彼女が子供を残していたら...と想像してしまいますよね。
これを読んで、第5話を読むと、ちょっと私が書きたいものがお分かりになるかも
「あ、フェルン。」
「なんですか、フリーレン様」
「シュタルクと交尾するときは、事前に言ってね。」
シュタルクは顔を横に向け何も聞かなかったふりをし、フェルンは杖でフリーレンを小突いた。
フェルンの顔はトマトのように真っ赤になっている
「は、え、いや、急にどうしたんですか!」
「え?2人とも若いし、いつするかわからないじゃないか。あ、もしかして...」
再度、最初よりも勢いが増した杖が無礼なエルフの頭を小突く。
「そのようなことはしてません!」
「あ〜、良かった。じゃあするときは言ってね」
「いや、ですから、私はシュタルク様と...」
フェルンはちらりと後ろについてきているシュタルクをみる。
シュタルクは目を泳がせた。
今度はシュタルクが小突かれた。
「ちょ、なんで俺に暴力振るうんだよー。とばっちりだろー!」
フリーレンの衝撃的な発言によりきまづい雰囲気になったまま、一行は目的地の街の宿に泊まることになった。
その日の晩、フェルンは中々、寝付けなかった。隣には事の発端であるフリーレンがすやすやと眠っている。
(どうして、シュタルク様とするとき...いやいや、もしそのような行為をするとき言わなければならないんだろう?やっぱり妊娠...)
(明日、シュタルク様が居ないときに聞いてみよう)
フェルンは悶々とした夜を過ごした。
「あの、フリーレン様。昨日の、えぇと事前に言っておかなければならない理由は何故ですか?」
「あぁ、フェルンが妊娠したら冒険がしにくくなるし、せっかくだから〈避妊する魔法〉を教えておきたいな、と思ったんだよ。」
フェルンは安堵した。普通に真っ当な理由だったからだ。
「あぁ、なるほど...さすがフリーレン様ですね。」
「師匠に教わったんだ。いつか使う時が来る、って。」
フェルンは顔を引きつらせた。
なんというか、そんな事がフリーレン様にあるのだろうかという、失礼な考えと、師匠の師匠への困惑が頭に浮かんだ。
「フリーレン様のお師匠様ということは、教えたのはフランメ様ですよね?」
「うん、そうだよ。そして、〈避妊する魔法〉は、師匠が発明したんだよ。」
「え。フランメ様は確か女性で...」
「まぁ、あんまり使う場面はなかったんじゃないかな?短い期間だった...いや長い間一緒にいたけど、男が傍にいた記憶も、子供がいた記憶もないし」
「じゃあ、どうして発明したんでしょう?」
「えぇとね、確か、あれ?」
「思い出しました?」
「いや、確か私、教わった時に質問したんだけど」
「どんな質問をしたんですか?」
「生物は繁殖することを目的としているのに、なぜ〈避妊する魔法〉をつくったのか、って質問したはず」
「まぁ、確かにそうですね...私たちのように旅をしているならば役に立つのでしょうが...」
「うん、師匠もそう言ってた。でも、他にも何か言ってたような気がするんだよね」
「忘れてしまいましたか?」
「うーん、中々思い出せないや。ま、とにかく、シュタルクと交尾するときは言ってね。私、この魔法使ったことないからさ、試してみたいんだよね」
「フリーレン様〜、絶対それが本音でしょう!」
フェルンの元気の良い怒号が、彼女らから離れて街の中にいたシュタルクにまで聞こえた。
1日もすると、多少の気まづさも解消される。ただ、シュタルクはフェルンからの妙な視線にすこしビクビクすることにはなった。
その日の晩、フリーレンは夢を見ていた。
師匠の子供と旅をする、そんな夢らしい夢をフリーレンは楽しんでいた。
フリーレンは珍しく朝早く起きた。
隣では、まだシュタルクが眠っている。
フェルンが朝食を作っている音が聞こえる。
「フェルン、子供を私にも抱かせてね」
朝から、フェルンの大きな怒号が部屋に響き渡った。
フランメが子供を残していたら、とか、ヒンメルが子供を残していたらとか考えてしまいます。
生殖というテーマを中心に葬送のフリーレンを解釈したいですね。
あと、「最弱の魔族」を書いているのですが、そちらは非常に「物足りなくなる」ように書いています。そちらの方が魔族らしいかと思いますので。
「最弱の魔族」の下地みたいなものを短編で書いていこうと思います。
そのための今回の話です。