俺ラディッツは弟を絶対に守り抜く   作:ドゥナシオン

170 / 233
大乱闘:中編

膠着していた戦場は一人の戦士の出現の後、一瞬で力の嵐を振って悟空以外の全員をズタボロにした

 

それこそフリーザを軽くあしらっていたクウラでさえ見知らぬサイヤ人の乱入と同時にすぐさまそちらを注視し、警戒を露わにしていてもそれでも・・・・・

 

「き・・・・きさま・・・」

 

何をされたのか分からぬうちに、気が付けば吹き飛ばされ

 

「「「クウラ様!!!!!」」」

 

自分達の身がボロボロにされているのも構わずに、制止するものもない宇宙空間に吹き飛ばされかけたクウラの身を、サウザー達は受け止め背に庇う。

 

「ネーズ、ドーレ、死んでくれるか?」

「あたぼうよ!クウラ様助けられんなら安いもんだ。」

「問題は、俺達の命くらいであの怪物止められるかだがな。」

 

自分達機甲戦隊どころか、マックス十億の主を一瞬で吹き飛ばした埒外の乱入に、主の為に死ぬ覚悟を決めたのは何もクウラ機甲戦隊だけではなく

 

「フリーザ様、直ぐにこの宙域からの離脱を。」

「俺達が必ず時間を稼ぎます・・・・ギニュー特戦隊とザーボン様達と別行動していたのが功を奏したか・・・・」

「あん畜生・・・・フリーザ様になんてことを・・・」

 

 

フリーザ親衛隊のリーキュ・マトマ・・・・そしてサイヤ人の王たるベジータに嫁ぎ自身もサイヤ人の女王となりながらも、未だにフリーザ親衛隊に席を置いているスーナもすぐさまフリーザの下に馳せ参じその身を賭して主を守り・・・・そして・・・

 

「・・・・一応お前は俺の妻だという事を忘れないで欲しいんだがな・・・」

 

・・・・・・・超絶苦労人となり、中間管理職の責務を果たしている現サイヤ人の王も、腹にめり込んだ拳の痛みに耐えながらフリーザ達の側に直ぐにより、伴侶たるスーナを守ろうとしたのだが・・・・その奥さんは敵の事をあん畜生とか言いながら殺気立って相手に噛みつこうと虎視眈々としている・・・・・実に戦闘民族サイヤ人らしいのだが・・・もっとこうと、思うベジータは悪くはないと思いながら、マトマの言った言葉に内心同意する。

 

地球と、更に言えばラディッツを介した和睦を、広大となったフリーザの国内でも重要な場所や要人達にきちんと伝えるべく、ザーボンとドドリアはそれぞれフリーザから統治を任されている場所にそれぞれ赴き、特戦隊は出掛ける寸前まで不穏な気配を出していた所の退治に向かっている。

 

 

それも一番足の速いアタックボール型の宇宙船で

 

ラディッツが攫われたと分かった時に引き返すように命は出したが、戻って来るには、地球から離れたこの場所であっても最低でも五日は要する。

 

だが反対に、フリーザがそちらに向かって宇宙船に拾われれば目の前のわけのわからない戦士からは逃れられる・・・・・まさか過去の亡霊に追われる事になろうとは、ベジータは臍を噛む。

 

先程カカロットが相手の男の事をブロリーと呼び、相手は嬉しそうに笑っていたという事はあいつが俺よりも戦闘の才能があると言われた奴なのか

 

 

ベジータ王子よりも才能ある戦士が誕生した

しかも文官タイプのサイヤ人が親だとか・・・

王子はあいつに勝てるのか?

