俺ラディッツは弟を絶対に守り抜く   作:ドゥナシオン

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叱責と地球人・孫 悟雲の戦略と戦術

パン!!!

 

宇宙で一仕事といおうか、地球とポンジャ周りの防御陣がしっかりと整えたラディッツはすぐに地球の山村の家に戻って聞いた音がこれだった

 

ラディッツとしてはー様々な音ーを覚悟はしていた。

 

身内からの叱責や罵倒、泣かれる事を想定して

 

そしてフリーザからの冷たい声での叱責もゲンインと二人で覚悟して帰ってきたのだ

 

なにせ今回のやらかした事は家族と身内のみならず、主筋にしてどれほど敬愛してもしたりないフリーザに対して様々な意味で背いた案件なのだから。

 

フリーザとその帝国への背信行為をした愚かな六カ国から引き出した防御策は、まずは半分ないし三分のニをゲンインがそれぞれ用意できた順にポンジャへと連れてそれぞれ細かい指示を出して陣を敷かせた。

 

なにせポンジャは地球よりもはるかに弱いのだ。

唯一ヘラー一族からの虐殺以外は同族同士であろうとも争った事が一度としてない奇跡の平和な惑星。

 

暗黒魔界の者達に蹂躙されるのを防ぐべく、ラディッツとゲンインの出した必要な戦力算出で割り振った結果こうなった。

 

なにせフリーザ様とその周り及び、サイヤの王とその周りなんて言うには及ばず、言ったらなんだが・・・地球もフリーザ帝国自前の防御陣だけでも足りてよかないかくらいの戦力豊富な訳だが、万が一まだ想定するのが当たり前の文官長とその補佐官は残りを地球とフリーザ周りに配する事にして・・・それは当然フリーザの耳に入れないわけにはいかない案件。

 

「そのようなわけで、日頃よりフリーザ様に忠誠心の高い者達に声をかけたところ、以下の六カ国から戦力の拠出がなされました。」

 

魔人ブウの復活がいつあるか、あの世とこの世がまたいつ強制的に繋がれあの世の強者による生者への攻撃がいつ来るのかわからない緊急性を鑑み、二人で培ってきたルートを使い独断専行で戦力増強をはかり申し訳ありませんとラディッツは最後の一人を陥落させた直後に、予め用意していたーシナリオー通りの報告を念話でフリーザに報告をした。

 

彼等の主人に対する忠誠心とした方が揉めずにかつ脅した相手への恩を着せる事もできる。

 

恩を感じなくとも、処分する面倒がなくなりー自分達にとって痛まない盾ーが出来るのでぜひこの嘘報告を信じて欲しいとラディッツが願ったおかげか

 

ー・・・貴方とゲンインが算出した割り振りで防御陣を敷いたらすぐに二人とも戻ってきなさいー

 

その一言で報告は終わり、追加の指示も追求もなかった。

 

ゲンインもラディッツもそこはホッとした。

 

敬愛する主人に何度も嘘を重ねた言葉を発するのは矢張り気分がいいものではないのだから、フリーザ様が信じてくれてよかだと

 

だが、フリーザは別にラディッツの報告を鵜呑みにしたわけではない

そんな事よりも、ラディッツに戻って来させる事を優先しただけの話しであったのだ。

有象無象が自分をどう思おうがー火遊びーしようが、ラディッツの平穏こそが大事なのだから

 

そんな主人の優しい思惑も知らずにゲンインの瞬間移動で戻ったラディッツは、まず祖父・悟飯の前に片膝をつき、そして直後にその音を聞いた。

 

衝撃はこず自分の顔すら揺らがなかったが祖父からの平手打ちだと、祖父悟飯の姿勢でラディッツはようやく理解する中、

 

「この馬鹿者が!!!!」

 

二つ目に聞いた音は祖父からの初めての叱責であった・・・ラディッツはこの地球に来て祖父・孫悟飯に出会って本当に初めての叱責を受けたのだ。

 

悟飯からすれば、ラディッ・悟雲を叱責する理由が今まで無かった

 

一人で抱え込み過ぎ、身と精神を損ねてしまっても自分が何かを言う前に周りから言われて落ち込む姿が可哀想になり執りなしもしてきたが、今回はラディッツがやり過ぎたのは誰の目も明らかでありそして

 

「何故お前はもっと自分自身を大事にせんのじゃ!!悟空が攫われた事をなんとかするにしても!お前が一番に狙われておるのじゃぞ!!!」

 

悟飯の怒りは全てこれに集約されている

 

フリーザの時のように時間がありどう攻めてくるのか分かっているわけでは全くない中での、ゲンインという瞬間移動とやらができる者といたとて!ほぼ単独で動いて・・・その果てに討たれたらと思うだけで悟飯は生きた心地が全くしなかった!

