エイジ761 十月十日 十六時の地球孫家宅
「暗黒魔界への以上となります。
先に述べたようにー道ーに迷う心配はありませんが、敵の本拠地に行くからにはラディッツさん、ー誰ーをお連れするのかは決まっているのですか?」
ラディッツが中の都の将軍に嘘・・・といおうか、真実を隠した申請をした後、その事と一連のやらかしについて周りが騒ぐ前にラディッツはシンに暗黒魔界への行き方を知ってるかどうかを直球で尋ねた。
彼と従者のキビトと、今はまだ話にしか出ていないごシンの先祖様と言う人は、こんな大騒動が起きた時の為に地球に派遣(?)されているからには、何かしらの情報をビルスはなくともウィスの方からは授かっていないかとあたりをつけて。
彼等が地球に来た慶一郎を説明された時、確かにビルスとウィスが暗黒魔界を見てきたと言ったからにはなにがしかのー道ーがあり、決して暗黒魔界からの一方通行ではないと踏んで。
そしてその勘ははたして
「知らされています。ウィス様も悟空さんはともかく、どなたかお身内の方が人質に取られる事を懸念されておりました。」
ラディッツの為人を多少でも知れば、脅す有効手段なぞ容易にわかるのだからと
そして人質とられたからにはラディッツであれば単身であろうとも、無茶苦茶してでも暗黒魔界へ行こうとするだろう事もウィスは懸念し、シンを一度連れて行き覚えさせたので行くのは容易である。
界王神であるシンは、ジュニア達の瞬間移動とは違いーカイカイーと言う能力で、場所を思い浮かべれば距離もその土地の魔・神聖などの気に左右される事なく行けるので行く分には支障は無いが、問題は暗黒魔界の者達も界王神と敵対した時にこちらの能力を研究しているだろうから、乗り込んでくるのは想定しているので奇襲は難しい事。
なにより
「大半とは申しませんが暗黒魔界の住民の半分か少し下回るくらいの者達は、ラディッツさん、最初にお伝えした通り貴方の死を願っているのです。」
文字通り死地に向かうからには単身なぞもってのほかであり、少数精鋭も賛成できないとシンは強くラディッツに進言する。
遠くからの一方的ではあるがラディッツの事を半年近く見続けたシンは、この優しい者を失うのは嫌だと強く思っ上での進言ははたして
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エイジ761 十月十日の十七時 地球孫家宅
「以上が俺の考えたカカロット救出及び周りを守り切る為の布陣案です。」
反対するからには代案を出さなければ認めませんと、ーソラーと悟白とチチと悟天を外した他のメンバー達にラディッツは静かにそう結んで席に座り周囲の反応を待つ事にした。
周りは怒鳴ろうとするもの代案の件で何も言えなくなり口惜しそうに口をつぐみながらラディッツを射殺しそうな殺気をバシバシと飛ばし、あるいは反対できずに泣きそうなもの達が大半であるのを、大勢の戦力連れていきましょうを遠回しに進言したシンは、ラディッツの説明に納得してしまったので、説明された事に反対したい人達に加勢できないのが悔しくなる。
ラディッツは、シンの進言は退け少数精鋭で乗り込む事にしたのだ。
理由の大半は
「ソラ、チチと悟天をゆっくり休ませてほしい。できれば俺の家で子供達全員をマイやモンブラン、ランチと一緒に見てやってほしい。」
何かあったら勘違いであってもいいから気を放出して知らせるんだぞといいながら、ラディッツはソラに孫ファミリーの子供達とお嫁さん達を託し
「分かった!父さん達は悟空兄さんの事でうんと話し合って!!その間私がみんなを守ってるから!!」
セル!あんたはしっかりと父さん守って支えなさいよと頼もしく言い放ち、小さな子供達と自分とは違うか弱いお嫁さん達を守りつつ傷心の二人を休ませられるように隣の別館へとすぐに移動した。
ラディッツはソラであれば、万が一トワ達が現れても瞬間的に負けることはないだろうという信頼とそして
「ーソラーを絶対死者に会わせない。」
こちらが本命である
ソラはーソラーになる前は、ボウジャック一味のーザンギャーという極悪非道な戦士であり、ラディッツとフリーザ達が大切にしているポンジャの虐殺に加担した後、リーキュ達にボロボロにされるほど惨敗をした後、トンミの思惑によって地球に来た後記憶をなくして紆余曲折をして今ー孫 セルの妻で孫 悟白と悟炎とウミの母親・孫 ソラーであり、ラディッツの愛娘である。
ラディッツとしては、フリーザにポンジャにてザンギャがした事をソラに償わせると言われたとしても渡す気はなく、一戦してでも守り抜きたい可愛い子の一人。
そんなソラをかつての仲間かは知らんが、宇宙で見たボージャックと会わせる気は毛頭ない!絶対死守もんだ!!
