俺ラディッツは弟を絶対に守り抜く   作:ドゥナシオン

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世界は縁でつながって助けてくれる優しい所・・・前編

「ラディ・・・・俺がさ・・・お前を独り占めしたいって欲張ったから怒ってるのかぁ?」

 

何日も目を覚まさないラディッツに、本来の黒い髪の姿に戻ったブロリーは涙ぐみながら話しかける。

 

悟空の嫁のチチに、悟空の普段着を貸してもらいそれを着てベッドの横に座り込んでラディッツの顔の横に顎を乗せ、我儘をした自分に怒っているから目を覚ましてくれないのかと泣くのを、そうではないときちんと説明するべきか、それとも元科学も齧った自分をしても、さっぱりとわからない理由で目が覚めずに死に至ろうとしている事を話すべきか、パラガスは悩む・・・・悩むのだがこの状況に困惑もしている・・・・

 

自分同様何の事を話されたのかフリーザ達ですら困惑していたというのに、地球人の誰もか神龍という巨大な生物の言葉に疑問を持つ事無く、陰陽というエネルギーの混在する場所になる摩訶不思議なものを食べれば助かるという言葉を信じて表情を明るくしてそして・・・

 

「悟空!!黄泉の世界に行くぞ!!!」

「えぇ?落ち着けよクリリン・・・シュラの所って確か閻魔大王様って人の許可がないとは行ったらなんねえところなんだろう?」

 

それだったら兄ちゃんが教えてくれた太上老君のアンニン様の所に行ったほうがいいという悟空の言葉に、陰陽の場所と聞いて手がかりを得た事で興奮したクリリンは落ち着きを取り戻し、そうだったと頭をかくなか

 

「・・・・貴方達は何の話をされたのか分かるのですか?」

「俺達もさっぱりと分からんぞ?」

「悟空・・・今回の事は私にもさっぱりと分からないわよ。」

 

地球の事を全く知らないフリーザ達が困惑し、地球生まれで地球育ちのヤムチャ達もそして聡明なブルマも、神龍が教えてくれた事は謎だったことに

 

「「あ・・・・」」

 

-色々と知っている-二人は顔を見合わせ、遣っちまった感満載に顔を赤らめながら説明を始めた

 

この地球には陰陽の理があり、陰が悪いわけでも陽が良いものというのではなく、世界のバランスを保つのに互いに必要なエネルギーの事であり、それを支えているのが五行であると・・・・・ちなみになんで二人がそんな世界の成り立ちの陰陽五行に詳しいのかも・・・・

 

「なるほど、モンブランを助けた時にぶちのめして何でか仲良くなったシュラって魔族の人と、ピッコロ大魔王事件の後に神様に教わったのね・・・・・あんた達って本当にお兄ちゃんによく似てるわね~。」

 

訳の分からない物事や人物としれっと繋がりを持って平然としているところなんて、ラディッツそっくりであるというブルマの言葉にその通りだと全員が賛意を示す中

 

「ジュニアは悟空とクリリンが話してること知ってた?」

「俺?・・・・俺はその知識は知らんな・・・」

 

親父を助ける為に様々な事を学んだ事はもとより、ピッコロ大魔王から与えられた神と大魔王の知識と、卵状態の時に流れ込んできた親父の知識の中には、悟空とクリリンのような知識はなかった・・・・まぁ平凡な日常生活では絶対に必要のない知識だからなくても不自由はしないだろうから・・・まぁそれは兎も角として・・・・

 

「・・・・・算段が付いたのならば私はもう帰ってもいいか?」

「「「「「「「「あ・・・・・」」」」」」」」

 

自分の教えた答えの意味がきちんと理解できたのならば、龍神界に帰ってもいいかという神龍の言葉に、悟空達地球組の一同はしまったという顔をする・・・・悟空とクリリンとその場の全員・・・・空が真っ黒で神龍いるまま話し込んでしまった・・・・カプセルコーポレーションの天体実験という事で、朝の早くからでも空が真っ黒になってもそこまで疑問に思われんだろうが・・・

 

「ごめんなさい・・・・お兄ちゃんが目を覚ましたらお礼を伝えたいんだけどどうすればいいかしら?」

 

夢中になって、兄の恩人になる・・・・いや・・・背を伸ばしてくれた時から兄の恩人たる神龍に非礼を働いた事を詫びながら、お礼を言うにはどうしたらいいかと、しょんぼりとしながら問いかけるブルマの姿に・・・・・もう神龍としてはずっとここに住めないかなとか・・・・ちょっとヤバいくらいにジンとした・・・・

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

突然だが-私-が作られて結構長い・・・・まぁ龍神界の中では比較的若い方だがそれは置いておいて、その間に私に願いを言う者は様々にいた。

 

お金や権力を望む物もいれば、中には大切な者の為に食料を望みの雨を降らせてほしいという願いもあった・・・・だが、みな願いが叶った事が嬉しくて笑っていたが・・・私にお礼を言うにはどうすればいいと言ってくれた者はいなかった・・・みな、己の願いに夢中になって・・・・なんなのだこの者達は・・・・なぜこんなに善良なのだ?

