プロローグ 平和な日常といつものとんでも光景:前編
エイジ 759 地球
○月△日
正月・・・・
フリーザ様達を何とか撃退する事に成功して、複雑な事情を絡んだ理由で取り付けた和睦のお陰で、年越しは無理でもせめて新年初の餅つき大会したいなと・・・言った事がまさかあんな凄い事になるなんて・・・・
疲れも三日は無理でも五日もぐうたらしてたらある程度は回復するから、宇宙の勢力の方々を大人しくさせる為にお忙しいフリーザ様達をお招きできなくても、親父やお袋を歓迎する意も込めての新年初餅つき大会出来ませんかって、現山村の村長さんのイサヤさんに家に来てもらって相談してみれば
「・・・・悟雲・・・・おめぇさんがなんにもしねえのが条件だ。」
「・・・・・は?」
「はじゃねえだよ!!!悟飯さんから全部聞いてんぞ!!
おめぇさんが地球守る為に最前線で気張りすぎてぶっ倒れた事をよ!!」
茶飲み仲間舐めんなよと・・・・御年傘寿・・・九十歳なのに朝も早くから車を出して東の海でサーフィンして全身真っ黒でアロハシャツがよく似合うファンキー村長様にまじおこされた・・・
イサヤ村長曰く、俺が倒れた次の日に爺様がイサヤ村長に、孫にどういったら周りを頼ってくれるようになるのか本気でお悩み相談したらしい
爺様心配かけすぎて申し訳ない
「それに親御さん達も!!頼むからこの子が無理しないように見張ってやって欲しい!!!」
しかもイサヤ村長ったら親父とお袋にも・・・・俺今年で三十歳のいい年したオジサンなのに・・・
「分かってる・・・このクソガキは、放っておいていい奴じゃねえことはな。」
バッチリと見張ってるから安心してくれとか・・・いい年したオジサンが父親に殺気飛ばされながら見張ります宣言されるってどうなんだろう!!
しかも母さんもその通りだと頷くのやめて欲しい!!!・・・・なんて倒れた次の日はそんな事思ったけれども、結局俺はまたもや大騒動の渦中に放り込まれて無茶してぶっ倒れて・・・・三日後に目を覚ました後は大量の説教の嵐と・・・沢山の人達の涙の嵐を受け止めて、二日も経てば俺も回復しただろうからってイサヤ村長の指示の下、山村で新年初&地球の平和記念&俺の快気祝いもかねてのお餅つき大会が開かれて・・・・・・特別過ぎるゲストがお越しになっちゃったよ。
クウラ様達は流石に気まずかったのか、それともブロリーに単身に負けた事が悔しかったのか、俺が起きたのを見届けた後直ぐに地球を発たれた・・・・残念・・・もう少しいて下さったら一緒にお餅つき出来てご馳走で来たのに・・・
折角フリーザ様達も残られての餅つき大会に・・・・・そのフリーザ様をして物凄く驚かれた方は・・・
「お前の目が覚めて早速何かするみたいだから来てみたよ。」
ご馳走期待してるからよろしくねって来て・・・・その後が物凄く大変だった・・・俺が何か食べ物作ろうとすると誰かすごい人達が来るのが恒例行事化しているのだろうか?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
早朝の未明から、山村全体が活気に満ち溢れていた
新しいご近所さんでありかつ孫悟雲と悟空の本当の父さん母さんがずっと山村に住む事になったお祝いと、-また体調を損ねて-療養に専念していた悟雲の本復を祝いつつ、宇宙侵略者から地球を守る為に共に戦ってくれた-銀河を守る人達-の長であるフリーザ様が、山村に住む自分達と一緒に餅つき大会をしてくれるんだからと、村長イサヤを始めとして、ゴサクおじさんや太郎お爺ちゃん、マイとシュウ兄弟一家とゲロ親子も朝も早くから支度をした。
ゲロも高齢ではあるが、餅つきマシーンとか餅を丸くしたりする機械を供出し、ゲボが餅つき役を張り切って買って出て
「おら達もやんぞ!!!」
「親父、俺がやるから・・・・分かってるな?」
「ジュニア怖えよ・・・・悟雲兄さん、バーダック父さんとギネ母さんと見ててくださいね?」
「あ・・・はっはっはっは・・・・・俺の弟達と息子は頼もしいな・・・」
悟空とジュニアとクリリンにがっつりと盛大な釘を刺されたラディッツは力無く笑って受け入れ、親父のラディッツと来ていたターレスに大笑いされて、祖父とお師匠様達に慰められながら、餅つき大会の支度が整っていくのをゲスト席から見守る。
男衆に当然天津飯達もマークもいて、女衆の方にはチチ達の他にブルマも交じっている。
相も変わらず青くてきれいな長い髪を、今日はポニーテールに結って動きやすい様にジーパンにダウンジャケットを着てテキパキと動く姿を見ていると・・・・そこだけを見ていたくなる・・・
くるくると良く動くブルマは、表情も瞳の色もめまぐるしく変わる
よく笑って頼みごとをされればいい返事をしてパッと動いて可愛いな〜
悟空とクリリンも、ジュニアも懸命に働く姿が
ゴホン!!!
