俺ラディッツは弟を絶対に守り抜く   作:ドゥナシオン

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初めましてとさようなら・前編

エイジ761 十月七日 フリーザの母艦

 

悟天が父悟空の打撃を受け止めて直ぐに

 

バシン!!!!!

 

悟天は誰かの腕の中に抱きしめられながら父が後ろにフッ飛ばされるのを見た。

 

父は吹き飛ぶ前に顔を-白い尾-で強かに撃たれたのを見て確信をした。

 

 

「フリーザさん!!!!」

「怪我はないですかタ-ラップ?」

 

吹き飛んだ父を案じつつも、父の攻撃から守ってくれたフリーザの出現に安堵する。

 

フリーザもほっとした表情の悟天に、吹き飛ばした悟空の事を忘れたかのように打撃を受けた腕を見る。

 

悟天は気の量の多さもさることながらラディッツの様に操作するのがうまく、悟空の打撃を受けた所もほんの少しのかすり傷程度であった事にこれ以上の事が起こる前に駆け付けられた事にフリーザは安堵する。

 

悟天が自室のベットを抜き出た時点でその事をフリーザは把握していた。

 

最も気に食わないそれこそ自身に二度も反逆したバーダックなぞ比べ物にならないくらいの憎い者の息子であるが、最愛のラディッツの大切な甥であり自分も気に入っているタ-ラップの身に万が一も無い様に夜半に悟天ないし誰かがあの部屋に出入りした時は自分のスカウターにその映像が見られるように仕掛けをしていた。

 

いままではブロリーの父親のパラガスが二人の様子を見に行くくらいであったが、悟天自身が初めて夜中に部屋を抜け出たのを案じたフリーザは魔人ブウ対策を話し合う中で悟天を映像で追い、キュイの兄のフルツと出会った事に眉をひそめる。

 

フルツも悪い意味でフリーザに目を付けられている、理由はたった一つでラディッツを悪しざまに罵っているのは先刻承知しており近々大規模な宇宙海賊討伐の尖兵として使い潰す予定だからだ。

 

だが意外な事に死んでもあいつは嫌いだと豪語してたラディッツの甥に対して何かをしでかす事もなく、むしろ自分と安全な計らいまでしている。

 

ふむ・・・・・尖兵として使い潰すのをやめにしてもう少し責任のなる地位につかせて様子を見てみますか

 

どのような思想や思惑や性癖持ちであろうとも(ギニュー達がいい例です・・・)才能があり仕事が出来るのであれば重宝するのがフリーザである。

 

悟天との少しの遣り取りで、フルツが個人の感情に振り回される事がなさそうなので様子見にしようと算段しながら悟天を出迎えに行こうとした直後の異変に、フリーザは即座に第四形態になって悟天の危機を救いそして

 

「どうしたんだよカカロット~!!!??俺のことが分かんないのかよ!!!」

 

悟天が超化した事で異変はすぐさま母艦内全員の知るところとなり、フリーザが悟天を保護した時には超化したブロリーが真っ先に現場に辿り着き、悟天を抱いているフリーザに殴りかかろうとする悟空を止めようとするが、悟空が自分の知る者ではなく無表情でどこか冷たい気配をしている事に驚くブロリーは本気を出せずに腹に悟空の膝蹴りをもろに食らって吹き飛んだ。

 

ブロリーを吹き飛ばした悟空に

 

「カカロット目を覚ませ!!!」

「そもそもどうしてお前が此処にいる!!??」

「如何にお前であっても!フリーザ様の御前で乱暴狼藉は見逃せんぞ!!!」

「戦うのをやめろカカロット!!」

 

ギニューと親衛隊のマトマとリーキュとガジャの四人がかりで悟空に迫り、ゲンインと残りの特戦隊達がフリーザと悟天と悟天が守ったフルツを守る為に降り立ち構える中

 

「お父さん!!!僕だよ!!!悟天だよ!!!どうしちゃったのお父さん!!!!」

 

大好きな父が大好きな人達と本気で戦い合う姿に悟天はフリーザの腕の中から出ようとしながらもがきつつ叫び続ける。

 

なぜ地球から遠いところに父が来られて自分を見ても攻撃をやめずにましてや兄弟であると日頃から言っているブロリー達と戦っているのかが全く分からず、悟天の心と言葉は悲鳴を上げてやめてと何度も叫びあげる。

 

息子の泣き叫ぶ声が届いたのか悟空の目がピクリと眇められ動きが鈍くなった。

 

捕らえるならばここと、殺さずに気絶させて生け取ろうとギニューの拳が悟空の腹に入ろうとした時

 

「申し訳ありませんギニュー様。」

「な!!!!」

 

