二階から降りてきた向こうの悟空の表情が晴れ晴れとしていたが・・・・・広い居間の中を見て孫悟飯を抱えたままげんなりとした・・・・何このカオスは・・・
悟空と悟飯が二階に上がる前に、向こうの悟空的にはあり得ない組み合わせの客たちが一斉にやってきたところからカオスは始まった。
この世界のビルス様とウィスさんが、フリーザを連れてやってきたのだ・・・・それも・・
「ラディッツ!!!!」
こっちのフリーザはあんちゃん見たらポットから飛び出して速攻で尻尾を細いあんちゃんの腰に回して確保して・・・・物凄い形相でどこか怪我はないか体に異変はないか包み隠さず白状なさいとか・・・・・第一形態のフリーザなんて見るの久しぶりなのに、んな感想吹っ飛んじまったよ・・・・・誰かを必死に案じるフリーザってなんなんだよ・・・
無論、向こうの悟空が感じた超あり得ないフリーザに対する感想は向こうの全員はほぼ一致だし・・・・第一・・・
「貴方は!!!この世界のフリーザであってますか!!!????」
実は姿の似たフリーザではない何かであってほしいと切実な思いを込めて叫びあげた向こうのフリーザは絶対に悪くないだろうが・・・・生憎と
「・・・・・私がフリーザですかそれが何か?今この子と話をしているんですから邪魔をしないでくださいよ!」
・・・・・ラディッツを確保したまま首だけ向けてきて結構な返答をされたフリーザがフリーズ(・・・・洒落じゃないよ?)したのも絶対に悪くないだろう・・・・
・・・一言の下に大撃沈されたし・・・・向こうのフリーザ憐れなり・・・
「あぁ・・・悟空さん・・・爺様と話があるなら行ってきてください。」
そんな有りえないこの世界のフリーザの尻尾に捕らわれているのに嬉しそうにしているラディッツに大丈夫だと追い出されるような言葉に甘えて、悟空はきちんと言いたい事がいえたのですっきりとしたのだが・・・下はフリーザと、フリーザの残虐非道さを知っているベジータ以下略の人達は
「貴方はこの地球にのほほんしていればいいんです!!何かあれば私とお揃いのスカウターで連絡をしなさいといつも言っているでしょう!!!」
自分が間に合わない範囲であれば、近頃月に拠点を築いて本拠地にしているサイヤ人の上級戦士を達を呼んで弟達連携させて時間稼がせている間に自分が来るとか・・・・誰かの身を案じて説教しているフリーザなんて絶対にフリーザじゃねえ・・・・
しかもだ・・・
「兄ちゃん、フリーザの言う通りもっと周り頼ったほうがいいぞ?」
「親父は後ろででんと構えて指示出ししてればいい・・・・どうせならお袋たちと後方に行って通信装置でそうしてくれた方が助かる!」
「そうっすね・・・・司令塔が倒されたら終わりですからね・・・」
「ふん!・・・こ奴のその辺の意見には儂も異議はないわい!」
・・・・・・この世界のラディッツの身内枠全員が賛成してるし・・・・何ならこの世界の破壊神様達もうんうんとか頷いてるし・・・・
そんなコメディーもびっくりな展開が一段落(?)した頃合いを見計らってラディッツはヒョイというか・・・スッとフリーザの尻尾から音もなくいなくなりせっせかと全員分のお茶を用意して
「・・・・朝ご飯の支度前に、ビルス様とウィス様とフリーザ様がお三方で来られた理由のご説明お願いします。」
・・・・この居間がどうしてカプセルコーポレーションのパーティー開ける程の庭の広さがあるのかを向こうの一同は納得した・・・常にこうして大人数がいつ来てもいい様にしているんだと向こうの悟空も分かるほどにいるし・・・・まぁそれは兎も角として
「僕とウィスの方はクウラもどきの様な・・・・可笑しな金属生命体を消滅させても湧いてくるのに業腹でね・・・・金属生命体ならフリーザ達の科学力で消滅させられないか聞きに来たんだよ。」
今その金属生命体のクウラもどきは北銀河の外側から西・南に暴れまわっているのを北の界王に調べを付けさせ、追っつかないようなので他の三界王達も総動員して知らせさせて出会って直ぐに問答無用で消滅させているのだが、キリがないからフリーザ達に手伝わせようと思ったのだが・・・・
「・・・・・あの子の居る地球でそんな事が・・・・どうなっているんですか!!!!」
・・・・・何も知らされていないフリーザは当然キレ散らかした・・・・
目なんてもうやっばいくらいに瞳孔開いて血走って・・・内心なんて考えるだに怖ろしいがその一端は・・・・
あの子はあの子はどうして困りごとがあっても私に助けを求めないんですか!!??
