俺ラディッツは弟を絶対に守り抜く   作:ドゥナシオン

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見つかってそして・・・sideフリーザ軍

sideフリーザ軍・古参とそれ以外の者達

 

ウオオオオオオオオオ!!!!

 

やったぞ!!ついにあのお方が発見されたぞ!!!

どこだ!どの星系のどこの惑星におられた!!??

それが北の果ての太陽星系・地球というとんでもなく辺境の地に飛ばされたそうな・・

何とお気の毒な!!・・・・きっと、未開の地にて弟さんをお守りしながら健気に・・

許さんん!!ラディッツ様をその様な辺境の地にて苦しめたネズミを!!フリーザ様達と共に八つ裂きに!!!!

 

 

我ラディッツ様を発見する!!

 

今より一日前の超長距離通信でなされた報告を受けたフリーザ軍一同は武官・文官一同そしてそれ以外の部署の者達も歓喜に沸いた!

 

苦節十八年!!あのお方の姿を求めて東西南北すべての銀河を奔走し、待ちに待った吉報が舞い込んだ!!!

 

どれ程待ったか!!

 

あの小さな体でフリーザ軍という途轍もなく巨大な組織の一部署を受け持ち、あまつさえ時代の文官長であらせられた・・・・将来を嘱望されフリーザ様の寵愛を一身に受け、ご側近の方達や特戦隊の方達のみならず下級戦士・文官を分け隔てなく優しい笑顔と励ましをくだされた我等の癒したるラディッツ様!!

 

そしていつも宇宙船のお手入れありがとうございますや!ご飯美味しいです!!はては清掃お疲れ様ですまで言ってくださった良い子なのだ!!

 

誰だ!どこの部署のどいつが成長されたラディッツ様のお姿を拝見で来た!!??

それが中級戦士部隊の補佐官のキュイ特務武官です!!

・・・・あぁ・・・特務武官プロジェクト第一号生でラディッツ様が直々にご指導されていたあの小僧か・・・ならば良し!

異議なし!仕方なし!!!

 

我等全員!ラディッツ様のお仕事とその軌跡となされた事は知っているので!!当然キュイの立ち位置を知っている!!

 

もしかしたらフリーザ様よりもラディッツ様に忠誠を誓っているかもしれないが、あの子相手ならまぁいいでしょうと!寛大なるフリーザ様ご自身がお許しになられているから問題無い!!・・・・ある意味問題しかなくね?それでいいのかフリーザ軍?

 

 

・・・・・なんて盛り上がっているのは、ラディッツ文官長補佐官を実際に知っているか、彼の残した仕組みの恩恵を直接受けている者かで、ラディッツを知らない世代のあらゆる部署の者達は古参達の-ラディッツ様発見-の報を受けてからの大盛り上がりにドン引きしている。

 

普段いかめしく厳しい隊長たちがラディッツ様がとあらゆる意味で泣いている・・・

普段書類の一行ミスで咎める怜悧冷徹な文官様達の相好が崩れている・・・

 

何なのだ一体?

 

たった一人のサイヤ人探しで全軍が振り回され、宇宙征服まであと一歩のところまで来ても何の興味もなさそうだった特戦隊の皆様も、フリーザ様と側近の方達と親衛隊の皆様で感無量のようにされているとか・・・・まったくもって意味も訳も分からない・・・

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

sideフリーザ達

 

「フ・・・・フリーザ様~・・・・キュイが・・・あのちみっちゃかったキュイがラディッツを~。」

「あぁスーナ・・・そんなに泣いては目玉が溶けてラディッツの事をきちんと見られませんよ?」

「ゲンイン、マトマ、リーキュ、ガジャお前達もだぞ?

へへ・・・・ですがフリーザ様、あのちび助を漸く・・・俺も歳ですかね~・・・泣いちまいそうになる・・」

「おやおやドドリアさんまで・・・・ザーボンさんはギニューさん達と大泣きしに外に飛び出していきそうになって。」

 

まだ発見の報しか入っていないとういのに、もう大泣きをしているスーナを始めとした親衛達たちと、彼等を宥めすかす役目のドドリアまでもが薄っすらと泣いており、ザーボンなんて速攻で特戦隊全員と存分に泣いて喜ぶために宇宙空間に飛び出していったっきり戻ってきやしない

 

これでは仕事になりませんね〜・・・・仕方がない

 

 

「フリーザです、全員そのままお聞きなさい。」

 

ラディッツ文官長補佐官の発見という慶事を鑑み、全ての部署の階級問わずに緊急案件以外の事は今日一日は休みにして良し。

そして軍の食堂と高級官僚用のラウンジも全て解禁にして無料で飲食を好きにしてよしの許可をするという大盤振る舞いに

 

ウォォォォォォォォォォ!!!!

