【#とある20th企画】鎌池和馬☆平成主人公VS令和主人公 チームサバイバル勃発!!   作:白滝

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【令和ヒロイン達の応援コメント②】

アリシア「応援なんかしなくとも、ルシフェルホーンがあれば負けんじゃろ」
ヘレン「そういう油断が命取りになるんですよアリシアさん!だいたいですね、私はミヤビさんがこんな野蛮なイベントに参加するのなんて認めてないですからね、まったくもう!……どこまで話しましたっけ?あぁ、それでですね、昨日の件ですが、」

シャーロット「をちすぎいにちんかえおあせれぐるひにうあぢこな、うつかえ、ぎあびてとの!」

ソヨ「え、おじさんがなんでデスゲームなんかに?」
フクサ「おじさんってただのマンションの管理人でしょ?」
ベニバナ「おじさんって運動神経悪そうだけど、大丈夫かな…?」

ヴィオシア「せんせいは最強なの!絶対負けたりなんかしないの!えっへん!」







5章 主人公に必要なもの

 

 

「ヘイ、美少女AI。ハッキングはちゃんとできたかい?」

『当システムに性別はありません。加えて申し訳あげますと、オーダーが実行可能かどうかの判断は了承した段階で終わっています。この街の風力発電プロペラの全機掌握は完了しています』

 サトリが残してくれた災害環境シミュレータの管理AIマクスウェルのお蔭で、学園都市第七学区丸ごとの気流を掌握する。

 風力発電プロペラが自転する光景を見たことがある人間はそう多くないだろうが、学園都市製の風力発電プロペラには数十年前には珍しかった自転機構が漏れなく全機に搭載されている。積載モーターも破格の性能で、扇風機の一〇倍を超えた風力はそれだけで人を殺せる斥力を発揮する。

 ……これは単純に、学園都市の都市防衛網において対空戦力を危惧した統括理事長アレイスター=クロウリーによって配備された、ミサイルの軌道を局地風によりズラして主要拠点を守る"インフラ設備に擬態した"都市全圏をカバーする防衛機構でもあるのだ。

 そしてこの機能の掌握は、これから始まるルシフェルホーンとの砲撃戦に必要不可欠な下準備だった。

「行くぞヘイヴィア。覚悟はいいか?」

「いや俺よりお前の方が覚悟できてんのかよ、やること頭おかしいぞマジで!!!!心臓の強度イカレすぎだろテメェ!!」

 クウェンサーは無視して助手席の窓ガラスを開け、片っ端から紙飛行機を投げ放っていく。気流の乗った紙飛行機は地面に落ちずに空へ舞い上がり、ルシフェルホーン目がけて飛んでいく。

 直後、起爆。

 ルシフェルホーンの邪神の角が爆風で傷ついた。

「上手くいってるぞ!!」

 紙飛行機には『ハンドアックス』を小さく千切って乗せている。

 これを上昇気流に乗せることで手製のミサイルのような役割を与え、上空のルシフェルホーンを攻撃する。

 ただし、ルシフェルホーンも黙っていない。

 紙飛行機の進行ルートから逆算し、ヘイヴィアの駆る車の位置を突き止める。邪神の角が励起し、光の空爆が襲い掛かる。

 その前に、クウェンサーが無線機の信号を送る。

 学園都市中の消火栓が次々と爆破され、地下から噴水の如く水柱が上がった。マクスウェルがハッキングした地図を頼りに、二人が車で駆けずり回って仕掛けておいた『ハンドアックス』が起爆したのだ。