無論私の手をわずらせまいという健気な動機である事は絶対に間違いはないですが!!
貴方が望めばこの世界だって瞬時に消滅だってするんですよ私は!!!
ナノに何も望まずに私といられれば幸せですが・・・・あぁどうしてあの子は何を言ってもやっても可愛いでしょうか・・・・無論ラディッツだから何をしても可愛いのは当然ですがどうしたら私を頼ってくれるのでしょう!!???
・・・・・・・フリーザ様の思考自体がもうカオスだよ・・・・混沌だよ・・・・この世界のどっかにある人間レベルを落としまくっている暗黒魔界もびっくりだよ絶対に・・・
そんなやばいフリーザ様に、こいつ絶対に面倒くさい事になっていると一年近く付き合いの生まれたビルス様は色々と察した。
基本フリーザは超有能である事に間違いはない
支配する事も支配した後は虐げて恐怖されるよりも、慕われてきゃあきゃあと尊敬されるのを好み、飽きて暴力的なったら悪党潰して遊んでストレス発散と統治下の治安維持につながるという一石二鳥してなんだかんだで西の方にも勢力伸ばして・・・・誰だったかな・・・・大界王のお気に入りの・・・・・パイクーハンとかいう奴の出身惑星と共同で悪党を数千万を追い込んでデスボールで消滅させたって・・・・ウィスが言ってたし
「フリーザさんそれは其れは楽しそうに高笑いしていましたよ?」
どっかの惑星に逃げ道をわざと作って追い込んで
「見てみなさい皆さん!奇麗な花火ですよ!!!!」
「ふあぁ!!!凄く綺麗ですフリーザ様!!!逆らう悪党なんて全員滅んじゃえばいいんだ!!」
「スーナ・・・・ベジータ王に今の悪い笑い見せたらいけないぞ?まぁ確かにゴミにしては綺麗に爆発しそうですね。」
「んん・・・・俺は綺麗よりもドカンと相手潰す方が好きっすね。」
「脳筋が過ぎるぞマトマ・・・ガジャ、フォトメモリで撮るのはいいが・・」
「だってリーキュ!あいつ等が逃げる道から全部計算してこの花火までになったんだぞ!!指揮系統から全部撮ってたけどここがゴールなら!ラディも最後まで見たいはずだよ!!」
久しぶりの全員集合した親衛隊も入れて何してんだろう・・・・お前なんてサイヤ人の王妃だろうスーナと突っ込んではいけないのだろうか・・・・まぁ・・・宇宙が勝手に平和になってくれた方が嬉しい的なビルスにはその辺はどうでもよくて、兎に角こいつの機嫌直させた方が使えるしとラディッツの下に連れ込んだのだ・・・・宇宙のお悩み相談所化してないだろうかラディッツは・・・
まぁそれで本当に落ち着いたフリーザも本題に入った。
「破壊神の持ってこられた愚兄もどきの肉片を今私の科学班が解析したところ・・・・忌々しい事にフルパワーの愚兄と同じ強さを出せることが判明しました。」
だが、金属生命体であるが故に分解も少しならば可能であり
「ラディッツの妻の-あの子-ならば科学班の資料を基にもっと改良した強力な物を作れるでしょう。」
ブロリーに敗れてからさらに地獄のような修練を・・・それこそブラックホールを内部から破壊までした修練を積んだクウラは十億越えを果たして久しく、もしかしたら超サイヤ人二段階以上の強さを手に入れた悟空も危ないかもしれないのがうようよいるという悲報に希望があった。
破壊神はこの世に一人しかおらず、クウラもどきに確実に勝てるのは今のところビルスとビルスにもまれているブロリーで、少し危険だが超サイヤ人第二段階の悟空がギリギリだが
「腕なり上半身を溶かした後ならば子ザルと特戦隊の皆さんの一斉攻撃でトントンでしょうから、地球周りは其れで防がせましょう。」
-あの子-なら資料を見てなにかおもいつくだろうから、アイディアが出たらすぐに資料を科学班に送って迅速に大量生産できるようにはしてあるというフリーザの言葉に
ドッパン!!!!
