-外-に追い出された時は、フリーザと寸前まで殺し合いをしていたところで訳も分からずに地球と宇宙の意志によって追い出されたが
「この地獄の最奥に空いてある穴を通ればすぐに帰れる。」
これ以上双方の世界に何らかの影響が及ぼさない内にさっさと帰ってくれと、書類から顔を上げる事無く忙しそうにしている-閻魔大王-ににべもなく言われ
「こっちですオニ。」
これまた素っ気ない態度で地獄の奥の奥まで案内されて
「おおこいつだ、俺もこの穴を通ってこの世界に来たんだ。」
あの時よりも大きくなっているのは拡張されたのかとか、向こうの世界のラディッツのお墨付き(?)の穴の前へとやってきた。
「・・・・これ通るの?」
「・・・・・・通っても大丈夫なのかこれ?」
「・・・わからん・・・・」
「はは・・・通らないと帰れないんですよね・・・」
黒々として見るからに不気味で、そして冷気すら漂う穴を前にして、常識人枠内にまだ-辛うじてー残っているブルマとクリリンとピッコロと悟飯が顔を引きつらせて入るのを躊躇っているのを
「いつまでもこうしててもしょうがねえだろう?帰んぞ!!!!!」
「「「「へ・・・・・わぁああああああ!!!!????」」」」
・・・・・常識ってなんだっけを地で行く(・・・・この辺ブロリーと変わりゃしねぇ)孫悟空とういう無法者が、常識人枠内四名様を後ろから押し出すようにしながら共に穴の中へとまっしぐらしたのを
「カカロット!!!!ブルマになんてことしやがるんだ!!!!!!」
・・・・・もうブルマを愛している事を包み隠そうとしない大変な愛妻家と化したベジータが青筋をバッキバキに浮かばせながら後を追うのを
「・・・・・馬鹿だろあいつ等・・・・」
「まぁここで躊躇っていてもしょうがないですからね~。」
しょうもない者を見せられた破壊神様は呆れるが、お供の天使はしょうがないでしょうと-上-を見ながら溜息のように主のボヤキに応える。
何故なら躊躇っていれば-この世界の大神官-によって自分達は間違いなく消滅させられるから
今この時も、-彼等-は水晶なりを使って自分達の行動の全てを監視している気配をウィスは感じており
「おそらく悟空さんは直感で躊躇っている事自体が危険だと察したのかもしれないですね~。」
悟空の先ほどのやらかしたような行動を擁護する。
やらかしたにしては声とは裏腹に表情は真剣そのものだったから
向こうの父と同様な性質の大神官であれば、自分達の世界の者でないものであれば破壊神だろうと天使であろうと消滅させるのを躊躇う事はないだろうが、悟空はそれを知らずとも-なんかヤバい-を感じ取ったのだろうと。
それが当たりか外れかは分からないがいずれにしても
「帰りましょう。」
ここに居ても仕方がないのだからと、残っているラディッツと武天老師とフリーザを促し、主共々穴へと向かうウィスの耳に
察しのいい子供達は好きですよと、聞こえたのは空耳だろうか・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
ミャ~ミャ~
「・・・・・けえってきたんかおら達?」
「・・・・!!???お父さん!!!ビーデルさんと母さん達の気が感じられます!!ここは・・・僕達・・・・ほ・・・・本当に・・・」
「「悟飯・・・・」」
「悟飯君・・・・」
「ちぃ・・・・泣き虫が・・・」
穴を通ればそこは向こうと似た風景の海と崖の場所であり、戻れた実感のわかなかった悟空と違い悟飯はすぐさま最愛の人と家族の気を探って確信を得て、嬉しくて泣き崩れた。
もう二度と愛している人達に会えないのかと絶望しただけに、会えることが嬉しくて
その様をクリリンとピッコロとブルマは暖かい目で見守り、ベジータとても口悪く悪態をつこうとするがこみ上げてくるものを呑み下さんとばかりに上空を見つめる・・・・トランクスの気を感じながら
「で、お前達?またドンパチの続きするのかい?」
しんみりとしながらも嬉しさを噛みしめていた悟飯達を見ても、超現実的な事をあっさりというのが破壊神様らしいのだろうかとげんなりとしたくなる面々に、ウィスもビルスの話に捕捉を入れる。
「今父から念話通信が入りましたが、この世界では私達が追い出されてから一日たっている様なのです。」
向こうで過ごした四日間はこちらの一日というずれが生じているという。
「あぁ、だから天津飯さんがいないんですね。」
一緒に戦っていた天津飯が此処にいないのはきっと、消えた自分達の代わりに万が一チチさん達に何の影響もないのか見回ってい居るのだろうと、あちこち動き回っている天津飯の動きを補足しているクリリン達は納得をした。
出会い方は少々あれだったが、誰よりも義理堅く優しい天津飯らしいとほのぼのとしかけたが確かにこの後どうしようである。
「なぁフリーザ・・・・・まだおら達とやり合いてえか?」
この一言に尽きる
ラディッツは穴を通ってすぐに地獄の方に召喚されたらしくもうおらず、自分達だけであればここで各自会いたい人達の下へと解散となり亀仙人のじっちゃんはクリリンが抱き上げ連れて行き、その道すがら天津飯と合流するだろが・・・・・
「・・・・・私が決めてもいいのですか?」
ぶっちゃけフリーザをどうしようであり、そもそもどうすればいいのか分からない悟空はいつもの難問は他の人に丸投げをして、されたフリーザは物凄く不機嫌そうな顔をした。
そりゃそうだ・・・・だって答えは一つ!!
「早々にこんな不愉快な星から出て行って、今度こそお前達を有無言わさずに殺せる力を付けて来てやりますよ。」
次追い出されたら今回の様な奇跡は二度と起きずに消滅が待っていると言われているのだから・・・・業腹だが!今回は退くしかないではないか!!!
それを自分の口から言わせる馬鹿ざるは本当にこの世界から抹殺してやるとフリーザは決意を新たにした!!!
それこそ宇宙の意思だ何だなどの横やりの入る隙すらないくらい瞬殺できる力を得るべく、直ぐに宇宙へと登っていったのを、悟飯達はほっと溜息をつき悟空ですらが安堵のため息をついて半笑いを浮かべつつ地面にどさりとへたり込む。
悟空は別にフリーザに屈辱を与えたいとかそんな難しい事を考えてなぞはいなかった・・・普段から難しい事は考えないが今回は其れよりも・・・・
もうなんでもいいからチチの作った飯食ってチチと一緒に寝たい
今の悟空にはそれしか思い浮かばない程、チチの下へと帰りたいだけであったのだ・・・