 

ラディッツ発見の時よりも大歓声が巻き起こり、許可を出したフリーザを苦笑させた。

 

きっとラディッツに興味のない者達も歓声を上げた事で先程よりも勢いがあるのだろう

 

こうやってラディッツに興味が無い者達も、ラディッツ探しに意欲を持たせるために褒賞やこうした息抜き、時ならぬご褒美タイムを駆使して士気を維持してきた苦労が少し思い出される。

 

もうラディッツがいた時の頃とは違い、自分だけの軍という代物では無くなってきたフリーザ軍・・・

 

数多の星系と宙域を支配下に置いた事で様々な派閥と思惑と新たな悩みや問題も続出するのは仕方が無いのかもしれない・・・・

 

それぞれの星系の威信を背をって入隊してきた者達からすれば、会った事もない一人のサイヤ人探しなぞ埒外だろうがそんなのは知った事ではないだろう。

 

しかし理解できずとも与えられる任務を虚仮にせずに真剣に取り組めばそれで良し

 

言ってもわからなければ粛清対象にするだけである

 

それに軍の任務は五割はラディッツ探しに関連する事だが、残りは近頃は反抗勢力が地下で蠢いているのを突き止め、宙域海賊や奴隷商人達が何故か!絶滅しないで後から後から湧いてきては!手薄いところを襲来してくる!

 

大元を狩り尽くしたと思っても湧いてくる害虫ども・・・まるで自分達を振り回す為の意図がある様な気すらしてきた

 

そんな中で、ラディッツが見つかったと言う方を聞いたフリーザは無論歓喜した!!・・・心中でだが・・・

 

外から見た感じでは薄っすらと満足げに笑って一同にこれまでよくぞ諦めずにとねぎらいの言葉を優しく掛けたが、内心では狂喜乱舞の舞であった。

 

漸くあの子が戻ってくる

 

あの子の優しい声を、優しい言葉を、優しい笑みと眼差しを受けていいのは自分達だけだ!

 

・・・・もう他の者達に触れさせるものか・・・・

 

今は惑星ベジータの時の様に惑星ポンジャをフリーザ軍の本拠地にしている。

 

ここは自分達がいる-北銀河-という銀河の中で中央に位置しており、支配地域をまんべんなく見るには具合がいい。

 

ここにラディッツを生涯いさせればいい

 

何故自分はあの時、他の子同様に見せかけの飛ばし子にせずに送り出してしまったのか?

あの時はとてもいい考えだと実行したのだが、よくよく考えればあれは自分らしく無かった・・・

 

ラディッツは本来自分の目が一瞬でも届かなくなる外に出す予定は無かったのに・・・何故かあの時はーそうするのが最善ーだと疑わなかったが、今度こそは手放すものか!

 

終生惑星の外には出さず、自分のポッドの渕に座らせて仕事をさせ、住むところも自分の私室の隣か何なら自分の部屋で寝起きをさせればいい。

 

望む物はすべて与えて、行きたい所があれば特戦隊か親衛隊を付けて自分も共に行く事で許してもいいかもしれない。

 

ラディッツの家族たるバーダックもギネもおり・・・・ギリギリあの許せない弟も生かしてやれば、ラディッツも喜んで自分の下にいるだろう

 

優しい籠の中で、自分の為に生きていけばいいのだラディッツは・・・

 

その為にも自分で迎えに行く必要がある

 

ラディッツは優しいから、直ぐに絆されてしまうから、きっと地球という辺境に住む者達にも情が移ってしまっているだろうから、自分が迎えに行ってやりラディッツ自身が自分は誰のものかをきちんと思い出させて言い含めなければいけないだろうから

 