「その話お受けします!!!!!」
「・・・・・ブルマ?」
「お兄ちゃん達の事がどうしても心配で・・・・この家の会話だけ拾える装置で盗み聞きしちゃたの。」
孫家の扉を乱暴に開けて乱入したブルマはごめんねと・・・・まったく悪気の無い笑顔で言ってくる・・・、ブルマさん・・・・怖いよ・・
「お久しぶりですが・・・・・貴女はちっとも変わってませんね。」
そんなぶっ飛んだブルマの発言に、唖然とした空気の中でこの世界のフリーザは苦笑しながら移動ポットに乗ってブルマに近づき、クルリと器用にブルマの脇に尻尾をいれて持ち上げそっとラディッツの腕の中に入れてあげるのを
「ありがとうフリーザさん。早速だけど資料は・・・あぁこれ・・・・ふんふん・・・あぁ・・・・・・この配列の金属ならこうすれば・・・・・お兄ちゃん!パソコン貸して・・・・フリーザさんのコンソールに直打ちしていいの?向こうの人の意見も聞きたいし・・・・あ、ここに注釈ついてた・・・・これよりもこうした方が・・・」
・・・・・めっちゃ馴染んでるしめっちゃ仕事早い・・・・・地球の・・・否!第七宇宙が生んだ奇跡の人!!科学力バグなミセスブルマの名前は伊達じゃないのだ!!!・・・・嘘だろう・・・・もうクウラもどきを構成している金属を溶かす算段作っちまったよ
「でもこれは瞬間的には効くかもしれないけれども決定打には程遠い代物なんだけどそれでもいいの?」
「構いませんよ、瞬間的でも戦闘不能に出来ればそれでいいのですから。」
その瞬間的というのが自分達の戦いにおいては致命的なものになり、その瞬間を作るのに命をかける事なんてざらである。
だから
「貴女がしている事は間違いなくこの地球を、ひいてはラディッツを守る事に直結しているのだから誇りなさいな。」
ポンポンと頭を優しく撫でられたブルマは、むむっとした表情になりながらも顔を赤らめてしまう
お兄ちゃんに大迷惑かけた人達だけど、お兄ちゃん大好き同盟だから仕方がないと・・・
そんなこんなでとんとん拍子に対クウラモドキの方に目途がつきそうな時
「あの・・・・メタルクウラの事なんですが・・・」
向こうの青年悟飯が恐る恐ると話に入り込む。
「実は僕達の世界のクウラがビックゲデスターという機械の星と融合して・・・僕達に復讐しに来たんです・・・」
その当時の強さとそして倒し方はあまりにも偶発的な出来事で倒せたのだという事も
「・・・・・なるほど、愚兄以上の愚かで間抜けな奴がいるのですか・・・」
宇宙とは世界とは本当に広大ですねと、青年悟飯の話を聞いたフリーザの瞳は底冷えする程に冷めた色を浮かべ、侮蔑を隠そうともせずに吐き捨てる。
兄には思うところが多々あるが、それでも認めている事が二つある
あの子を自分同様に愛している事
これは見る目があるという証
そして、強くなるのに貪欲でストイックに己を鍛え続けている事・・・・対して青年悟飯の言葉がすべて本当であるのならば向こうのクウラモドキは機械という力を-借りて-仮初の力で・・・・愚兄以上に愚かとしか評しようがない・・・・道化もいいところだろう
愚兄に今の情報とブルマが作った薬液入りのクラスター爆弾でも渡してやれば・・・・薬液入りクラスター爆弾渡さんでも突っ込んでいくか・・・・クウラ機甲戦隊達と吶喊して
薬液入りクラスター爆弾がいるのは惑星サイヤの方かもしれない・・・・今あそこにはベジータ王の長子が保育カプセルから出て、そのお祝いの為にバーダックとギネと、自分以降のサイヤ人の赤子を見た事の無いブロリーが父親のパラガスを連れて惑星サイヤの方にいる。
ここに来る前にビルスとウィスから教えられた脅威は伝えてある。