 巻き上げられた水飛沫は、学園都市中の風力発電プロペラによって操られた気流に乗って水蒸気状に漂う。

 光は水で屈折する。

 ルシフェルホーンの熱線が、水蒸気のカーテンを通過する瞬間に不自然に折れた。

 ヘイヴィアの車の後方三〇メートルの位置に着弾する。

「っあちいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!?あっっっっっつゥ!!!!」

「生きてるぞ」

「生きてりゃ何でもいいのか馬鹿野郎!!!!!爆風が痛すぎんだよ!!!!!」

 だがクウェンサーの言う通り、二人にダメージはない。

 ルシフェルホーンの砲撃を凌ぐ。

 あろうことか、人間の紙飛行機と邪神のレーザービームで砲撃戦が成立してしまった。

 しかも人間が優勢だ。

 クウェンサーが次々と紙飛行機を飛ばす。その一つ一つを落とそうにも、水蒸気のカーテンが周囲一帯に展開され、レーザービームが折れ曲がりまともに着弾しない。

 迎撃管制が機能しない。

 熱波を潜り抜けた紙飛行機が、冷却中の邪神の角に取りつき爆発する。

 もちろん邪神の体の一部だ。爆弾如きで物理的ダメージは負わない。

 けれど、爆破の衝撃で邪神の角の内部の溶媒に振動が伝わり、気泡が生まれたらかなりまずい。気泡が熱で膨張したら圧力で角が内部から破裂する可能性がある。

 クウェンサーの狙いもまさにそれだった。

 乾電池を落とすと危険なのは、内部の電解液に気泡が生まれてそれが電気分解の妨げになるからだ。

 触媒を用いた化学反応系における最重要課題は、外部の気象条件や熱環境の一切を遮断し、その化学反応系だけを稼働させる独立した密閉性にある。余計な気泡など以ての外だった。

 ルシフェルホーンが砲撃戦でまさかの後手に回る。

 このままでは勝ち目がない。

 地上の風力発電プロペラ機は数が多すぎるし、例え砲撃しても水蒸気のカーテンに阻まれてまともに直撃しない。

 こうなれば、対応策は一つしかない。

 地上付近の気流を操作されるなら、より高度へ逃げればいい。

 風力発電プロペラ機で操れる気流にも限度がある。上空一〇〇メートルまで逃げれば紙飛行機も届かない。

 神が人間に優る理由の一端がここにある。

 人間は飛べない。しかし天使には翼があり、我々人間には手の届かない空を舞う。

 生物としての根本的な機能差がそこにはある。

 ルシフェルホーンが機首を上げ、上空へ発進しようとした。

 

 

「―――――この瞬間を、待っていた」

 

 クウェンサーが車から飛び降り、ビルの屋上から飛ぶ。

 両手で広げたのは落下傘付きのパラシュート。しかし、降りるためではない。

 気流に乗って空へ舞い上がるための、人間の作った翼である。

 これをルシフェルホーンは迎撃できない。

 なぜなら、ルシフェルホーンはVTOL機のような垂直離着陸の機能はないからだ。

 機体を水平にしたまま前進することなく垂直浮上できるVTOL機と異なり、ルシフェルホーンは離陸する際は民間旅客機のように滑走路で助走をつける必要があるし、常に前進し両翼で空気を切り裂き続けなければ飛ぶことができない。

 当然、高度を上げたければ機首を上げて空へ旋回しなければならない。

「その姿勢になれば、機首から生えてる邪神の角も一緒に空へと向いてしまう。主砲が空を向いてしまえば、地上から空へ舞い上がる俺は主砲の射角の範囲外。狙うことができない」

 パラシュートで浮上したクウェンサーが飛翔するルシフェルホーンに高度が並ぶ。

 クウェンサーが小型グレネード砲のような銃器を構える。

 ウォーハンマー。『資本企業』第二世代『エスカトニック』戦でもクウェンサーが使用した接着爆弾投射器だ。ゼリー状にした液化爆薬と信管のセットを発射し、銃に取り付けられた無線トリガーを引く事で起爆させる機構になっている。

 ウォーハンマーから放たれた液化爆薬がルシフェルホーンの両翼に接着した。

 飛行機という存在の運命から逃れられない。

 どんなに小さな傷でも、翼にダメージが入ると推力のバランスを失い墜落する。

「邪神の再現兵器だかなんだか知らないが、人の造ったものならば、人の手で壊すことができる」

 クウェンサーがウォーハンマーのトリガーを引いた。

「『ドラゴンキラー』相手に神サマを気取るなら、せめて生命工学と流体力学を履修してから出直してきな!!」

 ルシフェルホーンの両翼が爆発した。

 左右の推力のバランスが崩れる。

 小さな綻びだ。

 しかし、それを修正する機能が存在しない。

 機首を真上にしたまま、巨大兵器が地上に墜落した。

 ドガッッ!!と派手な音を立てながら周囲のマンションをドミノ倒しのように倒壊させつつ土煙を上げる。

「マジかよ本当にやりやがったよこいつ!!!」

 クウェンサーの降下地点にヘイヴィアが車で移動してキャッチする。

 ここにクウェンサーとヘイヴィアによるジャイアントキリングが達成された。

 本来、ルシフェルホーン撃破の役割はぶーぶーとヴァルトラウテが担当だった。二人を失ったことが平成チームの劣勢を決定付けていたが、彼らがルシフェルホーンの撃破に成功したことで戦況が一気にひっくり返った。

