俺ラディッツは弟を絶対に守り抜く   作:ドゥナシオン

227 / 233
五歳の孫悟天の夢!

エイジ761 十月六日 地球の夜

 

さて今回の災厄をどう乗り切るべきかと、ラディッツ達は頭を悩ませる。

 

更に言えばこれをどうすれば乗り切る事が出来るのかが問題であろう。

 

こうして魔人ブウの封印された球が出たからには、ラディッツを抹殺しよと目論んでいる者達の監視の目があるだろうとは、抹殺対象のラディッツ自身からの言葉であった。

 

魔法が使えるからには、水晶とかそういうので遠くの者達を気取られずに監視する魔法くらいあると考えていたほうがいいだろうと

 

「俺が魔法を使えるなら一番に欲しい力だからな~。」

 

それがあれば危険な敵から守りたい人達を守る手札が増えるし、なによりも大好きな人達をいつでも見る事が出来るのは守る意味でも癒されるし真っ先に欲しい力だという理由に、界王神様達とお爺ちゃん・お父ちゃん達はがっくりとした。

 

この緊迫した状況で何を暢気な事を言っているのだと・・・

 

「お前な・・・・敵の監視は分かるけどな、手前が癒されたいってなんだよ其れは・・」

「悟雲、そんな力無くてもいつでも儂等はお前の目の前におるじゃろう・・・」

「いや・・・・そんな魔法があったらいつでもどこでもフリーザ様達とお話しし放題かなって・・・」

 

確かに地球の科学力のバグが生んだ自分の妻たるミセスブルマのお陰で宇宙の遠いところでもフリーザ様達と通信し放題だが、それでも通信機器の故障がないとも限らないし第一通信機器を壊されたらアウトだが、自分の-魔力-という力を担保にしての通信ならば自分を損なわなければ安心で便利だろうというラディッツの言葉に、悟空の表情が少しだけピクリと動き歪みかけた時

 

「悟空さ!!悟天ちゃんから今日の通信が来ただよ!!!!」

 

チチの元気で明るい声が、魔人ブウの事で暗くなっていた孫家の本宅(悟飯お爺ちゃん宅はこう呼ばれています)を一気に明るくした。

 

図らずもラディッツの言っていた大好きな人と通信が出来ると

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

サイヤ人を父に持ち地球人を母に持つ、地球生まれで地球育ちの孫悟天は齢五歳にして悩みがあった。

 

将来なんになろうという、ある意味において人生の命題のような事をたったの五歳で悩むって早すぎるだろうと思う人もいるだろうが、悟天は本気で悩んだ。

 

悟天の周りには様々な分野の天才が沢山いるのである。

 

戦いの天才は父の孫悟空と祖父になるバーダック、そして破壊神ビルスをして武の天才と言わしめたブロリー小父さん。

 

ブロリーは父悟空とと兄弟になったと言っていたので悟天はブロリーの事を小父さんと呼んで慕っている。

そのブロリーと互いに超化しないで運動の一環で組み手をしてもらっている。

 

「悟天は強いな~、もっと強くなって俺とカカロットと一緒にラディを守ろう!!」

 

そう言ってくれるブロリーの言葉が悟天も嬉しい。

 

悟天もラディッツ同様に特撮ヒーロー大好きっ子でヒーローに憧れているから。

 

科学の天才はラディッツ伯父さんの奥さんで父悟空の姉でもあるブルマさんと、悟天の定期検診をしてくれているドクターゲロ、そしてターレス軍団のレズンとラカセイがいる。

 

悟天は勉強も大好きで、科学で様々に便利になっている世の中に興味を持ちその仕組みを知ろうとブルマ達に沢山の質問をする。

誰も悟天が聞いても五月蠅そうにせずむしろ

 

「悟天は科学の道を進むといいかもしれんな。」

 

知的好奇心が旺盛で、勉強する事が苦ではなく調べ物をするのが大好きであるのならば何かを研究して産み出す科学者に相応しいとは・・・・意外にもドクターゲロの言葉であった。

 

最終的にチチの妊娠中の定期検診と悟天誕生以降の悟天の定期検診を引き受けたドクターゲロは、もう自分の孫の様に可愛くてしゃあないになっている・・・・ちょっと待て!

