リゴ~ン!リゴ~~~ン!!
エイジ755の五月七日
地球の山村にてその日一日の為だけに設置された鐘の音が響き渡った時、青空の誓いの台の前で待っていた新郎は待ち侘びる様に地面に横たわっている赤いバージンロードの先を見る。
その先には鐘と同様にその日の為だけに作られた小さな建物がある。
強いて言えば孫悟飯が作った初代の家の外見だけをそのままにして小さくしたような建物から純白の花嫁衣装を着た愛らしい乙女二人が、双方共に父親の腕につかまって建物から出た時どよめきが起きた。
片や射干玉色の黒髪を綺麗に編み込んで母が使ったというドレスとヴェールに身を包み
片や綺麗なブラウン色の髪をそのまま背に流して愛らしいプリンセスラインドレスに身を包んでいる
どちらの父親も感極まって泣くまいと青空を見上げながら、天国にいるであろう妻達に心の中で報告する。
お前達が生んでくれた玉の様な宝物は、この日人生最良の日を迎えているぞと
チチの母は彼女を生んでから体調が思わしくなく、チチが物心つくかつかないかの内に帰らぬ人になった
モンブランの母はモンブラン同様に体の強い人ではなく、モンブランがお腹にいる時から体調悪化の一途をたどった
最悪は腹の中の子か妻の命かを迫られた時、モンブランの母はこの子を産むのだと強く願ってナーリキンが折れ、そして出産後に・・・
それでも牛魔王もナーリキンも、妻の生命と引き換えに生まれたような娘を責める事は・・・いや、責めるという気持ちすら欠片も芽生えなかった
最愛の妻が生命を賭して生んでくれた愛しい娘を、どうして邪険に出来ようか・・・
その愛しい娘は、今日これから花嫁となりそして天下一の婿の妻になる
チチは孫悟空の花嫁となり妻となり
モンブランはクリリンの花嫁となり妻となる
今日山村は結婚式日和であった
▲▲▲
少し遡った三か月前の日記より
△月○日
・・・・忙しい・・・公務員のクリリンはいいとして、今や俺の弟で天下一武道会での活躍を踏み台にしたような鮮烈な役者デヴューを果たした弟の結婚式を!どこからか嗅ぎ付けたマスコミ達がもう騒ぎ始めている!!
冗談じゃない!
弟達の結婚式は超絶プライベートな事なんだ!!
有名税?それが嫌なら一般人になれ?
そんなの知らんし上等だ!!
カカロット達の結婚式を取材なんてさせるか!報道陣どころかマスコミも業界関係者だって一人たりとも絶対に入れん
来たが最後!シネマキーンさんには本人の意向は丸無視して、一切映画活動どころか俳優業を永遠にさせないとガッツリと言い含めたから彼がその辺何とかしてくれるだろう。
その代り二十年の印税契約と引き換えにしたが、弟達の結婚式は身内と友人関係だけでやる!
・・・・其れでいけるようにもっとプランを練ろう・・・
・・・・・・・・・・・・・・
暫定的ではあるが未だに地球最強格のお兄ちゃん・ラディッツは燃えていた
可愛い弟達とその可愛い弟達の嫁になってくれる妹達(モンブランも口八丁で丸め込み済み!)を!世間一般様に見せる気は毛頭ない!無いったら無い!!