悟空が此処にいる事自体が有りえないのに更に聞こえるはずの無い者の声が響き、ギニューの伸ばされた腕をつかんだ者はギニューの力を殺す事無くそのまま進行方向に向かって流して着地できるように調節しながら放り投げると同時に

 

「カカロット・・・・」

 

大事な弟をその胸の中に抱きしめる。

 

声の主に驚いたギニューは投げた者の目論見通りにすぐさま空中で態勢を立て直し着地しながら確認すれば、ジュニアと先程フリーザ達と映像で見た界王神とその従者とラディッツであった。

 

弟が地球からいなくなったのが神殿から家族を見守ろうと見たラディッツがすぐさま気が付きジュニアの瞬間移動を使って追って来たのだ。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

悟天との通信が終わると同時に、ラディッツ達はジュニアの瞬間移動で神殿に来た。

 

先に来ていた鶴仙流の高弟達が纏め役のピューリと共にラディッツの下に集まり指示を仰ぎ、ラディッツとジュニアと界王神のシンとキビトが神殿を守るのでピューリ達は山村ないし他の場所の守備につく事になり直ぐに各自の持ち場に散っていくのを見送ったラディッツはすぐさまテラと繋がり下界を見回す。

 

今のところは地球自体に異変は無く特別に邪悪な者達がいる気配もないのにほっとしたのも束の間で

 

「カカロット・・・・どこに行ったカカロット!!???」

 

ラディッツは狼狽え叫び、もう一度地球全土をくまなく探して弟の姿を求めるのを

 

「どうした親・・・・」

 

神とミスターポポと話をしていたジュニア達がラディッツの叫び声に反応して声をかけた時、ラディッツは焦りながらジュニアにカカロットがこの地球のどこにもいないと告げて直ぐに宇宙も探すから見つけたらその場所に瞬間移動するという発言をジュニアこそが物凄く焦ってラディッツがしようとしている事を止めた。

 

「駄目だぞ親父!!!今の親父がそんな事をすれば・・・・」

 

ラディッツにはこれ以上-人-としての分を超えた力を使わせるなとは破壊神ビルスから言われている。

 

元々が毒で壊れた体に大勢の人の気だの地球だ惑星群だ果ては宇宙の気だののとんでもない力をその身に受けて-体を使い潰している-ラディッツは、すぐにどうなるというものではないが止めるようにと。

 

だがこんな時に悟空が地球からいなくなってしまった事でビルスからの忠告すら忘れたラディッツが止まる筈はなく、テラに力を貸してくれという前に

 

「私です北の界王、この宇宙の何処かにいる悟空さんを探してあげてください。

もしかしたら他の東西南の宇宙にもいる可能性があるので他の界王達にも通達を・・・見つかった!!??

分かりました、貴方はそのまま悟空さんの動向を注視して何かあればすぐに私に伝えてください。」

 

シンがすぐさま地球以外を探すのであれば彼の方がうってつけであろうと北の界王に指示を出しそしてすぐに悟空は見つかり

 

「悟空さんは今何故かフリーザ達の所にいるようです。」

 

それも悟天を前にしてフリーザの部下達と争っているという言葉に、悟空が戦っているのであれば気を捉えられるはずだとジュニアが集中して探し出し

 

「見つけた!!行くぞ親父!!!!」

 

ラディッツに行けるぞと声をかけ、悟空が宇宙で単独で行ける筈もなく裏に誰が関わっているのかを調査する為にシンとキビトも同行してそして

 

「カカロット・・・・」

 

ラディッツは悟空を懐に抱いて安堵し

 

「にい・・・・ちゃん?」

 

悟天の声に反応した矢先によく知っている大好きな兄の気配と感触に、何の感情も無かった悟空の瞳に光が宿った時

 

「あららぁ!!!!お早い到着ね悟空ちゃんのお兄様?」

 

そんなに弟さんが心配なのかと人を物凄く見下して小馬鹿にした気配満載の声がフリーザの母艦内に響きわたると同時に声の主の女がフリーザ達の言居る位置とは反対の場所に黒い穴をあけて姿を現した。

 

白に近い銀色の髪にソラよりも色の薄い水色の肌に尖った耳の容姿をした女は、紫色の瞳で蠱惑的な笑みをはき

 

「一応ご挨拶させていただきますわ。

初めまして、私は暗黒魔界の住人のトワ。

直ぐに死ぬ貴方達には名乗るのは勿体ないのだけれども礼儀知らずと思わる手は心外だから少しの間だけでも覚えておいてくれればいいわ。」

 

それこそ死ぬ寸前までねと、フリーザを始めとした戦士達の殺気を一身に浴びながらも平然とトワは笑みを浮かべ名乗ったのであった。

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