エイジ759 宇宙・フリーザ軍母艦
母艦が順調に地球への航路を進み、フリーザは自室で寛いでいる。
長年の宿願を果たし、ここ最近キリキリとさせられていた事が解決を見てほっとしているともいえるかもしれない・・・・
和睦の案が出され双方のトップが様々に複雑な感情を呑み込みながら受け入れる選択を取り、ラディッツ争奪戦第二ラウンド(もうこういうしかねぇ事件だった・・・)のかたがついてさぁようやく落ち着いたと思ったら破壊神様がおいでになるし!!
全ての事象の元凶たちの事をよっく知っているフリーザ様はありとあらゆる意味でブチギレた!!
もうなんなんですかあの人達は!!!
私はサッサと地球と和睦をして!!!地球の出入りフリーを国家公認で手に入れて!好き放題あの子の所に行けるようにしたいのに!!!
別に上記の事は、和睦締結前の出入について地球の国家が何を言ってきても無視すればいいのだろうが
「フリーザ様・・・・・その・・・」
きっとあの子が気にする!
降ってわいたような話からほぼコネに近い形で幼少のラディッツは文官をする事になったが、いかなる経緯であろうとも実力で文官長補佐官の地位を手に入れたラディッツであれば、外交に関してもしっかりとじぃが教えている筈ですからその辺もきちんとしないと気がすまないでしょう。
そんな子ザルの心情なんて無視すればいいという奴がいれば、速攻であの世観光に行けるだろう・・・・片道切符で
そんなこんなを片付けつつ(騒動のほとんどはラディッツが沈めたのは別として)、北銀河の自分の領地と呼んで差支えない区域の重要人物達に、今回の遠征とその顛末を-ある程度-話した。
全部話す必要はない、ラディッツを取り返しに行ったらその本人に撥ねつけられたなんて事は、口が裂けても言ってはいけない事、そこから自分が築きつつある帝国のほころびになるような弱みを言うも同然だからだ。
絶対的な強者・帝王フリーザ
その名の下で出来つつある帝国なのだから
それともう一つ、フリーザには明確に守るつもりの事がいくつかある
一つは当然ラディッツの安全第一
もう一つは親衛隊の子供達も同様であり、最後は-国家間で定めしルール-
自分達は最早好き勝手暴れる軍ではない
秩序をもって、最終的に逆らう者のみを消滅させる-帝国-にする事が、今のフリーザの目標である。
追い求めたラディッツは見つけそして、死後の約束をする程自分の事を愛し続けてくれている事が分かればそれで充分
後はラディッツと頻繁に会いに行けるようにしたいが為に!幼馴染一同とザーボン様とドドリア様も本気で仕事を頑張った!!
武官達のどこの派閥や宙域が今回の事でごたごた言ってやしないかをリーキュとマトマとガジャが目を光らせ自分達に付けられている情報部隊を動かし続け、文官仕事はゲンイン・ザーボン・ドドリアが目一杯頑張りつつ、裏でたかだか一人のサイヤ人なんかの為に何をしているんだかなんて言った日には、一人目は見せしめとして速攻で消した、文字通り
以降はその者の働きに応じて罰を定め二度とそんな事が口の端に上らないように綱紀粛正を徹底した。
余談かもしれないが、何もこれはラディッツ可愛さだけでした事ではない。
如何に上層部全員がラディッツ贔屓であろうとも、そんな私事で組織内を粛正するには最早大きくなりすぎており、離反されたら少々手痛い勢力もある。
ではどうしてそんな事をしたのか
帝王の采配に文句を言わせない為
どのような事であろうとも、絶対的な強者の帝王の言葉に文句は言わせない
手始めがラディッツの案件になっただけの事
しかし絶対的な強者という前提は今崩れている。
どうしたものか・・・子供達に付き合って的なお遊びではなく、本気のトレーニングを一度は試してみるべきだろうか?
ブロリーという虜外者は言うに及ばず、ラディッツの弟の馬鹿も寄せ付けず、破壊神に好き勝手させない強さが欲しい・・・その為にも力がいるのだ。
ラディッツのように愛するもの達を守るという綺麗な思いではなく、己よりも強い者達への嫉妬とそしてこれは憎悪に近いものを胸の中で感じているフリーザは、それをアメの様にそっと舌にころがすように味わう。
負のエネルギーを糧に光を飲み込むのもよいではないかと、負の感情さえも愉しみながら
そしていずれは・・・・・
「西の銀河の強い戦士の居る惑星は・・・・兄さんが遊んでいる間に横を素通りして中に入り込めばいいでしょう・・・・」
兄が引き起こした大騒動のかたがついて、早く和睦を結べるようにするべく帰還する自分に
「伯父さんを助けてくれてありがとうございました!!!」
これ僕のお気に入りで!お礼としてもらってください!!!!
