俺ラディッツは弟を絶対に守り抜く   作:ドゥナシオン

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大乱闘:前編

辺境宙域の星々と言えども、三十個も壊れれば周りは開けるどころか隕石デブリが大量発生をした。

 

最初は双方どちらも気にも留めない範囲であったが、次第にそれは相手の視界を防ぎ

 

「リミット外し二倍拳竜頭!!!!」

 

強いとはいえども気配を読むことが出来ない機甲戦隊の弱点を突き、超化を解いた悟空は気配を断って隕石デブリを隠れ蓑にしてサウザーの横まで潜り込み、一気に気を拳に爆発的に高めて鋭さを伴ったスクリューをサウザーの脇腹に叩き込んだ。

 

「が・・・・はっ・・・・・」

「サウザー!!!てめぇ・・・・どこ行きやがっ・・・・がぁ!!!!」

「ドーレ!!!」

「そこだ!!!!・・・・いない・・てぇ!!!外からまたバカスカ撃ちやがって!!!

ベジータ王とフリーザ様の親衛隊の若造二人は中に入ってきやがらねぇで外から撃ってくる一方かよ・・・」

「・・・・デブリを吹き飛ばすか?」

「冗談、余波でクウラ様に当たったらあとでどやされちまうよ。」

「子ザルを手に入れられれば機嫌はきっとは直るぞ?」

「あ!!そうか!ならやるか!!」

 

隕石デブリに紛れ、気配を零に出来る悟空とジュニアがゲリラの様に隠れ潜んで一撃入れて直ぐに気配を消し、残りの二人が来ても直ぐに逃れてジュニアが二撃目を務め、捕まりかけてもアウトレンジの超火力が外から叩き込まれ、そちらに行っても直ぐに相手も移動してまた近づかれての繰り返し

 

いたちごっこをさせられている

 

超サイヤ人が二人いたとても、それでも二人はまだ超化をものにしたわけではなく、戦場について早々に超化を解いた。

 

スタミナが減るのが早く、力と己の中に潜んでいる激情と戦への狂気に呑み込まれては堪らない

 

それでは大事な者が守れない

 

パワーが劣る事になってもベジータと悟空は集団戦で勝機への道筋をじっと探し、そして発生した隕石デブリに活路を見出し、機甲戦隊の三人を翻弄する事に-とりあえず-は成功した。

 

うかつに近づけばネーズの器官より発生する電気攻撃を浴びせられ、潜り込んでもサウザーのサウザーブレードに斬られかけ、避けるか真剣白刃取りをしようとすればドーレのパワー攻撃に晒され、リーキュは右腕を折られ悟空は首を落とされかける事態になったのを、辛うじて戦える土俵に上がった程度だと、悟空達自身が一番分かっている。

 

相手の方が圧倒的に戦い慣れている、それも集団戦闘に

 

相手は少数精鋭で、数百もの惑星を降してきたクウラの側にずっと居続けていた三人である。

 

その強さはベジータとリーキュ達が一番知っている。

 

常にギニュー特戦隊と比べて様々な場所で兵士達の口の端に上って来たクウラ機甲戦隊

 

戦上手でそして状況によっては互いの生命を囮にしてでもクウラに勝利をもたらさんとする執念があり、その為の戦を勝利に導くための目を思考を日々養いそして鍛え続けている。

 

何度も死にかけ何度も血反吐を吐き、時に置いて行かれる事があれども三人は

 

「俺!!死にかけたっていうのに置いて行かれたんだけど!!!!」

「・・・・・クウラ様を庇ったら馬鹿がと言われたな・・・・」

「・・・・・・黙ってぶっ飛ばされて反省しろって・・・なにを反省すりゃいいんだ?」

 

弱音を吐き合い

 

「ああもう!!今度は絶対に庇わねえぞ!!!!!」

「其れ何度目の台詞だドーレ?」

「お前だってこん畜生って叫んでるのバッチシ見たぞサウザー・・・」

「あれは!!!・・・あれは敵に向かってだな・・・」

「・・・・あぁもう・・・・・カレー作って食って寝ようぜ・・」

「サウザ〜、クウラ様の分は大盛りな~。」

 

愚痴ってそれからカレーをサウザーが中心になって作ってそれで仕舞・・・・・なんだこの馬鹿どもはと、初期の頃のクウラには三人の自分への対応に頭を悩ませていた・・・・割とガチで

 

父親からつけられた兵士達は割とすぐに死ぬか自分の態度に怖れをなして離れていくかのどちらかですぐさまいなくなった。

 

なのに自分が目を付け誘い入れたと言えども、もっと怨みつらみを言い合って鬱積を晴らすくらいはするかと見ていたのだが少しの愚痴で終わり・・・・自分の分のカレーまで作って寄こすってなんだそれはである

 

