俺ラディッツは弟を絶対に守り抜く   作:ドゥナシオン

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宇宙の現状と地球の現状

宇宙side

 

「俺と同じ姿で!数に物言わせて恥ずべきことをしやがって!!!くたばれ!!!!!」

 

西銀河ではクウラ達がブチギレ

 

「虫みたいにぞろぞろと湧いてきて!!!うっとおしいんだよ!!」

 

西寄りの南銀河でビルスがブチギレている。

 

 

危機が訪れたのは地球も同じはずなのだが未だにゆったりモードが流れている中、宇宙では宇宙の帝王のお兄様のクウラ様の殺意マシマシ・さっさと終わらせて美味しいもの食べるんだの破壊神ビルス様のガンガンイケイケモードでどえらい事になっている・・・・

 

クウラは怒りで限界突破してメタルクウラの群れを、サウザー・ドーレ・ネイズと共に駆逐し、別の場所でビルスが一斉破壊しているのだが・・・・ダミーの惑星は壊せても本物を見つけられないので増殖を押し留める作業をされているようでむかつき加減が半端ない・・・

 

だからと言って、昔のように手あたり次第に八つ当たりも込めた破壊をするのが気が引ける

 

もう知ってしまったから

 

生命が一つ産まれるだけでもどれ程の苦痛と大変さを伴ったものなのかを・・・・そして星々の意思の事を・・・・知らなければ一帯を破壊して外れたら次に行けばいいくらいでいられたかもしれないが・・・・

 

「ねぇウィス、僕ってもしかして破壊神失格になってきてる?」

 

第七宇宙の守護の為には-多少の犠牲-は仕方ないしいいよねでいた自分が、それをしたくないと思うだなんて・・・・そんな主に、ウィスは優しく微笑み

 

「さて、正しい破壊神というのは私にはわかりかねますが、大丈夫でしょう。」

 

今までと違い、破壊神だけが宇宙の秩序を守って来たという事は無くなってきているのだからというウィスの言葉に、ビルスも其れもそうかと頭をかきながら、らしくなく落ち込んだと馬鹿らしくなる。

 

向こうのメタルクウラの出現に、当初戸惑いが生じたが戦闘力が観測されそこから増幅される事は無いという情報が、フリーザ軍と傭兵・サイヤに伝わってからは早かった。

 

一報を受けたクウラはすぐさま自分の姿をした恥さらしを滅せんと動き、五百体でパイクーハンの出身惑星に近づいてた輩に吶喊をし(この惑星は以降惑星・ハーンとします・・)、惑星ハーンにもサイヤからの情報がもたらされていたので慌てる事無く戦士達が迎撃に宇宙に上がった。

 

クウラに攻め込まれて大変だろうと、フリーザ軍に組み込まれていない高度な文明を築いている惑星に片っ端から声をかけているベジータ王の穏やかで誠実な気質に惑星ハーンの現長老格のガパオは、クウラとフリーザ軍の話と、今現在のサイヤ人の立ち位置と今後の展開をきちんと聞き届けそして惑星サイヤの思想に同意し同盟を組んだ。

 

すなわち宇宙の平和に貢献する事を

 

其の事をクウラは知らないが、クウラとやり合う内に惑星ハーンの戦士達は段違いの強さを手に入れ、だからこそフリーザも彼等の強さに目を付け西銀河の結構な数の悪党たち潰しの共闘を持ち掛け、そして今はメタルクウラに敢然と立ち向かっている。

 

「西銀河の平和は俺達が守るぞ!!!」

「フリーザ軍とクウラ達に借りは作らんぞ!!!!」

「ベジータ王の配下の人達が対応道具を持ってくるまでの辛抱だ!!!」

 

メタルクウラが出現したのはかつて惑星・ベジータがあった座標そのままであり・・・そこから怨念めいた何かを感じる・・・・この宙域では大勢の戦士達の血と怨嗟が溢れかえった場所なのだから・・・・つまり西銀河に近い宙域であり、西銀河の入口とも言える惑星ハーンの戦士達は他の宙域に行かすまいと奮戦してみせる・・・・宇宙はメタルクウラの脅威をこうして押し留めるに至っているその頃、地球でも動きがあった。

 

 

地球side

精神と時の部屋にて

 

「もっと深く・・・自分の中にある力をイメージして・・・・途中で超化の力があっても無視して・・・・深く深く・・・・」

 

青年悟飯の声を頼りに、この世界の悟空は己の中に落ちていく。

 

潜在能力とやらを手に入れる為に

 

遡った十分前

 

この世界の悟空は宣言通りに午前中で撮影を一発で終わらせ帰って来た時

 

「カカロットさん!!僕と一種にヒーローになりましょう!!!!」

「・・・・・・・は?」

 

兄ちゃんただいまを言う前に、青年悟飯君にめっちゃ怪しい事を言われた悟空は当然何言ってんだという顔になったのを、昼食の支度を終えたラディッツが苦笑しながら悟飯君の提案をきちんと伝えたらあら不思議・・・

 

「・・・・・・おら仙豆食ったら大丈夫だから!!今すぐに精神と時の部屋に行くぞ!!!兄ちゃん!じっちゃん達行ってきます!!!!」

 

