「親父!!!!」
「ジュニア・・・・さっき伝えた通り兄ちゃん今日二度目の白銀になっちまった・・」
「悟空・・・・親父が・・・・やめなかったんだろう・・・お前達は悪くないだろ?クリリンもそんなに悄然としてくれるな・・・・やると決めた親父を止めるなんて親父殿や-お袋-にだってできやしないんだから・・・・」
山村の孫家宅の前で待っていたジュニアは、共にいながら兄を止められなかったと悄然として泣き出しそうに俯く悟空とクリリンを慰めながらも自分自身も・・・・
近頃自分はよく泣く・・・・俺は涙もろいところまで親父に似てしまったんだろうかと、またボロボロに体をすり減らしたと一目で分かる親父と・・・
「セル・・・・・・」
天津飯に負ぶわれて意識を落としているが一目で分かる-己の弟-が視界に入った瞬間、こげ茶色のダブルのスーツを着ているジュニアはボロボロと泣きながら悟空を父から受け取り、一瞬セルを見遣って天津飯に付いてくるように目で促して用意しておいた寝室に父を寝かす為に家に入っていく。
聞きたい事が山ほどあるが、今は父の方が大事だと
その光景に、呆然とした者達の中で向こうのクリリンがいち早く立ち直り、
「あ・・・・あのさ・・・」
「・・・・・聞きてえことが山ほどあるのはおら達の方だ・・・・とりあえず家に入んぞ。」
悟空から話を聞こうとした異次元のクリリンの言葉を、悟空は冷たい声と一瞥にで促す。
あのセルというセルもどきはなんなのか、お前達との因縁はどうなっているのか
そもそもが・・・・どうしてお前達はここに来ることになったのかの心当たりも無いのかと聞きだしてやりたい事が山ほどあるという悟空の言葉に
「・・・・そうですね・・・分りました、またお邪魔させていただきます。」
様々な情報を一気に詰め込まれた感のある父とベジータ達に代わって悟飯が応じ、とりあえずまた家に上げさせてもらいましょうと父達を促す。
悟飯としても、師と同じ似姿の人の着ている物とそして・・・・ボロボロと涙を流す姿には少なからず衝撃を受けた
だが、そもそもが-ラディッツ-という自分の-血縁上の叔父-からして違うのだと脳内で強調し、そこから喰らった衝撃から立て直しを図り見事成功した!
孫悟飯、精神的レベルが百上がる!!!
・・・・・・・そう思っていたのに・・・・
「兄ちゃんの側についてなくていいのか?」
「セルを横に置いてきた。・・・・やはりもっと作っておかんと-サイヤ人五人-には足りないか・・・」」
「ジュニア~そこの醤油とってくれ・・・・・味これだと濃すぎるかな?天兄さん!味見を・・・」
「すまん!今蒸籠から桃饅頭とっているから手が離せん!!」
「俺が味見ていいか?・・・・・ちょっと濃いな、白菜足してみろよ。」
「ありがとうございますヤムチャさん・・・白菜あったけかな?」
脈を測り顔色を見れば、大体どの程度て起きられるかを分かるようになったから言えるが、あの様子だと夕食の支度が出来た頃には起きられるだろうし、セルも往年の姿になっているからには体力ありそうだから同時に声をかけても問題無かろうとか・・・・台所仕事をしながらそいういう大切そうな話をしないで欲しいと、悟飯と他の異次元メンバー全員が真剣に思ったのは悪くないと思う・・・・ピッコロさんなんてこの世界の俺はで何しちゃっているんだと、赤面しながら精神ダメージも一千万は食らう程で・・・・・ちょっと外行ってくると飛んで行く気持ちも分かる・・・・しかもトドメの様にそのジュニアに夕飯前には戻ってこいよと声かけられてるし!あわれあわれ・・・
この世界の悟空とクリリンとピッコロと思しきジュニアと天津飯とヤムチャが台所で夕食の支度をしているのだ!!
天津飯とヤムチャとクリリンならカメハウスで皆が集まった時に餃子もいれて率先して支度をしているから見慣れているが!悟空とピッコロが台所仕事なんて見た事無い!!・・・というか師匠と同じ姿の人のその姿を見たくなかった!
