俺ラディッツは弟を絶対に守り抜く   作:ドゥナシオン

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依頼という名の信頼

「・・・・爺さんを巻き込みやがって・・・」

 

おいラディッツの坊ちゃんよ!爆弾の方は何とかしてやる!!そいつぶっ殺すか、出来なければ逃げ回ってでももちこたえていろよ!!

 

はは・・・無茶を言ってくれる・・・・済まんな・・・世話をかける・・

 

ち!末期を言う程に手前は生きちゃいねえだろうがよ。

良いから死ぬ以外の事しとけ!

 

・・・・・・・・・・・・

 

今日は孫悟飯の定期検診の日であった。

 

「折角悟空達が頑張るというのに見てやれんとはのう。」

 

ターレスも超人大会を見たいだろうに付き添ってもらってすまんなという悟飯の言葉に、ターレスはいつものやる気のない感じで答える。

 

「俺はあんなお遊戯会には興味ねえんだ。それに爺さんだって病院の待合室のテレビでそれなりに見れんだろう。」

 

俺が面白おかしく解説するから心配するなという言葉に、悟飯はお隣さんになったターレスにそれでは頼もう可能と穏やかに笑い、ラディッツ達の見送りを受けて東の都の病院に向かった。

 

「済まないターレス・・・どうしても特別委員会として出ないといけなくてな・・」

「はん!ラディッツ坊ちゃんは本当にお堅いこって。

こういう時はな、四の五の言わずに後でうまい酒の一つでも出せばいいんだよ。」

「そうか、ならばそうさせてもらおう。」

 

お互い出会い方は最悪であったが、それでもここ数年は悟飯を介して穏やかな交流を持つまでに至っている。

 

地球にいるサイヤ人は自分とカカロットとそして目の前のターレスだけ

 

元来同胞を大切にするラディッツとしても、いつまでもターレスといがみ合うのは少々苦痛を覚えていたので渡りに船であった・・・・お互いに意地の張り合いで歩み寄れず、さりとて素直になれない二人を祖父はおっとりと笑って自然と取り持ってくれた事を、少なくともラディッツは感謝している・・・・相手のターレスの事は知らんが。

 

だから、病院への付き添いという大事な事をターレスにならばと委ねる程にラディッツはターレスを信用し、信用されればターレスとて悪い気はせずラディッツ同様に同胞大好きとしては心中ニマニマが止まらないのを

 

「・・・・隊長きもいぞ・・・」

 

盛大に溜息をつきながら言ってきたダイーズの頭をはたいてやった事もある!

 

お前だって爺さんには弱いだろう!!

てかうちの軍団で誰か爺さんの事嫌いな奴いるか?ええおい!!!

 

・・・・・・

 

ダイーズを含めた全員に聞けば沈黙しかねえ

 

孫悟飯はクラッシャーターレス軍団のアイドルお爺ちゃんになっている!だって何をしても優しいんだもん!!

 

ダイーズとアモンドが遠出が難しくなってきた悟飯を気遣って、荒野の恐竜や野山の花々の映像を撮ってきてあげれば

 

「この歳になってもこんなに良いものを見せて貰えて嬉しいのう。」

 

とか

 

カカオがこんな凄い銃造ったぞと、何を思って見せに行ったかは知らないが・・・

 

「これがあれば、孫達も心強かろう。」

 

ありがとうのうとか!レズン達が重力装置の部屋の大改造やらなんやらしているのにも感謝してくれる良い爺さんを!!セルとかいう紛い物サイヤ人野郎はくだらんゲームに巻き込みやがったのだ!!

 

セルの急襲を受けて意識を取り戻し、目的としかけられた一連の流れを聞いた瞬間ラディッツは真っ先にターレスと念話の通路を繋げた。

 

怖らくこれは弟達の手に余り、この地球上で一番この件に対応できるのはクラッシャーターレス軍団だと見込んで

 

ラディッツは言葉の説明ではなく己の記憶をターレスにダイレクトに流し込み、いきなりの事で驚いたターレスであったが、長い年月を鉄火場で過ごして来たターレスは即応した。

 

-何をすればいいってのは余計かね?-

-爺様の安全確保は今はいい、カカロット達が爆弾を探せるように、レズンとラカセイにカプセルコーポレーションにあるであろう現存する爆弾探知機を改良してほしい。-

 

場所には心当たりある

 

一つは牛魔王が経営している八卦炉温泉周辺

 

あそこの従業員は、ラディッツにとっても家族同然になっている

 

もう一つは今から爆弾探知機を借り受けに行くカプセルコーポレーション周辺か西の都其のものかもしれない

 

西の都は東の都と違ってハイテクで守られているがセルという異物に何かを仕掛けられた場合、東の都に居座っている桃師兄の様に気が付けるわけでは無いので仕掛けられる場所であり条件も一致している。

 

そして最後は・・・山村・・・・恥ずかしい話だが、近頃平和が過ぎたせいか近くの山村周辺を手薄にこそしていないが、自分がいるから大丈夫だろうと緩んでいただけに、山村の何処かに仕掛けられていてもおかしくはない。

 

先ずはカプセルコーポレーションに行けと言って飛び立たせてある。

ダイーズさん達に合流してもらった後はそこを重点的に探すように伝えて欲しいと、その言葉を最後にラディッツからの念話はぶつりと切れた。

 

・・・・・・戦いながら念話をしている余裕なんてなかっただろうに・・・

 

もしも俺が爺さんの側を離れただけでも見張りがセルという野郎に報告をされて吹き飛ばされでもしたら・・・・そんなリスクを犯す愚を、自分もラディッツも望んではいない。

 

ネズミにはラディッツは何が何でも守り抜いてほしいと頼まれたが、これはラディッツ自身からの直接の依頼だ。

 

報酬はこの地球で一番美味い酒と、爺さん自身がまだ作れる肉まんを沢山・・・爺さんが作っても疲れない分だけ作ってもらうでいいか・・・そうしよう

 

 

ターレスは未だ何も知らずに持ってきた書物を読んでいる悟飯に気取られないように、ポケットの中にあるスカウターをオンにして、見もせずに手慣れた様子で通信を拾う部分を指で独特のリズムで叩きだす、謂わば地球のモールス信号と同じ事をしている。

 

通信を悟られては不味い状況下になる事は想定内であり、そうなった時になんの対処もできないなどという間抜けな事をしていて生きられる程に、渡って来た鉄火場は生半可なところではない

 

生き抜くために、悪辣な事も小狡い事もして生き残って来たて今に至る自分達

 

今頃はレズンとラカセイが爆弾探知機を作り出しに行って、てダイーズ達とカカロット達が急かそうとしている頃かも知れない・・・・・俺がセルという野郎をぶっ殺しに行くまで生きてろよラディッツ坊ちゃん

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