さて、授業は特に暇だ。何せ知ってることしか習わない。そもそも受験で出た問題についてしか話さないとか舐めてやがるしな。あとは単純に教師の練度が低い。あんなやつ森に出したらすぐに死ぬぞ?だから暇なんだよなぁ
魔術訓練は案外楽しい。どこまで魔術が広げられるのか試せるからな。まぁ周りからはその魔術式の長さから弱いって言われてるが・・・まぁ頭悪い奴らだからな。何故こんな魔術で特待生になれたかよく考えろよな
「火魔術・収束・変形→槍=付与>土魔術・拡散・貫通→範囲>40・威力・20」
「発射」
・・・おっ、上手く行ったぞ。12小節魔術。実はな、この式は長ければ長いほど魔力のロスは多いんだ。12小節ともなれば1小節に表すと・・・15,6くらいか?だから意味ないんだがここまで長くすると付与魔法がやりやすいんだ。じゃあ次は短くしてみるか
「火土槍、発射」
さぁどうなる・・・速いが弱いな。これなら詠唱した方が強いんだよなぁ・・・
とまぁこんな感じの日々だ。たまーにアイラが絡んでくる程度だがあいつは魔術には真剣だ。きちんと力量を見極めている。その点で言えば他の奴らよりも何段階か上だな。
ところでそろそろ【学年戦闘決戦】とか言うものが近づいている。これについて軽く説明しようか
・それぞれの学年から3人選別する
・勝ち抜き戦で大将が負けたら負けである
・また相手を殺した場合はその学年は反則負けである
・また、ハンデなどは存在しない
って感じだな。まぁ俺たちは一年だから上の学年には勝てなくて当たり前、みたいな風潮がある。んでそのトーナメント表は頭おかしいぞ
一試合目 1学年VS2学年
二試合目 一試合目の勝者VS3学年
三試合目 二試合目の勝者VS4学年
四試合目 三試合目の勝者VS5学年
五試合目 四試合目の勝者VS6学年
六試合目 五試合目の勝者VS生徒会
となっている。基本的に連戦なんだよなぁ。というか2学年にはアイラでも勝つことができるだろうが三学年以降は恐らく勝てないだろう。4学年以降は事実上の俺対3人だな・・・本気を出すことはないだろうが・・・問題は3人目だな。
「なぁアイラ、いい感じに戦えるやつ知らないか?流石に相手を少しでも削ってあいらに渡したいからな」
「あら、まるであなたが大将をやるみたいな言い方に聞こえるけど」
「そりゃそうだろ。俺の方が強いんだからな」
「あっそ。ま、そりゃそうね。いいわ、こっちで一人見繕っておくわ」
「おう、頼んだ」
そうやって当日、俺はあえて誰が3人目なのか調べなかった。だってその方がサプライズになるからな。
「んで、そいつが3人目か」
「そ、ヘルシュ・バーゲンよ」
「バーゲン・・・竜殺しの一族か」
「はい・・・足手纏いですけどよろしくお願いします・・・」
こんなのが本当に強いのか・・・?まぁ確かに弱い奴の立ち方じゃないがそれでも疑問には残るな。ま、少し時間稼ぎをしてくれればそれでいいか
『それではこれより大会を開催致します!まずは第一学年対第二学年・・・と言いたいところですが第二学年のメンバーリストが来てないので第一学年の不戦勝です!』
まじかよ・・・嵌められたな
「どう言うこと・・・?」
「あれだな、三学年との試合でズタボロに負ければ俺達に嵌められたと2学年の奴らが騒げるんだろうさ。・・・許せねぇなぁ?」
「なるほどね・・・もしそうなったら私の家名にも泥がつく・・・やりそうなやつに心当たりがあるわ」
「やはりか。なら本気出してもいいよな?まぁ本気出したら負けないからある程度って所だが」
「えぇ、ぶちのめしなさい。相手の名前は【シンカー・シュテーム】。こいつをボコせばまぁ問題はないわね」
「覚えた。よし、死なない程度に死んでこい!その方が訓練になるからな!」
『では本来は休憩を挟みますが不戦勝だったため続けて行います!第一学年対第三学年!先鋒は第一学年は竜殺し【アテラ・バーゲン】の三男!【ヘルシュ・バーゲン】!対するは速度では学年一!付いた二つ名は閃光!【レジィ・クリシュナ】!』
ふむ・・・もしそれが本当ならどう戦うんだ?竜なんて遅いからな。
なるほど・・・完全なる後の先か・・・確かに有効だが・・・
ほらな。元々の威力が違いすぎる。そりゃ負けるに決まってる。
『なんと一撃!その速さで沈めたァァァァ!!!この勢いのまま完封するのか!1学年副将は火魔術の天災!【アイラ・ドゥルグベルク】だぁ!』
相性悪いだろ!まぁ無詠唱が出来るならワンチャンスって所か・・・
「火よ!」
お、火を撒いた・・・なるほど、いい手だ。方向を絞れる。だがそれは一般人が相手の時だけだ。相手が早い場合・・・
「嘘っ!?すり抜けた!?」
「速いって言うのはこう言う利点もあるのさ!」
『なんと!火の壁をものともせず副将を吹き飛ばした!このままストレート勝利なるか!大将は歴代成績No.1!【リィン・アインシュベルク】だ!』
「君が例のNo.1か」
「えぇ、短い間ですがよろしくお願いします」
『今!始まったァァァァァァ!!!』
おっ、初手は高速移動でフェイントを混ぜつつ・・・これは空に逃げるか
「「火、槍、拡散、発射」」
二重詠唱で両手から拡散する火の槍を放つ。おっとそれも避けて・・・着地狩りか。理にかなってるな。だが・・・
「躱されるのは想定外だろう?」
「まさかここまでやるとはね・・・」
あ?ここまで?ここからだろう?
「聞き間違いか?ここまで?ならお前は興醒めだな」
「え?」
居合・縮地
「はぁ・・・所詮この程度か」
まぁそんなこんなで四、五学年は倒して行った。さて、化物の世代と呼ばれている第六学年、また最優の集まりとされる生徒会が残っている・・・楽しめるよなぁ?
実はまだまだ本気出してない。1%も出してない。本気出すのはまだまだ暫くあとになる。まぁその片鱗は次話で見せれるかな