夫であるベジータ達の戦いに、自分は居合わせついていった事が多々ある。
ナメック星の時はお互い敵同士で私なんてあいつの事好きでもなんでもなかったのに、気が付けばあいつの・・・・世間的な意味では少し違うけど子供を産んで妻っていう奴になって・・・・・強くなる事にしか興味の無かったあいつが少しずつだけども私と-トランクス-の事を気に掛けてくれるようになって・・・・宇宙を破壊できちゃう破壊神相手にだって
-俺のブルマに!!!!!-
破壊神様だって知らなくてビルス様に普通にため口説教しちゃった私は手加減してもらって顔を叩かれるだけで済んだけど、その事でベジータが怒ってくれたのが嬉しかった・・・そのベジータ達が留守の時に!フリーザなんてきちゃうもんだから!当然私もフリーザを見に行った。
駄目なら世界のどこにいても駄目なんだから、死ぬ前にフリーザを生で見たかったから
そう言ったらクリリン達に呆れられちゃって・・・・ベジータと孫君が来たらフリーザの奴はパワーアップしたベジータにボコボコにされたけど・・・・あいつったら!地球を一度消したのよ!!??ずるよずる!!!!
ベジータと安全なところに置いてきたトランクスも諸共に消えちゃって・・・でもウィス様が慢心をしたからですよと孫君に教えた後、時を巻き戻してくれて・・・・ベジータが膝をついて俯くフリーザに何かを言ってる時、フリーザが二やって嗤って・・・其の時に孫君が飛び出して・・・・全部終わると思っていたら・・・フリーザが一瞬でまたあの巨大パワーボールを形成して・・・・・駄目なのかと思ったら・・・・・・フリーザが作ったエネルギーの球が渦巻いて虚空ってやつかしら?
そんな感じのものに吸い込まれていくように見えてそして・・・・ガラスが割れるような音と光の奔流に目が開けられなくて気が付いたら・・・・・私そっくりな、でも私がした事の無いような長い髪をした女の子にも見える・・・・ううん、その人はお腹に子供、其れも一人以上が入っている様な大きなおなかに、水色のマタニティドレスにカーディガンを着てるからきっと大人の女の人だろう・・・・その人も、私達を見て呆然として・・・
「ちょっといいかしら!!!!!」
さっきまで死ぬの生きるのをしていたから無理ないけど、周りを警戒しながら大きな声を出して現状確認しようとしている男達の声が少し邪魔だから、静かにさせる。
地球の頭脳とも言えるブルマ様が、現状把握するからちょっと待ってほしいと言外に力を込めて。
私の言葉に、先ずベジータが反応してくれた。
警戒は解かないけれども口を閉じてくれて、それに倣う様に悟飯君達もピタリと止まってくれて、ビルス様も何かするのかと察してくれたようでやってみろと無言で促してくれてほっとする。
長い青髪の女の人は周りに誰もいなくて、いきなり集団で現れた私達に驚いちゃってる・・・・目を大きく見開いて・・・・
「ねぇ!ちょっと話をしていいかしら?」
女の人の横に見えるのは何か複雑そうな装置に見える・・・・・もしかしたら・・あの人が何かを知ってるのかもしれない・・・・なるべく怯えないようにと、髪の短いブルマがそっちに少し行くわねと言いながら手を伸ばした時!!!
「ブルマ!!!!」
「へ?」
ザン!!!!!!
