俺ラディッツは弟を絶対に守り抜く   作:ドゥナシオン

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危険の萌芽:後編

セルを自分の子にする

 

ドクターゲロに宣告してからのラディッツの動きは早かった

 

「爺様、養子にしようと思う者がいるのですがいいですか?」

 

先ずは孫家の実質的な大黒柱たる祖父悟飯に報告を兼ねた説得

 

「実は・・・」

 

ラディッツは今生で最大の嘘を祖父に披露した

 

曰く自分達よりも少し後くらいに、惑星ベジータの爆発の難を逃れたサイヤ人が実は地球にいて、しかも今日見つかった

 

しかもそのサイヤ人は同族ではなく異星人の許嫁がいてとも逃げて来て、地球にいた当初は右も左もわからなかったが、地球に居ついて十年と少して山奥の村人達相手に狩りをした物で物々交換をするうちに地球の言葉をポツポツと覚えたらしい。

 

そしてその強さが口の端に上り、交流している村人達の勧めで此度超人大会にやって来て自分達に出会えたのだ!

 

だがしかし!!セルという名前のサイヤ人は、祖父に出会えた幸運な自分達と違い、地球の中で苦労してしまったが為に体を壊して最早余命幾ばくもない。

 

そんな中許嫁の異星人ソラは身ごもっており、よって二人を保護しつつ永続的に守れるようにジュニアと同じく自分の庇護下に入れる事を許してほしいと切にお願いした。

 

・・・ぶっちゃけて言おう・・・孫悟飯はこの話の真偽はとってもどうでも良かった

 

片方の下の孫は自他ともに認める程嘘を言えないが、目の前の孫は時折り自分達に隠し事もするし平然と嘘も言う

 

辛い事を隠して何があっても平気だと宣う。

 

何が言いたいかというと身内である自分達を安心させる為であれば平然と何でも仕出かし言いもするのが孫悟雲という孫である。

 

その孫が真剣に胡乱な話を言うからには何かしらの訳が、それも自分に隠したい何かがあるという事に他ならず

 

「悟雲・・・ラディッツ・・・お前の思う通りにしなさい。」

 

周りが何を言おうとも、儂は優しいお前の思う事を応援するぞ

 

定期健診の帰りで疲れてうつらうつらとしながらも、自分の手を握って優しくいってくれる偉大な祖父・・・小さな手なのに、もうしわくちゃで力も無い筈なのに誰よりも力強く自分を包み込んで守ってくれる爺様・・・

 

「う・・・ん・・・うん・・・」

「ほっほ・・・悟雲の泣き虫は大きくなっても変わらんのう~。」

「・・・俺が泣くのはもう爺様の前だけです・・・」

「そうか・・・それはそれで心配なのじゃがのう・・・」

 

一先ずは祖父へ話を通せたラディッツは疲れもあってしきりに祖父に甘えた後、速攻で山村の政庁に行ってセルを養子に、其の許嫁で身籠っているソラも養女にし、産まれてくる子供は当然・・・

 

「・・・悟雲よ・・・・お前さん嫁さんどころか恋人もいねえちゅうのに、子供は増えるは来年には爺様になっちまうし・・・お前さんこれでいいのか?」

「はは・・・八兵衛さん・・・・あんまり痛い事言わないでくださいよ~!!」

 

物凄く的を射た言葉にラディッツだってダメージはある!!

 

自分だってジュニアは兎も角として!ソラの事もそこまでは思わんがセルを養子にするって相当な思いがあるのに!!誰も突っ込まないでいてくれた事を全部言わないでおくれよ

 

様々な意味で物凄く恥ずかしい思いをしたが・・・これってたった一日の中で起こった出来事である!!

 

朝に自分をベースにした人造人間に襲われて昼少し過ぎの時に決着をつけ捕獲して、様々な事情から襲った人造人間と、それに無体されて身籠った婦女子諸共養子縁組を速攻でしたって、どこの世界のウルトラマン達だってびっくりだよ絶対に!!

 

なんなら仮面ライダーの世界だって青褪めるわ!!!

