俺ラディッツは弟を絶対に守り抜く   作:ドゥナシオン

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エイジ756の第二十三回天下一武道会もお忘れなく・・

エイジ756 五月十日

 

「・・・産まれる時に立ち会いたかった・・・」

「馬鹿ねマークは!!出産の立会いなんて旦那さんの悟空かお父さんの牛魔王さんだけよ?」

「いやそうは言うがな!生んだ後のチチさんにねぎらいの言葉をだな!」

「・・・二人共、出産後のお母さんは疲れやすいんだから、騒ぐんなら出ていきなよ。」

「「う・・・はい・・」」

 

チチ出産の一報を受けた三人は、それぞれの職場と学校が終わり次第駆け付け病院で落ち合う形になり、何かと騒ごうとするマークとミゲルをトニーが叱るのを、悟空達は大笑いした。

 

「はっはっは!やっぱり普段静かだけどトニーはおっかねえな。いっつも喧嘩しちまうマークとミゲルを直ぐに黙らせちまう。」

「まぁ普段温厚な人の方が怒ると怖いからな・・・悟雲兄さんとか・・」

「兄様はなんもおっかねえことねえだぞ?i

其れよりもマークさん達来てくれてありがとうな。

悟天ちゃんが沢山の人にお祝いされておらも悟空さも嬉しいだよ。

マークさんは先日の天下一武道会は惜しかっただな・・。」

「大丈夫よチチさん、この人はそのくらいではめげない人だもん。」

「そうそう、マークは一度や二度じゃ諦めませんから。」

「そうだよな、マークなら去年みたいに頑張って戦ってチャンピオンになった時みたいにいつか武道会の優勝者になれると俺は信じてるぞ。」

「よせよ悟雲!・・・素直に何でも口にするなよ・・・」

「あんれ!あっだら凄いプロポーズさしていた人が、兄様の言葉一つで赤くなっちまって。」

「チチさんまで!!!」

 

ラディッツとチチの言葉に、去年の事を思い出し、病室にマーク以外の全員の笑い声が咲いた。

 

 

マークは悟空達の結婚式には出られなかったが、その年の夏にカリンから見事水差しをとってある意味の免許皆伝を果たしてカリン塔を降り、真っ先に悟空達に報告をして祝ってもらい、その足で夏の格闘家チャンピオン大会に殴り込みをかけて見事チャンピオンの座まで駆け上がった。

 

最終試合はラディッツもジュニアの分も含めて休みを貰えないならオーナー業を辞めるべく、サイヤンℱの手持ちの株を誰かに売りつけると最後通牒を突きつける様に社長をしているホースを脅しつけてでももぎ取り、クリリンは試合の日が丁度休みだったので穏やかに、悟空は自分の撮影シーンを監督拝み倒して撮り終えてもらい、女性陣一同とモンブランも駆けつけ応援団幕をもってマークを応援した。

 

「行けマーク!!」

「あぁ・・・そこは粘らないで距離とれ!!」

「いいぞそこでボディーを叩きまくれ!!!!」

「アッパー貰っちまった・・・・意識たてなおすまでしがみついて粘れ!!」

 

・・・・・もう格闘どころか戦いのプロたちが物凄く的確な指導入れながらの応援が聞こえて、下の解説席で解説している人がマイクを片手にラディッツ達の下へと向かい

 

「えぇ、今マーク選手は逃げ回っているのですが、あれは有効なのでしょうか?」

「ん?・・・意識を立て直すの気力が残っているのであればクリンチしても逃げ回るのもありだと思うのですが・・・解説者は貴方でしょう?」

「・・・・私よりも孫悟雲さんの解説の方が盛り上がりますので一つよろしくお願いしたいのですが・・・」

「俺は普通にマークを応援したいのだが・・・聞かれたら答えるのでいいですか?」

 

 

カリン塔で修行をしたとは言え、初の大会であがっていた事と相手も実戦経験が豊富な選手でマークは技で翻弄されたが、持ち前の根性と悟空達の応援が聞こえて気が落ち着き、ラディッツの解説が始まる前に相手のボディーに全身の力を込めた拳を入れてダウンをとり、新チャンピオンが誕生した。

 

表彰式が終わりベルトを授与された時、マークはベルトを高々と掲げて口を開いた。

 

「この勝利は私を信じて応援してくれた全てに人達の力でもあります!!

応援してくれてありがとう!!!!」

 

誇らしげに上げたチャンピオンベルトは、声援を惜しみなく送ってくれた人達のお陰ですと、マークはラディッツ達がいる方をばっちりと見てウィンクしながらカッコつけ

 

「私はこれよりリング名を、通っている道場の名前を頂きサタンとします!!」

 

マークは父が作った格闘道場で格闘術全般を習い、道場の名前はサタンの城であった。

 

強く成れたのは無論カリン様やヤジロベーのお陰もあり、悟雲たちに出会って飛躍的に上がってはいるが、それでも自分の原点は父の道場である事を自他共に忘れない為にリング名にくれと父に許可を貰い、優勝してチャンピオンになれたらという約束も果たしたので宣言をした。

 

無論新チャンピオンの誕生の上にリング名までの披露も兼ねられて会場とラディッツ達も大盛り上がりし、会場内の熱気が満ち溢れた時

 

「ミゲル!!!お前が好きだ!!愛しているぞ!!!!」

「・・・・・へ?」

「お前が好きだ!!だがしかし!俺の人生を丸ごとはやれない!!」

「・・・・・・・はい!!??」

 

もしかしてこれって公開プロポーズであろうかと察したミゲルであったが・・・そこって普通は俺の人生を丸ごとくれるというのが筋なのでは無いのだろうかと、大変ロマンチストな彼女は思っているのだが、マークはここでミゲルに振られても嘘を言う事は己とミゲル自身の誇りの為にも言えなかった。

 

「俺はこれからもチャンピオンであり続ける為に修行する!