ベジータが焦った声で私の名前を呼びながら私を抱きしめて・・・・ちょっとどうしたのって言おうと思ったら・・・・私が進もうとしていた地面が真横に綺麗な切れ目が入ってた・・・・私・・・・あのまま進んでたら・・・・
「誰ですか!!!!」
「大丈夫ですかブルマさん!!」
「ちぃ・・・平和そうに・・・・なん・・・だと・・・」
「こりゃ一体・・・」
私の事を心配して悟飯君達が前に出て来てくれたけどピッコロの声が途中で途切れて何かに驚いて・・・・亀仙人さんも驚いた声出して・・・・皆の隙間から見える-人-を見て私だって驚いた・・・・だって・・・あれって・・・
「非番で今日の慶事を山村でゆっくりしながら妻と迎えようと思ったけどな・・・お前等が誰だか知らないが、ブルマ姉さんにそれ以上近づいたらただじゃ済まさないぞ・・・」
白い半袖シャツにハーフパンツを着た-クリリン-が・・・両手に光る輪を浮かせてあの女の人の前に立って私達を殺しそうな目で見てる!!・・・・ここまさか・・・・
短い髪のブルマが、クリリンが二人いる事で何かを確信した時、ドンと音地響きを立てながら
「・・・・・誰だおめぇ達は?」
低い声で、近頃はめっきりと見なくなった如意棒を突き出して私達を威嚇している孫君と
「小妹!!!!」
「天君!!???」
「大丈夫かブルマ!!??」
「ヤムチャまで!!二人とも仕事は!!???」
・・・・・どうやらあの青い髪の女の人はブルマであってたみたいね。
しかも・・・かなりみんなに大事にされてるみたい・・・
長い髪のブルマは孫悟空の背に庇われ、クリリンと何故かスーツ姿で武空術で飛んで来た天津飯とヤムチャに守られるように囲われて無事な姿かどうか優しく確認をされており
ブルマ姉さんの無事を確認したクリリンは、悟空の隣にゆっくりと並び立ち、自分とそして師と同じ武天老師の姿を見ても眉を少し上げただけで後は無言で対峙をする。
「・・・・クリリン・・・おら人の事いえねえけどよ、その殺気少し仕舞った方がよくねえか?」
姉ちゃんの腹ん中の子が驚いちまうぞと、孫悟空と同じ姿をした男に言われるほどの殺気を出しながら。
相手が戸惑った気配で、俺達は戦う意思なんて無いぞと少し道着がボロボロになったクリリンと、そうです!話し合いましょうという孫悟飯と武天老師の言葉を丸無視しながら
「何とぼけた事言ってんだよ悟空・・・・悟雲兄さんいないのにあり得ないよう事が起きてる中で、俺達が油断して姉さんに何かあったらお前どうすんだよ?」
「・・・・・相手の事情なんて知らねえからぶっ倒すな・・・」
「だろ?」
絶対死守もんだと、山村の孫家宅の庭に集った男達は覚悟を決める。
そんな状態では話が出来ない!ここはもしかしたらパラレルワールドというところかもしれない。
若い自分がいるから過去かもしれないとも思ったが、過去の自分と孫君達の関係性が物凄く違いすぎるのが見て取れるほどで、もしかしたら分岐したどこかの世界の過去に迷い込んだのかもしれない。
いずれにしろ、あの子がブルマであるのならば私の話を聞いていろいろと分かってくれて帰り道の相談にもきっと乗ってくれるだろうと思ってたら・・・・あっちのブルマが泣いちゃったじゃないのよ!!!
・・・・・・・・・・・・・
今日は転移装置の起動実験をするつもりはなかった
三日前に一キロ先の装置に果物を届けたらきちんと届いて、転移装置の出口から出現した果物は、届ける前に張り付けたシールがきちんとあって、届ける前に調べた糖度と細胞も一致していた。
実験は見事成功だった。
少し留守をする前にいいものが見れて良かったよとお兄ちゃんが褒めてくれて
・・・・寝る前に面白い者が見れたよ・・・・科学で物体移動させられる日が来るなんてねって、ビルス様にも褒められて驚いて貰えて
ブルマさん、その力は是非とも平和な事だけに使うようにしましょう、例えば将来ビルス星に美味しいものを装置で届けてくれるとかって、ウィス様も装置の力を認めてくれて嬉しかったのに・・・・
「めんなさい・・・・ごめんんさない・・・・」
もしかしたら私の転移装置で!目の前の私に似ている女の人と、クリリンに似た人達をこの世界に引き込んじゃったかもしれない・・・・・・・・
自分が犯したかもしれない罪の深さを少しづつ実感し始めたブルマはカタカタと震え、そしてポロポロと頑是ない子供の様に涙を落とし、はたと気が付いてぐしぐしと拭う。
泣いてなにになる!!泣きたいのはこっちの世界に来させられたあの人達の方だ!!しっかりしなさいよブルマと己の頬を両手でパシパシ・・・とは叩かせてもらえなかった
「小妹・・・・なにを思ってかは分からないが、頬が痛むぞ?」
「天君・・・・気合くらい入れさせてよ・・・」
「駄目だ!それなら心の中で自分を叱咤すればいいだろう?」
「今姉ちゃん自分の頬叩こうとしたんか?・・・・おらに後で怒られてえの?」
「姉さん・・・お願いですからそんな事しないでくださいね?」
天君とヤムチャと、前向いてるはずの悟空とクリリンにまで止められた・・・・
「もう!みんな過保護・・・」
過ぎるって言おうとしたら・・・・
ドッパアアアアアン!!!!!
