俺ラディッツは弟を絶対に守り抜く   作:ドゥナシオン

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敵対者の全貌は兎も角、敵対者が絶対に向かってくることは確定している理由について

エイジ761 十月六日の夜 地球孫家宅

 

「クソガキ・・・・俺達が-ちょっとだけ-留守にしただけでどうしてこんなくそ厄介な事になれるんだ?」

 

お前はまともに留守番も出来ないのかというバーダックの言葉に、流石にラディッツが家に持ち込んだ代物が酷すぎて(凄すぎるじゃぁ生温い・・・)母ギネも妻・ブルマも弟・悟空も息子のジュニアも祖父の悟飯もラディッツを擁護してあげる事に躊躇った・・・だって

 

「そうは言うが親父、この家以上に魔人ブウの封印された球を安全に置いておける場所はないだろう。」

 

全宇宙を震撼させうる代物を持ち込んでも平然としてあくびれていないラディッツをどう擁護してあげられるんだである・・・

 

それぞれの理由で申し合わせたようにい夕方に家に帰宅して、悟空はチチと悟天たちにただいまを言ってちょっと兄ちゃんの所に顔を出して直ぐ戻ると言って家に行ってみれば、どえらい物が待っていたんだからしょうがないだろうである。

 

・・・・・偶にはギネに宝石の一つでも贈って」やるかと街に買い物になんか行かなきゃよかったと左手で顔を覆って後悔するバーダックを慰めてあげたくなる気持ちの方が上回りそうなほどである。

 

バーダックは今無職ではない

 

実戦経験豊かな戦士は-戦場での戦い方-を鶴仙人と相談しながら鶴仙流の高弟達に教えている、言わば外部講師をしている。

 

いつフリーザ軍とサイヤ人達の防護壁を破って地球が攻め込まれる時があったとしても自分達も前線で戦えるべくバーダックに鍛えてもらい、バーダックは鶴仙人から講師料を貰っている。

 

手前のガキに養ってもらう程俺は落ちぶれちゃいねえんだよ

 

フリーザ達を・・・・さらに言えばフリーザの顔面をボコボコにするために地球に来てそのまま妻のギネ共々息子のいる地球に住み着く事にしたバーダックは、様々な心労が溜まりすぎてラディッツがぶっ倒れて心配したが

 

「俺が側でうろついていも意味がない。それよりもこの星の人間になる手続きあるんならそっちを先にさせてくれ。」

 

戦闘民族サイヤ人きっての頭の回転率が速いバーダックは、恒久的に自分の息子達の側にきちんといられるべく環境を整え、終わった後にクソガキが起きて内心でほっとしながら外にはそんな事はおくびにも出さずに

 

「お前がグースか寝ている間にこの星に住む事にしたからな。

俺でも稼げる仕事ないか教えろ。」

 

憎らしい程に落ち着き払った父の態度に、親父は変わらず不器用だと息子も内心で苦笑しながらお師匠様・鶴仙人の事と鶴仙流の事を話して、外部講師をしてみないかと勧めた。

 

ラディッツは知っている

 

親父・バーダックは口も態度も悪いが自分と母を心から愛している事を

 

そして弟の事も

 

自分に知られるのが恥ずかしいのであれば自分は其の事に気が付かない振りをしてあげるべきだと

 

こうして不器用な父親は人の心の機微に聡い息子に助けられ、地球で根を張るようになりそのお金で愛する妻に贈り物をしていたら・・・・その息子がとんでのねぇもん家に持ち込んじゃったってなんだよ其れはと嘆いてもいいと思う・・・・

 

 

とは言えラディッツの言葉が正しく、魔人ブウの封印された球なんてこの家に他にどこにも置いておけるものではない。

 

ないのだが、どうしてうちのクソガキはこうも厄介なもんを引き寄せるんだと今日も今日とて息子を愛している父ちゃんの苦悩は続いて・・・・それは一旦放っておいて

 

「あんたが界王神様って人か。おらは兄ちゃんの弟の悟空だ。」

「悟空さんですね、私は東の界王神をさせて頂いているシンといいます。後ろに控えているのは私の従者でキビトと言います。」

「キビトだ、界王神様共々暫く世話になる。」

「俺はラディッツの息子でジュニアという・・・・具体的にはあんた達はいつまでここにいるんだ?」

「ちょっとジュニア!!・・・私はおに・・・ラディッツの妻でジュニアの母のブルマです。ジュニアがご免なさいね。」

「構いません、招かれもせずに押しかけて来たのは僕達なのですから。」

 

 

