眷獣を宿したホムンクルスになりまして。   作:黒色ぬーめん

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ストブラの新しいソシャゲが出ると聞いたので、「アスタルテあてるっきゃねえ!!!」と意気込む。というか出るよね?別衣装も出るよね???


7話 だけど今日くらいは何とかしてみせるって決めたから

 

アスタルテが薔薇の指先(ロドダクテュロス)の完全解放を行うまでの数秒、アスタルテはある賭けに出た。普段の自分であれば絶対に行わないはずの行動。確証が持てない以上、安易に行えば自滅してもおかしくはない状況下であるにも関わらず、だ。

 

否、確信はあった。

 

黒尽くめの奴らの会話から聞いたもの。

巨大な鳥との戦い。

そして、【オリ主(マスター)】の身体能力の向上。

 

気づいたのだ。この世界の魔力とは、生命力に類似するものであり、肉体の身体能力や治癒といったものを行うものだと。だがアスタルテの中で、不可解な点が一つある。今、自分の手足を腐らせている現象についてだ。先の龍は「魔力の暴走」と自身を観察していたが、そもそも何が原因で暴走しているのか。自分の中にある異質な「何か」によるものなのだろうか。この「何か」について知らなければ、あの龍には確実に敵わない。

 

ならば……とアスタルテは、自身の記憶を辿るように思い返す。この世界に来てからの黒づくめの男たちの会話や文献、それらを照らし合わせるように。

 

そして……

 

 

 

 

——記憶解析完了。続けて原因の解析と処置を行うためのてメディカルスキャンを開始。

 

――メディカルスキャン、終了。原因特定。記憶から読み取れる内容と照らし合わせた結果、原因は『ディアボロス細胞』であると特定。

 

――原因を取り除く方法を開始——

 

 

 

 

 

「その姿は……、そうか。それが貴様の本気というわけか」

 

 

霧の龍は驚愕しつつも、白い巨人——正確には、その内部にうっすらと見えるアスタルテに対峙する。

 

 

「これが最後の戦いになるだろうな。——良いだろう、貴様と私。どちらが地に伏せ倒れるか、存分に死合おうかッ!!!」

 

 

霧の龍がこれまで以上の咆哮を発する。——己を殺せる者との戦いへの喜びと、己の命に指が掛かる事への戒めとして。

 

アスタルテはその咆哮を受け止め、己を奮い立たせる。——【主人(マスター)】を護るために、勝って生き残るために。

 

――9(nine)

 

先に動き出したのはアスタルテの方であった。薔薇の指先に遠距離から攻撃する手段が無い上に、時間をかけられない以上、そう動かざるを得ない。無論、龍はおいそれとそれを許すはずもない。

 

「変わらず正面から突っ込んでくるか。だが、油断はせぬ。既に貴様は強者たる者ならば、先のよう手加減はせぬぞ!」

 

最初の方のブレスとは違い、より火力の高いブレスを放つ。

 

――8(eight)

 

しかし、アスタルテもそれに相対するかのようにブレスを両腕で吸収するかのように防ぎつつ、距離を詰めていく。

 

「やはり防ぐか。だが、まだ終わらぬぞ!」

 

更に魔力を練り上げ、その練り上げた魔力の塊を、ブレスのようにして放つ。しかし、今度は拡散し、アスタルテを含む範囲を、雨のような勢いで落ちてくるかのように。

 

「……っ!」

 

こちらではなく、足元や範囲を攻撃することにより、足を止めさせようとしたのだろう。アスタルテは降り注ぐ魔力の弾道に注視し、避けていく。

 

――7(seven)

 

未だ龍との距離は近くない。だからこそ、止まるわけにはいかない。

 

――6(six)

 

降り注ぐ猛攻を薔薇の指先(ロドダクテュロス)で防ぎつつ、距離を詰めてゆく。だが、霧の龍はもう一撃放たんと、もう一度魔力を練り上げんとしていた。

 