才能なら・・・・生まれ持った才能は向こうが上か・・・

 

 

かつて、ラディッツ達に出会うまで心を鬱屈させられた相手に直に会う事になろうとは、ベジータだとて予想も出来なかったし複雑でもあった。

 

心無い者達の陰口は、もうとっくに乗り越えられたがそれでも当時のあのいやな感情を思い出すと胸がちりちりとする・・・・

 

だが、そんな事は今はどうでもいい

 

ネズミ・トンミをしても、ブロリーとその父親・パラガスの生死は知らないと言われた。

 

生まれて直ぐに一万の戦闘力を有したブロリー

 

その戦闘力をどこでどんな風に上げれば、超化した自分どころかフリーザとそれを圧倒的に上回っていたクウラを、腹に一撃ずつ入れて沈める事が可能なのか・・・

 

倒されながらも、朦朧とした意識を唇を噛み切り痛みで正気を保ち、顔を上げてベジータはしっかりと見た

 

全員が何のことの無い、瞬時に懐に飛び込まれがら空きの腹に拳の一撃を受け、クウラだけが外に吹き飛ばされるように蹴りをぶち込まれ、機甲戦隊達全員で受け止めなければ宙域二つくらいは飛ばされていただろう。

 

この場で唯一無事な悟空は、ブロリーの突然の無差別攻撃という暴挙に呆然としたが

 

「なにすんだよブロリー!!!!!!!」

 

ジュニアと兄の幼馴染達までぶっ飛ばされた事で瞬時にブチギレた!!!!

 

だが、怒れる悟空にブロリーはキョトンとして首を傾げた。

 

「何を怒っているんだカカロット?こいつ等はラディを攫った奴等なんだろう?」

 

確か・・・・地球というところで穏やかに過ごしていたのを、フリーザ一味がその平穏を壊したと父さんが言ってたぞとクウラをぶっ飛ばした後に詰め寄って来た悟空には敵意も何もなく普通に話している。

 

その内容に、悟空は頭が痛くなった。

 

「確かに!!あのフリーザとクウラって奴はぶっ飛ばしてもいいけどもな!!あっちの緑色の奴は兄ちゃんの息子のジュニアでおらの大事な奴だ!!

他のサイヤ人も兄ちゃんの大切な人達でぶっ飛ばしたら兄ちゃんが泣いちまうぞ!!!!」

 

腹をワンパンされたジュニアに、直ぐに弱仙豆を渡したお陰でダメージは回復したが!!そういう問題ではない!!!

兄ちゃんの事が大事だってんなら!!兄ちゃんの大切な奴等に手を出す馬鹿がどこにいやがる!!!!

 

そう怒髪天な悪鬼羅刹な表情の悟空を相手にも動じておらず・・・・ブロリーはずぶとく

 

「そうなのか?」

 

その一言で終わらせやがった!!

 

 

暢気な声で、相変わらずあの優しい笑顔で人から好かれているんだな~とか!!悟空からの本気の怒気の猛抗議を受けても全く気を悪くした様子はなく、自分達に向けてきたあの冷徹な瞳とは違い、優しい笑みを向けられているので

 

「・・・・・あそこのベジータ-王-は兎も角、他の奴等とラディの息子って奴はやらなければいいのか?」

「え・・・・いや・・・・」

「いいよなカカロット?」

 

悟空はブロリーの言葉に本気で迷った!

 

自分もフリーザと兄を攫ったクウラという奴がぶっ飛ばされようがぶっ殺されようが正直どうでもいいし、何なら自分もそれに加わりたいくらいだ!!

 

兄ちゃんの気持ちなんて無視して、好意を受け取るのが当然な顔をして平然としているあの顔をぶっ飛ばせたらどんだけすっきりとするか!!

 

迷っている悟空に、ブロリーは自分の言葉が了承されたと超前向きな思考で受け取り、だったらおまえも一緒にあいつらぶっ潰そうとお誘いまでする始末!!

 

あいつら居たら、ラディの平穏が邪魔されるんだからと、・・・・ブロリーという戦士が物凄い情報通である事にベジータは慄然とした!

 

行方を晦ませながら、どうやって自分の今の立場が王である事や、フリーザとその周りの情報を手に入れて現在のラディッツの動向という、ある意味においてフリーザ軍の最重要機密を入手できる・・

 

こいつは一体何なんだ・・・・何故ここまで現在の自分達の事を知っているやがるんだ・・・・

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。