俺ラディッツは弟を絶対に守り抜く   作:ドゥナシオン

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理解しあう事が大事だと思います・・・そうなんだけど・・・

海岸の地にて光のシールドに閉じ込められたままのフリーザは、目の前の-異形-に瞠目した。

 

それは先程まで殺し合いをしていた孫悟空も同様で、いつも飄々とした笑みを浮かべ何事においても動じそうにもない天使も息を呑む声が聞こえたのは・・・・きっと気のせいではなくて

 

・・・・・・・・・・・・・・・・

遡った五分前の山村

 

自分達を信じて欲しいと前に出たベジータに、地神様も生まれるこの慶事の前である事と、山村の皆の前でドンパチするわけにもいかない悟空達はさあどうしたものかと悩んでいる。

 

確かにこちらには破壊神様と天使様もいてくれているが、向こうにだって破壊神ビルス様がいる訳で、目の前の者達も悪い人達には見えないのだが、見た目通りに善良だと言えるのかの確信がもてない。

 

兄の留守時に姉ちゃん守るのは自分達の仕事で大事な事なのだが・・・・どうしたものかと警戒を解けきれない悟空達の頭に

 

地球に住まう全ての生命に頼みがある!

 

「に・・・・兄ちゃん!!!??」

 

その大好きで大事な兄ちゃんからの緊急念話に悟空はぶったまげ

 

「え・・・お兄ちゃん!!???はぁ!テラに異変でもあった・・・分かった!!!悟空!クリリン!天君もヤムチャも一旦矛収めて!聞いた通りテラと生まれてくる地神様の為に力を・・・」

「ええ!!俺達が大量にエネルギー渡しますからブルマ姉さんは駄目ですよ!!??」

「そうだぞ小妹!お前は自分の子供達の事に力を使っていなさい!!」

「天津飯の言う通りだぞ!悟雲師兄だってそういうぞ!」

「・・・・ブルマちゃん・・・お腹の子第一でいきなさいな・・・」

「儂等もチビっとだけじゃが無理はいかんぞ?」

「お前ねぇ・・・・」

 

ブルマ達も驚いたが内容の方に慌てふためき何かを了承したり、そのブルマの了承した事を止めようとして慌てふためく姿に、ベジータ達は念話を受け取れなかったので首を傾げ

 

「ねぇちょっといいかしら?」

 

短い髪のブルマは、いきなり向こうの悟空とブルマが何かに驚いて争う気配が静まった事にいきなり何があったのと聞いてみる。

 

大量のエネルギーを渡すだのなんだのって、まさか自分達がこの世界に来てなんならかの不具合でも起きたのかと戦々恐々としながら。

 

その質問に答えたのは天使のウィスであった。

 

「ブルマさんに似た方の疑問にお答えしましょう。

今この地球は地神という惑星特有の神を産み出そうとしているのです・・・ですが、どうやらエネルギーが足りないようなので、見守っている人からのSОSが入った次第でして。」

「それって悟空の元気玉と同じやつか?」

 

道着を来たクリリンの言葉に、対峙している悟空とクリリンが元気玉を知っているのかと眉がピクリと動いて反応するが、それよりも

 

「おめえ達の事信じてみっから、邪魔するなよ?」

 

一連の言動が穏やかな事を鑑みて信じてみる事にした悟空達は、兄の頼みごとに応じるべく掌をそっと地面にかざしてエネルギーをテラに分け与える。

 

そのポーズに、この世界では元気玉の作り方も違うのかと父・孫悟空の元気玉とその作られる為の過程をよく知っている学者の悟飯が観察するように見つめる。

 

学者の好奇心か、それともここが自分達の世界とは全く違う事を納得する為かは分からないが、少し子供っぽいその行動が、悟空達の警戒心を更に解いたのであった・・・

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

海面上から地神様の気配を探ったラディッツは本気で不味い事態になったと感じた。

 

テラの体内で育ち、今まさに産まれいでようとしている地神の気配が想像していたものよりも弱くて、先程まで安定してたテラの気配も乱れ始めて・・・・まさか!

