もっていかれる!!
絶対に駄目だ!!!
俺を捕らえれば向こうの勝ちなのに!こっちは最終的にはフリーザ様を地球の外に追い払わなければいけない・・・・・理不尽で不公平で・・・散々俺もやって来た事だ
だから文句なんか絶対に言わない
言っていいのはきっと俺以外の戦っている戦士達と、戦士達の帰りを待っている地球の人々で、俺がしていいのはたった一つ!
「グルド様!申し訳ないが!サイコキネシスは俺には効きません!!!」
「な!!??・・・・」
抗うことだけ!!
テレキネシスもサイコキネシスも原理は同じ・・・謎だが気と変わらないだろうとか兎に角バグリ散らかしているラディッツが相手だったのが、グルドの悲劇であり
「そこの若いサイヤ人の戦士!!」
「あぁん!!??て!!あんた特戦隊の人殺したのかよ!!???」
「・・・馬鹿言ってないでこの人と他に気絶している人達を守ってろ・・・そろそろ本当の戦場になる前にここから連れ出せれば本当はいいんだがな・・・」
「は?何言ってんだ?ここはもうとっくに戦場だろうがよ!!」
若いサイヤ人にも理不尽不幸が発動されたが、当の理不尽製造機は真っ当な事を言ったはずの相手に嘆息しやがった!
・・・・若いな・・・・こんなもの、フリーザ様が出てきた時点で前座にもなっていない事を思い知るんだろうな・・・とか、カッコつけて
当て身で落としたグルドを腕の中に抱えたラディッツは、先程自分に襲い掛かって来た若手サイヤ人の戦士に、グルドとその前に気絶させた者達の側にいろと声を掛ければ、相手は何言ってんだという顔をする・・・・いやそれが真っ当だろう・・・
ラディッツはもう実質敵方なのだから、ラディッツの言葉を受ける筋合いすらねえのだから
その言葉を無視して手柄を上げる大チャンスと捕まえに行ったはずなのに・・
「特戦隊の人を守った功績はでかいと思うぞ?」
「は?」
少なくとも俺を捕まえようとして失敗して気絶させられている人達よりはという言葉に、若手サイヤ人戦士は本気で悩み・・・腕を組んで唸り声を上げて数十秒後に、にこにこ顔のラディッツからグルドを受け取り、他の仲間達の間のそっと置いて護衛し始めたのだ。
これぞ陰湿文官やろうな台詞をあっさりと吐きやがり、あそうかそうだなと相手を納得させて口一つで武官を丸め込むところなんてあの子らしいとフリーザ様が楽しんでるって・・・・末期だ色々と・・・
しかしだ、そろそろこの-ショ-に飽きてきた
あの子が凄いのなんて見慣れている・・・見ていたのは・・・
「ラディッツは本当に飛ぶのだけは一級品ですね~。」
隣で見ているザーボンの言葉が全てであった。
あの子が飛んだ時、空間を無視しているのではないかと思う程に一瞬で相手の所に辿り着いている。
どんなに目を凝らしても、どれ程スカウターで追おうとしても、軍にいたときからラディッツは戦闘はからっきしなのに-飛ぶ事-だけは特戦隊でも追いつけたためしが一度もない。
流石に飛ぶ距離が長くなれば最初のアドバンテージが無くなったラディッツが負けるが、こと短距離においてはまるで魔法を見ているようで楽しいのだが
「そろそろ、あの子を回収しますか・・・」
フリーザの言葉が合図の様に
「リクームウルトラファイティングボンバー!!!!」
均衡が崩れた
リクームが最大の大技、溜め込んだ渾身のエネルギーを放つ大技に、天津飯達は瞬時に抗い
「気功砲!!!」
「狼牙風風拳!牙突!!!」
天津飯が横向けの気功砲で放たれたエネルギーに風穴を開けリクームまでの道を瞬間作り出し、道がリクームの暴力的なまでのエネルギーで塞がれる前に突撃攻撃を敢行した!
戦術的には最高であったが・・・・
「やらせんよ。」
低い声と共に大量のエネルギー弾が天津飯とヤムチャに降り注ぎ
「天!!ヤムチャ!!!」
上空から接近してくる相手を察知していたラディッツが二人を回収してシールドを張ろうと動いた時、エネルギー弾の他に落ちてくるものを見て動きが一瞬止まったが
「ちぃ!!!」
渾身の力を込めて飛んで-投げ落とされたターレス-を回収しつつシールドを張り、リクームの追撃にボロボロに吹き飛ばされた二人も回収し、
「カカロット!!クリリン!!ジュニア!一度集まれ!!!」
瞬時に無事な者達を集めた。
追撃はおそらく無い
ジュニアも後半戦に取っておくなどという余裕を捨てて、本気でマトマにぶつかり、マトマの右腕を折り潰し、リーキュの方も悟空のリミット外し三倍をゼロ距離で解放され鳩尾に叩き込まれ、左腕の腱をクリリンの光輪で切られている・・・・どちらもメディカルポッドに入るか仙豆でもない限りは治らない代物で・・・
「よう・・・ラディ坊ちゃん・・・」
「喋るなターレス。」
「へへ・・・みっともない姿見しちまって悪いな。」
あばら骨を折られたのか、口を切って右頬の腫れを気にせず笑えば少し痛そうにするターレスだが・・・
満足そうにニヤッと笑っている
「隊長さんは無理だったけどよ、ジースとバータをぶちのめしてやったぜ・・」
「そうか・・・ダイーズさん達は?」
「あいつ等もボロボロになったから、母船の方に引き取らせたよ。」