 

それはきっと地球で待つ事しかできなかった全員が似たような想いに胸が潰れかけただろう。

 

ジュニアの瞬間移動ですらも気配が感じられなくなった時はもしやとさへ最悪を考えたのだ!この場にいる誰もが!!

 

普段ならば・・・ー普段ーであるのならば悟雲への叱責は武の師にして人生のなんたるかをも教え授けてくれた鶴山人様や他の者達に譲るが、今回ばかりはー孫家の家長・孫悟飯ーとして断固として叱責を下した。

 

周りは、優しい悟飯しか知らず心の底から驚いた。

それこそ若き頃の悟飯の師匠であった亀仙人とても、ここまで心を露わにして他者を叱りつける悟飯を初めて見て驚きましたが、すぐに納得をした。

 

打たれたラディッツよりも、打った悟飯の方こそが痛みに耐えているのを見て

 

悟飯だとて孫のした事が正しい事だと理性と心情としてわかっている。

だが、正しい事だけが正しいのではないとも知っているから・・・愛する孫の想いを無碍にしたい訳では決してない。

 

何をしてでも周りを守りたい

 

ただそれだけの優しい願いからの事なのを全員承知してもいよう

 

それでも、誰かが止めなければならない

自分自身を大事にして欲しいのだと、叱りつけてでもラディッツの中に刻めるように・・・

 

「爺様・・・・申し訳ありません。」

 

祖父のそんな覚悟を、ラディッツもきちんと受け止める。

 

詳細まではわからないが、祖父や他の人達が自分を案じてくれているのも。

 

だがしかし

 

止まるわけには行かないのだ

 

・・・・・・・・・・・・

 

「ー今回ーもまたー突然の大規模演習ーをしたいと?」

「はいジェネラル将軍、ーいつーいかなる時も緊急事態に招集を受けそこから乱れる事なく行動できる事を維持する為の鶴山流及びサイヤンFの共同による突然の大規模演習をしますが、ーいつも通りーの演習ですのでご安心ください。

今の地球内部は安定しているようで、突然の自然災害はないと確認をとった上ですのでご安心ください。」

「君のその地球の意志と交流できる能力には本当に驚かされる。

分かった、今回の場所は君の住まう山村を守る為に上空にある神殿も使っての演習と、各持ち場の隊に知らせよう。」

「突然の事で申し訳ありません・・・今回を逃すと私自身の予定で来年できるかどうかに・・・」

「なに、君の忙しさは文字通り宇宙一なのはこの地球に住まう者全員の知るところだ。

あまり無理をして身を損ねないかを陛下も上皇様も心配されている。

そこだけ気をつけてくれたまえ。」

「承知しました。陛下と上皇様にもよろしくお伝えください。」

 

 

「「「「・・・・悟雲・・・」」」

「親父・・・」

「お兄ちゃん・・・」

「兄者・・・」

「「兄様・・・・」」

 

悟飯の叱責を受け全員に心配を掛けた詫びを真摯にしたラディッツは、この後の事は、連絡を一つしてからお伝えしますと怒っている全員の了承を取り付けてから、国王軍のトップであるジェネラル将軍に連絡をつけた。

 

今回も地球の危機である事を鑑み、また人々を避難させる為の行動であれば早くさせる事に越したことはないと見守っていたのだが

 

「もしもしジェネラル将軍・・、はい、ご無沙汰しております。

緊急案件ですか?そうですね・・・今のところは地球による自然災害はなあのでご安心ください。

本日ご連絡させて頂いたのは、鶴山流とサイヤンFの合同による抜き打ちの大規模演習をしますので、事前通達をさせて頂きました。」

 

ラディッツが何か嘘話しを始めたのだ!!