 

自分の考えが正しければ、宇宙特撮でよくある次元の壁が壊れたという影響が現実世界に悪影響を及ぼしているというやつで・・・・これは!!???くそ!本当に不味い!!!

 

 

ラディッツの前世の特撮知識が此処でも役に立つ。

 

この世界、宇宙の特権階級やフリーザ達クラスでないと、破壊神と天使だのは知らず、その彼等をしてもマルチバースの宇宙というのは噂程度でしかなく、ましてこの世界には-タイムマシン-も無いので時間に関する考察もされていないしパラレルワールドという概念も無い。

 

だが、そういった類の特撮にもどっぷりと嵌っていたラディッツは別である。

 

鬼たちを乗せた時空列車だの、宇宙は一つ一つが泡に包まれたようなモノで泡の外にも別の宇宙が無数あるという光の戦士系の話でよく知っている。

 

話しを聞いていると自分達とどこか繋がって分岐しているパラレルワールドではなく、別の泡から来た異次元人だと・・・・・特撮オタクって役に立つな・・・・

 

まぁそれで冷静さを瞬時に取り戻しラディッツは、地神誕生の方に全集中して知れた異変にゲンインは何だと考えそして、今の地球全土の気配を総ざらいしてゾッとした・・・陰陽の理の土台である陰陽のバランスを保つ陽の気が著しく減少している!!

 

邪気まみれとも言えるフリーザ様に似た人と、道着も体もボロボロの人はきっと先程まで戦っていて、戦いで出る殺気もそのままに来てしまい、その陰の気が大量に流れ込んだ事でテラの地球の陰の気が増したと推察して直ぐに

 

 

地球に住まう全ての生命に頼みがある!

 

相手を-人類-と限定せずに、ラディッツは感知できるすべての生命体と意識を繋げて願った

 

地神が無事に生まれる為に、ほんの少しずつエネルギーを分けて欲しいと・・・・・・

 

 

そして程なくして、ラディッツは暖かい力を感じて両手で受け止める様に胸元で手をかざす。

 

想像以上の力の集まり具合に、これは今の自分では受け止めきれまいと-白銀-の姿へと変貌を遂げ、大地と海中と上空から流れ込む力の奔流を上手く体内に流し込んでかざした手の中に変換していく。

 

大地からは人々だけではなく、地上の動植物の別なくエネルギーが分けられ、海からも空からも生命をもつ全てが、身の丈に合ったエネルギーを譲渡し、天空から全てを見て異変も知り青褪めた神様とお付き人も気を落ち着け、前回とは違い自分達もその中へと混ざりこむ。

 

自分とは違うも神たるものの産まれを寿ぐべく、地球を覆う黄金の奔流の端に加わりそして、この世界の破壊神と天使も同様にエネルギー分け与える・・・・・創造は界王神の仕事であり、悠久の時を渡って来た破壊神の初めての気紛れは・・・・説明を受けた向こうの破壊神と、彼の性をよく知る者達を驚愕させるに足りる行為を、ビルスは平然としてのける。

 

その甲斐あってか

 

足りる

 

力を預かったラディッツは判断を瞬時に下し

 

 

「頼むぞ・・・・」

 

無事に産まれる者に届くようにと願いを込めて、凝縮したエネルギーの球をゆっくりと解きながら海面に降り注ぐ。

 

ともすれば自分を内側から破壊させかねない膨大なエネルギーを、ゆっくりと繊細な気の操作で少しずつ時間をかけて・・・・それは、天使の目から見れば理想的なエネルギーの運用であった。

 

膨大なエネルギーのパワーに振り回されず、それは力が減退した悟空とそして自身の気のコントロールの仕方を修めたフリーザにも分かるほどの偉業であった。

 

サイヤ人特有尻尾が長い髪がたなびいて見えた時、その瞬間男の全身が光りそして何もかもが白銀と化してきている物も白い布のズボンに白い布靴になった時、その異形に三人は目を瞠ったのだが、その姿よりも今は尋常ではない気の操作に驚きがいく中、男の中のエネルギーの球はすっかりとなくなった時

 

地球の皆、今から凄いものが見られるから空を見てくれ

 