 まさに大逆転。そして、大逆転だけが彼らの得意技であり必殺技とも言える。

 だから、二人は油断していた。

 いつもならここで終わりだから。

 今回は複数の主人公が集まるサバイバル。相手も一筋縄ではいかない。

 ルシフェルホーンの機能停止により、角城本拠(かくじょうほんきょ)から弾き出されたアヤト=クリミナルトロフィーが、地面に転がっていた。

 腹部に貫通した銃創があり、瀕死に変わりはない。もう間もなく出血死する。

 けれど、瀕死であるという事実が彼に一つの決断を促せた。

 ズガン!という響き渡る銃撃音。

 クウェンサーとヘイヴィアの頭部が撃ち抜かれ、床にドサリと倒れて動かなくなる。

 クイーンアスタロト=リボルバー。

 寿命と引き換えに力を発揮するアヤトの奥の手だ。

 残念ながら、その真価を発揮する事はできなかったが、銃撃さえできれば問題ない。

(……くそ……まさか無能力者の人間二人にルシフェルホーンを落とされるなんて……せめて相打ちに持ち込めただけ許しくれよ、ミヤビ君…)

 そのまま、悪魔の契約よりも先に出血によりアヤトは意識を失った。

 

 

 

 

 

 

 ルシフェルホーンが墜落し、可憐のアナウンスが響き渡る。

 気が付けば、両チームの最後の生き残りが自分達だけになっていた。

 奇しくも、『原作完結組』は全て退場し、『原作刊行組』の二人だけが戦場に残っている。

 二人が互いに相手を睨み合う。

 チームの命運は、二人の原作刊行組に託された。

「ちょっと、お前さ、タフすぎるんじゃねえの……?」

 肩で息をしながら矢頃の攻め手が少し鈍る。

 そこへ、上条が踏み込んで拳を振るう。頭部への警戒が強い矢頃にはクリーンヒットしない。

 ただし、全く攻撃チャンスを作れていなかった上条に、少しずつ攻め手が生まれ始めていた。

 上条の戦法が変わった訳ではない。矢頃の動きが疲労で鈍り始めているのだ。

 試合中盤に始まった上条と矢頃の戦闘は、気付けば誰よりも長く続いている。そして、互いに全力疾走、全力攻撃、全力回避。集中力を切らしたら負け。

 そういった駆け引きをかれこれ数十分。

 矢頃だって元宇宙飛行士だ。そこら辺のアスリートよりも遥かに体力には自信がある。

 だが、それを上回る程に上条の体力が無尽蔵すぎる。

 矢頃と違い、上条はこちらの攻撃でダメージを受け続けているのに、この戦闘を継続している。

「どう、した……!お前、へばって、んじゃないのか!?」

「馬鹿野郎、そんな訳、あるか…!」

 互いに強がりを見せる。

 まさか上条当麻の強さの一つに、こんなステータスがあったなんて予想外すぎた。可憐のテレパシーで送られた情報だけでは分からない。彼の人生を知らなければ予測できなかった性能だ。

 『幻想殺し(イマジンブレイカー)』の仕様上の欠点は覆せない。

 ならば、相手が折れるのを待てばいい。

 それまでひたすら耐え続け、攻撃を捌き続ける。

 矢頃からしたら正気の沙汰とは思えないが、そんな程度で上条当麻の根性は折れない。

 例え一兆回以上の無限の死に見舞われようと、例えどんなに電撃を受けようと、上条は何度でも戦闘を続行する常軌を逸した覚悟を有する。

 そもそもにおいて、上条の強さを語るならば。

 鎌池和馬主人公の中で、上条当麻だけが持つ唯一の特徴であり長所がある。

 上条当麻は全主人公の中で、倒されても立ち上がった回数が最も多い主人公だ。

 他シリーズの主人公が倒される前に予測回避の策を取る中で、上条当麻はそれができずにまともに攻撃を受けるケースが極めて多い。

 しかし、上条は立ち上がる。

 旧約一巻からブレない上条当麻の本質がそこにはある。

 強くない。何度も倒れる。

 しかし、何度でも立ち上がる。何度でも何度でも、諦めないで立ち上がる。これこそが『幻想殺し(イマジンブレイカー)』でも『前兆の感知』でも『右手の中の存在』でもなく、上条当麻の主人公としての真骨頂である。

