エイジ760 四月七日 地球
「一体貴方達はいつまで-うちの子-の世話になるつもりなんですか?」
「・・・・・・」
「・・・・・この馬鹿野郎のうちの子発言は無視していいがよ・・・確かにお前達何時までうちのラディの世話になるつもりなんだ?」
「・・・・・・」
「あぁ・・・・フリーザ様、親父達も・・・俺は別に皆さんが何日居ても・・・」
異界の敵達の戦いから三日後、例によってぶっ倒れたラディッツが目を覚ました二日後に、異界の世界の迷い人達は、この世界のフリーザ達にいつまでこの世界のラディッツの世話になりどおしだというクレームを入れられた。
言っている言葉が至極真っ当なので、常識外れなところが多々ある向こうの悟空も含めて迷い人達一同が申し訳なさに俯いてしまったのを、ラディッツは大丈夫だととりなす。
だって向こうのフリーザも入れて、悪いのは・・・・・ある意味において悪いのは向こうの地球と宇宙が滅茶苦茶になるほど暴れた者達は悪いのだが・・・いつまでもこの世界にとどまっていなければならない理由があるので仕方が無いというのがラディッツの言い分であり、その言葉に迷い人達はフリーザもいれていたたまれなくなる・・・・・理由が理由だけに向こうの破壊神様と天使も流石にバツが悪い・・・・
帰り方は一応目途がたっている
地獄にある穴はどうやらまだ奇跡的に向こうと繋がっているようであり、ラディッツ達と面識が全くない-この世界の大神官-達が瞬間的に向こうの行き来をして調査した結果である。
あらゆる世界を創造しかつ瞬時に破壊できる存在・全王
それに仕える大神官達が管理している図書に、あらゆる世界の始まりと終わりの記録と、そして極稀に起きる時空のひずみと対処方法の資料がある。
今回の一件の全てを第七宇宙の天使・ウィスから知らされた大神官は、息子の言葉を即座に信じて直ぐに地獄に赴き自ら調査した結果であり、迷い人達の帰り道は確保されたがすぐに帰れますという訳にはいかなかった。
理由は一つ
通路の穴が非常に不安定であり、無理をして通せば向こうの世界が其の所為で滅ぶ分にはこちらの大神官は何ら痛痒を感じないが、万が一その所為で自分達の全王様に何かあったら大変困る。
なのでこの世界のエネルギーを通路に流し込んで馴染ませ安全に通行させられないかを、異界のセルとメタルクウラ達が暴れているのも気にせず実験し、エネルギーを馴染ませた通路を通れば最初に無理をして通った時よりも通路が安定している様なのでこの手段が有効だと判明したのだが・・・・
「父曰く、全員を安全に通すには後三日待つようにとの事でした。」
とは、ぶっ倒れラディッツが半日で目を覚ました日のウィスからのお知らせであり、そんな凄い事が出来る人たち居るんだとラディッツは驚きながらも
「あと三日の間だけならこの家で過ごしてください。」
提案をして帰るまで家にいてもらおうことになったのだが・・・・・向こうの悟空達は懐深く親切なこのあんちゃんの人付き合いの凄さに目を回す羽目になった・・・・・
・・・・・・・・・・・・・
ラディッツが息子・セルの為に特別な陽の気を使ってぶっ倒れたその日は
「親父の脈をを測ったら明日辺りには目を覚ましそうだから安心しろ。」
ジュニアの診たては外れた事は無いと全員が安心し、向こうの悟空達もほっとしながら夕食の準備の手伝いをした。
本当は山村一同で強敵を倒してお疲れ様会の宴会をしたかったところだが肝心の孫悟雲ことラディッツが疲労でぶっ倒れた事を聞かされて
「悟雲が起きたら盛大に宴をする。」
村長・イサヤが決めて、孫家宅で豪勢な夕飯が振舞われるにとどまった。
その日の孫家の台所は実に賑やかであった。
悟空の妻のチチ・クリリンの妻のモンブランはもとより、天津飯とヤムチャの家も山村にあるので当然マイとランチ(金の髪でも青の髪でもご想像にお任せします・・・)も手伝いに来て・・・・びっくりした人達は当然いる・・・・特に!!天津飯とヤムチャが結婚してる事にびっくりである!!!
