俺ラディッツは弟を絶対に守り抜く   作:ドゥナシオン

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悪いお知らせ・・・・

「夢の中でテラにひたすら謝られたんだが・・・・誰か何か心当りはないか?」

 

・・・・・・・こいつ一体何言っているんだろうと、朝一で起きてきたラディッツの言葉に困惑したベジータと周りの人達はきっと悪くないだろう・・・・しかもラディッツはでっかい猫みたいに背中に引っ付いているこの世界のセルという-サイヤ人もどき-を背負ってるし・・・・・自分以上の大男にがっしりとひっつかまれたままよく二階の寝室から降りられたなと、ちょっと感心してしまった一同でもあり・・・・眠気までぶっ飛んだ

 

 

 

昨夜の寝る前のブルマの推測を聞いた後、ブルマは少しずつ瞼を閉じ始め身体が傾ぐ前にベジータに受け止められそのまま寝入ってしまった。

 

神経を落ち着かせるためにハーブティの中に入れられた少量のブランデーが効いて眠ってしまったブルマ以外は、さしもの向こうの悟空もぐっすりと眠る事は出来なかった・・・・・ま、いいかなんて言える事態ではない事は、前向きというか難しい事は考えるのやめ様とかする悟空も流石に参った・・・・自分は幾度も元気玉に助けられていた。

 

地球の中でベジータとの初戦、その後にDrウィロー、ターレス達との死闘で・・・そしてスラッグの時にはその地球が弱りすぎて太陽の力まで借りて・・・・沢山力を借りた相手から二度と戻ってくるなと追い出された・・・・ここまでの事があれば流石の悟空だってへこむ!・・・・他の面々も貸してもらった客室でまんじりともせず夜を過ごした。

 

地球に住む動植物が大好きで、幼少期にはハイヤードラゴンと戯れていたとあの頃を想いながら横たわる悟飯の隣で・・・・・そしてベジータも、自分は死ねば地獄行き確定の悪人だと自覚はあるがまさか生きている間にこんな事になろうとは思わず・・・・いや違うなと、腕の中で寝息を立てているブルマを見遣り、どうして自分が此処まで動揺しているのかは分かっている。

 

ブルマまでもが追い出されたからだ

 

確かにブルマは世界の時間の流れを乱すタイムマシンを作り上げ幾つもの無かった世界を作る要因になっていると銀河パトロールのジャコという奴とビルスとウィスに言われていたが・・・・絶望の未来を変えたいと望んでなぜ悪い?

 

死に対して抗う事の何が悪い!・・・・こいつは・・・・戦えもしないのに見事絶望の未来に抗ってみせただけなのに・・・・何故だ・・・・・

 

そして

 

「なぁウィス・・・」

「どうしましたかビルス様?」

「・・・・ブルマの推測には穴があるのはお前も知っているだろう?」

「・・・・・確かに、この世界のこの地球には意思があるようですが、私達の居た地球にはその兆しは見られませんでしたね~。」

 

私達は外の大木の枝があれば結構と、寝室を謝辞した破壊神達はこの騒動の本当のところを考えている。

 

確かに意思ある惑星はいくつかある

 

例えば界王神達を産み出す界芯星は、其れなりの意思があると言えよう。

 

時には惑星の意思を感じるところがあるが・・・・意思相通できる惑星なんて聞いた事もない・・・・

 

そして

 

「破壊神の僕と天使を追い出せる力なんて、あの地球にあるとは思えないんだよね。」

 

こんな訳の分からない-神聖樹もどき-を生み出す地球でもなかったんだからさと、一夜の宿にしているリンゴの大木の枝に横たわりながら、まだ時期ではない筈なのに実をつけているリンゴを食べながら釈然としないビルスの言葉に、ウィスも相伴に預かりながら頷く。

 

パオズ山で一番の大きなリンゴの木はラディッツが丹精込めているお気に入りの木であり、水を上げながら寒い冬の日はそっと根に己の気を流し込み・・・・・そうなると当然テラも贔屓にするものだから・・・・リンゴの実には気が溢れており、仙桃と遜色のない美味しさを兼ね備えている・・・・・この地球どうなっているのではなく・・・生み出している元をビルスは思う。

 

あんな華奢な男がこんな有り得ない者を生んでいるとは・・・・

 

「お前はどう思っているんだフリーザ?」

「・・・・・帰る算段を付けるのみですよ。」

 

一応ウィスが見張る事になったフリーザは、破壊神によって強制連行されてきてお冠であるがそれが無くとも悟空達のように悩んだりはしない。

 

追い出されたのならば戻ればいいだけ

 

「過去にこういう事態に遭遇した者達がどうやって戻って来たかの詳細は記録されていなかったのですか?」

「・・・・其の時は穴が閉じる前に力の大半を使って戻ったとしかありませんでしたね。」

 

残念ですがこの世界に追い出された時は穴ではなく次元の壁が壊れて追い出されたようですと、溜息をつくように返答されたフリーザは其の時どんな顔をしていたのか、月すらも落ちた未明の闇の中では見えなかった・・・・・・が、全員が起きたであろう時間に奇妙なサイヤ人の家に行ってみて開口一番に言われた言葉にビルスまでもがこいつ何を言っているんだと呆気に取られたのは悪くない気がするが、ラディッツとしてはテラを泣かせた奴がいるなら擂り潰す気満々だ・・・・・とりあえず

 

ベリ!!!

