俺ラディッツは弟を絶対に守り抜く   作:ドゥナシオン

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危険の萌芽:前編

エイジ758 宇宙

 

「報告!フリーザ様より討伐命令を受けパッション隊が向かい、会敵しましたが数名乗りの小型宇宙船で敵の首領と思しき者とその側近達を取り逃がしたと付き添っていた観測班よりの報告です!!」

「・・・・不味い・・・この先で逃げるとしたらもう-外宇宙-か銀河の北側しかフリーザ様の影響のない宙域は無いのを奴等も知っているだろう・・」

「外宇宙は兎も角!北の方に行かれたら洒落にもならんぞ!!!」

 

惑星ポンジャの反乱から五年が経ったとある宇宙では、フリーザが長い事追っている者と集団があった

 

一つは惑星ポンジャに地獄を出現させながら、自分達の手から逃げおおせたヘラー一族の生き残りと思しきザンギャという女戦士

 

この女戦士に限っては、俺のクソガキを映像であっても侮辱したんだから絶対に殺してやらないと気がすまんと殺意マシマシで、腐れ縁のトンミをして苦笑させている

 

となればラディッツの幼馴染達五人組と、フリーザ様の心情なんて考えただけでも怖ろしい・・・反乱からの半年は、ラディッツ捜索時と同じ熱量でザンギャを血眼になって探したが、自分達の宇宙ポッドを使ったはずなのにまたもや霞のように消えてしまった!!

 

この感覚にはフリーザと周りにはとても覚えがある

 

ラディッツと弟のカカロットが消えた時と同じ

 

つまり、ザンギャを逃がしたのはラディッツを遠くに隠したネズミという事になる

 

近頃鳴りを潜めていたネズミの尻尾が掴めるかと躍起になりもしたが、尻尾どころか影すら見当たらずに月日だけが過ぎてしまった

 

 

半年も経てば流石にフリーザ自身も死亡判定を出さないまでも放っておけという鶴の一声で打ち切りになったが、もう一つの方の集団はそうもいかなかった。

 

あんな集団がまかり間違ってラディッツのいる惑星を襲いでもしたらと、フリーザ達にとっては死にかけのザンギャ等、もののついでであり本命は此方

 

相手も自分達が的にかけている事を知っているのか今一歩のところでいつも取り逃がしていた。

 

相手だとて死にたくはないので必死なのだろうが、この度漸く本拠地を見つけて戦闘力五万から構成される数十人規模のパッション隊を放った結果がこれであった。

 

狙っていた集団の大半を取り潰せたが、肝心の首領と側近を逃がしてしまったのだからどのような罰がパッション隊に待っているかと・・・戦々恐々とはならなかった。

 

相手が本当に強く、取り逃がしたというよりはパッション隊は全滅させられてまんまと闘争されたというのが正しかった・・・・フリーザ達が警戒していた集団が数名になってどこかの宙域に飛んで行ってしまった・・・

 

「きちんと報告をしよう・・・・」

 

フリーザ様達の勘気に触れるかもしれないが、嘘を言って後で発覚した方が即座に殺されてしまうので一縷の望みの方にかけ、今はフリーザ達が本拠地のようにしている惑星ポンジャに通信を入れた頃、地球にも異変が起こった。

 

#%&$_*+|&

 

 

宇宙を観測している衛星に外部通信が入った事で、中の都の宇宙部門と軍は騒然とした。

 

一年前の超人大会の十日後に孫悟雲から、もしかしたら宇宙からこのようなメッセージが来る日が来るかもしれないと、意味不明な記号の羅列の表を見せられ、孫悟雲の事をそれなりに知っているつもりであったジェネラル大将をして何を言っとるんだと唖然とさせられたが、それ以上の爆弾を落とされた。

 

「ジェネラル大将、俺自身がこれを話せる宇宙人で、今この地球には俺の他に後六人この言葉を放す者がいます。」

 

・・・それは青天の霹靂ともいえる程の衝撃的な告白であった。

 

孫悟雲と孫悟空の兄弟が実は宇宙人であった事

孫悟空の方は幼い頃にこの地球に来たためにその頃の記憶はなく、すっかりと地球人であるが、自分はガッツリと記憶のある宇宙人だと。

 

長い年月を地球で暮らしてきた男の、そんな告白を聞かされた方としては堪ったものではないが、ラディッツも真剣であった。

 

ソラと名付けた女性が全ての発端であった

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 

遡ったエイジ757 五月の地球

 

△月○日

 

・・・・疲れた・・・・結局セルの寿命は俺の気を与えたとしても、もって一・二年というドクターゲロの言葉にか・・・・いや、それよりも俺達の事を案じて泣かせてしまったチチとモンブランの嘆きを受ける方がきつかったな・・・

 

爺様はターレスとダイーズさん達のお陰で無事であり、大会をテレビ中継で見ていたチチとモンブランもセルの最初の攻撃でカメラが壊れた事で残酷な場面を見させずに済んだが、あの二人に泣かれたのは応えたな・・・ブルマにも心配かけたし・・・本当に疲れた・・・・

 

 

ラディッツがソラと名付けた女性の中にはセルの子供が宿っている

 

其の所為でラディッツはセルを生かす事に決めた

 

無体な事をされたとはいえども、どうやらセルはソラを回復させて気を吸い取った後は物凄く甲斐甲斐しくソラの世話をしていたらしい。

 

逃げないように自分で抱き上げ北の洞窟からかなり離れた所にいっては心当たりはないかと問いかけ、肉と木の実以外にも栄養には必要のない果物をとってきては与えて、時には小鳥やウサギなどを見せていたらしい・・・なんだそれは?