報道関係者一同には、サイヤンℱの警備員一同がこの結婚式を守ります通告したら上を下をの大騒ぎで、せめて皆様の集合写真だけでもと泣きが入っても全無視した
基本ラディッツは人当たりがいいので勘違いされやすいが、身内と友人関係が絡んだらもうアウトである
相手が親しい関係者だろうが、泣こうが喚こうが知った事ではなく無慈悲野郎になる
見世物にするつもりは全くない
世紀のウェデイングが見たければ後数年すれば皇太子殿下のお子さんがするだろうからそれを待て
慶事に沸きたければマークがチャンピオンになった暁にはミゲルに公開プロポーズすると言っていたからそれを待て
周りを売り飛ばしてでも弟妹達の事を守り抜く・・・・ある意味最低野郎は警備と場所決めだけはするが、式の一切に口を差し挟んでいない。
結婚式の計画は祖父と双方の父達と当事者たちにプラスしてブルマも一緒に日夜きゃいきゃいとお茶会をしながら話し合っている。
弟が結婚をすると宣言してから一か月後の秋の深まる日に、合同結婚式をするのだからきちんと話を詰めようと、家族になる人たち同士で同じ家に住まってみませんかというラディッツの提案は、会社に行ければどこでも住めますがいいのですかと遠慮するナーリキン氏とモンブランを、クリリンの家族は俺の家族ですを貫くラディッツの熱意に絆され二人はお願いしますとお世話になり、チチと牛魔王は旅籠を理由に断ろうとしたが
「お嬢様の幸せが第一番!この爺めが旅籠を切り盛りいたしますぞ!!」
チチの母からお世話をしてくれている翁が張り切って二人を送り出して、それを聞きつけたブルマが自分も混ぜなさいよと押しかけて来た時はジュニアをして苦笑させたほどであったがそれは兎も角として
「悟空さとクリリンは当分仕事でいなくて、おら達だけが楽しい事を決めてもいいんだかね?」
「そう・・・ですよね・・・」
「何言ってるのよ!!」
ラディッツの両家を家にご招待で初めて知己を得たモンブランとチチは、不束者だがと少々フライング気味な挨拶をしあう可愛い妹達(・・・ブルマもラディッツ属性です・・)の仲を取り持った。
ブルマ自身は、チチとは言うに及ばずモンブランの方にもクリリンの良い娘に会いたくてきちんと確認をとって表敬訪問をしたのを皮切りに、時折会って親睦を深めていたのが功を奏した。
そんな元気溌剌で基本我が道を行くブルマと違い、根が真面目で少々古風なところがあるチチとモンブランは夫になる人達が働いているのに、自分達はのんびりとお茶をしながら結婚式の計画を楽しく決めてもいいのかと少しだけ悩むのを、ブルマはそんな事は無いと言い切る。
「悟空もクリリンも世間一般の漢よりも優しいけど、こういう計画を率先して決めるような性格じゃないと思うの!」
ならば妻になる二人に、そんな男達が常日頃から好きそうな事は何だったのかを思い出してもらってそれを式に落とし込めないかを幾つか用意して、仕事から帰ってきて一息ついた二人に話を持っていきながら楽しく決めれば、
「そっか!あの花畑の花をちょっと貰ってきて飾るのいいな!!」
「湖の鳥達の声を録音して待ち時間に流すのもいいと思う・・・あそこ俺とモンブランの初デート場所だしな・・」
「おら達は花畑だったけどよ!今度姉ちゃんが言ってたダブルデートちゅうもんしてみっか?」
週末になってようやく休日をとれたクリリンと、自分の撮影シーンをサッサと取り終えた悟空が、モンブランとチチのアイディアを物凄く喜び、それに赤面しながらも嬉しそうにする娘達を父親達は優しく見守りながら、
「・・・・当分家に来るなって言っただろうターレス・・」
「・・・・・ラディ坊ちゃんには用はねえんだよ!爺さん元気か?」
「お前な・・・お前とダイーズさん達も式に出席してほしいと爺様が言っていた。」
玄関口でラディッツがターレスと押し問答する日々でもあった。
弟達だけならばともかく、モンブラン達がいるのだからターレスにはご遠慮願いたいラディッツと、悟飯に何となく会って何となく話しかけて欲しいターレスという愉快な図は春先まで続いてそして・・・
「親父!!飯作ってないで向こうに行ってこい!!悟空とクリリンの側にいてやれ!」
結婚式の料理は全品自分が携わる!