 

そんな音がするような勢いで親父から弟をジュニアが引っぺがし

 

「兄者!寝間着でうろつくのははしたないですよ!!」

「悟雲兄さん、先ずは身支度してから話を聞きましょう。ほら寝室に戻って着替えましょう。」

 

天津飯に説教を食らって、クリリンに手を引かれながら寝室に着替えに戻ったラディッツを見送ったジュニアはセルにも-家-に帰って着替えて来いと言い渡したのだが

 

「・・・・・怖いので嫌ですが・・・・」

 

なんて渋られたらしょうがないと見逃してやる・・・・・セルとソラにはそれだけの事があったのだから・・・・もう本当に色々と・・・

 

身内に甘い孫家の男の一人であるジュニアは、溜息をつきながら

 

「飲みたいものがあれば言ってくれ。」

 

注文を取り始める・・・・・・ピッコロがまたこいつは何を始める気だという憮然とした顔を無視しながら・・・・コーヒーを豆から挽いた時には悟飯だって呆然だ・・・

 

ちなみにこの世界のヤムチャは朝一の警邏当番なのでもう出かけており、悟空は自宅で妻と息子と姉のいる家に昨夜戻っているので向こうで朝食を摂る予定らしいので、サイヤ人が一人減って助かるというジュニアの主婦のような喜び知ったらどうなるんだろう・・・・

 

 

向こうの全員にそれぞれ飲み物が淹れ終わったあたりで戻ってきたラディッツは、働き者の息子と、まだ眠そうな息子と弟達を座らせ

 

「・・・・残像拳・・・・」

「うそ・・・なにあれ!!???どうして火を使っていなのに掌でポットのお湯が沸くのよ!!」

 

久しぶりに-出鱈目家事-を披露しやがった・・・掌の熱で熱伝導率のいいポットのお湯を沸かした後は瞬時に仙桃の皮をむいて一瞬で空中で風切羽までいかない気の粒子でスムージーにするは、残像拳のように見える速さでセルの好きなココアとクリリンの好きな紅茶と天津飯の好きな濃い目の緑茶を淹れて・・・・ものの二分で全部を最適な美味しさで出しやがり、ついで自分の好きなジャスミン茶も淹れて席につき先程の話の続きがしたいのだと促してきた。

 

ラディッツの言葉に、ブルマは腹を括って昨日の推察を全部話すのをラディッツは黙って聞き、右手の親指で顎をさすりながら考えこみ

 

「・・・・・テラに-今-聞いてみたが・・・・・どうやら貴方達は本当にそちらの-宇宙-から追い出されたらしい。」

「「「「「「「「へ?」」」」」」」

 

・・・・・今聞いたってなんだそれは?しかも・・・・ブルマが言ったのは地球から追い出されたという言葉の筈なのに、宇宙と言ったのはどういう訳なのか・・・・沢山の突っ込みどころのあるラディッツの言葉に疑問を聞こうとしたが

 

「先ずは今俺が知った事を話させてくれ。」

 

右手と言葉と共に遮られ、そしてラディッツの話が始まった

 

 

 

テラ曰く、地球の自分の意思で生じ具現化できるようになったのはどうも自分(ラディッツの)との気の交合が原因らしい。

 

それまでも確かにぼんやりとした感覚はあったのだが、それが無ければ意思はあれども具現化するには至らず、まして地神を宿すような事は無かったという。

 

そしてその地神を宿した事で自分(地球)の気は益々増して陽の気が増大する半面、陰の気とのバランスが崩れて少しばかり不味い事態となり余剰の陽の気を宇宙に逃がした事でこの宇宙の外郭に影響が行ったらしい。

 

自分の星の居る位置がとにかく悪かったとしか言いようがない

 

なにせこの宇宙の北のはずれの不思議な文様のある壁近く(人間には生涯辿り着けない距離です・・・)にいた事で及ぼしたくはなかったが壁も余剰の陽の気を持て余し、さりとて陰の気のように悪しき気ではないので壁を破壊する事無く-壁の外-にすり抜け出る様に抜け、ラディッツの思うような-近くの泡の中にある宇宙-に余剰の陽の気が流れそして

 

「どうもそのせいで貴方達の世界の地球にもテラの様な意思が生じたらしいんだ・・・」

 