 

確かに地球による自然災害はないが!!!宇宙規模て厄災が蔓延しかけているのを黙った上で!抜き打ち大規模演習の方の話わするなんてなに考えているのだこいつは!!!

 

そんな周りの心情を察知したラディッツは、邪魔が入る前にーいつも通りの届出ーをして合計二分足らずで通信を終えた。

 

これは先ほど宇宙でしてきたーラディッツによる騙しーの一種

 

ラディッツはサイヤンFを立ち上げてから三月後に、緊急招集を双方五百名にランダムでかけた。

その時の双方の集合場所は東の都の鶴山流の道場であったが、緊急で急いできた者もラディッツの合格を受けられた者は一人もいなかった。

 

全員どこかしら服装の乱れ、装備品の忘れ・鍵をかけ忘れた者もちらほらいるのを

 

「大規模災害や犯罪は突然来る。今日は訓練だが、これが実際ならば俺一人で出たほうがマシだ。」

 

ラディッツは厳しい言葉で評価を下して、その後の予定の訓練もさせるに値しないと全員を追い返した。

 

その数日後に、緊急招集を受けた時の動きや日頃から自宅・外にいても慌てずに集まるようにできるマニュアルが配布され、以来招集に間に合いダメ出しで受けられなかった訓練を次こそはこなすぞを合言葉に掲げて、もう十年以上の伝統訓練となった。

 

しかし一般人とはとても言えない者達の大規模な演習は目立ち、ジェネラル将軍自らかラディッツに、事前に申請をして許可を取るようにまとめたのだ。

 

それ以来ラディッツが事前申告をしているのだが

 

ーうまくいったなー

 

ラディッツが嘘の報告をしたと周りが色々と追いつかない中、当の本人の心は凪いでいる。

 

今起きている脅威は、いつものような目の前にいる敵を倒すのではなく、いつ現れるか、現れようとするのかすら分からない敵である。

 

避難所の方がかえって危険だと判断したラディッツは、王室および関係者一同には内密で今回の件をひっそりと処理する事にしたのだ。

 

なにも自分自身が災厄を招いているのではないかと断罪されるのが怖いわけでは決してない。

 

だがしかし、魔法を防ぐことはできず、あの世との強制的な繋がりも防げる術は何もない。

 

これまでと違い、安心してもらえる材料が何もないのだ今回は

 

ならば秘密裏に守り処理する事が今回の騒動への地球の対応だとラディッツは考え、宇宙の仕事同様に策を発動した。

 

鶴山流とサイヤンFとの大規模合同演習も、ジェネラルや周りやお師匠様達に伝えた内容に偽りはない。

 

緊急事に普段と変わらずに動けるように、備える為にと

 

しかしそれが全てというわけでは無かっただけの話し

 

今回のように秘密裏に動くにしてもそれなりの武の・気の達人が動くのは何事だと騒がれない為に、長い事ラディッツが地球内で仕掛けていた策の一つが潜り込んでいたのだ。

 

地球人全員と、国王陛下達とお師匠様をはじめとした大切な仲間達を偽る策を

 

いつかこんな厄介な大騒動が起きてしまう日が来ない事を願いつつも、周囲を様々な意味で守る為の策をコツコツと、賽の河原の小石を積むように積み上げそして・・・発動せざるをえなかった策は、本当にラディッツしか目的を知らずに今日まで来たのだ。

 

鶴山流の創始者たる鶴仙人本人すらにもラディッツは告げなかった

 

ただ緊急事にもきちんと動けた方が弟妹弟子達の安全はぐんと上がり、サイヤンFの方達も同様ですと、優しいお師匠様達にさそれのみを言ってきたのだ

 

本当にこんな厄介な事が世にはあってしまうのだとお師匠様達に心労をかける事が嫌で・・・・

しかし最早そんなことも言ってはいられなくなってしまったのだ。

 

「これで地球全土の防衛陣を敷ける準備が整いました。」

 

緊急招集は通信を切ったと同時に念話で呼びましたので、じきに来ますとラディッツはこの後の事を説明させて頂きますと、全員からの叱責を回避した。

 

叱責は全て終わったら必ず受けるので今は話しを聞いてほしいと頭を下げて

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