こんな事をぶち上げたラディッツに、一足先にスーツを着たジュニアは手を焼く
来てくれる悟空とクリリンの友人や、参列してくれる山村の人々の皆に感謝の想いを伝えたいと、味付けの一つ、盛り付けの少しにでも自分が全て手伝いたいという思いは分かるのだが・・
悟空とクリリンも小学校に通った事でそれなりに一般家庭の友人はおり、ミゲルとトニーはいの一番で会場に入って二人に突撃祝福をし、親父も一緒にという息子に後で必ず行くからお前がきちんと対応して来いという父としての言葉にジュニアは従うしかなく
「・・・・あの頑固親父が・・・・」
「はっはっは!兄ちゃんらしいじゃねえか!」
「全くだな・・・・兄さんの手料理が並ぶ結婚式か。
ブルマ姉さんやチチとモンブランも色々と考えてくれたけど、兄さんも凄い事考えてくれるよな~。」
出席者は山村の人々や、ヤムチャと天津飯と餃子と鶴仙人以外の鶴仙流の中でも仲の良いピューリや黒・白と桃白白が来てくれている。
そしてこの日と明日は旅籠を休みにすると予め知らせていた八卦炉温泉宿一同も駆けつけ、クリリンの警察官仲間もやって来て、なんだかんだと百人以上になりそうで・・・その上-サイヤ人三人-である!
察する人はお察しください!!
つまり何が言いたいかというと三百人規模の料理を手伝っているのだ地球暫定最強男が
「・・・・・あの馬鹿弟子らしいと言えばらしいが・・」
「・・・悟雲は本当にどこかぶっとんどるの・・」
鶴亀コンビを本気で呆れさせ、兄者~と弟妹弟子達をがっくりとさせて
「それよりも弟妹達の近くにいてガッツリとお祝いしなさいってのよ!」
「まぁまぁミゲル、悟雲らしいって悟空とクリリンも笑ってるじゃないか。」
「その上チチとモンブランも自分達が主役の日なのに手伝うって言いだして止めるの苦労したのよ?」
それはおら達婆様と悟雲に任せて目一杯綺麗になって花婿さん達を悩殺してやれと叩き出されたという・・・つまり村の女性人達は端から兄をご飯作りに組み込んでいたわけで・・・・そう思うとおかしくなって全員が、それこそジュニアまでもが爆笑した
普段は泰然自若とした兄が、鶴仙流の中で唯一の白い袍を割烹着に着替えて白い三角巾を付けておサンドしているのだと思うと仕方がないではないか!
「ふえっくしょん!!!・・・なんだ?」
「あんれ悟雲きたねえだな・・・・そろそろここはいいから本当に着替えて来い!」
「デザートにも一通り手を加えたんだろう?もういいからあっち行き!」
くしゃみをしたラディッツを、けんもほろろという態で手伝いをしてくれている女性陣一同に見送られたラディッツは、ウエディングケーキの生クリームを全てあっという間に作ってから台所になった大広間を後にした。
今日の為だけに設置されたものがいくつもある
大広間の中の台所・花嫁が父親達と寸前までゆったりと過ごせる建物・新郎新婦が結婚を誓い合う為の儀式の場と結婚指輪を安置する台とそして鐘
鐘が鳴り響き式は始まり、二度目の鐘で新郎新婦は愛を交わし合いそして三度目で全員の前にお披露目行列をする
其の為の花びらとライスシャワー用のライスと金と銀の紙をふんだんに用意してある
今日だけ設置された今日だけの自分からの贈り物
これだけは悟空とクリリンが何を言っても頑として譲らなかったラディッツからの贈り物
終わったら台所の物は使う人かお店に寄付し、場所と台はチリにして、建物と鐘はそのままにしようかどうしようか・・・・
そんな事を考えながら、真っ白いワイシャツにチャコールグレーのスーツを着て式会場に姿を現せば
「兄ちゃん!」
「お兄ちゃん!