一般の格闘界の日を絶やさない為に沢山のPR活動もする!!

その間はどうしたってお前の側にいてやることは出来ない!!!」

 

かつて・・・親友と誓い合った孫悟雲ことラディッツの表の負担を減らしてやると言った近いと共に、鶴・亀仙流などの気功を使ったのとは違う格闘界を衰退させない活動にも力を入れたいとマークは考えていた。

 

懸命に己の力と努力と根性をぶつけ合う戦いは、誰であっても目指せる・目指してよいのだと指し示す-普通の人達の戦い-だってカッコいいではないか!

 

空が飛べなくとも地を割れなくとも残像が残らないような自分達の戦いだとて己の人生をかけるに値する者だとマークは信じているから、廃れさせるなどとんでもない事であり、其の為にも自分はチャンピオンとして力強く生きていく為の修行とロビー活動にどうしても時間をとられてしまう。

 

それでも

 

「それ以外の時間の全てを!人生をミゲル!!お前とお前が産んでくれるであろう俺の子供に捧げる事を誓う!!

だから・・・俺と結婚してくれミゲル!!!」

 

お前が欲しいんだ!!!!

 

「マーク!!!」

 

お前が欲しいと言われたミゲルは、応援席の二階までかけおりそして飛び降りた!!

 

「ミゲル!!????」

 

下までかけてくると思っていたマークは、間一髪で飛びおりてきたミゲルを横抱きに受け止める事に成功した・・・・カリン様との修業が無ければアウトだろうこれは!!

 

 

そうクワっとした顔で危険な事をしたミゲルを叱ろうとしたマークは、ミゲルを見て口を閉ざした。

 

だって彼女の顔は・・・

 

「マーク・・・マーク・・・」

 

泣いていた。

 

ミゲルは幸せ過ぎて泣いた。

 

この男はあの孫悟雲と親友でありこんな大きな大会で優勝してチャンピオンになって将来有望な男となり、望めばもっと良い所のお嬢さんと結婚できる漢になった。

 

引き換えて自分は、去年歌手デヴューを勢いでしたがまだまだ無名な小娘なのに・・・そんな自分を欲しいと全国中継の前で惜しげもなく言ってくれた・・・自分が断るかも知れないのに、そうなればただ恥をかいただけなのに・・・・それでも己を偽る事無くデメリットもきちんと言ってくれた上で・・・・

 

「いいわよ・・・あんたの行く道を私が支えて上げる!!

修行しても何しても!最後はちゃんと私の所に帰ってきてくれるならそれでいいわよ!!」

 

私だって超有名な歌姫になる為に頑張るんだからそれはいいわよねとミゲルの言葉に

 

「そうか・・・なら、俺達は似合いの夫婦だな・・・」

 

共に自分達の行く道の為に頑張りながら一緒に手を携えて歩いて行こうという言葉に、ミゲルは泣きながらマークに口づけをして

 

「・・・・チャンピオンになったんなら、貴方はもう大人よ?」

 

こういう場所では俺ではなく私って言えるようにならないと駄目よと泣き笑いされながら言われたマークは、真っ赤になりながら

 

「そ・・・・そうか?・・・・・・分かった・・・」

 

きちんと返事をした時、新チャンピオン誕生以上に会場はそしてテレビを見ているお茶の間全てが湧きたった。

 

まるで映画のような一連の出来事は、地球の人々が忘れられないような記念的な日になり、二人は半年後に結婚式を挙げた。

 

其の時は報道関係者が詰め寄ったので、トニーは兎も角として世間の有名人過ぎるラディッツ達は落ち着いた日に一同でお祝いの会を開き、新婚の二人を大泣きさせたのであった。

 

そして結婚をしたその年の天下一武道会に臨み、優勝かと思われたが

 

「第二十三回天下一武道会は!チャパ王選手となりました!!」

 

まだまだ武道家として一日の長があったチャパ王に、開始早々に顎に手刀を入れられて脳を揺らされ、立て直そうと試みて様々な反撃をした事で体力を削り、息が上がりかけた時に鋭い膝蹴りを食らってしまい意識を飛ばしてしまった。

 

チャパ王はこの大会にもマークが出て来るであろう事を読み、マークの戦いの記録をすべて見て研究してきたのだ。

 

昨今どうしても気功の達人が持てはやされる風潮の中、どうしても彼は勝ちたかった。

チャンピオンでなくとも、在野にいる格闘家達もやれるのだぞと世間に知ってもらう為に。

 

彼もまたマークやラディッツ同様に、在野の武道家達の道を照らしたかったのだ。

 

それはマークにも伝わり、試合後二人は何を言うでもなく笑って見つめ合いながら固く握手をし、熱く思いをぶつけ合った戦いに観客達も二人に惜しみない拍手を送ったのであった。

 

 

「・・・・チャンピオンとしてそして天下一武道会優勝者として赤ちゃん抱っこしてあげたかったな・・・」

 

其の方が強い子に育ちそうだしと悟天を見ながら未練気に言うマークを、ミゲルが背中をはたいて活を入れるのを見た悟空達とクリリンは

 

「ミ・・・ミゲルってあんなに強かったか?」

「結婚すると強くなる女性がいるって言うけどミゲルがそうなのかな?」

 

ひそひそと話しているが、修行三昧しそうなマークにはちょうどいい妻だとジュニアは笑い、頑張れマークとラディッツは苦笑しながらエールを送る。

 

エイジ756は、平和な年であったのだ・・・・

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