俺ラディッツは弟を絶対に守り抜く   作:ドゥナシオン

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プロローグ 平和な日常といつものとんでも光景:後編

ラディッツの大やらかしは、一つ間違えばラディッツ自身が-破壊される-事になっても文句を言えない・・・・

 

「あ・・・・あやつ!!!!!あ奴は本当にもう何なのじゃ!!!!」

「北の!もうお前あいつと直接念話できるようにして!阿保ンダらな事しないように毎日監視してろ!!」

「西の界王の言う通りざますよ!!もう見てるこっちの胃が・・・・あぁ・・・あの子の仕出かしと起こす厄介ごとを考えただけで本当に私、一日で十キロ瘦せてしまったざますよ・・・」

「わ・・・・私は胃薬が欲しい・・・・」

「皆の衆・・・・儂だって・・・・お前達の中で!ビルス様の怖ろしさを一番に知ってるのは儂なのじゃぞ!!!」

 

なにせ不意に暇でつまらないから遊びに来たよとフラッとやってきた破壊神様を!その当時まだ大きかった界王星でもてなし・・・・遊ばれていて理不尽な理由で星を破壊され今の様なちびっちゃい星にされたのは北の界王である自分なんだから!!

 

どこに地雷が潜んでいるか分らない!!

何処で機嫌が悪くなってその機嫌が直るのかなんてもっとわかりゃしない!!!

 

フリーザの寵愛(北の界王談)著しいラディッツをフリーザ本人が即座に罰し、のみならず宇宙の現帝王になりつつあり、サイヤ人以上のプライドの高さを持ち合わせているフリーザが躊躇いも無く頭を深く下げた事でラディッツは無事に餅つき大会を続行ししている訳で・・・傍で見ている事しか出来ない界王一同はもうストレスマッハだよ・・

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

一応・・・界王達だって暇ではない

 

自分達の管轄である東西南北それぞれの銀河を見守る役目がある

 

一人のサイヤ人ないし地球などというとんでもなく辺境な惑星を注視しているのは、偏に破壊神様がラディッツの所に行ったからである・・・・しかも見守って早々にラディッツやらかしてるし・・・・猫の神様なんて意味不明過ぎる・・・・あいつは自殺願望でもあるのだろうか・・・・

 

 

そんな風に、ラディッツが巻き起こす言動とそれによって巻き起こる騒動で、すっかりと胃があれまくっている界王達はハラハラしながら地球の山村のラディッツ達を見守っている。

 

序盤のラディッツのやらかしが嘘のように、破壊神様はご満悦であるのが救いだろうか・・・そのラディッツ大好き一同がピリピリしつつも、悟飯お爺さんと鶴仙人と亀仙人に搗きたてのお餅を様々な味にして運んだり、ラディッツから受け取り村の人達とそれなりに祭りを楽しんでいるがそれは兎も角

 

「破壊神様だってよ・・・」

「おっかねえ神様だか?」

「なにをいっちょるんだ!!神様におっかねえもなんもねぇだろう!!神様、おら達が作った餅だども、たんと食べてくだされ。」

「悟雲の快気祝いと悟雲の親御さんとフリーザさんの歓迎会に神様が来てくださるなんて嬉しいだな~。」

「おら達みたいなのが神様にお目にかかるだなんて・・・・ありがたやありがたや。」

 

一頻り村の爺様婆様がビルスを神として拝んだ後

 

「神様、私はこの村で長を務めているイサヤと申します。

よろしければ宴の間中、ずっとおられますようお願い申し上げます。」

 

普段は鉄火で悪童達を叱りつけ、悪い事を子供達が反省すれば豪快に笑うイサヤが、きちんとビルスの前で正座をして頭を下げながら口上を述べた。

 

ラディッツが何かしたのではなく、イサヤ村長を始めとした山村にいる爺様・婆様達の敬いに、破壊神ビルス様はご満悦である!

 

ぶっちゃけ言おう!!

 

神様を敬うところなんて!!宇宙の中のごく一部しかありゃしない!!!

 

中には-神-という存在を知っていても!それがどうしましたかと我が道を行く不遜な奴等がごろごろとごまんといやがる!!!・・・その筆頭が誰とは言わんが兎に角

 

どうにも第七宇宙というのは強い奴等は殺伐とした性格になる-何か-でもあるのかとビルスをして言いたくなるほどに、争い合い殺し合い奪い合い・・・・力をわずかにしか持たないような者達しか平和という概念が希薄で、宇宙全体の秩序を乱す程の破壊行為や、平和過ぎて発展性を無くした者達が住む惑星を、宇宙の均衡を保つ為に破壊してきたビルスからすれば、この山村は天国である。

 

神は神でも破壊神だと知られれば、相手は大概何かしらの拒絶反応を見せるか怯えて遠巻きにするか、余程気性のいい者達でもどこかぎこちなく接してくるというのに、やれ餅は足りていますかだの、中には自分と天使のウィスを本気で拝んで有難がっている者もいる・・・・・

 

 

そして祭りと言えば最後は輪になって踊るというのが山村流儀で

 

「えっと・・・・破壊神様!俺達と踊りませんか!!??」

「お祭りで踊ると其の年は悪い事起きないって・・・・神様もいい事あるようにどうですか?」

「好きに踊ればいいって父ちゃんと母ちゃんが言ってました!おら達と一緒に!!」

 

山村の子供達が、無病息災を願って踊る輪の中に、ビルスを誘いに来た。

 

ご馳走を食べていたビルスは、五月蠅いのが来たなと少し顔を上げて見れば・・・・今まで自分が見た事の無い顔を向けられていた。

 

子供達は獣人族と人の子がおり体格も容姿も全然違うのに、子供達の瞳は全員が一緒だった。

 

楽しい事を、良い事を自分達と一緒にという、子供特有の優しさと善良な瞳を向けている・・・・破壊神たる自分に・・・・

 

自分はそんな、良き者達がいる惑星であっても、自分の定めたルールに従い宇宙の秩序の為に消滅させてきた。

 

故に、自分を知る者達は当然自分にこんな瞳を向ける事なぞありえなく、怯えるか媚びへつらうか若しくは憎悪や戦士として戦って勝ってやるぞという瞳がもっぱらで・・・・なのに、なんなのこの星?なんなのこの村は!!