ジュニアの神様に対してのちょっと不敬過ぎやしないかという発言に、ジュニアの代わりに母親として!ジュニアのお母さんとして!!(大事な事なので二度言おう・・・)として頭を下げるブルマに、シンはいいものを見せてもらえてほっこりと笑みを浮かべて謝意を受けた。

 

どう見ても異星人で同い年にしか見えない者を躊躇いも無く息子ですという言い切り親としての姿を見せてくれるブルマにシンは好意を持った。

 

近頃は少しずつだが優しさが僅かだが広がりつつある宇宙だが、ほんの少し前までは食料を奪い合い権力を奪い合い気に入らなければすぐに殺し合っていた殺伐としていた宇宙を見続けてきたシンとキビトにはブルマの母親としての姿は実に微笑ましいものであったのだ。

 

そしてブルマだけではなく、父と兄と息子と孫のラディッツを案じる者達が

 

そんな人達に今から言う事は大変気が引ける・・・・・知らないままで破壊神ビルス様に起きていただいて事態収拾に努めていただきたかったのだが、魔人ブウの封印された球が出てきてしまったのだから。

 

「私達がラディッツさんの前に姿を現したのは何も魔人ブウの封印された球が出てきたからだけではないのです。」

 

封印された球を起点として起こるであろう事を警告する為に出てきた事を説明する為だと

 

「異次元の客人達が魔人ブウの事を話された事でビルス様とウィス様はこの世界の裏側にある暗黒魔界の事を思い出され、今はどんな世界になっているのかと興味を持たれて見に行かれたのです。」

 

そして天使の力で暗黒魔界を見に行った二人が知った事は

 

「サイヤ人のラディッツさん、貴方を生命だけではなく魂をも消滅させる計画が持ち上がっていたのです。」

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

全ての事の発端は一年前の異次元の客人達が引き起こした大騒動を沈める為にラディッツが引き起こした事が始まりであった。

 

異次元のセルは、この世界のラディッツの息子のセルと異次元のクリリンのお陰で消滅させるに至ったが、メタルクウラフュージョンを倒すには増産されるメタルクウラを止めねばならなかった。

 

だがフリーザ軍の広域捜索網をもってしても、破壊神ビルスの神の目をもってしても他の星に擬態をしたビッグゲデスターを見つけるには至れずに異次元の孫悟飯とこの世界の悟空は倒されかかった時、ラディッツがこの宇宙と地球の人々と宇宙と星々の願いを込められたエネルギーをテラを介して受け取り、陽神へと変貌し

 

「貴方はビッグゲデスターを探す為に光の気を宇宙全域に奔らせたのを覚えていますか?」

「あぁ、地球内部を探査する時の要領で宇宙全域を探る為に気を放った。」

 

そんな奇跡のような事をラディッツがしてのけた事を知らなかったラディッツ本人と話で聞いて知っていたシンとキビト以外の者達全員が驚愕した。

 

ラディッツがした事は人の範疇を完全に逸脱している

 

それはまるで・・・・

 

「貴方が放った気はおそらくこの地球のいうところの-陽の気-で満たされたものでした。」

 

そんな悟空達の心情を放っておくように、シンはラディッツがした事を確認した後話を続ける。

 

「暗黒魔界は魔人ブウを生み出すような邪悪な者達が多く住む世界です。」

 

だからと言って暗黒魔界に住む全ての住民が邪悪な訳ではない。

 

「ですが悲しい事に、彼等を治めると言いましょうか支配している者が力で他者を支配する事を是とする者が暗黒魔界の王となっているのです。」

 

その名をダーブラと言い、王を中心として力で他者を支配し蹂躙する事を好む者が増えているというシンの話に、まるで自分がいた文官長補佐官として仕えていた頃のフリーザ軍のようだとラディッツは感じた。

 

中には気のいい者が確かにいたが総じれば邪悪な集団だと言われていた・・・もしかしたら今も言われているかもしれないフリーザ軍のようだと。

 

そしてその邪悪な者達からすれば

 

「暗黒魔界にもラディッツさん、貴方が放った陽の気が降り注いだそうです。」

 

それにより力の弱い邪悪な意志を持った者が突然消滅させられ、魔人ブウと魔導士ビビディが消息を絶った五百万年の間表に出なかった暗黒魔界の者達が一年前に何が起きたのかを調査しその結果

 

「現暗黒魔界の王・ダーブラはラディッツさん、貴方の存在自体を暗黒魔界のひいては自分達にとっての脅威であると断じて貴方の存在全てを消滅させるという計画が立案されたそうです。」

 

その情報は、一週間睡眠の寝起き後に暗黒魔界は今どうなっていると気になって見に行ったビルスの気紛れの行動のお陰である。

 

ビルスはその計画を聞いた時、暗黒魔界全体を消滅させるかどうか本気で悩んだのだ

 

