さて、特待生になると何が特典としてついてくるんだったかな・・・確か【学園寮の免除】、【一部施設の優先権】、【上位クラスへの優先権】だったか?最後はどうでも良いが学園寮の免除は助かるな。本家に会わなくていい。
「そう言えば社交会でも見たことないけどこれまで何してたのよ貴方」
「俺はずっと俺に与えられた屋敷で師範二人と3人で生活してたぞ。んでその師範の薦めでここを受けたって訳だ」
「へぇ、どうして家族と過ごさなかったのかしら?」
「どうやら俺を産んだせいで母親が死んだらしくてな。それで俺を隔離したいんだとさ」
「貴方の父親・・・アインシュベルク家当主と言えば・・・あぁ、あのボンクラね。なら納得だわ」
「それくらいでいいか?入寮の手続きに行きたいんだ」
「あら、なら私もついて行くわ。屋敷よりもより人に接せるのは学園寮だもの」
「へぇ、まともな教育受けてたんだな」
「あら、まるで自分はまともではない教育を受けたみたいな言い分ね」
「それはそうだろう?何せ社交会のマナーも何も知らないんだからな。俺が習ったのは一般人と貴族の間のマナーだけだ」
「だから最初変な感じだったのね」
とりあえず俺を育ててくれた二人には伝書鳩でも送るか
『背景師匠共、元気にしてると思われます。この度は特待生で合格出来たのであの屋敷はお二人の自由にしてください。あと私の世話係はもう終わりでいいです。つまりこの事を報告しなかったら契約の最大限金を取れるので。まぁ俺は戻る気は無いのでそのつもりで。それでは』
こんなもんでいいだろ。
さてここで俺が育った屋敷について話そうと思う。その屋敷は冥府の森と呼ばれるSランクオーバーの魔物が跋扈している森の近くに建てられた屋敷でな。流石に俺一人の時はどうにもならなかったが師範二人のお陰で生活できるくらいまでにはなった。まぁだからと言って奥の方までは行けない(師範達は行ってたが)から俺は入り口の方で鍛えていた訳だ。だが入り口でもどうやらA+ランクの魔物のようでな。少し調べたら俺の倒した魔物の一部はSランクにも認定されていた。ちなみにだが師範達の倒した魔物は一部調べても分からなかったから多分オーバーランクなんだろうなと。そんなんだから俺は師範に言われた訳だ。【社会に出たら必要な時以外リミットを外すな】ってな。そのリミットは俺の魔力の八割、身体能力の八割を制限すると言うものだ。だからAランク相手にも苦戦した訳だな。まぁそんな訳で俺は向こう二十年は負け無しだと思われるが流石にそれで鍛錬しないのは違う。・・・長々と語ったが結局はなんだったかな・・・あぁ、そうだ。目の前のやつがとろいからこんなこと考えてたんだ
「あのさ、やるなら早くしてくれないか?暇なんだが」
今は決闘の最中。相手は例の侯爵家長男とやら。名前は覚える気がない。流石に王家や公爵家、その他何かしらの特殊な家は覚えて居る価値があるがこの家は偶々侯爵家なだけで特殊でもなんでもないからな。
それにしても暇だ。こんな遅い攻撃で当たると思ってるのか・・・まぁ子供だしな。そりゃそう思うか。手加減とか難しいしなぁ
「はぁ・・・土魔術・収束・反貫通→速度40・威力15」
「長いんだよ!」
やっと当たりそうな剣が来たが・・・遅いな
「発射」
ほら、当たって・・・吹き飛んで、それで終わりだ
「良かったな。反貫通をつけてなかったらお前は今頃死んでたぞ」
「そこまで!勝者、リィン・アインシュベルク!」
まぁ手加減なし(リミットあり)なら初手居合で首叩けばそれだけで気管圧迫されて気絶するだろ。ここまで時間をかけたのは慈悲だな。或いは上下関係を与える為の手間賃だと考えれば納得できるか。
それにしてもこの程度のやつ(ドゥルグベルグ除く)しかいないなら俺は暇な時間を過ごすことになりそうだな・・・
時間は流れそろそろ最初のイベント【学年戦闘決戦】が近づいていた
リィンが強すぎるので普段の授業とかはスキップ気味です。次の話の冒頭で写してそれっきりになる可能性もあるかもです。このイベントはちゃんと書きたいなぁ