だってシャツ汚さない様にとか!フリルないけど白エプロンつけてるんだもん!!!・・・破壊力抜群すぎでない?
しかしだ、怒涛の勢いで沢山作って作っているのに・・・・ジュニアのサイヤ人五人のくだりを聞けば確かに足りなさそうで、これがチチさんならおらも一緒に手伝わせてくれと頼み込んでお手伝いするだろうがと、料理できない向こうのブルマは頭を思いっきり抱え込む。
別に料理が出来ずとも、自分にしか出来ない事がありそれをして世界を助ける貢献をしていると自負しているブルマは、料理が出来ない事に引け目を感じた事は無かったが・・・
「あの!僕手伝います!!」
「俺も手伝わせてください!!」
「おら・・・・魚なら外で焼けるぞ?・・・・おらのチチにも褒められるくれえには。」
悟飯君とクリリンと孫君が手伝っているのに!包丁も使えない自分は足手纏いだと嘆きかけたその時・・・
バン!!!!
台所が戦場状態の孫家の扉が勇ましく開かれ、孫家の夕餉を助ける女神様達が降臨あそばした・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ん・・・・うぅ?・・・こ・・・こは・・・」
ぱちりと目が開いたラディッツは、軽く目を開け辺りを見回す・・・・必要もなかった
気配だけで自分の寝室だと分かる・・・・だが・・・問題は・・・・
ガタン!!
「・・・・父君か?」
「親父!!??」
「え?今のって兄様の寝室からだ・・・・兄様!!????」
夕餉の支度が整い、異次元から来たという客人達の分もチチと山村の皆のお陰で助かった。
-なんでか知らないが悟空と同じ顔の人と大勢の人達がいたからもしかしたら晩飯の支度が大変だって思ったからよ・・・-
-チチさん達今は身重の身だから私達が作ってチチさん達に味を監修してもらったってわけ-
俺が皆に声かけたんだぜと、山村一の畑の持ち主になった悟空達の幼馴染シュウと、ゲボのお嫁さんに先月なり立てのマイが音頭を取った。
孫家の男衆は(破壊神様と天使様も込みです・・・・)とにかくよく食べる!!
お嫁さん達が沢山作る端から食べるし、何ならその大半は近頃は仕事の大半をジュニアや天津飯・ヤムチャ達に譲って若い身空で隠居同然になって来たラディッツが作って孫家のお嫁さん達に楽させるを目標にしている・・・・主夫ってやつだろうか?
それはまぁ置いといて、兎に角その主夫がボロボロになった姿を、家の前で心配顔をしていたジュニアを案じて一緒に待っていたシュウが見ているので一大事だと山村の古参達に声をかけて大量の夕餉と何なら明日明後日分の冷凍しても美味しい料理の数々を作って運ばれ支度は整い、さあ二人と起こそうとした時
「・・・・・私は大分寝てしまったようだな・・・・申し訳ない・・・」
尻尾を悄然と垂らした、寝起き後だと一目で分かるセルが降りてきて、そして間を置かずにラディッツが目を覚まし、自分の隣からセルの気配が残っていたのに驚いて慌てて息子を探しに行こうとしてベッドから転げ落ちそして・・・・足音も気配も一切なく、寝室からセル目掛けて一直線をして・・・・
「セル!!!セル!!!!!!!」
「・・・・ちち・・・ぎみ・・」
セルの胸に飛び込み押し倒し、頑是ない子供のように大泣きをする。
本当は、泣くよりも言いたい事が山ほどあるのだが、それらはすべて自分が弱いせいでとか、すまないとか全て謝罪の言葉で・・・・そんな言葉は、自尊心が高く愛する者達の為にその身を捧げると決めた息子の覚悟を愚弄するようで・・・・その言葉の代わりとばかりにラディッツは泣いてセルを抱きしめる。
愛しているから
その思いを、セルは存分に受け止める・・・・・呆けた顔をしながら・・・・
自分が亡くなって二年は経つだろうに、まるで昨日の事のように泣く父に、そして同じようにうっすらと涙をにじませながら近づいてきて自分の頭をぐしゃぐしゃとする悟空やクリリン達の態度に、どこか怒ったような悲しそうな・・・自分と同化しないかと提案をした時と同じようなジュニア・・・・あぁ・・・自分は・・・
「ただいま・・・・帰りましたぞ父君・・・・・」
死人の自分が言うのはおかしいだろうが・・・・
ピクリと自分の言葉に反応を示してくれた父は深呼吸をしはじめそして
「お・・・かえり・・・・セル・・・・」
泣き笑いの顔をした父が応じてくれる・・・・帰って来たのだ自分は・・・・
いただきます!!!!