ベジータ王は悟空と違い超化になる事に躊躇いはなく、すでに第二段階をものにしておりさらに高みへと手を伸ばしている。
その王を支えるキューカンバもまた超化の二段階の入口まで到達しており・・・そしてブロリーも・・・・戦いになれば超一級品の戦士・バーダックがいるのであちらは保つだろうから
「・・・・ビッグゲデスターっていう機械惑星の特徴教えてよ。」
「さっさと見つけて破壊しますか・・・」
根元を断つのは破壊神の仕事で自分の領分にもなりつつある・・・・本音はラディッツとブルマとそして・・・・
「ときに孫悟飯さん、こちらを。」
「はい?」
「これは滋養強壮の栄養素がとても高い果実だそうです。」
仙桃とやらに負けないそうなのでゆっくりと召し上がってくださいと、フリーザはこの世界の孫悟飯に宇宙で見つけるこうした品々をいつも渡している。
「貴方が早々に死んでしまってはラディッツが泣きますからね。」
少なくとも百までは生きてくださいなという言葉と共に
「お茶美味しかったですよラディッツ、名残惜しいですが-仕事-に行ってきますね。」
そうさらりと宣い破壊神と天使にも目配せをして、来た時と同じようにウィスの瞬間移動で-仕事-行ってしまった・・・・
「・・・・・かっけえ・・・・」
「あ・・・あれ本当にフリーザなの!!??」
「・・・・あ・・・悪夢だ・・・」
「あり得ん・・・・俺は幻でも見たのか・・・」
「は・・・はは・・・ピッコロさん・・・」
「悟飯・・・・これも現実だ・・・・受け入れろ・・・・」
フリーザの酷いところや散々なところも見てきた向こうの一同からすれば、嫣然とした笑みを浮かべて去っていくフリーザはこうじつに・・・・・うん・・・まぁ・・・これで向こうの宇宙が追い出した陰の気を振りまく亡霊・メタルクウラは片付ける算段が宇宙で出来たのだが
「ブルマ・・・・こっそりと人の会話を聞く悪い子に、お兄ちゃんは育てた覚えは無いぞ?」
「だって!!お兄ちゃんがいっつも隠し事するのが悪いんだもん!!!辛い事も悲しい事も全部隠すのやめたら!!私だって二度としないわよ!!!」
「・・・・馬鹿親父の負けだが・・・・クリリン・・・」
「・・・ブルマ姉さんの行為は犯罪すれすれなんだけど・・・初犯と情緒酌量の余地付けて、作った機器を提出したら俺壊して聞かなかった事にします・・・・一応俺現役警察官なんで・・・」
そんな暢気なやり取りしていていいのだろうか?
メタルクウラよりも厄介になりそうなセルどうすんだろうと青年悟飯がラディッツに聞きかけた時
-聞こえるか孫悟雲?-
北の界王様ではない・・・この世界の者達にはなじみになりつつありそして・・・
「この声・・・」
「神様!!!??」
「あ・・・・」
向こうでは懐かしくなった地球の神様の声が孫家の居間に響き渡った。
-何やら忙しそうなところ済まんが、緊急事態が二つ起った-
「は!!??・・・・あちらのセルは、テラの地殻の側からまだ動いていませんが?」
如何に暢気そうなラディッツだって、途切れさす事無くテラと繋がって向こうのセルを監視している。
動きと気配を見逃していないのだがと首を傾げるのを
-そうではない、一つはピッコロの奴の様子がおかしくなり、今お前の家に向かっている。-
「は?・・・・あぁ!!!・・・・そちらの事は全く考えていませんでした・・」
ピッコロの居間の成り立ちを考えれば陰の気があふれ出した世界ではと・・・考えていなかったというラディッツに、地球の神は最後に爆弾を落としてきた・・・・曰く、こちらの地獄にラディッツを名乗る黒髪長髪のごつい戦士の体に特徴的な尻尾を有した男が現れたと・・