 格が違うのだ。主人公として。

 それを、妙想矢頃は対峙してひしひしと感じていた。

 炎の鳥の突撃を前転して躱し、起き上がりもせず右手を上に掲げる。

 そこに氷の断頭台が落とされる前兆を感知しており、そしてこの右手を使ったタイミングで矢頃が接近戦を仕掛けてくることも上条は学習していた。

 今までなら顔面を殴り飛ばされていたが、疲労によって踏み込みの速度が鈍り、パンチのタイミングが一拍遅い。

 ここだ。

 ここしかない。

 蓄積ダメージと残りの体力を鑑みると、もうこれ以上は粘れない。

 最後の勝機。

 上条が吠えた。

 敢えてガードをせず、右手を引き絞る。

 フェイント無し。体重移動を滑走路にした正拳突きの肉弾砲(ロケットパンチ)だ。

 矢頃は慌てるが体勢は変えられない。ガードは間に合わない。こちらも覚悟を決める。

 選んだのは、両者揃って命削りのクロスカウンター。

 互いに顔面を狙う正拳突きのクリーンヒット。

 命運を分かつ駆け引きはただ一点。

 根性で耐えた方が勝ち。

 一足先に、矢頃の拳が上条の左頬に炸裂する。拳を振り抜く先は顎へ。上条と同じで、脳震盪を狙うコースだ。

 しかし、上条は止まらない。

 上条の捨て身のクロスカウンターで、一瞬慌ててガードするか迷ったのが仇となった。助走の加速に一瞬だけブレーキがかかり、正拳突きに全体重を乗せることができなかった。

 顔面を殴られながらも、上条の右拳は突き進む。

 彼に迷いはない。

 最初から最後まで、上条当麻の戦法はただ一つ。これだけである。

 ゴキン!!と、上条のパンチが矢頃の顔を殴り飛ばした。

 一撃で脳震盪を起こすパンチの振り抜き方の経験値なら矢頃より秀でている。

 全体重を乗せた正拳突きで矢頃の体が後方へ倒れた。

 ドサリ、と両者とも膝から崩れ落ちる。

 妙想矢頃が意識を失った。

 それでも上条当麻は意識を失わない。

 試合は決した。

 最後の勝因は、パワーでもスピードでも魔法でも超能力でも戦闘スキルでも奇策でもなかった。

 『諦めずに立ち上がる』こと。

 主人公同士の決戦において、大切なのはそこだったのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

『という訳で、私の不条理パワーで皆さん無傷で蘇生させてます。皆さんのご健闘とても素晴らしかったです!私も手に汗握る戦いを観戦出来て、とても興奮いたしました!イベントも大盛り上がりで、運営としても誇らしいです!

 さてさて、そんな前口上はどうでもいいから早く景品見せろ、って顔されてますね皆さん。欲しがりですね~。いつもの私なら意地悪したくなっちゃいますが、今回はとある二〇周年企画のおめでたい日ですし、今日の可憐ちゃんは優しさ一〇〇%でいきましょうかね。

 それでは景品の贈呈に移りましょうか。『平成VS令和』チームサバイバル、勝者は平成チームになりました!そして『何でも望みが叶う不条理チケット』の使用権は最終生存者の上条当麻様に与えられます!それでは上条様、登壇してください!』

「(わくわく!わくわく!!)」

『それでは贈呈いたします。叶えたい願いは何でしょう?』

「あのさ、最終確認なんだけどさ。この願いってちゃんと原作にも反映させるんだよね?この謎時空だけではないよね?」

『もちろんですとも。私が電撃文庫編集部へ脅迫文を送りつけ、鎌池和馬様へ作中に願いを反映させるよう脅しますからね。絶対に願いは叶いますよ!これは一ミリたりとも決して犯罪ではございません!』

「抽象的なやつでも大丈夫?物とかじゃなくてもいい?」

『全然おっけーです』

「じゃあ、じゃあ俺がずっと諦めていた願いを、ここで発表するぞ!もうどうせ無理だって諦めてたけど、謎時空ならいけるだろ!!

