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エイジ 759 二月地球
一月の始めの山村のお祭りで、神たる自分をもてなす村人一同の対応をいたく気に入ったビルスが、当分は山村の孫悟飯宅の家に鎮座する事になって一か月が経った。
その頃には界王達も色々と悟りを開き(諦めと言ってはいけない・・・)
、その界王の一人・北の界王から破壊神様がお前の星に暫く住むからよろしくなと言われて驚愕した地球の神様とお付き人がどうにか心の平静を取り戻している時(地球の神様知らされた時は過呼吸起こしたよ・・・)
「この星のご飯って何食べても美味い!!!!」
その騒動の元凶様は暢気に夕飯平らげ舌鼓みを打っていたりする・・・・
どうしてもビルス星に帰らないといけない時は、誰か一人ご飯係として連れていこう発言に、破壊神様と天使様がいる事にようやく慣れて平和に夕飯とっている一同は凍り付く!
本日の御夕飯メニューはお肉も野菜もたっぷりと入ったカレーを中心として、山の幸・海の幸をふんだんに使った二種類のサラダに、デザートは季節の果物と、辛いカレーの後なのでと甘いものでプリンというチョイス。
ビルス様のはデザート特別で、プリンアラモードでお出ししている。
ビルスは地球のスィーツでプリンが一等気に入ったようで
「何この柔らかくて甘くて美味しいもの!!!!」
最初にお出しした時は、ウィスと争うように他の食べ物には目もくれずにばかすか食べているので
「あの・・・・こんな食べ方ありますよ?」
スィーツ女子のブルマが、お兄ちゃんこれも作ってみて出してみればと綺麗なガラスの器にプリンとアンニン様からの贈り物の仙桃と缶詰のハウス栽培のサクランボに生クリームたっぷりを乗せて出してみれば・・・
「お前・・・・もしこの地球が襲われたら真っ先に助けてやるからな。」
なんてブルマの手を握って約束してしまう程にプリンアラモードに惚れ込んで、先程の発言もチラチラとブルマと孫家の台所を支えているチチとそしてラディッツを見ながらの発言に、愛する妻と兄ちゃんと姉ちゃん連れて行かれては堪らない悟空と、クリリンとモンブランとジュニアも真っ青で、ラディ連れて行かれると焦って超化しそうなブロリーを父パラガスが必死に止めて、こいつ俺の息子と嫁と嫁候補(・・・バーダックとギネ談)をどうするつもりだとマジ切れしそうなバーダックと宥めるギネの横で、悟飯お爺ちゃんなんてどうすれば神様に失礼なく断れるか思いっきり悩むのを
「大丈夫よ!!この地球の食べ物を材料さえあれば!今食卓に出ているお料理の味を全て再現できるクッキングマシーン作りますから!!!」
地球が生んだ科学力のバグ!ミス・ブルマの言葉に、ビルスとウィス以外の一同大拍手が巻き起こった!
「スゲえぞ姉ちゃん!!!」
「流石は姉君!!それさえあれば解決だ!!!」
「地球の食糧ならポイポイカプセルで保存してお渡しできますね!!」
「・・・・確かカプセルコーポレーションでは電池だけで最大十年もつ冷蔵庫があったよな・・・・食料だけ取りに来ていただければクッキングマシーンで対応可能か。」
弟達とお兄ちゃんに褒められたブルマはエッヘンと胸をそらし、クッキングマシーンを起動して尚且つ故障したら直せるAIロボットと機材も用意するとまで公言した・・・本当にこの子って科学力と発想性がバグってるよ名は兎も角として
「お前達、物凄い技術力なのにどうして驚かないんだ?」
「味を全く同じに再現できる技術って何ですか・・・・」
何だろう?
惑星破壊弾や超超高速の宇宙船やら乗り物やスカウターなどは知っているが・・・本当になんだろうか?この地球の科学力ってもっと突き抜けた方向で凄い事になってやしないかと、一億年近く宇宙を見てきた破壊神と天使も唖然とする。
ちなみにまだその辺に慣れていないバーダックとギネとパラガスも呆然とする・・・この地球矢張り色々とおかしい・・・ちなみにブロリーは全部よく分かっていないが、なんとなくラディッツ達が連れて行かれなさそうなのだけ理解してにこにことラディッツにひっつく・・・・平和やね
しかしだ
「へへ!ブルマ姉ちゃんは天才だからな!」
「姉さんは出来ない事は言わないので、きっと凄いクッキングマシーンを作ってくれますよ。」
なんて弟二人は姉自慢をするが、問題はそうじゃない
どうしてそんな凄い技術を武力化に繋げないのか?