お前その子の伯父さんを自分の産み出した人造人間で殺そうとしいていだろう!!

何を都合のいい事言ってやがんだ!!・・・・なんて真っ当な突っ込みをする者は生憎殺されかけた当事者を始め誰もいないのだ・・・

 

何故ならラディッツは自分を殺しかけた人造人間・セルを息子にしやがったわけで、その過去をほじくり返しても誰も幸せにならんのだからしょうがないし第一ドクターゲロはセルが負けた時点で諦めたのだ。

 

世の中には科学力の力で勝てない者達がいる事を悟って。

 

最終的に宇宙の力までをも自分の力に変換できる奴なんて反則だろうとも言うが、真っ当になった事を喜ぶべきだろう・・・・うん、其の方が誰にとっても幸せだろう。

 

一応ドクターゲロにも-自分の孫-はいる。

 

二年前にとうとうゲロの息子のゲボが山村一の美少女として名高かったマイをお嫁さんにして、半年前に身籠っている。

順調にいけば年内に本当のお爺ちゃんになるのを、茶飲み友達の悟飯と楽しみにしているお爺ちゃんは、悟天の優しい気質は戦いよりも科学で人々に貢献すればいいと思ってくれている。

 

他にも農業の天才、山村の五作お爺ちゃんや宇宙についての沢山の知識を持つキュイやら数え切れないほどの人材が悟天の周りには沢山いる。

 

それもこれも皆ラディッツ伯父さんを中心として

 

みんなラディッツがいなければ互いに出会う事もなく、出会ったとしても一瞬の邂逅で終わっていただろう者達ばかりで、中には敵対していた可能性すらある者達がラディッツの可愛い甥という繋がりで悟天の面倒を見てくれもし、ゲロやターレス軍団のように生まれた時から悟天を見続けた者達もいる。

 

他にも面倒を見た子達はいるが、素直で好奇心いっぱいで無邪気に教えを請いに来る悟天が皆弱いのだ・・・・

 

そんな悟天は今

 

「お父さん!お母さん、皆さん今晩は!!」

 

通信機器を使って-フリーザ様の母艦-から夜の定時連絡をしてきた。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・

 

遡った三日前

 

「お父さん!!お母さん!!!僕!交流会の子達が地球に来たみたいに僕も宇宙に行ってみたい!!」

 

すっかり交流会の子供達と仲良くなった悟天は、自分も宇宙に行ってみたいというの言葉を

 

「ほっほっほ!この子は本当に小さい頃のラディッツによく似ていますね~。」

 

知的好奇心が旺盛で物怖じもせずに未知なる場所に飛び込もうという気概がほんとうにそっくりですね、良いでしょうその願い叶えて上げましょうとか悟天を贔屓にし始めているフリーザが悟天の言葉を拾って叶えようとしたからからさぁ大変。

 

交流会のメンバー達が地球に来た翌日、交流会の行方を知りたがったフリーザ様が側近達と気軽に地球に来て(本当はラディッツと悟天目当てだろう・・・・)悟天の望みを聞いた時、真っ先に悟天の夢を応援しやがった・・・・自分が宇宙を見せて上げますよとか言って・・・

 

そっからはすったもんだが当然あった!!

 

「手前なんかに俺の大事な孫を預ける訳ないだろうボケが!!!」

 

クソガキには素直になれないが!孫は可愛いんじゃボケのバーダックの本気のぶちぎれた言葉に対してフリーザは鼻で笑って

 

「貴方本当にラディッツの父親でタ-ラップの祖父なんですか?そんな口汚い言葉をこの子達の前で言うのはどうかと思いますよ?

