眷獣を宿したホムンクルスになりまして。   作:黒色ぬーめん

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8話です。

あとストブラのソシャゲがついに出ましたね。
アスタルテ欲しいなぁ。


8話 目の前に伸びる選択肢

 

「ここは……何処だろう」

 

 

目を開くと、あたり一面に白一色とも言える空間に居た。部屋と言うには余り質素……いや、最早これは質素ではなく『無垢』と言えるほどの何もなさ。

 

 

「……何ここ。ミニマリストでもこんな部屋嫌がりそうだな」

 

「——意識下の外、無意識の領域の位置にある精神の領域にモノであると結論付け、『無垢心理領域』と呼称しています」

 

 

突如背後から淡々と、感情の起伏のない異様な声の方へと振り向くと、かつて何度も見た姿がそこにはあった。

青い髪に青い瞳。心なしか幼さが残りつつも、整った美しい顔立ち。じっと見つめ続ければ、まるで精巧な人形と言われても違和感の無いほど感情の起伏が分からない無表情さ。その姿は——

 

 

「――アスタルテ」

 

「肯定。……マスターの記憶の通り、私のことは知っていると断定」

 

 

——知らない、なんてことはあり得ない。このオリ主にとって、彼女が今尚心に在り続ける推しであり、好きな人物だからだ。だが、その人物に会えた喜びよりも、罪悪感が先に芽生えた。故に、次に出る言葉と行動が……

 

 

「――誠に、申し訳ありませんでした……!」

 

 

謝罪であった。綺麗な土下座と、誠心誠意の謝罪。

 

 

「……理解不能。謝罪する理由の説明を要求」

 

 

頭を下げているオリ主からは見えないが、アスタルテは困惑した表情になっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

 

 

 

「――という考えから、もしかしたらと思い……」

 

 

オリ主が謝罪した理由については、こういうことだ。

 

・自分がアスタルテとして転生したため、魂を呼んでしまったこと

・勝手に薔薇の指先(ロドダクテュロス)を使用したこと

・自分がアスタルテの魂も呼んでしまったがために、アスタルテが居た世界が崩壊したんじゃないかという自責によって

 

 

「…………」

 

 

アスタルテの表情は一切変わらないが、心なしか呆れているような感情をオリ主は読み取れた。

 

 

「……あの」

 

「マスター。あなたの謝罪に関しての返答は多数ありますが、一つだけ。『私が居た世界と絃神島(いとがみじま)は滅んでいません』。絃神島(いとがみじま)に居る『私』と、今ここにある私は、厳密には別個体という位置付けになります」

 

「…………えっと、つまりどういうことだってばよ?」

 

「……マスター、少し失礼を」

 

 

アスタルテはオリ主の頭に触れると、「ふむ」と一言呟いてから、説明を続ける。

 

「マスターの記憶から読み取ったもので例えるなら、『Fa○e/シリーズ』のサーヴァント。ここに居る私は、本来の絃神島の私の『影法師』に類する存在です」

 

「……う、うん。分かりやすくなった……」

 

 

正直、アスタルテの口から『Fat○』という単語が出てくるのが何とも言えない気持ちになって脳が追いつかない、なんて言葉が出そうになったのを堪えて説明を聞くオリ主

 

 

「細かな説明をする予定でしたが、時間切れのようです」

 

「時間切れ?それってどういう……」

 

 

と、言い切る前に、オリ主に急な眠気が襲ってくる。血糖値スパイク?なんて考えたが、そもそもさっきアスタルテが、ここは意識の外、無意識の中と言っていた。無意識下にいるオリ主が眠りそうってことつまり……

 

 

「肯定。意識下にあるマスターの肉体が活動を再開。これに伴い、マスターの精神もそちらに戻ろうとしています」

 

「成る程……。……あれ、アスタルテさん、もしかして、私の、ない、め……」

 

 

言い切る前に彼は瞼を閉じて倒れると、そのまますやすやと心地良さそうな寝息を立てる。

アスタルテは、眠った彼の元へ座っては、そっと眠っている彼の頭を撫でつつ、こう告げる。

 

 

「——マスター、現実世界へ戻る前に伝えておくことがあります。ここで起きたことは、現実世界には反映されず、私に会ったことは忘れてしまうでしょう。

but、深層心理に刻むことは可能。よって、以下の項目を無意識下でも忘れないように、要点だけを伝えます。

 

まず、命の危険があった場合、迷わず薔薇の指先(ロドダクテュロス)の使用すること。

次に、薔薇の指先(ロドダクテュロス)の能力は、再びディアボロス教団に狙われるリスクが高まると予想される為、薔薇の指先(ロドダクテュロス)の情報は出来るだけ口外しないことを推奨。

最後に……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私に負い目は要りません。貴方が望むままに。……以上、マスター、■■」

 

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

 

 

はい、皆さんお久しぶり大根!私食べたことないけどねぶり鰤大根。

……ちょっと何ですか。白けるんじゃありません。これでは私が寒いギャグをかますおじさんみたいじゃないですか。

とまぁ、おふざけはここまでにして、今の状況を確認いたしましょう。

 

………………。

…………。

……。

 

……うん、知らない天井だ。というか何処ここ?何で私ベッドの上に寝てんの?道理で心地よく眠れたと思ったけど。

何というか、整理とかはされてないけど、所々に良いところであったと思わせるようなものがちらほらとあります。わぁ、すごい。けどそんなことより、私は何でここにいるんでしょうか。思い出せ、私。ここに来る前、喉がチリチリとする霧から逃げるために穴を掘って……うーん。記憶が無い。何か大事なことがあったはずなんだけど……。

……あ、思い出した!なんかめちゃくちゃデカい龍がこっちに飛んできたんだ!確か……。

 

 

「起きたようだな、娘よ」

 

 

こんな感じのデカい龍が。

 

……………………え?

 

 

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

 

 

なんと、この龍さん、私の中にいる薔薇の指先(ロドダクテュロス)の魔力に反応して、確かめに飛んできただけみたいでした。そりゃあね、私も穴掘るために薔薇の指先(ロドダクテュロス)を使用したのは悪いと思っていますよ。だからって、急に襲い掛かるのは困ります。あーお龍様困ります!!!!え?お詫びに気絶した私をここまで運んだ?ならチャラにします。

こんな素敵な寝床にあり付けたのは数ヶ月……いや前世も含めたらもっとあったわ。とにかく龍さんありがとうございます。

 

 

「気にするな、若き娘。それにここは既に貴様の領地。この城も、我が力も、貴様のものだ」

 

 

へ〜、そうなんだぁ。何かわらしべ長者みたいな展開だね。お城に住めるなんてねぇ。

 

……………………ちょっと待って?今なんて言ったの???

 

 

「?貴様はわしを倒せるほどの力を示したのだ。故に、この城はこの日を持って貴様のものとなり、貴様はこの城の新しき主となった、と言ったのだが」

 

 

……

…………

………………。

 

何で???

 

 




感想、要望お待ちしております。

アスタルテ(オリ主)を強化したいけど、OKにすべきか。準魔改造の場合、独断と偏見で選ぶ可能性あり。

  • 魔改造(下記の強化全部)
  • 準魔改造(下記から二つ)
  • ・眷獣の代償を魔力操作でカバー
  • ・ストブラの技を一部疑似再現
  • ・身体能力が七陰以上シド未満まで向上
  • 改造するなハードモードやれ
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