眷獣を宿したホムンクルスになりまして。   作:黒色ぬーめん

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3話です。実はこの後の話もできていますが、色々見直してから投稿したいと思います。それでは、どうぞ。

【追記】

前回ホルマリン漬けと言ってましたが、正しくは培養液でした(コメントで知った)。

無知を晒して申し訳ありません。

???「私を題材にするにあたり、そう言った失態は看過できません」

本当に申し訳ない……。(某博士)


3話 生きたいと思う事

 

私が起きて、鳥ヤローをもぐもぐタイムして逃げてから1ヶ月、毎日何かと戦ってた気がする…

 

もう大変な日々でございました。よく分からない魔物は襲ってくるわ、黒ずくめの男どもは私を見ては血相変えて襲いかかってくるわ、酷い有様でございます。

 

私が……私が、何をしたというんだ。

 

おかげで休まることがないし、その度に薔薇の指先を使わないといけないので私の身体はボドボドダァ!!!

と、嘆いていても始まらないので、とりあえず獣道を進んでいきます。こういう時どう進むのが正解なのだろうか。正直土地勘もないのでここが何処で、何処に進むべきなのか決めあぐねています。誰か説明してくれよぉ〜!

 

 

『accept.一先ず森を抜け、街道を見つけることを推奨します』

 

 

……ふむ、とりあえず森を抜けるのか。でもどうしよう。とりあえず目の前の道を進むか。この森を抜けて、自由になるんだ。地ならしはしないけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

 

 

 

ディアボロス教団。この世界を裏側から支配し、魔人ディアボロスの力を我が者とせんとする集団。表舞台に顔を出さず、数多の権力層にも根深く入り込んでいるほどの邪教集団である。

その教団の一人である人物であり、かつてはブシン祭と呼ばれる大会の優勝者の実力を持つ痩剣士——ルスラン・バーネット。彼は今回、学園を離れ、ある場所へと赴いていた。その場所とは……。

 

 

「……やはり、報告の通り酷い有様だな」

 

 

かつて『ディアボロスの雫から造られる人造人間の研究』として置かれていたアジトである。と言っても、一度足を踏み入れれば、ガラスの破片が散らばり、あちこちで血と肉の腐った臭いが立ち込める地獄と化している跡地となっているが。

 

 

「……ここがひと月前まで研究施設であったアジトだったと……。確かに酷い有様だ。そりゃ、あのお方が怒髪天になるのも頷ける」

 

 

ルスランの後ろで辺りを眺めながら、壁や床の惨状に肩をすくめる若い剣士——ゼノン・グリフィ。

 

 

「しかし分からないですね。ただの調査と後処理にボクまで呼ぶ理由があるんですか?元とはいえ、貴方だけでも大丈夫だと思いますが。——ルスラン副学園長」

 

「黙って仕事をしろ。無駄口を吐かせるために連れてきたわけじゃない」

 

 

ルスランの言葉に「はいはい」と流して肩をすくめるゼノン。

 

 

「……私がナイツ・オブ・ラウンズから降ろされた時、前に一度だけここに訪れたことがある。」

 

「ここに?貴方の研究とは専門が違うとは考えますけど」

 

 

唐突に話し始めるルスランに驚きつつも、話す内容に耳を傾けるゼノン。そのままルスランは話を続ける。

 

 

「そうだな。だが、この話を持ち掛けられたのだ。『もし、この研究が成功した際、この存在の指南役として受け持て。そうすれば、近しい位を与えてやる』とな」

 

「……それがこのザマ、か。笑い話にもならないですね」

 

「……前までなら、その発言で斬り殺しているところだ。だが、今にして思えば多少安堵している自分がいる」

 

「安堵……?」

 

 

地位を得られるチャンスをふいにされたのに、何故そう感じたのか。その疑問が拭えないゼノンだが、そう思うことを分かっていたのか、ルスランは話を続ける。

 

 

「確かに、以前の私なら焦りと怒りでどうにかなっていただろうな。だが——私はあの時、目が遭ってしまったのだ。ある存在と」

 

「ある存在?」

 

「あぁ。——時に君は、自分と同じか、それ以上の相手に出会ったことがあるかね?」

 

 

そう尋ねられたゼノンは、一瞬考える。

 

 

「……貴方か、他のナイツ・オブ・ラウンズくらいでしようね。それが何か?」

 

「……研究の進捗をここでネルソンと話していた時、視線を感じたのだ。魔物とも人とも違う、感じたことのない視線を。……確かこのくらいのカプセルだったな」

 

 

そう言って、割れた大きなカプセルの前まで歩を進める。割れているが、人一人がすんなり入るほどの大きなカプセル。

 

 

「……まさか、それが前に言っていたホムンクルスと?」

 

「あぁ。だが、そんなものではなかった。あの目は——そこが見えないような、何も写っていないような目の中に、まるで私を喰らわんとする獣の目が入り混じっていた。……剣を振い続けてきた私が、あんな視線を向けられるのは初めてだった。……底知れぬ何かを感じたよ」

 

「……まさか、オレを呼んだ理由はそれですか?」

 

 

そんなことで、と言いたげに呆れた表情をするが、そんなことを気にせず話を続けるルスラン。

 

 

「……杞憂であればいいが、もしこの惨状もアレがやったと考えるなら……そして、もしまだ何処かに隠れているのなら……我々とて油断出来ぬ相手になるぞ」

 

 

そう言って、地下へ向かう隠し通路へ向かう。ゼノンもルスランの後に続いていく。

そして、ゼノンもようやく気付くことになる。

 

 

「これが、貴方のいう『ホムンクルス』がやったと……?」

 

「……それを結論づけるにはまだ早い。が、その可能性が大いにある相手だということは覚悟しておくことだ」

 

 

地下へ進んだ先。そこには——そこに存在していたであろう飼育していた魔物、コードネーム『ホルス』の存在はなく、もがれた羽と、そこで争ったであろう血痕塗れの惨状だけが残されていた。

 




そろそろ書き溜めも無くなりつつあるので、ここらで投稿頻度が下がるかもしれません。あしからず。

アスタルテ以外にストブラのキャラを出すべきか否か

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  • 古城くんを出せ
  • 姫柊雪菜を出せ
  • なつきちゃんを出せ
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