 

 

 

 

 

 

 ―――――――――俺は幸せになりたい!!」

 

 

 ぽかーんと、その場の全員がリアクションを取り損ねた。

「いやいや、みんなは共感できないと思うけど、めちゃくちゃ大事なんだよこれは!本当は留年回避とか考えたけど、俺は『幻想殺し(イマジンブレイカー)』のせいで不幸だから、留年回避したってどうせまた別の不幸が次々と舞い込んでくるんだよ!となると、根本的な解決をしなきゃ駄目だ。『幻想殺し(イマジンブレイカー)』があっても幸せになれる土俵があることがこれからの俺の人生には大切なんだッッ!!」

『なるほどなるほど。まぁよく分かりませんが、それが願いである以上、今回の優しさ一〇〇%可憐ちゃんはちゃーんと叶えて差し上げますよ。それでは、え~~い!!』

 可憐の謎ポーズと共に空からキラキラ~と光の粒子が降り注いでくる。

 粒子が上条の頭に触れた瞬間に、ぽわっと体が光った。

「な、なにこれ!?」

『幸運がその体に宿り始めているんですよ。その光が体に定着すれば、もう右手の力なんて関係なく幸せを享受できるようになりますよ』

 うおおおおおおおおおお~~~やったぞ俺は~~~~~!!と上条が万歳しながら歓声を上げた。

 

 

 

 そう。

 

 

 

 万歳した。

 

 

 

 両手を上げた。

 

 

 

 右手を上げた。

 

 

 

 光の粒子へ右手が当たった。

 

 

 

 バキン!!!と、可憐の不条理パワーが打ち消される音が辺りに一帯に響き渡った。

 

 

 

 

 

「……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………」

 

 

 

『………………どんなに泣きそうな顔したって、不条理チケットは一枚しかないので私でも同じことできませんからね。

 それでは贈呈式も終わりましたので、皆さんを元の世界へお連れいたします。本日は『平成VS令和』イベントにご参加いただき、誠にありがとうございました!!』

 

 

 

「不幸だ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

============================================

 

 

 

 【最終戦績】

 

   ・上条当麻

 

 撃破数:1

 

 脱落経緯:無し。最終生存者。

 

 チーム貢献度:B

  直接的な貢献は多くはなかったが、最後まで生き残り、戦力差の大きい妙想矢頃を相手に劣勢を跳ね除けて勝利。そしてそこでの勝利がチームの勝因となった。

 

 叶えたい願い:『幻想殺し(イマジンブレイカー)』の影響を受けずに幸福を享受すること

 

 

   ・クウェンサー=バーボタージュ、ヘイヴィア=ウィンチェル

 

 撃破数:0

 

 脱落経緯:両名とも頭部を銃撃され即死

 

 チーム貢献度:A

  ハーランドの初見殺しのトラップを回避。その上で令和チームの戦力の要であるルシフェルホーンを撃破したことで戦況を逆転させた。

 

 叶えたい願い:クウェンサー:富

        ヘイヴィア:名声

 

 

   ・ヴァルトラウテ

 

 撃破数:1

 

 脱落経緯:頭部を殴打され昏倒。

 

 チーム貢献度:C

  担当していたルシフェルホーン撃墜は叶わぬものの、彼女の奮闘により稼いだ時間によって平成チームが爆撃を受けることなく地下の脱出に成功。平成チームの全滅を防いだ。

 

 叶えたい願い:夫との同居

 

 

   ・陣内忍

 

 撃破数:4

 

 脱落経緯:召喚儀礼の敗北ペナルティを受け気絶

 

 チーム貢献度:C

  破格の撃破率に反して、城山恭介の力に依存した側面が多かった(それでも一般人として十分な戦果である)。

 

 叶えたい願い:妖怪と同じぐらい生きられる寿命

 

 

   ・城山恭介

 

 撃破数:0

 

 脱落経緯:召喚儀礼の敗北ペナルティを受け気絶

 

 チーム貢献度:S

  敵チームの奇襲や妨害工作の全てに対処し、忍と組んで敵チームの半分を撃破した。

 

 叶えたい願い:とある存在の殺害

 

 

   ・ぶーぶー

 

 撃破数:1

 

 脱落経緯:頭部へ銃撃を受け死亡

 

 チーム貢献度:C

  斥候の排除を優先したことで作戦外行動を取り、チームとの連携不備を招いてしまった。

  危機回避・生存能力の高い総覇やカナメだから敗北したが、これが令和チームの他メンバーなら逆にぶーぶーに蹂躙されていたため、対戦の噛み合いが悪かったといえる。

 

 叶えたい願い:大きな骨付き肉を大量に食べること

 

