俺ラディッツは弟を絶対に守り抜く   作:ドゥナシオン

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フリーザ軍文官長補佐官としての戦略と戦術

山村にある孫家

 

普段ならばその家の前を通るだけで、その周辺を通るだけでも通行人の心はポカポカとなる。

 

それはその家の住人達が発する幸せの気配が振り撒かれているのかもしれない

 

あるいはその家の次期家長が常に発している優しい気配が家の中に収まり切らずに溢れているからかもしれないが理由はともかく、山村に孫一家が住む様になってからは常に楽しい事、良き事の中心となって久しい。

 

孫家の人達は住む人達みなが優しく、陽気で、彼等に関わりよく訪れる人達もー変わった人達ーも多々いるが、基本的には山村に住む物達にも優しい。

 

中には神様とその使用人だという天使様や、帝国の王様にそのお兄様や他の星の王様もいるが山村の住民一同は、そんな彼等も孫ファミリーの中に数えており、いつ来ても大歓迎でご馳走を作りそして宴をしてみんなで陽気に騒ぐ

 

孫家を中心として

 

さらに言えば、孫 悟雲を中心として

 

孫 悟雲

 

山村の爺様婆様世代や少し下の人達にとっては、凄い事できるがその分すぐに無茶をしてひっくり返って倒れてしまう心配な山村の大切な子供の一人である。

 

たとえ悟雲が地球規模や宇宙規模で凄まじい影響力を持っていると知ってもそれでも、ー大人達ーは悟雲が無茶をしないか心配になる、、だからだろうか?

 

普段ならば暖かい気配のする孫家の家から悲しみにくれた気配を感じた時、ーまたー悟雲が何か酷い事に巻き込まれて何事があったのではないかと、孫家の異変に気配で気がついたら大人達が真っ先に悟雲を心配し始めたのは・・・

 

確かに孫家で異変が起きた

 

孫悟飯の孫の悟雲ではなく、弟の悟空の方が攫われそして・・・兄の悟雲・ラディッツは、弟を攫われまいとしたが不意打ちの様な奇襲攻撃に敗れみすみす最愛の弟を目の前で連れていかれしまった。

 

傷ついた身体で弟を追おうとしたが意識が落ち、そして一日半後に目覚めた。

 

周り、特にフリーザとしてはラディッツの弟の行方なり敵の本拠地なりを割り出しラディッツに吉報の一つでも入れられる状態にし、目覚めたラディッツの心を落ち着けるべく少しでも安心できる材料を作ってから起こせる様に回復を遅らせようとしたのだが、目論見は外れてラディッツは自己回復をして自らの力で目覚めそして・・・

 

「フリーザさん・・・ーあの子ーは何をしようとしているのでしょう?」

「・・・悟飯さん・・・」

 

エイジ761 十月十日 十時 地球孫家

 

孫悟飯は今途方に暮れている

そして悟飯とその周りの者達を守る為に孫家宅にいるフリーザもまた悟飯の悄然とした様子に、なんと声をかけてよいのか途方に暮れている。

 

悟飯は今、とんでもない事態に見舞われ絶望感を味わいながらも悲しみにくれてはいなかった。

 

悲しんでいても、最悪を想定していたという敵に攫われてしまったという悟空が戻るはずもなく、それよりも可愛い孫娘のチチは泣き濡れている姿に自分が孫家家長としてしっかりせねばと老骨にムチ打ち、己を奮い立たせた。

 

特にひ孫の悟天は実際に己の父が攫われてしまったところも、叔父・ラディッツがボロボロにされてしまったところも見てしまったのだ!

 

幼い心はどれほど傷ついたかを考えるだけでも悟飯の胸は潰れそうになる程に痛み、チチと悟天を支えるのだと、孫ファミリーが決意した中で、たった一人だけこの家どころか地球から出て行った者がいる。

 

それは息子・クソガキ其のニを取り戻すのだというバーダックではなかった

 

バーダックとしては、宇宙駆けずり回ってクソガキ其のニの悟空を取り戻せるのならば!宇宙の端まで行って、己を使い潰してでも敵を皆殺しに単身で行くのも辞さないが、現状敵がどこにいて息子の所在も不明な中、闇雲に動いて傷心の嫁娘と孫を置いて行くという訳にはいかないので断念をした。

心中煮えたぎり、殺気まみれになってもだ

 

宇宙に行けるターレス達でも無い

 

彼等も生まれる前から知っている可愛い悟天が泣いているのに側を離れる気は毛頭ない!