 

美味しいものだらけで住んでいる者達も自分を神として正しく(ビルス様的に)敬ってくる!!

 

最高じゃんここ!

 

ビルスは、最初に来た犬獣人の子供、シュウの子供のピラウの手を取って輪に入り、数瞬だけ舞踊を舞った。

 

ピラウの親のシュウは、我が子何しちゃってんの、不敬罪で罰せられないかと嫁さん共々真っ青になるが、心配は杞憂であった。

 

子供達と踊りこそしなかったビルスであるが、それは優美で神のみが辿り着ける武の極致の動きをゆっくりとした動きで再現したものであり、武道の高みに伸びりつつある悟空達は次元の違いすぎる強さを実感させられ真っ青になり、フリーザはまだ自分は破壊神に届かないと内心で歯噛みする一方で、至高の動きに僅かであっても村人達を魅了し、有難い方が舞ってくださると拝む者がいる姿を見たビルスの中で何かが弾けた!!

 

「ウィス!僕此処気に入ったから暫くあのヘンテコなサイヤ人の家に泊まるから。」

 

暫くこの山村とやらに逗留して、気持ちのいい爺さん婆さんを相手にして過ごすのも悪くないと、舞った後に再び次から次へと献上されるご馳走を堪能しながらいい笑顔で言ってくる無茶ぶりに!

 

「では、その家主さんに聞いてみてくださいねビルス様。」

 

・・・・・無茶ぶりに慣れている天使はさらに無茶ぶりを押し付けやがった・・・其の相手は・・・

 

「その・・・・儂等の家でよろしいのでしょうか?」

 

天界に確か神殿があると孫達が教えてくれましたが、そっちの方が神様は居心地が良いのではないでしょうかと、現孫家の家長たる孫悟飯にしわ寄せが行った!!

 

この人もう物凄くご高齢なんだぞ!!いつお迎えが来てしまってもおかしく無い程で、優しい泣き虫の孫が心配だからもう少し頑張ると健気に頑張ってる地球一最高(孫悟飯親衛隊と家族一同談)のおじいちゃんに!!精神的負担かけるなのを孫一同と孫悟飯関係者一同叫び出したい!!

 

叫び出したいが、全員グッと我慢する。

 

だって、神様の機嫌損ねでもして余波が自分達の愛する者達に向けられるのは御免だし・・・・第一

 

「爺様、ビルス様のご要望を聞いて改造できる母屋もう一つ購入します。」

 

そうすればビルス様が快適に過ごせる空間を作れるし、気に入ってもらえれば今自分達が住んでいる家とビルス様の住む家を廊下で繋げるなり拡張するなりして持てなしが出来るようにすればいいじゃないですかと・・・・次期孫家の家長様が言ってやがるし・・・・

 

率直に言おう!!

 

孫悟雲ことラディッツは、前世も今世も神様を敬う派なのである。

 

季節の初めには必ずにカリン塔のカリン様とその上空に住まわれる神様とポポの下を訪れ挨拶をしてお茶をして何となしに話をして辞去するのを欠かしたことがなく、アンニン様の下にも足しげく通って人界のスィーツやご馳走を自分でこさえてる。

 

道祖神があれば頭を下げて、クリリンの居た多林寺にも参詣する

 

その習慣が当たり前なラディッツとしては、神様がこの家でくつろぎたいと言われるのであれば最大限のおもてなしをする気満々なのだ・・・・フリーザ様的には面白くないだろうが・・・・

 

 

こうしてラディッツ曰くの猫の神様は暫く第七宇宙の北の銀河の超辺境惑星地球の、東地区のパオズ山の麓にある山村の孫悟飯宅に住み着く事が決定し・・・・・

 

「いやぁ!!!本当にお前は僕に対する礼儀がなってるよね!!!」

 

自分をもてなす気満々の山村の爺様・婆様と家長達の姿勢に破壊神ビルス様は超ご満悦になって、とりあえずビルス様の機嫌がいいとにこにこの天使ウィスを、神様おもてなしに頭が一杯になった悟飯お爺さんとラディッツ以外の一同は、この先に待っているであろう騒動を予感して頭を痛める・・・・それは無論

 

 

 

 

「・・・・・あり得ない・・・」

「ご自分のビルス星という素敵な場所があるざましょうに・・・・」

「何故ど辺境の地球に・・・・」

 

破壊神様の気紛れに泣きたくなっている三界王の嘆きと

 

「・・・・・儂もう北の界王やめたい・・・・・」

 

界王の辞表ってどこに出せばいいんじゃろうと、泣いた北の界王は悪くないと思う・・・

 

そんな中、自分達は絶対にあの高みへと昇るのだと決意した者達がいた

 

強くなり、守りたい者達を自分達の手で守るのだと・・・・・

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