「無理をさせたな・・・・すまないターレス・・」
「へ!手前の為じゃねえ、ブルマと爺さん達の為さ。」
「そうだな。」
肩を貸しても、減らず口の減らないターレスに安心する日が来るなんてラディ坊ちゃんだってびっくりだが・・・
「ラディッツ!!!どうしてそいつがお前の隣にいるんだ!!!」
「そいつはお前が指名手配した奴だろうが!!!」
「あぁ!!そいつ私達のポッドに最悪な事した野郎じゃないのよ!!ちょっと君!あいつぶっ飛ばしたいからこれ解いてよ!!!」
「えぇ?・・・・ターレスは兄様がぶっ飛ばしたからそれじゃダメ?」
「へ?・・・・ターレスがラディッツにぶっ飛ばされたの?」
「うん、内臓ボロボロにしてたよ?」
「ふ~ん・・・ならいいや・・」
「「いや良くないから!!ぶっ殺さない時がすまないから!!」」
ギニュー隊長が現れた事よりも、トゥーハンダーイヤーチェイスされている筈のターレスに、マトマとリーキュとスーナが切れたが、餃子の口からターレスはラディッツにボコされたと聞いてスーナの留飲は下がってすっきりとしたが、現在自分達よりも
ラディッツの近くにいる害虫野郎とぶっ殺すと、マトマとリーキュの戦闘力が跳ね上がり
「私も参戦してきていいですかフリーザ様?」
「そうですね~・・・そろそろ幕にしてくださいね皆さん?」
フリーザの言葉を嬉しそうに受け止めたザーボンは微笑みながら戦場に降り立ち
「久しいなラディッツ。」
とてもとても嬉しそうに、とろけるような甘い声でラディッツに話しかける。
ザーボンはラディッツの全てを愛していた。
小さな体であっても、武官達の暴力的な物言いに一歩も引かない心の強さを
飛ぶ時の美しい姿を
自分と同じく紅茶が好きで優雅にお茶をする事を
長い髪同士手入れの方法を教え合い、時にはラディッツの髪型をポニーテールや三つ編みにして上げた思い出も・・・
そして最大なのはサイヤ人とは思えない優しい心を・・・
だから
「帰ってきなさいラディッツ。」
ザーボンは躊躇いも無く-変身-した。
変身して戦闘力を上げいくタイプは戦闘力が上がる・・・半面己の好きな優雅さは欠片も無いが・・・・構わない、それでラディッツを取り返せるならば安いものだ。
「うぁ・・・」
「な・・・なんてパワーだ・・・」
「・・・親父・・・全力で戦うしかないぞこれは・・・」
「・・・・そうだな・・・」
フリーザの傍らにいるだけであれば、ここまで戦闘力が跳ね上がる事は無かったはずだと、変身したザーボン自身も思う
偏にラディッツを見つけた時、もしも誰かに囚われているのであれば瞬時に相手を殺せるようにと鍛錬を積んだ
その甲斐はあり、ザーボンが動いた瞬間に左端に立っていたクリリンが吹き飛んだ!
「クリリン!!!」
「余所見するなよカカロット!!」
「お前はこっちだぞラディッツのガキ!!」
「ちぃ!!!」
「お前達のとどめは俺がさしてやるぜ!!!」
「黙ってやられると思うなよ!!」
「畳んで師兄の所に行くぞ天津飯!!!」
それぞれが敵との戦いを再開すると同時に、ラディッツは瞬時にクリリンの方に行った。
虫の息・・・唯ザーボンが体当たりをしただけでクリリンの全身が吹き飛び、ぴくぴくと辛うじて動くクリリンを、すぐさま回収したラディッツを、ギニューとザーボンの二人がかりで迫った。
速く飛ぼうにも、クリリンの体の負担を考えると常の様には飛べず、二人の腕を躱しながら弱仙豆を飲ませる精一杯で、其れこそがザーボンの狙いであった!
仲間が、大切な者が弱ればラディッツはそちらを助けようと動き、自ら足手纏いを抱え込むと
そしてそれは案の定で、ラディッツの動きが鈍くなり
「少々のダメージは覚悟の上だろうラディッツ!!!」
ザーボンとギニューの二人のエネルギー弾を、ラディッツはクリリンを抱きしめシールドで耐えた。
だが・・・・
ドック!!!
「あ・・・・くぁ!!!!」
・・・・こんな時に・・・・・
「兄ちゃん!!!」
「親父!!!!」
「「師兄!!!」」
「悟雲!!!」
発作が、ラディッツを襲った
加減を間違え、強くなっていないラディッツの臓器が膨大な気の運用に耐えきれなくなり悲鳴を上げる!
気は地球から借りられても、それを運用するラディッツの肉体は決して強くは無い
風船に空気を入れ続けるようなものであり、破裂しそうな臓器が悲鳴を上げたのだ!
こんなタイミングで・・・・・
シールドが張れず、飛ぶ事も儘らなくなりながらも腕の中のクリリンを抱きしめながら落ちるラディッツに、ギニューよりも早くラディッツに近づいたザーボンの腕が、ラディッツを捕らえようとした時
ファイナルスピリッツキャノン!!
青白いエネルギー波がザーボンが伸ばした両腕を焼き潰し、痛みと驚きで固まったザーボンはこめかみを蹴られ意識が刈り取られた。
何故・・・・あいつが此処に・・・
意識が薄れゆくザーボン同様に、その場にいたフリーザは無論の事、フリーザ全軍とターレス達が驚く中、堕ちていくラディッツを乱入者は優しく左腕で受け止め
「俺のクソガキに触んじゃねえよ・・・・・ぶっ殺すぞフリーザ!!!」
臆面もなく宇宙の帝王を睨みつけ宣戦布告した