あの蒼天をみてくれと、再び全地球人達に念話をしてそして

 

黄金のオーロラが地球全土の空に出現した

 

・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「凄い・・・・」

「なんだあれは・・・・あれが神の誕生の影響なのか?」

「お・・・・俺!俺なんかすんごく頑張りたくなっちまった!!」

「神様の産まれる時に生きてるってすんごい奇跡・・・・」

 

世界全土が驚愕と畏敬とそして幸福を噛みしめる

 

去年の今頃は地球全土が大変な事に遭う寸前の前で国家の上層部は精神的にも追い詰められ、内訳を知っている者達も同様で・・・・その苦難を乗り越えたその先に・・・

 

「父上・・・・今後地球が良い事だけあればいいですね・・・」

「そうじゃな・・・・そうであればよいのう・・・・」

 

王宮にいる者達も上空を見つめ、大人達も子供のようにはしゃぎ、あるものは拝みある者は平和を願い、あるものはずっと続く幸運を願い、山村もまたお祭り騒ぎとなり宴の準備するぞとバタつき始めた時

 

「お父さん!!!!!!」

「へ?・・・いぃ!!悟天!!!お前母ちゃんを抱いて武空術なんて!!!!!」

 

・・・・いきなり息子が嫁を抱えて舞空術をしてとんで来たもんだから、泡を食ったような顔をして悟空は急いで息子の横にすっ飛んでいき、嫁を自分腕にそっと抱き寄せ継いで飛んでいる息子も抱きしめてブルマの側に降り立ち

 

「悟天!お前な!今チチの中にはお前の弟か妹になる赤ちゃんがいるんだぞ!武空術で連れて来てなんかあったらどうすんだ!」

 

思いっきり手加減してだが悟天の頭に拳骨を当てる。

 

もしも武空術で発された悟天のエネルギーがチチの腹の中の子に障って何かあれば、チチも自分もだがそれ以上に原因となった悟天が苦しむ事になるからだ・・・・兄同様に優しすぎるきらいのある悟天が、そんな事をした自分を終生許さないだろうと悟空は言葉にこそ出さないがチチと赤ん坊と悟天の全てを案じて心を鬼にして叱りつける。

 

叱られた悟天は、地神様が無事に産まれた事と慶事の出来事が嬉しくなってお父さんとも一緒に見たいと思って、父の気を感じて直ぐに覚えたての武空術で母を諸共来てしまった事を後悔した。

 

父の言う通りで・・・

 

「お・・・とうさん・・・・・お母さんもごめんなさい・・・お腹の中の赤ちゃんもご免ね・・・・」

 

ぼく・・・悪いお兄ちゃんだとボロボロと後悔の涙を流す・・・・舞空術は気のコントロールを覚えるのにいいと、超サイヤ人に無意識で成ってしまった後で度々力があふれ出す事が増えた悟天を案じて周りの人達が教えてくれたのを、危ない事に使ってしまったとなく悟天を

 

「悟天ちゃん・・・・おっ母びっくりしたれど、腹の中の赤ちゃんはびっくりしなかったみてえだぞ?」

「・・・ふぅ?」

「腹の中の子がびっくりしたらおっ母のお腹を蹴るんだけどな、悟天ちゃんと飛んでる間一度も蹴ってこなかった。だから大丈夫だべ。」

「そ・・・そうなの?」

「んだ!けどな?悟天ちゃんの弟か妹が生まれても、ちゃんと体が育つまでは一緒に舞空術で飛んだら危ないと思うだよ?弟か妹が大きくなるまでは一緒に飛ばねえって約束できるか?」

「うん!指切りする!!」

「そっか・・・悟空さ、悟天ちゃんも分かってくれただよ?だから・・・」

「わかってるよ・・・よっと!」

「きゃあ!」

「お父さん!!??」

 

泣く悟天をチチが抱き上げ諭し慰めたのを見届けた悟空は、悟天ごとチチも抱き上げ

 

「二人共、皆も、黄金のオーロラまだ出てんぞ?」

 