「・・・・ラディ坊ちゃんよ、・・・・フリーザ様が来やがったぜ?」
「あ・・・あぁ・・・お出迎えしないとな・・・・」
可愛い弟妹達と息子見てぼうっとしてたら、フリーザ様の気を感じ損ねてターレスに教えられるなんて・・・・恥ずかしい・・・
誤魔化すようにあたふたと立ち上がった頃に、そしてフリーザ様が単身来られた。
本当なら今頃はフリーザ様の本拠地にされたポンジャであちこちに指示を飛ばしつつ、今後の方針を定める会議もする予定が、俺のせいで地球に残ってくださってる。
親衛隊の方はクウラ様が遠くまで行くのを見届けると着いていき、その後は本拠地ポンジャでフリーザさまを待ちながら仕事をして、ベジータ王も惑星サイヤにスーナ共々戻られた。
王の長期不在ができるほど、まだ何もかもが安定していないからと。
昔、星を一つ壊す方が国を治めるよりも簡単だと言ったお前の言葉は正しかったぞと苦笑されながら・・・俺そんな事を言ったのか
弱っちい文官の言葉を覚えてくださっているベジータ王に、本気で頭が下がる。
そして地球に残られたフリーザ様は、地球から少し離れた場所で待機させているフリーザ様の母艦の超長距離用の通信システムを使ってモニター越しで同じ事をされて、目処が付いたらしい。
「ようやく貴方とお餅つきができますね〜。」
長い間ずっと待ち侘びていましたよと、嬉しそうにされている
相変わらず尻尾を巻きつけて、ポッドのふちに俺を座らせるのを、フリーザ様からすれば数十歳の俺は赤ん坊ほどにしかならないんだろうなと観念したラディッツは、昔のようにポッドに座ったままフリーザに笑いながら挨拶をする。
まるで時の歳月の流れなぞなかったかのように、イチャイチャパワーが凄まじく、心が広く優しいギネやチチ達はともかく、男どもはいちように殺気だち、ラディに沢山美味しいの食べさすと張り切って持った杵で殴りかかろうとするブロリーを、悟飯と亀仙人様が本気でお止めするのを、わしもやるとばかりに止まるどころか参戦しようとするお師匠様、鶴仙人を、桃白白が苦笑しながら止めてる絵面ってカオスだよ・・・
すったもんだがありまして、しばらく堪能したラディッツをフリーザが放し、ようやく餅つきの下準備が終わってさぁ搗くぞとなる前に、ゲスト席でフリーザと両親と祖父達と同じくゲスト席に座ろうとしたラディッツの目の前に、音もなく現れたものがいた。
それはラディッツが一度しか会った事が無い、しかし長い年月がどれほど経とうと忘れる事がなさそうな存在力が誰よりも巨大なお方!!
「猫の神様!!!!!!????」
「は?」
「あ・・・・・」
夢というか精神世界でお会いした猫の神様が、なんの前触れもなくいきなり出現した事で驚いて心の中での呼び名をつい言ってしまったラディッツは慌てて口を押さえ・・・・猫の神様は俺の呼び方に目を広げて驚いて・・・そして
「ラディッツ!!!!!!」
・・・・・・あのいつでも、其れこそご自分の死を前にしても泰然自若されていたフリーザ様が慌てふためいて俺の名前呼んで
パン!!!!