第一この宇宙を安全に見て回るのに私程安全な組織は無いでしょう?」

 

元・犯罪集団も今や一銀河の帝国の王たる自分に手を出す馬鹿はそうそういないでしょうし親衛隊を始め特戦隊の皆さんもいるのですからという落ち着いて真っ当でど正論なフリーザ様の言葉に、バーダックはウグッと言葉を詰まらせて撃沈して

 

「悟天はまだたったの五歳だぞ!もっと大きくなったらベジータ達に連れてってもらうかジュニアの瞬間移動で兄ちゃんとおら達といく!!」

「そうだべ!悟天ちゃんはまだこんなに小せえんだ!!焦って宇宙に行く事なんてねぇ!」

 

悟空とチチによる両親の真っ当な言い分も

 

「お父さん!お母さん!!僕は-今-宇宙に行ってみたいんだ!!!」

 

宇宙に行って地球とは違う文化を肌で感じて学びたいと、普段は自分の考えをあまり表に出さない悟天が大勢の大人達を前して頑張って自己主張してフリーザに連れて行ってもらっていいのですかと確認をするのを

 

「悟天・・・・お前は本当に宇宙で学びたいのか?」

 

騒がしく成るどころか大騒動になりそうな全員を宥めたラディッツが悟天に真剣に問うた

 

遊びに行くだけならば帝国の仕事で多忙なフリーザ様のお手を煩わせて言い訳は無く、第一悟天自身もそれなりの強さがあるとはいえ宇宙にはそんな力は児戯に等しい厄災がある。

 

破壊神ビルス様が休眠している時に、絶対的に安全であるとはいい難い場所に五歳の子供が行くというのを、ラディッツも危惧している。

 

父と母とそして周りの人達の真剣な思いを、悟天は幼い身ながら感じて今一度悟天は自分の中にある思いに向き合った。

 

伯父さんとブルマ伯母さんと五作さん達みんなで進めている-宇宙食料作りプロジェクト-を聞いた時、自分もこれがしてみたいと強く思った悟天はいつか宇宙に行ければと願った。

 

 

そしてそんな悟天から宇宙に関する質問が増えた事をラディッツはレズンとラカセイと時折来るキュイから聞いていた。

 

その事を鑑みてラディッツは悟天に真剣に質問し悟天は腹に力を込めて性根を据えて答えた。

 

「伯父さん!!僕は宇宙で農業がしたい!!!」

 

沢山の人達に美味しいものを食べてもらえる宇宙農業を研究して自分で作って宇宙の人々に沢山食べて欲しい!!

 

そして

 

「美味しく食べた人達の笑顔で宇宙が一杯になればいいと思ったんです。」

「そうか・・・・・悟天がこう言っているぞカカロット?」

 

息子の真剣な思いをどうするという兄の言葉に

 

「うん・・・・悟天・・・チチ・・・・悟天の護衛にブロリー行ってくれっか?」

 

行きたい悟天と危険があるのだから行かせたくないチチの表情での訴えに、仕事があって一緒に行けない悟空は兄弟分のブロリーに頼めば

 

「カカロット、俺もタ-ラップが大好きだ。お前の息子絶対に守ってやる。」

 

ブロリーは快諾した。

 

ラディの側に自分と同じくらいに強いカカロットがいればいいだろいうと。

 

ついでに宇宙農業プロジェクトに参加している親父も一緒だと良さそうだとブロリー側は話がまとまり、期間も十日間と定めて定時連絡をする事を条件にチチも泣く泣く許可して

次の日に悟天はフリーザの母艦で十日間の宇宙の旅に出かけたのだ。

 

その時の悟空とチチは心配で、特に悟空としては息子を預ける先が矢張り好きではないどころか大嫌いなフリーザである事が気に食わないが、魔人ブウの封印された球なんて厄災が出た地球にいるよりも宇宙の方がまだ安全だろうと思いなおして、息子からの通信を楽しむ事にしたのだ。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。