出会った時、まかり間違ってソラの中に眠っているザンギャの記憶が呼び覚まさらでもしたらとゾッとする・・・
記憶喪失の者が記憶を取り戻した時、それ以前の過ごした日々も忘れてしまう者もいる・・・それは孫 ソラの消滅を意味する事だとラディッツからの説明を受けた時、フリーザとフリーザ軍一同以外は全員が殺気だった。
セルは言うに及ばず、ジュニアを筆頭に戦う孫家の男達一同は話だけで臨戦体制にはあるほどであり、ブルマも絶対ソラ守らなくちゃと意気込む程に、ソラは大事な家族だから。
そしてソラに対する懸念は、もしも記憶が蘇ってもーソラーの人格が消えずとも、それはそれで最悪である。
今のソラは子供達を慈しみ、表立っては認めないだろうが夫のセルを愛し、父をはじめとした孫ファミリーと山村の人達を大切にし、ー筋斗雲ーにさへも乗れる正真正銘の良い子である。
そんな良い子が、かつての己の悪逆非道を知ってしまったら?
尊敬している父が大切にしている人達を笑いながら殺した事を知ったら・・・
「きっと今のソラの精神と心では受け止められないと俺は思う。」
ソラが壊れてしまう
そんな可能性が一%でもあるのならば、ソラをボージャック達になぞ会わせるどころか、ボージャック達の瞳にも映させたくない!
よってソラとそして孫家の家族全員守り切る為にも
「ジュニア、お前がソラの側にいろ。」
「・・・なんだと!?おや・・・」
「もしもトワ達がソラの事を調べ尽くすなり、ボージャックがトワ達に話すなどしていたとしたら、俺に対する策の一つとしてまたあの世とこの世を繋いでソラの前にボージャック達を出現させる公算は高い。
ソラの為にもお前は戦うのではなくソラと子供達を連れて逃げ回れ。」
行き先はポンジャでも、覚えたサイヤの戦士達の気を辿って惑星サイヤに逃げ込むでもどこでもいいから、兎に角瞬間移動を逃げられる手段にしろとジュニアに話し
「セルとブロリーは言わなくても分かっているはずだ。
ボージャック達のフルパワーは地球の戦士では手に負えない。」
孫ファミリーを守りながら周りに被害を出す前に短期決着をつけるにはセルとブロリー、そして
「頼む親父!俺の娘と孫達を守ってやってほしい!!」
かつてーザンギャーに散々煮湯を飲まされ、今のソラを知っても時折りその事で胸中がチリチリとするバーダックにラディッツは懇願する。
親父だとてカカロットを取り戻す方に行きたいだろうが、力だけではなくー戦場ーを知り尽くし勝ち抜いてきたとびきりの戦士に地球でソラの守りに入ってほしい。
ブロリーもセルも組織だって戦った事があるのをラディッツも知っているが、ボージャック達の様な百戦錬磨を相手にするには同等の知略戦もそしてどんな非道を目の前でされても揺るぎなく周りを守りつつ戦う事か出来る、サイヤ人の戦士・バーダックが必要なのだと。
愛しているクソガキ・ラディッツの言葉にバーダックは複雑になり眉根を寄せるのを、バーダックの隣に座って話しを聞いているギネはバーダックが息子の願いを蹴って一悶着にならないだろうかを案じる。
全てラディッツの思う通りの事でバーダック憤まんやる方ない事この上ない!!
ないのだが
ーあの・・・その、悟雲・・・ラディッツ父さんの娘になっていますが、お二人が嫌でしたら養子縁組解消します・・ー
フリーザ達との一大決戦の後、落ち着いた頃合いを見てーソラーが自分とギネの二人だけの時にそんな事を言ってきた。
どう見てもサイヤ人に見えるセルと違い、まったくの赤の他人が本籍で孫悟雲の娘と記載に載っているのをソラは時々本当にいいのかと、セルが生きていた頃から悩んでいたのだ。
助けてもらってその上そこまでしてもらって悪い様な気もして、なんならその籍は無しにして、孫セルの妻だけでもいいのではないかと考えていた矢先に、父の本当のご両親が来たのだからそうするのが筋なのではないかと・・・訥々と言われたバーダックの頭は真っ白になった。
ラディッツ自身にソラはと詰め寄った後も、竹を割ったようなバーダックをしてもザンギャの事でモヤモヤしていたのがふっとばされそして
あの残虐な女戦士とは真逆のー孫 ソラーだこいつは
真っ白になったバーダックの頭にそうソラはインプットされたのだから
「・・・分かったよ、俺も残ればいいんだろ?」
地球の事は俺が見ていてやるからお前はカカロットを絶対に取り戻せと、お前も絶対に帰ってくるんだぞをバーダックはラディッツに厳命して、最大戦力の四人は地球に残り
「ターレスは悪の気を使われて洗脳されたらまずいから防衛戦の地球の方で、フリーザ様達の事はゲンイン!万が一洗脳掛けられそうになると少しでも感じたらジュニアの様に逃げてくれ。」
貴重な瞬間移動使いゲンインもフリーザ達を利用されない様に飛ぶ要因となり、フリーザ達は相手に取られて戦略強化にされたら様々な意味で死にたくなるのでラディッ達と行けず、クウラ達も同様となり、ラディッツの策は全員悔しい思いで受け入れるしか無かった。