それはこの世界に地神が宿って来た時であり、異次元の悟空達の地球が破壊神ビルスが来る少し前の事であったと、-テラと向こうの地球-の遣り取りで判明したという。

 

まだ壊れた異次元の壁は閉じた訳ではなく、宇宙崩壊の危機を回避する為の処置が自然になされ脆い壁が急増され塞がったよう見えているが、-方法-を知る者であれば壁の向こうに帰れる・・・・・らしい・・・

 

「それじゃあ!!!」

 

私達は帰る方法を見つければ帰れるのかと涙目で喜ぶブルマと周りに、ラディッツはその前に聞きたい事がありますと前置きをして静まらせ

 

「地球から追い出される前に、貴方達の中で-宇宙を崩壊-させる寸前まで追い込んだ人はいますか?」

 

真剣に問いかけた。

 

深刻そうなその思い言葉に、悟飯は驚きそして・・・・

 

「・・・・・あります・・・・」

 

貴方がなった超サイヤ人ゴットというのに父がなり、其の時ビルス様と本気の激突をして

 

「・・・・どうやらあと少し激突をしていたら宇宙は崩壊していたらしいのです・・」

 

とは、界王様から宇宙の危機だったんだぞと後日慌てて教えられ、二度とこんな事をしないようにしてくれという無茶ぶりも言われた・・・・ビルス様に言ってくれとは可哀そうだから言えなかったというおちつきではあるが、悟飯も其の事を父から知らされた時ゾッとしたのでよく覚えているが、それが地球が自分達を追いだしたのと何の関係があるのかと思ったが・・・・まさか!!!

 

「・・・・悟飯君、その顔だと気が付いたようだね・・・・」

 

悟飯の驚愕と何かを確信する表情に、ラディッツは首肯し周りは悟飯を注目する。

 

顔は青醒め、地球に追い出されたと聞いた時以上の衝撃を受けた悟飯の代わりにラディッツが答えた。

 

「テラの話では地球に意思が芽生えたのと同時に、そちらの宇宙そのものにも意思が芽生えたらしい。」

 

どうもそちらの世界の宇宙は陽の気が自分達の世界の宇宙よりも乏しく、流れてきた陽の気が爆発的な威力を発揮できるほどであり

 

「俺も推測になるのだが意思の生じた宇宙が-無為-に破壊されそうになった事で防衛本能として破壊神様と傍らにいる天使様までも脅威とみなして、意思の生じた地球も二度の破壊を経験した事で脅威判定を下して・・・・カカロットさん達を追い出そうとした時に宇宙も力を貸して破壊神様と天使様も次元の外に追い出したからだそうで・・・」

 

そして追い出された全員は即死する筈であった

 

空気の無い宇宙空間では簡単には死なないサイヤ人と破壊神と天使とても・・・次元の外ではそうなる定めであったのを

 

生命体であれ無機物であれ、次元の法則の中で生きる神々とてもー次元の外ーでは、偶発的にできた次元同士を繋ぐ穴を通らない限りは外に出た瞬間に塵になるはずであったから。

 

それは意思が生じてまもなく知恵も乏しい筈の宇宙が原始本能で識っている事で脅威を対処しようとしたのだそうだ。

 

「地神が産まれる寸前で惑星の力が最高潮に達していたテラが近くの別次元の生命体が放られたのを見過ごせなくてこちらに引き込んだ、というのが真相らしい。」

 

自分が気に入った生物(ラディッツ)の番(ブルマ)が、物質を送ったり受け取ったりする装置を作って実験しているのを一緒に見ていたテラはすぐさま転移装置を起動させるエネルギーを装置に送り引き入れたのだが・・・・隣の地球に可哀そうだから一度は受け入れて上げてはと交渉した時に知った数々の乱暴狼藉の所業に、自分はとんでもない者達を助けてしまったのだと・・・・後悔して泣いたようなのだ・・・・・向こうの地球にとって脅威になりえる悟空達を、そして宇宙は破壊神と天使と地獄にいながらも陰の気が強すぎて将来の憂いになりそうなメタルクウラとセルをも放逐したのだと・・・・

 

それは破壊神達の上位にいる大神官や全王という存在を宇宙も地球も知らぬ故の暴走に近いものであったのかもしれない。

 

テラの善意は確かにその暴走から危機に陥った異次元の悟空達を助けたのだが同時に厄際も引き入れてしまい泣いているというが・・・・・助けられた者達だって泣きたい・・・だって・・・・地球に追い出されたというだけでもショックなのに!宇宙から!それも破壊神たる自分と天使までもが追い出される方にされたとか・・・・もうあらゆる意味で戻れる気がしなくなったのだから・・・・

 

 

帰り方は分かれども家に入れてもらえない・・・・・勘当の身になったのだから・・・・

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