 

   ・天津サトリ

 

 撃破数:0

 

 脱落経緯:味方を庇い刺殺された

 

 チーム貢献度:B

  城山恭介の依代である陣内忍を守るため、自分の命よりも忍を優先した極限での判断が平成チームの首の皮を一枚繋げたファインプレーだった。

  また、本人が退場した後もマクスウェルによる街設備のハッキングがクウェンサーとヘイヴィアの逆転の一助となった。

 

 叶えたい願い:家族円満

 

 

   ・蘇芳カナメ

 

 撃破数:1

 

 脱落経緯:心停止

 

 チーム貢献度:B

  斥候である総覇を救出し、平成チームの主力であるぶーぶーを返り討ちにした。城山恭介にさえ出くわさなければ平成チームの他メンバーも彼一人で全て撃退できていた。

 

 叶えたい願い:とある"友人"との再戦

 

 

   ・アヤト=クリミナルトロフィー

 

 撃破数:2

 

 脱落経緯:出血死

 

 チーム貢献度:C

  後方支援に徹し、魔導ハックにより制御者のいないルシフェルホーンの操縦を維持した。

  クウェンサーとヘイヴィアの奇襲が痛恨の痛手であり、直接戦闘に移る選択肢が奪われてしまったのが不運であった。

 

 叶えたい願い:時間を巻き戻して"あの日"に戻ること

 

 

   ・杉宿総覇

 

 撃破数:0

 

 脱落経緯:後遺症の激痛により昏倒

 

 チーム貢献度:C

  初めて訪れる見慣れぬ地形でスタートと同時に全速力で、直線の少ない住宅街の壁を跳ねながら直進していき、僅か数分で平成チームの本陣へと到達し奇襲をかけることに成功。

  奇襲自体には失敗したが、持ち前の危機回避・生存能力の高さでぶーぶーを相手に撤退に成功し、救援が来るまで戦況を維持した。

 

 叶えたい願い:後遺症の完全快復

 

 

   ・歌貝カルタ

 

 撃破数:3

 

 脱落経緯:酸欠により死亡

 

 チーム貢献度:A

  令和チームの指揮を取り、ヴァルトラウテと城山恭介という平成チームの主力2名の撃破に成功。クウェンサーとヘイヴィアの逆転さえ起きなければ彼の自滅作戦が令和チームの勝利に繋がっていた。

 

 叶えたい願い:洋上水晶魔法学園グリモノア全生徒の復活

 

 

   ・ミヤビ=ブラックガーデン

 

 撃破数:0

 

 脱落経緯:妖怪の攻撃を受け気絶

 

 チーム貢献度:B

  とにもかくにもルシフェルホーン召喚によってチームの優位性を担保していたのが大きい。クウェンサーとヘイヴィアの逆転が予想外ではあったが、ほぼ最善手で行動できていた。

 

 叶えたい願い:アプリゲームの全世界リリース

 

 

   ・クラオス・ノックバーン

 

 撃破数:0

 

 脱落経緯:体当たりを受け全身骨折の激痛により昏倒

 

 チーム貢献度:B

  ミヤビの影武者となってヴァルトラウテの攻撃を防いだ。活躍はこの一度だが令和チームの生命線を守る一事だった。

  作戦会議の段階では、ルシフェルホーンに変身して2機に見せかける、ハーランドの奇襲作戦で攪乱した後に敵メンバーに変身して潜り込み背中から刺す、等の案が上がったが、ミヤビの影武者として待機することが優先された。

 

 叶えたい願い:ダークエルフとの結婚

 

 

   ・ハーランド・ディフェンス

 

 撃破数:1

 

 脱落経緯:凍死

 

 チーム貢献度:B

  平成チームが斥候に補足された場合の逃亡ルートを読み当て、事前に罠を敷設。奇襲に成功したものの敗北。

  実は、陣内忍さえいなければあの時点で城山恭介に勝利できていた(=令和チームの勝利が確定していた)。

 

 叶えたい願い:家族円満

 

 

   ・妙相矢頃

 

 撃破数:0

 

 脱落経緯:頭部を殴打され脳震盪を起こした

 

 チーム貢献度:C

  途中で「眼前の上条を倒すか、クウェンサーを追うか」の2択の判断を誤り、クウェンサーを逃がしてしまった(これは逆転を起こしたクウェンサーがイレギュラー過ぎた結果論であり、軍人よりも幻想殺しの方が脅威度が高いと考えた矢頃の判断は正しい)。