 

他の戦士達、ジュニア・クリリン・ブロリーも、大切な兄弟の愛息子を置いて探し回る訳にもいかない。

 

では誰がと言えば

 

「何故悟雲は・・・ラディッツはー宇宙の仕事場ーにゲンイン君と行ってしまったのかフリーザさんは何か知っておりますか?」

「さて、困った事に私もこの件に関しては分からなくて困っているのですよ・・・」

 

ラディッツに渡してあるスカウターはこの家のラディッツの部屋に置いてけぼりにされ、フリーザ軍文官長であるゲンインのスカウターもその横に置かれているので追跡ができず、本当に困っているのだとフリーザをしても頭を抱えたくなっている。

 

ゲンインは今まで一度として主人である自分に逆らった事はなく、仕事でも独断で何かをした事もなく、常に報連相をしっかりとしている・・・筈なのに

 

ラディッツが目覚めたのはフリーザの母船であった。

 

回復マシーンから出てすぐに、ラディッツは静かに

 

「悟天をチチの下に連れて行きたいのです。」

 

フリーザにそう告げて進路をチチのいる地球・山村に向かわせた後は一言も口を開かずに黙って泣く悟天を胸に抱きしめ、自分にしがみつくブロリーをあやした。

 

周りにいるジュニアや特戦隊全員とマトマ・ガジャ・リーキュが心配そうにラディッツを見てもラディッツはそちらの方には目もくれず、神の一人である界王神のシン達や、普段はラディッツが一にしているフリーザにすらま口を開かずに

 

そして、地球の山村の広場にてラディッツの帰還を待っていた家族にも、宇宙船から降りたラディッツは無言を通した。

 

案じて寄って来る家族が自分に辿り着く前に、ブルマも避けてラディッツは悟天を抱いたままチチの前に飛んだ。

 

事情を全て知って泣くチチに悟天をそっと渡した後

 

「俺はこれからフリーザ様の帝国内のあちこちにゲンインと共に行ってきます。」

 

全てを守る為に

 

そう言い残し、またふらりと動いたと思ったらゲンインと共に消えたのだ。

 

そんなラディッツの態度に・言葉に、全てに驚きその場の全員が呆然とした。

 

そして矢張り最愛の弟を思い暴走したてしまったのだと案じていたフリーザの心は千々に乱る中で

 

「あの馬鹿親父が!!!!」

 

すぐにジュニアがブチギレながら覚醒して、無茶しに行ってしまった馬鹿親父を連れ戻すべく気配を探した!

 

ジュニアは、卵の時に生まれる寸前までラディッツの気配と精神を繋げていたせいか、破壊神ビルスや天使ウィスをして気を感じる事ができないと言わせしめたラディッツの気を、異次元の悟空から教わった気を起点にしての瞬間移動を会得する修行の過程で感じられる様になったもいう奇跡を起こし、以来これでラディッツの居場所が、どんな事があっても分かるとラディッツを愛する者達一同は心の底からの安堵とジュニアに対する嫉妬心が生まれた(嫉妬心は想像に任せるとして・・・)

 

今回もジュニアが見つけて移動して引っ捕まえて戻るだろう、その際クソガキ拳骨だとバーダックは拳を握り締め、他の面々も一人で何もかもを背負うなと嫁のブルマとお師匠様・鶴仙人を起点にしてする気満々で待ったのだが、少ししてもジュニアが消える気配はなく

 

「そんな・・・親父の気が感じられない!!!」

 

ゲンインの気とてもという、悟空が攫われてしまったのと同等の絶望感が、悲しみにくれた孫家を覆い尽くすのみであった。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・

 

エイジ761 十月十日 地球時間・十三時の宇宙某所

 