何はともあれ夕食にしよう、そこの悟飯君と約束をしたからねというラディッツの言葉に、悟空達に反対する理由はなく、異次元の悟空達のお腹も丁度なって・・・しかも・・
「・・・・私はいらないと言いましたが?」
「それはこの地球で一番おいしいと言われている牛のステーキと、この世界のフリーザ様も召し上がっているワインです。」
パンや野菜も味は保証しますというラディッツの言葉と香ばしいステーキと芳醇な香り漂う赤ワインの誘惑に負け、更に向こうの悟空達同様に精も魂も尽き果てるような大激突をしてエネルギー不足になって、当然血肉になる者が欲しいとフリーザの肉体だって訴えてお腹がすいていたのも相まって・・・・一人離れた所にテーブルと椅子をラディッツに用意までされたフリーザは、仕方がないから食べて上げますよと上から目線で受ける事にしてさぁ食べるぞとなったのだ。
話は食べながら聞けるしなと、とりあえず
「セル、お前の好きな桃饅頭はジュニアが作ったものだがどうだ?」
「ふ・・・っく!!・・・・兄君が・・・・父君とチチと同じくらいに美味しいですぞ。」
「そんだか・・・・ジュニアはおらが徹底的に料理仕込んだからな!!兄様と同じくらいの腕前だ!!!セル!沢山食べんだぞ?」
・・・・・・この人達は俺的には悪い人じゃないと気がするだけで・・・・安全確保できている訳じゃないから当分どころかこの人達が元の世界に帰るか、超常現象の類だから預かると、某破壊神様は無いだろうけれども天使ウィス様辺りが預かり提案してくれるまではこの家に来てほしくはなかったなと、美味しいご飯を食べながらラディッツの思考が鬱々と沈みかけるのを、何度もこれではいかんと内心で己に喝を入れて辺りを見回せば
自分達の世界の事で様々に驚いて唖然としてそして・・・・・もうこの世界の事で驚くのをやめようを向こうの一同が標語にしたのか、向こうの悟空さんとベジータさんを始めよく食べてくれており、大魔王と同じ名前のピッコロさんも抵抗するのを諦め勧められた桃水をゆっくりとだか飲んでくれている姿に、ラディッツの心は緩んでいく。
まぁ・・・・・そんな事はお構いしに・・・・
「これもこれもこれも!!!どこの世界もチチが作る料理は美味いな!!!あ!ウィス!それは僕の・・」
「早い者勝ちでしょうビルス様?」
・・・・・そっくりその言葉を返そう・・・・どこの世界の破壊神様と天使様の食い意地は同じなのだろう・・・・平和な気がするしいいであるにしよう・・・
腹が減っては戦は出来ないというが、腹が満ちれば気持ちは幾らか落ち着くを標語にしているラディッツの目には、ある程度食べてみんなの気がほんの少しだけ和らいでように映る。
それを満足げに眺めながら-ニ十個目-の肉饅頭を平らげ、向こうの悟空が外で焼いてくれた丸まる一匹の川魚を平らげ、悟飯君がとってきてくれた栗で作られた饅頭を平らげるのを、向こうのブルマが唖然として
「あの・・・ラディッツさんそんなに食べてどうして太らないの!!??」
筋肉が無いのに脂肪にもなってなさそうな様子に、若い時期が長いサイヤ人のお嫁さんとしては私も若く美しくしてベジータの隣に立つのよを標語にしているブルマが叫ぶ!