見ねえともったいねえぞと、人を明るくする二カリとした笑顔で上空を見上げるのにつられ、悟天大丈夫かと見ていた一同と、悟空が父親らしいことをしているとびっくりした面々もつられるように上空を見上げれば、黄金のオーロラが解けて光の粒子が降り始める

 

その粒子は触れれば暖かく、人々の心を嬉しい気持ちで一杯にしていった

 

それは異次元のブルマ達にも同じ作用を及ぼし、目まぐるしい変化の中で疲弊しかけていたブルマの心を落ち着かせた。

 

これが全部落ち着いたら、今度こそきちんと話し合いをしようと思う中

 

「カカロット!!!!!」

 

・・・・・・なんだろうあれは・・・・白とは違う・・・銀?白銀の髪に!昔は孫君にあり、夫にもあっただろうとっても見覚えのある尻尾まで白銀色の半裸のカッコした人が、空中に何かあるかのように踏みしめながら跳んでくる姿と・・・

 

「カカロット!あいつようやく・・・・フリーザも向こうに来ていたのか・・・・」

 

蒼い髪から黒髪に戻っている悟空と後ろからついてくるフリーザとウィスの姿を見つけた一同はほっとする。

 

なんだかんだといいながら、ベジータも悟空がいると何故か安心感を覚えるのだが・・・

 

「そうか、こちらにも異次元の人達が来ていたのだな。」

 

異次元のウィスがこの世界はと、変なサイヤ人の家に招かれて自分達の世界の一同が落ち着きを取り戻した様子を見計らい、知る限りの話をして、ラディッツも異次元のウィスの話を支持し

 

「さて、どうして異次元の人達がこちらの世界に来てしまったかは、こちらのウィス様とビルス様のお力も借りながら検討する前に、互いの名前くらいわからないと不便だと思うのだがどうだろうか?」

 

事態の打開にどれ程の日数がかかるか分らないので、ラディッツは家や食料の面倒の一切を見る気満々である・・・・・だって・・・・弟によく似た人がボロボロだなんて悲しいから!・・・・だけではなく、異次元の人達の監視も込みである。

 

別にフリーザ様に似ている人は別にしても、ベジータ王みたいな人からして邪気が無いのは直ぐに探って分かっているが、彼等の存在自体が寺に悪影響を及ぼし地球の存亡がかかった時は、事態の解決に目処がたつまで光のバリヤーを大きく展開して監禁する!!

 

あのフリーザ様に似た人にも通じたのだから、ビルス様たちの力も借りられればいけるだろう!!

 

そんな類の算段の数々は、フリーザ様の下での文官時代から多く経験したラディッツはそんな様子は微塵も見せずに

 

「改めて俺から失礼して提案させていただきたい事があります。」

 

言い出した者から名乗るべきだと、円卓の席に全員に座ってもらい、ジュニアそっくりの人以外は腰を掛けたので飲み物をテキパキと出しながら弟達全員と破壊神様達のも飲み物といつものおやつもバッチリと出して落ち着きを取り戻した頃を見計らって衣食住の手助けの提案をして名乗った。

 

その名乗り方は・・・・・・

 

「-私-はサイヤ人を父母に持ち、惑星ベジータで生まれ十二年間その星で育ち、フリーザ軍というところで文官長補佐官という職に就き、地球ではサイヤンℱという民間警備会社のオーナーをしている地球名・孫 悟雲ことラディッツと言います。」

 

・・・・・・この名乗り方で、一番驚いたのは誰だろうかという程に全てを名乗ったラディッツであった・・・・・

 

そして、兄の名乗りにポカンとした相手に兄ちゃん大好きな悟空はそっちに驚いた。

 

渋々として本当はここにいたくないと丸分かりだったフリーザな奴と、ベジータ王みたいな人とビルス様達も飲んでいた飲み物吹いてポカンと口開けて、ジュニアみたいな奴なんて腕組んで気取ったカッコしてたのに、顎外れそうに驚いて全部崩れちまってんぞ?

 

あいつら全員、何にそんなに驚いたんだ?

 

兄ちゃんはー普通にーわかりやすく全部を名乗っただけなのに・・・・

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