばなぜ自分の部屋ではなくハントの部屋にいるのか。

 

 昨日の夜自分から行ったのだ。

 寝るベッドが別、部屋すらも別々なのはいかがなものかと思い同じベッドで寝ることを提案し、ハントのベッドに半ば無理やり自分の身体をねじ込んだのだ。

 

 

 なぜここにいるのかは分かった。

 ならば次はなぜ今自分は服を着ていないのか。

 それに今更だが身体の、主に腰回りに違和感のようなものがある。

 

 確かに昨日は酒が入り少し酔っていたが、さすがに全裸になってから部屋に向かうなどというようなことはしていない。

 身体の不調などもそのときはなかったはず。

 ならばこの二つは部屋に行ってからに原因があるはずだ。

 

(そうよ、昨日は一緒に寝ようと思ってあいつの部屋に行ったのよ。それでそのままベッドの中に入ったはず…………そういえばあの時何か言っていたような……)

 

 ベッドに入ろうとしているときに何か言っていた気がする。

 そんなことを思い出し、何を言っていたのかと記憶をさかのぼる。

 

(あのとき何かの確認をしてきたはず、いったい何の確認だったかしら……思い出せないけれど確か、別に構わないみたいなことをいったはず。それでそのあとは……そのあ、とは………)

 

 

「あ、アウラさん起きてたんですね。おはようござ――――

 

「ノックを! しなさいよ!!」

                                                                                      

 ドアが開ききるよりも早くそばに落ちていた布団を被り身体を隠す。

 

「す、すみません……えっと、朝ごはんできたんですけどたべますか?」

 

「……先に汗を流してきてからでいいかしら」

 

「あ、それは、そうですね、わかりました、準備しながら待ってますね」

 

 

 汗を流して軽く身体を洗った後、着替えてからリビングに向かい朝食を食べた。

 

 そのあとはいつものように互いの作業をしながら一日過ごした。

 

 

 

 

 

 

「ごちそうさま」

 

 夕食を食べ終わり席を立つ。

 

 昼食のときもそうだったがあまりうまく会話ができなかった。

 まったく会話が続かなかったわけではない。だがどこかぎこちなさの残る不自然なものになっていた。

 

 もちろんこれではいけないというのは分かっている。

 だが何を話せばいいのかわからないし、そもそもハントの顔をうまく見れなくなっている。

 それはハントも同じなようで、互いが互いを気遣いながら会話をしていたため沈黙も多くなっていた。

 

「……き、今日は自分の部屋で寝ることにするわ。まだ少しやり残してるものもあるし」

 

「わ、わかりました」

 

 とりあえず今日は自分の部屋で寝よう。

 案外明日になればなんともなくなっているかもしれない。

 

(――――あぁでも、そうね)

 

「アウラさん? どうかしましたか?」

 

 ハントが声をかけてくる。

 リビングを出ようとしたところで立ち止まったから不思議に思ったのだろう。

 言うだけさっさと言ってしまって早く部屋に戻ろう。

 

「その……今日は自分の部屋で寝るけど、またあなたの部屋に行くこともあるかもしれないから……それだけ、おやすみなさい」

 

 そう言い終わると足早に部屋へと向かう。

 何かハントが言っていたような気もするが気にせずに部屋のドアを開けベッドへと倒れこんだ。

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