しかし暗黒魔界は第七宇宙の裏のような存在であり、全域を消せば表の世界がどうなるのか予想が全くつかずとは言えダーブラ一人消滅させたとしてもラディッツという脅威を邪悪な者達が放っておくはずがなく、どうするべきか珍しくビルスが手をこまねく状況に陥ったのだ。

 

確かにラディッツがあの時はなった光の気は純粋な陽の気であり、邪悪な意志を持った者達からすれば天敵のようなものである。

 

不俱戴天

 

そう一方的にラディッツはダーブラ達に認識をされた

 

ラディッツは正義のヒーロー物を見るのは好きであり、かつては演じる事も好きであった。

 

ウルトラマンレオは光線も他の技が使えなくとも諦めない心で地球と大切な人達を守りとおして遂には弟のアストラと再会した強さを目標とし、次々と出現する怪人達に敢然と立ち向かった仮面ライダー達の心の強さに憧れてはいたが・・・・・正直に言えばラディッツは己の手の届く範囲が守れれば良く、食糧事情を通じて宇宙に笑顔が増えればいいなとは思ったが、だからと言って自ら出張って邪悪とと呼ばれている者達を積極的に討伐しに行くつもりは毛頭ない。

 

だが、向こうはそんな事は知らないしいつ自分達を消しに来るか分からない者をそっとしておくような者達ではない。

 

「貴方の性格と言いましょうか中身などはダーブラ達にとってはどうでもいいのです。

脅威と映った貴方を消す事で自分達の心の安息を得たいのでしょうから。」

 

ラディッツは俺はそいつらに関わる気がないぞと表情に出た言葉にシンは答える。

 

まさかこの世界の裏側にあり表からのどんな力からも干渉されなかった暗黒魔界に陽の気が降り注がれるなどという、ダーブラ達からすれば天災をもたらされたも同然だからだ。

 

知らなかった、単なる事故だという言葉すらダーブラ達にはどうでもよく元凶を消す事を暗黒魔界の邪悪な者達が計画を建てている段階でビルスは限界を迎えて眠りについたのだ。

 

「今回ビルス様がビルス星で眠りにつかれたのは、自分達を一瞬で消滅させる事が出来るビルス様を害する者達からビルス様を守る事と、この地球にその者達がこない様にとの配慮だったのです。」

 

ビルスがいつのも力を振える状態であったならば、計画を耳にした段階で計画に携わった者達を一網打尽にするなり暗黒魔界の一部を小規模に消すという表の世界に影響のない範囲で力を振って見せしめにして黙らせる方法も容易に取れただろうが、その力を振えない程にビルスは休眠しなければならない程に疲労が蓄積していたのだ。

 

「ビルス様とウィス様が貴方達にこの話をされなかったのは、もしかしたらビルス様が休眠明けの前に暗黒魔界が行動を起こさないかもしれないと考えていたからです。」

 

暗黒魔界の王も破壊神ビルスの存在は知っており、ラディッツの存在を調べている内に長命な大魔女の一人がビルスの休眠の事を知っており、力を使い果たして深く眠るビルスを消す好機かもしれないという計画もあったからだ。

 

物凄く無謀な考えだと思うが、今回に限っては暗黒魔界の者達の予想は正しくビルスは疲れ果てた事による休眠の為、計画成功の見込みは高い!

 

だがビルス星は場所が秘されているようで避難するにはうってつけであり、危機は回避されたと言える。

 

ビルス様の無事にほっとした一同に、シンの話は続いた。

 

「それともし計画を貴方達に話したとしても、暗黒魔界の力は独特で魔法という力も存在して貴方達には対処が出来ないからでもあるのです・・・」

 

何故計画を知った段階でラディッツ達に話をしなかった事の説明であった。

 

どれほど戦士達が物理的に強くなっても、地球とフリーザ軍の科学力が発展しても魔法を防ぐ事は出来ず、心を騒がせるよりも界王神に地球を守らせる方法をビルスは選んだ。

 

地球全体と同時にラディッツの周りを見張る事が出来、いざとなった時老界王神に判断を仰ぐことができる界王神・シンを

 

そしてそのシンは、魔人ブウの封印された球が出てきた事で遠くからの遠見ではなく直接近くで異変がないかを見張りつつ、自身も殺されてはビルス様も死んでしまうので守りの手厚い中に入れてもらう事にしたのだ。

 

ラディッツとその周りにとってはとんでもない悪い知らせではあるが、朗報もあった

 

「先程ラディッツさんを待っている時にウィス様から念話でお知らせがありました。」

 

どんなに遅くとも今から半月後にはビルス様の目が覚めるだろうと

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