「全部を出せと言ってるのではない、精鋭半分を地球の中ないし周りに待機させろと言っているんだ。」

「それでは我が星の守りが薄くなる!!そちらの情報が本当であるのならば!我等の守りが薄くなったところを・・」

「おかしな事を言うな。ーこんなところーを先程の情報の奴等が来る理由がない。

奴等が狙うのは、奴等にとって目障りなフリーザ軍文官長補佐官の俺自身か周辺、そして俺が敬愛するフリーザ様とその周りだ。

お前達なぞはなから奴等の眼中にはないから安心しろ。」

 

その線でポンジャも入るから、ここや他で拠出される戦士の半分はそちらに回すがなと、ラディッツは冷たい瞳と冷めた声で相手に告げる。

 

今度の敵は自分とその周りの大事に人達にしか向かわず、ーラディッツーにとってはーどうでもいいーお前達は安全なのだと、フリーザの帝国内の武闘派の星の主を前に椅子に座って対峙しながら平然と宣わる。

 

自分が座る椅子の後ろにフリーザ軍文官長のゲンインを立たせて

 

ラディッツは傷つき気絶した後も頭の中は冴え冴えと冷えた思考を回していた。

 

界王神のシン、敵からの言動で得られた情報を精査し、この戦いに必要な防御陣を完璧に敷く為に

 

それは奪われた最愛の弟を、万難を拝して取り戻しに行くべく

 

その為に地球とポンジャを武力で守る。

 

その手段として

 

ーゲンインー

ーラディ!?ー

 

ラディッツは回復マシーンの中からゲンインとずっと念話をして策を練ったのだ。

 

今フリーザ軍の中でサイヤ以外で強い戦士ないし武力を有しているところは何処かを探してもらうところから始めた。

 

今回のターゲットも自分であり、敵は人質も取る様な輩でそして、あの世の強者を平然と現世に呼びつける途轍もない者達。

そんな輩から家族を守るという心情からも、人質を取られては闘えなくなり支障をきたすという冷徹な文官長補佐官としての冷えた思考の下に導き出した案を実行すべくゲンインをそのまま巻き込んだ。

 

ー二週間前ーに自分の気は無理であっても他の気を感じて瞬間移動ができる様になったと、ティラノ達とテラだけで夜の荒野の中で月見をしていたラディッツの下にゲンインが現れた。

 

ゲンインもラディッツと同じく大型恐竜のティラノを見てカッコイイと好きになり、そのティラノの気を覚えて飛んだのだとか。

 

ジュニアに続いて二人目の瞬間移動者はラディッツの共犯に躊躇いもなくなった

 

いつかの日、お前と弟は俺が守ると惑星ベジータで誓い、その誓いは惑星ベジータの消滅と共に破られた。

 

今ならばネズミ・トンミのした事は、ひいてはフリーザ様と自分達を守る為だと知っている。

 

癪ではあるが、それに自分も守られたのだ、今度こそは!自分がラディッツとカカロットを守るべくどんな事でもすると決意しているゲンインは、躊躇いもなく主フリーザに黙ってラディッツのする事に力を貸した。

 

ラディッツの考える強さの水準に該当する管轄下を探しそして

 

「黙って聞いておれば!フリーザ様の威光を振りかざす慮外・・・」

「貴様こそ黙れ。」

「な!?」

「フリーザ様の上納金を集める役を仰せつかった貴様は、その過程で少しずつ中抜きをして私服を肥やしている事は知っている。」

「なんだと!?貴様この私に言われなき罪を!!?」 

「ここに、貴様の失脚を狙った者からの密告文と証拠になる帳簿がある。」

「なんだと!?そんなでたらめ・・・」

「出鱈目かどうかをフリーザ様直々に精査していただくか?

俺は貴様の事はどうでもいいが、貴様と周りの実力と貢献度が高い事も鑑みて罪を償う機会も含めての話しをしているのだがそれわ蹴るのか?