・・・・なにやらラディッツの子供と言っても差し支えなさそうな、小さなサイヤ人の男の子から貰って自室に飾った-地球儀-弄りながら、横のディスプレーに展開させた菱銀河の地図を見つめながらフリーザは夢想する。
宇宙は果て無くそしてヘラー一族の様に自分達の感知していなかった脅威がどこにあるのかわかったものではない。
ならば-全て-を把握できるようにすればいいではないか
武力侵略だけが侵略ではない
地球で得られる利になりそうなものを今回の和睦で購入できる手はずにする。
あの星の娯楽はこの宇宙では最高の商品になる事は、様々な星の事情を知っているフリーザの目からは一目瞭然である。
ラディッツが子供のころ演じたという映画にすっかりと嵌ったからではない・・・・ラディッツが目を覚まし破壊神が来て大騒動はあったがその間に、フリーザは孫悟飯からラディッツの地球での幼少期の話を全て聞き、映画とは何ですかという疑問に懇切丁寧に教わり、その映画が見れるというディスクと再生する機械一式を秘かに譲ってもらったのだ。
-少々型は古いですがきちんと再生できますぞー
あの子の活躍を見てあげてくださいと・・・・・・あの老人こそ神と呼ぶのにふさわしくなかろうか?
あの怠惰神に、あの老人の爪の垢でも飲ませてやりたいと本気で思ったフリーザ・・・悟飯お爺ちゃん・・・貴方無意識に最大のファン獲得してますよ?
まぁそれはいいとして・・・・全部で十二本あるその映像を、フリーザは仕事を全部回して三日間徹夜して全部見た・・・・・これは売れる・・・・
闘いの動きとかそんなのは稚拙でどうでもいいのだが、内容が多様で本当に娯楽として楽しませてもらった・・・他にも確か-ジャンル違い-だとか、映画の他にもドラマだとかとにかく、娯楽の類はまだまだあるらしい。
最新の科学力を有しながらも、娯楽というのは酒か賭け事か女とか・・・・ボードゲームも多少はあるにはあるが、地球の娯楽の一端をを知ったフリーザからすれば何とお粗末でみすぼらしいのだと思い始めた。
なぜ地球の様な娯楽が、科学力も力もある自分達から生まれないのか
その発想が生まれるにはどうすればいいのかそれは分からない、分からないならば輸入しそれを他に売りつけ虜にして、そこからその地域を少しずつ自分達の傘下に入るようにすればいい。
何も全て自分達の領土にする必要はなく、そんな事をすればすぐに破綻するのは目に見えている。
宇宙は広大であり、管理するなんてとてもではないが人も力も資金も幾らいるのか見当もつかない。
それよりも自分の帝国を補強する為の金を払う財布のようにすればいい
地球は娯楽もさることながら食事も中毒性があり・・・・・あの気難し屋の破壊神が一発で堕ちたのだからお察しである。
そして今後の事でちらほらと囀る者達も、地球の娯楽漬けにして利を提供してやればそれなりに静まるし駄目なら消す。
自分の帝国の上に上りたい者達は幾らでもおり、何ならその者達が自分達の売り込みの為に不満を止められないおバカさん達の首を手土産にするかもしれないし・・・・そちらの方が互いの牽制になり、将来的にも美味しそうなのでそうすればいいという餌を方々に仕込んでおきますか・・・・権謀術数が渦巻く上に自分が君臨する・・・何と楽しそうな事でしょうか!
ラディッツも地球も、自分の人生を豊かにして楽しませてくれる・・・あぁ何と素晴らしい事だろうか・・・
武力ではなく娯楽で相手を懐柔したいとでも言えばあの子ならばきっと良いアイディアを、自分達では思いつきもしない考えを出してくれるだろう。
フリーザ様!!!このような事はいかがでしょうか!!!
あの優しい笑みを満面に浮かべながら・・・・地球和睦の為に、母艦で宇宙を飛んでいるフリーザは微笑む
早く地球に着いてほしいとばかりに綺麗な地球儀を回し続けながら
今度は-仲良く-なる為に行くのだから・・・
それとこの地球儀をくれた坊やの名前も、今度はきちんと聞きたいですね~
お礼をしましょう
私に懐くほどに