 

「その方が女というのは喜ぶのだろう?」

 

セル的には、自分に力を与えてくれるからには対価として喜ばせて上げたかったとか・・・・もう突っ込む気力もないなk・・・

 

「出来たわ!!!!」

「「出来たぞ!!!」」

 

ラディッツ達はとりあえず山村へ直行ではなく、ブルマの家に集った

 

セルも老化現象が始まった事で気の大半をごっそりと失くし、トニーが育てた八卦炉温泉印の仙豆を少し与えても傷がふさがっただけでマークを少し強くしたくらいの気にしかならなかった。

 

「もう私は寿命が近いのだろうから、回復アイテムを使うのは勿体ないだろうに。」

 

与えてくれた事には感謝するが、それはきちんと取っておきたまえと言われたトニーとしては、医者としては患者となったセルの言葉は悲しいが、悟雲の親友としては許せずに複雑であったが、彼は医者としての道をとる事にした。

 

「君が何と言おうと寿命を延ばす方法を悟雲と探すさ。」

 

君の為ではなく、君の子供を身籠ったソラの為だと怒りながら言うトニーに

 

「君も父君達同様に奇妙な者だ。」

 

自分だとて何も自暴自棄になっているつもりはないから好きにしたまえというセルを他所に、ブルマとレズンとラカセイは速攻で作った発明品を喜色満面の笑みでラディッツ達に持ってきた。

 

「これは喉に張る事で言語を通訳して地球の言葉を流してくれる優れものよ!

そしてこっちは耳に入る言葉が銀河公用語になるイヤホンよ!!」

 

レズンとラカセイと自分の共同発明品だとどやりながら、

 

「これは安全だからつけてみてってソラさんに頼んで。」

 

とお兄ちゃんに頼んでソラにつけてもらい、ソラも言葉が通じない事も言葉が分からない事にも不安であったので、一も二もなく喜んでつけ

 

「・・・わ・・・・私の言っている言葉分かるか?」

「分かるわ!!初めまして!私はブルマっていうの!!!よろしくね!」

「あ・・・・あぁぁぁ・・・う・・・うわわわわわわわ!!!!!」

 

ソラが発した言葉を分かると受け自己紹介をしたブルマにソラは抱き着いて泣き濡れ、そしてブルマに抱き着いたまま気が緩んだのか眠ってしまった。

 

一応翻訳機が機能する事を確認した一同は、いつまでもカプセルコーポレーションに迷惑はかけられないと、マーク達を残してセルとソラを連れて山村に一同が戻れば

 

 

「悟空さ!!兄様!!」

「クリリンさん!!皆様ご無事でしたか!!!???」

 

チチとモンブランにわんわんと泣かれた。

 

もう一児のママになって少しは大人びたかと思ったチチと、普段はおっとりとしているモンブランの大泣きに、亭主達どころか野郎一同物凄く焦った!!

 

「もう危険な事は終わったぞ!チチとモンブランが泣く事はもう無えぞ!!」

「そうだぞ!最後は悟雲兄さんと俺達で何とかするから・・・泣かなくて大丈夫だよモンブラン・・・」

 

優しく抱きしめてくれる旦那たちの言葉は嬉しいのだが・・・それでも大事な家族達が危険な目に遭った事が無い二人にとっては衝撃が強すぎて、その日は悟空とクリリンはそれぞれの妻を慰めるべく二人でゆっくりと過ごす事になり、悟天は牛魔王が孫悟飯宅で共に預かり、天津飯達は山村でセルが何事も出来ないように見張る事になった。

 

そしてラディッツがドクターゲロに詰め寄り事の真相を聞きだした

 

「・・・・確かに約束はしたがな・・・それは俺だけを対象にして周りは巻き込まない約束をしたのではなかったか?」

「・・・・其の一点に関しては儂の罪じゃな。」

 

孫悟雲を殺そうとした事は間違ってなくともだと言うゲロの言葉を聞いたラディッツは、溜息をついた。

 

「・・・・爺様と同じような寿命になったあんたを、今更どうこうしても意味はない・・・」

「ふん!・・・相も変わらずに甘い奴だ・・・」

 

そう、ドクターゲロとて最早高齢である

 

ゲボが若いので周りはゲロも外見が更けていると勘違いをしているが、ゲボはゲロと妻の間に出来た時は二人は高齢と呼ばれ始めての時であり、高齢出産がたたって妻はゲボを産んで程なくして亡くなった。

 

そしてゲロもそろそろ迎えが近い・・・だからと言ってお咎めなしにするほどラディッツも甘くはない

 

セルの体は一・二年しかどうにもならないと告げたゲロに

 

「お前の罪を告発すれば、ソラという女性とこれから生まれる子にとっては迷惑にしかならない。」

 

そして・・・ゲロを友人だと信じている祖父が悲しんでしまう・・・・今は小康状態であっても、何時体調を崩すか分らない祖父の身を案じながらラディッツは

 

「セルを俺の本当の養子にする。」

 

倒したいと願った相手の子にされて取り上げる事は屈辱にはなるだろうと、捨て台詞の様に吐いたラディッツは、そのまま扉を開けてゲロの家を後にした

 

ゲロがどんな顔をしているのかを見たくなくて・・・

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