「悟雲兄さん!!」
「わっと!・・・お前達が今日の主役だろう?俺じゃなくて花嫁さんを優しく抱きしめるイメトレでもしておけ。
ブルマ、今日のドレスも可愛いぞ。」
「へへ~。」
兄を見ればまっしぐらな新郎たちは二人とも白い花婿衣装に身を包み、同じくまっしぐらしてきたブルマは水色のレースを幾重にも重ねてふんわりとしたスカート状で胸元を少し広げたドレスに白のレース編みのボレロを着て髪をシニョンにしている。
花嫁も可愛いが、ブルマも可愛いというラディッツの言葉にブルマは顔に満面の笑顔を咲かせて兄に益々抱き着き、お前達仲が良いのうと鶴仙人が声をかけかけた時、式の準備をという言伝で、悟空とクリリンは祭壇の前に向かった。
そして、花嫁の準備室でチチとモンブランはこれまで自分達を守り育てて来てくれた父に、娘としての挨拶をしていた。
「おっとう・・・おっとうがおらを今まで育ててくれたおかげで、おら悟空さと結婚出来るだよ・・・・有難うなおっとう!」
「チチ・・・・おめえは三国一の娘だ!それを嫁に出来る悟空も三国一の婿だ・・・おらの娘に生まれてくれてありがとうなチチ・・」
「お・・・・おっとう・・・・おら・・・悟空さの嫁で妻になっておっ母になっても、おらはおっとうの娘のチチだよ・・・・・みんなで幸せになるべよ・・」
「チチよ・・・・んだ・・・んだ!」
・・・・・・・・・・・・・・・
「お前の花嫁姿がこんなに早く見られるとはな・・・」
「お父さん・・・・・私ね、お父さんが武道会を開いてくれて本当に嬉しかったの。
だってそのおかげでクリリンさんに出会えて・・・・お嫁さんになってくれって言って貰えて・・・」
「モンブラン・・・そうだな、彼は私の会社の事なぞ目もくれずに、何時だってお前を一番に見て私の事も気遣ってくれて・・・良い漢だ・・・・お前を・・嫁に出してもいいと思わせてくれる良い漢だ・・」
「お・・・とうさん・・・・私・・辛くても痛くてもお父さんと爺やたちや皆がいてくれたから頑張れたの!クリリンさんが現れてからも嬉しかったけどね、その前から私は幸せだったの!お父さんたち大好きだよ!!」
「モンブラン・・・・彼と共に幸せにおなり。」
夫婦の幸せはまた違うものだ。
彼とならきっといろんなことがあっても乗り越えられる。
それでも何かあったら頼っておくれ、嫁にやってもお前は大切な娘なのだからと、双方の父親は嬉しくて幸せな涙を流す娘をしっかりと胸に抱きしめて同じようなエールを送る。
そして、一度目の鐘で花嫁が姿を現してバージンロードを歩いて花婿の下に辿り着き、戦う時以上の緊張をしている悟空とクリリンは喉を鳴らしながら美しい花嫁を父親達から受け取ってエスコートする・・・・ドクターウィローと戦った時よりも緊張する!
この美しい人達を自分達が幸せにするんだと思うと怖れさえ生まれるがなにくそと心を叱咤し、少しだけ不安そうな花嫁の手を優しく叩いて歩みを進めそして
私達は互いを妻とし夫として、良き時も悪い時もいつでもどんな時でも共に歩み
死が二人を別つまで、愛を誓い想い合い寄り添い合う事を神聖なる婚姻の場にて誓います
悟空はチチと互いを見つめ合い、クリリンはモンブランと見つめ合って同時に誓いの言葉を互いに言い合う。
死が二人を別つまででは悲しいと言った悟空の純粋さにチチは泣きだしならばと懐の深い牛魔王と悟飯が、死が二人を別つとも離れないようにしなさいと言ってくれた言葉を互いの瞳を見つめ合って誓い合い、指輪を双方の薬指に嵌めてそして
花婿達はウエディングヴェールを花嫁の顔から取り払って双方どきりとした。
ヴェール越しでも美しかった自分の妻となる女(ひと)の・・・・何と美しい事か
自分の事だけを見つめながらも不安と嬉しさで揺れる瞳がいじらしくて、薄化粧とは思えないほど頬を紅潮させているのが可愛くて、何かを待ち望むように少し開いた唇が・・・・とても美味しそうで・・・・・
この結婚式には立会人の人前結婚式であり進行役はいれども神父役はおらず、悟空とクリリンは互いの気を探り合い今だというタイミングで寸分たがわずにそれぞれの花嫁に口づけをして