 

今度は悟空が悟飯君を拉致ったよ・・・・

 

だがそれも当然だ。

 

悟空は自分が超化しなくても今の自分の超化よりも強い力を得られるとあれば、向こうのセルに対抗する力と、上手くいけば悟飯君も戦力に引っ張り込めて、そうすれば・・・兄ちゃんを戦いに出さずに安全圏内で守ることが出来るのだから。

 

「・・・・・どこの世界のカカロットも忙しないのは一緒なのだな・・・」

「そうね・・・今のカカロットさん、孫君と行動完全に一緒だったわよね・・」

「・・・どこの悟空も強くなる事にかけては一生懸命なんだな・・・」

 

向こうの悟空と付き合いの長い一同はこっちのカカロットさんも一般常識があって仕事をしているが、本質は一緒なんだとびっくりである・・・・もっとこう知性的に見えたのだが・・・

 

「元気があって良い事だと思いますよ。」

 

なんて・・・・兄馬鹿はそんな事を言いながらお昼にしましょうと残った面々に声をかける。

 

ちなみにピッコロは悟飯君よりも瞑想の仕方を熟知している。

 

そのおかげで神様とネイルというナメック星人の上級戦士と融合したとはいえ、ここまでの強さを誇るのはその瞑想により自分の潜在能力を限界まで引き出し、更に突破してきたからであり、悟飯君の瞑想の仕方の説明が足りない時の補佐として付いていき、ついでに自分の修行にもなると付いて行ったのだ。

 

叶うならばジュニアにも伝授したかったピッコロであるが、人の世の営みに参加しているのであれば邪魔するわけにはいかないと今回は断念をした。

 

この世界の悟空が限界突破をしてアルティメット化し、弟子の悟飯も往年の強さを取り戻すのを優先する事も踏まえてだが。

 

兎に角時間との勝負であろう・・・・地殻に潜むセルがどんな事をしでかすか分からず

 

「・・・・・今回したら二度と合体なんぞしないからな!!!」

「その意気だベジータ!!!今から合体無しのポーズ合わせをすっからな!!」

 

・・・・全員無事に帰る為に、二度とお前と合体するかと向こうで言っていたベジータも今回はすんなりと悟空の提案を受け入れた。

 

「・・・・・俺達が合体した後調子に乗る癖を何とかしないといかんがな・・・・」

 

受け入れたがそこだけが不安なベジータであった

 

ジャネンバの時のフュージョンのゴジータは冷静沈着な自分達になれて(?)上手くいったが、ここ最近強さに自信を持った自分達がもし万が一ポタラのベジットのようになってしまって・・・・調子に乗って超化したら末代までの恥だ・・・・

 

息子からも聞いたが、合体をすると普段以上に気が大きくなってしまう・・・・つまり黒歴史時代の自分に戻る事になりかねない・・・(スーパーベジータなんてことを言ったのこの世界の人達だけには絶対に知られたくないし・・・)

 

なので自分達も精神と時の部屋を借りて精神修行したいところだが、もし今セルが動いたら自分達がこの世界とひいてはこの世界の弱いラディッツを守らなければならないのだからそうもいっていられない。

 

もし万が一そうなった時は、時間を多少稼いでもらって素早く合体をしなければならないので

 

「違うぞベジータ!!もっとビシッと腕を直角に上げてたろう!そう!そこではっと!!」

 

赤面しながらベジータは頑張った・・・・精神もプライドもガリガリに削って本当に頑張った・・・・警護対象のラディッツから離れる訳にはいかないので・・・・孫家の居間でフュージョンのポーズの再特訓とか何の罰ゲームだろうか・・・・フリーザもビルスもウィスも見ている目の前で・・・・・ブルマにも見られて死にたい・・・・唯一の救いはこの世界の悟飯とブルマとピラフが孫悟空宅の方に移動してくれた事だろうか?

 

歩いて数分もかからない場所なので、そちらでゆったりとしてもらう為なのだが、あのご老人達にまで見られていたら死にたくなる・・・・

 

・・・・・

 

「・・・・向こうでは強さを手に入れるには、別の意味での精神も鍛えねばならんようじゃのう・・・」

 

こっぱずかしいフュージョンのポーズ修行を見せつけられている、馬鹿弟子の側は端らんぞと言って残った世界の鶴仙人の驚きに満ちた声に・・・・いっそ殺してほしいと願ったベジータはきっと悪くないぞ・・・うん

 

ウィスは興味深そうに見ているが、破壊神とフリーザは見るのも馬鹿らしいと思いつつセルを警戒し、クリリン達もラディッツの側で家事手伝いや夕食の支度を手伝いながら警戒しているが一向にセル襲来の気配がない・・・不気味な事この上なく不自然極まりなく、何も無い事の方が落ち着かなくなってきている。

 

そんな向こうのセルは

 

 

「なるほど・・・・・この世界の事はこうなっているのか・・・・ふっふ、存外に楽しめそうだな。」

 

テラの地殻付近で体を丸め目を瞑ったまま楽しそうに何事かを呟いたのであった・・・・

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