エイジ761 九月二日 地球
ドシン!!!!!
「ドスコイ!!!!」
「「「いよ!!ドスコイさん!!!」
「へっへ・・・・おらだって・・・・」
ど・・・・
「ちょっと待てカカロット!!!!」
「へ?」
「何お前が本気出して-四股-踏もうとしている!!??テラが本気で泣くからやめてくれ!!!」
「な・・・・駄目だよ悟空君・・・・私が四股を踏んでも大地に影響は無いが、君が本気で四股なんて踏んだら地球が割れてしまう・・・」
「あ・・・・てへへ・・・ごめん兄ちゃん・・-真似事-だけにする約束おら忘れてた・・・」
だぁ!!!!!
宇宙ではある一部で超絶物騒な事が続いて、解決する見通しがなくその一部で長をしているフリーザとその側近達が超絶苛ついている中で地球は物凄く平和だったりする。
平和というよりは、平和な関係を長く続けていこうという地球陣営と惑星サイヤ陣営の話し合いによる-地球とサイヤ-の異文化交流を結ぼうとなり、第一回目がこの人がいれば間違いなし!!成功確定の安心安全のラディッツがいる地球に惑星サイヤの五歳以上の子供達と抽選に当たった五名の大人達が参加し、引率はベジータ王本人と武官長のナッパと親衛隊長キューカンバが来た。
場所は毎度おなじみ地球の山村のラディッツさんちに集まった・・・だってここが地球上で一番宇宙の人達がいても安心な場所なんだもん・・・あの破壊神様だって受け入れたという物凄い実績のある村なんだもん・・・しゃあないじゃん・・・
だって近頃の山村は実に-にぎやか-である。
フリーザ軍が地球に来て以降、山村に住んでいる所謂-外の人-は破壊神様と天使だけではなかったのだ。
「何してるんすかカカロットさん・・・・ラディッツ様が呆れてるじゃねえっすか・・」
「だってよキュイ・・・・ドスコイ兄ちゃんの四股がカッコ良過ぎてオラをその気にさせたのが悪ぃんだぞ?」
「・・・なんですかその屁理屈は?」
ラディッツ様に人生捧げても悔いないっすのキュイとか
「お前本当にラディ坊ちゃんの弟かよ?」
孫悟飯お爺ちゃんと愛した女とその子供を全力で守ろう(まぁラディ坊ちゃんを守ってやるのもやぶさかじゃねぇ・・・)なターレスとターレスを頭に戴くクラッシャーターレス軍団が山村の役所に戸籍登録して住所作って本格的に住み始めている。
ちなみにだが、そのうちにキュイも同じ事になるんじゃないかと、彼を知っているフリーザ軍内部でちょっとした賭けの対象になっている。
内容は其れがいつという内容で、誰もキュイがラディッツの下に住まないという選択は無いのでおのずと内容がそうなる。
最短は一月以内から長くても一年以内と目されている・・・・だって・・・フリーザ様とその周りの人達が忙しい時の伝書鳩を一番しているのキュイだし・・・通信で済ませられるのだから仕事用とは認められないと言われればわざわ自前の宇宙船調達してそれに乗って地球に行っちゃうほどなんだもん・・・・大穴の九月に入って十日以内という奴が当たるかもしれんのだ・・・
まぁそんなこんなで山村こそが、地球一-外の人達-こと宇宙の人々が多く住むなり訪れている村であるので、異文化交流なんてお題目が上がる前から交流しまくっているのでもう自然とお外の人達welcomeなお人達な訳でして・・・・ベジータ王から交流打診を受けたラディッツが、山村のファンキー村長・イサヤさんに伺ったら
「何水臭ぇこと言ってんだ悟雲!お前のお仲間だったらいつでも何人でも好きに連れてこんか!!」
飯の事があるから事前に何人来るかの打診だけしてくれれば後はいつでも好きに連れてこんかというイサヤの言葉に、通信機器も使ってラディッツと一緒にお伺いを立てていたベジータ王もラディッツと共にジンとして、自然と頭を下げてお礼をしていた。
ベジータ王は、自分が幼い頃の周りのサイヤ人の評価を知っていただけに、いつでも好きに来いと言ってくれる人が信じられない思いでもあった・・・
「乱暴者」
「冷酷非情」
「生きた戦闘マシーン」
「知性なく暴れる狂暴な戦士達」
酷い事言いやがるとひそひそと聞こえてきた言葉は、だが幼少期から聡明であった-ベジータ王子-は否定も出来ず、その言葉を言った相手に暴れればそれもまた悪評になる事に繋がるだけだと知っていただけに言葉に対して無視をするしかなかった・・・
フリーザ軍と結んでからのサイヤ人達は、元来好き勝手やっていたのを軍令だ何だと五月蠅い事を言われた腹いせをターゲットの星々にしていたのも事実であり、感情で動き好き勝手に暴れていたのも事実だから。