は・・・・離れが吹き飛んで壊れて・・・・
「誰?お前の事を泣かせた奴は?」
破壊するからさっさと言いなよって・・・・まだ寝ている筈のビルス様と・・・
「可笑しな気配が宇宙全体からして、辿ってみたら-また-地球のここからですか・・・時にブルマさん、どうして泣いているのですか?」
ビルス様が寝る時は、ウィス様の知ってるお昼寝とは違って体力維持の為の休眠らしくてその間に宇宙の破壊するべきところに異変がないか見回って、三日に一度は戻ってきて私達とご飯を食べてる不思議な人・・・・その不思議でいつも笑ってるウィス様の目が怖いんだけど!!!
「・・・・ウィス?」
「おや?私よりもビルス様の方が怖いのでは?」
ブルマの気配の異変かはたまた地球の異変に気が付いたかをした破壊神様が、休眠状態を一気に破る為に-伸び-をして寝所の離れをフッ飛ばしてヤムチャと天津飯の間にいたブルマをサッサか自分の腕の中に確保して、泣いている痕を見つけて瞬時にブルマの頬を優しくさすってあげながらブルマを泣かせた奴は対象破壊を決定して、お供もおっかない顔で戻って来たのでブルマが怯えるだろうと注意を飛ばしたが・・・・・破壊神様の破壊決意の御顔と、天使様の私怒ってますよの似非スマイルどっちが怖ろしいのだろうか?
どっちも怖ろしいと・・・・クリリンと悟空に対峙されているクリリン達はゾッとし、ピッコロの掌からもじっとりと汗をかきながら、ちらりと自分達の側にいる破壊神の方に目を向ければ、何かを思案しているようで、そして掌を閉じて開いてをして確かめている中
「おい・・・・いい加減警戒を少し緩めてくれないか?」
俺達に敵対意思はないと、物凄く大人で丸い対応が出来るようになったベジータが、ブルマをそっと放しながら先頭に立ち、青かった髪の色を黒に戻して両手の力を抜いてみせた。
達人とも呼ばれるものであれば力なぞ一瞬で入るだろうから意味のない行動に見えるかもしれないが、それをしているという行為が大事になる。
自分達に戦う意思はないと明確に伝える為に
その行動に、悟空とクリリンはどうするべきか迷った。
何時もであればこういう時に兄がいて、何か大事な事は全部兄が仕切ってきてくれたから矛を収めても大丈夫かどうかの塩梅がまだ掴めない。
だが、向こうのクリリンと武天老師と、ジュニアに似ている戦士と一目わかるナメック星人と・・・・兄とは違う意味でひょろっこい男も姉に似た人も一様に穏やかな目をしている・・・・武天老師はサングラスしているから分からないが視線は穏やかで
「ビルス様!ウィス様も!!少しおち・・・・・」
「悟空!!!いたのかお前!!!!!って・・・ビルス様!!??起きられるのは少し先だとイサヤ村長に伺ってましたが、地神様の誕生で目が覚められたのですか?」
「おや、悟空とクリリンもあんれ!ビルス様とウィス様もおられるだよ?」
「なんと武天老師様と、ジュニアに似た子も・・・」
「そんな事より悟空!!いい加減その如意棒おろせ!!!クリリンもその光輪なくせ!悟雲兄さんの念話聞いてなかっただろうお前達!!!」
泣いていたブルマが気を取り直し、向こうの人達とお話ししようと決意したら、山村の人達がわらわらと出てきて、自分達の幼馴染とも言うべきシュウに、何してんだとどやされた。
どうやら全員が状況に集中しすぎて、兄の念話を受け取り損ねたらしく
「さっき悟雲から地神様がもう間もなく産まれるって。」
「国王様にもお知らせされたみたいでテレビ番組で速報が入って緊急事態で動けない人以外は外に出るかどうにかして空を見ろって。」
「さっき幼稚園に御迎えに来たチチちゃん達もそこで見るって言ってたわね~。」
「悟天ちゃんもお友達全員と見たほうが思い出になるもんね~。」
どうやら地神様が生命として産まれるらしい
・・・・・・・・・・・・・・
少し遡った東の海岸にて、フリーザ様とそっくりな人から冷たい目で見られたラディッツは落ち込んだが・・・落ち込みっぱなしではいられなかった!!