それならばそれでいい。」

 

自分よりも背が大きく、筋肉質の目の前の男が怒鳴りながらテーブル越しの自分に掴みかかろうとするのをラディッツは平然と言葉を続ける。

 

敵対者の事でピリつかれているフリーザ様の気晴らしにするのもそれはそれで使えるかと、足と手を組みながら薄ら笑いを浮かべて相手を脅すラディッツを背後から四方とこの場に護衛としている者達にゲンインは睨みをきかせて守り抜く。

 

今自分達がいるのは惑星サイヤよりも十番目くらい下の戦力の惑星にいる。

 

ラディッツに調べて欲しいと言われたのは、戦力が高くそしてー罪ーを犯していてそれでいてーフリーザ様に報告していない所ーを指定された。

ゲンインがナナバから文官長を継いでから結構な歳月が流れ、そんな中でフリーザに報告していない事もちらほらある。

 

それは相手の為では決してない

 

ーこういう時の為ーの取引ないし脅す材料にする為である。

 

フリーザ軍文官長だけでは、あの誓いを守り抜くには不足になると考えていた。

フリーザ様に逆らうつもりはないが、ラディッツの、ラディッツだけの力になる日がいつか来るかもしれない事を想定して。

 

ここはそのうちの一つに過ぎず、ここに来る前に罪状は違うが矢張りフリーザ様に処される事請負の事をした者達をー五か所ー回り終えて、ここが最後。

 

ラディッツもナナバの下で補佐官をしていた時、将来誰であろうともフリーザ様に関わる者がフリーザ様に逆らえない様にする為に弱みを握りリスト化しようとしたが、その矢先に地球に飛ばされてしまったが、思考がなんとなく似ているゲンインも同じ事をしていないかを念話で聞けば大当たりをしてこの策を発動したのだ。

 

やるにしても周りはきっと自分を案じて、地球にいるように囲い込もうとするだろう事が容易に思いつく。

 

説得する時間すら惜しいのだ

 

真っ先にそこをどうクリアするかを必死に考えたラディッツは、ゲンインのスカウターを、悟天をチチに渡して宇宙に行く事だけを告げた後ゲンインを抱えてすぐに自室に飛んで置いて、もう一人の瞬間移動者であるジュニアに察知されないように己とゲンインにシールドを張り巡らせて気のステルスモードにしてから、ゲンインにターゲットの下に瞬間移動をしてもらった。

 

フリーザ帝国の文官長としてのゲンインはフリーザ帝国の中では冷徹なる文官長として畏れられており、実質フリーザ帝国のナンバーツーとしてどこに行ってもアポ無しでフリーで惑星や国の長と会う特権がある・・・無論それはフリーザに事前に許可を取ればの話だが、相手はそこまで知らされていないのをいい事にゴリ押しをして無理矢理の面会であるが、ラディッツの策を完成させられる事の方が今のゲンインにとっては大事であり、瞬間移動を習得をできて本当によかったと心の底から嬉しくなる。

 

二週間前に瞬間移動を覚えたゲンインは、これであちこちに仕事で行けるとこっそりと帝国内の重要どころに飛べるようにしたのが功を奏したと言える。

 

画面や通信で脅すよりも、目の前で対峙した方が効果的であろうと考えた答えが最快適であったと、最後の相手を陥落させながらゲンインは満足する。

 

宇宙ないしフリーザ帝国の領土限定ではないが、魔人の復活なぞフリーザ様にとっても不利益にしかならないので、まずは真っ当に忠誠心で動く事を期待したのだが、矢張り背信する奴等の心情なぞ、どいつもこいつも同じであるかと軽蔑しながら。

 

弱肉強食のこの宇宙において強い者程扱いにくくかるのは当然と言えば当然であり、だからこそフリーザ様のあの強さが今目の前の罪人を動かす事ができるのは皮肉のようだと苦笑もしながら。

 

そんなゲンインの内心をラディッツは思いもせず、フリーザ様への背信は死んでも償えと内心で吐き捨てつつ、戦士達の用意をさせる。

 

 

防御の目処が立ったのならば次のステップに移つるべく




お久しぶりです。

ダイマ要素を入れるか、入れないかを悩み、両方の進め方を検討して悩んで遅くなりまして申し訳ありません。

ようやくどちらかにするかを決めたので再開させて頂きました。
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