俺ラディッツは弟を絶対に守り抜く   作:ドゥナシオン

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崩れた一角

悟空とクリリンが回復を果たして戦場に戻るのを見届けたラディッツは、上空を見上げる。

 

じっとこちらを見ているフリーザ様と、その傍らで動かないザーボン様・・・待っているのだろうか?ギニュー隊長達の事を・・・

 

悟空達が戻った事で戦場は膠着状態になっている

 

リーキュを相手にして傷だらけになったヤムチャと天津飯に弱仙豆を飲ませながらラディッツは再び戦場に視線を戻した時、戦場の一角が崩れた!

 

「あ・・・・がぁ・・・」

「ふん、小僧が昔貴様らに世話になった礼だ。

とっくりと味わうがいい。」

 

地べたにのたうち回るドドリアを、桃白白が両手を後ろで組み冷たい瞳で見下ろしている。

 

ドドリアと桃白白の戦いに決着がついたのだ。

 

・・・・・・・・・・・

遡っ数十分前

 

「スーナを放しやがれ!!!!」

 

敵のテレキネシスで拘束されたスーナを救うべく、フリーザの許可を得たドドリアが餃子に迫った。

 

武官と言えども戦場に出なくて久しく、腕が多少鈍っていても余裕で倒せるだろうとチビに拳を振った。

 

チビはテレキネシスをする時は掌を対象に向ける類の様であり、自分に向ければスーナが反撃をし、スーナに向けたままであれば自分に攻撃をされ、どちらも選ばずに逃げたとしてもスーナと自分に攻撃されどれを選んでもチビの未来は死が決まっている

 

そのはずであったが・・・・餃子は逃げるそぶりどころか慌てた表情もしなかった。

 

何故なら

 

バギン!!!!

 

「ほう?随分と重い一撃だな・・・」

「桃師兄様!!」

 

お師匠様達と同じくらい尊敬している桃白白が守ってくれると信じているから。

 

だが当然、攻撃を防がれたドドリアが面白いはずもない!

「・・・邪魔をするか?」

「当然だな、儂はこいつの兄弟子という奴でな。

奇妙な小僧曰く、兄とは下の弟妹を守ってなんぼらしぞ?」

 

自分の攻撃を眉一つ動かす事無く防いだ瘦せ型の男は、飄々と嘯きながら自分の拳を受け止めた後は乱打戦で挑んできた。

 

指先で掌底で脚でつま先で、兎に角全身を使って自分の体に打ち込んできた!

 

「は!動きは悪くないがな!!お前みたいな痩せている奴の攻撃なんてどって事無いな!!!」

 

撃たれるドドリアは、三つ編みをした長髪を翻しながら撃ち続ける男を観察する。

 

確かに一撃一撃は軽いが、降り積もってダメージになってもつまらないと打たれる箇所を予想してエネルギーでこまめに防御する。

 

大柄で雑そうに見えるがザーボンよりもエネルギーの運用が器用なドドリアならではの技に、打っている桃白白に感嘆の表情が浮かぶ。

 

こいつ見た目よりも繊細な戦い方をする・・・

 

撃たれるドドリアも暫くして桃白白の動きに目が慣れてお互いの乱打戦にもつれ込ませた。

 

 

でかくて筋肉がある分、桃白白の方がやや押され気味に見え、桃白白は一度後退し距離を取った。

 

「は!その痩せすぎた体!今すぐにバラバラにしてやるぞ!!」

 

-逃げた-相手を今度こそ仕留めると追い縋ったドドリアに、桃白白は反対にドドリアの真横まで近づいた!

 

なにを企んでいると近づかれたドドリアは桃白白を振り払うべくエネルギー波を全身から放出して吹き飛ばそうとした時

 

「お前は、小僧・・・・ラディッツに毒が盛られている事を知っていたか?」

「?・・・・!!き・・貴様!!何故それを知っている!!!」

 

微かで自分にしか聞こえない声音で問われた事に、何を言われたのか直ぐには分からなかったドドリアは、しかし直ぐに理解した!

 

ラディッツは-様々な理由-でフリーザ様のご指示でナノウィルス型の毒が仕込まれていた事を・・・・当時それを知るものは自分とザーボンとフリーザ様ご自身と、毒を開発してラディッツにあたえたトンミだけであったのに・・・何故この地球人が知っている・・・

 

「そうか・・・・知っていたか・・・」

 

ドドリアの表情から答えを察した桃白白の声音は酷く低く、冷気を感じる程の冷たさを伴い・・・

 

「ならば、あの小僧が味わった万分の一の地獄を味わえ・・・」

「な・・・・あ!!・・・ッ・・・ッ!!??」

 

打ち合う事数十分かけ、ようやくエネルギーを纏った筋肉の鎧に傷をつける事に成功した桃白白は、かつて小僧・ラディッツから吸収し己のモノにしたナノウィルス型の毒をドドリアの神経に潜り込ませる事に成功をした。

 

いつかの日・・・・強くなるために気の詰まりを取る修練と偽って小僧から毒を吸いだしたあの日、激痛で呻こうとも必死に食らいつくように最後まで音を上げなかった健気な小僧

 

「その痛みは-あの小僧-が味わった痛みの一部にもなっていないぞ。」

 

其れなのに呻いてみっともないと、桃白白は冷え切った瞳でのたうち回るドドリアを見下ろす。

 

トドメは刺さないが、気絶もさせてなぞやるつもりは無い

 

「あれの作戦通り殺しはせんが、今日一日はその痛みがお前を苛む。」

 

せいぜい味わえと転げ回るのを放っておくつもりが

 

ドン!!!

 

「・・・・小僧・・」

「・・・師兄、気絶させればいいでしょう・・・」

「・・・・・お人好しだなお前は。」

 

今も昔も

 

自分の日常を粉々にしに来た奴の痛みを無くすために、鳩尾に一撃を入れて気絶させたラディッツに、桃白白は溜息をつく。

 

甘い奴・・・だが、甘いからこそ兄者も儂もこいつといられるのかと思うと複雑だ

 

「上空から新手の気を感じる・・・堕としてくる。」

「お願いします。」

 

一つを倒せばまた次が来る・・・・まるでピッコロ大魔王の襲来の時のようだが嫌ではない。

 

この地球を守る事は存外嫌では無いのだから

 

気絶したドドリアに興味の無くなった桃白白は、新手の敵に突っ込んでいく。

 

第二陣の到着のようだ・・・・来たのだろうか特戦隊の皆さんが・・・・

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