生まれた時の戦闘力だけで戦いは決まるんじゃない!!その後にどのような道を歩んできて、更なる強さを手に入れる努力を・・・・あぁやめやめ!!!
生まれた時の戦闘力も!その後も戦ってきているのが一目で分かるブロリー君に嫉妬しました!!
まったくもって相手は戦いの天才だよこん畜生!!!!
・・・・・・・・・・・・
ラディッツの変則的過ぎる動きにも-なんとなく-で分かると言ったブロリーの言葉に偽りはなく、動きを捕らえられそして吹き飛ばされている最中だというのに・・・埒も無い事を考えるラディッツもかなりいかれているかもしれない・・・・
だがその埒も無い事を考える事で冷えた脳でラディッツは自分に出来る事で勝つ方法を瞬時に組み立てていく・・・・吹き飛びながらではあるが・・・
自分の動きについてこられたのはおそらく動体視力云々ではなさそうだ
それはブロリーの-瞳-になんの動きも視られていない事から伺い知れた
ならどうしてか?
-なんとなくだけどさ、時々兄ちゃんの動きが分かるときあんだ-
勘だけどさとか・・・・・そんな事を言ったカカロットと同じ類の方法な気がする・・・・・
悟空も俳優業をこなす傍らで、兄との組手を欠かしたことは一度として無い・・・・フリーザ達が襲来の朝と、翌日からは強制的に兄を休ませての事だが、前日まで悟空はラディッツと朝の鍛錬として組手を日課としていた。
無論ラディッツが手加減をしなければあっという間に終わってしまうが、それでも動きの速さを加減した事は無く、視えない相手にどう対応するのかを専ら鍛えさせていたのだ。
それをして悟空の動体視力は鍛えられ、あのフルパワーのフリーザの動きに対応して互角の戦いを繰り広げることが出来たのだ。
それが無ければ如何に超化で戦闘力が爆発的に跳ね上がり戦う力を得たとしても、フリーザのスピードに付いて行けずにただただ殴られただけで終わっていたかもしれない。
それ程までに動体視力を徹底的に鍛えられた悟空をしても捉えられないラディッツの動きを、悟空は持ち前の-勘-を研ぎ澄ませれば、-五十回に一度-は動きの補足に成功していた・・・らしい・・・
そんな出鱈目があるかと、共に朝練をしていたクリリンやジュニアは悟空の言葉に呆れ、まぐれでもいいじゃないかという二人の言葉にそんなんじゃねえのにと口をとがらせる弟に、弟は本当に父・バーダックに似たのだなとしみじみと思った。
父も戦場での勘が外れた事が無いので有名であった・・・長じればカカロットもいつか自分の動きを全て勘で予想できる日が来るのかもしれないと思ったものだが・・・よもや先にそれを会得するものが出るとは思わなかった・・・だが!!!
勘付いても避けられない物量作戦でぶちのめせばいいだろう!!!
「・・・・・ラディッツの奴・・・・キレたか?」
「な・・・・なんなのよあの・・・・無数って言ってもいいわよね!!あの光の粒子!!!きゃ!!!!」
ボン!!!
ブロリーにぶちのめされ吹き飛ばされたラディッツは、すぐさまとって返しブロリーの頭上に姿を現した・・・・それも光の粒子を纏って・・・・
それは銀河を外から見ている時と同じく、濃密なエネルギーの集合体を思わせあまりのエネルギーの粒子を纏ったラディッツの形相にベジータは温厚なラディッツも怒る時があるのだなと妙に感心したが、スーナが光の粒子のエネルギーを観測した時、スカウターが爆発した事でクウラ達は目を丸くした。
今フリーザ達がつけているスカウターは、最大クウラのマックスも優に測れる百億をマックスとしている筈なのに!そのスカウターを爆発させたと言う事は・・・・
「風切羽!乱舞・刃!!!!!」
頭上にラディッツが現れる事を勘で予想していたブロリーは、右拳に全エネルギーを込めて待ちかまえていた・・・・まるで未来予知のようだが、勘で予想されている事はラディッツも織り込み済みであり、ブロリーの本気の拳が繰り出されても慌てる事無く後方に飛び去り、ブロリーの体が空を切り伸び切った時、-星々-からわけてもらった全エネルギーの風切羽を濃密にしてブロリーの体に叩きつけた。
ラディッツもただ吹き飛ばされていたのではない、-
このままではただ無為に壊されてしまう、そうならない為にも力を貸してほしいと
破壊神ビルスも天使のウィスも知らない
-この世界-の星々は、たとえ周りからどんなに屑星に見えても-星の意志-がある事を
それは世界を生み出している者達も知らない事だが、生命のすまない岩石の惑星であっても僅かばかりの意志は存在する事を
そしてその僅かな意志達もまた無為に消える事を怖れている事を・・・・
その星々のエネルギーを借りたラディッツの風切羽を、ブロリーは真っ向から食らった!