 

確かに過去何人も善なる者達が私に慎ましい願いをしてきたが・・・・あぁ・・・私は・・・

 

「人の娘、私に願わず呼び出す事も可能だ。」

 

そうすれば、邪気がたまる事も使われた事にもカウントされずにただ会うだけでも可能だと・・・・-また-余計な事を教えてしまった・・・・きっとまた黄龍に激怒されるだろうがはたして・・・

 

「分かった!!!そしたら来年のいまくらいにボールを集めて貴方にお礼を言うわね!!!」

 

お兄ちゃんにも話を伝えておくから楽しみにしておいてねと無邪気に言う青い娘

 

髪と瞳が、この地球の空と海で作られたような娘は、青色を煌めかせて・・・周りの者達も同じように心も瞳も煌めかせて私にお礼を言ってくる・・・・・もう少し聞いていたい・・・・私だとて願いを叶える道具ではなく心はあるのだから・・・だが

 

「願いは叶えた・・・・さらばだ・・・」

「あ・・・・行っちゃった・・・」

「がっかりとするなよ悟空、兄さんが起きて来年皆でお礼言おうぜ。」

「そうだな・・・・正直神龍は本当にお礼言われるだけで呼び出されて驚くだろうがな。」

 

神龍の言葉と共に神龍の姿は消えて、ボールが散り散りになって空が明るくなって、大恩人が行ってしまったとがっかりとする悟空に、ブルマが言った通りの事をすればいいというクリリンの言葉に、過去に前例に無い事をされて驚くだろうとジュニアが苦笑するが、すぐに神龍の教えてくれた事を無駄にしない為にも悟空とジュニアがアンニンの下に直ぐに向かった。

 

八卦炉温泉の裏側の山の麓の洞窟から入り、地下深く降りていけば大きな八卦炉が火を噴いており

 

「ここはあの世とこの世を別つ炎をつかさどる八卦炉のある神聖な場所だ!!

人が無暗にって・・・・あんたその尻尾・・・・それに緑色の子・・・もしかして悟雲の言ってたカカロットとジュニアって子かい!!??」

「え!・・・えっと・・・・でっかいお姉さんが・・・アンニン様であってっか?」

「そうだよ!あぁ嬉しいね!!あいつったらあんた達の事を写真で自慢する癖に、一度もここに連れてこない薄情な奴なんだから・・・これでいいかい?」

 

神たる威厳を見せる為にしていた巨大化を解いたアンニンは、いそいそとラディッツご自慢よ弟と息子に近寄りしげしげと眺める。

 

二人共自分の姿があっという間に変わった事と、婦女子たる自分に臆面もなく近寄られている事で赤くなっているが、双方の目は涼やかで、一目でいい子だと知れる可愛い子

 

「あいつは元気にしているかい?」

 

アンニンも地球丸ごと大決戦の事は聞かされているが、騒動が半日で決着がついた後はラディッツからも何の音沙汰もないので案じている中、急にラディッツの弟と息子が尋ねてきた事に胸騒ぎを覚える。

 

だが神たる者不安を人間に見せる事はせず努めて冷静に聞こうとしたが、ジュニアから告げられたあまりの内容に眩暈を起こしかけるが

 

「そう・・・そうか・・ならあんた達、シュラという魔族の長は知ってるね?」

 

ラディッツが弟二人が地球の古き魔族と縁が出来たと苦笑しながら話しているのを知っているので、自分よりも陰陽の理を熟知しているシュラの居る黄泉の国への通行を、神・太上老君として許可を出すのを、悟空とジュニアは包拳の構えを取り頭を下げて礼をする。

 

「有難い・・・親父の・・・孫悟雲の目が覚めたら必ず父と共にお礼に来させてもらいます。」

「兄ちゃんと一緒にまた来ます。」

「あぁ、待ってるよ・・・何かあったらすぐにここにおいで!あいつもあんた達もこの星を救ってくれた恩人だ。」

 

その星の神に相談しても罰は当たんないよという言葉に、二人は泣きそうになるのを堪えながら、アンニンに教わった新しい黄泉の国へと向かう。

 

不思議な道のりであった

 

兄が結んだアンニン様の縁と、自分とクリリンが結んだシュラ達の縁が今まさに兄の窮地を助けてくれている・・・さらに言えば、ドラゴンボールは姉・ブルマが見つけた事で、もっと言えばその姉と出会うきっかけになったのは兄が自分に都に来ないかと誘ってくれたからで・・・・昔結んだ数々の縁が、兄を助けようとしてくれている・・・そんな不思議な道のりであった・・・・

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