 

・・・・俺の人生てなんかこんなことだらけな気がする・・・ある日突然何かが起きれば、その日の内に人生がひっくり返る事ばかり・・・まぁそれで今の自分があるのだからそれが嫌だと思った事は一度として無いラディッツであった

 

遡れば、今生において人生がひっくり返った出来事でフリーザ軍・ひいてはフリーザ様達と五人の幼馴染達という素敵な出会いがあり、紆余曲折して自分はここにいて幸せなのだから

 

 

これが栄えある第一回超人大会を駄目にしてしまった日の出来事

 

・・・・・・・・・・・・・

そんな次の日

 

「これにしようかしら・・・ううん・カタログじゃやっぱり駄目ね!

お兄ちゃん!!ソラと都に服を買いに行くの付いてきて!!」

「あのさ・・・私お金がないんだよ?服を買うって・・」

「駄目よソラ!!お腹が大きく成ったら絶対に今の洋服きつくなるから、その前にマタニティドレス買うかゆったりとした服用意しなくちゃ!!」

「んだ!!おらの服だとソラさにはちっせいから、きちんと買ってくるだべ!!」

「チチさん・・・」

「こんら!おめぇさは兄様の娘さんになったんだべ!そしたらおらとブルマさとは身内だべ!」

 

身内相手にさんをつけんでねぇというチチの言葉に圧倒されたソラはひゃいとか気の抜けた返事をしてしまい、その様子を傍で見ていたラディッツは苦笑しながら、悟天を祖父と牛魔王に預けてブルマとソラの他にチチも伴ってジェットフライヤーをラディッツが運転して出掛けた。

 

何となれば経産婦はチチ一人であり、どのような服が妊娠中は良かっただののアドバイスが欲しいし、チチにも偶には都で楽しんでほしい悟空達としても願ったり叶ったりであった。

 

先ずは東の都で悟空達もお世話になった産婦人科に診察をして、母子ともに健康であることを確認してからソラの服を買いにモールに入った。

 

 

ちなみにお金がと最後までソラが言っていたが、それはお父さんが出すのが当たり前だと言う・・・世の中の父ちゃん達が娘に言ってあげたい言葉で決着がついた・・・パパイケメン過ぎる・・・言った本人独身なのにとは言ってはいけない・・・

 

何はともあれ妊婦さん用の服売り場にレッツゴーした

 

「そうだな・・・ゆったりとしていても少し暖かい感じのもんがいいだべな・・・」

「色合いも少し柔らかめで暖かいパステルカラーの方がいいんじゃない?」

 

オレンジ色の髪を少し柔らかくした感じとか、このクリーム色もいいわねと押し当てられるソラの顔は真っ赤になっているのが実に可愛いではないか・・・・

 

可愛いソラを堪能しながら、きっと冬が一番お腹の出る時期であり、お腹の中の赤ちゃんが冷えねえのが一番だなと今から目星をつけていく。

 

お腹の大きさにあまり左右されないような服を選びながら、ソラの食欲や食べられるもの、特に好物はないかと聞いて食料品も見て回る。

 

ソラの母子手帳には妊娠三か月とあり、ソラ自身も悪阻というものを感じなかったという事で食欲があるのは良い事だべとチチは笑い、チチの時は食べられなかったもの懐かしそうに話すブルマの間で、少しずつ二人の話に恥ずかしがるような困惑するような気配を出しながら相槌を打つソラを三歩後ろから見守っているラディッツは微笑ましげに見つめる。

 

経緯がどうであれソラもチチとブルマ同様に自分の身内

 

幸せに笑って欲しいとラディッツは願う・・・来年か・・・俺が御祖父様になるのは

 

弟達にセルの様子を見てもらいながら留守番をしてもらったので、その日の夜はラディッツが全員分のご飯の支度をした。

 

「・・・・これが父君の味・・・肉まんじゅうは食べやすいので入りますな~。」

「・・・おいひぃ・・・これも・・・これも!!!」

「ひゃぁ・・・ソラの奴おらよりも食ってねえか?」

「悟空さも負けてねえだが、ソラはお腹の中の赤ちゃんにも食べさせなきゃいけねえからもっと食ってんだべな~。」

 