「こ・・・・・こんなもの!!!!・・・・あ・・・・あぁあああ!!!!」
来ると分かっている攻撃であり、ブロリーは防ごうと体内エネルギーを爆発させて光の粒子のエネルギーを吹き飛ばそうとしたがかなわず光に呑み込まれていった。
一つ一つの星が貸せるエネルギー量は大した量にはならずとも、数百の星々のエネルギーは百億測れるスカウターを爆発させた・・・・その膨大なエネルギーの攻撃を食らえば、如何に武の天才ブロリーであっても・・・
「・・・・・勝負あったかな?」
これまで見た事も無い・・・・数多の星々を破壊してきたビルスをして、星々が一人の男に力を貸すなどというあり得ない光景に目を丸くしながら呟いた。
エネルギー量自体はビルスからすれば大したことも無く、自分を傷つけるどころかかすり傷すらも追わない量であろうとも・・・・そこではない・・・・星の力を借りるなどという-人間-がどこにいるというのだ・・・それも一つの惑星ではない!!数百の星々からのエネルギーをだ!!!
ごく稀に惑星の生命エネルギーを借り受ける者がいても、こんな・・・・何の縁も所縁も無い者が・・・・・あのラディッツという奴は・・・人間なのだろうか?
まるであれは・・・・そう・・・人の領分をはみ出した半神・・・
そんな考えがビルスとそして同じような思考に辿り着いたウィスの目に、その不可思議な男・ラディッツが再び吹き飛ばされた・・・・
全ての力を叩きつけたラディッツは、だが油断はしていなかった・・・きちんと最後まで取っておいた微量の気を張り巡らせていたが、其れすらも吹き飛ばす超パワーで殴り飛ばされた。
「ラディ!!!!!!!俺はもう怒ったぞ!!!!!」
その吹き飛んだラディッツを、怒りの形相で白目になったブロリーが追撃する
確かに自分はラディッツが好きだ・・・大好きだ!!!!だが!
「お仕置きだラディッツ!!!!!」
そんな自分の-好意-をことごとく無にするラディッツに、とうとうブロリーがキレて-本気-でラディッツの腹を殴りつけたのだ!!
許せない!許さない!!!お仕置きだ!!!!!
吹き飛ぶラディッツを追撃しながら、ブロリーは自分の右腕にエネルギーを蓄えそして
「ラディも喰らえ!!!!!!!」
超密度のエネルギー波をラディッツに放った
怒りで手加減を間違えたブロリーのエネルギー波は、当たればラディッツも無事では済まない!!
いかに白銀となってもそろそろ限界が近いラディッツは避ける力もなくなりダメージを少なくしようと体を丸めて耐えようと覚悟を決めた・・・・・だが、何時までも待っても痛みは来ず、ブロリーのエネルギー波が来る方角からとんでもない気のぶつかり合いの気配がして、目を開けてみれば
「愚弟!!!出力が足りないぞ!!!」
「愚兄こそ!!!あの子に掠り傷一つ負わせた日には本気で縊り殺しますから覚悟なさい!!!!!」
クウラとフリーザと・・・・
「お二方に負けるな!!!俺達の死力を!!!今こそ振り絞るぞ!!!!」
「分かってるよサウザー!!!!」
「絶対に御二方と子ザルを死なせるかよ!!!!おらお前達!!!子ザル連れて逃げろよ!!!」
クウラ機甲戦隊のサウザー・ドーレ・ネイズも、エネルギーのシールドを張って暴虐的なまでのブロリーのエネルギー波を食い止めてラディッツを逃がすように、悟空達を促す。
始まりは確かにクウラのやらかしであった・・・・
だが、自分の邪魔になりそうなフリーザ達を消して、ラディッツを手に入れようとしていたブロリーとは遅かれ早かれこうなる運命であったのかもしれない。
ならば、そんなブロリーの目論見通りに事を運ばせる事はクウラ達にしてもフリーザ達にしても業腹な事この上なく、サイヤ人全員とラディッツの家族をラディッツごと逃がした方がましであると考え、最後のエネルギーをシールドに変換しながらフリーザは自分の親衛隊・マトマ・リーキュ・スーナとそしてベジータに命じた。
ラディッツと共にこの宙域を去るように
ラディッツ達がどこまで逃げ切れるかは分からず、だが何もせずに傍観してラディッツを好き勝手されるよりはましだというフリーザの言葉に、スーナは自分達も共にシールドを張ると言おうとしたが、時間がないというフリーザの言葉に頷くしかなく、少し前に目を覚ました悟空もフリーザの言葉に覚悟を感じた。
間違った方法であっても、兄を本気で愛しているのだと・・・・
其の想いに応えるように、クリリンとジュニアもクウラ達にも一礼をし、五人が張ったシールドの内側に入ったラディッツを、スーナ達と共に受け止め宙域を離脱しようとした・・・・・だが・・・
「邪魔を!!!するな!!!!!!」
まるで底なしの様にエネルギーを放ち続けるブロリーのエネルギーの力は、怒りという起爆剤で爆発的に跳ね上がり、クウラ達を呑み込み始めた!