  上条を放置してクウェンサーを狙っていれば、最終的にクウェンサーとヘイヴィアの逆転は起きず、またアヤトが爆弾で怪我を負わずに直接戦闘に参加できるため、令和チームが勝利できていた。

 

 

 叶えたい願い:飛行魔法の習得と成功

 

 

 

 

 

 






【あとがきっぽいもの】


 原作完結組とは括りましたが、まだ私は『魔導ハッカー』3巻と『吸血ゾンビ』続編と『未踏召喚』外伝か新伝は諦めていませんので……!!!!!!!!
 未踏召喚とアポカリの完結が心に深く刺さってなかなか前へ進めませんね…

 改めて、とある20周年、そして鎌池先生の作家デビュー20周年、おめでとうございます!
 と同時に、素敵な企画を開催していただいた家葉テイク様と弥宵様にも本当に感謝の思いしかないです。ありがとうございます!
 やったぜ、自家生産しなくても色んな人の二次創作が読めるよ!!嬉しい~~~~!!!!!!!

 このSSを書いてる2023年11月11日現在、原作の刊行組は禁書と赤点魔女だけでして。(予約投稿される来年の4月10日までにもし新シリーズ出ていたら、さすがに不参加になってると思います)
 この現在進行形の刊行組2人の決着で締めたいなーと漠然と考えて書き始めました。
 やはりどうしても、私は上条さんよりもクウェンサーとヘイヴィアの方が書き慣れているので、ついこの二人ばっかり会話をさせちゃうので台詞はかなり削りましたww
 
 バトルに関しては、とにかく上条さんのスペックを客観的に描写したくて、勝負の決め手も駆け引きとかないただの「根性」にしちゃいました。でも主人公らしさで大切なのってそこじゃないかなぁと個人的には思ったので、ご了承ください。

 鎌池先生の作家年数的にも平成チームの人数の方が多いので、平成シリーズの一部メンバーは泣く泣く不参加にしてます。でも舞さん参加したら絶対に面白いと思うんですよね。多分アレですよ、始める前から終わってた新約4巻のナチュラルセレクター同様に、始める前にイベント終わらせに来ると思うんですよ。菱神舞は鎌池和馬界の木原なので(断言)
 舞さんの強さって、バトルスペックの強さじゃなくて、取りうる手段の強さですからね。暗殺特化の人なのに何故か原作で直接バトルを担当させられてる鬼畜仕様ですがww バトル特化の病魔さんやチート裁木と比較されるの、さすがに土俵違くて可哀想すぎない??という8年越しの嘆きをここに放っておきます…ww
 他にも色んな妄想が思い浮かんで、結局広げた風呂敷を畳める自信はないので章末の妄想小話にまとめましたが。

 ただ、こうやって色んな主人公を並べると、やっぱり右手一本で戦う上条さんの異彩さが際立つなぁと思いました。
 特に対照的だなと感じたのは、上条さんとカルタで。
 上条さんは平穏な日常へ戻ることを望んでるので戦闘訓練をしないですけど、カルタは境遇上、ひたすら修行するし、武器も新調するし、手を汚す覚悟を決めるし。
 戦闘スペックの更新が(前兆の感知とか右手の中身とかはあるけど)基本的にはない上条さんと、戦闘スペックを更新し続けるカルタの在り方が正反対で。
 最終戦を上条さんVSカルタにしても面白かったかもしれませんね。平成最弱(さいきょう)VS令和最強(さいじゃく)、みたいな煽り文句で。
 でも禁書VSアポカリSSは、カクヨム公式さんで鎌池先生が執筆したものが期間限定で公開されていたので(現在は非公開ですが)、私がやんなくてもいいかな、と。


 と、ざっくばらんに思っていたことをペラペラ垂れ流しました。特に言いたい趣旨がある訳ではなくただの雑談ですので、これにて締めます。
 ここまで読んでいただいてありがとうございました。
 私は恐らく他の方の投稿作品を読んでいる頃だと思います。
 他にも参加作品たくさんあると思うので、ぜひそちらも読んでください。タグは「#とある20th企画」だそうです。
 企画期間は17日(水)0:00までらしいので、今からでも参加できますよ、皆さん!!
 私も新しいSSが投稿されるのを楽しみにしております。
 みんなでとある20周年を祝いましょう!




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