だって・・・・肌艶もんのすんごく綺麗で、あんなに長髪なのに痛んでいるどころかシルクのように艶やかに流れてて・・・・下手な女子よりも女子なラディッツが羨ましいと思いながら叫ぶ姿に、女性ってその辺大変なんだろうなと、前世でお兄ちゃんどうして食べても太らないのよと叫んでいた妹を思い出したラディッツは優しい笑みが自然と浮かんでくる。
ラディッツは、テラからアンニンの今の状態とそして太上老君としての神の言葉を受け取っている。
だが、俺の力不足で申し訳ないと沈む事は、人々が笑う姿が好きなんだ動物や鳥たちの穏やかに過ごす姿が大好きなんだと豪快に笑って差し入れに持っていく肴と老酒や火酒を飲み干すアンニン様は喜ばれまいと、ラディッツは彼の人の笑顔を想いつつ微笑む。
気配は出ずともラディッツの優しい空気が当たりに漂うのを、その場にいる全員が感じ取り
兄ちゃん・・・・こいつ等を受け入れる気だ・・・・
そんなら・・・・
ゴトリ
「・・・・・もっと食えよ、おらのチチと天兄ちゃん達の食いもんはどれも美味いぞ。」
身内や馴染みの人以外には少し不器用な言葉遣いになってしまう悟空は、自分が一番好きな黒豚チャーシユウ入りの肉まんの山を向こうの悟空達の前においてやるのを、ラディッツ達は驚きそして微笑み
「あのさ・・・・悟雲兄さんが今日くらいならあのセルみたいな・・・・あんた達の世界のセルは地に潜って寝てるみたいだから、少しは飲んでいいって・・・」
「呑むか?仙人世界の桃で作った酒だ、女のあんたでも飲めると思うぞ?」
「あ・・・・ありがとう・・・」
「・・・・もらおう・・」
「俺は・・・麦の酒は苦手だ、桃の酒があるなら少しなら・・・」
こちらのクリリンの勧めに、ブルマとベジータと、意外な事にピッコロも少しだけなら付き合うと言い出し
「ほっほ!この歳になってそんな有難い酒が飲めるとはのう!こりゃ悟空!お前も礼儀として一杯は貰わんかい。」
「おら!?・・・苦くねえなら貰う・・」
「あ、おらもビールは苦手だけどよ、兄ちゃんとチチが作ってくれる梅酒や杏酒や桃酒なら好きだぞ・・・・おらも貰う・・」
「俺と天津飯はビールだな・・・・女の子達は・・・そっちのブルマさん以外は駄目だけどももジュースがあるから出してくるよ。」
「あちらのビルス様は飲まれるのか?」
「僕は食べてるから放っておいて。」
「あ、私はフリーザさんと同じ赤ワイン欲しいです。」
「悟飯君は飲めるかい?」
「え・・・・僕もピッコロさんと同じ桃の酒で・・・」
それぞれが相手の気持ちを考えて受け酒をいただく。
どうしてこの世界に来てしまったのかは分からないし、何故セルやメタルクウラまで来てしまったのかもわからないが、それでも、優しい気持ちを受け取らないのは罰が当たりそうで・・・・・ラディッツも桃のジュースを受け取りさてチチとついてきてしまったブルマも桃ジュースを受け取ったので乾杯の音頭はあちらの武天老師様にしてもらおうかと提案し、空気が読めるファンキー爺ちゃん武天老師様はくどくど言わずに美味しいものを有難く、乾杯と短く言って全員がグッと中身を飲み干し、さて今日はもう遅いから明日にしようかになりかけた。
テラに力を借りている状態のラディッツは、今この地球に他に異次元の者がいる気配はないかを探り、マントルの近くで蹲るように丸まって気配のない-セルもどき-の位置は把握し、何かあったら自分に知らせるようにしているので、寝れる時には寝るべきだと提案しようとした時
「ときに父君。」
「ん?どうしたセル?」
桃酒ではなくビールを何杯もがぶ飲みしてもセルは平気だった・・・頭の上に輪っかがあるのによく食べて呑むやっちゃだなであるが・・・・それ以上に
「ブルマ姉君はいつから私の-母君-になられたのだ?」
・・・・・えええええええ!!!???????
向こうの人達全員が(破壊神様と天使様とフリーザ以外です・・・)もう何聞いても驚かないを崩す一言放って・・・・こちらのブルマの顔をトマトにしやがったのであった・・
息子よ・・・・・帰ってきて早々にお前は本当に・・・・