じりじりと自分達に迫るスパークしている青白いエネルギー波を、それでもそれを目の当たりにしてもクウラ達は逃げるという考えは全くなかった
それはラディッツを愛しているからだけではない
栄光ある一族の男が、みっともなく背を向けて逃げてなるものかという戦士として王としての矜恃であり、そんな主君達に三人の戦士達も殉じる。
最後まで誇り高い戦士の主をもてたことを光栄に思いながら・・・・満足げな笑みを浮かべて・・・・・
善悪の境関係なく様々な事を心の赴くままにしでかして来たが、最後にこんな終わり方も悪くは無いと
それは本人達はいいだろう・・・・・けれども・・・・
「「「「「「やめろ!!!!!!!!」」」」」」
フリーザを心の底から敬愛しているラディッツ達が、フリーザを王として尊敬しているベジータが、自分と同じように兄を愛してくれていると知った悟空が、一度は逃げる事を是としても漢達の死ぬ光景を目の当たりさせられて、それを良しとは出来ず、ー六人のサイヤ人ーの心は、たった一つの想いが駆け巡り
「悟空!!!!」
「親父!!!!」
ラディッツを中心として太陽のような黄金の塊が出現し、共にラディッツを支えていた筈のクリリンとジュニアを-外-へと弾き出した。
何が起きたのか
弾き出された事が信じられないクリリンとジュニアは目を見開く中、太陽のような黄金の球体は、すぐにひびが入りそして・・・・・
「やめろ!!!!!!!」
-赤い長髪-を振り乱しながら、ブロリーが放つ凄まじいエネルギー波とクウラ達の張るエネルギーのシールドの間に割って入った者がいた。
それは、ラディッツであった
白銀ではなく、赤い髪をしたラディッツの乱入によってブロリーのエネルギー波は完全に受け止めらた上に逆流させブロリーへと返し、返された
「ひ!!!ぎぃぃぃぃ!!!!」
ブロリーの突き出していた右拳が焼かれ、さしものブロリーも激痛に悲鳴を上げた。
だが!!!
「なんで邪魔をするんだよラディ!!!!!!!!!!」
痛みよりも、自分の邪魔をことごとくするラディッツの方がブロリーには許せなかった!!!
だって!!ラディの体の異常も!ラディが困った事になったのも全部!!全部フリーザ達の所為ではないか!!!
「俺はラディを困らせている奴等を殺そうとしているのに!!!なんで邪魔するんだ!!!!!」
悪い奴等をやつけているだけなのにと、怒りの形相であっても泣いている童の様に見えるブロリーの言葉に、同じような思いを抱いた悟空とクリリンとジュニアの心は少し揺らいだが・・・
「ブロリー・・・お前が俺を守ろうとしてくれているのは嬉しく思う。」
兄はブロリーの思いに謝意を示しても
「俺もフリーザ様達を守りたいんだ・・・・」
俺達はフリーザ様が、クウラ様も大好きだから、守りたいのだと、あの困ったような笑みを浮かべてブロリーの嘆きの様な思いを弾いた
どれ程の罪を重ねた巨悪であろうとも、フリーザ達を愛するが故に守りたいのだという、身勝手で我儘な言葉を発して・・・・