・・・・フリーザ様の尻尾に確保された俺は、本当に始めてフリーザ様に頬を本気ではたかれた・・・・
俺も驚いたけど・・・・それ以上に・・・・
「申し訳ありません、如何せんこの子は貴方の存在を知らないのです。」
貴方の存在は明るみに出てよい事は無いので、私達一族以外は貴方の事を知らず、無知なこの子の粗相はこれ以外にも後程罰しますので許してほしいと、ラディッツを直ぐにおろしたフリーザはポッドから出てきて地面に降り立って・・・・猫の神様に頭を下げたのだ
そんな事・・・・俺・・・・
その行動に、誰が一番驚いただろうか?
冷酷なフリーザを知り尽くし、仲間を殺されたバーダック達だろうか?
兄を、父を、馬鹿弟子を好き勝手にしているといつも憤っている悟空達だろうか?
だが
「フリーザ!!なんでラディ叩いたんだよ〜!!!」
フリーザの行いにブチギレ起こしたブロリーを、その悟空達が本気で止めた!
「ブロリー!なんか知らないけど今はヤバい!!」
「親父に無事でいて欲しかったら本気で落ち着け!!」
悟空やジュニア、そして長年殺し合いの中を生き延びて来たバーダックとクラッシャーターレス軍団も、ラディッツが猫の神様と呼んだやつのヤバさをビンビンに感じて冷や汗を流しながら背筋の震えを止められないでいる!
強ければ強いほど(ブロリーは除く)、猫の神様の恐ろしさがわかるだけに、フリーザの突然の行動にも理解ができる,できてしまう!
あれはきっと
「ふ〜ん、お前でも誰かを庇うことなんてあるんだ・・・」
頭を下げるフリーザを、顎に親指を当てながらとっくりと眺める猫の神様とやらは、猫の神様呼ばわりをされた時よりも、フリーザの行為の方に興味を移し、ジロジロとフリーザを眺めまわし
「こいつも変われば変わるモンだね、お前もそう思うだろウィス?」
「はい、一昔前の彼からは想像もできない行動ですが」
その方が面白いかと、などとさらに不敬な言葉を聞いても怒りの気配も動きも微塵もみず隙のない完璧なフリーザに、つまらないとばかりに鼻を鳴らした猫の神様は
「いいかよく聞け小僧!僕の名前はビルスだ!」
この宇宙で最も強い破壊神だといわれ
「私は破壊神ビルス様をお助けしているウィスと申します。」
これまた音もなくビルスの斜め後ろに現れた人物の自己紹介に、ラディッツ達は唖然とさせられる!
猫の神様とその従者の方達から凄すぎる正体をあっさりと自己紹介されて・・・フリーザと当人たち以外の全員の思考はぶっ飛んだ
ラディッツなんてマジで凹んだ!
ヤベェ・・・シヴァ神様に相当される御柱様が降臨されちゃったよと、そんな破壊神様に俺なんて言葉を言ってしまったのだろかと、ラディッツは敬愛しているフリーザ様に頭を下げさせてしまったこともさりながら、事態を把握して心胆寒からしめ青褪めながらフリーザの横にすぐさま駆けつけ包拳礼をしながら深々と頭を下げる。
不敬罪成立しても、それで破壊されても文句は言えない!!
自分の前世知識の中にある最強の破壊神の事を思い出しながら震えるラディッツは不敬すぎて悪いかもしれないが、仕方がない事かもしれない。
何故なら破壊神様なんて、雲の上のお人どころか神話としても語り継がれることはなく、知らされているのは宇宙のほんの一握りの特別は権力者しかいないいないのだから
その破壊神様はニヤッと笑う
一見従順そうに頭を下げてるフリーザの、屈辱感は隠しきれていないが、それ以上に焦る気配が面白くて・・・こいつがね〜
「楽しいものが見れたから特別許してあげるよ。」
その代わり美味しいもの沢山頂戴よと、不敬的な物言いをされてむかっと来たが、それを上回る珍しくも愉快なものを見られて機嫌が治った破壊神様からオーダーが入ったのであった