――5(five)

 

薔薇の指先(ロドダクテュロス)の活動限界まで半分を切った。だが、拳が届く距離までもう少し。

だが、霧の龍はこれを待っていた。

 

 

「この猛攻を凌ぎ、ここまで来たのは賞賛に値しよう。だが、流石の貴様も、この距離は防げまいッ!!!」

 

 

それは、至近距離でのブレス。しかも、今までのより格段に大きな威力を誇るであろう一撃が、今放たれんとしている。

薔薇の指先(ロドダクテュロス)の内部で、アスタルテの額に冷や汗が流れる。

——魔力を吸収して防ぐことはできるがだが、活動限界でこちらが負ける。かといって、まともに受ければ自分も薔薇の指先(ロドダクテュロス)も無事では済まない。

どうするか、その判断を考える猶予は、既になかった。何故なら——

 

――4(four)

 

 

「さらばだ!強者たる人間よ!!!」

 

 

――既にブレスは放たれた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――3(three)

 

 

 

 

 

 

「はぁ……はぁ……」

 

ブレスを放った龍は、自分の魔力の大半を使い果たしていた。アスタルテが到達するまでに、己の魔力の大半を使って放った本気の一撃。間に合わなければ確実にこちらが負けていたであろう駆け引き。霧の龍が1000年以上生きた中で、龍が「勝負」に出たのは、後にも先にもこれが初めてであっただろう。

 

「……見事であった、人間。——否、アスタルテとやら。かつてここまでわしを追い詰めた者は一人としておらん。——貴様のことは、終ぞ忘れんぞ」

 

そうして踵を返そうとした、その時だった。不意を突かれたかのように、打撃音が鳴り響く。——その音は、龍の肉体から響くように、頭上から。

 

――2(two)

 

 

「っ!?こ、この腕は……!?」

 

 

半透明の虹色に光る腕。その腕が引っ込むと共にもう片方の腕の拳が龍の鱗ごと殴りかかる。その拳が交互に、そして徐々に速さを増して。

 

 

「ば、馬鹿な……!あの距離をどうやって避けたというのだ……!?」

 

「——飛翔。特殊合金を破壊する威力であれば、脚力で上空へ飛翔し、攻撃を回避することは可能」

 

 

しかし、これには問題があった。上空へ飛べば飛行能力の無いアスタルテは確実に格好の的になる。ならば、避けるのは当たる直前でなければならない。掠るかどうかの瀬戸際まで見計らい、上空へ飛び、龍の出した攻撃に寄って視野を狭めさせ、あたかも不意打ちのように見せて攻撃を放ったのだ。

 

 

「ぐ、だが……ワシはありきたりな死は許されぬ身。その攻撃ではワシには……ぐぅおお!?!?」

 

 

自分の身体の異変に龍は気付く。

傷が、回復しない。——そう、呪いが発動しないのだ。どれほどの攻撃だろうと、まるで存在の消滅を許さんが如く傷が消え、元に戻っていく。正しく霧と同じように、手応えはあっても、その攻撃が「無かったかのように」されるが如く。だが……

 

 

「の、呪いが働かぬだと……!?!?貴様のその力は、いったい……ぐぉぉああああああ!!!!!」

 

 

答える暇も与えず、ひたすらにラッシュを続ける。活動限界まで。——この手が

消えるまで……

 

 

「Don't stop beating」

 

 

薔薇の指先の活動限界まで残り1秒――その一瞬にも感じるような時間の中で、たった一人のホムンクルスが、かつての魔人すら超える偉業を成したことは、未だ誰も知らないのであった。

 




次か次の次くらいで原作に突入します。

長いね。

感想、提案等お待ちしております。

アスタルテ以外にストブラのキャラを出すべきか否か

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  • 出さないで
  • 古城くんを出せ
  • 姫柊雪菜を出せ
  • なつきちゃんを出せ
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