二人は技術革新の果てをいやという程見てきた
大概は宇宙空間でも使えるミサイルだのレーザーだの武装化させた宇宙船だので、フリーザ軍やサイヤ人達の様に戦闘スーツをこさえ、通信機器やら妨害する機会やらを作って侵略に勤しんでいるだろうに、この地球と来たら・・・・
小さなカプセルに全てが収まるポイポイカプセルを代表として、やれ海底で十年でも暮らせるカプセルハウスにドームだの、百年充電しなくとも太陽エネルギーで持つ機械だの、挙句が超高性能クッキングマシーンだの、どこまでいっても平和的な事にしか活用されていない。
無論それはいい事だ
宇宙に全く目を向けていないとはいえ、停滞した環境ではなく常に発展しようという気概の惑星が、発展の仕方が平和的な事が望ましく、第一この地球の犯罪率を聞いた時ビルスとウィスは本気で驚愕をした
殺人事件は未遂を入れれば百件近くあるが、殺人事件自体が零である
そして万引きだのの軽微犯罪も年間に五百もいってないとか・・・・多民族・多人種の星でそんな平和過ぎる星は初見だ・・・
第一この地球は、戦闘力と文明が最低レベルだと銀河パトロールからも評されているのに、実際に見てみれば-戦力-ではない技術力が他の文明よりも段違いではないか・・・どうしてそんな極端な間違いで評価されているんだと驚く半面、知られていない方が僕だけで独占できるしまぁいいかと思い直すビルスであった。
そんなビルス様と天使は地球での生活が大体パターンが出来た
ビルスは七日寝て一日起きる
これは長期睡眠癖防止である
大抵の地球人の寿命は長くても百年と少し、もう亀仙人や鶴仙人の様に武を収めれば超長寿になれる者は残念ながらいない事が、魔族の長・シュラの説明で判明している。
ならば今いる山村の者達と-短くとも-接せるように、長期睡眠ではなく短気睡眠で凌ぐと、山村に住む事を決めてから出されたビルスの案に、世話係としてつけられた時から見守り導いてきたウィスをして本気で驚かされた。
気紛れで星や人物を破壊する事はあれども、気紛れから端を発しながらもここまで心を砕いて何かを慈しむことの無かった破壊神が、戦闘と食べる事と同じくらいに好きな睡眠を削るという・・・
これはいい兆候なのか、宇宙の秩序を公正な目で秤にかけて保つ破壊神として間違っているのかは分からないが、少なくとも何千万年もの間に変わる事の無かった主の心の変わり様におかしみを覚え、神としての長い間の瞬きの間くらいはいいだろうとウィスも思う。
そして祭りを終えてからビルスは一週間眠りにつき、その事を悟雲達が山村の人々に触れ回り、ビルス様の体調が崩れた訳でも機嫌を損ねた訳でもないと説明された人々はほっとした。
自分達が遠慮もせずに近づいたのが矢張り行けなかったのではと思う人々もいたので、破壊神様も大変だねと、起きたら何を食べていただこうかね、何をして持て成そうかと楽しく話がされて、山村は益々活気に満ち溢れ、悟飯宅では七日に一度は破壊神様と食事をする事になる。
もう少し慣れれば寝るのは三日くらいで済むようにして、-自分とやる気満々-のブロリーと悟空達を惑星ビルスに連れて行って遊ぶ気満々である。
ヘンテコなサイヤ人ラディッツと違って、ブロリーはいうに及ばず、悟空とそしてジュニアは一流戦士の素質充分なので、ウィスに鍛えさせて将来自分と本気で戦える戦士にする。
ジュニア・・・・ナメック星人って確か戦士タイプでもあそこまでの奴いない筈なんだけどなとビルスの首を傾げさせるほどに、ジュニアの戦闘力はピカイチ化している。
闘いの天才ってどこにでもいるんだな~としみじみと思う目を、食事と両親との会話に夢中な-幼子-にも向ける。
その目の先にいるのは、つい先日ラディッツを相手に組手の相手くらいできるでしょうと、悟空もジュニアとブロリーが都に買い出しに行って誰もいない時に目を覚ましたビルスの無茶ぶりに付き合わされたラディッツに相手させた時
おじさんを!!!いじめるな!!!!!!!
地球人としては無論の事、サイヤ人の子供でもありえない程の超パワーどころか!!短くした髪を-金色-に逆立て止めてきた悟天であった。
神の気は超一級戦士のバーダックでも-まだ-感じることは出来ず、そしてラディッツの気は感じられないので家の裏で超化されたサイヤ人の気を感じて漸く不味い事が起きたと知ったバーダック達が見たものは、小さな孫が金の髪を逆立てフゥフゥと荒い息を吐きながら破壊神の拳を小さな両手で握りしめ、息子を背に庇っている光景であった。
ラディッツとしては、軽い組み手だから避けてもいなしても何してもいいよという単純ルールでやってもらっていたので問題は無かったのだが、牛魔王お爺ちゃんに買ってもらった花の図鑑を一緒に見ようと訪れた時、視てしまった光景にキレたのだ。
戦う事が好きではなくしかも近頃は倒れて寝込んでいる大好きな伯父さんが、神様の相手を-無理やりさせられている-と感じた時、悟天の中の何もかもが弾けとんだ結果であった。
健康の為とチチは悟天と共に朝起きておっ父から習った亀仙流の基本的な動きをゆっくりと動かす健康体操をしているが、それ以外の武術に関する事は何一つ教えてはこなかった・・・なかったはずなのだ!
その筈の悟天の尋常ならざる強さに、ラディッツと目撃したバーダックは驚愕し、知らされた悟空とチチは真っ青になった。
悟空自身は強くなる事も修行も好きだが、息子は兄の様に賢くて優しいのだから、傷だらけになる道を行くのは抵抗があった。
自分はいい
なにせそれが好きだから
父もクリリンもジュニアもそしてブロリーも強くなるのが好きで、そしてその力で大切なもの達を守ると誰に言われなくとも決めた事だから。
だが・・・・傷だらけになって最後はいつも倒れる兄を見るにつけ、愛する者のそんな姿なぞ見たくないと何度思ったかしれない・・・・そしてそんな兄様と夫を見ているチチはその気持ちが痛いほどよく分かる・・・幸い悟天も力に驚いたがそれを高めたいとも武の道を行くとも言っておらず、止めはしないが進む道を示さず今は幼い悟天を見守ろうとなっており、サイヤ人は強くてなんぼを標語にしてきたバーダックだって、悟空の息子は俺達の息子も同然の兄弟たるクリリンとジュニアも同じ思いなのだが・・・・破壊神のお眼鏡にかなってしまった悟天の未来はどうなる事やら・・・・