「あなた結婚してんの!!!!!????」
・・・・なんてびっくりした人がいても悪くないと思う・・・・誰がとは言わんが・・・
なにせ向こうのヤムチャはブルマさんと別れてからは数多の浮名を流しているが結婚せずに相棒のプーアルと共に独身貴族を謳歌して人生満喫しているんだから無理もない。
そんな向こうの様子にヤムチャは気を悪くした様子はなく、人好きのするたはは笑いで流そうとしたが
「・・・・・この人が結婚していたら何かいけないのかい?」
生真面目なマイはその驚きを看過しなかった。
自分を愛していると言い続け、何年も本気で待っていてくれた旦那様に何の文句があるという怒りに、ブルマは無神経を言ったと深く反省をしてすぐに謝って事無きを得たが・・・本当にこの世界は自分達の世界とは全く違うのだという象徴になったのであった
・・・・・向こうのヤムチャがなんか憐れな気がしてきた・・・・・が、それは兎も角として夕飯を食べた後はどちらの者達も流石に疲れ果て、向こうのフリーザも精神的にくたくたになり休んだ次の日の朝
「・・・・・寝すぎたかな?」
寝ぼけ眼をこすってのそのそと起きてきたラディッツに
「兄ちゃん!!!!」
「親父!!!」
「兄さん!!!!」
「父君!!!!」
「「「悟雲!!!!」」」
悟空を始めとした一同がラディッツに抱き着き、眠いながらも察知したラディッツは全員をすぐさま受け止め、無く祖父とお師匠様達に心配をおかけしてと謝り倒してそして
「お兄ちゃん!!!!」
「・・・・・ブルマ・・・・心配かけたな・・・」
「う・・・・ううぅ・・・・セルの・・・為だもん・・・・分かってるもん・・・」
私だってセルのお母さんなんだからと、気丈に言ってくれるブルマをラディッツは優しく抱きしめ、チチ達も貰い泣きしてしまう。
結婚して早一年以上が経って子供まで宿しているが、ブルマは公の場以外はラディッツを昔のままの呼び方をする。
ずっとお兄ちゃんだったから・・・・憧れのお兄ちゃんで、あなたやラディッツと呼ぶにはどうしても恥ずかしくて・・・・どうすればいいと相談をすれば
「お前の呼びたいように呼んでくれればいい。」
どんな呼び方であっても、俺はお前を愛しているしお前も俺を愛してくれている事にかわりはないんだから
ただ自分達の事をよく知らない人達の前ではあなたと呼んでくれればいい
そんな風に優しく言ってくれる最愛の人の言葉に甘えるブルマに、悟空達は宝物を見つめる目で二人を見守りながら朝食の支度を進めつつ、山村の人達に兄が起きた事を知らせに行った。
そして朝食のすぐ後にこの世界のウィスから大神官が行っている事と迷い人達の帰れる日数が知らされ、帰れる日までここにいてはとラディッツが提案をし、向こうの一同はお言葉に甘えてと受けた。
「悟雲が目を覚ましたって言ってもまだ疲れてんべ。」
「んだんだ、あいつは昔っから無理すっからな。」
「宴は明日にすっべ。」
「いいかい悟空ちゃん達、ちゃんと悟雲が休んでるか見張るんだぞ。」
「あ・・・・はっはっは・・・・はぁ・・・」
「分かってる、おら達が絶対に兄ちゃん休ませる。」
山村のじっちゃんばっちゃん達一同からの言葉に、言われた当のラディッツは苦笑し、悟空達は物凄く真剣な様子で頷いた。
何があっても、天地ひっくり返っても兄ちゃんは休ませるんだという決意を滲ませて・・・最終決戦にでも赴くのかという位の表情でだ・・・・・なんだかな・・・
そんな訳でラディッツを家でのんびりと休ませている次の日に、ある程度の混乱が片付いたので破壊神様と天使の地球帰還と共に、フリーザ達と惑星サイヤに居たバーダックとギネ-達-も付いてきた。
フリーザ達の方はドドリアとザーボンとゲンイン達親衛隊全員を伴って
惑星サイヤの方はベジータ王とスーナとブロリー親子と・・・・親衛隊長のキューカンバと武官長のナッパまでもがついてきた
どうせあいつの事が気になるんだろうから、今回はこの宇宙を守るの頑張った褒美に連れて行ってあげるよ
との破壊神様の気紛れなご褒美を双方の組織の尾さ達がガッツリと便乗して連れてきた人たちに、向こうの迷い人達が孫家で当然のように朝食を摂っている目にしたフリーザとバーダックの言葉をラディッツがとりなしたが・・・・あり得ない色んな人達の出現に、破壊神と天使以外の一同は目を向いて・・・・・向こうのラディッツが失神しそうになったのはきっと悪くないと思う・・・・
かくして有り得ない者達の邂逅の中で、その日の夜は山村一同をあげての大宴会になる事が決定したのであった・・・・・・大丈夫だよね?
しかしだ・・・・・宴会の事を聞いても向こうの悟空達の表情は浮かなかった。
それはなにもこの世界の人達の面子に驚いた事を引きずっているからではなく
通路が安定しても帰れるとは限りませんというこの世界の大神官からの言葉があったから
昨日帰れる算段が付いた事と共に知らされた事
向こうの地球と宇宙の意思が、まだ悟空達を許していない場合は最悪帰り道を通れたとしても拒絶されて世界同士のひずみに落とされて瞬時に消滅をする怖れがあると・・・・セルとメタルクウラと戦う以上の最大の難問に、向こうの悟空達はどうすればいいのか分からな・・・・・ある意味において今回の一件の最大の難関に悟空達どころか破壊神と天使も頭を抱えたのであった・・・・・
どうすれば向こうの地球と宇宙は自分達を許して受け入れてくれるのだろうか・・・