しかし・・・片道を半年・・・往復一年となると昔と違い-全員-を連れ行くわけにもいかない・・・

 

近頃またぞろ愚者達がきな臭くペチャクチャと囀っているという報告を受けたばかりであった・・・・・それもポンジャの宙域に近いところで。

 

ポンジャを二度も反乱勢力の侵入を許してしまっては自分の沽券にかかわる

 

 

となれば親衛隊の幾人かを留守番させなければなるまい・・・・

 

最側近のドドリアとザーボンは外せない

ギニュー特戦隊は当然連れて行く

ベジータの下で纏まっているサイヤ人は、自分の留守の間に悪さをしない様に幾人か連れていく。

ベジータ王と違い、同族に情けのあるベジータならばそれで十分対応できるだろうし、何よりもスーナの邪魔はすまい。

だが・・・親衛隊の誰を留守番にするか・・・・自分に絶対の忠義を全員が誓っているので命令を下す時に説得はしなくてもいいが・・・・分りましたと言いながら物悲しそうにされるのがちょっと・・・・かなり胸に来るのだ・・・・悪の帝王だって無情では無いのだから・・・無情でないからこんなバカげていると自分でも分かっている事をしているのだから・・・・

 

それもそろそろ仕舞ではあるが・・・近頃は内政に奔走している事で治安維持している事もあり、何よりも刃向かってくる愚かな者達がいなくなっているせいで大規模戦闘ないし生命を賭けた戦いを経験した者が減ってきている。

 

最後に軍でぶつかったところが八年前のポンジャを舞台にしたヘラー一族との一大抗争

 

以来フリーザ軍の戦士達は特戦隊も含めて戦闘したという程の戦いは無いと言えるほどである。

 

かてて加えて内政とラディッツ探しでこれまで獲得してきた生命体の居る惑星をくまなく探す為に武官達やサイヤ人達も使っていた事で、戦闘訓練も特訓もそこそこになっていたので、八年前からフリーザも含めて軍の強さはそのままであるが

 

サイヤ人の飛ばし子の行き先になっている地球であれば、今の自分達で充分だろうとフリーザは考えているのだが・・・・

 

「なりません・・・・せめて上級戦士を千人はお連れください!!」

「・・・じぃ・・・そんなに連れ行かずともいいです。

我が軍と私の威光を示す為だけに五百でいいではありませんか。」

「・・・・・フリーザ様・・・」

 

ゲンインに文官長の地位を譲ってはや八年のナナバは、今やフリーザ様の相談役という位置にいる。

 

なんだかんだ言っても、お育てしたフリーザ様が可愛くてしょうがないナナバと、爺がいても問題なしなフリーザなので程よい距離に収まっているが、ナナバの説教は大嫌いなのだ!

 

自分はパパの事をお父様という程に大人になったのだ!!

 

ぞろぞろと部下達を連れてあの子を迎えに行くのはみっともない!!

 

「地球という惑星の大気圏外に母艦を待機させて中に五百人!そしてフリーザ様が地球の大気圏内に引き連れていく人数を五百人にすると言うのでどうですか!!??」

 

もしくはラディッツを確保した後に、地球をあとくされなく消す為に地球のあちこちに展開させる事で分散させてでも千人はお連れくださいと言うナナバの直言、フリーザは溜息をつきながら爺の言う通り千人連れて行けばいいのでしょうと折れた・・・

 

だって・・・・自分の身を案じて自分の勘気を被る事を辞さずに直言してくれているのだから

 

そして千人を策定する傍らで・・・・どこからか聞きつけた父が、通信を送って来た

 

サイヤ人を文官長に据えてからは一度も通信をしてこなかった父がどんな言葉を送って来たかと訝しい気にしながらメールを開けてみれば

 

伝説のサイヤ人には気をつけろと始まっていた。

 

・・・・父も自分達も共通しているところがあるとすれば、千年に一度現れると言う伝説の超サイヤ人・・・

 

それは自分も警戒している事であり、これから迎えに行くのはサイヤ人の兄弟であり父が警戒するのも無理はないとフリーザも考えている。

 

ラディッツではなく、もしかしたら弟の方は未知数なので警戒してもいいかもしれないと

 

後はこの一件のかたがついたら自分と母の所に顔を出せと言う私信であり・・・・最近そう言えば母様にご機嫌伺いしていなかった事を思い出す・・・・別に父にも母にもそこまで興味は無いのだが、自分のラディッツに手を出さないように釘を面と向かってさしに行ってもいいかもしれない。

 

父はサイヤ人嫌いで、母は変わったものを欲しがる面倒なタイプで、どちらもラディッツに手を出しそう出す可能性が高い・・・・あの子を迎えに行くだけで何と面倒な事をしなければならないのか・・・・まったくもって!未だに影すら踏ませないネズミが憎くて憎くて仕方がない!!