初めてラディッツの手料理を食べたセルは落ちている食欲でも肉まんが美味しいとゆっくりと食し、ソラは悟空とラディッツ並みに食べて周りを驚かせ、モンブランも、あのくらい食べたらクリリンさんは私と赤ちゃん作ってくれるかなとか思っちゃったほどであった。

 

ラディッツとしては元気に食べてくれるソラに安堵したが、セルの食欲の無さにもっと食べやすく多く食べるものを探そうと思案する。

 

「・・・・・スープも滋養のあるものを入れているから飲めるだけのめ。」

「畏まりました父君。」

「・・・・まったく・・」

 

作り終えて一緒に食べているラディッツは相変わらず気取った物言いをするセルに溜息をつきながら、後で皆が寝静まったら気を与えに行くとセルに念話で送り、夕食が一段落する前にその場にいる全員に詫びて席を中座し、昼間行った東の都の鶴仙流本部に入った。

 

「・・・・反乱要因その一の馬鹿弟子のご帰還か・・・」

「あ・・・・はっはっは・・・お師匠様のご機嫌・・・・麗しくないですよね?」

「当たり前じゃ!!お主等師匠をなんじゃと思っとるんじゃ!!!」

 

儂等の身を案じてくれたのは嬉しいがな!!それとこれは別じゃい!!!

さっきまで亀と二人でヤケ酒をして、ダウンしてしまった亀を寝床に放り込ませたところじゃという鶴仙人の言葉に、ラディッツと反乱起こした門弟たちはひたすらに謝り倒してどいうにか許してもらった・・・お師匠様には逆らえんのよね・・・うん・・

 

それが騒ぎから二日目の夜のお話・・・・平和だな~

 

そんな平和を維持して満喫する為に、ラディッツはレズンとラカセイの下にせっせかと通いつめた

 

地球の言葉とそれに対応する銀河公用語の辞書を作るべく!寝食を忘れてジュニアにも怒られたがそんな事は何のそのと、レズンとラカセイの翻訳機を使って八日の月日を擁したが!完璧にも近い辞書が出来たから満足である!!

 

セル騒動から十日目に、ラディッツはジェネラル大将に面会を申し込み、丁度時間の空いていたジェネラルと直ぐに会えたラディッツは、自分は宇宙人ですをカミングアウトし、そして今現状地球にいる宇宙人達の現状を話した。

 

当然いきなり話されたジェネラルの目は点になり、後半の方は頭痛を堪える様に右手の指で眉間をもみほぐしながらうめき声をあげかけた・・・・宇宙人って・・・SFだけの話じゃないのか・・・

 

 

「・・・・君が子供の頃から活躍をしてお金を貯めて警備会社を作ったのはもしかして・・」

「はい、お察しの通り宇宙には侵略型の宇宙人も当然いますので、それらが来ても対処できるようにと思っていたのですが・・・それが現実化しそうなので彼等の操る言葉を辞書にして、自分達の事をお知らせに上がった次第です。」

 

ターレスの言っていたネズミとのやり取りが本当であるのならば・・・・嫌な予感しかしない・・・

 

もしも・・・百万が一フリーザ様達が自分を探してくださっているのであれば地球は・・・この予感は外れて欲しいところだが、だからと言って希望的観測でのほほんとしていい状況ではなくなってしまったと思ったのであれば直ぐに動くのがラディッツの中では鉄則化する。

 

予感を覚えたのならば最悪を期して動けと教わったのだから・・・・

 

地球は宇宙に対して無垢でいていい時が終わりを告げてしまったのだ・・・

 

そしてそれからちょうど一年後、宇宙からメッセージが地球に届いた

 

 

#%&$_*+|&

 

そのメッセージを、中の都宇宙部門担当者が五分で翻訳をした

 

「翻訳終わり、これは救難信号の様です!!」

 

宇宙で危機にあり、助けを乞う

 

宇宙観測望遠鏡がギリギリ映し出した、地球に向かっている少数用の宇宙船からのSOSであった・・・

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