弱ければ死ぬ強いから相手は言う事を聞く

 

そう自分は父に叩き込まれそして

 

強者は怖れられてこそ敬われる

 

そう教わった

 

だがそれはサウザー・ドーレ・ネイズの三人にひっくり返された

 

自分を敬いながらも怖れるという事をせず

 

「クウラ様、新しい技とカレーどちらを先に見られますか?」

「クウラ様!!俺の電流の力上がったっすよ!!これでもっと大勢の奴等を感電させて・・・ひっひ!!楽しみっす!!」

「クウラ様!!子ザルが教えてくれた腕相撲しましょう!!俺が勝ったら今度の戦場の一番攻撃俺にさせてくださいよ!!!」

 

馬鹿馬鹿しい程に騒がしく、馬鹿馬鹿しい程に能天気で・・・・そして強い

 

これが俺の、俺だけの配下・・・・・・悪くないか・・・

 

冷酷ではあれども情無しではないのはフリーザだけではなくクウラもまた同様であったのかもしれない

 

信頼

 

 

それを得る程にサウザー達はクウラの望む事全てを叶えそして今に至る

 

そんな強者を前に、五人の戦士は地球から持ってきた弱仙豆を使いながらトントンの戦いをようやくさせてもらっている状態で、それはクウラと戦っているフリーザも感じていた。

 

苛立つ事に、兄は戦闘力も戦い方も自分を遥かに上回っている!!だのに!自分は生きているのは生かされているから・・・・いつでも自分を殺せるのに!生かされているこの状況が!!その兄の手の中にあの子がいる事が許せない!!

 

「貴方は本当に何を考えているんですか!!!!」

「ん?」

「これほどの力を持ちながら支配を望まず!!あれほどの配下がいても国盗りもしない!!!戦闘だけを楽しむと言いながら!!あの子を手に入れようとして!!」

「・・・・分からん・・・」

「・・・は?」

「ふん!!!」

「ガッ!!???」

 

一瞬だけの本気の力を足に乗せたクウラの一撃に、フルパワーで構えたフリーザは吹き飛ばされたがクウラは追撃はせずにフリーザの問いに答えた。

 

「欲しくなった・・・・支配も財も俺の生き方には邪魔なだけだ。

支配も其の統治の為の政なんてお前がすればいい、お前が父の後を継げ。」

 

自分は、自分達はただ強くなってそして強者と戦えればそれでいい

 

ただ・・・・その旅の中にあの子ザルを入れたくなった・・・ただそれだけだと・・穏やかな・・・自分が今まで見た事もない穏やかな顔をして・・・・・

 

 

その答えに、兄の心情にフリーザは瞠目し・・・・ 何かを言いかけた時・・・戦場にクウラ以上のエネルギー波が満たされ、隕石デブリもその場にいた者達も吹き飛ばされ、クウラとフリーザも吹き飛ばされた。

 

方向はクウラの宇宙船の位置!!その中から飛び出してきて、一瞬で全員のど真ん中降り立った。

 

その男は、長い金の髪の超化したサイヤ人の戦士であり-碧眼-で戦場をねめつける様は・・・・その場の全員に怖気が奔った・・・・

 

だが・・・・

 

「・・・・カカロットも来ていたか・・・」

 

悟空の姿を認めた瞬間、その瞳が柔らかくなった。

 

「お・・・・おめぇ・・・・おらの事を知ってんのか!!?」

 

自分のサイヤ人名を知っているサイヤ人に、悟空は驚き首を傾げるが戦士は嬉しそうに答えた。

 

「あぁ覚えている。

ラディの弟で、お前のお陰でラディに出会う事が出来たんだからな。」

「兄ちゃんのこと知って・・・・あぁ!!!おめぇもしかして!!赤ん坊の頃におらに泣いて兄ちゃんの歌うたわせた奴か!!!」

 

戦士が自分を知るように、悟空もまたおぼろげに覚えている事が不意に頭によぎった。

 

-お前が泣かないとあの人を待っているだけだ、早く泣けよ-

-・・・お前が泣けばいいのに・・・ふんぎゃ!!んんぎゃ!!!!-

-どうしたカカロット?よしよし、兄ちゃんが歌ってやるからな-

 

そう言って・・・歌ってくれてそして・・・・

 

-一緒に抱っこするね・・・-

 

「おめぇ・・・・ブロリーか?」

 

微かな記憶の底から浮上してきた兄が言っていた名前を悟空が言えば

 

「覚えてくれていたのかカカロット。」

 

戦士・ブロリーは嬉しそうに笑いそして

 

「カカロット、俺はラディが欲しい。」

 

だから、俺がこいつら全員をぶっ潰すから邪魔をしないでくれと言われた直後、戦場に凶悪な気が充満し、悟空以外の全員を敵と定めたのであった

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