 

ラディッツを見つけた後もネズミ探しをやめるものかとフリーザは気持ちを新たにする。

 

殺すだけでは足りないほど憎いのだから・・・

 

そんな埒も無い事を考えながらメールを読み進めたフリーザは、最後の文章で軽く目を見開いた

 

そこには

 

伝説のサイヤ人と同様に、-白銀のサイヤ人-には気をつけろ

 

・・・・・なんだ?白銀のサイヤ人とは・・・

 

父からの文章には、白銀のサイヤ人は特殊な力を持っており、その力は千差万別でありある意味において伝説のサイヤ人よりも手を焼いたという先祖からの記録がこのほど見つかり、その情報であるという事であった

 

・・・・・父を強制隠居させる日が近いのだろうか?

 

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

sideバーダックとギネ達

 

「という訳で!!後半年したらラディッツとカカロットが帰ってくるんだ!!」

 

バーダックおじさん達楽しみにしていてねと、少しだけいい部屋に移されギネの淹れていくれていたお茶を飲んでいたバーダックの下に、嬉しい涙を引っ込めたスーナがにこにこ顔でバーダックとギネに飛び切りの朗報を持ってきた・・・・・のだが・・

 

「・・・・スーナ・・・・俺もこいつも確かにクソガキ達に会えたら嬉しいんだがな、もしもその地球ってところであいつが幸せにしていたらどうするんだ?」

「へ?」

「例えば地球人の嫁さん貰ってるとかしてガキでもこさえてのんびりとしているところを引っぺがしてくんのかよ?」

「え?・・・へ??」

「・・・・もしかしなくても、お前達そういう事まったく考えていなかったのかよ?」

 

地球がいかに辺境であろうとも、飛ばし子が行くからにはそれなりの資源とそこそこの知的生命体がいるところが前提であり、物凄く対応能力が高いラディッツならばそうなっているかもしれないだろう事を、すかんと考えていなかったスーナ達にバーダックは呆れるが・・・ギネはスーナ達の気持ちの方が分かってしまう。

 

「バーダック・・・スーナちゃん達はラディッツの身を案じてそんな事考え付かなかったんだよ・・・」

 

だってラディッツは自分よりも弱いのだから・・・弱かったのだから

 

「そうよ!!あいつは私達と違って物凄く弱いんだもん!!」

 

しかも二か月前に死にかけたのだ!!!

 

「ラディッツが幸せだって言うんだったらそんな事絶対に起こんないでしょう!!」

 

仮にバーダックの言う通りの事が待っていたとしても!ラディッツを瀕死の態に追い込んだ惑星なぞ、ラディッツ自身が庇い立てたとて価値なぞ無い!!!

 

それは自分のみならず、ゲンイン・マトマ・がじゃそして、真面目一辺倒のリーキュとても同じ考えだ!!

 

ラディッツが愛した者達だって人数はたかが知れている・・・その者達だけを何とか残すようにフリーザ様に進言して許可を得られるようにして来ればいいんでしょうと、スーナは勢いよくバーダックの私室を飛び出し

 

「・・・・・バーダック・・・」

 

スーナを見送ったギネは、泣きながらバーダックの胸に飛び込む・・・・見つかってしまった・・・・とうとう息子達がフリーザに・・・

 

「う・・・うぅ・・・」

 

自分達だとて会いたい・・・・だがそれは息子達、特にラディッツには籠の鳥にされる事を意味している!

 

 

「・・・・・心配するなギネ・・・」

 

泣くギネを、バーダックは左腕にあらん限りの力を込めギネの全てを包み込む

泣いている身も心も全て

 

どんな事をしてでも、どんな手を使ってでもラディッツ達は俺が守るのだから

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