二度と自分の種族をそんな目で見させない
惑星サイヤのサイヤ人達は、かつて夢見た-本物の戦士達-がいる誇りある一族にするのだと決意を胸に戴冠したベジータ王にとっては、自分達を信じて受け入れてくれるイサヤの信に応えようと、選りすぐりの人選をしてやってきたのだ。
当然地球の王室には半年前から自分を入れた交流使節団の受け入れと滞在許可を取り、今日に漕ぎつけ、ベジータ王達一行は地球の王宮に受け入れてくれたお礼を言ってから山村に向かった。
当然全員飛べるので、先導というか一応のお目付け役は天津飯とヤムチャとピューリである。
ベジータ王とナッパとキューカンバ以外は初の地球で緊張したが、先導役をする天津飯が宇宙でもちらほらと見かける三つ目族である事と、獣人のピューリがいる事で
「俺達の他にも宇宙の人達が此処にいるんすね・・・」
「私こんなに綺麗にモフモフしている人初めて見た!!」
「こっちのお兄ちゃんが地球人っていう人?なんだが物凄く強そう・・・・」
「ベジータ王、これからこの人達に付いて行ってラディッツ-様-に会いに行くんですか?」
五歳以上の枠内で連れて来て貰えた子供達は緊張が解れた事でいつもの快活さが蘇り、明るい笑顔が咲き乱れる・・・・子供は元気があってなんぼだもんね。
子供達に問われたベジータ王も
「そうだ、ラディッツと山村の人達がお前達の事を心待ちにしてくれている。」
優しい笑顔で子供達一人一人の頭を柔らかく撫でながら子供の質問に答える。
惑星ベジータが破壊されても、元々フリーザよりの子供達は無論のことフリーザに忠誠を誓い生き残った大人のサイヤ人達に、ベジータは接触して時間をかけて彼等の信頼を勝ち得るに至った。
フリーザ軍の中は確かに居心地がいいが、自分達が一種族として独立勢力になる手助けをしてほしいと願い続け、始めはナッパ以外の者達には無視すらされた。
如何に自分達の王だった者の息子で王子と言っても最早亡国の、しかも当時は何の力も権力も無かった子供の戯言に耳を傾ける者がいないのは当然であったが、ベジータは腐らず自棄を起こす事無く、軍の中で力と権力を少しずつ持ち始め、段々と味方を増やしサイヤ人で構成された自前の親衛隊を作りそして・・・・フリーザ親衛他のスーナtポいう首輪付きであっても、恋情を持ち続けたスーナを娶りもって惑星サイヤのベジータ王になり、地球との戦争状況を利用する形になったが、他の惑星連合と盟を結び盟主となって本当の独立を果たした・・・・・長かった・・・
十八年という月日はベジータ王にとっては本当に長く、時には辛く嫌になり何もかもを投げ出してしまいたいとさえ思う日々もあった・・・・だが・・・
-ほら、これを食べて・・・・-
心が弱くなるたびに、優しい言葉と心にしみる甘いものが口内に記憶として蘇った
-何に焦っているのかは分からないけれど、君はまだ小さいんだから無理しないでね-
自分はもう小さくは無いのに・・・・無理だってしないとサイヤ人の独立など勝ち取る事なんて出来ないのに
-ベジータ王子が王になった時、微力ながら支えさせて頂きます-
支えてくれると言った男の顔を思い出せば・・・・いつだって沈んできた気持ちと顔が上を上げて・・・・気が付けば飯を大量に食べて、食べれば少しはやる気が出て俯いていた顔を上げれば心配そうなナッパと同族の大人達が側にいて、その中にいつしか自自分の親衛隊達とキューカンバがいてくれて、支えてもらった。
「俺一人じゃ無理だ・・・・力を貸してほしい・・」
あの幼い日にヘンテコりんでそして自分の何もかもを変えてくれたラディッツとの出会いで、ベジータ王は信頼した者達に-弱さを見せる勇気-を手にしたのだ・・・
何もかも自分で出来るという自惚れなどもとより絶対強者のフリーザの下にいれば出来ようはずもなく、王子というエリート意識もゲンイン達が常に目の前を奔っていたおかげか始めから持っていなかったベジータは、自分が一族を守る事は変わらないが出来ない事、力が足りない事、どうすればよいかを少しずつ話して相談するようになり、それが今の惑星サイヤの統治に反映されている。
王が何もかもを決めるのではなく、ここぞという時以外は急ごしらえて作られた役職の大臣達ではあるが長年放す内に素質があると見込んだ場所に据えた大臣達と会議をして国を回す方針であり、今度の交流会も王の独断ではなくきちんと話し合って決めて来たのだ。