大歓声と鐘の音が青空に鳴り響く
そんな良き日であった
「お前さんはいかんで良かったのかマーク?」
「んん・・・俺はここに来て一年経ったがまだカリン様から水差しとれてないだろう?」
なら途中でおっぽり出して行ったら、それはそれで二人に失礼だとカリンに結婚式に行かんでよかったのかという問いにマークは答える。
ミゲルとトニーにくれぐれにもよろしく伝えてくれと頼んだのだから・・・二人には二・三度ずつ馬鹿野郎とぶん殴られたが・・・・・
ペンギン村から戻って来てマークはすぐさまカリン塔制覇に乗り出した。
途中何度も落ちかけてはパラシュートで下におり、そこでヤジロベーの様な大自然の生活をして筋力を鍛えてはまた挑戦し、去年の春にようやく登り切り、以来そこでずっとカリン様の水差し取りの修行をしている。
本当は自分も悟空とクリリンに直接お祝いしたいが、修行を途中で投げ出すわけにはいかないとマークの決意は固かった。
あの超絶忙しすぎる親友悟雲を楽させる為にも、自分が武道界隈で名を上げてチャンピオンになる為にも強くなるのだという男を、ヤジロベーは呆れながらも馬鹿にはせずにせっせかとご飯を調達してやり、時折混じってカリンから水差しをとって手本を示してやっている。
ヤジロベーも悟空達程でないにしても、五才の頃のラディッツならば斬れる腕になっており、俺も結婚式とか堅苦しいのはいいわいなと言って、水鏡で見てお祝いを言った程度である。
マークも一旦修行を止めて悟空とクリリン達が式をしているであろいう方向に向かって
「悟空!!クリリン!!チチさん!!モンブランさん!!!結婚おめでとう!!!
お前達なら絶対に幸せになれるぞ!!!!!!」
世界で美しい叫び声を、下で聞いていたボラとウパは内容を聞いて察して笑って聞き、上の神殿でも神とポポは下界の幸せな光景の数々に頬を緩めそして・・・
「・・・・爺様・・・疲れていないか?」
「これ悟雲・・・儂はそこまでまだ弱くはなりゃせんよ。披露宴もきちんと出るつもりじゃよ。」
「分かった・・・・」
悟空達から沢山の感謝の言葉を貰い、お師匠様と弟弟子やモンブランの父からも沢山の言葉を貰い、主席者一同から様々な声をかけて少し疲れ気味な悟飯をラディッツが悟空達に気が付かれないようにそっと抱えて少し離れた長ベンチに座らせる。
少し食欲が落ちた爺様・・・・ともすれば楽しく話していてもウトウトとする事が増えた気がして・・・・だから弟達は結婚をはやくしたいと思ったのだろうか?
爺様が元気なうちにと・・・
「悟雲・・・ラディッツ・・・」
「爺様?」
「ん・・・儂はのう、幸せじゃ・・・・お前達を孫に出来たその日から儂はずっと幸せなんじゃよ。」
亀仙流を会得してから人々を助けて慕われたが、何か疲れた気がして武道を振わなくてもいい山深い場所に自ら居を構えたというのに
「お前達と出会い、お前達の関係で山村の人達を経てまた人の暖かさに沢山繋がることが出来て・・・・・儂は本当に果報ものじゃよ・・」
時々来るゲロさんと四方山話をして、悟空と話しているゲロ君とも沢山の話をして・・・あの日悟空と悟雲と出会わなければもしかしたら自分は誰に気づかれる事無くもっと早くにひっそりとなくなっていたかもしれない、そんな侘しい人生に光の子等が来てくれたのだ・・・・
山村のみんなやお友達に囲まれて祝われている悟空もクリリンと花嫁になってくれたチチとモンブランの側には、ブルマがいてジュニアという少し特殊な曾孫が優しくみんなを見守り、武天老師様と鶴仙人様が孫達の結婚を祝ってくれて、近頃ご近所さんになりつつあるターレス達もヤムチャ達と祝いだと叫びながら陽気にお酒を飲んで歌って・・・信じられない様な日常を連れて来てくれたのはきっと
「ありがとうラディッツ、あの日儂の孫になってくれて。」
悟空と違い自我のはっきりとしていた子供が、弟を連れて自分の下を去る事無く孫になってくれた事が嬉しいと、優しい嗚咽が響く、そんな優しい日でもあった