何故なら・・・
「申し訳ありません!!!」
「な・・・ちょ!!!!」
「すみません・・・・・貴方の気がその・・・・邪悪過ぎて今の地球では困るのです!」
ちょっとこの中にいてくださいと、長い髪の男にいきなり抱き上げられて地上にそっと降ろされた・・・・・トレーニングの果てに手に入れた絶大な力をもった自分がまったく気がつかずに接近され、抵抗する間もなくちじょうにおろされそして・・・・
「こんな檻に!!私を閉じ込めたつもりですか無礼者が!!!!!」
降ろされた姿のままで些かカッコ悪いが!直ぐにあの男を引き裂いてやるとエネルギーを放出しようとしたが・・・・・
「な・・・・・通じない・・・・」
「・・・申し訳ありません・・・今この地球では神の類がもう間もなく産まれるのです・・それが終わればお出しさせていただきますので少しご不便をおかけしますが・・・」
矢鱈と腰の低い優男を引き裂くどころか檻の様な光の粒子で出来た半円の光のドームが破壊できない!
確かに力が入っており、エネルギーも体内にも地球を破壊できる余力があるというのに!
「・・・・悟空さん、そしてフリーザさんも落ち着いてください。」
蒼い髪の悟空にまず声をかけてフリーザさんの近くいきますよと穏やかな声で悟空を説得したウィスは、閉じ込められているフリーザを助けるそぶりは見せずに代わりに分かった事を二人と、目の前で困惑しながらも事態を何とか把握しようとしている青年に目を向け説明を始めた。
「いいですか悟空さん、フリーザさん、ここは私達が先程いた地球とは全く違います。」
その言葉に、青年はピクリと眉を動かして反応し
「そしたらどこかの時間軸の地球におら達来ちまったんか?」
未来トランクスが来た事で難しい話しは覚えていないが、タイムパラドックスとパラレルワールドという似たような世界がある事を悟空は知っている。
何かの拍子でそのタイムパラドックスから生じたパラレルワールドに来たのかという悟空の言葉にウィスは首を振った。
何故なら
「ここが過去・未来等のパラレルワールドの世界であっても私達の力が衰えるという事はあり得ません。」
十全に発揮されれば見たところそこまで強固ではなさそうな光のシールドなど簡単に壊せるはずなのに、まったくダメージが無いのが其の証拠であり
「本気で困った事に、私達は-全く次元の違う地球-に来てしまったようなんですよ。」
マルチバースの世界は例えれば自分達の全王様が作られた大きな大樹の中の果物のようなものであり、その中で発生しているパラレルワールドも大樹の中の枝葉であり、どこも同じエネルギーに満ち溢れそこで生まれた自分達は当然十全に使えるが
「・・・・・・何千億年という気の遠くなるほどの中で、二・三度ほど私達天使が次元壁が崩壊する大事件に巻き込まれて少しの時間他の次元に飛ばされ運良く戻ってこれたという記録があるのですよ・・・・」
その時の記録によれば、己の力が十全のうちの一・二割しか使えなかったという・・・危機感を持った事故に遭った天使は死に物狂いで戻ったとか・・・・
ウィスの説明に、難しい事は分かんねえけど、おら弱くなるのは困るぞと思いっきり暢気ブッこいている弟に似た男の発言にがっくりとしたラディッツは、ちらりと横を見る。
邪悪な気配遮断の光の檻に入れたフリーザ様に似ている人は、幸い事態の深刻さを知ったようで愕然としている・・・・・まさか-異次元の弟に似た人達-が来る日が来るなんて・・・・そんな事があって!まさか!!!!
地球が大惨事かもしれない事態に!テラの身籠った子は大丈夫かと言慌てて気配を探ってみれば・・・・・・
「お三方・・・その・・・電話を少し失礼します。
国王陛下!孫悟雲です・・・・はい、もう間もなく地神様が産まれそうでして・・・・はい、カメラもきちんと置いてあるので後は自動で生まれた地神様を追って写すかと。
その瞬間は映像で何度も視られるので、それよりも-瑞雲-や慶事の類が地球全土に現れる筈ですから手はず通り・・・はい・・・」
産まれそうだったので急いで異次元の人達に断りを入れて、国王陛下の携帯に直通する携帯で電話をして打ち合わせ通りお願いしますと頼みながら、山村のみんなと弟達に念話を飛ばし、海上に浮いてその瞬間を待つ事にしたのだが、いきなりぱっぱかと色々とし始めたラディッツに、こいつ状況分かっているのかと・・・・あの宇宙の存亡かかっても最近はおらワクワクしてきたぞとかいう悟空にまで暢気な奴だなと思われたラディッツであったが、ラディッツとそして地球の生命全てが待ち望む瞬間が訪れた・・・・