ベジータ王としては今年四つになる-ベジータ王子-を連れてきたかったのだが
「なりません。」
外交部署の一手を率いているモロキューににべもなく駄目を言われて落ち込んだ。
モロキュー曰く、子供がきちんと記憶を保つようになっているだろうと思われるのが五歳くらいからであり、折角の初の交流を記憶に無いという勿体ない事をされてはかなわないという・・・・・生き残りのサイヤ人の中で最高齢御年六十近い頑固爺ちゃんからの言葉にベジータ王もそうだなと頷いた・・・・四つになると言っても数えギリギリでまだ三歳に近いのだから・・・
なので今回は無くなく五歳で自我がはっきりとしている四人の子供達と、抽選に当たった五名の大人を伴って山村に来た時、上空からでもわかる大弾幕で出迎えられていた
-ようこそ惑星サイヤの皆様!山村一同歓迎します!!-
横断幕という文化がないサイヤ人は物珍し気に横断幕に近づいて、挨拶が先だろうとナッパ武官長にどやされ我に返り、村長と紹介されたイサヤと地球に住まう先達のラディッツにも挨拶をした。
地球人の村長は兎も角、同族のラディッツは・・・・漢としてもサイヤ人としても細すぎる上ににこにこ笑顔が似合いすぎて、事前にラディッツの功績を聞いていなければ子供達も完全に舐めてかかっていただろう程に・・・・・ぶっちゃけ弱そうに見えたが
「地球の山村にようこそベジータ王と皆さん。
異文化交流という事で、今回は地球ならではな-武術-とそして地球の人達が日常的に食べている昼食と夕食と明日の朝食を用意する事にしました。」
いきなり沢山の事を詰め込まれても楽しめないだろうからと、戦士を目指しているサイヤ人の興味のありそうな事と、美味しいものをたくさん用意しましたというラディッツの言葉に、この人絶対いい人だと!物凄いキラキラな瞳をラディッツに向ける交流メンバーであった!!(・・・・地球の食の前評判が凄すぎるんです・・・・某帝王様とかの口コミで・・・)
そして地球ならではの武術と言えばあれである!!そう-相撲-である!!
割と宇宙にもムエタイやボクシング・キックボクシング・柔道・空手などに似た格闘術はあるが、衣装と言っては語弊があるかもしれないが、それも込みで地球が唯一と言える相撲がいいだろうと、今回の交流会の第一回のお見せする者として相撲が選ばれた。
交流会の意図と、それによって相撲が選ばれた時ドスコイは男泣きをした。
悟空とクリリンによって少しは知名度は上がった相撲とはいえどもまだまだ大人気には遠い武術であるのに、相撲の受け継いできた精神と伝統を認めてもらえたと言われたに他ならない事が嬉しくて・・・二つ返事で絶対に無償でと言って受けたのだ。
そして交流会のメンバーに、相撲はたたかうだけでは無く神事から始まった縁起物であり、今後も交流が上手くいく事を願ったという理由もきちんと説明したうえで、地球の相撲トップに立ち続けているドスコイさんに出て来て貰い四股を踏んでもらった。
子供とは言え気やエネルギー弾にすっかり慣れている子供達やそれなりに戦場に出ているサイヤ人の戦士達とベジータ王達からしても、真剣に四股に取り組むドスコイの姿は美しかった。
決められた型にぴたりと足を止め、そこから大地に踏みしめられる足は力強く感じて・・・神を信じた事の無い彼等に-神々しい-という想いを生じせしめる程に・・・
ドスコイには確かにエネルギー弾を撃つような気はないが、-気迫--真剣-そして培った-精神の美-が、彼等の心に響いたのかもしれない。
地球には、こんなに美しい所作をする武術があるのだと知らしめるほどに・・・
そこで終わればいい話で終わって相撲の取り組みも見ようとなれたのだろうがそうは問屋が卸してはくれなかった。
ドスコイに話をもって行った悟空が今回も自分が相撲取り組み相手になりたいと回しを付けて待機していた・・・・ただ見合って気を全く使わない取り組みをするだけであったのに・・こ奴もドスコイの美しい四股に感化されて力強く四股踏もうとしやがり、周りから本気で止められ、物凄く美しいものを見せてもらった後の馬鹿馬鹿しい奴に呆れて、交流メンバーと山村と悟空の身内とドスコイさんとついて来たお弟子の力士さん一同がこけて仲良く大地に転がったのであった・・・・・
交流会のメンバー一同と、地球のお人全員(悟空以外・・・)同じ行動をとり同じような心情をもてて良かったと思えばいいのだろうか・・・
そんなとほほな感じで、交流会はスタートしたのであった・・・・